JPH05280127A - 永久型枠用堰板及びそれを用いた捨て型枠工法 - Google Patents

永久型枠用堰板及びそれを用いた捨て型枠工法

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JPH05280127A
JPH05280127A JP10894192A JP10894192A JPH05280127A JP H05280127 A JPH05280127 A JP H05280127A JP 10894192 A JP10894192 A JP 10894192A JP 10894192 A JP10894192 A JP 10894192A JP H05280127 A JPH05280127 A JP H05280127A
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JP10894192A
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English (en)
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Naohisa Koyoshi
尚久 小吉
Takashi Hashiguchi
隆 橋口
Katsuhiro Riyoushiyo
勝博 料所
Kozo Irisa
耕造 入佐
Kyuji Tokutomi
久二 徳富
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KYODO KUMIAI KAGOSHIMA KENSETSU GIJUTSU KENKYUSHO
Original Assignee
KYODO KUMIAI KAGOSHIMA KENSETSU GIJUTSU KENKYUSHO
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は機械的強度に優れ、建築作業の合理
化、省力化や省資源化を図ることができまた建築時の工
期の短縮化、コストの低減化を図ることができる永久型
枠用堰板の提供を目的とする。 【構成】 本発明の永久型枠用堰板は側壁部1及び/又
は中桟部3,4の肉厚が平板部2の肉厚よりも1.1〜
5倍好ましくは1.5〜3倍厚く形成され、その側壁部
1及び/又は中桟部3,4の肉厚内に鉄筋やピアノ線等
の鉄線又は耐アルカリ処理等を施した人造無機繊維が1
乃至複数本埋設されてなる構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビル、マンション等の鉄
筋コンクリート建築物の建築や道路等の法面保護の建造
の際に使用する永久型枠用堰板及びそれを用いた捨て型
枠工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビル等の鉄筋コンクリートや鉄骨
鉄筋コンクリートの建築物や道路や護岸の法面の建設工
事の合理化、省力化のため永久型枠用堰板や捨て型枠工
法が種々開発されている。 例えば、(1)特開昭62−23695号公報に繊維補
強セメント板の裏面にハニカム構造等のセメントの喰い
込み手段を設けた永久型枠用堰板が開示されている。 (2)特開平3−1664325号公報には、石材薄板
の裏面に弾性を有するコルゲートボードが張設された壁
材パネル及び前記壁材パネルを積層して壁体を形成し、
前記壁体の後方に間隔をあけてコンパネを配設し、前記
間隔にコンクリートを打設し、打設したコンクリートの
一部を前記コルゲートボードの裏面側に充填硬化させコ
ンクリートと前記壁材パネルを一体化する壁材パネルの
壁面への取付ける方法からなる捨て型枠工法が開示され
ている。 (3)特開平3−166432号公報には上方および側
方を開放した所定幅の間隙を有する2枚の板材を1組と
する堰板保持部が、それぞれ定められた間隔で、長方形
の基板に取り付けられているセパレータ部材を所定の位
置に配置し、上記堰板保持部の間隙に、ほぼ隙間なく嵌
合する厚さのセメント系材料よりなる堰板を嵌合して型
枠を形成し、これら堰板の間にコンクリートを打設する
埋め殺し型枠工法が開示されている。 しかしながら上記従来の(1)〜(3)の構成では、永
久型枠用堰板を現場で施工する際、釘打ちをすると割れ
たり化粧部に傷が付くため従来以上に縦、横端太材を密
に配して堰板を保持し固定せねばならず、又、セパレー
タ等の締付金具の配設が困難なので、配筋等に複雑な作
業を要するという問題点がある。そこで、本出願人はこ
れらの問題点を解決するため種々検討した結果永久型枠
ユニットを開発し出願を行った。
【0003】以下に従来の永久型枠ユニットについて説
明する。図10は従来の永久型枠ユニットを構成する枠
体及び永久型枠用堰板の斜視図であり、(a)は従来の
枠体の正面側斜視図であり、(b)は隅部及び縦桟中央
部の要部拡大図、(c)は(a)のA−A線断面図であ
り、(d)は永久型枠用堰板の斜視図である。31,3
2は金属や木材、合成樹脂等からなり、コンクリートミ
ルクの側圧を端太材に伝達する機能を持つ建造物の精度
に適合した剛性を有する縦横枠材、33,34は枠材と
同一材料からなる縦横中桟、35はセメント板等からな
る堰板を保持するとともに目地の通りをよくする突条、
35aは突条35上に形成された耐アルカリ性のゴム等
からなる止水材、36は角部を切り欠いたセパレータ装
着用隅角部、37は枠体の外周の突条形成部の所定部に
設けられたセパレータ装着用凹部、38は永久型枠用堰
板装着面、39は枠体、40は永久型枠用堰板、40a
は緩衝材、41は堰板表面部、42は堰板表面部41に
埋設固定されたタイル板、43は堰板裏面であり、永久
型枠ユニットは枠体39の永久型枠用堰板装着面38に
堰板表面部41を当接して突条35で囲まれた枠内に装
着した構成からなる。以上のように構成された従来の永
久型枠ユニットについて、以下それを用いた捨て型枠工
法について説明する。図11(a)は組立工程中の要部
正面図であり、図11(b)はその要部平面図であり、
図11(c)はその部分側面図である。44は永久型枠
用堰板40を枠体39に装着した永久型枠ユニット、4
5は永久型枠ユニット等を固定するホームタイやセパレ
ータ等からなる締付金具、46は鋼管等からなる縦端太
材、47は短管からなる仮横端太材である。 (1)永久型枠用堰板40を装着した永久型枠ユニット
44のセパレータ装着用隅角部36や凹部37にセパレ
ータ等の締付金具45を装着して2本の縦端太材46と
共に固定する。締付金具45の配置位置が枠体39の周
囲所定位置と四隅にあるため、二本の縦端太材46の一
本は桟木がないことによって、締付金具45の受けがな
いので、縦端太材46を取り付けるために仮桟木を介し
て、仮横端太材47によって縦端太材46を固定する。 (2)次に永久型枠ユニット44を先組みの永久型枠ユ
ニット44に上下左右に隣接して組み立てる。この際取
り付けた仮桟木を外し、仮短管によって締付金具45で
締め付ける。(3)以下、この操作を前記(1)から繰
り返し、所定の建造物の壁工事等の一面の型枠工事を終
える。 (4)次に、永久型枠ユニット44の裏面に鉄骨、鉄筋
等の配筋を行う。 (5)次いで対面の型枠工事を、前記(1)乃至(4)
の順で行う。尚、対向面は通常のコンクリートパネル等
の型枠工事でもよい。化粧材を必要としない場合等があ
るからである。また法面の型枠工事は当然ながら対面の
型枠工事は不要である。 (6)次いで、堰板裏面43側にコンクリートを打設後
養生を行う。 (7)養生後、縦横端太材を取り外した後、枠体39だ
けを脱型する。永久型枠用堰板40はコンクリート壁の
表面に強固に固定され、壁やコンクリート建造物等の一
部になる。従って従来のような煩雑で複雑な仕上げ工事
は不要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、永久型枠用堰板の肉厚を小さくできる利点
があるものの建設に際し枠体を準備し、かつ枠体に該堰
板を組む工程を要し、枠体の準備・解体は施工性を煩雑
にするという問題点があった。特に離島や山岳地等での
建設作業では枠体等の資材の搬送に多大の労力を要し採
用し難く適用範囲が限定されるという問題点があること
がわかった。本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、機械的強度に優れ作業の合理化、省力化や省資源化
を図ることのできる優れた永久型枠用堰板及びそれを用
いることにより建設作業性や省力化、省資源化に優れ工
期の短縮化、コストの低減化を図ることができる捨て型
枠工法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は次の構成からなる。すなわち、請求項1の発
明は、側壁部及び/又は中桟部の肉厚が平板部の肉厚よ
りも1.1〜5倍好ましくは1.5〜3倍厚く形成され
ている永久型枠用堰板である。請求項2の発明は、側壁
部及び/又は中桟部の肉厚内に鉄筋やピアノ線等の鉄線
又は耐アルカリ処理等を施した人造無機繊維が1乃至複
数本埋設されている永久型枠用堰板である。請求項3の
発明は、側壁部のコンクリート打設面の外周縁の全周又
は部分的に断面L字状に形成されたノロ防止用の弾性板
が配設されている請求項1又は2の内いずれか1に記載
の永久型枠用堰板である。請求項4の発明は、永久型枠
用堰板とセパレータを縦横に配して壁面を作り、次いで
コンクリートを打設する捨て型枠工法であって、請求項
1乃至3の内いずれか1の永久型枠用堰板のコンクリー
ト打設側の隅部及び/又は側壁部の外周縁の所定部にセ
パレータ保持具を配設固定する工程と、前記セパレータ
保持具が配設された永久型枠用堰板をセパレータを配置
しながら組み立てる工程と、前記組み立てられた永久型
枠用堰板の表面に端太材を配設しセパレータを固定する
工程と、を有する捨て型枠工法である。請求項5の発明
は、永久型枠用堰板とセパレータを縦横に配して壁面を
作り、次いでコンクリートを打設する捨て型枠工法であ
って、請求項1乃至3の内いずれか1の永久型枠用堰板
のコンクリート打設側の隅部及び/又は側壁部の外周縁
の所定部にセパレータ保持具を配設固定する工程と、前
記セパレータ保持具が配設された永久型枠用堰板を壁面
の片面側の端太材にフォームタイやセパレータを介して
組立てながら固定する工程と、次いで前記セパレータを
介して他の壁面を形成するセパレータ保持具が配設され
た永久型枠用堰板を組み立てる工程と、次いで組み立て
られた他壁面の前記永久型枠用堰板をフォームタイ等で
固定する工程と、を備えた捨て型枠工法である。
【0006】
【作用】この構成によって、永久型枠用堰板だけで従来
の堰板と枠体の2つの機能を兼備することができる。永
久型枠用堰板の側壁部と中桟部でコンクリートの側圧を
端太材に所定の建設精度で伝達分散することができるの
で端太材を少なくすることもできる。側壁部の肉厚が厚
いので機械的強度に優れ、直接永久型枠用堰板上に該堰
板を段積して建設できるので枠体を必要とせず作業の省
力化を高めることができる。また永久型枠ユニットの組
み立て及び施工後の解体作業が省けるので工期を短縮化
することができる。該堰板は工場で生産されるので品質
管理を十分に行うことができる。型枠工事を終えると同
時に化粧面も完成しているので後工事を省くことができ
る。また、側壁部の肉厚が厚い分コンクリート壁に喰い
込みアンカー効果を高めることができる。永久型枠用堰
板は組織が密でかつ工場生産なので安定した品質を確保
できコンクリートの中性化を有効に防止し建造物の耐久
性を向上させることができる。側壁部等に配設された鉄
筋等により曲げ剛性等の面強度を著しく向上させること
ができるので、側部の欠けや化粧面のひび割れ、膨出を
防止することができる。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。 (実施例1)図1は本発明の永久型枠用堰板の斜視図で
あり、図2は図1のX−X線の断面端面図である。1は
側壁部、2は平板部、3,4は縦横中桟、5は永久型枠
用堰板、6は補強材、7は永久型枠用堰板の化粧面であ
る。永久型枠用堰板5は、背部に打設されるコンクリー
トの側圧等に耐えるだけの剛性や延性等が確保される構
造であればよく、例えば耐アルカリ性のガラス繊維や、
ボロン繊維、スチール繊維、ピアノ線等の無機繊維や、
炭素繊維、ナイロン、アクリル、ポリエステル等の耐ア
ルカリ性処理をした有機系繊維等で強化された軽量のセ
メント板、又は、補強された木毛セメント板、木片セメ
ント板、フレキシブルセメント板、珪酸カルシウム板、
珪酸マグネシウム板、スラブ石膏セメント板等が好適に
用いられる。繊維の形態としては、長繊維、短繊維やマ
ット状にしたものでもよい。吹きつけで永久型枠用堰板
を製造する場合は短繊維が好ましく、特に面強度を要求
される部分はマット状の繊維で補強すればよい。また、
その側壁部1及び必要に応じて中桟部3,4には段積み
される永久型枠用堰板5の重量等に耐える座屈強度を有
するように平板部2よりも110〜500%好ましくは
150〜300%厚く形成されている。側壁部1や中桟
部3,4に鉄筋や耐アルカリ性処理等を施したカーボン
繊維やガラス繊維、金属繊維等の人造無機繊維やナイロ
ン等の合成繊維を棒状に形成した棒状物からなる補強材
6を埋設することにより曲げ剛性等の物理的強度を著し
く高めることができるのでコンクリートの側圧に対して
も精度よく保持することができる。また強度が強いので
肉厚を薄くすることも可能である。特に永久型枠用堰板
5の化粧面7に石板等の重量物を貼着固定している場合
には効果的である。尚、中桟3,4の形状は直線状、波
形状でもよく、その形成は本実施例の如く直交状又は斜
交状でもよい。平板部2には更に補強及びコンクリート
面への喰い込み効果を付与するためリブを形成すると、
コンクリート壁の肉厚が厚い場合でもその側圧に充分耐
えることができる。更に、リブ内に前記の補強材6を埋
設すると高強度でかつ軽量化を図ることができる。永久
型枠用堰板の化粧面7は化粧面になっているので型枠工
事後の表面の後工事が省力化できるので好ましい。
【0008】以上のように構成された永久型枠用堰板を
用いて、以下本発明の捨て型枠工法について説明する。
図3は施工前の永久型枠用堰板の背面側斜視図であり、
図4(a)は永久型枠用堰板の隅部に配設される隅用セ
パレータ保持具の正面側斜視図であり、図4(b)はそ
の背面側斜視図であり、図5は永久型枠用堰板の側壁部
の所定部に配設される側壁用セパレータ保持具の斜視図
である。図3において、8,12は各々永久型枠用堰板
5の隅部及び側壁部に配設されたセパレータ保持具、1
6は永久型枠用堰板5の側壁を囲繞してセパレータ保持
具8,12の端面と永久型枠用堰板5の化粧面7との間
に配設されたノロの流出防止や永久型枠用堰板5を上下
に段積をしたときの緩衝材となるゴム板や硬質発泡樹脂
板等からなる弾性板である。図4において、8は合成樹
脂や金属板等で直交状に形成された隅用セパレータ保持
具、9は直角状に曲げられた隅用セパレータ保持具8の
折曲壁、10は永久型枠用堰板の背面角部に当接して位
置を保持する背面保持壁、11は略1/4円弧状の隅用
セパレータ装着部である。図5において、12は合成樹
脂や金属板等で形成された側壁用セパレータ保持具、1
3は略半円状に切り欠いて形成された側壁用セパレータ
装着部14を略中央部に有し永久型枠用堰板5の側壁部
1のコンクリート打設側の外周縁に配設される側壁用セ
パレータ保持具12の上部面、15は永久型枠用堰板5
の側壁部1の外周縁に当接される下部面である。まず、
図3に示すように永久型枠用堰板5の背面側の四隅部及
び側壁部にセパレータ保持具8,12を接着剤等で固着
する。また、ノロ防止用等の弾性板16を側壁部1の外
周に配設する。尚、側壁用セパレータ保持具12は永久
型枠用堰板5の大小に合わせ1つの側壁部1に1乃至複
数個装着される。永久型枠用堰板5の側壁部1の背面部
や隅部及びセパレータ保持具8,12に各々嵌合手段を
形成すると設置の位置決めを容易に行うことができると
ともに接着剤等が不要になるので作業性を更に高めるこ
とができる。尚、以上の工程は工場で行うことができ
る。次いで、セパレータ保持具8,12を装着した永久
型枠用堰板5を基礎の上に側壁部1を密接して並べ、図
6,図7に示すようにセパレータを配設し、端太材で補
強する。図6は施工時の隅部の要部平面図であり、図7
は施工時の側壁部の要部平面図である。施工時に従来例
と異なるのは、隅用セパレータ保持具8a,8bのセパ
レータ装着部11a,11bにセパレータ17を装着
し、また、側壁用セパレータ保持具12の側壁用セパレ
ータ装着部14にセパレータ17を装着するとともに弾
性板16と圧着させる。端太材19の当接面にゴム板等
の化粧面保護部材18をセパレータ17に挿通し、端太
材19を設置し、フォームタイ20をナット21で止
め、次いで、ナット22を締めて永久型枠用堰板5を所
定位置に固定する。設置した永久型枠用堰板5の上部や
左右に更に前記と同様にセパレータ17を装着しながら
永久型枠用堰板5を上方向や横方向に延設し、所定の高
さや長さまで作業を繰り返すことにより壁面を形成して
いく。次いで、その背面にコンクリートを打設する。永
久型枠用堰板5の背面の側壁部やリブ状の中桟がコンク
リート内に深く埋設されながら壁面が形成されるので該
堰板の剥離等のない強固なコンクリート建造物を建設で
きる。また弾性板16によりノロの流出を防ぎ表面化粧
面を汚すことなく、かつ、化粧面保護部材18を介して
端太材19を設置するので化粧面を傷つけることもな
い。
【0009】(実施例2)以下本発明の捨て型枠工法の
第2実施例について、図面を参照しながら説明する。図
8は第2実施例の施工時の状態を示す要部斜視図であ
り、図9は施工工程を示す要部模式図であり、(a)は
端太材に片面の永久型枠用堰板を固定した状態を示す要
部側面図、(b)は他面の永久型枠用堰板の組立状態を
示す要部側面図である。実施例1と異なるのは、図8に
示すようにまず、片面の縦横の端太材19を組立て、次
いで、セパレータ保持具8,12を装着した永久型枠用
堰板5を端太材19の内側に配置し、フォームタイ20
とセパレータ17の受具17aで永久型枠用堰板5を所
定位置に保持する。次に、L字型をした一側壁にフォー
ムタイ挿通孔24aが形成され他側壁の端部に鍵状の当
接部等を備えたフォームタイ保持金具24のフォームタ
イ挿通孔24aにフォームタイ20を挿通させた後、フ
ォームタイ楔金具用孔23aに楔金具23を落とし込み
固定する(図9(a))。これを繰り返して片面の永久
型枠用堰板5からなる壁を作る。次いで、コンクリート
壁厚の長さに調整した各セパレータ17の他端部に他面
の壁面を形成するフォームタイ20を装着した永久型枠
用堰板5をフォームタイ20で固定する(図9
(b))。次いで縦横端太材19を組み立てフォームタ
イ20を楔金具23で端太材19に固定する。尚、本実
施例ではノロ防止及び緩衝材用の弾性板として断面がL
字型のL型弾性板25を用いた。これを永久型枠用堰板
5の側壁部1の背面側の周角部に配設して施工した。L
型弾性板の背面部がコンクリートミルクで圧縮されるの
で、従来に比し、簡単な作業でノロの漏洩を更に有効に
防止できることがわかった。以上のように本実施例では
壁面の片面に端太材を組み立て、次いで永久型枠用堰板
を固定していくので施工性を著しく向上させることがで
きる。
【0010】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、永久型枠
用堰板を段積及び左右に延設し、セパレータで固定する
だけで施工を行うことができるので著しく作業性を高め
ることができ、かつ、工期を短縮できる優れた捨て型枠
工法を実現できるものであり、また、永久型枠用堰板は
側壁部が厚肉に形成されているので機械的強度に優れる
とともに、更に建設時に側壁部の突出がコンクリート内
に深く埋設されるのでアンカー効果を有し剥離等の虞れ
のない極めて安全なコンクリート壁を作ることができる
優れた永久型枠用堰板を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の永久型枠用堰板の斜視図
【図2】図1のX−X線の断面端面図
【図3】施工前の永久型枠用堰板の背面側斜視図
【図4】(a)角用セパレータ保持具の正面側斜視図 (b)角用セパレータ保持具の背面側斜視図
【図5】側壁用セパレータ保持具の斜視図
【図6】施工時の隅部の要部平面図
【図7】施工時の側壁部の要部平面図
【図8】第2実施例の施工時の状態を示す要部斜視図
【図9】(a)端太材に片面壁形成の永久型枠用堰板を
固定した状態を示す要部側面図 (b)他面壁に永久型枠用堰板の組立状態を示す要部側
面図
【図10】従来の永久型枠ユニットを構成する枠体及び
永久型枠用堰板の斜視図 (a)従来の枠体の正面側斜視図 (b)枠体の隅部及び縦桟中央部の要部拡大図 (c)(a)のA−A線断面図 (d)永久型枠用堰板の斜視図
【図11】(a)組立工程中の要部正面図 (b)図9(a)の要部平面図 (c)図9(a)の部分側面図
【符号の説明】
1 側壁部 2 平板部 3,4 縦横中桟 5 永久型枠用堰板 6 補強材 7 永久型枠用堰板の表面 8 隅用セパレータ保持具 9 折曲壁 10 背面保持壁 11 隅用セパレータ装着部 12 側壁用セパレータ保持具 13 上部面 14 側壁用セパレータ装着部 15 下部面 16 弾性板 17 セパレータ 18 化粧面保護部材 19 端太材 20 フォームタイ 21,22 ナット 23 楔金具 24 フォームタイ保持金具 24a フォームタイ挿通孔 25 L型弾性板 31,32 縦横枠材 33,34 縦横中残 35 突条 35a 止水材 36 隅角部 37 凹部 38 永久型枠用堰板装着面 39 枠体 40 永久型枠用堰板 40a 緩衝材 41 堰板表面部 42 タイル板 43 堰板裏面 44 永久型枠ユニット 45 締付金具 46 縦端太材 47 仮横端太材
フロントページの続き (72)発明者 入佐 耕造 鹿児島県鹿児島市郡元一丁目21番地40号 鹿児島大学内 (72)発明者 徳富 久二 鹿児島県鹿児島市郡元一丁目21番地40号 鹿児島大学内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁部及び/又は中桟部の肉厚が平板部
    の肉厚よりも1.1〜5倍好ましくは1.5〜3倍厚く
    形成されていることを特徴とする永久型枠用堰板。
  2. 【請求項2】 側壁部及び/又は中桟部の肉厚内に鉄筋
    やピアノ線等の鉄線又は耐アルカリ処理等を施した人造
    無機繊維が1乃至複数本埋設されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の永久型枠用堰板。
  3. 【請求項3】 側壁部のコンクリート打設面の外周縁の
    全周又は部分的に断面L字状に形成されたノロ防止用の
    弾性板が配設されていることを特徴とする請求項1又は
    2の内いずれか1に記載の永久型枠用堰板。
  4. 【請求項4】 永久型枠用堰板とセパレータを縦横に配
    して壁面を作り、次いでコンクリートを打設する捨て型
    枠工法であって、請求項1乃至3の内いずれか1の永久
    型枠用堰板のコンクリート打設側の隅部及び/又は側壁
    部の外周縁の所定部にセパレータ保持具を配設固定する
    工程と、前記セパレータ保持具が配設された永久型枠用
    堰板をセパレータを配置しながら組み立てる工程と、前
    記組み立てられた永久型枠用堰板の表面に端太材を配設
    しセパレータを固定する工程と、を有することを特徴と
    する捨て型枠工法。
  5. 【請求項5】 永久型枠用堰板とセパレータを縦横に配
    して壁面を作り、次いでコンクリートを打設する捨て型
    枠工法であって、請求項1乃至3の内いずれか1の永久
    型枠用堰板のコンクリート打設側の隅部及び/又は側壁
    部の外周縁の所定部にセパレータ保持具を配設固定する
    工程と、前記セパレータ保持具が配設された永久型枠用
    堰板を壁面の片面側の端太材にフォームタイやセパレー
    タを介して組立てながら固定する工程と、次いで前記セ
    パレータを介して他の壁面を形成するセパレータ保持具
    が配設された永久型枠用堰板を組み立てる工程と、次い
    で組み立てられた他壁面の前記永久型枠用堰板をフォー
    ムタイ等で固定する工程と、を備えたことを特徴とする
    捨て型枠工法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996000249A1 (fr) 1994-06-23 1996-01-04 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Composition aqueuse de resine, procede de fabrication et utilisation
WO2017093221A1 (de) * 2015-11-30 2017-06-08 Peri Gmbh Schalelement und deckenschalung mit einem solchen schalelement
JP2022506916A (ja) * 2019-03-21 2022-01-17 華南理工大学 超高性能コンクリート製組立式永久型板およびその応用
US11519186B2 (en) * 2019-03-22 2022-12-06 Peri Se Support structure for a frame formwork panel

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