JPH0327304Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は、自動車用機器、音響機器、事務機な
どの操作に用いる押釦式スイツチに関するもので
ある。

（従来技術） 多数の操作スイツチをパネルに集中配置する場
合、スイツチ本体（タクトスイツチ）をプリント
基板に取付け、各スイツチ本体にスイツチノブを
対応させた状態でケースを組付けて、スイツチノ
ブを押すことによりスイツチ本体を動作させる、
いわゆる押釦式スイツチの構造とすることがあ
る。

例えば、第１図に示すようにスイツチ本体１を
プリント基板２に取付け、スイツチノブ３を移動
自在に保持した状態でケース４をプリント基板２
に組付け、スイツチノブ３の一部をスイツチ本体
１のアクチユエータに当接させている。

しかし、このような構造では、スイツチノブ３
をスイツチ本体１とケース４により支持している
ので、スイツチ本体１が中心に位置していなけれ
ばスイツチノブ３の保持ができないことになり、
組立てが面倒であるばかりでなく、スイツチノブ
３に点灯表示部を設けることができないといつた
欠点がある。

（考案の目的） 本考案の目的は、スイツチノブの動きが円滑
で、かつスイツチノブでの点灯表示が可能な押釦
式スイツチを提供することにある。

（考案の概要） 本考案は、スイツチ本体を取付けたプリント基
板にケースを組付け、このケースによつてスイツ
チノブを支持する押釦式スイツチにおいて、ケー
スの一側壁に支点用の線状の突起と係止用のフツ
クを一体成形する一方、スイツチノブに前記フツ
クと係合する爪を一体成形するとともに、スイツ
チノブの中央部に機能種別の表示マークを形成
し、前記プリント基板の前記スイツチノブとケー
スとの係止部を有する側壁と対向するケース側壁
寄りにスイツチ本体を、中央部に点灯表示用のラ
ンプをそれぞれ配設したことを特徴とするもので
ある。

（実施例） 第２図〜第４図は本考案の一実施例を示すもの
で、１１はケース、１２はスイツチノブ、１３は
プリント基板、１４はスイツチ本体、１５はラン
プであり、前記ケース１１の一側壁には支点用の
線状の突起１１Ａと係止用のフツク１１Ｂが一体
に成形されている。フツクの爪先端付近にはフツ
ク自身の倒れ込みを防止するための支柱が設けて
ある。また、前記スイツチノブ１２は、その一端
部に前記フツク１１Ｂと係合する爪１２Ａが突設
され、中央部に機能種別の表示マーク（例えば、
OFF）１２Ｂが形成されている。更に、このス
イツチノブ１２の他端部寄りに表示窓１２ｃが形
成され、これに臨むように発光ダイオード１６が
配設されている。

前記プリント基板１３にはスイツチ本体１４と
点灯表示用のランプ１５と発光ダイオード１６が
取付けられており、スイツチ本体１４はスイツチ
ノブ１２とケース１１の係止部を有するケース側
壁と対向する側壁寄りに位置し、発光ダイオード
１６がこれと並置されている。ランプ１５は中央
部に位置し、前記スイツチノブ１２の背面のガイ
ド１２Ｄ内にその発光が照射される。スイツチ本
体１４のアクチユエータにはスイツチノブ１２の
部１２Ｅが当接している。

上記構造の押釦式スイツチは、通常状態ではス
イツチノブ１２の他端（表示窓１２ｃ側）とケー
ス１１の間に隙間ｄを有しており、スイツチ本体
１４の常開接点が開路状態にある。このとき、ラ
ンプ１５が不点灯状態にあれば、他の機能が動作
状態にある。

オフ時にスイツチノブ１２を押すと、ノブ１２
が支点用の突起１１Ａを中心として僅かに回動
し、スイツチ本体１４が動作する。このスイツチ
本体１４の動作でランプ１５が点灯し、表示マー
ク１２Ｂが点灯表示される。押圧を止めると、ノ
ブ１２が元の位置に復帰する。このとき、ランプ
１５は制御回路の動作により点灯が維持される。

なお、スイツチノブ１２は、線状の突起１１Ａ
を支点としているため、その動きが円滑となり、
良好なスイツチフイリングとなる。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、スイツチノブの
一端をケース側壁に形成した支点用突起と係止用
のフツクで支持しているため、組立て時にスイツ
チ本体にその支持を依存する必要がなくなり、組
立てが容易になるとともに、スイツチ本体の位置
を側壁寄りとすることができ、スイツチノブにお
いて点灯表示が可能となる。しかも、スイツチノ
ブの支点が線状となるため、動きが円滑となり、
支持状態も確かになる。また、スイツチノブ自身
の意匠を照明し、かつスイツチの動作状態を表示
するなどスイツチノブでの多表示が可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の押釦式スイツチの構造を示す断
面図、第２図は本考案に係る押釦式スイツチの一
実施例を示す斜視図、第３図は第２図の−線
断面図、第４図は第２図の−線断面図であ
る。 １１……ケース、１１Ａ……支点用の突起、１
１Ｂ……係止用のフツク、１２……スイツチノ
ブ、１２Ａ……爪、１２Ｂ……表示マーク、１３
……プリント基板、１４……スイツチ本体、１５
……ランプ、１６……発光ダイオード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スイツチ本体を取付けたプリント基板にケース
   を組付け、このケースによつてスイツチノブを支
   持する押釦式スイツチにおいて、ケースの一側壁
   に支点用の線状の突起と係止用のフツクを一体成
   形する一方、スイツチノブに前記フツクと係合す
   る爪を一体成形するとともに、スイツチノブの中
   央部に機能種別の表示マークを形成し、プリント
   基板の前記スイツチノブとケースとの係止部を有
   するケース側壁と対向するケース側壁寄りにスイ
   ツチ本体を、中央部に点灯表示用のランプをそれ
   ぞれ配設したことを特徴とする押釦式スイツチ。