JPH03264640A - Ti‐Wターゲット材およびその製造方法 - Google Patents

Ti‐Wターゲット材およびその製造方法

Info

Publication number
JPH03264640A
JPH03264640A JP6171890A JP6171890A JPH03264640A JP H03264640 A JPH03264640 A JP H03264640A JP 6171890 A JP6171890 A JP 6171890A JP 6171890 A JP6171890 A JP 6171890A JP H03264640 A JPH03264640 A JP H03264640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
target material
purity
less
particle size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6171890A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2606946B2 (ja
Inventor
Akitoshi Hiraki
平木 明敏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2061718A priority Critical patent/JP2606946B2/ja
Publication of JPH03264640A publication Critical patent/JPH03264640A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2606946B2 publication Critical patent/JP2606946B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体テバイスに使用されるバリアメタル層
の形成に用いられるT i−Wターゲット材およびその
製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年のLSIの高集積化に伴い、A11i!線のマイグ
レーション対策としてバリアメタル層が必要となってき
た。
バリアメタル層としては、Ti−W薄膜(代表的にはT
 i 10wt、%−Wの組成を有する。)が多く使用
され、その形成法としてはターゲットをスパッタリング
する方法が採用されている。
水薄膜用Ti−Wターゲット椙は、一般にW粉末とTi
粉末とを混合し、ホットプレスすることにより製造され
ている。
しかしながら、出発原料としてTi粉末を用いた場合、
その酸素含有量が高いことが問題となる。
すなわち、一般にW粉末の場合、99.999%以上の
高純度の粉末を入手することができるが、Tiはそのよ
うな高純度の粉末を得ることが困難である。
これは、Tiが非常に活性であるために酸素と結合しや
すく、例えば高純度スポンジTiを電子ビーム溶解する
という高純度プロセスを採用してインゴットを得たとし
ても、その後の粉砕工程で容易に酸化して、酸素含有量
が増大するためである。
また、Tj自体の粉砕性が劣るため、粉砕時間が長期化
し、そのため酸素含有量の増大を助長する傾向にある。
この問題を解決したTi−Wターゲット材の製造方法と
して、特開昭63−303017号、あるいは米国特許
4,838,935号に開示されたものがある。
特開昭63−303017号、米国特許4,838,9
35号に開示されたTi−Wターゲット材の製造方法は
、出発原料としてTi粉の代りに水素化Ti粉末を使用
する点に特徴があり、この水素化チタン粉末とW粉末と
を混合し、生成混合粉を脱水素後あるいは脱水素しつつ
ホットプレスすることを特徴とするTi−Wターゲット
材の製造方法である。この水素化チタン粉末は、それ自
体酸化防止に有効であるとともに、Ti粉末に比べ粉砕
性が良好であるため、酸素ピックアツプ量を減すること
ができるのである。
特開昭63−303017号には具体的製造方法として
、高純度Ti粉を水素化したのち、Ar雰囲気中でボー
ルミルにて粉砕し、これと高純度W粉末とをAr雰囲気
でV形ミキサを用いて混合し、しかるのち600〜70
0℃の温度範囲で真空または不活性雰囲気で脱水素処理
を施し、その後混合粉を真空下で1200〜1500°
C1250眩/−以上、30分〜2時間の条件でホット
プレスする方法が示されており、得られ=3= た焼結体ターゲット材の酸素含有量は、350〜800
ppmとなっている。
米国特許4 、838 、935号にもほぼ同様な製造
方法が示されており、粒径37μm以下(望ましくは2
0μm以下)のW粉末と粒径150μm以下(望ましく
は100μm以下)の水素化Ti粉末とを、ツインシェ
ルブレンダー(twin−shell blender
)等の公知の混合手段で混合した後、脱水素処理し、次
いで1350〜1550℃、2000〜5000psi
の条件でホットプレス焼結する方法が記載され、酸素含
有量をおよそ900ppm以下に制限することを可能と
している。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のように、特開昭63−303017号、米国特許
4 、838 、935号に開示された製造方法は、酸
素含有量の少ないターゲット材を得ることを可能とする
有効な技術である。
しかしながら、本発明者は特開昭63−303017号
等の製造方法で製造したターゲット材においても、以下
のような問題点を有することを知見した。
すなわち、特開昭63−303017号等の教示にした
4 かって製造されたターゲット材を用いて成膜した薄膜に
、いわゆるパーティクルが多数存在することである。
パーティクルの発生原因については明確でない点もある
が、発生原因の1つとして、焼結体ターゲットの場合、
粒子同士の結合が弱い部分が存在し、スパッタした場合
にスパッタ時のエネルギーにより当該部分の粒子同士の
結合が切れ、微粒子となって飛散し、これがウェハー上
に付着することが掲げられている。
このパーティクルは数μmの大きさを有するため、数μ
m幅のゲート電極を断線させ、LSIの不良原因の1つ
となる。
そこで本発明は、薄膜のパーティクル発生を低減し、か
つ酸素含有量が低くいTi−Wターゲット材およびその
製造方法の提供を課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、前記T i−Wターゲット材の組織を観
察したところ粗大Ti粉およびTi偏析の存在が確認さ
れ、粗大Ti粉等がパーティクルの発生に影響している
のではないかと推測した。
そして、さらに検討したところ、粉砕性の良好な水素化
チタンとW粉末とを■型ミキサ等による単なる混合では
なく、ボールミルのような粉砕と混合を同時に行ないう
る手段を用いて、機械的に粉砕しつつ混合して得られた
混合粉末を用い、W粒とTi粒を含めたターゲット材の
平均粒径を5μm以下とし、最大Ti粒径を20μm以
下にし、かつTj偏析がなくTiがターゲット材全体に
均一に分散した組織とすればパーティクルを極めて低減
できることを知見し、本発明を完成するに至った。
以下、本発明を詳述する。
本発明において、水素化チタン粉末を用いるのは、上述
のように粉砕性がTi粉末に比べて良好であることに加
え、低酸素含有量とするのに有効だからである。
水素化チタン粉末は、純度99.99%以上、粒度75
μm以下のものを市販品として購入可能であり、これを
使用すればよい。なお、本発明において高純度水素化チ
タン粉末とは純度99.99%以上のものをいう。
この水素化チタン粉末は、高純度Ti粉末を水素化する
ことにより得ることができる。
高純度Ti粉末を得る手段としては、高純度スポンジチ
タンを電子ビーム溶解して、インゴットを作り、これを
旋盤等により粉砕する方法、ハロゲン化物分解法(特に
沃化物分解法)を利用する方法等が掲げられるが、生産
性等も考慮すると前者の方法が望ましい。
高純度Ti粉末の水素化は、水素気流中で約300〜5
00℃の温度範囲で所定時間加熱保持することにより達
成される。ただし、水素のみでは水素化が急激に進行し
処理炉内が負圧となり、危険であるため、不活性ガス(
例えばアルゴン)と水素の混合気流中で実施することが
推奨される。
一方、W粉末はTi粉末よりも高純度(純度99.99
9%)かつ微粒(平均粒径5μm以下)のものを容易に
入手できる。なお、本発明において高純度W粉末とは純
度99.999%以上のものをいう。高純度W粉末の製
造方法としては、混式精製法(例えば特開昭60−60
425号)、イオン交換精製(例えば特開昭62−29
5338号)等が知られている。
次に、本発明においては、以上の水素化チタン粉末とW
粉末は、機械的に粉砕しつつ混合するが、この点が本願
発明の最大の特徴である。
すなわち、特開昭63−303017号に開示されてい
る■形ミキサ、あるいは米国特許4,838,935号
に開示されているツインシェルブレンダーによる混合の
みでは、W粉末(比重19.3)と水素化チタン粉末(
同3.7)の比重差のため、均一に混合するのは困難で
あり、水素化チタンが凝集してしまうケースもあり、そ
のため均一組織のターゲット材を得ることができないが
、本願発明のように粉砕も同時に行なわれる混合方法を
採用することによりW粉末と水素化チタン粉末を均一に
混合することが可能となる。
また、粉砕も同時に行なう混合方法を採用することによ
り、水素化チタン粉末とW粉末同士、水素化チタン粉末
粉同士、およびW粉末同士の密着性が非常に良くなるた
め、後の焼結、圧密化過程8 での反応拡散性が向上する。この結果、焼結後の粒子同
士の結合が強くなり、パーティクルの発生が抑制される
ものと考えられる。
混合粉末の密着性向上は、比較的低温の焼結で高密度化
を可能とするという効果をもたらす。
すなわち、本発明におけるパーティクルの発生抑制効果
は、微細な水素化チタン粉末およびW粉末が均一に粉砕
され、かつ密着性が向」ニした状態で混合された粉末を
用いることにより、ターゲット材の組織が均一微細とな
り、さらに粒子同士の結合強度が向上したことの相乗効
果によるものと推察される。
本発明のように、水素化チタン粉末とW粉末を機械的に
粉砕しつつ混合することにより、初めてターゲット材全
体の平均粒径5μm以下、最大T”i粒径20μm以下
であり、かつTi粒子が均一に分散した微細組織のター
ゲット材を得ることができる。水素化チタン粉末を平均
粒径5μm以下に予め粉砕しておき、これに平均粒径5
μm以下のW粉末を混合する方法では、それぞれの比重
差のため均−な混合粉末を得ることができず、その結果
水素化チタンの凝集も生じやすいので、本発明のような
均一かつ微細組織は得られない。
また、粉砕と混合を同時に実施することにより酸素含有
量の点においても利点がある。すなわち、特開昭63−
303017号では水素化チタン粉のみを一旦粉砕した
後W粉末と混合しているのに対し、本発明では粉砕と混
合を同時に行なうため、特開昭63−303017号の
方法より汚染の機会が減り、これにより酸素含有量増大
抑制に効果がある。
本発明における粉砕と混合を同時に実施する具体的手段
としては、ボールミル、アトライター振動ミル等の公知
の装置が適用できる。ただし、ここで例示したものに限
らず、水素化チタン粉末とW粉末を粉砕しつつ混合でき
る手段であれば特に限定されない。
以下、ボールミルの場合を例にとって、望ましい粉砕混
合方法について説明する。
使用するボールミルは、汚染防止のため、W板(Ti板
でも可)により、ポット内壁をシールし、使用するボー
ルもW製(Ti製でも可)のものとする。また、粉砕・
混合雰囲気であるが、酸化防止のため、非酸化雰囲気に
する必要がある。
−例としては、ポットの構造を工夫し、ポット内を真空
排気し、その後Arガスを置換しAr雰囲気で粉砕・混
合する。場合によってはアルコール、アセトン等を用い
た湿式粉砕・混合でも良い。ただし、後工程が増え、汚
染の危険性が発生するので、できれば乾式が望ましい。
このような粉砕混合方法により、混合粉の02含有量を
600ppm以下に抑えることが可能である。ボールミ
ルで粉砕、混合すると、水素化チタン粉が非常に粉砕性
が良いため、短時間で容易に微粒化が可能である。混合
終了の基準としては、混合粉末の平均粒径が5μm以下
になったときとする。それは、前述のように、平均粒径
が5μmを越えるターゲット材では、薄膜にパーティク
ルが多数発生するからであり、米国特許4,838,9
35号に開示されるように、W 37μm以下、水素化
Ti150μm以下程度の粒径の粉末を単に混合したの
みでは、パーティクルの発生1 を低減することはできない。
粉砕・混合条件(投入量、回転数、ボール数等)を最適
にした場合、粉砕時間1hr程度で混合粉末の平均粒径
を5μm以下に粉砕可能である。
以上のように、粉砕、混合された水素化チタン、W粉末
は、次いで脱水素処理に供される。脱水素処理は、Tj
H2→Ti十H2の反応を起させる処理であり、真空中
は不活性ガス雰囲気下において、600〜700℃の温
度範囲に加熱保持することにより実施される。
本発明に限らず、HIP処理する場合には、粉末表面に
吸着されているガス成分を除去する等の目的のため、粉
末をHI P缶内に充填後、加熱しつつ真空排気すると
いう手段を一般的に採用しているが、本発明においては
、この工程に脱水素処理の意義をも持たせているもので
ある。したがって、本発明において加圧焼結としてHI
P処理を採用する場合、脱水素処理工程を新たに設ける
必要がないという利点がある。
脱水素処理された混合粉末は、次いで加圧焼結2 される。
加圧焼結の具体的手段としては、熱間静水圧プレス(以
下HIP)またはホットプレスが適用できる。
HIP処理を適用する場合、ボールミル等で粉砕、混合
された粉末は、圧密用封入缶(いわゆるHIP缶)内に
充填される。その後、HIP缶を真空排気しながら、6
00〜700℃に加熱し、脱水素処理(TiH2→Ti
十H2)を行なう。
脱水素処理終了後HIP缶は封止され、HIP処理に供
される。HIP処理は、このように封止された缶内で加
圧、焼結が進行するため、加圧、焼結過程での酸化等の
汚染を防止できるという利点をも有する。
HIP処理条件としては、HIP温度1150〜135
0℃、HIP圧力11000at以上、保持時間1hr
以上が望ましい。
HIP温度を1150℃以上とするのは、これ未満の温
度では、十分な密度の焼結体を得ることが困難であり、
一方、1350°C以下とするのは、これを越える温度
ではHIP缶が破損されるおそれがあるからである。H
IP温度の好ましい範囲は、1200〜1300℃であ
る。
HIP圧力を11000at以上とするのは、やはりこ
れ未満の圧力では、十分な密度の焼結体を得ることが困
難だからである。
HIP時間は、HIP温度、HIP圧力により変化させ
るが、前記温度、圧力では1時間以上の保持時間で、9
9.9%以上のほぼ真密度の焼結体を得ることができる
HIP処理終了後は、HIP缶を除去し、機械加工によ
り所望寸法のターゲット材を得る。
次にホットプレスを適用する場合について説明する。
ホットプレスにおいては、脱水素処理された粉末をダイ
ケースに充填した後、後述の条件で加圧焼結するか、ま
たは例えば特開昭63−303017号に開示されるよ
うに、脱水素処理しつつ加圧焼結するというように、2
つの手段のいずれかを採用することができる。
ホットプレス条件は、温度1200〜1500℃、圧力
250kg/cr(以上、時間30分以上とすることが
望まれる。
温度を1200℃以上とするのは、これ未満では十分な
焼結密度を得ることが困難であるからであり、1500
℃以下とするのはこれを越えると酸化の問題が生じてく
るからである。望ましくは1200〜1500℃である
圧力を250kg/a(以上とするのは、これ未満では
やはり十分な焼結密度を得ることが困難だからである。
圧力は高いほど望ましく、装置の能力が許す限り高圧力
を採用することが望ましい。
時間は、温度、圧力により変動するが、前記温度圧力で
は、1時間以上の保持時間とすることにより、99.9
%以上のほぼ真密度の焼結体を得ることができる。
ただし、ホットプレスにより焼結する場合、HIPと同
等の高焼結密度を得るためには、焼結温度をHIPと比
べ50〜100℃程度高くする必要があり、このため、
特に大型のターゲット材の場合5 はHIPによるターゲット材と比較して若干組織が粗く
なる傾向にある。
以上のように、HIPまたはホットプレスにより得られ
た焼結体は、混合粉末の平均粒径を5μm以下にしてお
り、かつW粉との拡散性が良いため、20μm以上のT
i粒は観察されない。W粒に関しても比較的低温で加圧
焼結をするため、粒成長はなくターゲット材全体の平均
粒径で5μm以下である。
さらに、Tiの偏析も存在しない。
また、上述したようにボールミル等の混合により、W粉
末と水素化チタン粉末とが機械的に粉砕混合され密着性
が良いため焼結時の拡散性が良く、粒子同士の結合力も
高い。さらに、比較的低温で容易に密度比99.9%以
上の高密度化が達成される。
一方、焼結体の酸素含有量は600ppm以下、代表的
には500ppm前後とすることができる。
本発明において、酸素以外の不純物としてNa、K、L
i等のアルカリ金属元素、およびU、Th等の放射性元
素を低減することが要求される。
そこで本発明においては、アルカリ金属元素を16 100ppb以下、放射性元素をLppb以下に限定す
ることが望ましい。
〔実施例〕
(実施例1) 高純度W粉末(純度99.999%以上、平均粒径5μ
m以下)と高純度水素化チタン粉末(純度99.99%
以上、平均粒径75μm以下)とを水素化チタン10゜
36wt%になるように配合し、W内張りのポットとW
製ボールを使用した専用ボールミル内に投入する。ポッ
ト内を真空排気した後、Arガスで置換し非酸化雰囲気
にした後、90分間粉砕しつつ混合を行なった。
混合粉の粒度を確認したところ、20μm以上の水素化
チタン粉末は観察されず、平均粒径は4μmであった。
また、混合粉の酸素含有量を測定したところ、540p
pmであった。得られた混合粉を内径φ400のHIP
缶内に充填し、5 X 10’ Torrに真空排気し
ながら、700℃X24hr加熱し、脱水素処理を行な
った。脱水素後封止し、1250℃X2hr、1100
0atの条件でHIP処理を行なった。得られた焼結体
を機械加工し、φ300のターゲット材を得た。
本ターゲット材の組織写真を第1図に示すが、平均粒径
は4μmであり、20μm以上のTi粒は観察されず微
細組織を有している。また、Tiの偏析も見られず、均
一組織であることがわかる。
また、密度比も99.9%以上であり、はぼ真密度であ
った。
酸素含有量は550ppmであり、混合粉の段階での酸
素含有量と大差はなかった。
本ターゲット材をスパッタし、成膜したところ、発生し
たパーティクル数は50ケ以下76inchウエハーで
あった。
(実施例2) 高純度W粉末(純度99.999%以上、平均粒径5μ
m以下)と高純度水素化チタン粉末(純度99.99%
以上、平均粒径75μm以下)とを水素化チタン10゜
36wt%になるように配合し、W内張りのポットとW
製ボールを使用した専用ボールミル内に投入する。ポッ
ト内を真空排気した後、Arガスで置換し非酸化雰囲気
にした後、90分間粉砕しつつ混合を行なった。
混合粉の粒度を確認したところ、20μm以上の水素化
チタン粉末は観察されず、平均粒径は4μmであった。
また、混合粉の酸素含有量を測定したところ、540p
pmであった。
得られた混合粉末を真空加熱炉へ投入し、700”CX
24hrの条件で脱水素処理した。冷却後、炉から取り
出し、粉末を内径φ400のホットプレス用ダイスに充
填し、1300℃X300kg/cn? Xo、5hr
の条件でホットプレスした。得られた焼結体を機械加工
しφ300のターゲット材を得た。
本ターゲット材の組織を観察したところ、実施例1のH
IPで加圧焼結したターゲット材と比較すると若干粒が
大きいものの、平均粒径は4.5μmであり、また20
μm以上のT i粒、Ti偏析も観察されず均一微細な
組織を有していた。
また、密度比も99.9%以上であり、はぼ真密度であ
った。
酸素含有量は580ppmであり、混合粉の段階での酸
素含有量より若干増加しているものの、実用上19 問題となるものでない。
本ターゲット材をスパッタし、成膜したところ、発生し
たパーティクル数は50〜80ケア6inchウエハー
であった。
(比較例1) 高純度W粉末(純度99.999%以上、平均粒径5μ
m以下)と高純度水素化チタン粉末(純度99.99%
以上、平均粒径75μm以下)とをT110wt%にな
るように配合し、W内張りのポットとW製ボールを使用
した専用ボールミル内に投入する。ポット内を真空排気
した後、Arガスで置換し非酸化性雰囲気にした後、9
0分間粉砕しつつ混合を行なった。
混合粉の粒度を確認したところ、Ti粉末はほとんど粉
砕されておらず、80%以上が50μm以上であった。
また、1゛1は非常に酸化し易いため、混合粉酸素含有
量は1320ppmであった。この混合粉を内径φ40
0のホットプレス用ダイスに充填し、1300°CX3
00耽/citX0.5hrの条件でホットプレスした
焼結体を所定の形状に機械加工しターゲット材とした。
0 本ターゲット材の組織を観察したところ、50μm以上
の粗大Ti粒が多数存在することが見出された。なお、
本ターゲット材のミクロ組織写真を第2図に示しておく
また、酸素含有量は1500ppmであった。
本ターゲット材をスパッタし成膜したところ、発生した
パーティクル数は500〜1000ケア6inchウエ
ハーであった。
(比較例2) 高純度W粉末(純度99.999%以上、平均粒径5μ
m以下)と高純度水素化チタン粉末(純度99.99%
以上、平均粒径75μm以下)を予備的に10μm以下
まで粉砕したものを水素化チタン10.36wt%にな
るように配合し、■形ミキサーで混合した。得られた混
合粉末を真空加熱炉へ投入し、700℃X 24hrの
条件で脱水素処理した。冷却後、炉から取り出し、粉末
を内径 φ400のホットプレス用ダイスに充填し、1
300°CX300kg/cffl Xo、5hrの条
件でホットプレスした。焼結体を所定の形状に機械加工
してφ300のターゲット材を得た。ターゲット材とし
た。
本ターゲット材の組織を観察したところ、50μm以上
の粗大T1粒が見られる上、T1の偏析が著しいことが
わかる。なお、本ターゲット材のミクロ組織写真を第3
図に示しておく。
本ターゲット材をスパッタし、成膜したところ、発生し
たパーティクル数は500〜1000ケア6inchウ
エハーであった。
〔発明の効果〕
本発明で得られたTi−Wターゲット材は、均一微細な
均一組織を有し、LSI用のバリアメタル薄膜を形成す
る際に、ウェハー上に発生するパーティクル数が著しく
少なく、かつ低酸素であるので半導体装置を製造する上
で極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1にて製造された本発明ターゲット拐
の金属ミクロ組織写真(600倍)、第2図および第3
図はそれぞれ本発明以外の方法である比較例1.2で製
造されたターゲット材の金属ミクロ組織写真(ともに6
00倍)である。 一路− 第1図 手続 事件の表 平成2年 発明の名 補正をする 事件との関係 住  所 名   称 補正の対 補正書(自発) 平成  や、11.J’16  日 ボ 特許願 第61718号 称 Ti−Wターゲット材およびその 製造方法 者

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ターゲット材全体の平均粒径5μm以下、最大Ti
    粒径20μm以下であり、かつTi粒子が均一に分散し
    た微細組織を有し、酸素含有量が600ppm以下であ
    ることを特徴とするTi−Wターゲット材。 2 密度比が99.9%以上である請求項1記載のTi
    −Wターゲット材。 3 高純度W粉末と高純度水素化Ti粉末とを、非酸化
    性雰囲気で平均粒径5μm以下まで機械的に粉砕しつつ
    混合し、次いで脱水素処理した後、または脱水素処理し
    つつ加圧焼結することを特徴とするTi−Wターゲット
    材の製造方法。 4 高純度W粉末と高純度水素化チタン粉末とを、非酸
    化性雰囲気で平均粒径5μm以下まで機械的に粉砕しつ
    つ混合し、混合粉末を圧密用封入缶内に充填し、缶内を
    真空排気後加熱して脱水素処理し、しかる後熱間静水圧
    プレスにて加圧焼結することを特徴とするTi−Wター
    ゲット材の製造方法。 5 高純度W粉末と高純度水素化チタン粉末とを、非酸
    化性雰囲気で平均粒径5μm以下まで機械的に粉砕しつ
    つ混合し、次いで脱水素処理した後、または脱水素処理
    しつつホットプレスにて加圧焼結することを特徴とする
    Ti−Wターゲット材の製造方法。
JP2061718A 1990-03-13 1990-03-13 Ti‐Wターゲット材およびその製造方法 Expired - Fee Related JP2606946B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2061718A JP2606946B2 (ja) 1990-03-13 1990-03-13 Ti‐Wターゲット材およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2061718A JP2606946B2 (ja) 1990-03-13 1990-03-13 Ti‐Wターゲット材およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03264640A true JPH03264640A (ja) 1991-11-25
JP2606946B2 JP2606946B2 (ja) 1997-05-07

Family

ID=13179288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2061718A Expired - Fee Related JP2606946B2 (ja) 1990-03-13 1990-03-13 Ti‐Wターゲット材およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2606946B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0574119A2 (en) * 1992-04-21 1993-12-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Ti-W sputtering target and method of manufacturing the same
JP2002256422A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Vacuum Metallurgical Co Ltd W−Tiターゲット及びその製造方法
WO2006073428A2 (en) * 2004-04-19 2006-07-13 Dynamet Technology, Inc. Titanium tungsten alloys produced by additions of tungsten nanopowder
CN102021460A (zh) * 2010-11-01 2011-04-20 西安理工大学 一种采用冷等静压和液相烧结制备W-10Ti合金靶材的方法
CN102366833A (zh) * 2011-11-21 2012-03-07 宁波江丰电子材料有限公司 钨钛靶材坯料的制作方法
WO2016056441A1 (ja) * 2014-10-08 2016-04-14 三菱マテリアル株式会社 W-Tiスパッタリングターゲット
JP2017179554A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 Jx金属株式会社 低パーティクル金属シリサイドスパッタリングターゲット及びその製造方法
CN114540692A (zh) * 2022-03-29 2022-05-27 宁波江丰电子材料股份有限公司 一种钒钨合金靶材及其制备方法与应用

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5249915A (en) * 1975-10-20 1977-04-21 Hitachi Metals Ltd Production process of sintered alloy containing titanium
JPS58164780A (ja) * 1982-03-23 1983-09-29 Hitachi Metals Ltd スパツタ用タ−ゲツトの作成方法
JPS62114136A (ja) * 1985-11-13 1987-05-25 Toyo Soda Mfg Co Ltd 光記録用スパツタリングタ−ゲツトの製造方法
JPS6330317A (ja) * 1986-07-23 1988-02-09 Agency Of Ind Science & Technol 立方体状炭酸カルシウムの製造法
JPS6374967A (ja) * 1986-09-19 1988-04-05 日本鉱業株式会社 シリサイドタ−ゲツトの製造方法
JPS63219580A (ja) * 1987-03-09 1988-09-13 Hitachi Metals Ltd スパツタリングタ−ゲツトおよびその製造方法
JPS63303017A (ja) * 1987-06-02 1988-12-09 Nippon Mining Co Ltd タ−ゲツト及びその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5249915A (en) * 1975-10-20 1977-04-21 Hitachi Metals Ltd Production process of sintered alloy containing titanium
JPS58164780A (ja) * 1982-03-23 1983-09-29 Hitachi Metals Ltd スパツタ用タ−ゲツトの作成方法
JPS62114136A (ja) * 1985-11-13 1987-05-25 Toyo Soda Mfg Co Ltd 光記録用スパツタリングタ−ゲツトの製造方法
JPS6330317A (ja) * 1986-07-23 1988-02-09 Agency Of Ind Science & Technol 立方体状炭酸カルシウムの製造法
JPS6374967A (ja) * 1986-09-19 1988-04-05 日本鉱業株式会社 シリサイドタ−ゲツトの製造方法
JPS63219580A (ja) * 1987-03-09 1988-09-13 Hitachi Metals Ltd スパツタリングタ−ゲツトおよびその製造方法
JPS63303017A (ja) * 1987-06-02 1988-12-09 Nippon Mining Co Ltd タ−ゲツト及びその製造方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0574119A2 (en) * 1992-04-21 1993-12-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Ti-W sputtering target and method of manufacturing the same
EP0574119A3 (en) * 1992-04-21 1994-01-19 Kabushiki Kaisha Toshiba Ti-W sputtering target and method of manufacturing the same
US5470527A (en) * 1992-04-21 1995-11-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Ti-W sputtering target and method for manufacturing same
JP4578704B2 (ja) * 2001-03-02 2010-11-10 アルバックマテリアル株式会社 W−Tiターゲット及びその製造方法
JP2002256422A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Vacuum Metallurgical Co Ltd W−Tiターゲット及びその製造方法
WO2006073428A2 (en) * 2004-04-19 2006-07-13 Dynamet Technology, Inc. Titanium tungsten alloys produced by additions of tungsten nanopowder
WO2006073428A3 (en) * 2004-04-19 2006-10-05 Dynamet Technology Inc Titanium tungsten alloys produced by additions of tungsten nanopowder
CN102021460A (zh) * 2010-11-01 2011-04-20 西安理工大学 一种采用冷等静压和液相烧结制备W-10Ti合金靶材的方法
CN102366833A (zh) * 2011-11-21 2012-03-07 宁波江丰电子材料有限公司 钨钛靶材坯料的制作方法
WO2016056441A1 (ja) * 2014-10-08 2016-04-14 三菱マテリアル株式会社 W-Tiスパッタリングターゲット
JP2016074962A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 三菱マテリアル株式会社 W−Tiスパッタリングターゲット
TWI572722B (zh) * 2014-10-08 2017-03-01 三菱綜合材料股份有限公司 W-Ti濺鍍靶
JP2017179554A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 Jx金属株式会社 低パーティクル金属シリサイドスパッタリングターゲット及びその製造方法
CN114540692A (zh) * 2022-03-29 2022-05-27 宁波江丰电子材料股份有限公司 一种钒钨合金靶材及其制备方法与应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP2606946B2 (ja) 1997-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR910003884B1 (ko) 고융점 금속 실리사이드 스퍼터링 타게트 및 이의 제조방법
US5418071A (en) Sputtering target and method of manufacturing the same
US6042777A (en) Manufacturing of high density intermetallic sputter targets
JP2004100000A (ja) 珪化鉄スパッタリングターゲット及びその製造方法
JP2757287B2 (ja) タングステンターゲットの製造方法
JPH03264640A (ja) Ti‐Wターゲット材およびその製造方法
JP3244167B2 (ja) タングステンまたはモリブデンターゲット
JP3792007B2 (ja) スパッタリングターゲットの製造方法
JPH03107453A (ja) Ti―Wターゲットおよびその製造方法
JP3280054B2 (ja) 半導体用タングステンターゲットの製造方法
JPH04116161A (ja) チタンターゲット材およびその製造方法
JP3037772B2 (ja) Ti−Wターゲット材およびその製造方法
JPS63303017A (ja) タ−ゲツト及びその製造方法
JP2954711B2 (ja) W−Ti合金ターゲットおよび製造方法
JPH03173704A (ja) スパッタリング用ターゲットの製造方法
JPH0247261A (ja) シリサイドターゲットおよびその製造方法
JP3551355B2 (ja) Ruターゲットおよびその製造方法
JPH0849068A (ja) タングステンシリサイドターゲット材およびその製造方法
JPH04362105A (ja) 金属間化合物微粉末の製造方法
JPH02166276A (ja) 高融点金属シリサイド製ターゲットおよびその製造方法
JPH01249619A (ja) 高融点金属シリサイドターゲットの製造方法
JPH02247379A (ja) シリサイドターゲットの製造方法
JPH0770744A (ja) Ti−Wターゲット材およびその製造方法
JP2002275625A (ja) Ruターゲット材およびその製造方法
JPH04160104A (ja) タングステンターゲットの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees