JPH03254788A - 糸切り機構付きミシンの糸輪捕捉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、糸輪捕捉器により糸輪を捕捉して縫目を成形
し、縫製後に上糸と下糸とを切断する糸切り機構を備え
た糸切り機構付きミシンの糸輪捕捉装置に関する。

［従来の技術］ 従来より、縫製後に上糸と下糸とを切断する糸切り機構
を備えたミシンが知られている。例え（戴実公昭５６−
３３５０４号公報にあるように、針板の裏側に固定刃を
固定し、針板と糸輪捕捉器との間に可動刃表進退可能に
設けて、糸切り信号が発せられた際に、可動刃を移動し
て、上糸と下糸とを捕らえ、固定刃とにより糸を切断す
るものが知られている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、針により供給される糸で形成される糸輪
を、糸輪捕捉器が確実に捕捉して縫目を形成するには、
針板と糸輪捕捉器との間隔を必要以上に大きくできず、
この間隔の大きさには限度がある。その為、こうした従
来の装置で（よ針板と糸輪捕捉器との間の狭い限られた
間隔に、固定刃を設けると共に、可動刃を針板と糸輪捕
捉器との間に進退可能に設けなければならない。そのた
め、針板の一部を薄くしたり、可動刃を薄く細長いもの
にしたりしなければならないという構成上の制約と受け
ていた。また、このような可動刃を進退させるための機
構が複雑になり、糸切り動作が不完全な場合があるとい
う問題があったそこで本発明は上記の課題を解決するこ
とを目的とし、糸切り機構を形成する際に針板と糸輪捕
捉器との間隔に制約を受けることなく、糸切り機構を構
成でき、確実な糸切り動作を実現できる糸切り機構付き
ミシンの糸輪捕捉装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ かかる目的を達成すべく、本発明は課題を解決するため
の手段として次の構成を取った即ち、針板を通った上糸
で形成される糸輪を、回転駆動される糸輪捕捉器により
捕捉し、該糸輪捕捉器に収納されたボビンに巻かれた下
糸をからませ縫目を形成し、縫製終了後に前記上下糸を
前記針板と前記糸輪捕捉器との間で糸切りする糸切り機
構を備えた糸切り機構付きミシンの糸輪捕捉装置におい
て、 前記糸切り時に、前記針板から離間する方向に前記糸輪
捕捉器を移動させる移動機構を設けたことを特徴とする
糸切り機構付きミシンの糸輪捕捉装置の構成がそれであ
る。

［作用］ 前記構成を有する糸切り機構付きミシンの糸輪捕捉装置
は、糸輪捕捉器が回転しで、上糸で形成される糸輪を捕
捉し、下糸とからませて縫目を形成する。縫製終了後に
、移動機構が、糸輪捕捉器舎針板から離間する方向に移
動して、針板と糸輪捕捉器との間隔を大きくする。そし
て、糸切り機構が、この針板と糸輪捕捉器との大きな間
隔の間で上糸と下糸とを切断する。

［実施例］ 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

第１図は本発明の一実施例である糸切り機構付きミシン
の糸輪捕捉装置の概略構成図である。ミシンのベット１
上に、図示しない加工布が載置される針板２が設けられ
ている。この針板２には、針４が挿通される針穴６が穿
設されており、この針穴６の両側に加工布を所定量送る
ための送り歯８が、針板２の下から上昇して加工布の送
り方向に移動し、その後針板２から引っ込んで逆方向に
移動して元の位置に戻る循環運動をするように設けられ
ている。

そして、針板２の裏側のベット１内には、針４と協動し
て、上糸で形成される糸輪を捕捉し、縫目を形成するた
めの糸輪捕捉器１０が設けられている。第２図に示すよ
うに、二〇糸輪捕捉器１０は、外釜１２と、内釜１４と
を備え、内釜１４には、下糸が巻かれたホビン１６が収
納されている。

前記外釜１２は、移動台１８に水平面内で回動可能に支
承されており、その外釜］２の外周に（よ歯車部１２ａ
が形成されている。また、内釜１４は針板２と係合して
外釜１２が回動してもそれ自身の回動が阻止されるよう
に構成されている。

前記移動台１８には、蓋用モータ２０が載置さ札　その
回転軸にはピニオン２２が取り付けられて、このピニオ
ン２２は外釜１２の歯車部１２ａに歯合されている。ま
た、移動台１８は、針板２に接近・離間する方向に、第
１，３図に実線と二点鎖線で示す位置の間で、即ち、後
述する可動刃３８が進退できるだけの間隔が針板２と糸
輪捕捉器１０との間に形成される距離分、ベット１内（
二移動可能に支承されており、移動台］８には、その移
動方向に沿ってラック２４が立設されている。

このラック２４には、移動用モータ２６の回転軸に嵌着
されたピニオン２８が歯合されている。これら、移動台
１８、ラック２４、移動用モータ２６、ピニオン２８に
より移動機構３０が構成されている。尚、本実施例では
、蓋用モータ２０が移動台１８上に載置されているが、
蓋用モータ２０をベット］内に固定し、後述する移動台
１８の移動の際に歯車部１２ａとピニオン２２とが歯合
した状態で摺動するように、ピニオン２２をその歯幅を
大きいものとしてもよい。

一方、第２図、第３図１こ示すように、針板２の裏側に
（よ　ねじ３２により刃面３４を有する固定刃３６が固
定されており、この固定刃３６と協動して糸□切断する
ための可動刃３８が、摺動枠４０に、ねじ４２によって
固定されている。可動刃３８には、その先端に、糸さば
き部３８ａと、切欠部３８ｂと、刃面３８ｃとが形成さ
れており、その厚さ（よ糸を確実に切断するための十分
な厚さ、また、可動刃３８が移動した際に、その先端等
が振れたりしないような十分な厚さを有するように形成
されている。更に、ベット１に固定された枠体４４に案
内棒４６が、その軸方向を糸輪捕捉器１０の方向に向け
て嵌着されている。この案内棒４６に（よ摺動枠４０が
摺動可能に嵌合されており、可動刃３８が針板２と糸輪
捕捉器１０との間に進退可能に配置されている。その摺
動距離は、可動刃３８により上糸と下糸をさばき、捕捉
して切断し、糸輪捕捉器１０と干渉しない位置まで退出
する距離、第２，３図で実線と二点鎖線で示す距離であ
りる。

更に、前記摺動枠４０には、ベット１に揺動可能に支承
された作動腕４８の一端と係合さ札作動腕４８の他端（
よ　往復動するソレノイド装置５Ｏと係合されて、作動
腕４８を揺動して摺動枠４０を案内棒に沿って摺動させ
ることができるように構成されている。尚、枠体４４の
一部が摺動枠４０の摺動面４０ａに接触して、可動刃３
８の案内棒４６を中心とする回動を阻止するように形成
されている。尚、前記固定刃３６、可動刃３８、摺動枠
４０、枠体４４、案内棒４６、作動腕４８、ソレノイド
装置５０により糸切り機構５１ε構成している。

そして、アーム５２内には、アーム５２に支持された案
内枠５４が設けられており、この案内枠５４１こ（よ糸
輪捕捉器１０に向かって摺動可能に支承された針棒５６
が挿入されている。この針棒５６には、針棒抱き５８が
固定されており、二〇針棒抱き５８に一端が係合された
移動枠６０が摺動可能に設けられている。移動枠６０に
は、ラック部６２が形成されており、このラック部６２
には、針駆動モータ６４の回転軸に取り付けられたピニ
オン６６が歯合されている。また、針棒５６の先端には
、前記針６が取り付けられており、針６の目孔６ａには
、図示しない上糸が通されて、針６が加工布、針板２の
針穴４を通った後、上昇する際に上糸で糸輪が形成され
るように構成されている。

次に、前述した本実施例の糸切り機構付きミシンの糸輪
捕捉装置の作動について説明する。

第１図の状態で、針板２に加工布が載置さ札針駆動モー
タ６４、蓋用モータ２０が回転駆動されて、所定のタイ
ミングで針棒５６が往復動されると共に、糸輪捕捉器１
０が回転駆動される。そして、針６が針板２の針穴４を
通り、上糸で糸輪が形成さ札糸輪捕捉器１０がその糸輪
を捕捉し、ボビン１６に巻かれた下糸をからませて縫目
を形成する。そして、送り歯８の循環運動により、加工
布を縫目ピッチ分送り、前述した動作を繰り返して加工
布を縫製する。

こうして、Ｕ製が終了し、両モータ６４，２０の駆動が
停止さ札作業者の指示により糸切り信号が発せられると
、移動用モータ２６が回転駆動されて、ピニオン２８、
ラック２４を介して、移動台１８を第１図矢印へ方向に
二点鎖線で示す位置にまで移動して、糸輪捕捉器１０を
針板２から離間させる。次に、離間されて、糸輪捕捉器
］Ｏと針板２との間隔が大きく空いた隙間に、ソレノイ
ド装置５０を駆動して、作動腕４８を揺動させ、摺動枠
４０を摺動させる。そして、摺動枠４０の摺動と共に、
可動刃３８を前記隙間に向けて移動する。

この可動刃３８が第２図の二点鎖線の位置まで移動され
るまでに、可動刃３８の糸さばき部３８ａが上糸で形成
された糸輪の中に入り込み、上糸を左右に分ける。そし
て、ソレノイド装置５０が逆方向に駆動されると、作動
腕４８、摺動枠４０を介して、可動刃３８が実線の位置
にまで戻さ札その間に、一方の上糸と下糸とを切欠３８
ｂに捕捉し、固定刃３６の刃面３４と可動刃３８の刃面
３８ｃとの協動により、雨上下系が切断される。

この際、可動刃３８は十分な強度を有するので、移動中
に糸さばき部３８ａが振れて、糸さばきができなかった
り、捕捉や切断ができなかったりすることはない。

次に、移動用モータ２６が回転駆動されて、ピニオン２
８、ラック２４を介して、移動台１８が、第１図矢印Ｂ
方向に移動される。これにより、糸輪捕捉器１０が針板
２に向かって接近さ札第］図に示すように、糸輪捕捉器
１０と針板２との間隔が狭めら札針板２の直近まで移動
される。

前述したように、本実施例の糸切り機構付きミシンの糸
輪捕捉装置は、糸輪捕捉器１０を針板２から離間させる
ので、可動刃３８の形成に構成上の制約を受けることな
く十分な強度をもたせても、糸輪捕捉器１０と針板２と
の間の隙間に可動刃１０を進退させることができ、糸を
確実に切断できる。また、可動は３８は移動中に振れる
ことはないので、その振れを防止するためのガイドを設
けたり、複雑な動きをするような特別の糸切り機構５１
を採用する必要がなく、故障や動作不良の少ない単純な
機構を採用することができ、糸切りを確実に実行できる
。

以上本発明はこの様な実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる
態様で実施し得る。

［発明の効果１ 以上詳述したように本発明の糸切り機構付きミシンの糸
輪捕捉装置は、糸輪捕捉器を針板から離間させるので、
可動刃の形成に制約を受けることがなく、十分な強度を
もたせることができ、また、糸切り機構は故障や動作不
良の少ない単純な機構でよく、糸を確実に切断できると
いう効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例としての糸切り機構付きミシ
ンの糸輪捕捉装置の概略構成図、第２図は本実施例の糸
切り機構の正面図、第３図はその糸切り機構の側面図で
ある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 針板を通った上糸で形成される糸輪を、回転駆動される
   糸輪捕捉器により捕捉し、該糸輪捕捉器に収納されたボ
   ビンに巻かれた下糸をからませ縫目を形成し、縫製終了
   後に前記上下糸を前記針板と前記糸輪捕捉器との間で糸
   切りする糸切り機構を備えた糸切り機構付きミシンの糸
   輪捕捉装置において、 前記糸切り時に、前記針板から離間する方向に前記糸輪
   捕捉器を移動させる移動機構を設けたことを特徴とする
   糸切り機構付きミシンの糸輪捕捉装置。