JP2005344253A - 保温編地 - Google Patents

保温編地 Download PDF

Info

Publication number
JP2005344253A
JP2005344253A JP2004166972A JP2004166972A JP2005344253A JP 2005344253 A JP2005344253 A JP 2005344253A JP 2004166972 A JP2004166972 A JP 2004166972A JP 2004166972 A JP2004166972 A JP 2004166972A JP 2005344253 A JP2005344253 A JP 2005344253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knitted fabric
heat
spun yarn
yarn
dtex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004166972A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4543763B2 (ja
Inventor
Masanobu Sato
雅伸 佐藤
Ujiteru Niwa
氏輝 丹羽
Shingo Matsumoto
真吾 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2004166972A priority Critical patent/JP4543763B2/ja
Publication of JP2005344253A publication Critical patent/JP2005344253A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4543763B2 publication Critical patent/JP4543763B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Knitting Of Fabric (AREA)

Abstract

【課題】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決し、優れた保温性、および、発汗時の汗処理性を有する保温編地を提供することを目的とするものである。
【解決手段】
本発明は、上記課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の保温編地は、編地表面が主として熱伝導率が5.5×10−4W/cm・℃以下の断熱性を有する紡績糸、編地裏面が主として明細書内の式で定める吸湿性ΔMRが1.5以上である紡績糸またはマルチフィラメントからなることを特徴とする2層以上の多層構造編地であることを特徴とするものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、肌触りが良く、暖かく、蒸れにくい、かつ発汗時の汗処理性にも優れた保温編地に関するものである。
従来、秋冬時期での日常着、あるいは寒冷な環境のもとでの作業やスポーツのために、種々の保温性に優れた肌着向けの編地が提案されてきた。綿やアクリルを混紡した厚手の編地を使用した肌着などは、静止時は暖かいものの少し動くと暑くなり過ぎて過度の発汗を招き、運動後は冷えた汗で不快になることが多い。また、重くて動き難い等の問題がある。これらの問題を解決するために、例えば、特許文献1では、表面及び裏面(肌側面)が疎水性合成繊維層、中層が親水性繊維含有層の凹凸状の袋編からなる丸編地を提供し、保温性や吸汗性等を改善しているが、水分が生地内層に保水されるため、満足な吸汗・速乾性を得ることができない問題がある。また、特許文献2では、編地表面に赤外線を反射する金属被覆繊維を、裏面に遠赤放射セラミック練込糸を配したダブルニットが提案されているが、赤外線放射による保温効果が実着用において体感しにくいばかりか、発汗時の汗処理性に関しては何も考慮されているものではない。さらに、特許文献3では、吸湿加工を施した布帛の水分吸着熱を巧みに活用した保温布帛、及び、肌着が提案されているが、発熱した熱が布帛表面から温度の低い外側に逃げやすく、布帛、及び、肌着単体では暖かさが体感できない問題があった。
実公昭61−45180号公報 特開2001−020103号公報 特開2002−146677号公報
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決し、優れた保温性、および、発汗時の汗処理性を有する保温編地を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の保温編地は、編地表面が主として断熱性を有する紡績糸からなり、編地裏面が主として吸湿性を有する紡績糸またはマルチフィラメントからなる、少なくとも編地裏面および編地表面の2層から構成された多層構造を有することを特徴とする保温編地であり、特に好ましくは、編地表面が主として熱伝導率が5.5×10−4W/cm・℃以下の断熱性を有する単繊維繊度1デシテックス未満の紡績糸、編地裏面が主として明細書内の式で定める吸湿性ΔMRが1.5以上である単繊維繊度1デシテックス以上の紡績糸またはマルチフィラメントからなる、嵩高度が3.5cm/g以上の2層以上の多層構造編地である。

本発明によれば、従来の編地で満足することが出来なかった、保温性を効果的に付与出来るものであり、かつ、発汗時の汗処理性を具備した、薄地から中厚地の保温編地を効率よく低コストで提供することができ、インナーウェア類、スポーツウェア類、裏地類、資材類等までの幅広い分野に適応できる。
本発明は、前記課題、つまり十分な保温性を維持しながら、発汗時の汗処理性を有する保温編地について、鋭意検討し、断熱性を有する紡績糸を主として表面層(編地表面)に使用し、吸湿性を有する紡績糸またはマルチフィラメントを主として裏面層(編地裏面)に使用して多層構造編地を構成してみたところ、かかる課題を一挙に解決することを究明したものである。
本発明の保温編地は、編地表面が主として断熱性を有する紡績糸で、編地裏面が主として吸湿性を有する紡績糸またはマルチフィラメントで構成されることが重要である。ここでいう主としてとは、重量比で50%以上を示すものであり、編地表面における断熱性紡績糸の重量比が50%未満の場合は、熱が表面から逃げやすくなり、十分な保温効果を得ることが難しくなり、好ましくない。一方、編地裏面における吸湿性紡績糸またはマルチフィラメントの重量比が50%未満の場合は、通常着用時におけるムレ感が増大し、着用者に不快感を与えるだけでなく、繊維が水分を吸着したときの吸着熱の発生量が十分でなく、高い保温性を得ることが出来なくなり、好ましくない。つまり、本発明においては、編地表面の断熱性紡績糸と裏面における吸湿性紡績糸またはマルチフィラメントの占める重量の割合が50%以上であることが必要であり、本発明の効果を顕著にするためには、重量の割合を70%以上にすることがより好ましい。
なお、編地表面に含まれる断熱性紡績糸の含有率、および、編地裏面に含まれる吸湿性紡績糸またはマルチフィラメントの含有率は編地を分解することにより確認することができ、該糸が表裏両面にループを形成している場合は総繊度、ループ長、ループの個数の比で編地片側に含まれる繊維の重量比を換算することができる。また、該糸が編地片面にタック目で接結しているリバーシブル組織の場合、タック目部分は接結している側に含まれないものとして、重量比を換算することができる。
ここで断熱性を有する紡績糸とは、具体的には熱伝導率が5.5×10−4W/cm・℃以下である紡績糸が挙げられる。例えば、ポリフェニレンサルファイト繊維、ポリアクリルニトリル系繊維、ポリエステル系繊維、ポリプロピレン系繊維等を用いた紡績糸を使用することができる。いずれの繊維においても単糸繊度は細い方がより紡績糸内に含まれる空気が移動しにくくなり、断熱性が向上し、より好ましい。熱伝導率が5.5×10−4W/cm・℃より大きい場合は、編地裏面の熱が編地表面の紡績糸を伝って逃げやすくなり、保温編地として適さないものになる。
また、これら繊維の形態は紡績糸であれば特に限定されることはなく、例えば、リング紡績糸、結束紡績糸、短々複合紡績糸、長短複合紡績糸、等が挙げられる。さらに、これらの繊維同士、または、他の繊維を組み合わせて使用することもでき、例えば、合撚、カバーリング、等の複合方法を好ましく使用することができる。
ここでいう紡績糸の熱伝導率は、20℃×65%RHの温調室において、カトーテック(株)製のKES−F7を使い以下の方法で測定することができる。
(1)断熱性を有する紡績糸を用い、表1の条件に基づき筒編機を用いて編地を作製し、沸水中で精錬後、有り巾で熱セットした筒状の試料を作製した。編地表面を構成する紡績糸
の熱伝導率とは、この筒状試料をつぶして2重になっている状態の熱伝導率とする。
(2)クーリングボックスを室温(20℃)に設定する。
(3)(1)の試料をクーリングボックス上に乗せ、さらにその上にB.T.BOXの熱板を試料に当てて乗せる。
(4)定常状態に達した後、B.T.BOXの熱流損失W(ワット)を測定器のパネルメーターで読みとる。
(5)定常状態における熱損失Wは以下の式で表される。
W=K・(A・ΔT)/D
ここで D:試料の厚み(cm) ΔT:試料の温度差(℃)
A:B.T.BOXの熱板面積(cm) K:熱伝導率
(6)よって熱伝導率Kは以下の式で表される。
K=(W・D)/(A・ΔT) (W/cm・℃)
また、生地全体の保温性は、保温性の指標の一つとして知られているclo値(1clo=0.18℃・hr・m/kcal)で表され、数値が大きいほど生地としての保温性が高いことを示す。なお、測定方法は後の実施例の中で詳細に説明する。
一方、本発明の保温編地の裏面に使用される吸湿性を有する紡績糸またはマルチフィラメントとは、具体的には、以下の式で定める吸湿率(ΔMR)が1.5以上である繊維が挙げられる。例えば、綿、麻、ラミー等の植物繊維、ウール、カシミヤ、モヘヤ、絹等の動物繊維、パルプ、竹等を原料にした再生セルロース系繊維、アセテート等の半合成繊維、ポリアミド系繊維等の合成繊維、その他吸湿成分を練り込んだ合成繊維等が好ましく使用できる。ここで、吸湿性の指標であるΔMRが1.5以上あれば、通常の着用においてムレ感を感じることなく、快適な着用感を得ることが出来ることが一般的に知られている。さらには、ΔMRが1.5以上であれば、吸湿性紡績糸またはマルチフィラメントが水分を吸着した際に発生する吸着熱が十分であるため、本発明の効果である高い保温性を達成することができる。本特許において吸着熱量は、発熱エネルギー指数として表され、測定方法は実施例の中で詳細に説明する。この発熱エネルギー指数は、ポリエステル100%の生地の発熱量を1としたときの相対発熱量であり、編地表面に断熱性紡績糸またはマルチフィラメントを配した多層構造編地の場合、発熱エネルギー指数が6以上であれば、この編地を肌着として着用した際にあたたかさを体感することができる。さらに、充分なあたたかさを付与するためには、発熱エネルギー指数が8以上であることが好ましい。
この編地裏面に使用される吸湿性を有する紡績糸またはマルチフィラメントの吸湿率(ΔMR)は、前述した熱伝導率の測定方法と同様の方法で筒編地からなる試料を作製し、その試料の30℃×90%RH環境下での吸湿率と、20℃×65%RH環境下での吸湿率の差とする。つまり、
ΔMR=(30℃×90%RH環境下での吸湿性)−
(20℃×65%RH環境下での吸湿性)
また、これら繊維の形態は紡績糸またはマルチフィラメントであれば特に限定されることはなく、例えば、リング紡績糸、結束紡績糸、延伸糸、仮撚加工糸、エア混繊糸等の形態で使用することができる。さらに、これらの繊維同士、または、他の繊維を組み合わせて使用することもでき、例えば、混紡、合撚、混繊、複合仮撚、長短複合、等の複合方法を好ましく使用することができる。
本発明の保温編地の表面および裏面に用いられる紡績糸またはマルチフィラメントの総繊度としては、フィラメント糸条ならば33〜330デシテックス、紡績糸ならば綿番手換算で16〜100番手程度が好ましく使用でき、保温編地の狙い用途と、後述する製編手法により適宜使い分ければよい。
本発明の保温編地は、以上のような構成を取ることにより、初めて高い保温性を得ることができる。つまり、編地表面に断熱性紡績糸、編地裏面に吸湿性紡績糸またはマルチフィラメントを主として使用することにより、編地裏面の吸湿性紡績糸またはマルチフィラメントが水分を吸湿した際に発生する吸着熱が、編地表面の断熱性紡績糸により外に放熱することを防ぎ、より効率的に編地の内側、つまりは衣服内を暖めることができるものである。
本発明の保温編地に用いられる糸の総繊度については前記の通りであるが、表面が主として単繊維繊度1デシテックス未満の紡績糸、編地裏面が主として単繊維繊度1デシテックス以上の紡績糸またはマルチフィランメントからなる多層構造編地であることが好ましい。このように、編地表面を構成する繊維の単繊維繊度を細く、裏面を構成する繊維の単繊維繊度を太くすることで編地表面と裏面の空隙の大きさに差を付与し、毛細管現象を発生させることができ、編地裏側から吸水した汗を編地表面へ積極的に吸い上げ、肌面のベトツキ軽減性と速乾性を付与することができるものである。また、ここで言う主としてとは、重量比で50%以上を示すものであるが、毛細管現象による効果を顕著にする必要がある場合は、重量比を70%以上にすることが好ましい。
冬場に綿やアクリルを混紡した厚手の編地を使用した保温性の高い肌着等を着用した場合などは、静止時は暖かいものの少し運動をすると暑くなり過ぎて過度の発汗を招き、運動後は冷えた汗で不快になりがちである。また、通勤時のように屋外を歩行をしているときは問題ないものの、電車やバスなどの公共交通機関の車内やオフィス内では過剰に体が温まることで汗をかくことがあり、冬場に着用する肌着等においても、肌面のベトツキ感軽減性と速乾性、いわゆる汗処理性の要求は従来より高かった。本発明の保温編地は、従来成し得なかった高い保温性と、一時的な発汗に対するベトツキ感軽減性と速乾性といった汗処理性を兼備することにより、この保温編地を冬場に肌着として着用した際において、着用者により高い快適性を与えることができる。
前述の通り、本発明の保温編地の表面は、主として単糸繊度1デシテックス未満の紡績糸で構成されていることが好ましい。本発明の編地表面を構成する繊維の単繊維繊度が1デシテックス未満であることにより、繊維内の微細な空隙が増加し、編地表面の断熱性が向上することで高い保温性を達成することができ、また、編地裏面の単繊維繊度を細くした場合においても1デシテックス以上であれば、毛細管現象が発生し、柔らかな風合いと汗処理性を同時に満足できるものである。さらに、編地表面が洗濯や物理的な摩擦により毛羽立ち、その毛羽が絡まり合うことで毛玉が発生する、いわゆるピリングが、単糸繊度が細いために落ちやすく、編地の表面品位を低下させることがない。
本発明の編地表面を構成する繊維の形態は、紡績糸であることが重要である。紡績糸を使用することにより、繊維内の空隙が細かくなり繊維内の不動空気層が増加し保温性が高くなる上、細かい空隙が増えることにより、吸水性がさらに増し、好ましい。また、紡績糸の毛羽が編み目の隙間にある空気の流れを抑制し、不動空気層とする事で編地の保温性が高くなり好ましい。
ここで、編地表面の単繊維繊度が1デシテックス未満であることが好ましいが、紡績工程における工程通過性を考慮すると単糸繊度は0.5〜1デシテックスの範囲がより好ましい。
本発明の保温編地の裏面は、主として単繊維繊度1デシテックス以上の紡績糸またはマルチフィラメントで構成されていることが好ましい。本発明の編地裏面を構成する繊維の単繊維繊度が1デシテックス以上であることにより、編地表面との繊度差が生じ、毛細管現象を応用したベトツキ感軽減性と速乾性を付与することができる。また、編地裏面の風合いとのバランスから編地裏面の単繊維繊度は、1〜5.5デシテックスの範囲が好ましく使用することができる。
本発明の保温編地の裏面を構成する繊維の形態は、紡績糸かマルチフィラメントであれば特に限定されるものでないが、保温編地の用途、目的によって適宜使い分けることができる。例えば、よりソフトな肌触り、より高い保温性を必要とする場合は、紡績糸を好ましく使用することができ、発汗時のベトツキ軽をより軽減する場合、サラッとした着心地が要求される場合は等は、マルチフィラメントが好ましく使用できる。
本発明の保温編地は、編地の嵩高度が3.5cm/g以上であることが好ましい。編地の嵩高度が3.5cm/g以上になることにより、編地全体に含まれる空気が増加し、編地としての保温性が増加し、また、編地を衣類として着用した際に軽量感を得ることができ好ましい。一方、編地の嵩高度が10.0cm/g以上になると、編地のフカツキ感が強くなることから10.0cm/g未満に抑えることが好ましい。編地の保温性と風合いのバランスを考慮すると、編地嵩高度は4.0〜8.0cm/gの範囲がより好ましい。
本発明の保温性編地は、以上のような構成であれば編地の編成方法は特に限定されるものではないが、編地裏面(肌面)の形状を肌触り感を阻害しない程度の凹凸形状とすることで、肌と編地裏面の接触面積を減少させ、肌着として着用したときのヒンヤリ感を軽減することができ、また、肌と編地裏面との間に不動空気層が形成され、編地としての保温性を増加させることができる。さらに、汗をかいたときのベトツキ感をより軽減することができ、好ましい形態となる。
この凹凸形状の形成方法としては、変化組織によるもの、太い糸と細い糸との組み合わせによるもの、ジャガード組織によるもの、さらには、起毛加工によるもの、エンボス加工によるもの等を採用することができる。
本発明の保温編地の製編は、経編地であるトリコット地、ラッセル地、および、丸編地であるシングル丸編地、ダブル丸編地、横編地であるシングルベット地、Vベット地のいずれであっても良いが、肌着等として使用する場合においては、丸編地が好ましく使用できる。また、編組織は多層構造の編地であれば特に限定されることはないが、例えば、丸編地のフライス組織、インターロック組織、リバーシブル組織、その他変化組織等、通常衣料として使用している組織を使うことができる。
本発明の保温性編地は、汗の初期吸水能力を上げるため染色加工時に吸汗加工を施すことが好ましい。また、その他の付帯加工としては、防汚加工、抗菌加工、消臭加工、防臭加工、撥水加工、紫外線吸収加工、ビタミン加工、保湿加工等、さらに後加工として、カレンダー加工、エンボス加工、しわ加工、起毛加工、オパール加工等があり、最終狙い用途の要求特性によって適宜使い分けて使用することができる。
以下、本発明を実施例および比較例を挙げてさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例および比較例において用いた保温編地およびそれを用いた肌着の品質評価は次の方法で実施した。
(測定方法)
(1)保温性
20℃×65%RHの温調室において、カトーテック(株)製のKES−F7を使い、室温+10℃に設定した10cm×10cm熱板(B.T.BOX)の上に20cm×20cmに採取した試料をのせ、平衡に達した時のW値を測定し、3回の平均値を求めclo値とした。 clo値の数字が大きいほど保温性が高いことを示す。
(2)発熱エネルギー指数
幅約3.5cmの試料3gを、アルコール温度計あるいは熱電対の測定部に巻き、摂氏30℃×湿度30%RHの環境下に12時間放置後の温度を測定した。次に、摂氏30℃×90%RHの環境まで湿度を3%/分の速度で変化させ、この間1分ごとに4時間後まで温度を測定した。測定後、上昇温度を積分したものを発熱エネルギー量として求め、次の式によって表した。
発熱エネルギー指数=試料の発熱エネルギー量/ポリエチレンテレフタレート繊維タフタ(JIS染色堅牢度試験用添付布、繊度83デシテックス、密度210(タテ)×191(ヨコ)本/5cm)の発熱エネルギー量
(3)嵩高度
JIS L−1018に基づいて測定した。
(4)汗処理性
汗処理性の指標として表裏吸水保水率比を以下の方法で求めた。
ガラス板上に蒸留水1.0ccを滴下し、その上にサンプルサイズ10cm×10cmの編地の裏面を下に、すなわち蒸留水に接する側にしてのせた。そして60秒間放置し、別のガラス板上に移動し同一サイズにカットしたろ紙2枚にて、この編地をサンドイッチ状に挟み、5g/mの荷重下で60秒間放置した。その後、もとの編地重量と吸水後の編地重量との差から編地の保水重量および表面と裏面に接した各々のろ紙の含水重量から、編地の表面、裏面の保水率を出した。編地3枚について同様に測定を行い、この平均値を保水率比(表面の保水率/裏面の保水率)とた。保水率比の大小は蒸留水の吸収状態を示すものであり、表面の保水率が大きく、かつ、前記保水率比が大きいものは、滴下された蒸留水を効率よく表面側に移動するいわゆる透水能力に優れていることを示すものであり、着用時にベタツキ感がより少ないものである。
(5)実着用評価
本発明の保温編地、および、比較品を用いて縫製した肌着を、室温5℃、湿度50%RHの部屋で着用し、安静(10分)後、運動(90W×15分)を行った。その後、室温20℃、湿度65%RHの部屋の中で回復(15分)を行った。それぞれ、安静後、運動後、回復後におけるあたたかさ、肌側のベトツキ感をモニターの官能評価により以下の4段階で評価を行った。
◎:非常に優れている、○:優れている、△:少し劣っている、×:非常に劣っている
Figure 2005344253
(実施例1)
極細アクリル原綿(単繊維繊度0.7デシテックス、繊維長38mm)を100重量%使用した綿番手40番の極細アクリル紡績糸(熱伝導率=4.7×10−4W/cm・℃)と、ポリエステル原綿(単繊維繊度1.45デシテックス、繊維長38mm)50重量%と中国産の竹を原料とするセルロース系繊維(単繊維繊度1.1デシテックス、繊維長38mm)50重量%を混紡した綿番手60番の混紡紡績糸(ΔMR=4.3)を得た。
この紡績糸を単糸使いで、編地表面を構成する繊維に前記40綿番手の極細アクリル紡績糸を、一方の裏面を構成する繊維に前記混紡紡績糸を用い、22Gの両面丸編機にて、4cmあたり25個の接結点を有する袋編状の両面丸編地を編成した。
この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、リラックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行い、編地の初期吸水能力を向上させるため、染色、仕上げ工程で吸汗加工を行った結果、目付190g/m、厚さ0.83mm、編地表面に断熱性繊維の占める割合が100重量%、編地裏面に吸湿性繊維の占める割合が100重量%となる編地を得た。
得られた編地は、保温性(clo値)が0.833clo、発熱指数が10、編地嵩高度が4.4cc/g、表裏保水率比が2.0であった。
この編地を使用して上下肌着を縫製し、前述の環境条件、運動条件で実着用評価を行った結果、低温環境下での保温性と高温環境下での汗処理性に優れ、また動き易く肌着として優れていると判断されるものであった。結果を表2に示す。
(実施例2)
実施例1で使用した綿番手40番の極細アクリル紡績糸(熱伝導率=4.7×10−4W/cm・℃)を編地表面に、ナイロンに吸湿ポリマーであるポリビニルピロリドンを5重量%練り込んだ78デシテックス52フィラメント糸(ΔMR=3.7)を編地裏面に用い、22Gの両面丸編機にて、裏糸を表糸にタックする事で接結しているリバーシブル状の両面丸編地を編成した。
この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、リラックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行い、編地の初期吸水能力を向上させるため、染色、仕上げ工程で吸汗加工を行った結果、目付179g/m、厚さ0.72mm、編地表面に断熱性繊維の占める割合が100重量%、編地裏面に吸湿性繊維の占める割合が100重量%となる編地を得た。
得られた編地は、保温性(clo値)が0.817clo、発熱指数が8、編地嵩高度が4.0cc/g、表裏保水率比が2.3であった。
この編地を使用して上下肌着を縫製し、前述の環境条件、運動条件で実着用評価を行った結果、低温環境下での保温性と高温環境下での汗処理性に優れ、また動き易く肌着として優れていると判断されるものであった。結果を表2に示す。
(実施例3)
実施例1で使用した綿番手40番の極細アクリル紡績糸(熱伝導率=4.7×10−4W/cm・℃)と通常のアクリル原綿(単糸繊度1.65デシテックス、繊維長38mm)を100重量%使用した綿番手40番の通常アクリル紡績糸(熱伝導率=5.1×10−4W/cm・℃)とを編地表面に1本おきに配し、実施例1で使用した綿番手60番の混紡紡績糸(ΔMR=4.3)と編地表面に使用した綿番手40番の通常アクリル紡績糸(ΔMR=0.5)を編地裏面に1本交互に用い、22Gの両面丸編機にて、裏糸を表糸にタックする事で接結しているリバーシブル状の両面丸編地を編成した。
この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、リラックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行い、編地の初期吸水能力を向上させるため、染色、仕上げ工程で吸汗加工を行った結果、目付188g/m、厚さ0.77mm、編地表面に断熱性繊維の占める割合が100重量%、編地裏面に吸湿性繊維の占める割合が50重量%となる編地を得た。
得られた編地は、保温性(clo値)が0.831clo、発熱指数が7、編地嵩高度が4.1cc/g、表裏保水率比が1.7であった。
この編地を使用して上下肌着を縫製し、前述の環境条件、運動条件で実着用評価を行った結果、低温環境下での保温性と高温環境下での汗処理性に優れ、また動き易く肌着として優れていると判断されるものであった。結果を表2に示す。
(実施例4)
極細ポリエステル原綿(単繊維繊度0.8デシテックス、繊維長35mm)を100重量%使用した綿番手40番の極細ポリエステル紡績糸(熱伝導率=5.5×10−4W/cm・℃)と、ポリエステル原綿(単繊維繊度1.45デシテックス、繊維長38mm)65重量%と綿(平均単繊維繊度2.2デシテックス、平均繊維長35mm)35重量%を混紡した綿番手60番の混紡紡績糸(ΔMR=1.5)を得た。
この紡績糸を単糸使いで、編地表面を構成する繊維に前記極細ポリエステル紡績糸を、一方の裏面を構成する繊維に前記ポリエステル綿混紡紡績糸を用い、22Gの両面丸編機にて、裏糸を表糸にタックする事で接結しているリバーシブル状の両面丸編地を編成した。
この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、リラックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行い、編地の初期吸水能力を向上させるため、染色、仕上げ工程で吸汗加工を行った結果、目付187g/m、厚さ0.81mm、編地表面に断熱性繊維の占める割合が100重量%、編地裏面に吸湿性繊維の占める割合が100重量%となる編地を得た。
得られた編地は、保温性(clo値)が0.789clo、発熱指数が6、編地嵩高度が4.0cc/g、表裏保水率比が1.8であった。
この編地を使用して上下肌着を縫製し、前述の環境条件、運動条件で実着用評価を行った結果、低温環境下での保温性と高温環境下での汗処理性に優れ、また動き易く肌着として優れていると判断されるものであった。結果を表2に示す。
(比較例1)
実施例3と同様の通常のアクリル原綿(単繊維繊度1.65デシテックス、繊維長38mm)を100重量%使用した綿番手30番の通常アクリル紡績糸(熱伝導率が5.1×10−4W/cm・℃)を用いて、28Gのシングル丸編機にて、天竺編地を編成した。
この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、リラックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行い、編地の初期吸水能力を向上させるため、染色、仕上げ工程で吸汗加工を行った結果、目付155g/m、厚さ0.60mm、編地表面に断熱性繊維の占める割合が100重量%、編地裏面に吸湿性繊維の占める割合が0重量%となる編地を得た。
得られた編地は、保温性(clo値)が0.734clo、発熱指数が2、編地嵩高度が3.9cc/g、表裏保水率比が1.0であった。
この編地を使用して上下肌着を縫製し、前述の環境条件、運動条件で実着用評価を行った結果、低温環境下での保温性、高温環境下での汗処理性ともに非常に劣り、肌着として全く適さないと判断されるものであった。結果を表2に示す。
(比較例2)
実施例1で使用した極細アクリル原綿(単繊維繊度0.7デシテックス、繊維長38mm)を100重量%使用した綿番手60番の極細アクリル紡績糸(ΔMR=0.5)と、実施例1で使用したポリエステル原綿(単繊維繊度1.45デシテックス、繊維長38mm)50重量%と中国産の竹を原料とするセルロース系繊維(単繊維繊度1.1デシテックス、繊維長38mm)50重量%を混紡した綿番手40番の混紡紡績糸(熱伝導率が5.9×10−4W/cm・℃)を得た。
この紡績糸を単糸使いで、編地表面を構成する繊維に前記40番手の混紡紡績糸を、一方の裏面を構成する繊維に前記60番手の極細アクリル紡績糸を用い、実施例1と同様に22Gの両面丸編機にて、4cmあたり25個の接結点を有する袋編状の両面丸編地を編成した。
この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、リラックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行い、編地の初期吸水能力を向上させるため、染色、仕上げ工程で吸汗加工を行った結果、目付187g/m、厚さ0.82mm、編地表面に断熱性繊維の占める割合が0重量%、編地裏面に吸湿性繊維の占める割合が0重量%となる編地を得た。
得られた編地は、保温性(clo値)が0.821clo、発熱指数が8、編地嵩高度が4.4cc/g、表裏保水率比が0.9であった。
この編地を使用して上下肌着を縫製し、前述の環境条件、運動条件で実着用評価を行った結果、低温環境下での保温性がやや劣り、高温環境下での汗処理性が非常に劣り、肌着として全く適していないと判断されるものであった。結果を表2に示す。
(比較例3)
実施例3で使用した通常のアクリル原綿(単繊維繊度1.65デシテックス、繊維長38mm)を100重量%使用した綿番手40番の通常アクリル紡績糸(熱伝導率=5.1×10−4W/cm・℃)を編地表面に、実施例2で使用したナイロンに吸湿ポリマーであるポリビニルピロリドンを5重量%練り込んだ78デシテックス52フィラメント糸(ΔMR=3.7)を編地裏面に用い、22Gの両面丸編機にて、裏糸を表糸にタックすることで接結しているリバーシブル状の両面丸編地を編成した。
この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、リラックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行い、編地の初期吸水能力を向上させるため、染色、仕上げ工程で吸汗加工を行った結果、目付180g/m、厚さ0.73mm、編地表面に断熱性繊維の占める割合が100重量%、編地裏面に吸湿性繊維の占める割合が100重量%となる編地を得た。
得られた編地は、保温性(clo値)が0.800clo、発熱指数が7、編地嵩高度が4.1cc/g、表裏保水率比が0.7であった。
この編地を使用して上下肌着を縫製し、前述の環境条件、運動条件で実着用評価を行った結果、低温環境下での保温性には優れるものの、高温環境下での汗処理性に非常に劣り、汗処理性を兼ね備えた肌着としては満足できるものでなかった。結果を表2に示す。
Figure 2005344253
本発明によれば、従来の編地で満足することが出来なかった、保温性を効果的に付与出来るものであり、かつ、発汗時の汗処理性を具備した、薄地から中厚地の保温編地を効率よく低コストで提供することができ、インナーウェア類、スポーツウェア類、裏地類、資材類等までの幅広い分野に適応できる。

Claims (5)

  1. 編地表面が主として断熱性を有する紡績糸からなり、編地裏面が主として吸湿性を有する紡績糸またはマルチフィラメントからなる、少なくとも編地裏面および編地表面の2層から構成された多層構造を有することを特徴とする保温編地。
  2. 編地表面を構成する紡績糸の熱伝導率が5.5×10−4W/cm・℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の保温編地。
  3. 編地裏面を構成する紡績糸またはマルチフィラメントの以下の式で定める吸湿性ΔMRが1.5以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の保温編地。
    ΔMR=(30℃×90%RH環境下での吸湿性)−
    (20℃×65%RH環境下での吸湿性)
  4. 編地表面を構成する紡績糸が主として単繊維繊度1デシテックス未満であり、編地裏面を構成する紡績糸またはマルチフィラメントが主として単繊維繊度1デシテックス以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の保温編地。
  5. 編地の嵩高度が3.5cm/g以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の保温編地。
JP2004166972A 2004-06-04 2004-06-04 保温編地 Expired - Lifetime JP4543763B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004166972A JP4543763B2 (ja) 2004-06-04 2004-06-04 保温編地

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004166972A JP4543763B2 (ja) 2004-06-04 2004-06-04 保温編地

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005344253A true JP2005344253A (ja) 2005-12-15
JP4543763B2 JP4543763B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=35496891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004166972A Expired - Lifetime JP4543763B2 (ja) 2004-06-04 2004-06-04 保温編地

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4543763B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012102417A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Toyobo Specialties Trading Co Ltd 長短複合紡績糸
JP2012167410A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Mitsubishi Rayon Co Ltd 保温性編地
JP2014043651A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Toyobo Stc Co Ltd 表面毛羽が少ない編物
CN103799593A (zh) * 2014-01-17 2014-05-21 安踏(中国)有限公司 一种服装面料及服装
JP2015145554A (ja) * 2015-03-05 2015-08-13 三菱レイヨン株式会社 保温性編地

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0333251A (ja) * 1989-06-28 1991-02-13 Kuraray Co Ltd 涼感にすぐれたスポーツ衣料用編地
JP2002220704A (ja) * 2001-01-22 2002-08-09 Toray Ind Inc 肌 着
JP2004044059A (ja) * 2002-05-23 2004-02-12 Toray Ind Inc 複合糸および複合織編物
JP2004150002A (ja) * 2002-10-08 2004-05-27 Toray Ind Inc セルロース系繊維含有織編物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0333251A (ja) * 1989-06-28 1991-02-13 Kuraray Co Ltd 涼感にすぐれたスポーツ衣料用編地
JP2002220704A (ja) * 2001-01-22 2002-08-09 Toray Ind Inc 肌 着
JP2004044059A (ja) * 2002-05-23 2004-02-12 Toray Ind Inc 複合糸および複合織編物
JP2004150002A (ja) * 2002-10-08 2004-05-27 Toray Ind Inc セルロース系繊維含有織編物

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012102417A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Toyobo Specialties Trading Co Ltd 長短複合紡績糸
JP2012167410A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Mitsubishi Rayon Co Ltd 保温性編地
JP2014043651A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Toyobo Stc Co Ltd 表面毛羽が少ない編物
CN103799593A (zh) * 2014-01-17 2014-05-21 安踏(中国)有限公司 一种服装面料及服装
CN103799593B (zh) * 2014-01-17 2015-11-25 安踏(中国)有限公司 一种服装面料及服装
JP2015145554A (ja) * 2015-03-05 2015-08-13 三菱レイヨン株式会社 保温性編地

Also Published As

Publication number Publication date
JP4543763B2 (ja) 2010-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10022000B2 (en) Fabric system
JP5788895B2 (ja) 多層構造編地
WO2017057391A1 (ja) 多層構造丸編地
JP6162995B2 (ja) 春夏用繊維製品
WO2018180801A1 (ja) 衣料
JP5580604B2 (ja) 編地
JP5698448B2 (ja) 布帛
JP2010037684A (ja) 多層編地
JP2015101808A (ja) 編地
JP4543763B2 (ja) 保温編地
JP2006132075A (ja) 肌着用素材
JP5030720B2 (ja) 衣料用布帛
JP2011026727A (ja) ベタツキ感軽減布帛
JPH1053941A (ja) 清涼性を有する布帛
JP4835083B2 (ja) 保温積層体
AU2012202375B2 (en) Fabric system
JP3239006U (ja) 布体
JP2008031598A (ja) 繊維構造物
JP7120008B2 (ja) 繊維構造物
JP2020133081A (ja) 保温着
JP3129136U (ja) 足袋
US20210112999A1 (en) Skin care fabric having a heterogeneous frictional property

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4543763

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140709

Year of fee payment: 4