JPH0340921Y2 - - Google Patents

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JPH0340921Y2
JPH0340921Y2 JP9416084U JP9416084U JPH0340921Y2 JP H0340921 Y2 JPH0340921 Y2 JP H0340921Y2 JP 9416084 U JP9416084 U JP 9416084U JP 9416084 U JP9416084 U JP 9416084U JP H0340921 Y2 JPH0340921 Y2 JP H0340921Y2
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steel pipe
pipe pile
layer
cover
mortar
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JP9416084U
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、港湾等に設置された鋼管杭を防蝕施
工する際に用いるカバーに関するものである。
「従来の技術」 海洋土木産業の発展にともない、その土木基礎
材料である鋼管杭の腐蝕が問題となつてきてい
る。なかでもスプラツシユゾーン(干満域・飛沫
域)は、酸化され易く最つも腐蝕を受けるので、
防蝕性および衝撃性の強化が要求されている。
従来、この種の鋼管杭などを保護するため、鋼
管杭の干満域および飛沫域をFRP製あるいは
GRC製カバーなどからなる型枠で覆い、両者の
空間にモルタル等を充填して固化させる工法が適
用されている。
「考案が解決しようとする問題点」 ところが、この防蝕工事の際、問題となるの
は、水中に対してセメントモルタルを注入するの
で、 (イ)注入されたセメントモルタルが水で希釈されて
しまい、最終的に構成されるセメントモルタル層
の含水率が高くなつて所期の防蝕機能や強度が確
保できない点、および(ロ)品質にバラツキが生じや
すい点などである。
本考案は、このような問題点を解決すべくなさ
れたもので、所期の防蝕機能や強度を確保するこ
とができ、品質を向上させることのできる鋼管杭
防蝕施工用カバーを提供することを目的としてい
る。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、GRC層と鉄筋コンクリート又はモ
ルタル層とを複合化した円弧状ブロツクを複数継
なぎ合わせて、鋼管杭の外周に円筒状カバーを構
築し、該円筒状カバーによつて鋼管杭腐蝕部分の
防蝕および強度補強を図ることを特徴としてい
る。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第3図
を参照して説明すると、第1図に示すように、下
半部を水面下に位置するように構築された鋼管杭
Pの腐蝕部分Aよりもやや上下に長い範囲に
は、本考案にかかる円筒状カバー1が被覆されて
おり、該カバー1は、鋼管杭Pの上下の外周に一
体に取り付けられたフランジ部2にボルト3、ナ
ツト4によつて一体に固定されている。
前記カバー1は、第2図などに示すように、横
断面が半円形状をした円弧状ブロツク5を、鋼管
杭Pを囲繞する状態に突き合わせ配置し、これを
3段に積み重ねて構築されたものである。すなわ
ち、該カバー1は、カバーの長さ方向に沿つて2
つ割りにされ、長さ方向に直交する方向に3つに
分割されてなる複数(6個)の円弧状ブロツク5
により構成される。
前記ブロツク5は、モルタル層6の外周にガラ
ス繊維強化セメント(以下GRCと称す)層7が
形成されるとともに、モルタル層6の内周に鋼管
杭Pへの水の浸入を防止する防水層8が設けられ
ている。前記モルタル層6には、第3図に示すよ
うに、軸方向および周方向に延びる補強鉄筋9,
10が埋設されており、また前記GRC層7は、
一方の側縁7aがモルタル層6よりも若干突出し
て、突き合わせ配置されるブロツク5のモルタル
層6にオーバーラツプできるようになつている。
一方、前記防水層8は、例えばタールエポキシ樹
脂やブチルゴムなどの耐透水性のある素材で形成
される。
さらに、前記円弧状ブロツク5の軸方向および
周方向の接合端面には継手金具11が埋設されて
いる。この継手金具11は、ボルト締結用孔12
を有するフランジ板13を主体として構成され、
該フランジ板13の内面には、ボルト3およびナ
ツト4による連結作業を行なうのに必要なボルト
止め用空所14が形成されている。おな、前記円
弧状ブロツク5の軸方向における接合端面には、
第2図に示すように、防水用のゴムパツキン15
が取り付けられている。
ところで、このような円弧状ブロツク5を製作
する場合について説明を補足しておくと、例え
ば、ガラス繊維強化セメントからなるGRC層7
をいわゆる単体物として予め製作しておき、これ
をブロツク5の型枠内に配し、継手金具11およ
び必要な補強鉄筋9,10をセツトしておいて打
設したモルタルと一体化させれば良い。なお、防
水層8はGRC層7と同様に予め単体物として製
作しておき、打設したモルタルと一体化させる如
く形成しても良いが、防水層8を形成する素材自
体がモルタルに対して強い接着性をもつものであ
ればモルタル層6の内表面に溶融させた素材を吹
き付けあるいは塗布等の手段により設けても良
い。
次いで、以上のように構成された本考案の作用
について説明する。
鋼管杭Pの外周に円筒状カバー1を構築するに
は、鋼管杭Pの外周にフランジ部2を取り付けた
状態としておき、予め工場等で製作しておいた円
弧状ブロツク5を突き合わせ配置し、継手金具1
1をボルト3、ナツト4で結束固定し、下から順
に円弧状ブロツク5を積み重ねていく。なお、上
下に位置するブロツク5どうしおよびフランジ部
2に対してもボルト3とナツト4で第1図に示す
ように結束固定することは勿論である。そして、
突き合わせ部分に形成された空間にモルタル16
等を充填して継目部分の防水をすれば、第1図に
示すような円筒状カバー1が構築される。
しかして、このような構成の円筒状カバー1に
よつて鋼管杭Pの防蝕工事を行なうと、モルタル
層を予め工場等で打設して形成するから、水に希
釈されてモルタル層の防蝕機能や強度が低下する
おそれが全くなく、品質に対する信頼性を向上す
ることができる。また、鋼管杭Pの腐蝕部分にか
かる負荷を円筒状カバー1に分担させる如くして
いるので、鋼管杭Pの腐蝕部分の補強をして耐久
性を向上することができる。さらに、防水層8に
よつて海水の浸透が確実に阻止されるので、カバ
ー施工後の防蝕効果を一層高めることができる。
なお、モルタル層6とGRC層7との合成効果に
よつて耐衝撃性を向上できる利点もある。
また、第4図および第5図は、本考案の他の実
施例を示すもので、カバーを構成する円弧状ブロ
ツク5′は、鋼管杭Pの外周に突設されたおねじ
20a付きのスタツド20にナツト21を螺合し
て支持されるとともに、ブロツク5′と鋼管杭P
との間の間隙gに充填されたモルタル16によつ
て鋼管杭Pに対して一体化される基本構成となつ
ている。なお、ナツト螺合のために形成された抜
孔22内には、モルタル充填後止水用にグラウト
材23が詰められるようになつている。
なお、このような構成の円筒状カバーによれ
ば、カバーを構成するブロツク5′がスタツド2
0により鋼管杭Pに支持されるとともに、モルタ
ル16によつて鋼管杭Pに一体化されるので、一
層強度および耐久性を向上させることができる。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案によれば、次のよ
うな優れた効果を奏することができる。
(a) 所期の防蝕機能および強度を確保し得て、
品質を向上することができる。
(b) 鋼管杭の腐蝕部分を補強して正常なる杭の性
能を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示す
もので、第1図は半断面図、第2図は斜視図、第
3図は第1図−線に沿う矢視断面図、第4図
および第5図は本考案の他の実施例を示すもの
で、第4図は縦断面図、第5図は斜視図である。 P……鋼管杭、A……腐蝕部分、……範囲、
1……円筒状カバー、2……フランジ部、3……
ボルト、4……ナツト、5……円弧状ブロツク、
6……モルタル層、7……GRC層、8……防水
層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 港湾等に設置された鋼管杭Pの腐蝕部分より
    もやや上下に長い範囲を被覆して、鋼管杭の
    腐蝕部分の防蝕および強度を向上させる円筒状
    カバーであつて、該カバー1は、その長さ方向
    および長さ方向に直交する方向に少なくとも2
    つ割りされてなる複数の円弧状ブロツク5より
    構成され、かつ該ブロツクは前記鋼管杭外周に
    対して突き合わされるモルタル層6と、該モル
    タル層の外周に形成されたGRC層7とを備え
    た少なくとも2層構造よりなり、さらに、これ
    ら各ブロツクの軸方向および周方向における各
    接合端面には、継手金具11が埋設されている
    ことを特徴とする鋼管杭防蝕施工用カバー。 (2) 前記ブロツク5には鋼管杭への水の浸透を防
    止する防水層8が形成されていることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項に記載の鋼
    管杭防蝕施工用カバー。
JP9416084U 1984-06-23 1984-06-23 鋼管杭防蝕施工用カバ− Granted JPS6110346U (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6110346U JPS6110346U (ja) 1986-01-22
JPH0340921Y2 true JPH0340921Y2 (ja) 1991-08-28

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