JPH0136994Y2 - - Google Patents

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JPH0136994Y2
JPH0136994Y2 JP5271384U JP5271384U JPH0136994Y2 JP H0136994 Y2 JPH0136994 Y2 JP H0136994Y2 JP 5271384 U JP5271384 U JP 5271384U JP 5271384 U JP5271384 U JP 5271384U JP H0136994 Y2 JPH0136994 Y2 JP H0136994Y2
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corrosion
steel
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、海洋構造物における鋼管杭の腐食
部や破損部あるいは新設の鋼管杭における防食補
強を必要とする部分に用いられる防食補強構造に
関するものである。
〔従来技術〕
従来、鋼管杭の防食構造として、特公昭58−
53137号公報に示されているように、鋼管杭の外
周に防食層を設け、ガラス繊維強化プラスチツク
板とその内側に一体に設けられた緩衝体とからな
る2つの半円筒状複合体を前記防食層に被せると
共に、予め鋼管杭に固定されている螺杆を前記複
合体に挿通し、その螺杆に螺合したナツトにより
前記複合体を締付固定した構造のものが知られて
いる。しかるに、この防食構造の場合は、防食の
機能を発揮できるが、鋼管杭の補強機能を持たな
いので、鋼管杭の腐食部や破損部あるいは補強を
必要とする部分には使用できないという問題があ
る。
〔考案の目的、構成〕
この考案は、前述の問題を有利に解決できる鋼
管杭の防食補強構造を提供することを目的とする
ものであつて、この考案の要旨とするところは、
鋼製補強材1の外面の端部を除く部分に防食被覆
2が一体に設けられている防食補強材3により鋼
管杭4の被防食補強部が被覆され、前記防食補強
材3における鋼製補強材1の端縁部は鋼管杭4に
対し溶接により固着され、鋼管杭4に固着された
鋼製補強材1の露出外面が防食材により被覆され
ていることを特徴とする鋼管杭の防食補強構造に
ある。
〔実施例〕
次にこの考案を図示の例によつて詳細に説明す
る。
第1図および第2図はこの考案の第1実施例に
おいて用いられる円弧状の防食補強材3を示すも
のであつて、鋼管の外面にポリエチレンからなる
防食被覆を施して構成した公知の重防食鋼管が、
所定間隔で管軸に対し直角に切断されたのち、2
つ割りすなわち半円筒状に切断され、かつ防食被
覆2の全周が所定巾(例えば150mm)にわたつて
除去され、半円筒状の鋼製補強材1の左右両側の
部分すなわち直線状側部の露出外面には、上下方
向に間隔をおいて配置された螺杆5がスタツド溶
接等により固着されている。
なお重防食鋼管の切断手段としてガス切断を採
用する場合、防食被覆における熱影響により劣化
した部分を切断除去しておく。また防食被覆2と
鋼製補強材1との間に海水が浸入する恐れがある
場合は、防食被覆2の周縁と鋼製補強材1の露出
外面の一部とにわたつて剥離防止用シールテープ
を貼付けるか、または前記防食被覆2の端面と鋼
製補強材1の外面との隅部にシール材を塗布して
もよい。
第3図はこの考案の第1実施例において用いら
れる側部防食カバー6を示すものであつて、断面
円弧状のFRP製カバー7の内側に緩衝層8が一
体に設けられ、かつその緩衝層8の内面の左右両
側部分を除く中間部にはペトロラタムペーストか
らなる防食材層9が一体に設けられ、さらに緩衝
層8の内面の左右両側部分には水中硬化塗料(水
中硬化パテ)層10が一体に設けられ、このよう
に構成された側部防食カバー6の中間部の左右両
側には多数の螺杆挿通用透孔11が上下方向すな
わちカバー長手方向に間隔をおいて設けられてい
る。
第4図ないし第8図はこの考案の第1実施例に
おいて用いられる端部防食カバー12を示すもの
であつて、横方向に延長している帯状のFRP製
カバー13の両端部にボルト挿通用透孔を有する
連結用端板14が一体に設けられ、かつ前記カバ
ー13の内面には、側部カバー端部嵌合用凹部1
5を残して緩衝層16が一体に設けられ、その緩
衝層16の内面の周縁側部分を除く中間部にはペ
トロラタムペーストからなる防食材層17が一体
に設けられ、さらに緩衝層16の内面の周縁側部
分および前記凹部15の底面には水中硬化塗料
(パテ)18が一体に設けられ、このように構成
された端部防食カバー12には複数の螺杆挿通用
透孔19が設けられている。
前記防食補強材3、側部防食カバー6および端
部防食カバー12を使用して、第9図に示す海洋
構造物における鋼管杭4の腐食部または損傷部等
の被防食補強部20を防食補強する場合は、まず
第10図および第11図に示すように、複数の防
食補強材3を鋼管杭4における被防食補強部を被
覆するように当接して、鋼製補強材1の全周を鋼
管杭4に対し溶接により固着する。この場合、鋼
製補強材1の上部は洋上大気中溶接、鋼製補強材
1の下部は水中溶接となることが多い。
次に鋼製補強材1の露出面に防食処理を施し、
必要に応じ螺杆5にも防食処理を施す。この防食
処理に用いられる材料は、ポリエチレン以外の材
料例えば塗膜強化剤を含有したエポキシ、ポリエ
ステル、ウレタン等でもよいが、ポリエチレンが
コスト・パフオーマンスの点で最も優れている。
すなわち、低コストで高性能の防食性能を有して
いる。特に高圧法で製造された低密度ポリエチレ
ンが優れている。
次に第12図ないし第15図に示すように、側
部カバー6により隣り合う鋼製補強材1における
露出外面を被覆すると共に、側部カバー6の透孔
に螺杆5を挿通し、側部カバー6を螺杆5に螺合
した合成樹脂製袋ナツト22により固定する。
また端部カバー12を各鋼製補強材1の上下の
露出外面に巻付けて被覆すると共に、端部カバー
12の両端部を端板14に挿通したボルト23に
より連結し、かつ鋼製補強材1の上下両端にある
螺杆5を端部カバー12に挿通し、その螺杆5に
螺合したナツト24により端部カバー12を固定
し、さらにそのナツト24を含む合成樹脂製筒体
25内に水中硬化パテ26を充填し、その水中硬
化パテ26によりナツト24および螺杆5の端部
を被覆する。
第1実施例の場合は、所定長さに切断した重防
食鋼管を2分割したものを用いて防食補強材3を
構成しているが、重防食鋼管の分割数は3分割以
上であつてもよい。施工現場において隣り合う鋼
製補強材1の側部外面にわたつて鋼製継手板を配
置して溶接により固着してもよく、また陸上にお
いて鋼製補強材1の側部に鋼製継手板の一側部を
溶接により固着するか、または工場等において、
鋼製補強材1の側部に継手板の一側部を屈折連設
して、継手板付き鋼製補強材を製作し、その継手
板付き鋼製補強材における継手板の他側部を、鋼
管杭の外周において隣り合う他の鋼製補強材の側
部外面に重合して溶接により固着してもよい。
防食補強材における鋼製補強材の溶接長さを増
大するために、第16図および第17図に示すよ
うに鋼製補強材1の側部および端部に複数の凹部
27を設けてもよい。さらにまた、螺杆5を有す
る防食補強材3を製作したのち、鋼製補強材1の
現場溶接の影響が及ばない範囲において鋼製補強
材1の露出外面にペトロラタムペースト等の防食
材を塗布してもよい。
第18図ないし第21図は端部防食カバーに用
いられるカバーの連結部を示すものであつて、第
18図の場合はカバー13が2つの半円形カバー
13Aにより構成され、第19図の場合はカバー
13の一端部にフランジ28が連設され、第20
図および第21図の場合は、カバー13の一端部
に連設されたフランジ28がカバー13の他端部
に重合されている。
第22図ないし第24図は側部防食カバーに用
いられる補強されたカバーを示すものであつて、
カバー7の外面に縦横のリブ29が固定されてい
る。
第25図はこの考案の第2実施例において用い
られる管状の防食補強材3を示すものであつて、
前記重防食被覆鋼管が所定長さで管軸に対し直角
に切断され、かつ防食被覆2の両端が現場溶接時
の熱影響を受けない範囲の所定巾にわたつて切断
除去され、鋼管からなる鋼製補強材1の両端部の
外面が露出されている。
第25図に示す管状の防食補強材3を使用して
新設鋼管杭を防食補強する場合は、第26図に示
すように、その防食補強材3を、鋼管杭4におけ
る腐食あるいは破損し易い部分あるいは応力の大
きい部分等の被防食補強部を被覆するように嵌設
し、かつ前記管状の鋼製補強材1の両端部を鋼管
杭4に対し溶接により固着する。また必要に応
じ、防食被覆2の端面と鋼製補強材1の外面との
隅部にシール材30を塗布する。
次に杭打設前または杭打設後に、第27図に示
すように、鋼製補強材1の露出部分を、エポキ
シ、ウレタン,ポリエチレンシート等の防食材3
1により被覆するか、または端部防食カバーの巻
付固定により被覆する。
なお第2実施例における前記端部防食カバーと
しては、例えば第4図ないし第6図に示すような
構造で透孔19および凹部を備えていないものが
用いられる。また鋼製補強材1の上端の露出外面
がコンクリート中に埋込まれる場合は、その露出
外面に対する端部防食カバーの装着および防食材
31の被着を省略してもよい。
この考案を実施する場合、前記緩衝層8,16
を構成する材料としては、例えば発泡ウレタンま
たは発泡ポリエチレンを使用する。また前記防食
材層9,17を構成する材料としてはペトロラタ
ムペーストに代えて他の防食材を使用してもよ
い。
さらにまた、鋼管杭の長手方向に複数の防食補
強材を連続して並べて設けてもよい。
全数の螺杆の突出部に合成樹脂製ナツトを螺合
してもよく、あるいは全数の螺杆の突出部に金属
製ナツトを螺合し、そのナツトと螺杆の突出端部
とを、第13図に示すように合成樹脂製筒体25
およびその中に充填された水中硬化パテ26によ
り被覆して防食してもよい。また鋼製補強材1を
鋼管杭に対しボルトその他の機械的手段により固
着してもよい。
〔考案の効果〕
この考案によれば、鋼製補強材1とその外面に
一体に設けられた防食被覆2とからなる防食補強
材3により鋼管杭4の被防食補強部が被覆され、
前記防食補強材3における鋼製補強材1の端縁部
は鋼管杭4に対し溶接により固着されているの
で、前記鋼製補強材1により鋼管杭4における腐
食部や損傷部等の補強必要部分を強固に補強する
ことができ、かつ鋼管杭4に溶接される前の鋼製
補強材1には、溶接部から離れた部分にのみ防食
被覆2が設けられているので、溶接熱により防食
被覆2が劣化することはなく、さらに鋼管杭に溶
接された後の鋼製補強材1の露出外面は防食材に
より被覆されるので、鋼製補強材全体の腐食を防
止することができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例において用いら
れる円弧状の防食補強材を示す側面図、第2図は
その防食補強材の平面図、第3図はこの考案の第
1実施例において用いられる側部防食カバーの斜
視図、第4図はこの考案の第1実施例において用
いられる端部防食カバーの展開正面図、第5図は
第4図のA−A線断面図、第6図は第4図のB−
B線断面図、第7図は第4図のC−C線断面図、
第8図は第4図のD−D線断面図である。第9図
は海洋構造物における鋼管杭の腐食または損傷部
を示す側面図、第10図は複数の防食補強材を鋼
管杭に対し溶接により取付けた状態を示す側面
図、第11図は第10図のE−E線断面図であ
る。第12図ないし第15図はこの考案の第1実
施例に係る鋼管杭の防食補強構造を示すものであ
つて、第12図は側面図、第13図は第12図の
F−F線断面図、第14図は第12図のG−G線
断面図、第15図は端部カバー取付部の縦断側面
図である。第16図は防食補強材の他の例を示す
側面図、第17図はその平面図、第18図ないし
第21図は端部防食カバーに用いられるカバーの
連結部を示す平面図、第22図は側部防食カバー
に用いられるカバーの正面図、第23図はその縦
断側面図、第24図はそのカバーの平面図であ
る。第25図はこの考案の第2実施例において用
いられる防食補強材の側面図、第26図はその防
食補強材を鋼管杭に対し溶接により固着した状態
を示す側面図、第27図は鋼製補強材の両端を防
食材により被覆した状態を示す一部縦断側面図で
ある。 図において、1は鋼製補強材、2は防食被覆、
3は防食補強材、4は鋼管杭、5は螺杆、6は側
部防食カバー、7はFRP製カバー、8は緩衝層、
9は防食材層、10は水中硬化塗料層、12は端
部防食カバー、13はFRP製カバー、16は緩
衝層、17は防食材層、18は水中硬化塗料、2
2は合成樹脂製袋ナツト、24はナツト、25は
合成樹脂製筒体、26は水中硬化パテである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼製補強材1の外面の端部を除く部分に防食被
    覆2が一体に設けられている防食補強材3により
    鋼管杭4の被防食補強部が被覆され、前記防食補
    強材3における鋼製補強材1の端縁部は鋼管杭4
    に対し溶接またはボルト等の機械的接合手段によ
    り固着され、鋼管杭4に固着された鋼製補強材1
    の露出外面が防食材により被覆されていることを
    特徴とする鋼管杭の防食補強構造。
JP5271384U 1984-04-12 1984-04-12 鋼管杭の防食補強構造 Granted JPS60165542U (ja)

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JP5375415B2 (ja) * 2009-08-03 2013-12-25 Jfeスチール株式会社 海洋鋼構造物鋼部材の防食構造および防食方法

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