JP3129136U - 足袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】汗をかいたときなどの快適性が良好であり、かつ保温性にも優れた足袋を提供する。
【解決手段】甲部と底部からなる足袋において、甲部および/または底部の肌に接する側にポリ塩化ビニル繊維からなる布帛を配する。
【選択図】図2

Description

本考案は、和装用品の足袋に関し、特に保温性に優れる足袋に関するものである。特に、本考案にかかる足袋は、従来にない保温性、快適性に優れる足袋に関する。
従来、足袋を構成する素材としては、綿、絹、麻、合成繊維などの布帛が用いられている。そして、これらの素材を適宜、足袋の外側や肌に接する内側に配し縫製し足袋を形成している。足袋の外側に配する布帛として、キャラコと呼ばれる綿布帛や、ナイロン繊維、ポリエステル繊維が用いられ、内側にも同じ素材で形成されている場合もある。
しかしながら、綿などの布帛を内側に用いた場合、汗をかくとムレたりべとついたりして装着感が不快となる問題がある。一方、ポリエステル繊維やナイロン繊維は、綿に比べ乾燥はし易いものの、保温性、着用感の点で十分とはいえない。
これに対して、底布の足押圧部位に体温に加熱されて波長が7〜14μmの遠赤外線を放射するセラミック粉末がバインダーで塗布された足袋(特許文献1)や、導電効率を高めるととともに遠赤外線域の電磁波を放射する銅イオンを含有させた高分子繊維で構成された足袋(特許文献2)、足袋甲部の表地と裏地の縫合構造に着目した足袋(特許文献3)などが提案されているが、いずれも未だ十分なものとはとは言えず、さらに保温性の高いものが望まれている。
実開平1−106505号公報 実用新案登録第3051690号公報 特開2000−282305号公報
本考案は、こうした背景技術のもと、汗をかいたときなどの快適性が良好であり、かつ保温性にも優れた足袋を提供することを目的とする。
本考案者は上記目的は、本考案の足袋は、甲部と底部からなる足袋であって、甲部および/または底部の肌に接する側にポリ塩化ビニル繊維が露出している1つ以上の布帛からなることを特徴とする足袋によって達成できることを見出した。
本考案の足袋によれば、快適性が良好であり、保温性にも優れた足袋を提供することができる。
本考案の足袋は、甲部と底部からなる足袋である。本考案においては、甲部および/または底部の肌に接する側にポリ塩化ビニル繊維からなる布帛が配されていることが肝要であり、これにより、従来の綿やポリエステル繊維からなる布帛を用いた足袋よりも格段に保温性を向上させることができる。しかも、ポリ塩化ビニル繊維は、吸湿性が上記繊維よりも低いため、汗を吸収した後の透湿性や速乾性にも優れ、ムレやべたつきがなく快適な状態を保つことができ、しかも高い保温性や防寒性を維持することができる。
上記のように甲部および/または底部の内側にポリ塩化ビニル繊維が内側に露出している足袋の構成としては、次の2つの形態を好ましく例示することができる。
一つは、上記の甲部および/または底部が、内側布帛と外側布帛とを重ね合わせた2層構造からなり、内側布帛をポリ塩化ビニル繊維からなる布帛とする足袋である。この際、布帛の形態は、織物、編物、不織布などを採用することができるが、特に編物がストレッチに優れ、履き心地が良い点で優れている。また、上記布帛は起毛されていることが保温性や防寒性、汗を吸収し易い点などから好ましい。起毛処理としては、針布起毛、パイル織(編)などの方法を採用することができる。
また、外側布帛は、ポリエステル繊維からなる布帛であることが好ましい。ポリエステル繊維は一般的には疎水性繊維とされるがポリ塩化ビニル繊維と比較すると吸湿性が高く、吸収した汗はポリ塩化ビニル繊維からなる内側布帛からポリエステル繊維からなる外側布帛へと移行し、皮膚と接する内側は常に乾燥し快適性や保温性を維持することができる。さらに、上記布帛はストレッチ性を有していることが、足袋を履くとき足にフィットして皺になり難く、履き心地が良い点で好ましい。かかるストレッチ性を有する布帛としては、編物か、仮撚加工糸からなる織物または編物、ウレタン繊維やポリエステルエラストマー繊維を芯糸としポリエステルや天然繊維を鞘糸とする複合糸からなる織物または編物を採用することができる。
なお、上記観点から、ポリ塩化ビニル繊維の単繊維繊度は好ましくは2.2〜11dtex、より好ましくは2.8〜5.5dtexであり、ポリエステル繊維の単繊維繊度は好ましくは0.1〜5.5dtex、より好ましくは1.1〜3.3dtexであり、また、ポリ塩化ビニル繊維の単繊維繊度よりもポリエステル繊維の単繊維繊度の方が小さいことが好ましい。これにより、汗はポリ塩化ビニル繊維からなる内側布帛からポリエステル繊維からなる外側布帛へ移行し易く、快適性や保温性に優れた足袋とすることができる。
上記の2つの布帛のうちポリ塩化ビニルからなる内層布帛の目付けは好ましくは150〜350g/mであり、より好ましくは200〜300g/mである。外層布帛の目付けは好ましくは110〜260g/mであり、より好ましくは140〜200g/mである。
また、もう一つは、上記の布帛は甲部および/または底部の内側にポリ塩化ビニル繊維が配された2重布帛からなる足袋である。上記2重織物としては、特開昭62−276051号公報に記載された2重織物の織組織とし、一方の面にポリ塩化ビニル繊維が配され、他方の面には他の繊維が配された2重織物が挙げられる。上記2重織物では、ポリ塩化ビニル繊維が起毛されていることが好ましく、かかる織物は、ポリ塩化ビニル繊維が露出している面を針布法などにより起毛処理することによって製造することができる。
さらに、他の例としては、片面をパイル状にした織物(編物)とするのことも好ましい。
また、この際、2重織物の目付けは、好ましくは150〜500g/mであり、より好ましくは200〜400g/mである。
上記の2重布帛においては、他の繊維がポリエステル繊維であることが好ましい。これは、2重布帛においても、前述した内側布帛と外側布帛とを重ね合わせた2層構造した場合と同様に、吸収した汗がポリ塩化ビニル繊維からなる内側布帛からポリエステル繊維からなる布帛へと移行し、内側は常に乾燥し、快適性や保温性を発揮することができる。さらに、2重布帛においては、同じ布帛内で上記2層が構成されているため、より汗の吸収が起こり易く、薄くて軽量の足袋を製造することができる。また、本考案の足袋を洗濯し後、直ぐ乾燥させて使用することができる。
一方、本考案の足袋の底部は、ポリ塩化ビニル繊維からなる内側布帛と外側布帛とを重ね合わせた2層構造の布帛とした場合は、外側布帛として杉綾組織の綿織物を用いるのが好ましい。また、上記2層構造の中間層として、ポリエステル繊維からなる織物を介在させ3層構造としてもよい。さらに、底部に上記のポリ塩化ビニル繊維を一方の面に配した2重布帛を用いる場合は、該布帛のこの面と反対側の面に杉綾組織の綿織物を接着または縫い合わせ、外側には該綿織物を配するのが好ましい。
以下、実施例により具体的に本考案を説明する。
[実施例1]
甲部として、2.2〜3.3dtexの混紡されたポリ塩化ビニル繊維(糸)からなる目付が250g/mの綾織物を針布法により起毛しこれを肌に接する内側布帛とし、167dtex/72filのポリエステル繊維の仮撚加工糸からなる目付が200g/mの織物を外側布帛とし、これらの布帛を重ねて縫製した2層構造布帛を用いた。
一方、底部には、2.2〜3.3dtexの混紡されたポリ塩化ビニル繊維(糸)からなる目付が250g/mの綾織物を針布法により起毛しこれを肌に接する内側布帛とし、これを肌に接する内側布帛とし、10番手の綿紡績糸からなる杉綾組織の目付280g/mの布帛を外側布帛とし、これらの布帛を接着剤で張り合わせた2層構造布帛を用いた。
さらに上記の甲部と底部を縫製して足袋を成形した。この足袋を任意に選んだ10人の試験者に10時間着用試験をしたが、全員の試験者が、ムレやべとつきがなく快適性は良好であり、保温性も良好であると評価した。
[実施例2]
底部の内側布帛と外側布帛の中間に、167dtex/72filのポリエステル繊維(糸)からなる目付が200g/mの綾織物の中間布帛を入れ、底部を3層構造布帛とした以外は、実施例1と同様にした。
実施例1と同様にして着用試験をしてもらったが、全員の試験者が、実施例1の足袋と同様にムレやべとつきが少なく快適性は良好であり、保温性もより良好であると評価した。
[実施例3]
底部の肌に接する内側布帛として167dtex/48filのポリエステル繊維(糸)からなる目付が240g/mの綾織物を起毛したものを用いた以外は、実施例1と同様にした。
実施例1と同様にして着用試験をしてもらったが、全員の試験者が、実施例1に足袋と比較し底部でややムレやべとつきがあり、実施例1の方が接触温冷感も高いと評価した。
[実施例4]
甲部として、2.2〜5.5dtexの混紡されたポリ塩化ビニル繊維(糸)と、167dtex/72filのポリエステル繊維の仮撚加工糸からなる目付が250g/mの2重織物を成形し、ポリ塩化ビニル繊維(糸)が露出した面を針布法により起毛した布帛を用い、その際、該面を甲部の肌に接する面に配した。これ以外は実施例1と同様にして、足袋を成形した。これにより、実施例1と比較し軽量の足袋が得られた。
実施例1と同様にして着用試験をしてもらったが、全員の試験者が、実施例1に足袋と比較しムレやべとつきが少なく快適性は良好であり、保温性も良好であると評価した。
[比較例1]
甲部として、167dtex/48filのポリエステル繊維(糸)からなる目付が200g/mの綾織物を針布法により起毛しこれを肌に接する内側布帛とし、167dtex/72filのポリエステル繊維の仮撚加工糸からなる目付が150g/mの織物を外側布帛とし、これらの布帛を重ねて縫製した2層構造布帛を用いた。
一方、底部には、167dtex/48filのポリエステル繊維(糸)からなる目付が200g/mの綾織物を針布法により起毛しこれを肌に接する内側布帛とし、これを肌に接する内側布帛とし、10番手の綿紡績糸からなる杉綾組織の目付280g/mの布帛を外側布帛とし、これらの布帛を接着剤で張り合わせた2層構造布帛を用いた。さらに上記の甲部と底部を縫製して足袋を成形した。
さらに、実施例1と同様にして着用試験をしたが、全員の試験者が、ムレやべとつきがあり快適性はやや不良であり、保温性はポリ塩化ビニル繊維を用いた実施例1〜4に格段に悪い(不良)と評価した。
[比較例2]
底部の肌に接する内側布帛として20番手の綿紡績糸からなる目付が150g/mの綾織物を起毛したものを用いた以外は、実施例1と同様にした。
さらに、実施例1と同様にして着用試験をしたが、全員の試験者が、ムレやべとつきが大きく快適性は不良であり、保温性はポリ塩化ビニル繊維を用いた実施例1〜4に格段に悪い(不良)と評価した。
本考案の足袋は、保温性、快適性に優れており、冬場の寒い時期において特にその効果を発揮し、料理店、旅館などの業務用をはじめ、一般用の足袋として極めて有用である。
図1は、本考案の足袋の構造の一例を示した概念図である。 図2は、足袋の外観を示した概略モデル図を示したものである。
符号の説明
1:甲部外側層
2:甲部中層
3:甲部内側層
4:底部
5:甲部

Claims (7)

  1. 甲部と底部からなる足袋であって、甲部および/または底部の肌に接する側にポリ塩化ビニル繊維からなる布帛が配されていることを特徴とする足袋。
  2. 甲部および/または底部が、外側布帛と内側布帛とを重ね合わせた2層構造からなり、内層布帛がポリ塩化ビニル繊維からなる布帛である請求項1記載の足袋。
  3. 外側布帛が、ポリエステル繊維、綿、または綿混繊維からなる布帛である請求項2記載の足袋。
  4. 甲部および/または底部が、内側にポリ塩化ビニル繊維が配された2重布帛である請求項1記載の足袋。
  5. 外側にポリエステル繊維が配された2重布帛である請求項4記載の足袋。
  6. ポリ塩化ビニル繊維の単繊維繊度が2.2〜11dtex、ポリエステル繊維の単繊維繊度が0.1〜5.5dtexであり、ポリ塩化ビニル繊維の単繊維繊度よりもポリエステル繊維の単繊維繊度の方が小さい請求項2または5記載の足袋。
  7. ポリ塩化ビニル繊維が起毛されている請求項1〜6のいずれかに記載の足袋。
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