JPH0348018B2 - - Google Patents

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JPH0348018B2
JPH0348018B2 JP61142882A JP14288286A JPH0348018B2 JP H0348018 B2 JPH0348018 B2 JP H0348018B2 JP 61142882 A JP61142882 A JP 61142882A JP 14288286 A JP14288286 A JP 14288286A JP H0348018 B2 JPH0348018 B2 JP H0348018B2
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JP
Japan
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film
polymer
density
heated
heat
Prior art date
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JP61142882A
Other languages
English (en)
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JPS6264523A (ja
Inventor
Toshuki Asakura
Yukio Noguchi
Hiroaki Kobayashi
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、2軸配向ポリ−p−フエニレンスル
フイドフイルムの製造方法に関するものである。 〔従来の技術〕 (1)従来から全芳香族の耐熱性ポリマとしてポリ
アミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリスルホ
ン等を中心に種々検討がなされている。 また、(2)ポリ−p−フエニレンスルフイドを射
出成形用に用いることが知られている。 さらに、(3)ポリ−p−フエニレンスルフイドを
フイルム化する方法が特開昭50−84698等で知ら
れている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、ポリエチレンテレフタレートフイルム
の限界を越えた耐熱性を有し、かつ溶融成形でき
る。しかも機械的、寸法変化的に優れた素材フイ
ルムは未だ出現していない。 一方、ポリ−p−フエニレンスルフイドは
“Ryton”なる商品名でフイリツプス社(米国)
により射出成形用並びに塗料用素材ポリマとして
市販されているが、この市販のポリマは、前者は
高度にアニーリング橋かけしたものであり、一方
後者は分子量が低すぎて、これらをフイルム化し
たものはもろくて実用的なものとは言えない。更
にこれらのポリマを溶融しても前者は不均一な状
態にしか溶融せずまた後者は極めて低粘度の状態
であり、いずれにしても企業的にフイルムをつく
ることは困難であり、未だ実用的なフイルムは存
在していないのが実状である。 さらに3項の方法で得たフイルムは、未配向非
晶状態であり、常温においては、透明かつ適度の
靭性を有するが、150℃以上に加熱されると白濁
して不透明になり、また長時間高温にさらされた
場合の物性の低下も著しい。 本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消
し、寸法変化、機械特性、透明性等が熱に安定な
2軸配向ポリ−p−フエニレンスルフイドフイル
ムを製造する方法を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記の目的を達成するため、繰り返
し単位
【式】を90モル%以上含み、 かつ実質的に直鎖状ポリマ構造を有し、300℃で
の溶融粘度が剪断速度200(秒)-1のもとで100以上
60万ポイズ以下のポリ−p−フエニレンスルフイ
ドを、シート状に溶融成形した後、5℃/秒以上
の冷却速度で急冷して非晶性フイルムとし、続い
て該非晶性フイルムを、80〜120℃の温度で、か
つ延伸後の密度が1.330未満となるように、面積
倍率で4倍以上同時2軸延伸し、さらに180℃〜
ポリマの融点で緊張下に熱固定してフイルムの密
度を1.330〜1.400の範囲とすることを特徴とする
2軸配向ポリ−p−フエニレンスルフイドフイル
ムの製造方法としたものである。 本発明に用いるポリ−p−フエニレンスルフイ
ド(以下PPSと略称することがある)は、その90
モル%以上が構成単位
【式】からな るポリマであつて、90モル%より少ないと結晶性
が低下する上に耐熱性、機械的物性などの低下を
きたす一方、熱収縮性が大きくなり、本発明の目
的を達成することができない。なお該ポリマの構
成単位のうち10モル%未満であれば他の共重合単
位を含んでいてもさしつかえない。かかる共重合
単位としては、例えば3官能単位(例:
【式】)、エーテル単位(例:
【式】)、スルホン単位 (例:
【式】)、ケト ン単位(例:
【式】)、メ タ結合単位(例:
〔実施例〕
次に本発明を実施例により説明する。 実施例 1 硫化ナトリウム9水塩1モル、水酸化ナトリウ
ム0.14モル、酢酸リチウム2水塩0.90モル、N−
メチルピロリドン400mlを撹拌型オートクレーブ
に入れ窒素気流中で200℃に加熱し水を追い出す。
次にp−ジクロルベンゼン1.02モル、1,2,4
−トリクロルベンゼン0.006モルを入れ系を閉じ、
窒素で4Kg/cm2まで加圧後内容を270℃に加熱し、
3時間撹拌重合を行なう。重合終了後系内を水中
にあけポリマを別後、洗浄乾燥させ粉末状ポリ
マを得た。このポリマの溶融粘度を知るために高
化式フローテスタ(島津製作所製)を使用し、
1.0mmφ×10mmの口金を用いて300℃で測定したと
ころ2800ポイズ/剪断速度200(秒)-1であつた。 このポリマを300℃にてプレス成形後、液体窒
素中へ5秒以内に浸漬し密度1.320の透明フイル
ムを得た。密度は臭化リチウム−水系による密度
勾配管を使用し25℃にて測定した。 このフイルムをフイルムストレツチヤ(T.M.
Long社製)により90℃にて3.0×3.0倍同時2軸延
伸を行なつた。延伸後のフイルム密度は1.320と
延伸前と同一であつた。さらに延伸後金属フレー
ムにフイルムを固定し、270℃にて20秒間加熱し
て透明な(濁度3.0%)、密度1.357の厚み10μのフ
イルムを得た。濁度は例えば日本精密光学社製の
積分球式ヘイズメータにより ヘイズ(%)=(Td/Tt−Tf/100)×100 のようにして計算出来る。ここで、Td=散乱光
量、Tt=全透過光量、Tf=計器フアクターであ
る。 またこのフイルムの他の物性は面配向係数
0.800、200℃、10分での熱収縮率0.50%、強度
13.0Kg/mm2、ヤング率390Kg/mm2、伸度60%であ
つた。 実施例 2 実施例1に於て酢酸リチウムの代りに臭化リチウ
ムを使用し、1,2,4−トリクロルベンゼンを
使用しない系について同様にポリマを合成した。
得られたポリマは300℃にて160ポイズ/200(秒)
-1とやや低粘度であつたが290℃にてプレス成形
後、10℃の水中へ浸漬し、10秒以内に急冷し密度
1.318の透明なほとんど非晶なフイルムを得た。
このフイルムをフイルムストレツチヤにて95℃で
2.7×2.7倍同時2軸延伸し密度が1.320のフイルム
とし、その後250℃にて30秒間定長下に加熱し透
明な(濁度2.0%)、面配向係数0.790密度1.365の
フイルムを得た。このフイルムは200℃、10分間
で両軸に0.45%の熱収縮を示し、ヤング率405
Kg/mm2を示す耐熱性のフイルムである事が確認さ
れた。 比較実施例 1 米国フイリツプス社の“Ryton”V−1グレー
ド(直鎖状ポリマ)は300℃に於ける溶融粘度が
38ポイズ/200(秒)-1以下であり低分子量ポリマ
であり、これをブレスにて290℃で成形し10℃の
水中へ実施例2と同様に急冷したが透明であるも
のの非常にもろく実用的なフイルムは得られなか
つた。 比較実施例 2 実施例1に於て得た各フイルムを加熱していつ
たときの変化を述べる。プレス成形後の透明フイ
ルムを120℃以上に加熱していると白濁し非常に
もろいフイルムしか得られずまた延伸直後のフイ
ルムを100℃以上に加熱すると100%以上の収縮を
示しさらに150℃程度に加熱すると白化し脆化し
たフイルムしか得られなかつた。 比較実施例 3 酢酸リチウムを使用しない以外は実施例1と同
一手法でポリフエニレンスルフイドポリマをつく
つた。得られたポリマを300℃にて剪断速度200
(秒)-1のもとで高化式フローテスタにより溶融粘
度を測定したところ、70ポイズであつた。このポ
リマを300℃にてプレス成形後、氷水中へ浸漬し
て急冷し透明なフイルムを得た。 このフイルムはフイルムストレツチヤーによる
95℃同時2軸延伸では1.7×1.7倍が限度で、それ
以上の延伸ではフイルム破壊をおこした。また上
記2軸延伸フイルムは180℃以上で熱固定すると
白濁、結晶化し、脆化した。更にこの2軸延伸フ
イルムは上記熱固定条件のあまいところでは濁度
5%以下の透明性を維持していたが、その密度は
高々1.325程度であつた。該熱固定後のフイルム
は200℃、10分の熱収縮率30%と非常に悪く、そ
の熱収縮率測定後のフイルム自体白濁化してい
た。更に上記熱固定条件(180℃)以上の温度下
では白濁、脆化を惹起して使用できないことがわ
かつた。 実施例3〜5、比較例4〜6 実施例1と同様の手法により重合並びに製膜し
て各種の厚さ15μのフイルムをつくつた。原料組
成、重合条件、延伸条件などは表1に示した。 表1より本発明の溶融粘度、密度からなる2軸
配向フイルムが比較実施例4〜6のものに比して
極めて優れていることは一目瞭然である。 なお表中、 *1:95℃でフイルムストレツチヤにより延伸し
た。 *2:260℃で30秒定長熱固定後のフイルムのも
の。
【表】
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、寸法変化、機械的特
性、透明性等の特性が熱に対して極めて安定なフ
イルムを得ることができる。例えば、本発明の方
法によつて得たフイルムは、ポリ−p−フエニレ
ンスルフイドの融点近くまで加熱しても、何ら白
濁や脆化現象は見られない。 また本発明の方法によつて得たフイルムは、縦
方向、横方向だけでなく、面内のあらゆる方向に
対して種々の物性を等方的にすることができる。 さらに、本発明の方法によつて得た2軸配向フ
イルムは、他の方法によつて得た2軸配向フイル
ムに比べ、キズなどの欠点が少ないという特長を
有している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繰り返し単位【式】を90モル% 以上含み、かつ実質的に直鎖状ポリマ構造を有
    し、300℃での溶融粘度が剪断速度200(秒)-1のも
    とで100以上60万ポイズ以下のポリ−p−フエニ
    レンスルフイドを、シート状に溶融成形した後、
    5℃/秒以上の冷却速度で急冷して非晶性フイル
    ムとし、続いて該非晶性フイルムを、80〜120℃
    の温度で、かつ延伸後の密度が1.330未満となる
    ように、面積倍率で4倍以上同時2軸延伸し、さ
    らに180℃〜ポリマの融点で緊張下に熱固定して
    フイルムの密度を1.330〜1.400の範囲とすること
    を特徴とする2軸配向ポリ−p−フエニレンスル
    フイドフイルムの製造方法。
JP14288286A 1986-06-20 1986-06-20 2軸配向ポリ−p−フェニレンスルフィドフィルムの製造方法 Granted JPS6264523A (ja)

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JPS63229512A (ja) * 1987-03-19 1988-09-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体集積回路
JPH0753414B2 (ja) * 1987-06-18 1995-06-07 ダイアホイルヘキスト株式会社 2軸配向ポリ−p−フエニレンスルフイドフイルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EUROPEAN POIYMER JAURNAL=1971 *

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