JPH03272564A - 有機電解液電池の活物質およびその製造方法 - Google Patents

有機電解液電池の活物質およびその製造方法

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JPH03272564A
JPH03272564A JP2082093A JP8209390A JPH03272564A JP H03272564 A JPH03272564 A JP H03272564A JP 2082093 A JP2082093 A JP 2082093A JP 8209390 A JP8209390 A JP 8209390A JP H03272564 A JPH03272564 A JP H03272564A
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    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、有機電解液電池に用いる活物質および有m電
解液電池の活物質の製造方法に関するものである。
従来の技術とその課題 リチウム・コバルト複合酸化物(いCoo□)を正極活
物質に用いてリチウムを負極活物質に用いた有機電解液
電池は、4■級のきわめて高い電圧が得られるので高エ
ネルギー密度の電池として期待されている。
しかし、このリチウム・コバルト複合酸化物は、活物質
利用率が低いこと、および充電電気量に対する放電電気
量の割合すなわちクーロン効率が低いことなどの問題が
あった。
活物質利用率が低い原因の一つに活物質中に不純物のコ
バルト酸化物が含まれていることがある。
発明者は、コバルト化合物とリチウム化合物とを、コバ
ルトに対するリチウムの混合原子比(Li/Co比)が
1以上10以下になるように混合して熱分解することに
よって、Co01Co203、およびCo3O4などの
酸化数が低くて充放電が困難なコバルト酸化物の生成を
抑制し、さらに熱分解生成物を洗浄処理することによっ
て過剰な炭酸リチウムを除去できることを見いだした。
しかし、その後の検討によって、上記のリチウム・コバ
ルト複合酸化物の合成方法には、さらに下記の!!!題
があることを見いだした。
炭酸コバルトと炭酸リチウムとをL i /Co比が1
おラム・コバルト複合酸化物について、Co−にα線を
用いたX線回折分析をおこなった。その結果を第一図に
示す。図では、い/Co比が1の場合を(2)として、
また、い/Co比が2の場合を(3)として示す。
(2〉の場合には、2θが22度の付近に認められる[
104]面の回折ピークの強度が20が53度の付近に
認められる[003]面の回折ピークの強度の約9%で
あるのに対して、(3)の場合には、約25%である。
すなわち、Li/Co比を1以上にすると、活物質の結
晶が、[104]面にそって発達して、[003]面の
発達が抑制されることがわかった。
発明者は、この[0031面はリチウムイオンのインタ
ーカレートする層に該当していることから、[0031
面がより発達している(2)のほうが(3)よりもリチ
ウムイオンの吸蔵放出性能が本質的に優れているものと
考えた。すなわち、い/Co比を1以上とする前記の方
法によって合成されたリチウム・コバルト複合酸化物は
、充放電に寄与しない不純物を含まないという長所があ
るものの、リチウムイオンの吸蔵放出性能が低下すると
いう欠点があるもの考えられる。
以上のことから、不純物を含まずに、しかも従来の活物
質よりもリチウムイオンの吸蔵放出性能が優れているよ
うな新しいリチウム・コバルト複合酸化物を開発する必
要が有るものと考えた。そして、この活物質を用いた有
機電解液電池およびこの活物質を合成する方法について
検討した。
課題を解決するための手段 本発明は、コバルト化合物とリチウム化合物とを、コバ
ルトに対するリチウムの原子比が1以上になるように混
合して焼成したのち、水または有機物で洗浄して、さら
にもう一度焼成することにより、コバルトI(α線を用
いたX線回折試験において2θが53度の付近に認めら
れる回折ピークの強度が20が一22度の付近に認めら
れる回折ピークの強度に対して9%以下であるようなリ
チウム・コバルト複合酸化物(LiCoO2)を合成し
て、このリチウム・コバルト複合酸化物を正極活物質に
用いた有機電解液電池をもちいることにより前記の課題
を解決するものである。
作用 本発明は、後の実施例に詳述するように、結晶構造が[
003]面に著しく配向したリチウム・コバルト複合酸
化物を正極活物質に用いることにより、電池の放電容量
(正極の活物質利用率)および充放電時のクーロン効率
を向上させるという優れた作用を有する。
実施例 以下、本発明を好適な実施例を用いて説明する。
炭酸コバルトと炭酸リチウムとを、コバルトに対するリ
チウムの原子比(Li/Co比)が2になるように混合
して、空気中で900℃で20時間のあいだ焼成したの
ち、精製水で超音波洗浄して、さらに、空気中で900
℃でもう一度20時間焼成した。得られたリチウム・コ
バルト複合酸化物を、本発明の実施例の活物質とする。
この活物質について、X線回折分析をおこなった。その
結果を第一図に(1)として示す。
本発明の実施例の活物質(1)は、コバルトIくα線を
用いたX線回折試験において20が53度の付近に認め
られる回折ピークの強度が20が22度の付近に認めら
れる回折ピークの強度に対して約4%であり従来法の活
物質(2)の約9%および(3)の約25%に比較して
著しく小さい。すなわち、本実施例のリチウム・コバル
ト合酸化物は、従来のリチウム・コバルト複合酸化物に
比較して結晶の[003]面が著しく成長しているもの
とわかる。
このように本実施例のリチウム・コバルト複合酸化物の
結晶構造が[003]面に強く配向した原因は、次のよ
うに考えられる。すなわち、最初の熱処理では、過剰な
炭酸リチウムが、溶融塩状態で存在している。このよう
に融液が存在する状態では、リチウム・コバルト複合酸
化物は、[104]面にそつて結晶成長し易いものと考
えられる。そして、過剰な炭酸リチウムを洗浄処理によ
って除去したのち、コバルト・リチウム複合酸化物を融
液が無い状態で再度熱処理した場合には、結晶が[00
3]面に沿って著しく再配列するものと考えられる。
本発明の実施例の活物質(1)を100重量部に対して
、アセチレンブラックを5重量部とテフロンディスバー
ジョンを2重量部混合した後、0.165gづつ100
メツシユのN1金網に包み込んで径が15mmで厚さが
0.8mmの試験電極を試作した。また、従来法で合成
した活物質(2) 、 (3)を用いて、同様の試験電
極を試作した。
これらの試作電極を用いて、相手枠に理論容量が正極容
量の10倍のリチウム極を用いてアルゴン雰囲気下で2
020型電池を組み立てた。電解液には、IM LiB
F4/γ−ブチロラクトンを用いた。
この電池を電流密度0.5mA/cm2て充放電した。
その充放電電圧特性を第二図に示す。同図より本発明の
実施例の活物質(1)を用いた有機電解液電池Aは、従
来の活物質(2)、(3)を用いた電池B、Cに比較し
て、充放電のクーロン効率が高く、しかも、単位重量当
りの放電容量が多い(すなわち活物質利用率が高い)と
いう優れた性能を有することがわかる。
発明の効果 以上述べたように、本発明は、充放電に関与しないよう
な不純物を含まず、また、結晶構造が[003]面に強
く配向している結果リチウムイオンの吸蔵放出性能が優
れているようなリチウム・コバルト複合酸化物を用いる
ことによって有機電解液電池の放電容量およびクーロン
効率を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第一図は、種々の合成方法によるリチウム・コバルト複
合酸化物のX線回折分析結果を示す。図中記号(1)は
、本発明の活物質を示す。また、(2)、(3)は、従
来法にもとすき合成した活物質を示す。 第二図は、本発明の活物質(1)および従来の活物質(
2)、(3)を用いた有機電解液電池の充放電電圧特性
を示す。 rbθ3コ 芽 −区 穿  二  国ゴ 2θ 0 10 0 2θ 通電電気管/例Ah/寥 2θ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、コバルトKα線を用いたX線回折試験において2θ
    が53度の付近に認められる回折ピークの強度が、2θ
    が22度の付近に認められる回折ピークの強度に対して
    9%以下であるリチウム・コバルト複合酸化物(LiC
    oO_2)であることを特徴とする有機電解液電池の活
    物質。 2、コバルト化合物とリチウム化合物とを、コバルトに
    対するリチウムの原子比が1以上になるように混合して
    焼成したのち、水または有機物で洗浄して、さらにもう
    一度焼成することにより請求項1記載の活物質を合成す
    ることを特徴とする有機電解液電池の活物質の製造方法
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