JPH03246154A - 車両のスリップ制御装置 - Google Patents

車両のスリップ制御装置

Info

Publication number
JPH03246154A
JPH03246154A JP2041552A JP4155290A JPH03246154A JP H03246154 A JPH03246154 A JP H03246154A JP 2041552 A JP2041552 A JP 2041552A JP 4155290 A JP4155290 A JP 4155290A JP H03246154 A JPH03246154 A JP H03246154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control means
brake
slip
control
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2041552A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2855280B2 (ja
Inventor
Haruki Okazaki
晴樹 岡崎
Toru Onaka
徹 尾中
Kazutoshi Nobumoto
信本 和俊
Fumio Kageyama
景山 文雄
Makoto Kawamura
誠 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2041552A priority Critical patent/JP2855280B2/ja
Priority to DE4105490A priority patent/DE4105490C2/de
Priority to US07/658,753 priority patent/US5193888A/en
Publication of JPH03246154A publication Critical patent/JPH03246154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2855280B2 publication Critical patent/JP2855280B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/48Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition connecting the brake actuator to an alternative or additional source of fluid pressure, e.g. traction control systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/175Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel spin during vehicle acceleration, e.g. for traction control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両のスリップ制御装置に関するものであり
、より詳しくは、トラクション制御手段とアンチロック
ブレーキシステムとを備えるとともに、両制御装置を好
適に協調させることができる車両のスリップ制御装置に
関するものである。
(従来技術) 車両の制御装置において、車両の発進時又は走行時に駆
動輪とその接地路面との間に過大なスリップが発生した
ときに、該スリップを所望の範囲内に抑制することによ
り、駆動輪から路面に伝達される駆動力を確保して、車
両の発進性能又は加速性能の向上などを図るように構成
されたトラクション制御手段を有するスリップ制御装置
が知られている(例えば、特開昭58−16948号公
報、特開昭57−22948号公報、特開昭62231
836号公報など)。
このようなトラクション制御手段は、摩擦係数が低い路
面におけるアクセルの過剰な踏み込みなどによって駆動
輪が空転して該駆動輪に過大なスリップが発生したとき
に、駆動輪に対するブレーキ液圧を昇圧して、駆動輪の
制動力を高めることにより、駆動輪に伝達される駆動ト
ルクを低減し、これによって、駆動輪のスリップを抑制
して、駆動輪と路面との間の所望の摩擦係数を確保する
ように構成されていた。
また、スリップ制御装置において、各車輪のスキッド状
態を検出して、ブレーキ液圧を調圧することにより、車
両の制動時に、各車輪と路面との間の所望の摩擦力を維
持して、車両の最適な制動力を確保するように働くアン
チロックブレーキシステム(以下、ABSと称する)を
備えたものが知られている。かかるABSは、一般に、
車体減速度に基づいて演算された推定車体速度と、各車
輪の車輪速度とに基づいて、各車輪のスキッド状態を検
出し、該スキッド状態に応じて、制動時における車輪の
ロック傾向を打ち消すように、ブレーキ液圧を降圧し、
これによって、制動時における各駆動輪と路面との間の
所望の摩擦係数を確保するように構成されていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記トラクション制御手段及びABSを
共に備えたスリップ制御装置は、車両の安全性の観点か
ら、ABSによるブレーキ制御がトラクション制御手段
によるブレーキ制御に優先して行われるように構成され
ており、また、ABSは、制御の応答性を向上させるた
めに、上記車輪のスキッド状態を上記推定車体速度と各
車輪速度とから演算された車輪の減速度から判定して、
ブレーキ液圧を調圧するように構成されているので、A
BSは、トラクション制御手段が駆動輪のスリップを抑
制している際に生じる駆動輪の減速度を、車輪のスキッ
ドに伴う減速と誤認して、ブレーキ制御を開始すること
があり、この結果、トラクション制御手段によりスリッ
プを抑制するように昇圧状態に保持されるべきブレーキ
液圧が、逆に、降圧されることがあった。
また、一般に、ABSは、前輪に対しては、左右独立に
ブレーキ液圧を制御する所謂左右独立制御方式が採用さ
れているが、後輪に対しては、車両の安定性の観点から
、比較的小さい摩擦係数の路面に接地している側の後輪
の減速度又は、各後輪の減速度の平均値に基づいて、左
右のブレーキ液圧を一律に制御する所謂左右統合制御方
式が採用されている。一方、トラクション制御手段は、
一般に、スリップが発生していない駆動輪の駆動トルク
を維持して、走行性を向上させるために、駆動輪に対す
るブレーキ液圧を左右独立して制御する所謂左右独立制
御方式が採用されている。このた約、後輪としての駆動
輪に対してトラクション制御手段によるブレーキ液圧の
昇圧が行われた直後に、ABSによるブレーキ液圧の降
圧が開始されたとき、ABSは、摩擦係数が比較的小さ
い路面に接地している側の後輪、即ち、トラクション制
御手段により比較的高いブレーキ液圧に昇圧されていた
側の後輪を基準として、左右の後輪のブレーキ液圧を一
律に降圧するので、トラクション制御手段により比較的
昇圧されていない側の後輪に対するブレーキ液圧が過剰
に降圧されることがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、各車輪のスリップ率を検出するため
のスリップ検出手段と、駆動輪のスリップ率が、目標ス
リップ率に達したときに、該スリップ率が少なくとも前
記目標スリップ率に収束するようにブレーキ液圧を調圧
するトラクション制御手段と、各車輪の減速度に基づい
て、車輪のロック傾向を打ち消すようにブレーキ液圧を
調圧するABSとを有する車両のスリップ制御装置にお
いて、トラクション制御手段とABSとを好適に協調さ
せることができる車両のスリップ制御装置を提供するこ
とを第1の目的としている。
本発明は又、上記スリップ制御装置において、トラクシ
ョン制御手段によるトラクション制御中に、ABSが車
輪のスキッド状態を好適に検出することができる車両の
スリップ制御装置を提供することを第2の目的としてい
る。
本発明は更に、上記スリップ制御装置において、トラク
ション制御手段によるトラクション制御が行われた直後
に、ABSが作動したときに、後輪のブレーキ液圧を所
望のブレーキ液圧に調圧することができる車両のブレー
キ制御装置を提供することを第3の目的としている。
(課題を解決するための手段及び作用)本発明は、上記
目的を達成するために、上記車両のスリップ制御装置に
おいて、前記ABSは、トラクション制御手段によるト
ラクション制御が行われていない状態から、ブレーキ液
圧の調圧を行うときに適用されるブレーキ液圧調圧用の
第1の制御手段と、トラクション制御手段によるトラク
ション制御が行われている状態から、ブレーキ液圧の調
圧を行うときに適用されるブレーキ液圧調圧用の第2の
制御手段とを有する、ことを特徴とする車両のスリップ
制御装置を提供する。
本発明の上記構成によれば、ABSは、トラクション制
御手段によるトラクション制御が行われていない状態と
、トラクション制御手段によるトラクション制御が行わ
れている際とでは、異なるブレーキ液圧調圧用の制御手
段によってブレーキ液圧の調圧を開始するので、スリッ
プ制御装置は、トラクション制御手段とABSとを好適
に協調させることが可能となる。
本発明は又、上記第2の目的を達成するために、上記車
両のスリップ制御装置において、前記第1の制御手段は
、車輪の車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、車両
の車体速度を検出する車体速度検出手段と、該車輪速度
検出手段と車体速度検出手段の各検出結果に基づいて車
輪の減速度を検出する減速度検出手段と、該減速度検出
手段の検出結果により検出された車輪のスキッド状態に
基づいて、ブレーキ液圧を調圧するブレーキ制御手段と
を有し、前記第2の制御手段は、前記スリップ検出手段
の検出結果により検出された車輪のスキッド状態に基づ
いて、ブレーキ液圧を調圧するブレーキ制御手段を有す
る、ことを特徴とする車両のスリップ制御装置を提供す
る。
本発明の上記構成によれば、上記第1の制御手段は、車
輪の減速度に基づいてブレーキ液圧を調圧するので、A
BSによるブレーキ制御の応答性を確保する。また、上
記第2の制御手段は、上記スリップ検出手段の検出結果
により検出された駆動輪のスキッド状態に基づいてブレ
ーキ液圧を調圧する。ここに、駆動トルクの増大に伴う
スリップと、制動時のスキッドとはその方向性が異なっ
ており、例えば、それらの正負が逆になるので、ABS
は、トラクション制御による駆動輪の減速度を、制動時
の車輪のスキッドに伴う駆動輪の減速度として誤認する
ことなく、制動時の車輪のスキッド状態を確実に検出す
ることができる。
本発明は更に、上記第3の目的を達成するために、上記
車両のスリップ制御装置において、前記第1の制御手段
は、車輪のスキッド状態に基づいて、左右の後輪に対す
るブレーキ液圧を一律に降圧するブレーキ制御手段を有
し、前記第2の制御手段は、車輪のスキッド状態に基づ
いて、左右の後輪の各々に対するブレーキ液圧を夫々降
圧するブレーキ制御手段を有する、ことを特徴とする車
両のスリップ制御装置を提供する。
本発明の上記構成によれば、上記第1の制御手段は、車
輪のスキッド状態に基づいて、左右の後輪に対するブレ
ーキ液圧を一律に降圧する左右統合制御を行うので、車
両の安定性を確保する。また、上記第2の制御手段は、
各車輪のスキッド状態に基づいて、左右の後輪の各々に
対するブレーキ液圧を夫々降圧する左右独立制御を行う
ので、トラクション制御手段によるトラクション制御が
行われた直後に、ABSが作動したときに、比較的低圧
状態にある側の後輪のブレーキ液圧を過剰に降圧するこ
となく、後輪のブレーキ液圧を所望のブレーキ液圧に調
圧することができる。
(実施例) 以下、添付図面を参照して、本発明の実施例について、
詳細に説明する。
第1図は、本発明の実施例に係る車両のスリップ制御装
置を備えた車両の概略全体構成図である。
第1図において、車両Aは、左右の従動輪として、前輪
IFL、IFRを有し、左右の駆動輪として、車両Aの
駆動系に連結された後輪IRL、IRRを有している。
車両Aの駆動系は、車体前部に搭載されたエンジン2、
エンジン2のクランクシャフトに連結された自動変速機
3、自動変速機3の出力軸に連結されたプロペラシャフ
ト4、プロペラシャフト4の後端部に連結されたディフ
ァレンシャルギア5、ディファレンシャルギア5から左
右に延びて、左右の後輪IRL、IRRに夫々連結され
た駆動軸6L、6Rとより略構成されている。
エンジン2の吸気通路41には、吸入空気量を制御する
ためのスロットル弁42が配設されており、スロットル
弁42は、スロットルワイヤ112 t、スロットル開
度調整機構44′:J6よびアクセルワイヤ112aを
介してアクセルペダル43に連結されている。スロット
ル開度調整機構44は、モータ106を備えており、モ
ータ106の非作動状態において、アクセルペダル43
のアクセル踏み込み量をスロットル弁42に直接伝達し
て、スロットル開度をアクセル開度に対して、1:1に
対応させるともに、モータ106の作動状態において、
モータ106の正転、逆転又は回転保持によって、アク
セルペダル43のアクセル踏み込み量を低減してスロッ
トル弁42に伝達し、これによって、スロットル開度:
アクセル開度の比を、1:1乃至0:1の範囲で調整す
るように構成されている。例えば、モータ106の非作
動時に、スロットル開度調整機構44は、アクセルペダ
ル43が、例えば、アクセル開度A%に操作されると、
該アクセル開度をスロットル弁42に直接伝達して、ス
ロットル弁42をスロットル開度A%に操作する。また
、スロットル開度調整機構44は、モータ106を正転
又は逆転により、アクセル開度がA%のときに、A%乃
至0%の範囲にスロットル開度を変更するとともに、モ
ータ106の回転保持により、設定されたスロットル開
度を保持することができる。
自動変速機3は、油圧作動式のロックアツプクラッチI
IAを有するトルクコンバータ11と、多段変速歯車機
構を備えたトランスミッション12とから構成されてい
る。トルクコンバータ11のロックアツプクラッチ11
Aは、自動変速機3の油圧制御回路を構成しているソレ
ノイド13bの選択的な励磁又は消磁によって、締結又
は解放され、また、トランスミッション12の多段変速
歯車機構は、上記油圧制御回路を構成している複数のソ
レノイド13aの選択的な励磁又は消磁によって、変速
操作される。
車両Aは又、各車輪IFL、IFR1IRL、IRRに
夫々配設されたブレーキ21FL、21PR121RL
21RR1前輪側のブレーキ21FL、 21PRのキ
ャリパ22FL、 22FRとブレーキ配管23FL、
23PRを介して接続されたタンデム型のマスクシリン
ダ27、後輪側のブレーキ21RL、 21RRのキャ
リパ22RL、22RRとブレーキ配管23RL、23
RR133を介して接続されたハイドロリックブースタ
式の倍力装置26、および、倍力装置26に連結された
ブレーキペダル25より略構成されたブレーキ装置を備
えている。
マスクシリンダ27は、所望のブレーキ液圧を前輪IF
L、IFRに供給するためのものであり、倍力装置26
によって増大されたブレーキペダル25の踏込力をブレ
ーキ液圧に変換して、該ブレーキ液圧を、マスクシリン
ダ27の第1及び第2の吐出口27a、27bに夫々接
続されたブレーキ配管23FL、23FRを介して、キ
ャリパ22PL。
22PRに夫々設けられたブレーキシリンダに供給する
ように構成されている。
ブレーキ配管23FL、 23FRには、リザーバタン
ク31と連通可能なリリーフ管路38FL、38FRが
夫々接続されており、リリーフ管路38FL。
38FRにはそれぞれ、アンチロックブレーキシステム
(ABS)のアウトレットバルブとして働くノーマルク
ローズ型の電磁比例式開閉弁37FL。
37FRが介挿されている。第1図には、開閉弁37F
L、 37FRが全閉位置に位置している状態が示され
ている。
倍力装置26は、ブレーキペダル25の踏込力を倍力し
て、マスクシリンダ27に伝達するとともに、その倍力
室(図示せず)内の液圧を、ブレーキ液圧として、ブレ
ーキ配管33.23RL。
23RRを介してキャリパ22RL、  22RRに夫
々設けられたブレーキシリンダに供給するように構成さ
れている。倍力装置26の倍力室は、アキュムレータ(
図示せず)が連通接続されている液圧供給管管28を介
して、液圧ポンプ29が接続されてふり、液圧供給管2
8は、液圧ポンプ29によって、リザーバタンク内の作
動液が所定の圧力で供給されるとともに、アキュムレー
タの蓄圧作用によって、所定のライン圧に保持されて、
いる。また、倍力装置26には、倍力装置26から排出
される作動液をリザーバタンク31に戻すためのリター
ン配管30が接続されている。
また、倍力装置26の倍力室はブレーキ配管33に接続
されており、ブレーキ配管33には、ノルマルオーブン
型の電磁式開閉弁34が介挿されるとともに、一方向弁
35が開閉弁34と並列に接続されている。第1図には
、開閉弁34が全開位置に位置している状態が示されて
いる。
ブレーキ配管33は、合流部aにおいて、左右の後輪I
RL、IRR用のブレーキ配管23 RL。
23RRに分岐しており、ブレーキ配管23 RL。
23RRには、ノーマルオープン型の電磁比例式開閉弁
36L、36Rがそれぞれ介挿されている。
ブレーキ配管23Rし、23RRは、開閉弁36L13
6Rの下流側において、リザーバタンク31と連通可能
なリリーフ管路38RL、 38RRが夫々分岐してお
り、リリーフ管路38RL、38RRには、アンチロッ
クブレーキシステム(ABS)のアウトレットバルブと
して働くノーマルクローズ型の電磁比例式開閉弁37R
L、37RRが夫々介挿されている。第1図には、開閉
弁37Rし、37RRが全閉位置に位置している状態が
示されている。
上記合流部aには又、配管28と連通可能な分岐管28
aが接続されており、分岐管28aには、ノーマルクロ
ーズ型の電磁式開閉弁32が介挿されている。第1図に
は、開閉弁32が全閉位置に位置している状態が示され
ている。
車両Aは更に、自動変速機3の油圧制御機構のソレノイ
ド13a、13bを制御することにより、自動変速機3
0ロツクアツプ及び変速段を制御するための自動変速機
用制御ユニットUAT、および、車両Aの制動時に、各
車輪I FL、 I FR,l RL。
IRRと路面との間の所望の摩擦力を維持して、車両A
の最適な制動力を確保するように働くアンチロックブレ
ーキシステム制御手段(以下、ABS制御手段と称する
)と、車両Aの走行時又は発進時に後輪IRL、IRH
に過大なスリップが発生したときに、後輪IRL、IR
Hのスリップを抑制して、後輪IRL、IRRの所望の
駆動力を確保するように働くトラクション制御手段とを
備えたスリップ制御ユニットUTRを備えている。
自動変速機用制御ユニッ)UATには、スロットル弁4
2の開度を検出するスロットルセンサ61及びプロペラ
シャフト4の回転数に基づいて車速を検出する車速セン
サ62などの検出信号がそれぞれ入力される。自動変速
機用制御ユニットOATは、これらセンサの検出結果に
より、予め記憶している所定の変速マツプにおける変速
特性及びロックアツプ特性に基づいて、ロックアツプ判
定及び変速判定を行い、自動変速機3のソレノイド13
a、13bに制御信号を出力して、自動変速機3のロッ
クアツプ制御と変速制御とを行なう。
また、スリップ制御ユニツ)UTRには、上記スロット
ルセンサ61、上記車速センサ62、各車輪IFL、I
FRlIRL、IRRに設けられ、各車輪IFL〜IR
Rの車輪速を検出するための車輪速センサ63.64.
65.66、アクセルペダル43(DHみ込み量を検出
するためのアクセル開度センサ67、モータ106の回
転量を検出するためのモータ回転量検出センサ68、ハ
ンドル(図示せず)の操舵量を検出するための舵角セン
サ69、マニュアル操作されるスリップ制御モード選択
スイッチ70、ブレーキペダル25の踏込みを検出する
ためのブレーキスイッチ71、および、制動時の車両A
の車体減速度を検出するためのGセンサ73の検出結果
が夫々入力される。
スリップ制御ユニッ)UTRは、上記各センサからの各
信号を受は入れる人力インターフェイスと、所定の制御
プログラム及び各種マツプ等が格納されたROM、制御
を実行するのに必要な各種メモリが設けられたRAM、
及びCPUから成るマイクロコンピュータと、自動変速
機用制御二二ツ)UATに対して制御信号を出力するた
めの出力インターフェイスと、各開閉弁32.34.3
6L、36R,37FL、37FR137RL、37R
Rの開閉を制御するとともに、スロットル開度調整機構
44のモータ106の作動を制御する制御回路とを備え
ている。
このように構成されたスリップ制御ユニッ)UTRにお
いて、上記ABS制御手段は、Gセンサ73によって検
出された車体減速度に基づいて演算された推定車体速度
と、各車輪速センサ63〜66によって検出された各車
輪IFL〜IRRの車輪速度との差から各車輪IFL〜
IRRのスキッド状態を検出し、車輪IFL〜IRRの
いずれかがロック傾向にあることを判定すると、該車輪
のロック傾向を打ち消すように、開閉弁37FL、 3
7FR。
37RL、37RRの開度を制御して、上記ロック傾向
にある車輪におけるブレーキ配管23FL、23FR1
23RL、 23RRのライン圧を降圧するように構成
されている。
ABS制御手段は、前輪IFL、IFHに対して、左右
独立制御方式に構成されており、例えば、制動時に、前
輪IFLのみに過大な減速度が生じたことを検出すると
、開閉弁37FLの開度を大きくするように、該開閉弁
37FLをデユーティ制御し、これによって、ブレーキ
配管23FLのライン圧及びキャリパ22PLのブレー
キシリンダの液圧を降圧して、ブレーキ21FLのブレ
ーキ液圧を過渡的に低下させる。これによって、前輪I
FLは、そのスキッドが抑制され、路面との間の所望の
摩擦力が確保されるので、前輪I FL、最適な制動力
を得ることができる。
ABS制御手段は又、後輪IRL、IRRに対して、左
右統合制御方式に構成されており、例えば、制動時に、
後輪IRLのみに過大な減速度が生じたことを検出する
と、開閉弁37RL及び37RRの開度を大きくするよ
うに、該開閉弁37Fし及び37RRを、後輪IRLの
減速度に基づいて設定された指令値により一律にデユー
ティ制御し、これによって、ブレーキ配管23RL、 
 23RRのライン圧及びキャリパ22RL、 22R
Rのブレーキシリンダの液圧を一律に降圧して、ブレー
キ21Rし、21RRのブレーキ液圧を過渡的に低下さ
せる。これによって、車両Aは、後輪IRLと路面との
間の適切な摩擦力が確保され、所望の制動力を得るとと
もに、ヨーイング運動を促すようなモーメントが生じる
ことなく、その安定性が確保される。
また、スリップ制御ユニットUTRにおいて、トラクシ
ョン制御手段は、車両Aの発進時又は走行時に、後輪I
RL、IRR1即ち、駆動輪に過大なスリップが発生し
たときに、スロットル開度調整機構44のモータ106
の回転量を制御することによりエンジン2の出力を過渡
的に低減させるエンジン制御と、ブレーキ装置の液圧回
路に組み込まれた上記開閉弁32.34を開閉制御する
とともに、開閉弁36L、 36R,37RL、 37
RRの開度を制御することによって、ブレーキ液圧を調
圧するブレーキ制御とを行い、これによって、後輪IR
L、IRRに伝達される駆動トルクを低減して、後輪I
RL、IRRのスリップを抑制するように構成されてい
る。
上記エンジン制御は、スロットル開度調整機構44のモ
ータ106を作動することによって、アクセルペダル4
3のアクセル開度に対するスロットル弁42の開度を低
下させ、これによって、エンジン2のエンジン出力を低
減することにより行われる。
また、上記ブレーキ制御は、開閉弁34を全閉位置に、
また、開閉弁32を全開位置に夫々切り換えることによ
って、液圧供給管28のライン圧により、ブレーキ配管
23RL、 23RRのライン圧を昇圧させるとともに
、このライン圧を、開閉弁36R,36Lを閉じること
によって保持し、或いは、開閉弁37RL、 37RR
を開くことによって解放することにより行われる。
第2図は、トラクション制御時の駆動輪の一般的な車輪
速特性と、トラクション制御手段によるエンジン制御と
ブレーキ制御との関連をタイムチャートとして示す線図
である。第3図は、駆動輪の目標スリップ率を設定する
ために、ブレーキ制御用目標スリップ値及びエンジン制
御用目標スリップ値を決定するための回路をブロック図
的に示す説明図である。第4図は、トラクション制御手
段により設定されるエンジン制御用のスロットル開度下
限制御値の特性を示す線図である。
第2図は、車両Aの一方の駆動輪、例えば、左後輪IR
Lにおけるトラクション制御時の一般的な車輪速特性を
示すものであり、他方の駆動輪、例えば、右後輪IRR
のトラクション制御時の車輪速特性も又、第2図に示す
ものと実質的に同等な特性となる。したがって、第2図
に関する以下の説明は、第2図に、左後輪IRLの車輪
速特性が示されているものとして行うものとする。
第2図には、トラクション制御時の左後輪IRLの車輪
速、即ち、駆動輪速度VKRLと、左右の前輪IFL、
IFRの各車輪速の平均値が従動輪速度VJとが実線で
示されており、また、スローy )ル開度を制御するこ
とにより、後輪IRLのスリップ率を規制するた杓のエ
ンジン制御用の基本目標スリップ率SEに相応するしき
い値aと、ブレーキ液圧を制御することにより、後輪I
RLのスリップ率を規制するためのブレーキ制御用の目
標スリップ率SBに相応するしきい値すが示されている
なお、しきい値すは、しきい値aよりも大きな値に設定
されている。
ここに、後輪IRLのスリップ率5ilLは次式により
求められる。
また、上記各目標スリップ率SE、SBは、以下の各式
により夫々演算される。
なお、SET及びSBTは夫々、後輪I RL。
IRHに対して共通に設定されるエンジン制御用目標ス
リップ値及びブレーキ制御用目標スリップ値である。
かかるエンジン制御用目標スリップ値SETおよびブレ
ーキ制御用目標スリップ値SETは、車両Aの直進時に
おいて、後輪IRLが所望の駆動力を確保するように設
定されるものであり、第3図に示すように、路面の最大
摩擦係数μmaX 、車速、アクセル開度、ハンドル舵
角、および、スリップ制御モード選択スイッチ70によ
って選択されている走行モードによって決定される。
第3図において、制御ユニットUTRには、ブレーキ制
御用目標スリップ値SBTの基本値5TUDと、エンジ
ン制御用目標スリップ値SETの基本値STA○とが、
各後輪IRL、IRRのスリップ率S IIL% S 
RRのいずれか大きいものと、従動輪速度VJとから推
定される路面の最大摩擦係数μmaxをパラメータとし
て、マツプ81に記憶されており、マツプ81において
は、基本値5TBOは基本値5TAOよりも大きな値に
設定されている。上記各目標スリップ値SET、SBT
は、各基本値5TAOSSTBOに、補正ゲイン係数K
Dを掛は合わせることによって得られる。上記補正ゲイ
ン係数KDは、マツプ又はテーブル82.83.84.
85に夫々記憶された各種ゲイン、即ち、ゲイン係数V
GSACPG、5TRG、MODECを掛は合わせるこ
とにより得られものであり、上記ゲイン係数VGは、車
速の上昇に応じた車両Aの安定性を確保するためのもの
であり、車速に基づいてマツプ82により設定され、ゲ
イン係数ACPGは、運転者の加速要求に応じた駆動力
を確保するためのものであり、アクセル開度に基づいて
マツプ83により設定され、ゲイン係数5TRGは、旋
回時における車両Aの一般的な安定性を確保するための
ものであり、ハンドル舵角に基づいてマツプ84によっ
て設定され、また、ゲイン係数MODECは、運転者に
マニュアル選択されるテーブル85によって、走行性を
重視したスポーツモード及び安定性を重視したノーマル
モードの選択に基づいて設定される。
第2図において、t1時点以前には、後輪IRLに大き
なスリップが発生していないので、スロットル開度は、
スロットル開度調整機構44のモータ106を非作動状
態に保持することにより、アクセル開度に比例して得ら
れる基本スロットル開度TH−Bに設定されており、ま
た、各ブレーキ21FL〜21RRに供給されるブレー
キ液圧は、各開閉弁32.34.36R,36L、 3
7FL〜37RRがノーマル位置に保持されることによ
り、降圧されている。
後輪IRLの駆動輪速度VK1Lは、t1時点において
、エンジン制御用の基本目標スリップ率SEのしきい値
aまで増大しており、上記トラクション制御手段による
エンジン制御がt1時点において開始され、スリップ制
御ユニツ)UTRのトラクション制御手段は、スロット
ル開度調整機構44のモータ106を作動することによ
り、スロットル開度を下限制御値SMにまで一挙に低下
させるフィードフォワード制御を行う。
スロットル開度下限制御値SMは、第4図に示すように
、車速と路面の最大摩擦係数μmaxとをパラメータと
するマツプ91として記憶されており、車速および路面
の最大摩擦係数μmaXに基づいて決定される。第4図
において、μmax=1が摩擦係数が最も小さく、μm
ax=5が摩擦係数が最も大きく設定されており、最大
摩擦係数μmaxが比較的小さい路面においては、上記
下限制御値SMを比較的大きく設定して、エンジン2の
早期出力低下を促し、また、最大摩擦係数μmaxが比
較的大きい路面においては、上記下限制御値SMを比較
的小さく設定して、エンジン2の過剰な出力低下に伴う
車両Aの失速を回避するようになっている。
トラクション制御手段は、スロットル開度を一旦下限制
御値SMとした後、後輪IRLのスリップ率SILがエ
ンジン制御用目標スリップ率SEとなるように、スロッ
トル弁42の開度をフィードバック制御する。このフィ
ードバック制御は、後輪IRLのスリップ率5AILが
上記基本目標スリップ率SEに収束するように、スロッ
トル開度調整機構44のモータ106を正転又は逆転制
御して、スロットル開度を低下することにより行われ、
スロットル開度はモータ106により規制される開度、
即ち、第2図における開度TH−Mとなる。
第2図において、後輪IRLの駆動輪速度VK、Lは、
エンジン制御が行われているにもかかわらず、t1時点
以降において、従動輪速度VJに対して更に増大してお
り、t2時点で、後輪IRLの駆動輪速度VK、Lが上
記基本目標スリップ率SBのしきい値すまで増大してい
る。スリップ制御ユニッ)UTRのトラクション制御手
段は、駆動輪速度VKRLがしきい値すに達すると、ブ
レーキ制御によるトラクション制御を開始し、後輪IR
Lのスリップ率S RLがブレーキ制御用の目標スリッ
プ率SBに収束するように、ブレーキ配管28a、33
.23RL、 3 HLに配置された開閉弁32.34
.36RL、37RRに夫々制御信号を出力して、後輪
IRLのブレーキ21RLのブレーキ液圧を圧力P n
1lLに昇圧するとともに、該ブレーキ液圧Pn*Lを
保持する。
かかるエンジン制御及びブレーキ制御により後輪IRL
のスリップが抑制され、t3時点で、駆動輪速度VK−
Lがブレーキ制御用の目標スリップ率SBに相応するし
きい値Cを下回ると、スリップ制御ユニッ)UTRは、
開閉弁37RLを開放することによりブレーキ液圧を降
圧して、ブレーキ制御を終了するが、エンジン制御は、
スリップ率SRLが増大する可能性が消失するまで、即
ち、アクセル開度が全閉となるまで、依然として継続さ
れる。
以上、第2図を参照して、トラクション制御時の左後輪
IRLの車輪速特性について説明したが、右後輪に対し
ても又、左後輪IRLと同様に、目標スリップ率SE及
びSBを基準として、エンジン制御及びブレーキ制御に
よるトラクション制御が行われ、トラクション制御時に
おける右後輪IRRの駆動輪速度VKIIRの特性は一
般に、左後輪IRLと同様に、第2図に示す車輪速特性
を示す。
なお、いずれか一方の後輪IRL又はIRRのスリップ
が早期に増大したとき、上記エンジン制御は、左右の後
輪IRL、IRRに対して共通になされる制御であるの
で、車輪IRL又はIRRのスリップ率S RLN S
 RRのいずれか、又はスリップS RLI S RR
の平均値が目標スリップ率SEに達した時点で開始され
る。また、上記ブレーキ制御は、一般に、所謂左右独立
制御を行うように構成されており、後輪IRL、Il’
lllのスリップ率S RLs S RMが、目標スリ
ップ率SBに夫々達したときに、後輪IRL又はIRR
のスリップ率SRL又はSRmの各々が該目標スリップ
率以下に収束するように、後輪IRL又はIRRに対す
るブレーキ液圧が夫々昇圧される。なお、車両Aの安定
性を向上させるために、上記ブレーキ制御は、所定の運
転状態、例えば、車両の発進初期において、左右統合制
御を過渡的に行うように構成されている。
このように構成されたスリップ制御ユニットUTRにお
いて、ABS制御手段は、走行時の安全性を確保するた
めに、トラクション制御手段によるブレーキ制御に優先
してブレーキ制御を行うように構成されており、また、
上述の如く、制御の即応性を確保するために、車輪の減
速度に基づいてブレーキ液圧を制御するように構成され
ているので、トラクション制御手段が後輪IRL、IR
Hのスリップを抑制している際に、スリップの収束に伴
って生じる後輪IRL、IRRの減速度(例えば、第2
図において駆動輪速度VKの減速部分)を、ABS制御
手段が、制動時の車輪のスキッドに伴う減速と誤認して
、後輪IRL、IRRに対するブレーキ液圧の降圧を判
断することがある。
本例においては、かかるABS制御手段の誤認を防止す
るために、トラクション制御手段によるトラクション制
御が行われている間、ABS制御手段による各車輪のス
キッド状態の判定方法が変更される。
第5図は、ABS制御手段における各車輪のスキッド状
態の判定方法の変更方法を示すフローチャートである。
第5図に示すように、ABS制御手段は、トラクション
制御手段によるトラクション制御が行われていないとき
は、上述の如く、各車輪IFL〜IRRの減速度に基づ
いて各車輪IFL〜IRRのスキッド状態の判定を行う
(PL、2)が、トラクション制御手段により、トラク
ション制御が行われていることを認識すると、各車輪I
FL〜IRRのスキッド状態の判定を各車輪IFL〜1
1’lRに生じているスリップ率に基づいて判定する(
PL、3)。
なお、ABS制御手段は、各車輪IFL〜IRRのスリ
ップ率を、各車輪IFL〜IRRの車輪速度と、所定の
基準車輪速度とから演算して、該スリップ率に基づいて
各車輪IFL〜IRRのスキッド状態を検出し、更に、
該スキッド状態に応じて、各車輪IFL〜IRRのロッ
ク傾向を打ち消すように、ブレーキ液圧を降圧する。
また、トラクション制御手段が後輪IRL、IRRの一
方の後輪、例えば、後輪IRLに対するブレーキ液圧を
他方の後輪、後輪例えばIRRに対するブレーキ液圧よ
りも大きく昇圧して、該後輪IRLのスリップを相対的
に大きく抑制していた直後に、ABS制御手段が、後輪
IRL又はIRRの大きな減速度を検出して、ブレーキ
制御を実行すると、ABS制御手段は、後輪IRL、I
RRに対して左右統合制御方式が採用されているので、
該減速度に基づいて、後輪IRL、IRHの双方に対す
るブレーキ液圧を一律に降圧し、トラクション制御にお
いて比較的低圧状態に保持又は降圧されていた後輪IR
Rに対するブレーキ液圧が過剰に減圧されて、所望の制
動力を確保できない。このため、本例においては、上記
トラクション制御手段がトラクション制御を行っている
間、ABS制御手段は、後輪IRL、IRRに対して、
過渡的に左右独立制御を行うように構成されている。
第6図は、ABS制御手段における後輪制御方式の変更
方法を示すフローチャートである。
まず、ABS制御手段は、車輪IFL〜IRRに過大な
減速度が生じて、ブレーキ制御を開始する条件が成立し
たことを認識しくpH)、Lかも、開始条件成立の直前
、例えば、所定時間以内に、トラクション制御手段によ
るトラクション制御が行われており、更に、該トラクシ
ョン制御が、所定の発進初期などにおいて過渡的に設定
される左右統合制御方式によるものでなく、後輪IRL
、IRHに対して左右独立制御方式により行われていた
ことを認識すると(PI3.13)、後輪IRL、IR
Hに対するブレーキ制御を左右独立制御方式に変更する
(PL4)。したがって、ABS制御手段は、後輪IR
L、IRHに対するブレーキ液圧を、各後輪IRL、I
RRのスキッド状態に応じて、夫々調圧するので、トラ
クション制御においてブレーキ液圧が比較的低圧状態に
降圧されていた側の後輪のブレーキ液圧を過剰に減圧す
ることなく、該後輪の所望の制動力を確保する。
なお、ABS制御手段は、所定時間内、左右独立制御方
式に保持された後、左右統合制御方式に復帰される(P
L4.15.16)。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載した発明の範囲内で種々変更が可能なことは
いうまでもない。
例えば、上記実施例においては、ABS制御手段は、後
輪IRL、IRRに対する左右統合制御を、相対的に大
きく生じた減速度に基づいて開始するように構成されて
いるが、本発明は、後輪IRL、IRRの各減速度の平
均値に基づいて左右統合制御を開始するように構成され
たABS制御手段に対しても適用することができる。
また、上記実施例においては、エンジン制御は、スロッ
トル開度を制御して、エンジンの出力を低減することに
より行われているが、本発明は、エンジンの点火時期の
可変制御及び/又はエンジンの燃料カットによりエンジ
ン出力を低減するようにエンジン制御を行うスリップ制
御装置、或いは、これらのエンジン制御方法と、スロッ
トル開度を制御するエンジン制御方法とを併用している
スリップ制御装置にも適用可能である。
更に、スロットル開度の制御は、上記スロットル開度調
整機構に代えて、スロットル弁を開閉作動するステップ
モータによって行っても良い。
(発明の効果) 本発明は以上の如く構成されており、以下の如き効果を
奏する。
請求項(1)に記載された車両のスリップ制御装置によ
れば、各車輪のスリップ駆動輪のスリップ率を検出する
ためのスリップ検出手段と、駆動輪のスリップ率が、目
標スリップ率に達したときに、駆動輪のスリップ率が少
なくとも前記目標スリップ率に収束するようにブレーキ
液圧を調圧するトラクション制御手段と、各車輪の減速
度に基づいて、車輪のロック傾向を打ち消すようにブレ
ーキ液圧を調圧するABSとを有する車両のスリップ制
御装置において、トラクション制御手段とABSとを好
適に協調させることができる車両のスリップ制御装置を
提供することが可能となる。
請求項(2)に記載された車両のスリップ制御装置によ
れば、上記スリップ制御装置において、トラクション制
御手段によるトラクション制御中に、ABSが車輪のロ
ック傾向を好適に検出することができる車両のスリップ
制御装置を提供することが可能となる。
請求項(3)に記載された車両のスリップ制御装置によ
れば、上記スリップ制御装置において、トラクション制
御手段によるトラクション制御が行われた直後に、AB
Sが作動したときに、後輪のブレーキ液圧を所望のブレ
ーキ液圧に調圧することができる車両のブレーキ制御装
置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る車両のスリップ制御装
置を備えた車両の概略全体構成図である。 第2図は、トラクション制御時の駆動輪の一般的な車輪
速特性と、トラクション制御手段によるエンジン制御と
ブレーキ制御との関連をタイムチャートとして示す線図
である。 第3図は、駆動輪の目標スリップ率を設定するために、
ブレーキ制御用目標スリップ値及びエンジン制御用目標
スリップ値を決定するための回路をブロック図的に示す
説明図である。 第4図は、トラクション制御手段により設定されるエン
ジン制御用のスロットル開度下限制御値の特性を示す線
図である。 第5図は、ABS制御手段における各車輪のスキッド状
態の判定方法の変更方法を示すフローチャートである。 第6図は、ABS制御手段における後輪制御方式の変更
方法を示すフローチャートである。 IFL、I FR,I RL、IRR・・・・左前輪、
右前輪、左後輪、右後輪、 2・・・・エンジン、 3・・・・自動変速機、 4・・・・プロペラシャフト、 5・・・・ディファレンシャルギヤ、 6L、6R・・・・駆動軸、 21FL、21FR121RL、21RR・・・・ブレ
ーキ、22PL、22PR122RL、22RR・・・
・キャリパ、23FL、23PR,23RL。 23RR133・・・・ブレーキ配管、25・・・・ブ
レーキペダル、 26・・・・倍力装置、 7・・・・マスクシリンダ、 8・・・・液圧供給管、 8a・・・・分岐管、 9・・・・リターン配管、 1・・・・リザーバタンク、 2.34.36 L、36 R,37FL。 37FR137RL、37RR・・・・開閉弁、8FL
、38FR138RL、38RR・・・・リリーフ管路
、1・・・・吸気通路、 2・・・・スロットル弁、 3・・・・アクセルペダル、 4・・・・スロットル開度調整機構、 1・・・・スロットルセンサ、 2・・・・車速センサ、 3.64.65.66・・・・車輪速センサ、7・・・
・アクセル開度検出センサ、 8・・・・モータ回転量検出センサ、 9・・・・舵角センサ、 0・・・・スリップ制御モード選択スイッチ、1・・・
・ブレーキスイッチ、 73・・・・Gセンサ、 106・・・・モータ、 112a・・・・アクセルワイヤ、 112t・・・・スロットルワイヤ、 UTR・・・・スリップ制御ユニット、UAT・・・・
自動変速機制御ユニット、a・・・・合流部、 SE・・・・エンジン制御用の目標スリップ率、SB・
・・・ブレーキ制御用の目標スリップ率。 第2図 第4図 第5図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)各車輪のスリップ率を検出するためのスリップ検
    出手段と、駆動輪のスリップ率が、目標スリップ率に達
    したときに、該スリップ率が少なくとも前記目標スリッ
    プ率に収束するようにブレーキ液圧を調圧するトラクシ
    ョン制御手段と、各車輪の減速度に基づいて、車輪のロ
    ック傾向を打ち消すようにブレーキ液圧を調圧するアン
    チロックブレーキシステムとを有する車両のスリップ制
    御装置において、 前記アンチロックブレーキシステムは、トラクション制
    御手段によるトラクション制御が行われていない状態か
    ら、ブレーキ液圧の調圧を行うときに適用されるブレー
    キ液圧調圧用の第1の制御手段と、トラクション制御手
    段によるトラクション制御が行われている状態から、ブ
    レーキ液圧の調圧を行うときに適用されるブレーキ液圧
    調圧用の第2の制御手段とを有する、ことを特徴とする
    車両のスリップ制御装置。
  2. (2)前記第1の制御手段は、車輪の車輪速度を検出す
    る車輪速度検出手段と、車両の車体速度を検出する車体
    速度検出手段と、該車輪速度検出手段と車体速度検出手
    段の各検出結果に基づいて車輪の減速度を検出する減速
    度検出手段と、該減速度検出手段の検出結果により検出
    された車輪のスキッド状態に基づいて、ブレーキ液圧を
    調圧するブレーキ制御手段とを有し、前記第2の制御手
    段は、前記スリップ検出手段の検出結果により検出され
    た車輪のスキッド状態に基づいて、ブレーキ液圧を調圧
    するブレーキ制御手段を有する、ことを特徴とする請求
    項(1)に記載の車両のスリップ制御装置。
  3. (3)前記第1の制御手段は、車輪のスキッド状態に基
    づいて、左右の後輪に対するブレーキ液圧を一律に降圧
    するブレーキ制御手段を有し、前記第2の制御手段は、
    車輪のスキッド状態に基づいて、左右の後輪の各々に対
    するブレーキ液圧を夫々降圧するブレーキ制御手段を有
    する、ことを特徴とする請求項(1)に記載の車両のス
    リップ制御装置。
JP2041552A 1990-02-22 1990-02-22 車両のスリップ制御装置 Expired - Fee Related JP2855280B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2041552A JP2855280B2 (ja) 1990-02-22 1990-02-22 車両のスリップ制御装置
DE4105490A DE4105490C2 (de) 1990-02-22 1991-02-21 Schlupfregelsystem für ein Motorfahrzeug
US07/658,753 US5193888A (en) 1990-02-22 1991-02-21 Slip control system for motor vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2041552A JP2855280B2 (ja) 1990-02-22 1990-02-22 車両のスリップ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03246154A true JPH03246154A (ja) 1991-11-01
JP2855280B2 JP2855280B2 (ja) 1999-02-10

Family

ID=12611593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2041552A Expired - Fee Related JP2855280B2 (ja) 1990-02-22 1990-02-22 車両のスリップ制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5193888A (ja)
JP (1) JP2855280B2 (ja)
DE (1) DE4105490C2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08113131A (ja) * 1994-10-15 1996-05-07 Aisin Seiki Co Ltd 車両の制動制御装置

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3128883B2 (ja) * 1991-08-10 2001-01-29 アイシン精機株式会社 アンチスキッド制御装置
US5279382A (en) * 1991-10-18 1994-01-18 Nissan Motor Co., Ltd. Traction control system for automotive vehicle and traction control method therefor
DE69216791T2 (de) * 1991-12-11 1997-05-07 Lucas Ind Plc Hydraulische Kraftfahrzeugsysteme
KR960013319B1 (ko) * 1992-03-31 1996-10-04 마쯔다 가부시기가이샤 차량의 슬립제어장치
JP3216235B2 (ja) * 1992-06-22 2001-10-09 トヨタ自動車株式会社 加速スリップ制御装置
US5278761A (en) * 1992-11-12 1994-01-11 Ford Motor Company Method for vehicular wheel spin control that adapts to different road traction characteristics
DE4327455A1 (de) * 1993-08-16 1995-02-23 Hella Kg Hueck & Co System zur Ansteuerung eines Stellgliedes zur Einstellung der Luftzufuhr eines Kraftfahrzeugmotors
US5517414A (en) * 1994-10-03 1996-05-14 Ford Motor Company Traction control system with active suspension
JP3358452B2 (ja) * 1996-07-22 2002-12-16 日産自動車株式会社 車両のエンジンブレーキ制御装置
ITTO20040179A1 (it) 2004-03-17 2004-06-17 Sab Wabco Spa Sistema di controllo della frenatura di un veicolo ferroviario o ferrotranviario con funzioni integrate di antipattinaggio e di antibloccaggio delle rotte
JP2006036143A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
US8051687B2 (en) * 2007-10-31 2011-11-08 GM Global Technology Operations LLC Traction steer detection and compensation
JP5148393B2 (ja) * 2008-07-10 2013-02-20 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両用制駆動力制御装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3021116A1 (de) * 1980-06-04 1981-12-10 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Einrichtung zur vortriebsregelung bei einem kraftfahrzeug mit blockierschutzsystem
DE3127302C2 (de) * 1981-07-10 1983-09-15 Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart "Einrichtung zur Vortriebsregelung an Kraftfahrzeugen"
JPH0662080B2 (ja) * 1985-11-14 1994-08-17 トヨタ自動車株式会社 車両用アンチスキツド型ブレ−キシステム
DE3624721A1 (de) * 1986-07-22 1988-01-28 Teves Gmbh Alfred Bremsanlage mit blockierschutz- und antriebsschlupfregelung
US4818038A (en) * 1986-07-23 1989-04-04 Alfred Teves Gmbh Vehicular brake system with electronic anti-lock control and traction slip control
US4838620A (en) * 1987-05-18 1989-06-13 Allied-Signal Inc. Traction system utilizing pump back based ABS system
JPS6474153A (en) * 1987-09-17 1989-03-20 Aisin Seiki Wheel brake control device
DE3800854A1 (de) * 1988-01-14 1989-07-27 Bosch Gmbh Robert Bremsanlage mit antiblockier- und antriebsschlupfregelung
DE3803363A1 (de) * 1988-02-05 1989-08-17 Teves Gmbh Alfred Druckmittelbetaetigte bremsanlage mit blockiergeschuetzter antriebsschlupfregelung
DE3814045C2 (de) * 1988-04-26 1996-08-08 Teves Gmbh Alfred Schlupfgeregelte hydraulische Bremsanlage
FR2632913B1 (fr) * 1988-06-15 1990-09-14 Bendix France Circuit hydraulique de freinage pour vehicule automobile equipe de dispositifs d'antiblocage et d'antipatinage de roues
DE3832025C2 (de) * 1988-09-21 1996-09-12 Bosch Gmbh Robert Vorrichtung zur Anfahrschlupfregelung (ASR)
JPH03143759A (ja) * 1989-10-30 1991-06-19 Mazda Motor Corp 車両のスリップ制御装置
JP2894752B2 (ja) * 1989-12-06 1999-05-24 マツダ株式会社 車両のスリップ制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08113131A (ja) * 1994-10-15 1996-05-07 Aisin Seiki Co Ltd 車両の制動制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US5193888A (en) 1993-03-16
DE4105490A1 (de) 1991-08-29
DE4105490C2 (de) 1996-06-13
JP2855280B2 (ja) 1999-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2835761B2 (ja) 車両のスリップ制御装置
JP2902105B2 (ja) 車両の走行制御装置
JPH05633A (ja) 車両のスリツプ制御装置
JPH0460125A (ja) 車両のトラクションコントロール装置
KR960013319B1 (ko) 차량의 슬립제어장치
JPH03246154A (ja) 車両のスリップ制御装置
JP2869661B2 (ja) 車両のスリップ制御装置
JPH0459437A (ja) 車両のスリップ制御装置
JPH04212665A (ja) 車両のスリップ制御装置
JP2808162B2 (ja) 車両のスリップ制御装置
JP2966073B2 (ja) 車両のトラクションコントロール装置
JP2818901B2 (ja) 車両のスリップ制御装置
JP2813918B2 (ja) 車両のトラクションコントロール装置
JP2898439B2 (ja) 車両のスリップ制御装置
JP2808159B2 (ja) 車両のスリップ制御装置
JPH0516780A (ja) 車両のスリツプ制御装置
JPH0558264A (ja) 車両のスリツプ制御装置
JPH04123938A (ja) 車両のトラクションコントロール装置
JP3059226B2 (ja) 車両のブレーキ制御装置
JP3016907B2 (ja) 車両のスリップ制御装置
JP2697145B2 (ja) 車両の加速スリップ制御装置
JPH05278595A (ja) 車両のスリップ制御装置
JPH04208666A (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JPH03178853A (ja) 車両のスリップ制御装置
JP3081023B2 (ja) 車両のスリップ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees