JPH0355529B2 - - Google Patents

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JPH0355529B2
JPH0355529B2 JP9815787A JP9815787A JPH0355529B2 JP H0355529 B2 JPH0355529 B2 JP H0355529B2 JP 9815787 A JP9815787 A JP 9815787A JP 9815787 A JP9815787 A JP 9815787A JP H0355529 B2 JPH0355529 B2 JP H0355529B2
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JP
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copper alloy
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copper
strength
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JP9815787A
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、電気機器内配線用電線の導体及び産
業ロボツト用ケーブルの導体に利用するのに適し
た高い導電性を有するとともに、引張強度及び耐
屈曲性を優れた銅合金に関する。 従来技術 従来、広い温度範囲にわたつて導電性、引張強
度などの機械特性の点で優れた性質を示す銅合
金、例えばマグネシウムとリンを特定範囲量含有
する銅合金が知られている(特公昭49−10894
号)。 また、高導電性、耐熱性銅合金としてジルコニ
ウムを0.01〜0.15重量%含有する銅合金も知られ
ている。 而して、近年、電子機器の発達とともに益々軽
薄短小化が進み、それに伴い電子機器内配線用電
線の導体も細径化の傾向にあるため、従来の導電
用高力銅合金では十分な機能を発揮できなくなつ
てきている。例えば上記の特公昭49−10894号に
よるMgとPを含有する銅合金では0.3mmφ〜0.01
mmφ程度の細径の導体にした場合、電子機器製作
工程中に加わる熱に対して十分な強度を維持でき
ない。 すなわち、耐熱性が十分でないため、ロウ付け
時などに加熱を受けた箇所が機械的弱点部となつ
て断線を生じ易くなる。また、上記のジルコニウ
ム銅においては、繰返し曲げ強さが不足している
ため、前記導体の端子圧着接続箇所などで断線を
生じ易い欠点がある。因に、この場合ジルコニウ
ム含有量を多くして高力化しようとしても該含有
量にバラツキが起るので安定した品質の合金が得
られない。 また、産業ロボツトにおいても、教示位置まで
繰返し動作を行うため、これに使用されるロボツ
ト用ケーブル導体では、繰返し曲げや引張りを常
に受けることになつて断線を生じ易い条件に置か
れるようになり、加うるに、高温雰囲気で使用さ
れる産業ロボツト用ケーブル導体では加熱下での
繰返し曲げや引張を受けることになる。 したがつて、このような条件下では導体の繰返
し曲げ強度を引張強度は一そう低下するようにな
る。 叙上のごとく、電子機器内配線用電線の導体の
細径下と産業ロボツト用ケーブル導体の一そうの
荷酷条件下での使用に伴い、これら導体に対して
は、従来の優れた耐熱性と良好な導電性に加え
て、繰返し曲げ強度及び引張強度の一そう向上し
た導体の提供が要望されている。 発明が解決しようとする課題 本発明は、叙上の状況に鑑みなされたものであ
つて、小型化の各種電子機器内配線用電線の細径
導体並びに高温雰囲気下で使用される産業ロボツ
ト用ケーブルの導体としても有効に利用し得る、
優れた曲げ強度と引張強度を有する、導電性と
種々の機械適強度の優れた銅合金を提供すること
を課題とする。 以下本発明を詳しく説明する。 発明の構成 本発明の特徴は、マグネシウムを0.02〜0.5重
量%、リンをマグネシウムに対して35〜100重量
%及びアンチモンを0.01〜0.5重量%含有し、残
部が実質的に銅から成る銅合金にある。 課題が解決するための手段 本発明に係る銅合金は、主としてその機械的強
度を高めるために、基材としての電気銅にMgを
0.02〜0.5重量%と、更にその強度を向上させる
ためPをMgに対して35〜100重量%と、引張強
度と繰返し曲げ強度を向上させるために、Sbを
0.01〜0.5重量%添加する。 上記各元素を上記の各特定範囲に添加する根処
は下記理由に基づく。 Mgについては、その添加量が0.5重量%を超え
ると得られる銅合金の導電性の低下が大きくな
り、加うるにMgの銅合金における含有量の制御
が難しいので、銅合金の品質が不安定となる。一
方、Mgが0.02重量%未満では繰返し曲げ強度及
び引張強度の改善効果が少くなる。また、Pにつ
いては、その添加量が特定範囲の下限未満ではP
の添加効果が発揮されず、一方上限を超えると銅
合金の導電性を却つて損うようになる。 次に、Sbの添加量については、0.01重量%未満
では、繰返し曲げ強度及び引張強度の向上効果が
十分でなく、一方0.5重量%を超えると銅合金の
高導電性を維持できなくなる。 本発明に従つて、Mgを0.02〜0.5重量%、Pを
Mgに対して35〜100重量%、及びSbを0.01〜0.5
重量%添加して含有させた銅合金の導電性、引張
強度、伸び及び繰返し曲げ強度を常法により測定
した結果を示すと表1のとおりである。 なお、比較として上記各元素を上記の特定範囲
外の量含有された銅合金についても同様にして測
定した結果を併せて表1に示した。
【表】
【表】 表1にみられるとおり、本発明による組成の銅
合金は、上記各物性のいずれも平均して良好であ
るのに対し、本発明の組成範囲外の比較例では各
物性のいずれかが劣つていることがわかる。 したがつて、本発明による銅合金は、従来の電
子機器内配線用電線の導体や産業ロボツト用ケー
ブルの導体として好適であるのみならず、電子機
器の小型化を伴う0.3mmφ〜0.01mmφ程度の極め
て細線な導体及び繰返し動作を行うロボツト用ケ
ーブル導体としても有効に利用し得る性能を有す
る。 以下実施例により、本発明を具体的に説明す
る。 実施例 電気銅を高周波溶解炉でアルゴン雰囲気下に溶
解したものに、Mgを0.41重量%、Pを0.37重量
%及びSbを0.31重量%の組成になるようにCu−
Mg、Cu−Pの各母合金及びSbメタルを添加し
て、 15mm角×200mm長の鋳塊を溶製した。 得られた鋳塊を面削した後、850℃で熱間圧延
を行つて6mmφ線となし、850℃で1時間溶体化
処理を行つた。次いで、上述のように処理した線
を更に0.08mmφまで冷間伸線し、400℃で1時間
焼鈍してCu−Mg−P−Sbの銅合金を得た。 得られた銅合金の引張強度、伸び、電動率及び
繰返し曲げ強度を常法により測定した。 結果は下記のとおりである。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 マグネシウムを0.02〜0.5重量%、リンをマ
    グネシウムに対して35〜100重量%及びアンチモ
    ンを0.01〜0.5重量%含有し、残部が実質的に銅
    から成ることを特徴とする高導電性銅合金。
JP9815787A 1987-04-21 1987-04-21 優れた導電性と強度を有する銅合金 Granted JPS63262437A (ja)

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JPS63262437A JPS63262437A (ja) 1988-10-28
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JPH04290285A (ja) * 1991-03-19 1992-10-14 Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd 電磁波遮蔽付きフレキシブルプリント板
JPH0523340U (ja) * 1991-09-09 1993-03-26 タツタ電線株式会社 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性塗装ロボツト用ケーブル
JP2000349085A (ja) * 1999-06-01 2000-12-15 Nec Corp 半導体装置及び半導体装置の製造方法

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