JPH03264554A - 2,2‐ジアミノ‐1,1‐ビナフチルの製造法 - Google Patents

2,2‐ジアミノ‐1,1‐ビナフチルの製造法

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JPH03264554A
JPH03264554A JP6338190A JP6338190A JPH03264554A JP H03264554 A JPH03264554 A JP H03264554A JP 6338190 A JP6338190 A JP 6338190A JP 6338190 A JP6338190 A JP 6338190A JP H03264554 A JPH03264554 A JP H03264554A
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hexane
ethyl acetate
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naphthol
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Junichi Oda
小田 順一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、2.2−ジアミノ−1,1−ビナフチル(以
下、ビナフチルジアミンと称する)の製造法に関する。
更に詳しくは、製造工程が簡略化され、しかも収率の点
で改良された新規なビナフチルジアミンの製造法に関す
る。
(従来の技術) 光学活性な2.2−ヒドロキシ−1,1−ビナフチル誘
導体は、ケトンの不斉還元(R,Noyori et 
al。
J、Am、Chem、Soc、 、 1013129(
1979)l、またはアミノアクリル酸誘導体の不斉還
元(A、Miyasita et alJ、Am、C:
hem、soc、、1027932(1980))を行
うための有用触媒であることは周知である。また、上記
不斉還元反応において、同様に有用である2、2−ビス
(ジフェニルホスフィノ) −1,1−ビナフチルは2
.2−ジハロ−1,1−ビナフチルとジフェニルホスフ
ィンとの反応により得られることは知られているが、該
反応は必ずしも容易ではなく、ビナフチルアミンを出発
原料として合成するのが最適であると判明している(K
、J、Brown et al、J、Am、(:hem
Soc、、1064717(1984)l。このように
、ビナフチルアミン誘導体は、ケトンの不斉還元または
アミノアクリル酸誘導体の不斉還元触媒となる光学活性
な2.2−ビス(ジフェニルホスフィノ) −1,l’
−ビナフチル誘導体の中間体として有用な化合物である
また、光学活性ビナフチルジアミンは、シリカゲル、多
糖類などと結合せしめることにより液体クロマトグラフ
ィーのカラム用固定相として使用できることから、光学
異性体分離用カラムに応用できる。
従来より、ビナフチルジアミンの公知の製造方法として
は、種々報告されているが、中でも比較的簡単な製造法
として、βナフトールとヒドラジンとの縮合法が挙げら
れる(K、J、 Brown、 M、S、Berry 
and J、R,Murdoch、J、Org、Che
m、、4345f198511゜しかしながら該方法に
よれば、βナフトールと80%ヒドラジンとをオートク
レーブ中で170〜180℃にて48時間程度加熱し、
反応物を30〜80℃程度の加温下に、メタノール−塩
酸(4:11水溶液で熱時処理し、ビナフチルジアミン
の塩酸塩としてジエチルエーテル中で再沈を繰り返し、
次いで、この塩に過剰の水酸化ナトリウムを加えて放置
することにより目的とするビナフチルジアミンを得ると
いうものである。
しかし、上記塩酸塩をエーテル中で再沈を繰り返す精製
操作は工業的にはかなり危険であり、かつ該操作が不十
分である場合には相当な収率低下を招く不利がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、製造工程が簡略化され、しかも目的物の収率
の点で優れたビナフチルジアミンの改良製造法を提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは前記従来技術の欠点を解消し、製造工程を
簡略化し、同時に目的物の収率よく収得しつるビナフチ
ルジアミンの新規な製造法を提供すべく鋭意検討を重ね
た結果、意外にも有機溶媒を使用して反応物を直接的に
結晶化させることにより、前記課題を悉く解決しうるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、 βナフトールとヒドラジンとの反応物を塩酸処理するこ
となく、メタノール、エチルエーテル、ヘキサン/酢酸
エチル混液のいずれかの有機溶媒を用いて直接的に結晶
化せしめることを特徴とするビナフチルジアミンの製造
法に係る。
換言すれば、本発明の製造法においては、特定の有機溶
媒を使用し、反応精製物を直接結晶化することが必須と
され、斯かる操作を行うことにより初めて簡便かつ収率
よくビナフチルジアミンの精製物を収得しつるのである
本発明において、βナフトールとヒドラジンとの反応条
件は特に制限はされず、従来公知の条件をそのまま採用
することができる。反応装置としてオートクレーブを用
い、βナフトールとヒドラジンの仕込み比率を1/l〜
1/3程度とし、反応温度100〜200℃程度、反応
時間1〜90時間程度、反応圧力0.1〜10Kg/c
m2程度の条件下に反応させればよい。
本発明では、上記で得られた反応生成物をいかに簡便に
精製しつるかが重要視され、具体的には溶媒の選択が究
めて重要な因子となる。選択の基準としては、反応生成
物を十分溶解させ、しかも目的物であるビナフチルジア
ミンを十分結晶化させる能力を有することが要求される
。例えば、酢酸エチル、ジクロロメタン、アセトンなど
は溶解性が大きすぎるため、またリグロインやヘキサン
などは全く溶解力がないため、いずれの場合にも結晶析
出は起こらない。
しかして、本発明で使用する有機溶媒としては、メタノ
ール、エチルエーテル、ヘキサン/酢酸エチル混液のい
ずれかが好適であり、これらのうちの一種を単独でまた
は二種以上を組み合わせて使用される。目的物の収率を
特に考慮すれば、最も好適な有機溶媒として、重量比で
 I/l〜5/1のヘキサン/酢酸エチル混液が挙げら
れる。
結晶化操作は、前記有機溶媒を反応生成物に対して1〜
20倍重量程度使用し、通常口〜50℃で、1〜48時
間程度放置することにより行なわれ、該操作によりビナ
フチルジアミンの結晶を容易に収得することができる。
該結晶の収率は30〜50%程度であり、前記従来法の
収率と比較して同等もしくはそれ以上であり、しかも従
来法に比べて著しく高純度の結晶を得ることができる。
上記のようにして得られたビナフチルジアミンの結晶は
、従来方法により、光学分割して光学活性体と成すこと
ができ、該光学活性体は種々の有用化合物の光学分割剤
として、あるいは前述したケトンの不斉還元またはアミ
ノアクリル酸誘導体の不斉還元用触媒たる光学活性な2
.2−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1−ビナフ
チル誘導体の合成に利用することができる。また、ビナ
フチルジアミンは光学異性体分離用カラムの固定相とし
て使用できる。
(実施例) 以下、実施例および比較例を挙げ、本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるも
のではない。
実施例1 オートクレーブ装置内に、βナフトール35gとヒドラ
ジン 5gを仕込んだガラス容器をセットし、180℃
にて78時間縮合反応させ、次いで反応装置からガラス
容器を取り出した。ガラス容器中にヘキサン−酢酸エチ
ルf4:l)混液350m1を加えて、室温で24時間
放置した。次いで、生じた結晶を濾過、風乾し、目的物
であるビナフチルジアミンの結晶を得た。反応生成物3
5gに対する生成結晶重量より収率を求めた。結果を第
1表に示す。
実施例2〜6 実施例1において、ヘキサン−酢酸エチル(4:1)混
液に代えて第1表に示す各種有機溶媒を使用したほかは
同様にしてビナフチルジアミンの結晶を得た。結果を第
1表に示す。
比較例(K、J、 Brownらの方法)ヒドラジンモ
ノハイドライドとβナフトールを1=2の重量比で混合
し、オートクレーブ中180℃で78時間反応させた。
反応終了後、混合物を60〜65℃でメタノール−濃塩
酸f4:llの溶液に溶解後、6倍量のジエチルエーテ
ルに加えた。生じた沈殿を少量のメタノールに溶解し、
再度エーテルで沈殿させた。この操作を繰り返し、高純
度な塩酸塩を得た後、1N水酸化ナトリウムとジエチル
エーテルの混合溶媒に加え、塩酸塩が溶解するまで撹拌
した。エーテル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮後
、ビナフチルジアミンを得た。結果を第1表に示す。
第1表 (本発明の効果) 本発明によれば、高純度のビナフチルジアミンの結晶を
簡易かつ高収率で得ることができるという効果に加えて
ビナフチルジアミンを低価格で提供できるという副次的
効果も奏される。
荒川化学工業株式会社 E以下余白]

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)βナフトールとヒドラジンとの反応物を塩酸処理
    することなく、メタノール、エチルエーテル、ヘキサン
    /酢酸エチル混液のいずれかの有機溶媒を用いて直接的
    に結晶化せしめることを特徴とする2,2′−ジアミノ
    −1,1′−ビナフチルの製造法。
  2. (2)前記有機溶媒が重量比で1/1〜5/1のヘキサ
    ン/酢酸エチル混液である請求項1記載の製造法。
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