JPS641716Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスイツチ装置に関し、詳述するとノブ
の回転により作動する２個のスイツチと４個の押
釦スイツチとを組合せた照光式複合スイツチに関
する。

最近のCRTデイスプレイ、或いは各種リモー
トコントロール機器の発達により、操作対象を上
下、左右に移動させるためのスイツチに、他の方
向制御機能用スイツチを付加したコンパクトで、
操作性の良いスイツチの要求が高まつている。

例えば、CRTデイスプレイ上の操作対象（輝
点、像等）を画面上で上下、左右に移動させると
共に、時計方向並びに反時計方向に回転制御する
CRTデイスプレイ装置、或いはフロントボンネ
ツトに設けたミラー等を上下、左右に傾動させる
と共に、傾動状態のミラーを時計方向並びに反時
計方向に回動制御する車載用リモコンミラー装置
等にあつては、６個のスイツチを組合せた複合ス
イツチが要求される。

本考案は上記要求を達成するための考案で、全
体をコンパクトにまとめ構造簡単でしかも操作性
の良い複合スイツチを提供すると共に、操作対象
の移動方向に見合つたスイツチ配列と操作形態を
採ることにより後動作のない迅速操作が可能な製
品を提供することを目的とする。

次に本考案の一実施例を図面に用いて詳細に説
明する。

第１図は本考案に係る照光式複合スイツチの分
解斜視図である。同図において、１はノブで、円
筒状をなし、スプリング４の端部が突出する長方
形の切欠部１ａと、押釦２の表出する円形の切欠
部１ｂと、指標部１ｇと、ゼレーシヨン部１ｈと
を有している。２は４個の1/4円形の押釦で、こ
の押釦の上面には円形の突起部２ａがあり、この
突起には図示するような矢印２ｂが付されてい
る。３は４個からなるインデイケータで、光源か
らの光を押釦２の円形突起部２ａに導くためのも
のである。４はスプリング、５はスイツチ基部
で、このスイツチ基部は略半円形の基板５ａ，５
ｂと十字状に交叉する門形の仕切部材５ｇと３本
のスプリング４の支持ピン５ｄ，５ｅ，５ｆが一
体に形成され、このスイツチ基部を回路基板に固
定するための３個のねじ穴５ｈを有している。６
はLEDで、照光光源となるものである。７はプ
ツシユスイツチで、前記押釦２に対応するよう４
個のスイツチがらなる。８はスライドスイツチ
で、後述するようにノブ内に設けられた２個の押
圧リブ１ｆ，１ｅに対応して２個設けられてい
る。９は回路基板、１０はねじである。ノブ１の
下端内面には、スイツチ基部５の略半円形状の基
板５ａ，５ｂの上部端部に設けられた帯状突起に
嵌合する長溝１ｃを有し、さらにノブ内部にはス
イツチ基板５の略半円形状基板５ｂの側端部に設
けられた中央に凹溝を有するクリツク板に係合す
るクリツク用リブ１ｄおよびスライドスイツチ
８，８の操作部を押圧する２個の押圧リブ１ｅ，
１ｆが一体形成されている。スイツチ基部５には
略半円形状の基板５ａ，５ｂで形成される横溝
5mと半円形の基板５ａ，５ｂの切欠部で形成さ
れる縦溝５ｌがあり、この横溝と縦溝は略十字状
に交叉している。

続いて上記照光式複合スイツチの部品の組立に
ついて説明する。まず回路基板９に、スイツチ基
部５を乗せ、ねじ１０を回路基板の穴９ａ，９
ａ，９ａに挿入しスイツチ基部のねじ５ｈ，５
ｈ，５ｈにねじこんでスイツチ基部５を回路基板
９上に固定する。この状態で、基部５の縦溝５
ｌ、横溝５ｍに、予め回路基板９上に取付けられ
たプツシユスイツチ７およびスライドスイツチ８
が位置付けられると共に、回路基板９に固定され
たLEDが基部５の支切部材５ｇの中心下部に位
置する。次にスプリング４の両端４ｂ，４ｃを狭
持してその中心穴４ａにピン５ｅが入るように挿
入すると共に両端部をピン５ａ，５ｆ間に弾接せ
しめる。次にインデイケータ３を内蔵・固定した
押釦２を基部に組込むと共にノブ１をその長方形
の切欠部１ａの両端辺がスプリング４の両端部４
ｂ，４ｃに当接するようにかぶせ、上部から強く
押し、ノブ下端内面溝１ｃとスイツチ基部の略半
円形状基板５ａ，５ｂの上端部帯状突起５ｉ，５
ｊを嵌合させる。これにより照光式複合スイツチ
の組立が完了する。その組立た状態の斜視図を第
２図に示す。

次に上記照光式複合スイツチの動作について説
明する。押釦２のいずれかを押すとそれに対応す
るプツシユスイツチが押圧作動する。このプツシ
ユスイツチはタクトスイツチと称される単キー型
の超小型スイツチで、そのドーム型可動接点によ
つてスイツチ作動時にクリツク感触を与え、又、
上記可動接点の弾性力によつて押釦２を上方に押
上げている。なお、押釦２はノブ１によつて上方
への抜けを防止されているのは言うまでもない。
又、ノブ１を時計方向に回動すると、スプリング
４の端部４ｂがノブの長方形切欠部１ａの１端に
押圧され第４図イから同図ロのように変形する。
この状態を斜視図で示したのが第５図イ，ロであ
る。ノブ１の時計方向の回動によりノブ内部に設
けられた２個のスライドスイツチ押圧リブ１ｆ，
１ｅも回動し、その内一方のリブ１ｅが一方のス
ライドスイツチ８を押圧しそのスライドスイツチ
８が作動する。またノブを反時計方向に回動する
と押圧リブ１ｆがもう一方のスライドスイツチ８
を押圧しそのスライドスイツチを作動させること
になる。回動の際ノブ１の内部に設けられたクリ
ツク板５ｋに係合するクリツク用リブ１ｄがクリ
ツク板５ｋの中央凹溝を離脱するが、ノブ１の回
動力をなくするとノブ１はスプリング４の弾性に
より復帰し再びクリツク板の中央凹溝にはまりこ
むことになる。光源LED６からの光りは透明な
アクリル樹脂等からなる４個のインデイケータ３
に導びかれ、ノブ上端部の押釦２の上面円形突起
部に達し、この円形突起部の矢印２ｂを照光する
ことになる。

以上詳細に説明したごとく、本考案に係る照光
式複合スイツチは円筒状ノブの内周下端部に設け
られた長溝とスイツチ基部の略半円形状基板上端
に設けられた帯状突起部とを嵌合させてノブがス
イツチ基部外周をスムーズに摺動回転できるよう
にし、半円形基板上端部に設けたクリツク板と該
クリツク板に係合するクリツク用リブをノブ内部
に設けノブに回転力が加わらない状態ではクリツ
ク板中央凹溝にクリツク用リブが係合するように
ノブをスプリングにて附勢すると共に、ノブ内に
設けられた２個のスライドスイツチ押圧リブによ
りノブの時計方向あるいは反時計方向の回転によ
り該押圧リブにて２個のスライドスイツチを別々
に作動させるようにしたので、構造簡単でしかも
操作性のよい複合スイツチを提供すると共に、操
作対象の移動方向に見合つたスイツチ配列と操作
形態を採ることにより該動作のない迅速操作可能
で全体としてコンパクトであるというすぐれた効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る照光式複合スイツチの
分解斜視図、第２図は照光式複合スイツチの斜視
図、第３図はノブを下方からみた斜視図、第４図
イ，ロは動作を説明する一部断面図、第５図イ，
ロは第４図イ，ロに対応するノブとスイツチ基部
の関係を示す斜視図、第６図イ，ロはスイツチ基
部からノブをはずした状態を示す斜視図である。 １……ノブ、２……押釦、３……インデイケー
タ、４……スプリング、５……スイツチ基部、６
……LED、７……プツシユスイツチ、８……ス
ライドスイツチ、９……回路基板、１０……ね
じ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 下端内面に長溝を有する筒状ノブと、該ノブ
   の長溝に嵌合する帯状の突起を有するスイツチ
   基部と、前記ノブ内に配設された複数の押釦と
   によつて作動する複数のプツシユスイツチと、
   前記ノブ内にノブと一体に形成されたリブによ
   つて作動するスライドスイツチと、光源からの
   光を前記ノブ内押釦に導く導光体と、前記ノブ
   に外部から回転力が加わらないときはノブを前
   記スイツチ基部の一定位置に保持するようにす
   る弾性体からなり、前記押釦の押圧により押釦
   スイツチを作動させノブの時計方向及び反時計
   方向の回転により前記スライドスイツチを作動
   させるようにしたことを特徴とする照光式複合
   スイツチ。 (2) 弾性体としてコイル状に巻かれ両端が外部に
   突出するばねを用いたことを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第(1)項記載の照光式複合スイ
   ツチ。