JPH0439905Y2 - - Google Patents
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- JPH0439905Y2 JPH0439905Y2 JP13562789U JP13562789U JPH0439905Y2 JP H0439905 Y2 JPH0439905 Y2 JP H0439905Y2 JP 13562789 U JP13562789 U JP 13562789U JP 13562789 U JP13562789 U JP 13562789U JP H0439905 Y2 JPH0439905 Y2 JP H0439905Y2
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Landscapes
- Sewage (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、下水路等、暗渠用に用いられる暗渠
用ブロツク(ボツクスカルバート)の軽量化及び
強化技術に関する。
用ブロツク(ボツクスカルバート)の軽量化及び
強化技術に関する。
(従来の技術)
暗渠用ブロツクは、大きな荷重を受ける場所に
布設される関係上、その荷重に対抗するだけの十
分な強度を保有するように設計する必要がある。
布設される関係上、その荷重に対抗するだけの十
分な強度を保有するように設計する必要がある。
特に、製品にひび割れを発生させないために
は、上下壁体、左右立壁体のどの部分をとつても
全ての断面上のコンクリートの引張応力度が15
Kg/cm2以内でなければならない。
は、上下壁体、左右立壁体のどの部分をとつても
全ての断面上のコンクリートの引張応力度が15
Kg/cm2以内でなければならない。
この強度向上のための手段として最も簡単なも
のとして、壁体の肉厚を厚くして断面二次モーメ
ントを向上させる方法があるが、壁体の肉厚を厚
くすると、特に、1辺の幅が数メートルに及ぶ大
きなサイズのものについては、ただでさえ重量が
重い上に更に重量が増大し、運搬時や施工時の取
扱いが大変になるばかりか、使用コンクリート量
も増大し、コスト的に不利になるという問題が生
じる。
のとして、壁体の肉厚を厚くして断面二次モーメ
ントを向上させる方法があるが、壁体の肉厚を厚
くすると、特に、1辺の幅が数メートルに及ぶ大
きなサイズのものについては、ただでさえ重量が
重い上に更に重量が増大し、運搬時や施工時の取
扱いが大変になるばかりか、使用コンクリート量
も増大し、コスト的に不利になるという問題が生
じる。
この問題を解決するには、壁体の肉厚内に中空
穴を形成して、壁体の肉厚を厚くすることに伴つ
て増大した重量分を軽量化すればよい。
穴を形成して、壁体の肉厚を厚くすることに伴つ
て増大した重量分を軽量化すればよい。
従来、壁体の肉厚内に中空穴が形成されている
暗渠用ブロツクとしては、例えば、実開昭52−
55657号公報に記載されているものが知られてい
る。
暗渠用ブロツクとしては、例えば、実開昭52−
55657号公報に記載されているものが知られてい
る。
この従来出典には、上壁体と下壁体と左立壁体
と右立壁体とで囲まれる水路を有し、前記左立壁
体と右立壁体と下壁体の肉厚内に中空穴が形成さ
れ、該中空穴は水路と同方向に延在して形成され
ると共に、中空穴の両端が各壁体の前後端面に開
口されている暗渠用ブロツクが示されている。
と右立壁体とで囲まれる水路を有し、前記左立壁
体と右立壁体と下壁体の肉厚内に中空穴が形成さ
れ、該中空穴は水路と同方向に延在して形成され
ると共に、中空穴の両端が各壁体の前後端面に開
口されている暗渠用ブロツクが示されている。
(考案が解決しようとする課題)
しかしながら、上述した従来の暗渠用ブロツク
では、中空穴が各壁体の肉厚内に水路と同方向に
延在して形成されているため、荷重の周方向の伝
達が中空穴によつて途切れてしまい、中空穴の存
在でかえつて強度低下を招いてしまうという問題
があつた。
では、中空穴が各壁体の肉厚内に水路と同方向に
延在して形成されているため、荷重の周方向の伝
達が中空穴によつて途切れてしまい、中空穴の存
在でかえつて強度低下を招いてしまうという問題
があつた。
又、中空穴の両端が壁体の前後端面に開口され
ているため、暗渠用ブロツクの連結時、その連結
部の目地をモルタルで埋める際に、モルタルが中
空穴の中に入り込んでしまい、目地形成ができな
いという問題点があつた。
ているため、暗渠用ブロツクの連結時、その連結
部の目地をモルタルで埋める際に、モルタルが中
空穴の中に入り込んでしまい、目地形成ができな
いという問題点があつた。
尚、壁体にPC鋼棒等でプレストレスをかける
方法がある。これによると、壁体の肉厚を薄くし
て強度の向上を図れるが、4面全ての壁体にプレ
ストレスをかけようとする場合、PC鋼棒が暗渠
用ブロツクの角部で縦横に交差し、角部が欠け易
くなるといつた問題があるし、PC鋼棒の本数が
増える分だけコスト的に不利になるという問題が
あつた。
方法がある。これによると、壁体の肉厚を薄くし
て強度の向上を図れるが、4面全ての壁体にプレ
ストレスをかけようとする場合、PC鋼棒が暗渠
用ブロツクの角部で縦横に交差し、角部が欠け易
くなるといつた問題があるし、PC鋼棒の本数が
増える分だけコスト的に不利になるという問題が
あつた。
本考案は、このような従来の問題点に着目して
なされたもので、壁体の肉厚を厚くして強度の向
上を図りながら、壁体の肉厚を厚くすることによ
る重量の増加を抑えることができ、しかも、荷重
の伝達が途切れることもないし、連結時の目地形
成が支障なく行え、又、4面全ての壁体にプレス
トレスをかけることによる不具合を解消すること
を課題としている。
なされたもので、壁体の肉厚を厚くして強度の向
上を図りながら、壁体の肉厚を厚くすることによ
る重量の増加を抑えることができ、しかも、荷重
の伝達が途切れることもないし、連結時の目地形
成が支障なく行え、又、4面全ての壁体にプレス
トレスをかけることによる不具合を解消すること
を課題としている。
(課題を解決するための手段)
上記の課題を解決するために、本考案の暗渠用
ブロツクでは、上壁体と下壁体と左立壁体と右立
壁体とで囲まれる水路を有する暗渠用ブロツクで
あつて、前記上壁体と下壁体の肉厚内にプレスト
レス材が張設され、前記左立壁体と右立壁体の肉
厚内には水路方向と直交方向に延在して中空竪穴
が形成され、該中空竪穴が形成された左立壁体と
右立壁体の肉厚が、概ね中空竪穴によつて軽量に
なる分だけ厚く形成された構成とした。
ブロツクでは、上壁体と下壁体と左立壁体と右立
壁体とで囲まれる水路を有する暗渠用ブロツクで
あつて、前記上壁体と下壁体の肉厚内にプレスト
レス材が張設され、前記左立壁体と右立壁体の肉
厚内には水路方向と直交方向に延在して中空竪穴
が形成され、該中空竪穴が形成された左立壁体と
右立壁体の肉厚が、概ね中空竪穴によつて軽量に
なる分だけ厚く形成された構成とした。
(作用)
従つて、本考案の暗渠用ブロツクでは、左立壁
体と右立壁体に中空竪穴が形成されているので、
この中空竪穴の分だけ重量を軽減することができ
る。いい換えれば、左右立壁体の肉厚を厚くして
強度を向上させても中空竪穴による軽量化によつ
て製品の全体重量の増加を抑えることができる。
体と右立壁体に中空竪穴が形成されているので、
この中空竪穴の分だけ重量を軽減することができ
る。いい換えれば、左右立壁体の肉厚を厚くして
強度を向上させても中空竪穴による軽量化によつ
て製品の全体重量の増加を抑えることができる。
又、中空竪穴が水路方向と直交方向に延在して
いるため、荷重の伝達方向と中空竪穴の延在方向
が同一となり、荷重の伝達が中空竪穴によつて途
切れることはない。
いるため、荷重の伝達方向と中空竪穴の延在方向
が同一となり、荷重の伝達が中空竪穴によつて途
切れることはない。
又、中空竪穴であるため、その開口部が連結面
となる前後端面に形成されることはなく、暗渠用
ブロツクの連結時、その連結部の目地をモルタル
で埋める際に、モルタルが中空穴の中に入り込む
という不具合が防止され、確実な目地形成ができ
る。
となる前後端面に形成されることはなく、暗渠用
ブロツクの連結時、その連結部の目地をモルタル
で埋める際に、モルタルが中空穴の中に入り込む
という不具合が防止され、確実な目地形成ができ
る。
又、上壁体と下壁体にはプレストレスがかけら
れているので、壁体を薄くしながら強度の向上が
図れるし、4面全てにプレストレスをかける場合
に比べてコスト低下が図れると共に、角部の欠け
を防止できる。
れているので、壁体を薄くしながら強度の向上が
図れるし、4面全てにプレストレスをかける場合
に比べてコスト低下が図れると共に、角部の欠け
を防止できる。
又、暗渠用ブロツクを施工する場合、暗渠用ブ
ロツクの上壁面から地表面(舗装路面)までの土
かぶりの寸法及び水路底面のレベルが設定されて
いる。従つて、仮りに、強度向上のために上壁体
と下壁体の肉厚を厚くすると、前記設定条件に対
応できず、土かぶりができなくなるという問題が
生じる。これに対し、本考案では、左立壁体と右
立壁体については肉厚を厚くし、上壁体と下壁体
については、プレストレスをかけているので、前
記設定条件に対応しながら強度を向上することが
できる。
ロツクの上壁面から地表面(舗装路面)までの土
かぶりの寸法及び水路底面のレベルが設定されて
いる。従つて、仮りに、強度向上のために上壁体
と下壁体の肉厚を厚くすると、前記設定条件に対
応できず、土かぶりができなくなるという問題が
生じる。これに対し、本考案では、左立壁体と右
立壁体については肉厚を厚くし、上壁体と下壁体
については、プレストレスをかけているので、前
記設定条件に対応しながら強度を向上することが
できる。
(実施例)
以下、本考案の第1実施例〜第3実施例を図面
により説明する。尚、各実施例において、同一構
成部分については、便宜上、図面の符号を同一に
する。
により説明する。尚、各実施例において、同一構
成部分については、便宜上、図面の符号を同一に
する。
まず、第1図〜第3図は第1実施例の暗渠用ブ
ロツクAを示している。
ロツクAを示している。
この暗渠用ブロツクAは、上壁体1、下壁体
2、左立壁体3、右立壁体4で囲まれた水路5を
有する断面略方形の鉄筋コンクリートブロツクに
形成されている(図面中、鉄筋は省略した)。尚、
ハンチ部の角度θは25°〜35°、θ1は55°〜65°に形
成
されている。
2、左立壁体3、右立壁体4で囲まれた水路5を
有する断面略方形の鉄筋コンクリートブロツクに
形成されている(図面中、鉄筋は省略した)。尚、
ハンチ部の角度θは25°〜35°、θ1は55°〜65°に形
成
されている。
そして、この暗渠用ブロツクAには、左右立壁
体3,4の肉厚内にそれぞれ4個づつの中空竪穴
6,7が、上壁面11から下壁面21にかけて水
路方向(第2図では図面の表裏方向)と直交する
方向に延在して貫通され、かつ左右立壁体3,4
は中空竪穴6,7によつて軽量になる分だけ肉厚
が厚く形成されている。なお、中空竪穴6,7の
両端開口部61,71はそれぞれコンクリート6
2,72によつて埋め戻されている。
体3,4の肉厚内にそれぞれ4個づつの中空竪穴
6,7が、上壁面11から下壁面21にかけて水
路方向(第2図では図面の表裏方向)と直交する
方向に延在して貫通され、かつ左右立壁体3,4
は中空竪穴6,7によつて軽量になる分だけ肉厚
が厚く形成されている。なお、中空竪穴6,7の
両端開口部61,71はそれぞれコンクリート6
2,72によつて埋め戻されている。
又、左立壁体3の各中空竪穴6と、右立壁体4
の各中空竪穴7は、第2図に示すように水路方向
と直交する断面上において同一面上に形成され、
従つて、中空竪穴6,6間及び中空竪穴7,7間
においては、第3図に示すように、各壁体1,
2,3,4が中実状態で連続し、かつこの連続中
実部分における上壁体1及び下壁体2の肉圧内を
挿通してプレストレス材としてのPC鋼棒12,
22が左右立壁面31,41間に張設されてい
る。
の各中空竪穴7は、第2図に示すように水路方向
と直交する断面上において同一面上に形成され、
従つて、中空竪穴6,6間及び中空竪穴7,7間
においては、第3図に示すように、各壁体1,
2,3,4が中実状態で連続し、かつこの連続中
実部分における上壁体1及び下壁体2の肉圧内を
挿通してプレストレス材としてのPC鋼棒12,
22が左右立壁面31,41間に張設されてい
る。
尚、前記中空竪穴6,7は、暗渠用ブロツクA
の成形時に、左右立壁体3,4の肉厚部分に相当
する位置に内型枠をセツトし、成形後において該
内型枠を脱型することによつて形成される。
の成形時に、左右立壁体3,4の肉厚部分に相当
する位置に内型枠をセツトし、成形後において該
内型枠を脱型することによつて形成される。
次に、第1実施例の作用を説明する。
本実施例の暗渠用ブロツクAでは、左右立壁体
3,4に中空竪穴6,7が形成されていることか
ら、この中空竪穴6,7の分だけ重量が軽減され
る。
3,4に中空竪穴6,7が形成されていることか
ら、この中空竪穴6,7の分だけ重量が軽減され
る。
従つて、中空竪穴6,7によつて軽量化できる
分だけ左右立壁体3,4の肉厚を厚くしても製品
重量は元のままに維持することができ、この肉厚
を増大することによる断面二次モーメントの向上
で強度を向上させながら、重量の増加及び使用コ
ンクリート量の増加を抑えることができる。
分だけ左右立壁体3,4の肉厚を厚くしても製品
重量は元のままに維持することができ、この肉厚
を増大することによる断面二次モーメントの向上
で強度を向上させながら、重量の増加及び使用コ
ンクリート量の増加を抑えることができる。
又、中空竪穴6,7が水路方向と直交方向に延
在して、荷重の伝達方法と中空竪穴6,7の延在
方向が同一になるため、荷重の伝達が中空竪穴
6,7によつて途切れることはなく、中空竪穴
6,7の存在で強度低下を招いてしまうといつた
ことがない。
在して、荷重の伝達方法と中空竪穴6,7の延在
方向が同一になるため、荷重の伝達が中空竪穴
6,7によつて途切れることはなく、中空竪穴
6,7の存在で強度低下を招いてしまうといつた
ことがない。
又、中空竪穴6,7であるため、その両端開口
部61,71が連結面となる前後端面に形成され
ることはなく、暗渠用ブロツクAの連結時に、そ
の連結部の目地をモルタルで埋める際に、モルタ
ルが中空竪穴6,7の中に入り込むといつたこと
はありえず、確実な目地形成ができる。
部61,71が連結面となる前後端面に形成され
ることはなく、暗渠用ブロツクAの連結時に、そ
の連結部の目地をモルタルで埋める際に、モルタ
ルが中空竪穴6,7の中に入り込むといつたこと
はありえず、確実な目地形成ができる。
又、上壁体1及び下壁体2については、PC鋼
棒12,22により補強されているため、上下壁
体1,2の肉厚を薄くしながら強度を向上するこ
とができ、しかも中空竪穴6,6間及び中空竪穴
7,7間においては各壁体1,2,3,4が中実
状態で連続しているので、水路方向と平行な荷重
Pに対しても有効な補強構造となる。
棒12,22により補強されているため、上下壁
体1,2の肉厚を薄くしながら強度を向上するこ
とができ、しかも中空竪穴6,6間及び中空竪穴
7,7間においては各壁体1,2,3,4が中実
状態で連続しているので、水路方向と平行な荷重
Pに対しても有効な補強構造となる。
又、実施例のように、各中空竪穴6,7の両端
開口部61,71をコンクリート62,72によ
つて埋め戻せば、中空竪穴6,7が密閉され、地
下に滲込んだ雨水が中空竪穴6,7内に浸入する
のを防止でき、雨水が中空竪穴6,7からコンク
リート中を浸透して鉄筋を腐蝕させるといつた不
具合を防止できる。
開口部61,71をコンクリート62,72によ
つて埋め戻せば、中空竪穴6,7が密閉され、地
下に滲込んだ雨水が中空竪穴6,7内に浸入する
のを防止でき、雨水が中空竪穴6,7からコンク
リート中を浸透して鉄筋を腐蝕させるといつた不
具合を防止できる。
又、左右壁体3,4に中空竪穴6,7を形成
し、上下壁体1,2にPC鋼棒12,22による
プレストレスをかけた理由としては、以下のイ)
とロ)が挙げられる。
し、上下壁体1,2にPC鋼棒12,22による
プレストレスをかけた理由としては、以下のイ)
とロ)が挙げられる。
イ まず、4面全ての壁体に中空穴を形成させる
と、それだけ壁体の肉厚を厚くする必要がある
ため全体の体積が大きくなつて、施工性が悪く
なる。又、4面全ての壁体にPC鋼棒を挿通す
ると、角部の欠けが生じたり、コスト的な不担
が増えるからで、しかも中空竪穴6,7を左右
立壁体3,4に形成させた方が、中空穴を上下
壁体に形成する場合よりも、壁体の肉厚の増加
量が少なくて済むからである。例えば、従来の
暗渠用ブロツクの内径寸法を2m×2m、土かぶ
りを3m、各壁体の厚みを200mm、とし、これに
上からT−20の外力が作用した場合、ラーメン
解法で計算すると、上壁体の中央点で31.3Kg/
cm2、下壁体の中央点で34.7Kg/cm2、左右立壁体
の下フエイスで17.5Kg/cm2の引張応力度とな
り、これをそれぞれ15Kg/cm2にしようとすれ
ば、上下壁体については肉厚を350cm程にする
必要があるのに対し、立壁体では250mm程で足
り、それだけ体積増加量が少なくてよいし、セ
メント使用量も少なくて済む。
と、それだけ壁体の肉厚を厚くする必要がある
ため全体の体積が大きくなつて、施工性が悪く
なる。又、4面全ての壁体にPC鋼棒を挿通す
ると、角部の欠けが生じたり、コスト的な不担
が増えるからで、しかも中空竪穴6,7を左右
立壁体3,4に形成させた方が、中空穴を上下
壁体に形成する場合よりも、壁体の肉厚の増加
量が少なくて済むからである。例えば、従来の
暗渠用ブロツクの内径寸法を2m×2m、土かぶ
りを3m、各壁体の厚みを200mm、とし、これに
上からT−20の外力が作用した場合、ラーメン
解法で計算すると、上壁体の中央点で31.3Kg/
cm2、下壁体の中央点で34.7Kg/cm2、左右立壁体
の下フエイスで17.5Kg/cm2の引張応力度とな
り、これをそれぞれ15Kg/cm2にしようとすれ
ば、上下壁体については肉厚を350cm程にする
必要があるのに対し、立壁体では250mm程で足
り、それだけ体積増加量が少なくてよいし、セ
メント使用量も少なくて済む。
ロ 又、暗渠用ブロツクを施工する場合、暗渠用
ブロツクの上壁面から地表面(舗装路面)まで
の土かぶりの寸法及び水路底面のレベルが設定
されている。従つて、仮りに、強度向上のため
に上壁体と下壁体の肉厚を厚くすると、前記設
定条件に対応できず、土かぶりができなくなる
という問題が生じる。これに対し、本実施例で
は、左立壁体3と右立壁体4については肉厚を
厚くし、上壁体1と下壁体2については、プレ
ストレスをかけているので、前記設定条件に対
応しながら強度を向上することができる。
ブロツクの上壁面から地表面(舗装路面)まで
の土かぶりの寸法及び水路底面のレベルが設定
されている。従つて、仮りに、強度向上のため
に上壁体と下壁体の肉厚を厚くすると、前記設
定条件に対応できず、土かぶりができなくなる
という問題が生じる。これに対し、本実施例で
は、左立壁体3と右立壁体4については肉厚を
厚くし、上壁体1と下壁体2については、プレ
ストレスをかけているので、前記設定条件に対
応しながら強度を向上することができる。
次に、第4図は第2実施例の暗渠用ブロツクB
を示しており、この暗渠用ブロツクBは、上部材
1aと下部材2bとの2分割構造に形成され、上
部材1a及び下部材2bの左右立壁体3a,4a
及び3b,4bにそれぞれ中空竪穴6a,7a及
び6b,7bが符合するように形成され、かつ上
下壁体1,2にPC鋼棒12,22が挿通された
ものである。
を示しており、この暗渠用ブロツクBは、上部材
1aと下部材2bとの2分割構造に形成され、上
部材1a及び下部材2bの左右立壁体3a,4a
及び3b,4bにそれぞれ中空竪穴6a,7a及
び6b,7bが符合するように形成され、かつ上
下壁体1,2にPC鋼棒12,22が挿通された
ものである。
尚、下部材2bの中空竪穴6b,7bの上端開
口部はコンクリート62b,72bにより埋め戻
されており、これは上部材1aと下部材2bとの
接合部100,101から水路5内の汚水が滲み
込み、これが下部材2bの中空竪穴6b,7bに
流入するのを防ぐためである。
口部はコンクリート62b,72bにより埋め戻
されており、これは上部材1aと下部材2bとの
接合部100,101から水路5内の汚水が滲み
込み、これが下部材2bの中空竪穴6b,7bに
流入するのを防ぐためである。
第5図は第3実施例の暗渠用ブロツクCを示し
ており、この暗渠用ブロツクCは、上壁部材1c
と、下壁部材2dと、左右立壁部材3e,4fと
の4分割構造に形成され、その組立て状態におけ
る暗渠用ブロツクCの左右立壁体3,4に中空竪
穴6,7が形成され、かつ上下壁体1,2にPC
鋼棒12,22が挿通されたものである。
ており、この暗渠用ブロツクCは、上壁部材1c
と、下壁部材2dと、左右立壁部材3e,4fと
の4分割構造に形成され、その組立て状態におけ
る暗渠用ブロツクCの左右立壁体3,4に中空竪
穴6,7が形成され、かつ上下壁体1,2にPC
鋼棒12,22が挿通されたものである。
以上、本考案の実施例を図面により説明したが
本考案の具体的な構成はこの実施例に限定される
ものではない。
本考案の具体的な構成はこの実施例に限定される
ものではない。
例えば、中空竪穴の数や配設ピツチ等はブロツ
クの大きさ等を勘案して適宜に決定できるし、
又、中空竪穴の穴形状についても、四角形、多角
形、円形、ダ円形等、その形状及び大きさに限定
はないし、一製品において断面形状や断面寸法の
異なる中空竪穴を組み合わせてもよい。
クの大きさ等を勘案して適宜に決定できるし、
又、中空竪穴の穴形状についても、四角形、多角
形、円形、ダ円形等、その形状及び大きさに限定
はないし、一製品において断面形状や断面寸法の
異なる中空竪穴を組み合わせてもよい。
又、中空竪穴の両端開口部の埋め戻しは必ずし
も必要でない。
も必要でない。
又、実施例では、プレストレス材としてPC鋼
棒、PC撚り線を示したが、ピアノ線でもよい。
棒、PC撚り線を示したが、ピアノ線でもよい。
(考案の効果)
以上説明してきたように、本考案の暗渠用ブロ
ツクでは、上下壁体又は左右立壁体の肉厚内に形
成した中空竪穴によつて軽量化できる分だけ壁体
の肉厚を厚くできるので、断面二次モーメントを
向上させて引張応力度を小さくすることができ、
製品の強度を向上させながら重量の増加を抑える
ことができる。
ツクでは、上下壁体又は左右立壁体の肉厚内に形
成した中空竪穴によつて軽量化できる分だけ壁体
の肉厚を厚くできるので、断面二次モーメントを
向上させて引張応力度を小さくすることができ、
製品の強度を向上させながら重量の増加を抑える
ことができる。
又、中空竪穴が水路方向と直交方向に延在して
いるため、荷重の伝達方向と中空竪穴の延在方向
が同一となり、荷重の伝達が中空竪穴によつて途
切れることはなく、中空竪穴の存在で強度低下を
招いてしまうといつた不具合を防止できる。
いるため、荷重の伝達方向と中空竪穴の延在方向
が同一となり、荷重の伝達が中空竪穴によつて途
切れることはなく、中空竪穴の存在で強度低下を
招いてしまうといつた不具合を防止できる。
又、中空竪穴であるため、その開口部が連結面
となる前後端面に形成されることはなく、暗渠用
ブロツクの連結時、その連結部の目地をモルタル
で埋める際に、モルタルが中空穴の中に入り込む
という不具合が防止され、確実な目地形成ができ
る。
となる前後端面に形成されることはなく、暗渠用
ブロツクの連結時、その連結部の目地をモルタル
で埋める際に、モルタルが中空穴の中に入り込む
という不具合が防止され、確実な目地形成ができ
る。
又、上壁体と下壁体はプレストレスがかけられ
ているため、肉厚を薄くすると共に、土かぶりの
寸法及び水路底面レベルの設定条件に対応しなが
ら強度を向上することができ、又、4面全ての壁
体にプレストレスをかける場合に比べてコスト低
下が図れると共に、角部の欠けを防止できるとい
う効果が得られる。
ているため、肉厚を薄くすると共に、土かぶりの
寸法及び水路底面レベルの設定条件に対応しなが
ら強度を向上することができ、又、4面全ての壁
体にプレストレスをかける場合に比べてコスト低
下が図れると共に、角部の欠けを防止できるとい
う効果が得られる。
第1図は本考案第1実施例の暗渠用ブロツクを
示す切欠斜視図、第2図は第1図−断面図、
第3図は第1図−断面図、第4図は第2実施
例の暗渠用ブロツクを示す断面図、第5図は第3
実施例の暗渠用ブロツクを示す断面図である。 A……暗渠用ブロツク、1……上壁体、2……
下壁体、3……左立壁体、4……右立壁体、5…
…水路、6,7……中空竪穴、12,22……
PC鋼棒(プレストレス材)、B……暗渠用ブロツ
ク、C……暗渠用ブロツク。
示す切欠斜視図、第2図は第1図−断面図、
第3図は第1図−断面図、第4図は第2実施
例の暗渠用ブロツクを示す断面図、第5図は第3
実施例の暗渠用ブロツクを示す断面図である。 A……暗渠用ブロツク、1……上壁体、2……
下壁体、3……左立壁体、4……右立壁体、5…
…水路、6,7……中空竪穴、12,22……
PC鋼棒(プレストレス材)、B……暗渠用ブロツ
ク、C……暗渠用ブロツク。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 上壁体と下壁体と左立壁体と右立壁体とで囲ま
れる水路を有する暗渠用ブロツクであつて、 前記上壁体と下壁体の肉厚内にプレストレス材
が張設され、 前記左立壁体と右立壁体の肉厚内には水路方向
と直交方向に延在して中空竪穴が形成され、該中
空竪穴が形成された左立壁体と右立壁体の肉厚
が、概ね中空竪穴によつて軽量になる分だけ厚く
形成されていることを特徴とする暗渠用ブロツ
ク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13562789U JPH0439905Y2 (ja) | 1989-11-22 | 1989-11-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13562789U JPH0439905Y2 (ja) | 1989-11-22 | 1989-11-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0278683U JPH0278683U (ja) | 1990-06-18 |
JPH0439905Y2 true JPH0439905Y2 (ja) | 1992-09-18 |
Family
ID=31395425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13562789U Expired JPH0439905Y2 (ja) | 1989-11-22 | 1989-11-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0439905Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-22 JP JP13562789U patent/JPH0439905Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0278683U (ja) | 1990-06-18 |
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