JPH0333251A - 涼感にすぐれたスポーツ衣料用編地 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種スポーツ用衣料用の編地であって、肌に
直接着用した場合に涼感と吸汗および速乾性にすぐれた
衣料用編地に関するものである。

〔従来の技術〕

従来この分野においては、次のような種々の提案がされ
ている。

１、全体に疎水性繊維を用い、且つ吸水加工を施したも
の。

２、表面側に親水性鷹維、裏面側に疎水性繊維を用い、
迂つ吸水加工を施したもの、 ３、　吸水処理を施した布帛の裏面に部分的に撥水処理
を施したもの。

これらは、主に汗の処理を念頭に提案されたものである
。

〔発明が解決しようとする課題〕

肌に直接着用するスポーツ衣料の快適性は、汗の処理だ
けでなく、連動によって発生した熱をす早く逃すための
工夫がなければ得られない。上記した従来の技術には、
後者をも考慮したものはない０ 本発明者らは、汗の処理のみならず熱の移動にも考えを
めぐらし鋭意検討を行なった結果、本発明に到ったもの
である。

〔課題を解決するための手段〕

すなわち本発明は、裏側がレーヨンフィラメント、表側
が疎水性繊維からなる編地であって、該レーヨンフィラ
メントの構成単繊維繊度が７〜１５デニール、該疎水性
繊維の単ｌｌ！維繊度が５デニール以下であって、且つ
該裏面にセラミックを含有するプリントが部分的に施さ
れている涼感にすぐれたスポーツ衣料用編地である。

本発明者らは、快適なスポーツ衣料を得るためには、吸
湿性のよいｔａ碓を用い運動初期の汗の蒸気を吸収して
、衣服内微小気候中の湿度の上昇を抑制し、且つ熱伝導
性の良い布帛となして体熱を逃がしてやることが１ず第
一に必要であると考えた。次に１発汗状態に到った時は
、すみやかに汗を吸い１反対側に拡散させることと、布
が湿潤した時に肌とのまとわり付きを可能な限り小さく
することが同様に１要であると考えた。そして、これら
の事柄をすべて解決するための方法として本発明を提案
するものである１本発明の各要件の目的とするところは
次の如くである。

１、吸湿性を得る目的；レーヨン繊維を裏側に使用する
。（レーヨンは吸湿性が大きい。）２、　伝熱性をよく
する目的；レーヨンフィラメントを使用する。（レーヨ
ンフィラメントは熱伝導率が大きい。）、セラミックを
含有したプリントを施す。（セラミック混入プリントに
より編地の熱伝導性を上げん） ３、　汗の吸収と拡散をよくする目的；編地全体を吸水
性のよいものとする。、太デニールのレーヨンフィラメ
ントに対し相対的に細デニールの疎水性繊維を表に用い
る。（毛細管の吸い上げ力に差をつけて汗を表に拡散す
る。） ４、湿潤時のベトつきを少なくする目的；セラミック含
有プリントを施す。（立体的なプリントによシ、肌と布
との接触を少なくシ、摩擦抵抗値を下げる。） ５、　着用初期の涼感を向上する目的；太デニールのレ
ーヨンフィラメントを用いる。、セラミック含有プリン
トを部分的に施す。

本発明の中心部をなすのは、単繊維デニールが７〜１５
ｆニールのレーヨンフィラメントを用いることであるが
、掲記の目的の１．２．３．４．５を共に満足するため
の繊維としては１発明で用いるもの以外では考えられな
い。例えば、吸湿性の良いｖｌ、維としては他に綿、麻
、絹、羊毛があるが。

熱伝導性にｋいて絹と羊毛は小さく熱を逃がしにくい繊
維であって好筐しくない。綿と麻は短繊維の集合体であ
る紡績糸の形態を取るために、湿潤時に水を抱き易くそ
のために、乾燥性が遅く、又肌にベトつきが大きい。こ
れにたいし、レーヨンフィラメントは吸湿性が大きく、
熱伝導性も大きく、且つ再生＃ＩＮ、＃であるために単
繊維デニールをいかようにも製造することが可能である
。父、−般にフィラメントと紡績糸を比較すると、フィ
ラメントを用いた方が保温性の小さい布帛が作られるこ
とから本発明においては、レーヨンフィラメントを用い
ている。

本発明において、レーヨンフィラメントの構成単繊維デ
ニールは７〜１５デニールであるが、これは、レーヨン
フィラメントは一般に肌に接触した際に涼感を与えるが
、レーヨンの単繊維デニールが余す大過ぎると逆に刺激
として不快感をもたらす。この点での上限が１５デニー
ルである。−方下限の７デニールについては１表側の疎
水性繊維の単繊維デニールと関連する。

すなわち、吸収した汗をレーヨンから疎水性繊維へ拡散
するためには、レーヨンによる毛ｍｖ。

水の吸上げ力は、疎水性ｍ維の毛細管の水の吸上げ力よ
う小さくなければならない。この事を考慮する時５表の
疎水性繊維は５デニール以下でなければ、レーヨンフィ
ラメントとの関係において不都合である。さて、レーヨ
ンにおいては、７デニ一ル以上の太さが必須である。レ
ーヨンがこれよう細い単繊維であれば、吸収した汗の拡
散が不充分にしか行なわれない。

本発明において、レーヨンフィラメントは編地の裏面に
全方又は一部使用されるが、このレーヨンフィラメント
は、単独の糸条であっても又他の疎水性繊維との撚糸あ
るいは結合糸であってもよい。

本発明において１表に疎水性繊維を用いるが、その目的
は、汗を速く乾かすためである。

本発明で言う疎水性繊維とは％ＪＩＳ　　Ｌ１０１８で
規定する公定水分率が５多以下の繊維であって、その具
体例としては、ポリエステルＩ！ｌ１ｍ、ナイロン、ア
クリル繊維、塩化ビニル織編などが挙げられ、その糸形
態は、マルチフィラメント糸、紡績糸のいずれであって
もよい。

本発明において、編地は吸水性を有することが好ましい
が、この様な吸水性の付与は、適当に選ばれた吸水加工
剤を応用することによう容易に達成される。

具体的には、ポリエチレングリコールとテレフタル酸と
からの低分子貴重縮合物のような吸水加工剤を編地に対
して０．５〜５％付与するのが好筐しい。このような吸
水加工剤として、Ｄｕｐｏｎｔ社製のＺｅｌ、ｃｏｎ、
　Ｉ　Ｃ１社製（７）　Ｐｅｒｍａｌｏｓｅ、高松油脂
製のＳＲンリーズ等が挙げられる。

本発明の絹地にはセラミックを含有したプリントが編地
の裏側に部分的に行なわれている。この目的の１つは、
セラミックを適当に選ぶことによって伝熱性を良くする
ことが可能であることによる。この目的のためには、Ｔ
ｉ０ｚ、　Ａｌ２ｏ３．　Ｓｉｎｇ。

ＺｎＯ，Ｃｒ２Ｏ５、ＢａＳＯ４などのセラミックを単
独又は組合せて使用すればよい。目的の２つ目は、プリ
ントの立体性を利用して、肌と編地との接触面積を少な
くシ、湿潤時の肌と編地の１とわり付きを少なくするこ
とである。

プリントする面積は裏面の２〜２０％が好會しく、プリ
ントはスポット状あるいはストライブ状にされているの
が好ましい。スポット状にされている場合には、各スポ
ットは面積として１〜２〇−が、またストライプ状にさ
れている場合には０、５〜２−幅のストライプが好！し
い。またプリント部は、０．１〜１．０　ｍ裏面よう盛
り上がっているのが好ましい。プリントをｍ或する樹脂
としては、アクリル系、ポリアクリル酸エステル系、ポ
リウレタン系、合成ゴムラテックス、ポリ酢酸ビニル系
等が挙げられ、樹脂に対するセラミックの量は５〜５０
重量嘩が好ましい。

以上の如く、本発明によれば、多くの面で快適なスポー
ツ衣料を提供することが可能である。なお本発明におい
て１編地の編み形態としては、丸編ダブルニットの各種
組織、丸編シングルニットの各種組織、トリコット等が
挙げられる。また坪量としては５０〜３ｏａｒ／ｍ’が
好ましい。

次に実施例によって本発明をより詳しく説明する。

実施例１ ２８ゲ一ジ九編天竺リバーシブル編機を使用して、第１
表に示すように各種疎水性繊維％裏にレーヨンフィラメ
ントを用いて天竺リバーシブルを作った（崖１〜６）。

筐た第１表に示すように、裏に綿、ポリエステルを使用
したものも作った（４７．８）。これらサンプル中ｓ＆
１〜４が実施例、Ｉ６５〜８が比較例である。これらの
編地を吸水加工剤Ｓ′ＦＬ−ｓｏｏＯ（高松油脂）を用
いて常法によう吸水加工を施した（加工剤付着量１．５
重量％）。そしてこれらサンプルの裏面側に、樹脂に対
して１０重量肇の）ｄ、２０ｓを含むウレタン系樹脂液
を直径３−の円が互に７鴎の距離を隔てて散らばったい
わゆる水玉もようのような形状でスポット的にプリント
した（プリント部の高さ０．２ｏ＋）。

得られた各編地の表裏の吸水速度と、裏面から表面への
水の拡散性の良さを表わす指標としての拡散面積比を第
１表に示した。ここに拡散面積比は裏面においてＪＩＳ
、ウィッキング法で水を滴下した時の裏面と表面との湿
潤面積の比として次式で表わされる。

この数値が大きいほど水の拡散性が良いことを示す。

第１表の結果から、太デニールのレーヨンフィラメント
を用いたものからは、好結果が得られる。

綿糸では、抱水性が大きく拡散が少ない。ポリエステル
においては、太デニールを用いても拡散性は不十分であ
る。またこれらサンプルの熱伝導性を第１表に示す。

熱伝導性を表わす指標としてＣＬＯ値を測定した。

又、冷感を表わす指標として、Ｑｍａｘを測定した。

Ｑ　ｍａｘは、布を一定温度の銅板に接触させた時に瞬
間的に銅板から布へ移動する熱量として表わされる。Ｑ
　ｍａｘが大きい程冷感は大きい。

実施例２ ２８ゲ一ジ九編天竺リバーシブル機を用いて、表にポリ
エステル紡績糸４０／１　（構成単繊維デニールハ１．
３７’ニール）ヲ用い、裏にレーヨンフィラメン）７ｓ
ｄ−６ｆを用いて天竺リバーシブル編地を作シ（坪ｆ１
１６０　ｆ　／　１１１′）、実施例１と同じ方法で吸
水加工を施した。

次にアクリル系の樹脂バインダーにＴｉ０ｚ（粒径１μ
ｍ）をバインダー１００部に対し、Ｔｉ０ｚ　１０　部
混合して、第１図および第２図（第１図は平面図で第２
図は断面図）の如きプリントを１１酊に置いた。こうし
て作ったプリント編地を編地１−Ｐ１プリントする前の
編地を編地１とする。これらの編地の各含水率における
裏面のすべｂ抵抗を次の方法で判定した。すなわち、ポ
リエステルフィルム上に長方形の布サンプルを載せ、水
を滴下して水分を調整し、布をストレインゲージで引張
し、ピーク張力を読み取り、数値を９／ｃｔＡに換算す
る。

こうして測定した結果を第３図に示す。

プリント品のすべｂ抵抗が全体的に小さく、ビ一り値も
小さいことがわかる。これによりプリントによる、発汗
時のベトつきが減少されることがわかる。

次に、この２つのサンプルの熱伝導性を測定した。これ
らの測定結果を第２表に示す。

第　　　２　　　表 （注）　Ｑ　ｍａｘ　（Ｗ／ｎＡ　−ｓｅｅ　）これよ
り、プリント加工によｆｉ　ＣＬＯ値が低下し、熱伝導
性が太きくなり、Ｑｍａｘが上がシ冷感が増すことがわ
かる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例のプリント模様の平面図、第２図はその
断面図、第３図はプリント付与による、すべｂ抵抗値と
水分率の関係を示すグラフである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 裏側がレーヨンフィラメント、表側が疎水性繊維からな
   る編地であつて、該レーヨンフィラメントの構成単繊維
   繊度が７〜１５デニール、該疎水性繊維の単繊維繊度が
   ５デニール以下であつて、且つ該裏面にセラミックを含
   有するプリントが部分的に施されている涼感にすぐれた
   スポーツ衣料用編地。