JPH0327101Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、バツクホー等の運転部に立設した
レバースタンドに、操作レバーを前後及び左右傾
動自在に立設して同レバーの操作により各機器を
制御すべく構成し、同レバー下端に垂設したロツ
クピンに、上下回動自在のロツク板に穿設したロ
ツク孔を挿入して操作レバーを中立位置に保持す
べく設けたロツク板のストツパー構造に関するも
のである。

(ロ) 従来の技術 従来、上記構造のロツク板の下方回動を制限す
るためのストツパー構造は、ロツク板に当接して
作動を制限するための突起物等を設けるなどの構
成がなされていた。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 従つて、構造及び製作が煩雑となり、コスト面
で不利になるという欠点があつた。

(ニ) 問題点を解決するための手段 この考案では、ロツク軸にロツク板を固定する
固定ピンを下方向に延長して、固定ピン下端がレ
バースタンドの内側面に当接することにより、ロ
ツク板の下方回動を制限すべく構成した操作レバ
ーのロツク軸ストツパー構造を提供せんとするも
のである。

(ホ) 作用 上記構造により、ロツク板は上方回動して、操
作レバーのロツクピンをロツク孔に挿入して同レ
バーを中立位置にロツクし、同板の下方回動は操
作レバーのロツクを解除したのち、固定ピンの下
端がレバースタンドの内側面に当接して下方回動
が制限されて、ロツク板の下方位置すなわちロツ
ク解除位置を一定に保持するものである。

(ヘ) 効果 この考案によれば、操作レバーのロツク板スト
ツパー構造が簡単になり、製作が容易でコスト面
で有利になるという効果がある。

(ト) 実施例 本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、
Ａは油圧駆動のバツクホーを示し、クローラ走行
装置１を装備した走行フレーム２の略中央部に旋
回基台３を立設し、同基台３上面に機体フレーム
４を左右回動自在に連設し、同フレーム４の後部
に原動機部５、同中央左側部に運転部６を配設
し、同フレーム４前端中央部に突設したブラケツ
ト７を介して掘削作業部８の基端たるブーム支持
体９を左右回動自在に枢支し、同支持体９には後
方から順次ブーム１０、アーム１１及びバケツト
１２がそれぞれ上下回動自在に枢支連設されてお
り、それぞれに配設した上下回動用油圧シリンダ
１０′，１１′，１２′の伸縮作動により上下回動
せしめて掘削作業を行うように構成している。

原動機部５には油圧ポンプ１３が配設されてお
り、同ポンプ１３からの油圧を、油圧制御弁１４
を介して上記油圧シリンダ１０′，１１′，１２′
等に伝達して、各シリンダ等を作動をさせるもの
であり、油圧制御弁１４は、運転部６に配設した
操作レバー１５と連動連結して同レバー１５の操
作により同制御弁１４を作動させるものである。

操作レバー１５は、運転部６の座席１６の前方
左右側にレバースタンド１７を立設し、同スタン
ド１７の上端１８に設けたジンバル機構１９によ
り、前後及び左右方向に傾動自在に立設されてお
り、ジンバル機構１９により、操作レバー１５の
前後及び左右の傾動を分解して、それぞれ第１連
結杆２０及び第２連結杆２１を介して油圧制御弁
１４に連動連結している。

操作レバー１５の下端は、ジンバル機構１９よ
りも、更に下方に延設されてロツクピン２２を形
成している。

レバースタンド１７の側面１７′には、軸受２
３を介してロツク軸２４が回動自在に挿通してお
り、同軸２４の内側端には、ロツク板２５が同板
２５基端に設けたボス２６を介して嵌合してお
り、更に同板２５の先端にはロツク孔２７が穿設
されて、同板２５が上方回動した水平位置におい
て、ロツク孔２７にロツクピン２２が挿入され
て、操作レバー１５を中立位置にロツクするよう
に構成し、固定ピン２８が同軸２４及びボス２６
を上下方向に挿通しており、同ピン２８を下方向
に所定寸法延設２９して、ロツク板２５が下方回
動して操作レバー１５のロツクを解除したのち、
固定ピン２８の下端３０が、レバースタンド１７
の内側面３１に当接してロツク板２５の下方回動
を制限している。なおロツク軸２４の外側端に
は、ロツク板２５操作のためのロツクレバー３２
が連設されている。

ロツクレバー３２のロツク解除位置は、固定ピ
ン２８の下端３０とレバースタンド１７の内側面
３１との当接により位置決めされるので、簡単な
構造で、しかもロツク解除時のロツクレバー３２
の位置が一定し同レバー３２の操作が容易となつ
ている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による操作レバーのロツク板
ストツパー構造を示す断面説明図、第２図は、第
１図−断面説明図、第３図は、本案構造を有
するバツクホー全体側面図。 ６：運転部、１５：操作レバー、１７：レバー
スタンド、１７′：同側面、１８：同上端、１
９：ジンバル機構、２２：ロツクピン、２４：ロ
ツク軸、２５：ロツク板、２６：ボス、２７：ロ
ツク孔、２８：固定ピン、２９：同延設部、３
０：同下端、３１：レバースタンド内側面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 運転部６内に立設したレバースタンド１７の上
   端１８に、ジンバル機構１９を介して前後及び左
   右方向に傾動自在とした操作レバー１５を立設
   し、同レバー１５の下端にロツクピン２２を垂設
   すると共に、同スタンド１７の側面１７′を回動
   自在に挿通したロツク軸２４の内側端に、先端に
   ロツク孔２７を穿設したロツク板２５を、同板２
   ５基端に固設したボス２６を介して、同軸２４と
   一体に上下回動自在に連設し、ロツク軸２４及び
   ボス２６に固定ピン２８を共通して挿通して、ロ
   ツク板２５の上下回動によりロツク孔２７にロツ
   クピン２２を挿脱自在とし、しかも、固定ピン２
   ８を下方向に延設２９して、同ピンの下端３０を
   レバースタンド１７の内側面３１に当接せしめ
   て、ロツク板２５の下方回動を制限すべく構成し
   てなる操作レバーのロツク板ストツパー構造。