JPH09231973A - 非水電解液電池用正極活物質と正極板および非水電解液電池 - Google Patents

非水電解液電池用正極活物質と正極板および非水電解液電池

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JPH09231973A
JPH09231973A JP8039434A JP3943496A JPH09231973A JP H09231973 A JPH09231973 A JP H09231973A JP 8039434 A JP8039434 A JP 8039434A JP 3943496 A JP3943496 A JP 3943496A JP H09231973 A JPH09231973 A JP H09231973A
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JP
Japan
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aqueous electrolyte
positive electrode
lithium composite
nickel oxide
composite nickel
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Application number
JP8039434A
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English (en)
Inventor
Shoichiro Watanabe
庄一郎 渡邊
Takafumi Fujiwara
隆文 藤原
Shigeo Kobayashi
茂雄 小林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非水電解液を用いた二次電池の特性改良であ
り、特にその保存特性の改良を目的としている。 【解決手段】 非水電解液電池用活物質としてのリチウ
ム複合ニッケル酸化物は、化学式LixNiy1-y
2(x:1.10≧x≧0.98、MはCo、Mn、C
r、Fe、Mg、Alのいずれか1種類以上、y:0.
95≧y≧0.7)で表され、2μm以下の一次粒子が
集合した粒子であり、30Å以下の細孔半径を有する空
間体積が全空間体積に対して10%以下であり、且つ、
30Å以下の細孔半径を有する空間の総体積が0.00
2cm3/g以下とする。また、この正極活物質に対し
最適量の導電材、結着剤を添加した正極板を用い、さら
に電池の電解液量、電解液溶媒組成を最適化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解液二次電
池の、とくにその正極活物質および正極板の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、民生用電子機器のポータブル化、
コードレス化が急激に進んでいる。現在、これら電子機
器の駆動用電源としての役割を、ニッケル−カドミウム
電池あるいは密閉型小型鉛蓄電池が担っているが、ポー
タブル化、コードレス化が進展し、定着するにしたが
い、駆動用電源となる二次電池の高エネルギー密度化、
小型軽量化の要望が強くなっている。
【0003】また、近年は携帯電話用の電源として注目
されており、急速な市場の拡大と共に、通話時間の長期
化、サイクル寿命の改善への要望は非常に大きいものと
なっている。
【0004】このような状況から、高い充放電電圧を示
すリチウム複合遷移金属酸化物、例えばLiCoO
2(例えば特開昭63−59507公報)や、さらに高
容量を目指したLiNiO2(例えば米国特許第430
2518号)、複数の金属元素とリチウムの複合酸化物
(例えばLiyNixCo1-x2:特開昭63−2990
56号公報、Lixyz2(但し、MはFe、Co、
Niの中から選ばれた少なくとも一種で、NはTi、M
g、Cr、Mnの中から選ばれた少なくとも一種):特
開平43−267053号公報)を正極活物質に用い、
リチウムイオンの挿入、離脱を利用した非水電解液二次
電池が提案されている。
【0005】また、正極活物質の物性についても、例え
ば平均粒径(特開平1−304664号公報、特開平6
−243897号公報、特開平6−290783号公
報、特開平7−114942号公報)や形状(特開平6
−267539号公報、特開平7−37576号公報)
についての改善法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】LiNiO2はLiC
oO2に比べ高エネルギー密度が期待され、各方面で開
発が進められているが、充電時の分極が大きく、Liが
十分取り出せないうちに電解液の酸化分解電圧に達して
しまうため、期待される大きい容量が得られなかった。
【0007】このような問題を解決するためNi元素の
一部をCoに置換したものを正極活物質に用い、リチウ
ムイオンの挿入、離脱を利用した非水電解液二次電池が
提案されている。
【0008】例えば特開昭62−256371号公報で
は、炭酸リチウムと炭酸コバルト、炭酸ニッケルを混合
し900℃で焼成する事によってリチウム複合ニッケル
−コバルト酸化物を合成している。
【0009】また、特開昭63−299056号公報で
はリチウムとコバルト、ニッケルの水酸化物、酸化物を
混合する方法が報告されている。
【0010】さらに特開平1−294364号公報ニッ
ケルイオンとコバルトイオンを含む水溶液中から炭酸塩
としてニッケルイオンとコバルトイオンを共沈させ、そ
の後炭酸リチウムと混合しリチウム複合ニッケル−コバ
ルト酸化物の合成を行った例が報告されている。
【0011】しかし、これまで報告されているLiNi
2やLiNiyCo1-y2を正極活物質に用いた非水電
解液二次電池では、電池の充電状態での高温保存試験を
行うことによって電池性能が著しく劣化する問題があっ
た。本発明者らが、十分検討を重ねた結果、このような
特性劣化は以下のことが原因であることが解った。
【0012】保存劣化した電池を分解し、電池ケース内
のガス分析、電解液の分析を行った結果、ケース内の空
隙中の炭酸ガス濃度が著しく上昇しており、また、電解
液中からも有機溶媒の分解生成物が検出された。これら
の結果から電解液である有機溶媒が酸化分解され、分解
生成物が活物質表面を被覆し、電池の特性を劣化させて
いることが明かとなった。
【0013】更に、保存前後の正極活物質の細孔分布を
窒素吸着を用いたBJH法を用いて詳細な検討を行った
結果、正極活物質中において200Å以下の細孔のう
ち、30Å以下の細孔半径を有する細孔に特に選択的
に、有機溶媒の分解生成物が被覆していることが明かと
なった。
【0014】これは、有機溶媒に用いられる環状カーボ
ネート(例えばエチレンカーボネートもしくはプロピレ
ンカーボネート:以下EC、PCと記述する)や鎖状カ
ーボネート(例えばジメチルカーボネート、エチルメチ
ルカーボネート:以下それぞれDMC、EMCと記述す
る)の分子の大きさが5〜20Å程度であるため、特に
同程度の大きさを有する細孔において選択的に酸化分解
されているものと考えられる。
【0015】本発明は、高容量、良好なサイクル特性を
保持しつつ、上記の正極に関する問題点の解決を図るも
のであり、より良い正極活物質、正極板を用い充電状態
での高温保存特性の優れた非水電解液二次電池を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は30Å以下の細
孔半径を有する空間体積を全空間体積に対して10%以
下とし、更に、30Å以下の細孔半径を有する空間の総
体積を0.002cm 3/g以下にする事により、充電
状態での高温保存時の有機溶媒の酸化分解が著しく抑制
する事が可能となり、保存後においても良好な放電特性
が得られる。更に、2μm以下の一次粒子が集合した粒
子であるために、非水電解液の活物質粒子内部への侵入
が容易となるため、充放電時の活物質の利用率が向上す
る。
【0017】また、正極板としては、重量比でリチウム
複合ニッケル酸化物:導電材:結着剤が100:1〜1
0:2〜8であるように構成する事によって活物質を電
池内にできるだけ多く充填すると共に、電解液の供給経
路を十分に保持する事が可能となる。この結果、高容量
で、充放電特性の優れた正極板を提供する事が出来る。
【0018】本発明の正極板と、電気化学的にリチウム
の吸蔵放出反応が可能な炭素材あるいは酸化物を主体と
する負極板と、有機電解液と、セパレータとこれらの発
電要素を挿入するケースと、安全弁を備えた封口板から
なる非水電解液電池においては、電池容量1Ah当たり
の非水電解液量を3.0〜6.0cm3/Ahとするこ
とで正極と負極、およびセパレータ中に非水電解液を適
切に分布させる事が可能であり、優れた充放電特性を有
する非水電解液二次電池が得られる事となる。
【0019】
【発明の実施の形態】非水電解液電池用正極板に用いる
リチウム複合ニッケル酸化物として、化学式LixNiy
1-y2(x:1.10≧x≧0.98、MはCo、M
n、Cr、Fe、Mg、Alのいずれか1種類以上、
y:0.95≧y≧0.7)で表される化合物であり、
2μm以下の一次粒子が集合した粒子であり、30Å以
下の細孔半径を有する空間体積が全空間体積に対して1
0%以下となるようにし、且つ、30Å以下の細孔半径
を有する空間の総体積が0.002cm3/g以下とし
たものである。
【0020】このリチウム複合ニッケル酸化物に、炭素
材からなる導電材と、結着剤と、これらを支持し、導電
性を付与する平板で構成される非水電解液電池用正極板
を用いるものである。
【0021】更に、リチウム複合ニッケル酸化物を主成
分とする正極板と、電気化学的にリチウムの吸蔵放出反
応が可能な炭素材あるいは酸化物を主体とする負極板
と、有機電解液と、これらを内部に収納する電池ケース
と、封口板とからなる非水電解液電池において、初充放
電前に前記リチウム複合ニッケル酸化物は、化学式Li
xNiy1-y2(x:1.10≧x≧0.98、MはC
o、Mn、Cr、Fe、Mg、Alのいずれか1種類以
上、y:0.95≧y≧0.7)で表され、2μm以下
の一次粒子が集合した粒子であり、30Å以下の細孔半
径を有する空間体積が全空間体積に対して10%以下で
あり、且つ、30Å以下の細孔半径を有する空間の総体
積が0.002cm3/g以下としたリチウム複合ニッ
ケル酸化物と、炭素材からなる導電材と、結着剤と、こ
れらを支持し、導電性を付与する平板で構成される非水
電解液電池用正極板を用い、電池容量1Ah当たりの非
水電解液量は3.0〜6.0cm3/Ahとしたもので
ある。
【0022】更に、正極板は重量比でリチウム複合ニッ
ケル酸化物:導電材:結着剤が100:1〜10:2〜
8であることが望ましい。
【0023】前記平板はアルミニウムを95%以上含有
する箔であることが望ましい。リチウム複合ニッケル酸
化物は、球状もしくは楕円球状であることが望ましい。
【0024】リチウム複合ニッケル酸化物は、窒素ガス
吸着により測定されるBET比表面積が0.3〜1.5
3/gであることが望ましい。
【0025】リチウム複合ニッケル酸化物は、平均粒子
径が1.5〜10μmであり、タップ密度が1.8g/
cm3以上であることが望ましい。
【0026】このようなリチウム複合ニッケル酸化物は
リチウム塩と、化学式Niy1-y(OH)2(MはC
o、Mn、Cr、Fe、Mg、Alのいずれか1種類以
上、y:0.95≧y≧0.7)で表される異種元素固
溶ニッケル水酸化物を混合し、700〜900℃の温度
範囲で焼成することによって得られた塊状物を粉砕、分
級する事によって得ることが出来る。
【0027】リチウム複合ニッケル酸化物は前記平板に
食い込んでいることが望ましい。非水電解液の溶媒は、
エチレンカーボネートやプロピレンカーボネート単独で
は粘度が大きく、活物質細孔に電解液が浸透しないた
め、これらに対し体積比率で少なくとも20%以上の粘
度の低い鎖状カーボネートもしくは鎖状エステル、ある
いは両方を添加した混合溶媒であることが望ましい。
【0028】また、鎖状カーボネートはジメチルカーボ
ネートもしくはエチルメチルカーボネートであることが
望ましく、鎖状エステルはプロピオン酸メチルであるこ
とが望ましい。
【0029】セパレータは有機高分子製微多孔性フィル
ムである事が望ましく、ポリエチレンもしくはポリプロ
ピレン、あるいは両方を組み合わせた物で構成されてい
ることが最も望ましい。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照にしながら本発明の実施例
を説明する。
【0031】(実施例1)図1に本発明の円筒系電池の
縦断面図を示す。図1において1は耐有機電解液性のス
テンレス鋼板を加工した電池ケース、2は安全弁を設け
た封口板、3は絶縁パッキングを示す。4は極板群であ
り、正極板5および負極板6がセパレータ7を介して複
数回渦巻状に巻回されてケース内に収納されている。そ
して上記正極板5からは正極アルミリード5aが引き出
されて封口板2に接続され、負極板6からは負極ニッケ
ルリード6aが引き出されて電池ケース1の底部に接続
されている。8は絶縁リングで極板群4の上下部にそれ
ぞれ設けられている。
【0032】以下、負極板6、電解液等について詳しく
説明する。負極板6は、黒鉛100重量部に、スチレン
−ブタジエンゴム系結着剤を混合し、カルボキシメチル
セルロース水溶液に懸濁させてペースト状にした。そし
てこのペーストを厚さ0.015mmの銅箔の表面に塗
着し、乾燥後0.2mmに圧延し、幅37mm、長さ3
00mmの大きさに切り出して負極板とした。
【0033】以下、正極活物質の合成法について詳しく
説明する。硫酸ニッケル、硫酸コバルト、水酸化ナトリ
ウム溶液を用い、硫酸ニッケル溶液、硫酸コバルト溶液
を一定流量で容器内に導入し、十分撹拌しながら、水酸
化ナトリウム溶液を添加した。
【0034】水酸化ナトリウムの添加量を変化させるこ
とによって種々の平均粒径を有するニッケル−コバルト
複合水酸化物が得られた。
【0035】生成した沈殿物を、水洗、乾燥し種々の平
均粒径を有するニッケル−コバルト複合水酸化物を得
た。
【0036】得られたニッケル−コバルト複合水酸化物
の化学組成は、すべてNi0.85Co 0.15(OH)2であ
った。
【0037】レーザー回折による平均粒径の測定を行っ
た結果、平均粒径はそれぞれ0.5、1.5、5.0、
10、20μmであった。
【0038】得られたニッケル−コバルト複合水酸化物
を水酸化リチウムとLiとNi−Coのモル比が1.0
4:1になるように混合し、酸化雰囲気下において80
0℃で10時間焼成してLiNi0.85Co0.152(N
o.1〜5)を合成した。
【0039】得られた塊状物を粉砕、分級して電池用活
物質とした。合成されたリチウム複合ニッケル−コバル
ト酸化物は、SEM観察により2μm以下の微小な粒子
が多数集合してなる球状の二次粒子であることが確認さ
れた。
【0040】得られたリチウム複合ニッケル−コバルト
酸化物の物性を(表1)に示す。
【0041】
【表1】
【0042】(表1)の空間体積比とは、細孔半径が1
0〜200Åの全空間体積に対する30Å以下の空間体
積の割合である。
【0043】また、原子吸光分析により1〜5のリチウ
ム複合ニッケル酸化物中に含まれるCoを分析した結
果、CoはNiに対し85:15のモル比で含有されて
いる事を確認した。
【0044】また、LiとNi+Coのモル比は焼成時
に若干のLiが逸散するため混合時の比率よりは小さく
なる傾向が認められたが、1.10:1〜0.98:1
ではほとんど物性や電池特性に差がない事が確認され
た。
【0045】なお、10Å以下の細孔分布は窒素ガス吸
着による方法では測定が困難であり、実際には10Å以
下の細孔を有する空間は存在すると考えられる。
【0046】なお、平均粒径はレーザー法によって測定
し、累積50%に相当する値を平均粒径とした。また、
比表面積は窒素を用いたBET法で測定した。タップ密
度は20ccのメスシリンダーの重量Agにニッケルコ
バルト水酸化物を充填し、200回タッピング後、メス
シリンダーの重量Bg、ニッケル−コバルト水酸化物の
体積Dccを測定し、(数1)により求めた。
【0047】
【数1】
【0048】以後、正極板の製造法を説明する。正極板
は、まず正極活物質であるLiNi0.85Co0.152
粉末100重量部にアセチレンブラック3重量部、フッ
素樹脂系結着剤5重量部を混合し、N−メチルピロリド
ン溶液に懸濁させてペースト状にする。このペーストを
厚さ0.020mmのアルミ箔の両面に塗着し、乾燥
後、0.130mmに圧延を行い、幅35mm、長さ2
70mmの大きさに切り出して正極板5とした。
【0049】正極板の断面、Al集電体の表面観察か
ら、活物質はAl芯材に機械的に食い込んで保持されて
いることが確認された。
【0050】セパレータにはポリエチレン製の微多孔製
フィルムを用いた。そして正極板と負極板を、セパレー
タを介して渦巻き上に巻回し、直径13.8mm、高さ
50mmの電池ケース内に収納した。
【0051】電解液にはECとEMCの等容積混合溶媒
に、六フッ化リン酸リチウム1モル/lの割合で溶解し
たものを用いて極板群4に2.7cm3注入した後、電
池を密封口し、試験電池とした。
【0052】(電池容量1Ah当たりの電解液量は4.
5cm3/Ahに相当した。)これらの電池を用いて以
下の条件下で試験を行った。
【0053】20℃の環境下で120mAで4.2Vま
で充電した後、1時間休止を行い、その後同様に120
mAで3Vまで放電する。この方法で充放電を3回繰り
返し、3回目の放電容量を初期容量とした。
【0054】また、初期容量を電池内に含まれるリチウ
ム複合ニッケル酸化物の重量で割る事によって活物質の
利用率(mAh/g)を算出した。
【0055】更に、120mAで4.2Vまで充電した
後、電池を60℃の環境下で20日間保存し、保存後も
初期と同様の充放電条件で3回充放電を繰り返し、3回
目の放電容量を保存後容量とし、(数2)を用いて保存
後回復率を算出した。
【0056】
【数2】
【0057】(表2)に、1〜5のリチウム複合ニッケ
ル酸化物を用いた電池の活物質の利用率と、保存後の回
復率を調べた結果を示す。
【0058】
【表2】
【0059】(表2)から明らかなように、No.1〜
5のリチウム複合ニッケル酸化物の利用率はどれも17
0mAh/g以上を示し、良好な特性が得られたが、保
存後の回復率では、No.1とNo.5のリチウム複合
ニッケル酸化物が80%以下の非常に低い値を示した。
No.5の活物質は電解液中の有機溶媒の分解能が高い
30Å以下の空間体積比が12.1%と大きいために、
有機溶媒の分解により分解生成物が活物質表面を被覆
し、充放電の際の電解液と活物質の間の電子のやりとり
を阻害するために保存後回復率が低下した物と考えられ
た。No.1は空間体積比自体は小さいものの、非常に
多孔質な構造を有しており、30Å以下の空間総体積が
0.00251cm3/gと他の活物質に比べ非常に大
きい。この結果、酸化分解される有機溶媒の絶対量が多
いために電解液の局部的な枯渇や、分解生成物である炭
酸ガスによる固液界面面積の減少が発生し、保存後回復
率が低下した物と考えられた。
【0060】以上の結果より、リチウム複合ニッケル酸
化物は30Å以下の細孔半径を有する空間体積が全空間
体積に対して10%以下であり、且つ、30Å以下の細
孔半径を有する空間の総体積が0.002cm3/g以
下である場合に優れた保存特性を示す事が明かとなっ
た。
【0061】このような特性を持つリチウム複合ニッケ
ル酸化物は、リチウム塩と、化学式Ni0.85Co
0.15(OH)2で表される異種元素固溶ニッケル水酸化
物を混合し、800℃で焼成することによって得られた
塊状物を粉砕、分級する事によって得る事が出来る。
【0062】なお、BET比表面積や、細孔の空間体積
は空間体積比に相関を有し、比表面積と空間体積はそれ
ぞれ本発明のNo.2、3、4に示した0.3〜1.5
3/gと0.0015〜0.06cm3/gの範囲に制
御する事が望ましい。更に、リチウム複合ニッケル酸化
物のタップ密度や、平均粒径も空間体積比と相関がある
と共に、電極への充填性に大きな影響を与えるため重要
である。No.1の様に平均粒径が小さく、タップ密度
が小さい場合、リチウム複合ニッケル酸化物の電極への
充填密度すなわち容量密度が低下し、実質的な電池容量
が低下する。
【0063】従って、平均粒子径が1.5〜10μm、
タップ密度が1.8〜2.5g/cm3の範囲であるこ
とが望ましい。
【0064】(実施例2)第2実施例として、実施例1
で使用した平均粒径5.0μmのニッケル−コバルト複
合水酸化物を水酸化リチウムとLiとNi+Coのモル
比が1.04:1になるように混合し、酸化雰囲気下に
おいて600℃、700℃、900℃、1000℃でそ
れぞれ焼成してリチウム複合ニッケル酸化物6、7、
8、9を合成する他は(実施例1)と同様の方法で電池
を作成し、保存試験を行った。
【0065】得られたリチウム複合ニッケル−コバルト
酸化物の物性を(表3)に示す。
【0066】
【表3】
【0067】(表4)にNo.6〜9のリチウム複合ニ
ッケル酸化物を用いた電池の活物質の利用率と、保存後
の回復率を調べた結果を示す。
【0068】
【表4】
【0069】(表3)、(表4)から明らかなように、
No.6〜9のリチウム複合ニッケル酸化物は、いずれ
も30Å以下の空間体積比、空間総体積が小さいために
保存特性は保存後回復率については80%以上の良好な
特性を示したが、600℃と1000℃で合成したN
o.6、9については活物質の利用率がそれぞれ13
4、123mAh/gと非常に小さくなっている。X線
回折により調査した結果、600℃で合成したNo.6
では各ピークの半値幅が大きく、結晶が十分に成長して
いないことが確認された。また、1000℃で合成した
No.9では、結晶成長は十分に進んでいるものの、六
方晶に帰属されないピークが出現した。調査の結果これ
はリチウムサイトにNiやCoが落ち込んだ岩塩構造を
示していることがわかった。このため、充放電可能なリ
チウムが減少し、容量低下につながったものと考えられ
た。以上のように本発明のリチウム複合ニッケル酸化物
は700〜900℃の温度範囲で合成する事が望まし
い。
【0070】(実施例3)第3実施例として、(実施例
1)と同様にニッケル−コバルト複合水酸化物を生成す
る工程において硫酸コバルトの添加量を変化させること
によって5μmの平均粒径を持つ化学式NiyCo
1-y(OH)2においてy=0、0.95、0.9、0.
8、0.7、0.6の組成を持つニッケル−コバルト複
合水酸化物を合成した。
【0071】得られたニッケル−コバルト複合水酸化物
を水酸化リチウムとLiとNi+Coのモル比が1.0
4:1になるように混合し、酸化雰囲気下において80
0℃で10時間焼成してLixNiy1-y2(x:1.
10≧x≧0.98、y=0、0.95、0.9、0.
8、0.7、0.6)を合成し、得られた塊状物を粉
砕、分級して電池用活物質No.10、11、12、1
3、14、15とした。
【0072】得られたリチウム複合ニッケル−コバルト
酸化物の物性を(表5)に示す。
【0073】
【表5】
【0074】(表6)に、10〜15のリチウム複合ニ
ッケル酸化物を用いた電池の活物質の利用率と、保存後
の回復率を調べた結果を示す。
【0075】
【表6】
【0076】(表5)、(表6)から明らかなように、
No.10〜14のリチウム複合ニッケル酸化物は、い
ずれも30Å以下の空間体積比、空間総体積が小さいた
めに保存特性は保存後回復率については80%以上の良
好な特性を示したが、Coが40%固溶されたNo.1
5では、30Å以下の空間体積比、空間総体積が小さい
にも拘わらず、保存後の回復率が悪いことがわかる。X
線回折により調査した結果、No.15の飼料ではLi
CoO2、Co34のピークが認められた。このことか
ら、Co固溶量が30%を越えると、固溶元素は完全に
は固溶せず、部分的にLiCoO2、Co34で存在し
ており、特にCo34が電解液の分解触媒として作用
し、保存後の回復率を低下させているものと考えられ
た。
【0077】また、Coを固溶していないNo.10で
は活物質の利用率が141mAh/gと小さくなってい
る。これは、充電時の分極が大きく、Liが十分取り出
せないうちに電解液の酸化分解電圧に達してしまうた
め、期待される大きい容量が得られないことがわかっ
た。LiNiO2は電池の充放電にともない、その格子
定数が変化する事が報告されており(W.Li,J.N.Reimers
and J.R.Dahn,Solid State Ionics,67,123(1993))、
Liを脱離するに伴い結晶相がHexagonalからMonoclini
c、さらに第2Hexagonal、第3Hexagonalへと変化して
いくことが報告されている。このような結晶相変化が分
極の大きくなる原因と考えられた。
【0078】Niの一部にCoを固溶することによっ
て、このような結晶相の変化は著しく緩和される。これ
はCoの酸素との結合力がNiに比べ強いため結晶構造
がより安定化したためと考えられる。
【0079】これらの結果から、LixNiy1-y
2(x:1.10≧x≧0.98)における固溶元素量
は0.95≧y≧0.7であることが望ましい。
【0080】(実施例4)第4実施例として、(実施例
1)と同様にニッケル複合水酸化物を生成する工程にお
いて硫酸ニッケルの水溶液中のNiイオン濃度に対し、
添加金属イオンの濃度が85:15になるようにMn、
Cr、Fe、Mg、Alの硫酸塩を添加し、(実施例
1)と同様の方法で5μmの平均粒径を持つ化学式Ni
0.850.15(OH)2(MはMn、Cr、Fe、Mg、
Alのいずれか)の組成を有するニッケル−コバルト複
合水酸化物を合成した。
【0081】得られたニッケル複合水酸化物を水酸化リ
チウムとLiとNi+Mのモル比が1.04:1になる
ように混合し、酸化雰囲気下において800℃で10時
間焼成してLixNi0.850.152(x:1.10≧x
≧0.98、MはMn、Cr、Fe、Mg、Alのいず
れか)を合成し、得られた塊状物を粉砕、分級して電池
用活物質No.16、17、18、19、20とした。
【0082】また、3成分系として硫酸ニッケルの水溶
液中のNiイオン濃度に対し、添加金属イオンの濃度が
80:15:5になるように硫酸コバルト、硫酸マグネ
シウムの硫酸塩を添加し、(実施例1)と同様の方法で
5μmの平均粒径を持つ化学式Ni0.80Co0.15Mg
0.05(OH)2の組成を持つニッケル−コバルト−マグ
ネシウム複合水酸化物を合成した。
【0083】得られたニッケル−コバルト−マグネシウ
ム複合水酸化物を水酸化リチウムとLiとNi+Co+
Mgのモル比が1.04:1になるように混合し、酸化
雰囲気下において800℃で10時間焼成してLix
0.80Co0.15Mg0.052(x:1.10≧x≧0.
98)を合成し、得られた塊状物を粉砕、分級して電池
用活物質No.21とした。
【0084】得られたリチウム複合ニッケル−コバルト
酸化物の物性を(表7)に示す。
【0085】
【表7】
【0086】(表8)に、16〜20のリチウム複合ニ
ッケル酸化物を用いた電池の活物質の利用率と、保存後
の回復率を調べた結果を示す。
【0087】
【表8】
【0088】(表7)、(表8)から明らかなように、
No.16〜21のリチウム複合ニッケル酸化物は、い
ずれも30Å以下の空間体積比、空間総体積が小さいた
めに保存後回復率は80%以上の良好な特性を示した。
【0089】また、電池容量も大きい値を示しており、
Co以外にもMn、Cr、Fe、Mg、Al用いれば同
様の保存特性が良好な電池が実現可能であることがわか
る。また、CoとMgの両方を固溶させた場合において
も同様の特性が得られ、3成分系においても同様の効果
が実現できる。
【0090】(実施例5)(実施例5)として、(実施
例1)で使用したNo.3のリチウム複合ニッケル酸化
物を活物質として使用し、No.3の粉末100重量部
に、アセチレンブラックとフッ素樹脂系結着剤を(表
9)に示した割合で混合し、N−メチルピロリドン溶液
に懸濁させてペースト状にする他は(実施例1)と同様
にして正極板を作成し、この正極板を用いて作成した電
池をそれぞれ電池A〜Jとした。
【0091】
【表9】
【0092】(表10)に電池A〜Jの活物質の利用率
と、保存後の回復率を調べた結果を示す。
【0093】
【表10】
【0094】(表10)から明らかなように、導電材量
が活物質100重量部に対し0.5と少ない電池Aでは
活物質の利用率が143mAh/gと非常に小さくなっ
ており、活物質の導電性ネットワークが不十分であるこ
とがわかる。電池B〜Dのように導電材量が1〜10重
量部では実施例1のNo.3の電池と同様に活物質利用
率、保存後回復率ともに、良好な値を示すが、導電材量
が15重量部と多い電池Eでは逆に活物質利用率が15
2mAh/gと小さくなった。
【0095】電池Eを分解し正極板を観察すると、導電
材が部分的に凝集していると共に、部分的に活物質が電
解液に濡れていない部分が認められた。
【0096】このことから、導電材の凝集体が電解液を
吸収してしまい、正極板全体に電解液が浸透せず充放電
反応に寄与できない活物質が発生し、結果として電池と
しての活物質利用率が減少したものと考えられた。
【0097】以上の結果から、導電材量は活物質100
重量部に対し1〜10重量部であることが望ましい。
【0098】次に結着剤量を検討した結果、結着剤量が
活物質100重量部に対し1.0と少ない電池Fでは活
物質の利用率が86mAh/gと非常に小さくなってい
る。電池Fを分解し正極板を観察すると、活物質が集電
体であるAl箔からかなりの脱落していることが認めら
れた。結着剤量が2.0以上の電池G〜Iでは良好な特
性を示すことから、活物質を構造的に安定に集電体に保
持するためには結着剤量が2.0重量部以上必要である
ことがわかる。また、結着剤量が10.0重量部の電池
Jでは、逆に活物質利用率が154mAh/gと小さく
なる傾向が認められた。
【0099】これは、充放電反応や、電子伝導に関与し
ない結着剤が多すぎると、活物質表面を被覆してしま
い、充放電反応に有効な表面積が減少するために分極が
大きくなり、利用率が減少したものと考えられた。
【0100】以上の結果から、結着剤量は活物質100
重量部に対し2〜8重量部であることが望ましい。
【0101】(実施例6)(実施例6)として、活物質
として(実施例1)で使用したNo.3の活物質を用い
た正極板を使用し、電解液としてECとEMCの等容積
混合溶媒に、六フッ化リン酸リチウム1モル/lの割合
で溶解したものを用いて極板群4に注液する量を1.
6、1.8、2.5、3.0、3.6、4.0cm3
入した後、電池を密封口し、試験電池K〜Pとした。
【0102】(表11)にでK〜Pの試験結果を示す。
【0103】
【表11】
【0104】(表11)から明らかなように、電解液量
が少ない電池Kでは活物質の利用率が低下している。こ
れは電解液が活物質表面に十分行き渡っていないためと
考えられる。また、電解液量が多い電池Pでは余剰の電
解液が多く、電池内の空隙体積を占領するため充電状態
での高温保存時に発生する炭酸ガスによって電池内の内
圧が上昇し、安全弁が作動、電池が漏液するに至った。
【0105】以上の結果より、電池の最適な電解液量は
電池容量1Ah当たり3.0〜6.0cm3/Ahであ
る。
【0106】(実施例7)(実施例7)として、活物質
として(実施例1)で使用したNo.3の活物質を用い
た正極板を使用し、電解液として(表12)で示す体積
比組成の非水溶媒に、六フッ化リン酸リチウム1モル/
lの割合で溶解したものを用いて試験電池Q〜ABを作
成した。
【0107】
【表12】
【0108】(表13)に電池K〜Pの試験結果を示
す。
【0109】
【表13】
【0110】(表13)から明らかなように、電解液の
溶媒がECもしくはPC単独溶媒である電池Q、Rでは
活物質の利用率が150mAh/g以下と小さくなって
いる。これはこのような単独溶媒を用いた場合、電解液
の粘度が大きく、充放電反応の反応場である活物質中の
細孔に電解液が満たされないため活物質の実質的な比表
面積が小さくなり、分極が大きくなったものと考えられ
た。
【0111】これに対し、エチレンカーボネートもしく
はプロピレンカーボネートに対し体積比率で少なくとも
20%以上の鎖状エステル(EMC、DMC)もしくは
鎖状エステル(MP)を添加した電池S〜ABではいず
れも良好な電池特性を示した。
【0112】以上の結果より、非水電解液の溶媒はエチ
レンカーボネートもしくはプロピレンカーボネートに対
し体積比率で少なくとも20%以上の鎖状カーボネート
もしくは鎖状エステル、あるいは両方を添加した混合溶
媒であることが望ましく、鎖状カーボネートはジメチル
カーボネートもしくはエチルメチルカーボネート、鎖状
エステルはプロピオン酸メチルであることが望ましい。
【0113】(比較例1)(比較例1)として、粒子の
形状が塊状であるニッケル−コバルト複合水酸化物を原
材料として実施例1と同様にリチウム複合ニッケル−コ
バルト酸化物No.22を合成した。得られたニッケル
−コバルト複合酸化物の化学組成はLiNi0.85Co
0.152であった。
【0114】合成されたリチウム複合ニッケル−コバル
ト酸化物は、平均粒径が6μmの塊状の粒子として得ら
れた。
【0115】得られたリチウム複合ニッケル−コバルト
酸化物の物性を(表14)に示す。
【0116】
【表14】
【0117】No.22のリチウム複合ニッケル−コバ
ルト酸化物を正極活物質として用いる他は(実施例1)
と同様に電池を作成した。
【0118】(表15)にNo.22のリチウム複合ニ
ッケル酸化物を用いた電池の活物質の利用率と保存後の
回復率を調べた結果を示す。
【0119】
【表15】
【0120】(表14)、(表15)から明らかなよう
にNo.22の活物質は電解液中の有機溶媒の分解能が
高い30Å以下の空間体積比が15.1%と大きいため
に、有機溶媒の分解により分解生成物が活物質表面を被
覆し、充放電の際の電解液と活物質の間の電子のやりと
りを阻害するために保存後回復率が低い。また、塊状粒
子であるために特に比表面積が小さく、充放電の際の分
極が大きいために活物質の利用率も小さくなっている。
以上の結果よりリチウム複合ニッケル酸化物はもちろん
の事、リチウム複合ニッケル酸化物の原料となるニッケ
ル複合水酸化物も、2μm以下の一次粒子が集合した粒
子であり、球状もしくは楕円球状であることが望まし
い。
【0121】上記実施例においては円筒型の電池を用い
て評価を行ったが、角型など電池形状が異なっても同様
の効果が得られる。
【0122】更に、上記実施例において負極には黒鉛を
用いたが、本発明における効果は正極板において作用す
るため、他の炭素質材量やリチウム金属、リチウム合
金、Fe23、WO2、WO3等の酸化物など、他の負極
材料を用いても同様の効果が得られる。
【0123】また、上記実施例において電解質として六
フッ化リン酸リチウムを使用したが、他のリチウム含有
塩、例えば過塩素酸リチウム、四フッ化ホウ酸リチウ
ム、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、六フッ化
ヒ酸リチウムなどでも同様の効果が得られた。
【0124】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるリチウム複合ニッケル酸化物を用い、添加量を最
適化した導電材、結着剤を添加した正極板を用い、さら
に電解液量、電解液溶媒種を最適化した構成の電池を作
成することにより、高容量で充電状態での高温保存特性
が優れた非水電解液二次電池を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例および比較例における円筒型電池の縦
断面図
【符号の説明】
1 電池ケース 2 封口板 3 絶縁パッキング 4 極板群 5 正極板 5a 正極リード 6 負極板 6a 負極リード 7 セパレータ 8 絶縁リング

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式LixNiy1-y2(x:1.10
    ≧x≧0.98、MはCo、Mn、Cr、Fe、Mg、
    Alからなる群のうちのいずれか1種類以上、y:0.
    95≧y≧0.7)で表されるリチウム複合ニッケル酸
    化物で2μm以下の一次粒子が集合した粒子を主たる構
    成とし、30Å以下の細孔半径を有する空間体積が全空
    間体積に対して10%以下であるとともに、30Å以下
    の細孔半径を有する空間の総体積が0.002cm3
    g以下であることを特徴とする非水電解液電池用正極活
    物質。
  2. 【請求項2】前記リチウム複合ニッケル酸化物は、球状
    もしくは楕円球状であることを特徴とする請求項1記載
    の非水電解液電池用正極活物質。
  3. 【請求項3】前記リチウム複合ニッケル酸化物は、窒素
    ガス吸着により測定されるBET比表面積が0.3〜
    1.5m3/gであることを特徴とする請求項1記載の
    非水電解液電池用正極活物質。
  4. 【請求項4】前記リチウム複合ニッケル酸化物は、平均
    粒子径が1.5〜10μmであり、タップ密度が1.8
    〜2.5g/cm3の範囲であることを特徴とする請求
    項1記載の非水電解液電池用正極活物質。
  5. 【請求項5】前記リチウム複合ニッケル酸化物は、細孔
    の空間体積が0.0015〜0.06cm3/gの範囲
    であることを特徴とする請求項1記載の非水電解液電池
    用正極活物質。
  6. 【請求項6】前記リチウム複合ニッケル酸化物はリチウ
    ム塩と、一般式Niy1-y(OH)2(MはCo、M
    n、Cr、Fe、Mg、Alのいずれか1種類以上、
    y:0.95≧y≧0.7)で表される異種元素固溶ニ
    ッケル水酸化物を混合し、700〜900℃の温度範囲
    で焼成することによって得られた塊状物を粉砕、分級し
    て得られた物であることを特徴とする請求項1記載の非
    水電解液電池用正極活物質。
  7. 【請求項7】前記異種元素固溶ニッケル水酸化物は球状
    もしくは楕円球状であることを特徴とする請求項5記載
    の非水電解液電池用正極活物質。
  8. 【請求項8】リチウム複合ニッケル酸化物を主成分と
    し、炭素材からなる導電材と、結着剤と、前記リチウム
    複合ニッケル酸化物を支持し、導電性が付与された平板
    で構成される非水電解液電池用正極板において、前記リ
    チウム複合ニッケル酸化物は一般式LixNiy1-y2
    (x:1.10≧x≧0.98、MはCo、Mn、C
    r、Fe、Mg、Alからなる群のうちのいずれか1種
    類以上、y:0.95≧y≧0.7)で表され、2μm
    以下の一次粒子が集合した粒子を主たる構成とし、30
    Å以下の細孔半径を有する空間体積が全空間体積に対し
    て10%以下であるとともに、30Å以下の細孔半径を
    有する空間の総体積が0.002cm3/g以下である
    ことを特徴とする非水電解液電池用正極板。
  9. 【請求項9】正極板は重量比でリチウム複合ニッケル酸
    化物:導電材:結着剤が100:1〜5:2〜8である
    ことを特徴とする請求項8記載の非水電解液電池用正極
    板。
  10. 【請求項10】前記平板はアルミニウムを95%以上含
    有する箔である請求項8記載の非水電解液電池用正極
    板。
  11. 【請求項11】リチウム複合ニッケル酸化物は、球状も
    しくは楕円球状であることを特徴とする請求項8記載の
    非水電解液電池用正極板。
  12. 【請求項12】リチウム複合ニッケル酸化物は、窒素ガ
    ス吸着により測定されるBET比表面積が0.3〜1.
    5m3/gであることを特徴とする請求項8記載の非水
    電解液電池用正極板。
  13. 【請求項13】リチウム複合ニッケル酸化物は、平均粒
    子径が1.5〜10μmであり、タップ密度が1.8g
    /cm3以上2.5g/cm3以下であることを特徴とす
    る請求項8記載の非水電解液電池用正極板。
  14. 【請求項14】リチウム複合ニッケル酸化物は、細孔の
    空間体積が0.0015〜0.06cm3/gの範囲で
    あることを特徴とする請求項8記載の非水電解液電池用
    正極板。
  15. 【請求項15】リチウム複合ニッケル酸化物はリチウム
    塩と、化学式Niy1 -y(OH)2(MはCo、Mn、
    Cr、Fe、Mg、Alのいずれか1種類以上、y:
    0.95≧y≧0.7)で表される異種元素固溶ニッケ
    ル水酸化物を混合し、700〜900℃の温度範囲で焼
    成することによって得られた塊状物を粉砕、分級して得
    られた物であることを特徴とする請求項8記載の非水電
    解液電池用正極板。
  16. 【請求項16】リチウム複合ニッケル酸化物は前記平板
    に食い込んだ状態で保持されていることを特徴とする請
    求項8記載の非水電解液電池用正極板。
  17. 【請求項17】リチウム複合ニッケル酸化物を主成分と
    する正極と、電気化学的にリチウムの吸蔵放出反応が可
    能な炭素材あるいは酸化物を主体とする負極と、有機電
    解液と、これらを内部に収納する電池ケースと、封口板
    とからなる非水電解液電池において、初充放電前に前記
    リチウム複合ニッケル酸化物は、一般式LixNiy
    1-y2(x:1.10≧x≧0.98、MはCo、M
    n、Cr、Fe、Mg、Alからなる群のうちのいずれ
    か1種類以上、y:0.95≧y≧0.7)で表され、
    2μm以下の一次粒子が集合した粒子を主たる構成と
    し、30Å以下の細孔半径を有する空間体積が全空間体
    積に対して10%以下であるとともに、30Å以下の細
    孔半径を有する空間の総体積が0.002cm3/g以
    下であり、このリチウム複合ニッケル酸化物と、炭素材
    からなる導電材と、結着剤と、これらを支持し、導電性
    が付与された平板とで正極板を構成するとともに電池容
    量1Ah当たりの非水電解液量は3.0〜6.0cm3
    /Ahであることを特徴とする非水電解液二次電池。
  18. 【請求項18】正極板は重量比でリチウム複合ニッケル
    酸化物:導電材:結着剤が100:1〜10:2〜8で
    あることを特徴とする請求項17記載の非水電解液二次
    電池。
  19. 【請求項19】前記平板はアルミニウムを95%以上含
    有する箔である請求項17記載の非水電解液二次電池。
  20. 【請求項20】リチウム複合ニッケル酸化物は、球状も
    しくは楕円球状であることを特徴とする請求項17記載
    の非水電解液二次電池。
  21. 【請求項21】リチウム複合ニッケル酸化物は、窒素ガ
    ス吸着により測定されるBET比表面積が0.3〜1.
    5m3/gであることを特徴とする請求項17記載の非
    水電解液二次電池。
  22. 【請求項22】リチウム複合ニッケル酸化物は、平均粒
    子径が1.5〜10μmであり、タップ密度が1.8g
    /cm3以上であることを特徴とする請求項17記載の
    非水電解液二次電池。
  23. 【請求項23】リチウム複合ニッケル酸化物は、細孔の
    空間体積が0.0015〜0.06cm3/gの範囲で
    あることを特徴とする請求項17記載の非水電解液二次
    電池。
  24. 【請求項24】リチウム複合ニッケル酸化物は、リチウ
    ム塩と、一般式Niy1-y(OH)2(MはCo、M
    n、Cr、Fe、Mg、Alのいずれか1種類以上、
    y:0.95≧y≧0.7)で表される異種元素固溶ニ
    ッケル水酸化物を混合し、700〜900℃の温度範囲
    で焼成することによって得られた塊状物を粉砕、分級し
    て得られた物であることを特徴とする請求項17記載の
    非水電解液二次電池。
  25. 【請求項25】リチウム複合ニッケル酸化物は前記平板
    に食い込んだ状態で保持されていることを特徴とする請
    求項17記載の非水電解液二次電池。
  26. 【請求項26】非水電解液の溶媒はエチレンカーボネー
    トもしくはプロピレンカーボネートに対し体積比率で少
    なくとも20%以上の鎖状カーボネートもしくは鎖状エ
    ステル、あるいは両方を添加した混合溶媒であることを
    特徴とする請求項17記載の非水電解液二次電池。
  27. 【請求項27】前記鎖状カーボネートはジメチルカーボ
    ネートもしくはエチルメチルカーボネートであることを
    特徴とする請求項17記載の非水電解液二次電池。
  28. 【請求項28】前記鎖状エステルはプロピオン酸メチル
    であることを特徴とする請求項17記載の非水電解液二
    次電池。
  29. 【請求項29】セパレータは有機高分子製微多孔性フィ
    ルムである請求項17記載の非水電解液二次電池。
  30. 【請求項30】前記セパレータはポリエチレンもしくは
    ポリプロピレン、あるいは両方を組み合わせた物で構成
    されていることを特徴とする請求項29記載の非水電解
    液二次電池。
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