JP2007257487A - 車両監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駐車場所からの車両の移動監視を安価に実現し、監視対象の車両が変わっても利用者に負担をかけることなく対応できる車両監視装置を提供する。
【解決手段】路面における車両の停止位置に配置され、前記車両の移動を監視する車両監視装置であって、前記車両の車輪と接触する接触面と、前記接触面の一部に開口された開口部と、前記開口部の左右及び上側に突出して形成される凸部とを有する車輪止め部と、前記開口部より進退可能に設けられ、前記車輪と非接触のときには前記凸部の上縁より進出し、前記車輪と接触しているときには前記凸部の上縁より内側となる位置に退行して前記車輪との接触を検知する接触検知部と、前記接触検知部による検知結果に基づいて車両が移動したことを出力する出力部と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、駐車場所からの車両の移動を検知する車両監視装置に関する。
従来、自動車など車両の盗難検出装置として、例えば特許文献1に開示されるような、車両の内部に各種センサを配置して、これらセンサの検出結果を監視するものが知られている。この従来の車両の盗難検出装置では、車両の傾斜を検出する傾斜センサ、車両のドア開を検出するドア開センサ、エンジンを監視するエンジン起動センサ、及びGPS衛星の信号を受信して車両の現在位置を算出する位置検出端末を備え、駐車場所から不正に車両が移動するような車両盗難を監視している。
特開2003−40085号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来の車両盗難検出装置では、車両内部に各種のセンサを設置して車両の制御装置と接続する必要があり、提供コストや設置にかかる工賃が高価になるという課題がある。
また、従来の車両盗難検出装置は、監視対象となる車両ごとに、車両内部に盗難検出装置を設置し、配線する必要がある。このため、例えば、展示車両が頻繁に入れ替わるカーディーラーなどにおいては、現在展示されている車両の盗難を監視したいという要望があるものの、従来の盗難検出装置では、監視したい車両が変わる都度、対象車両の内部に盗難検出装置の設置をやり直さなければならず、利用者に負担がかかるという問題がある。
そこで、本発明は、駐車場所からの車両の移動監視を安価に実現し、監視対象の車両が変わっても利用者に負担をかけることなく対応できる車両監視装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために本発明による車両監視装置は、路面における車両の停止位置に配置され、前記車両の移動を監視する車両監視装置であって、前記車両の車輪と接触する接触面と、前記接触面の一部に開口された開口部と、少なくとも前記開口部の左右及び上側に突出して形成される凸部とを有する車輪止め部と、前記開口部より進退可能に設けられ、前記車輪と非接触のときには前記凸部の上縁より進出し、前記車輪と接触しているときには前記凸部の上縁より内側となる位置に退行して前記車輪との接触を検知する接触検知部と、前記接触検知部による検知結果に基づいて車両が移動したことを出力する出力部と、を備えることを特徴としている。
この本発明による車両監視装置は、路面に配置されて車輪との接触により停止車両を監視し、また、車輪とする接触する接触面に開口部と、この開口部の周囲の少なくとも左右及び上側に凸部とを設けて、凸部上縁より進出している接触検知部にて車両の移動を検知する。これにより、車両内部に監視用の各種センサを不要とし、監視したい車両が頻繁に入れ替わる場合であっても安価に提供できる。
また、車輪が接触面に接触しているときに車輪と接触面との間に薄い板などを挿入して車両監視を不能とするような妨害行為を防止できる。
また本発明による車両監視装置は、好ましくは、前記接触面の下縁前方に延出して前記車輪止め部と一体をなし、前記接触面に接触した前記車輪によって踏み押さえられる板状の基部を備えることを特徴としている。これにより、車輪が車両監視装置の接触面に接触すると、基部が車輪に踏まれた状態となり、接触状態にある車輪と車両監視装置との係合が強固となる。
さらに、好ましくは、前記接触検知部は、先端にローラーが設けられるとともに、前記開口部から先端が進出する方向に付勢されて前記車輪止め部内にて軸支され、先端が前記車輪に当接すると前記開口部の下方に回動して退行する。これにより、車輪が接触検知部に接近すると、車輪はまず接触検知部先端のローラーに当接するので、ローラーが車輪の回転力を受けて回転して車輪の摩擦力による影響を低減させ、接触検知部の破損を防止する。
ここで、車両が車輪止め部に接近しているとき、この車両の車輪は、車輪止め部側においては下方向に回転している。これにより、接触検知部に接近する車両の車輪回転方向と接触検知部の退行方向が同方向となり接触検知部の破損を防止する。
本発明に係る車両監視装置によれば、車両の停止位置となる路面に配置され、車両との接触検知により停止車両の移動を監視することができる。 これにより、傾斜センサや位置検出端末などの高価なデバイスを不要として安価に提供することが可能となる。また、監視対象の車両ごとに車両内部に監視用の各種センサを配設する必要がなく、利用者の負担が削減できる。
また、本発明に係る車両監視装置によれば、車両と接触しているときに、接触部分に対する妨害行為を防止できる。
さらに、本発明に係る車両監視装置によれば、車両と接触するときの摩擦や衝撃を吸収して破損を防止することができる。
以下、本発明による車両監視装置を用いた監視システムの実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る監視システムを示す構成図である。
監視システム1は、可搬性を有し持ち運び可能な車両監視装置2と、カーディーラーなどの監視対象施設に設置され通信網4を介して遠隔の監視センタ5と接続された警備装置3とから概略構成される。
車両監視装置2は、監視対象となる車両100が駐車場所から移動したことを検知するための検知手段である。車両監視装置2は、利用者に持ち運ばれて、利用者が所望する駐車場所の路面上に配置される。そして、車両監視装置2は、車両100がこの駐車場所に停止しているか否かを判別し、車両100が駐車場所に停止したこと、また、この駐車場所から車両100が移動したことを検出して警備装置3に信号出力する。
即ち、車両監視装置2は、利用者の所望の場所で動作することが可能であり、利用者は、必要に応じて車両監視装置2の配置場所を変更して、所望の場所に駐車する車両100を監視させることができる。
警備装置3は、通信網4を介して遠隔の監視センタ5と接続されて監視対象施設の異常を監視している。
警備装置3は、車両監視装置2やその他の警備センサ6から受信した信号に基づき、監視対象となる車両100の移動を検出した場合や侵入者などを検出した場合に、異常発生と判定して、遠隔の監視センタ5への通報処理、又は表示部35からの異常報知処理を行う。
ここで、監視センタ5は、警備会社が運営するサーバシステムを備えた施設であり、管制員が監視対象施設を常時監視している。また、監視センタ5は、監視対象施設となる建物や監視対象施設に設置された警備装置3や利用者の情報、すなわち、監視対象施設の名称、監視対象施設の住所、監視対象施設の電話番号、警備装置3の管理番号、利用者の氏名、利用者の住所、利用者の電話番号、過去の対処履歴などを記憶管理するデータベースを具備している。
監視センタ5では、警備装置3から受信した異常信号に基づいて対処すべき監視対象施設の情報がディスプレイに表示され、利用者に対する確認処理や、監視対象施設への警備員の対処指示などの必要な措置をとる。
<車両監視装置>
次に、図2、図3を用いて車両監視装置2について説明する。
図2は車両監視装置2を示す斜視図である。
また、図3は車両監視装置2の構造及び動作を示す概略側面図である。図3(a)は、車両監視装置2を示す概略側面図、図3(b)は、車両監視装置2にて駐車車両100が監視された状態を示す概略側面図である。
図2に示すように、車両監視装置2は、板状の基部21と、車輪101との接触面22となる傾斜面を有して隆起した形状をなす車輪止め部23とから概略構成される。車輪止め部23は、接触面22の下縁前方に基部21が延出するように、基部21の一端部上に固定設置されている。また、基部21の他端部上には短手方向に渡って山部211が形成されている。
車輪止め部23は、接触面22にて車輪101を受け止めて車両100の進行を阻止するものであり、鉄板などにより車輪101と当接しても変形しない強度を有して成型される。また、基部21は、車輪101が接触面22に接触したときに車輪101に踏み押さえられて、車輪101と車両監視装置2との係合を保持するもので、鉄板などにより車輪101に踏まれたときに変形しない強度を有して成型される。基部21の他端部に形成された山部211は、車両100が基部21に接近したときに、まず山部211を乗り越えさせることで車両100を小さく揺らし、運転者に車両100が基部21上に乗ったことを報知するためのものである。
また、基部21の底面24側にはウレタンなどの緩衝素材を貼着し、駐車場所に設置された際の安定性を確保している。
なお、本例においては、基部21の一端部上に車輪止め部23が固定載置される例について説明するが、これに限定されず、接触面22の下縁前方に基部21が延出するように基部21と車輪止め部23とを一体形成してもよい。また、図5に示すように、基部21を設けることなく車輪止め部23のみで車両監視装置2を構成してよく、この場合、より安価に車両監視装置を提供できる。
車輪止め部23において、傾斜面として形成された接触面22には、下部中央に車輪止め部23の内部2aと貫通した開口部25が形成されている。開口部25には、後述する接触検知部26が露出している。
また、接触面22における開口部25の周囲には、開口部25を囲うように畦状の凸部27が突出して形成されている。凸部27は、接触面22と車輪101とが接触した状態において、外部から差し込まれた挿入物により開口部25が覆われて接触検知部26が妨害されることを防止する手段である。凸部27が接触面22から突出する高さ(接触面22から凸部27の上縁までの距離)は、図3(b)に示すように、接触面22に車輪101が接触した状態において、車輪101に埋没する高さとすることが好ましい。凸部27は、畦状突起で形成した例に限定されず、所定間隔おきに隆起する突起にて形成されてよい。
なお、本例において、凸部27は、開口部25の周囲四辺を囲うよう形成されているが、接触面22の下方は路面であり下方から挿入物を差し込まれる可能性は低く、挿入物に対する障害としての機能を確保するためには、少なくとも開口部25の左右及び上辺部分に形成されていればよい。
また、車輪止め部23において図2中右上側(図3中右側)となる後側面には車両監視装置2を持ち運ぶための取手部28が接合されている。
図3に示すように、車輪止め部23の内部2aには、接触面22に対して車輪101が接触したことを検知する接触検知部26と、接触検知部26の検知結果に基づき出力する出力部29とが設けられている。また、車輪止め部23の内部2aには、図示しない電源手段としてのバッテリが設けられている。
接触検知部26は、接触面22の開口部25から進出/退行する進退部としての進退ロッド261と、進退ロッド261の基端に設けられる進退検知部262とから概略構成される。
進退ロッド261は、基端に回動軸263を有して進退検知部262に軸支されている。進退ロッド261は、基端側が車輪止め部内2aにおいて接触面22の開口部25の奥方に位置し、先端側を傾斜面となる接触面22の開口部25下方から接触面22の外部に進出させるよう回動する。進退ロッド261の先端には回動自在のローラー264が軸支されている。
進退ロッド261は、回動軸263に設けられた図示しない付勢手段により開口部25から進出する方向に付勢され、図3(a)に示すように、通常時は先端を開口部25から接触面22の外部に進出させた状態に保持される。このとき、進退ロッド261の先端は接触面22から突出し、凸部27の上縁よりも突出した状態となる。
そして、図3(b)に示すように、車輪止め部23の接触面22に車輪101が接近すると、進退ロッド261の先端が車輪101に接触し、接近する車輪101の押圧力により、進退ロッド261は開口部25の外側から退行し、凸部27の上縁よりも内側となる位置に退行する。このとき、進退ロッド261は回動軸263を中心に回動し、開口部25の下方に向けて退行するため、進退ロッド261の退行方向(図3(b)中矢印C)と、接近する車輪101の回転方向(図3(a)中矢印A)とが一致し、進退ロッド261にかかる負荷が低減される。
また、このとき、進退ロッド261先端のローラー264が、接近する車輪101の回転力により回転し、車輪101による摩擦力を低減させる。
進退検知部262は、進退ロッド261の回動軸263を介して進退ロッド261の回動を検知する手段であり、進退ロッド261の回動に応動する接点を有して構成される。本例において、進退検知部262は、図3(a)に示すように進退ロッド261が開口部25外に進出するとOFFされ、この進出した状態から退行するとONするリミットスイッチで構成される。進退検知部262による検知結果は出力部29に出力される。
出力部29は、進退検知部262から入力される信号により、車両監視装置2と車輪101とが接触しているか否か、即ち車両100が停止しているか否かを判定し、警備装置3に無線信号を出力する。警備装置3に出力する信号には車両監視装置2を識別するためのアドレスコードが含まれる。
なお、出力部29は、ブザーやランプなどの警報手段として機能してもよい。また、出力部29は、警備装置3と有線接続されて、有線方式にて警備装置3に信号出力する構成とされてもよく、この場合、車両監視装置2にバッテリを設けることなく警備装置3から電源供給を受けることが好ましい。
<警備装置>
次に、図4を用いて警備装置3について説明する。
図4は、警備装置3を示すブロック図である。
警備装置3は、制御部31と、これに接続されるモード設定部32と、センサ通信部33と、通報部34と、表示部35と、記憶部36と、監視部37とから概略構成される。これらの各部は、電源部38から電力の供給を受けて動作する。
制御部31は、中央演算装置(CPU)等から構成され、各部を制御し警備装置3として動作させる。
モード設定部32は、警備装置3の警備モードを設定するスイッチである。モード設定部32にて設定された警備モードは記憶部36に記憶される。ここで、モード設定部32にて設定される警備モードとしては、車両監視装置2が車両100の移動を検出したときや警備センサ6が監視対象施設の異常を検出したときに監視センタ5に異常を通報する警備セットモードと、車両監視装置2が車両100の移動を検出したときや警備センサ6が監視対象施設の異常を検出したときでも異常を通報しない警備解除モードとがある。
かかるモード設定部32は、例えば監視対象施設が無人となる場合に利用者が警備セットモードに設定し、有人となる場合に警備解除モードに設定する。
ここで、警備セットモードは、監視対象施設が無人となる場合に使用され、異常の発生を監視センタ5に通報するモードである。そのため、警備セットモードでは、監視対象施設において異常が発生するおそれがある対象を、適切に監視することが求められる。
そこで、本例では、全ての車両監視装置2が停止した車両100を検知している状態、即ち、全ての車両監視装置2が車輪101に接触している状態に限り、警備モードを警備セットモードに移行することを許容している。
センサ通信部33は、車両監視装置2や警備センサ6からの無線信号を受信するためのアンテナ331と、アンテナ331に接続される無線通信部332と、有線接続された警備センサ6の信号を入力するための有線I/F333と、通信制御部330とを具備している。アンテナ331にて受信された車両監視装置2や警備センサ6からの無線信号は無線通信部332にて復号されて通信制御部330に出力される。また、有線I/F333は、入力された警備センサ6からの信号を変換して通信制御部330に出力する。通信制御部は、無線通信部332や有線I/F333を制御するとともに、無線通信部332や有線I/F333から入力される信号を制御部に出力する。
通報部34は、公衆回線網又はインターネット網などの通信網4を介して監視センタ5と接続される。
表示部35は、液晶モニタ、LEDで構成され、設定されている警備モード、車両監視装置2や警備センサ6の検知状態などを表示する。
記憶部36は、ROM/RAMなどで構成され、処理プログラム、各車両監視装置2や警備センサ6を識別するアドレスコード、センサ通信部33で受信した車両監視装置2や警備センサ6の直近の検知状態、異常履歴、現在の警備モード等を記憶している。
監視部37は、車両監視装置2や警備センサ6から信号を受信した場合の処理を行う。
監視部37は、警備モードが警備セットモードに設定されているときに車両監視装置2から車両100の移動を検出したこと示す信号を受信すると、異常発生と判定して通報部34を介して監視センタ5に異常信号を出力し、異常を示すLEDを点灯する。また、警備モードが警備セットモードに設定されているときに警備センサ6から異常を検出したことを示す信号を受信すると異常発生と判定して通報部34を介して監視センタ5に異常信号を出力し、異常を示すLEDを点灯する。監視センタ5に送信する異常信号には警備装置3を特定するためのコードが付加される。
また、監視部37は、異常信号を出力すると、記憶部36に異常履歴として異常内容、時刻等を記憶する。
<動作説明>
以下、本実施形態による車両監視装置及び監視システムの動作を説明する。
まず、車両監視装置2の動作について説明する。
カーディーラーなどの監視対象施設において、監視システム1の利用者は、当該監視対象施設を無人にする際の準備として、取手部28を利用して監視すべき車両100の駐車場所に車両監視装置2を持ち運び、駐車場所の路面に設置する。このとき、車両監視装置2の基部底面24に貼着されたウレタンにより車両監視装置2は安定して設置され、また、基部21が路面に当接したときの衝撃音などが低減される。
次に、利用者は、監視すべき車両100を始動させ、車両監視装置2に接触するよう進行させる。車両100が基部21に接近すると、まず山部211を乗り越えることで車両100が小さく揺れて、利用者に車両100が基部21上に乗ったことを報知する。そして、車両100の車輪101は、図3(a)に示すように基部21上に乗り、基部21上を移動して車輪止め部23に接近する。車両100は車輪101を、図3(a)中において矢印Aで示す方向に回転させて矢印B方向に進行する。車輪101が車輪止め部23に接近すると、進退ロッド261の先端が車輪101に当接する。このとき、進退ロッド261先端のローラー264が、接近する車輪101の回転力を受けて回転して車輪101の摩擦力による影響を低減させ、進退ロッド261の破損を防止する。
そして、進退ロッド261は、接触する車輪101の押圧力により、退行方向となる開口部25の下方向(図3(b)中矢印C方向)に回動する。ここで、車輪101と進退ロッド261の接点においては、接近する車輪101の回転方向(矢印A方向)と、進退ロッド261の退行方向(矢印C方向)とが同じ方向(図3中、下向き方向)となることで、進退ロッド261にかかる負荷が低減され、破損を防止できる。利用者は、車輪101が接触面に当接したことを確認して車両100を停止させる。
進退ロッド261が退行すると、進退検知部262のリミットスイッチがONとなり、これにより接触検知部26において車両監視装置2と車両100とが接触した状態にあることが検出される。出力部29は、接触検知部26の検出結果に基づき、即ち、進退検知部262から入力される信号により、車両監視装置2と車輪101とが接触していることを判定すると、警備装置3に車両停止信号を出力する。
このとき、図3(b)に示すように、車輪101は車両監視装置2の接触面22に接触した状態にある。この状態において、開口部25は車輪101にて覆われており、凸部27が車輪101に埋没している。
これにより、接触状態にある車輪101と接触検知部26との間に薄い板などを差し込むことが不能となり、車輪101と車輪止め部3の間に薄い板などを差し込んで、車両監視装置2が接触状態を検知したままにされ車両100の移動を検出できなくなる妨害行為を防止できる。
また、図3(b)に示すように、車輪101が車両監視装置2の接触面22に接触した状態において、車両監視装置2の基部21は、車輪101に踏まれた状態にある。
これにより、接触状態にある車輪101と車両監視装置2との係合が強固となり、利用者や小動物が当たっても容易に接触状態が解けることがなく、車両100が移動していないにも拘らず車輪101と車両監視装置2の接触状態が解けて誤報することを防止できる。
次に、車両監視装置2が車両100の移動を検出する場合について説明する。図3(b)に示す、車両監視装置2と車両100の車輪101が接触している状態から、車両101が始動して車両監視装置2と離間する方向に進行すると、進退ロッド261にかかる車輪101の押圧力がなくなり、進退ロッド261は回動軸263に設けられた付勢手段の付勢力により開口部25から進出する方向(図3(b)中矢印D方向)に回動する。
進退ロッド261が進出すると、進退検知部262のリミットスイッチがOFFとなり、これにより接触検知部26において車両監視装置2が車両100に接触していない状態にあることが検出される。出力部29は、接触検知部26の検出結果に基づき、即ち、進退検知部262から入力される信号により、車両100が移動したことを判定して、警備装置3に車両移動信号を出力する。
次に警備装置3の動作について説明する。
警備装置3は、モード設定部32から警備セットモードの設定操作を受けると、記憶部36に記憶された車両監視装置2の検知状態やセンサ通信部33から入力される信号により、全ての車両監視装置2が停止した車両100を検出しているか否かを判定する。ここで、停止車両100を検出していない、即ち、車両停止信号を送信していない車両監視装置2があれば、その旨を表示部35に出力し警備セットモードに移行しない。他方、全ての車両監視装置2が停止車両100を検出していれば、即ち、全ての車両監視装置2が車両停止信号を送信していれば、警備セットモードへ移行する。
また、警備装置3は、警備セットモードに設定されているときに、車両監視装置2から車両移動信号を受信すると、車両100の不正移動が発生したと判定して異常判定し、通報部34を介して監視センタ5に異常信号を出力する。監視センタ5では、警備装置3からの異常信号を受信すると、監視対象施設への警備員の対処指示などの必要な措置をとる。
以上説明したように、本実施形態による監視システム1では、利用者が車両監視装置2を所望の車両停止位置に持ち運んで路面に設置するだけで、監視対象となる車両100の監視に供することができる。また、検出手段として、安価なリミットスイッチを用いて、車両100の移動を検出することができる。
これにより、監視対象の車両100ごとに車両内部に監視用の各種センサを配設する必要がなく、また、傾斜センサや位置検出端末などの高価なデバイスを用いないので、安価に提供することが可能となる。
また、展示車両が頻繁に入れ替わるカーディーラーなどであっても、監視したい車両100が変わる都度に車両内部に監視用のセンサを設置するといった手間が省け、利用者の負担を低減させることができる。
更に、車輪101と接触する接触面22において、接触面22に露出する接触検知部26の周囲位置に凸部27を形成したので、車輪101と接触面22の間に薄い板などを差し込んで、接触検知部26が車両100の移動を検出できなくなる妨害行為を防止できる。
また更に、車輪101が車両監視装置2の接触面22に接触すると、基部21が車輪101に踏まれた状態になるので、接触状態にある車輪101と車両監視装置2との係合が強固となり、車両100が移動していないにも拘らず車輪101と車両監視装置2の接触が解けて誤報することを防止できる。
なお、本実施形態では、車輪止め部23を鉄板などで形成して物理的な強度を確保する例について説明したが、これに限定されるものではない。即ち、車輪止め部23全体を金属で形成すると、出力部29から送信される無線信号が遮蔽されてしまう可能性がある。そこで、鉄板などで形成される車輪止め部23の一部分を樹脂成形してもよい。この場合、不審者などによる破壊行為を防止するため、樹脂成形される部分は外部から攻撃し難い場所とすることが好ましく、例えば、車輪101と接触している状態で外部からの攻撃が困難となる接触部22の開口部25上方又は下方とすることが好ましい。更に、開口部25の上方又は下方を樹脂成形した場合には、車輪止め部23の内部23aにおいて、出力部29を接触面における樹脂成形部分の近傍に配置することが好ましい。
本発明に係る監視システムを示す構成図 車両監視装置を示す斜視図 車両監視装置の構造及び動作を示す概略側面図 警備装置を示すブロック図 基部を設けない場合の車両監視装置を示す斜視図
符号の説明
1 監視システム
2 車両監視装置
3 警備装置
4 通信網
5 監視センタ
6 警備センサ
21 基部
22 接触面
23 車輪止め部
24 基部底面
25 開口部
26 接触検知部
27 凸部
28 取手部
29 出力部
100 車両
101 車輪

Claims (3)

  1. 路面における車両の停止位置に配置され、前記車両の移動を監視する車両監視装置であって、
    前記車両の車輪と接触する接触面と、前記接触面の一部に開口された開口部と、少なくとも前記開口部の左右及び上側に突出して形成される凸部とを有する車輪止め部と、
    前記開口部より進退可能に設けられ、前記車輪と非接触のときには前記凸部の上縁より進出し、前記車輪と接触しているときには前記凸部の上縁より内側となる位置に退行して前記車輪との接触を検知する接触検知部と、
    前記接触検知部による検知結果に基づいて車両が移動したことを出力する出力部と、
    を備えることを特徴とした車両監視装置。
  2. 更に、前記接触面の下縁前方に延出して前記車輪止め部と一体をなし、前記接触面に接触した前記車輪によって踏み押さえられる板状の基部を備えた請求項1記載の車両監視装置。
  3. 前記接触検知部は、先端にローラーが設けられるとともに、前記開口部から前記先端が進出する方向に付勢されて前記車輪止め部内にて軸支され、前記先端が前記車輪に当接すると前記開口部の下方に回動して退行する請求項1または請求項2に記載の車両監視装置。

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