JPH0341704Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、、浴槽内の湯水に気泡を発生させる
装置に関する。

本考案は一般に家庭用の浴槽に利用するに適す
る。

〔概 要〕

本考案は、、浴槽内の湯水を電動のポンプで吸
入し、ノズルより湯面に噴出させ、浴槽内の湯水
に気泡を発生させる装置において、 湯水を吸入する吸入管およびノズルに接続する
送水管を、浴槽の脇に据え置かれる筐体に対し
て、回動自在に取り付け、かつそれぞれの長さを
変更できる構造とすることにより、 形状の異なる浴槽に適用でき、かつこれを取り
付けたまま浴槽に蓋をすることができるようにし
たものである。

〔従来の技術〕

従来この種の装置としては、ポンプなどを実装
する筐体を浴槽の縁に載架する形状のもの（実願
昭61−33997号）、浴槽の縁に湯面をまたいで取り
付けた梁の上に筐体を跨座させる形状のもの（実
願昭61−97824号）または筐体を含む全部を浴槽
内の湯水中に持ち込んで据え置く形状のもの（実
願昭61−84371号）などがある。これらの装置は
それぞれ気泡を浴槽の湯水中に発生させ、健康風
呂装置としての効果をあげている。この装置の使
用を好まない者が入浴する場合に、筐体や梁など
を浴槽の縁より外しておくまたは筐体を浴槽中よ
り引上げておくようにしている。このためこれら
の装置は都市部のみでなく、農村部でも広く使用
されるようになつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしこれら装置の需要圏が拡大すると、浴槽
の形状もさまざまなものがあつて、これらの装置
の形状の多様化が求められている。また入浴する
間に浴槽に蓋をするとき、その都度装置を取り外
さなくてはならないことは不便である。

本考案はこの点を改良して、形状の異なる浴槽
に容易に設置でき、また簡単な操作で浴槽に提供
することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、吸入管と、この吸入管から吸入する
浴槽内の湯水を昇圧する電動のポンプと、このポ
ンプの出力口に接続された送水管と、この送水管
の出力口に接続されたノズルとを備え、上記ノズ
ルから噴出する水流が上記浴槽内の湯水に気泡を
発生させる構造の装置において、 上記ポンプが実装された筐体と、この筐体を載
置し浴槽の脇に据え置く台とを備え、上記吸入管
のほぼ水平に配置された水平管部が締め具のとこ
ろから上記筐体から延伸された構造であつて、上
記筐体に対して回動自在に取り付けられ、上記送
水管は上記筐体の上部から延伸された構造であつ
て、上記筐体に対して回動自在に取り付けられ、
かつその長さが伸縮自在な構造であることを特徴
とする。

ノズルはスリツト状であり、カーテン状の水流
を噴出する構造であることが好ましい。

ノズルは送水管の出力口に着脱自在の構造であ
り、噴出する水流の形状が異なる複数のものが交
換可能に用意されたことが好ましい。

台には高さを調節できる脚を備えたことが好ま
しい。

吸入管の先端には逆流防止弁が取り付けられ、
この逆流防止弁の重量により吸入管の先端は鉛直
方向に自然に垂れ下がることが好ましい。

吸入管は呼び水を注入するための注入口が開口
する構造であり、この注入口には開閉蓋が取り付
けられたことが好ましい。

電動のポンプは直流電動機を含むものであり、
直流電動機に供給する電流を開閉する防水構造の
手動スイツチを筐体表面に備えたことが好まし
い。

台に直流電源が実装され、直流電源は充電可能
な電池を含むことが好ましい。

〔作 用〕

筐体は浴槽の脇に据え置く台上に載置され、吸
入管と送水管とはそれぞれ伸縮自在の構造である
ので、浴槽の縁の形状とは関係なく利用できる。

送水管は筐体にたいして回動できるので、本体
を移動せずに送水管とノズルとを浴槽の湯面上か
ら離れたところに移動できる。さらに吸入管は筐
体に対して回動でき、これをほぼ水平の位置にま
で回せば、本体を移動せずに浴槽に蓋をすること
ができる。

吸入管が延伸できるので、浴槽の内側底部の形
状が異なるもの、例えば踏み段があるものまたは
五右衛門風呂などの底部形状のものでも、吸入管
下端の位置を自由にして利用できる。

〔実施例〕

次に本考案の実施例を図面によつて説明する。

第１図は本考案の第一実施例装置の外観斜視図
を示し、第２図は本実施例の設置図を示す。

第１図および第２図において、吸入管１は浴槽
２１の湯水を吸入し、送水管２の出力口に接続さ
れたノズル３はこの湯水を噴出し、浴槽内の湯水
に気泡を発生させる。

ここに本考案の特徴とするところを説明する
と、上記吸入管１が吸入する湯水を昇圧する電動
ポンプを内蔵する筐体４と、この筐体を載置し浴
槽２１の脇の床面２３に据え置く台５とを備え
る。吸入管１のほぼ水平に配置された水平管部１
Ａが締め具１Ｂのところから筐体４より矢印Ａの
ように延伸される構造であり、筐体４に対して回
転部１Ｃで矢印Ｂの方向に回動自在となるように
取り付けられている。また送水管２は筐体４の上
部から延伸される構造で、回転部２Ａにより矢印
Ｃの方向に回動自在に取り付けられ、かつ締め具
２Ｂのところで矢印Ｄのように伸縮自在な構造と
なつている。

ノズル３は第３図に示すように、上部が拡げら
れ下部にスリツト状のノズル孔３Ｂを備えた中空
状のものである。このような構造であるためノズ
ル３はカーテン状の水流を噴出する。第１図およ
び第３図において、送水管２の先端の回転部２Ｃ
によりノズル３は矢印Ｅの方向に回転する。ノズ
ル３の上端の嵌入部３Ａに球接手その他を設ける
ことにより、ノズル３はいわゆる首振り運動がで
きる構造とすることも可能である。

さらに嵌入部３Ａは、回転部２Ｃの下部に着脱
自在に結合される。このため送水管２はノズル３
の代わりに第４図に示すような異なる水流形状を
実現するノズル１３（第４図ａ）またはノズル２
３（第４図ｂ）と交換することができる。ノズル
１３は上記ノズル３の嵌入部３Ａと同一の形状の
嵌入部１３Ａおよび空気流入口１３Ｂを備えたも
ので、上記送水管２と結合して２つの円筒状の水
流を発生する。ノズル２３は上記と同様に嵌入部
２３Ａおよび空気流入口２３を備えるが、ノズル
２３はフレキシブルホー２３Ｃにより自由な位置
をとれるので、湯水中の好む部分に気泡を発生で
きる。

第１図において台５には締め具６Ａにより矢印
Ｅのように伸縮して筐体４の高さを調整できる脚
６を備える。この脚６はこれを取り外して、昇圧
４を台５に直接載置することもできる。

吸入管１の先端には逆流防止弁７が取り付けら
れ、この逆流防止弁７の重量により吸入管１は鉛
直方向に自然に垂れ下がるとともに、矢印Ｇのよ
うに振ることができる。

吸入管１の逆流防止弁７と対向した上端の位置
には、ヒンジ１Ｅで支持された開閉蓋１Ｄがあ
り、これを開いて呼び水を注入する構造となつて
いる。

第５図は本実施例装置の断面模式図を含む取り
付け説明図である。筐体４の内部の電動ポンプ８
は吸入管１の先端に設けられた逆流防止弁７のボ
ール弁７Ａを押し上げるように湯水を吸い込み、
昇圧して送水管２に送る。このポンプ８は直流電
動機９により駆動される。この直流電動機９に供
給する直流電流を開閉する手動スイツチ９Ａは、
筐体４の表面に密着した防水構造のカバー９Ｂを
介して操作される構造である。

この直流電流は第１図および第２図に示すよう
に電源ケーブル１０を介して、電源箱１１に内蔵
された電池１１Ａから供給される。この電源箱１
１を浴室外に持ち出し、商用電源を降圧し整流す
る充電装置に接続して電池１１Ａを充電する。

第６図は浴槽の縁２２と床面２３との高さの差
が少なく、かつ浴槽内にステツプ２５が設けられ
た場合に対する本実施例装置の取り付け説明図で
ある。このときは脚６を取り外し筐体４を台５の
上に直接載置して取り付け、かつ吸入管１の締め
具１Ｂにより水平管部１Ａを伸長して、逆流防止
弁７をステツプ２５を避ける位置に垂下させる。
この場合ノズル３の位置は締め具２Ｂにより送水
管２の長さを変更して所望の位置に移動すること
ができる。

本実施例装置は以上説明したような構造となつ
ているので、例えば第２図のように設置れれた場
合、送水管２の矢印Ｃの方向に破線で示すZ₁の位
置まで回動し、吸入管１を矢印Ｇの方向に破線で
示すZ₂の位置に回動すれば、２点破線で示すよう
に浴槽の蓋２４を置くことができる。

第７図は本考案の第２実施例装置の外観図であ
る。本実施例においては、電池１１Ａを台１５に
内蔵している。したがつて重心が低くなつて安定
して設置できる。

第８図に示す五右衛門風呂２６では、踏み板２
７は入浴しないときは浮いている。入浴者がこの
踏み板２７に乗ると矢印のように沈下する。この
ような形状の浴槽に上記第２実施例を取り付ける
と吸入管１はこの踏み板の沈下とともに、逆流防
止弁７の重量により破線で示すにより垂れ下が
る。入浴者が出れば踏み板の浮き上がりとともに
逆流防止弁７は上昇して吸入管１は斜めの位置に
なる。この場合もノズル３は送水管２を回転部２
Ａにより、任意の位置に移動することができる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、形状の異なる各種の浴槽に利
用することができる。かつ浴槽の蓋の開閉をこの
装置を移動させずに容易に行うことができる。従
つて一般家庭でも入浴時に湯水の発泡による健康
風呂を亨受できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案第一実施例装置の外観斜視図。
第２図は上記実施例の設置状態を示す斜視図。第
３図はカーテン状の水流を発生するノズルの説明
図。第４ずは異なる形状の水流を発生するノズル
の説明図。第５図は上記実施例の取り付け説明図
１。第６図は縁の高さの低い浴槽に対する取り付
け説明図２。第７図は本考案第２実施例装置の外
観斜視図。第８図は上記実施例の取り付け説明
図。 １……吸入管、１Ａ……吸入管の水平管部、１
Ｂ，２Ｂ，６Ａ……締め具、１Ｃ，２Ａ，２Ｃ，
３Ｇ……回転部、１Ｄ……呼び水用の開閉蓋、１
Ｅ……ヒンジ、２……送水管、３，１３，２３…
…ノズル、３Ａ，１３Ａ，２３Ａ……ノズルの嵌
入部、３Ｂ……ノズル３の円管部、３Ｃ……ノズ
ル３の長方箱部、３Ｄ，３Ｅ……スリツト状のノ
ズル孔、３Ｆ，１３Ｃ……ノズルのカバー、３Ｈ
……入水路、４，１４……筐体、５，１５……
台、６……脚、７……逆流防止弁、７Ａ……ボー
ル弁、８……ポンプ、９……直流電動機、９Ａ…
…スイツチ、９Ｂ……防水構造のカバー、１０…
…電源ケーブル、１１……電源箱、１１Ａ……電
池、２１……浴槽、２２……浴槽の縁、２３……
床面、２４……浴槽の蓋（２点破線）、２５……
浴槽内のステツプ、２６……五右衛門風呂、２７
……踏み板、Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ，Ｇ，Ｈ…
…矢印、Ｘ，Ｙ……軸を示す破線、Z₁，Z₂，Z₃…
…位置を示す破線。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 吸入管と、この吸入管から吸入する浴槽内の
   湯水を昇圧する電動のポンプと、このポンプの
   出力口に接続された送水管と、この送水管の出
   力口に接続されたノズルとを備え、上記ノズル
   から噴出する水流が上記浴槽内の湯水に気泡を
   発生させる構造の装置において、 上記ポンプが実装された筐体と、この筐体を
   載置し浴槽の脇に据え置く台とを備え、 上記吸入管のほぼ水平に配置された水平管部
   が締め具のところから上記筐体より延伸された
   構造であつて、上記筐体に対して回動自在に取
   り付けられ、 上記送水管は上記筐体の上部から延伸された
   構造であつて、上記筐体に対し回動自在に取り
   付けられ、かつ締め具のところから長さの伸縮
   自在な構造である ことを特徴とする浴槽内の気泡発生装置。 (2) ノズルはスリツト状であり、カーテン状の水
   流を噴出する構造である実用新案登録請求の範
   囲第(1)項に記載の浴槽内の気泡発生装置。 (3) ノズルは送水管の出力口に着脱自在の構造で
   あり、噴出する水流の形状が異なる複数のもの
   が交換可能に用意された実用新案登録請求の範
   囲第(1)項に記載の浴槽内の気泡発生装置。 (4) 台には高さを調節できる脚を備えた実用新案
   登録請求の範囲第(1)に項記載の浴槽内の気泡発
   生装置。 (5) 吸入管の先端には逆流防止弁が取り付けられ
   た実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の浴槽
   内の気泡発生装置。 (6) 逆流防止弁の重量により吸入管の先端は鉛直
   方向に自然に垂れ下がる構造である実用新案登
   録請求の範囲第(5)項に記載の浴槽内の気泡発生
   装置。 (7) 吸入管は呼び水を注入するための注入口が開
   口する構造であり、この注入口には開閉蓋が取
   り付けられた実用新案登録請求の範囲第(1)項に
   記載の浴槽内の気泡発生装置。 (8) 電動のポンプは直流電動機を含む実用新案登
   録請求の範囲第(1)項に記載の浴槽内の気泡発生
   装置。 (9) 直流電動機に供給する電流を開閉する防水構
   造の手動のスイツチを筐体表面に備えた実用新
   案登録請求の範囲第(8)項に記載の浴槽内の気泡
   発生装置。