JP3059226B2 - 車両のブレーキ制御装置 - Google Patents

車両のブレーキ制御装置

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JP3059226B2
JP3059226B2 JP2406413A JP40641390A JP3059226B2 JP 3059226 B2 JP3059226 B2 JP 3059226B2 JP 2406413 A JP2406413 A JP 2406413A JP 40641390 A JP40641390 A JP 40641390A JP 3059226 B2 JP3059226 B2 JP 3059226B2
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晴樹 岡崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のブレーキ制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のブレーキ制御装置として、駆動輪
の路面に対するスリップ量が目標値となるように駆動輪
の駆動をブレーキ力の付与により制御するようにしたも
のは一般に知られている。例えば、特開昭60−179
363号公報には、各駆動輪宛てにブレーキ液圧制御弁
を設け、各駆動輪に互いに独立したブレーキ力を付与す
る独立制御方式において、左右の駆動輪の一方がスリッ
プを生じているとき、当該駆動輪にブレーキ力を付与
し、そのスリップ量が所定値以下になった時点でそのと
きのブレーキ圧力を維持することにより、スリップ制御
を円滑に行なうという提案が開示されている。
【0003】この場合、ブレーキペダルの踏込に応動し
て各駆動輪にブレーキ力を付与するマスタシリンダと、
これとは別個に設けられたブレーキ液圧供給源とがブレ
ーキペダル踏込時とスリップ制御時とで切り換えて使用
されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、駆動輪の一
方のみにスリップを生じているときに、当該駆動輪のみ
にブレーキ力を付与すると、その反動で他方の駆動輪の
スリップを招くことがある。この場合、駆動輪の全てに
一様にブレーキ力を付与する統合制御を行なえば上記反
動による余分なスリップを防止することができる。しか
し、統合制御を継続することは、スリップを生じていな
い駆動輪にまでブレーキ力が付与される結果、車両の加
速性の点で不利になる。
【0005】そこで、本発明においては、制御態様とし
て、各駆動輪に互いに独立したブレーキ力を付与する独
立制御態様と、上記各駆動輪に一様にブレーキ力を付与
する統合制御態様とを選択することができるようにする
ものであるが、その場合、以下の問題がある。
【0006】すなわち、ブレーキ制御弁は、スリップ制
御の度に上記独立制御と統合制御との双方に使用される
結果、その作動頻度が高くなって耐久性の点で不利にな
り、信頼性を向上せしめることが難しくなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題に対して、独立制御は各駆動輪宛てに設けられたブレ
ーキ液圧制御弁を用いて行なう一方、統合制御は、駆動
輪に供給するブレーキ液圧をマスタシリンダとブレーキ
液圧供給源との間で切り換える切換弁を利用して行なう
ようにすることにより、構造を複雑にすることなく、上
記各駆動輪宛てに設けられているブレーキ液圧制御弁の
作動頻度を低くすることができるようにするものであ
る。
【0008】すなわち、そのための具体的な手段は、複
数の駆動輪の各々に互いに独立したブレーキ力を付与す
る独立制御と、各駆動輪に一様のブレーキ力を付与する
統合制御とのうちから選択された制御態様により、駆動
輪の路面に対するスリップ量が目標値となるように駆動
輪の駆動を制御する車両のブレーキ制御装置において、
ブレーキペダルの踏込力をブレーキ液圧に変換するマ
スタシリンダと、上記マスタシリンダとは別個に設けら
れたブレーキ液圧供給源と、上記マスタシリンダから延
設された第1パイプと、上記ブレーキ液圧供給源より延
設され先端が上記第1パイプの先端に接続された第2パ
イプと、上記第1パイプと第2パイプとの接続部より延
設され各駆動輪のブレーキ本体にブレーキ液圧を分岐供
給するための第3パイプと、上記第1パイプに介設され
た第1開閉弁と、上記第2パイプに介設された第2開閉
弁と、上記第3パイプの各分岐部に介設され上記各車輪
のブレーキ本体に供給するブレーキ液圧を制御するブレ
ーキ液圧制御弁と、上記独立制御態様が選択されたとき
には、上記第1開閉弁により第1パイプを閉、第2開閉
弁により第2パイプを開にして、上記第3パイプに介設
された各ブレーキ液圧制御弁の駆動により各駆動輪に互
いに独立したブレーキ力を付与する独立制御用の弁駆動
態様を選択し、上記統合制御態様が選択されたときに
は、上記各ブレーキ液圧制御弁により第3パイプの各分
岐部を開にして、第1開閉弁と第2開閉弁との駆動によ
り上記第2パイプを増圧用通路とし第1パイプを減圧用
通路として各駆動輪に一様なブレーキ力を付与する統合
制御用の弁駆動態様を選択する弁駆動態様選択手段とを
備えているものである。
【0009】また、上記課題を解決するにあたって、独
立制御用のブレーキ液圧制御弁の故障対策に有効な手段
は、さらに、第3パイプの各分岐部に介設されているい
ずれか一つのブレーキ液圧制御弁に当該分岐部を開にし
て作動不能になる故障が発生したときに上記弁駆動態様
選択手段に統合制御用の駆動態様を強制的に選択せしめ
る駆動態様選択規制手段を設けることである。
【0010】
【作用】上記ブレーキ制御装置においては、第3パイプ
の各分岐部に設けられたブレーキ液圧制御弁は、独立制
御の際にのみ用いられ、統合制御には第1パイプと第2
パイプとに設けられた開閉弁が用いられるから、上記ブ
レーキ液圧制御弁の作動頻度が低くなり、その耐久性の
点で有利になる。また、第2パイプの開閉弁は、ブレー
キ液圧のマスタシリンダ側からブレーキ液圧供給源への
切換と、統合制御とに兼用され、また、第1パイプはブ
レーキ踏込時のマスタシリンダからのブレーキ液圧の供
給通路と統合制御時のリリーフとに兼用されるから、こ
の兼用によってバルブ数の増大及び配管の複雑化が抑え
られる。
【0011】しかして、上記統合制御の場合、第1及び
第2の両開閉弁の単なるオン・オフ作動により制御を行
なうことができ制御性の点で有利である。これに対し
て、独立制御においても、各ブレーキ液圧制御弁を増圧
用の開閉弁と減圧用の開閉弁とにより構成し、開閉弁の
オン・オフ作動で統合制御を行なうことができる。そし
て、この場合、弁自体の数が増えることになるが、統合
制御の際には、上述の如く第1開閉弁と第2開閉弁2つ
の弁しか実質的に作動しないから、弁の作動音の低減を
図る上で有利になる。
【0012】一方、第3パイプの各分岐部に介設されて
いるいずれか一つのブレーキ液圧制御弁が当該分岐部を
開にして作動不能になる故障時に統合制御用の弁駆動態
様を強制的に選択するようにしたものでは、かかる故障
時でもスリップ制御が保証されることになる。
【0013】
【発明の効果】従って、本発明によれば、各駆動輪宛て
に設けられたブレーキ液圧制御弁を独立制御用とし、マ
スタシリンダから延びる第1パイプとブレーキ液圧供給
源から延びる第2パイプとに統合制御用の開閉弁を介設
したから、上記各駆動輪宛てに設けられたブレーキ液圧
制御弁をその作動頻度の低下により長持ちするように
し、その作動の信頼性を向上せしめることができるとと
もに、各ブレーキ液圧制御弁を増圧用と減圧用の2つの
開閉弁で構成して制御性の向上を図る場合でも、弁数の
増大による弁の作動音の増大を抑えることができる。
【0014】また、上記ブレーキ液圧制御弁の故障時に
統合制御での弁駆動態様を強制的に選択するようにした
ものでは、故障時でもスリップ制御を行なうことがで
き、ブレーキ制御装置の信頼性を高めることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図1にはトラクション制御(以下、TRC
制御という)とアンチスキッドブレーキ制御(以下、A
BS制御という)とを行なうためのブレーキ制御装置を
備えた車両の全体構成が示されている。同図において、
1はエンジン、2FL,2FRは左右の前輪、2RL,
2RRは左右の後輪であり、この車両では左右の後輪2
RL,2RRが上記エンジン1により自動変速機3を介
して駆動される駆動輪とされ、左右の前輪2FL,2F
Rが従動輪とされている。70はTRC制御とABS制
御とを実行するための制御手段である。
【0017】まず、上記自動変速機3は、トルクコンバ
ータ11と多段変速歯車機構12とから構成されてい
る。この変速歯車機構12は、既知のように油圧作動式
とされて、実施例では、前進4段、後進1段用とされて
いる。すなわち、その油圧回路に組込まれた複数のソレ
ノイド13aの励磁と消磁との組合わせを変更すること
により変速が行われる。また、トルクコンバータ11
は、油圧作動式のロックアップクラッチ11aを有し、
その油圧回路に組込まれたソレノイド13bの励磁と消
磁とを切換えることにより、締結とその解除とが行われ
る。
【0018】上記ソレノイド13a,13bは、自動変
速機3の変速制御用のATコントロ―ラ60によって制
御される。該ATコントロ―ラ60は、変速特性とロッ
クアップ特性とを予め記憶しており、これに基いて変速
制御とロックアップ制御とを行なう。このため、ATコ
ントロ―ラ60には、メインスロットル弁43の開度を
検出するメインスロットル開度センサ61及びサブスロ
ットル弁45の開度を検出するサブスロットル開度セン
サ62からの各スロットル開度信号と、車速を検出する
車速センサ63からの車速信号(実施例ではプロペラシ
ャフト4の回転数信号)とが入力される。
【0019】<制動力調節機構> 各車輪2FL,2FR,2RL,2RRにはブレーキ2
1FL〜21RRが設けられている。各ブレーキ21F
L〜21RRのキャリパ(ホイールシリンダ)22FL
〜22RRには、それぞれ配管23FL〜23RRを介
してブレーキ液圧が供給されている。
【0020】27はハイドロリックブースタ26を備え
たマスタシリンダであり、ブレーキペダル25の踏込力
をハイドロリックブースタ26によって倍力してマスタ
シリンダ本体に受け、ブレーキ液圧に変換して、吐出口
27a,27bより配管23FL,23FRを介してブ
レーキ液圧を前輪2FL,2FRのキャリパ22FL,
22FRに供給する一方、上記ハイドロリックブースタ
26の作動油としてのブレーキ液を第1パイプ33及び
上記配管23RL,23RRを介して後輪2RL,2R
Rのキャリパ22RL,22RRに与えるようになって
いる。
【0021】また、上記ハイドロリックブースタ26
は、作動油としてのブレーキ液をリザーバタンク31か
らブレーキ液圧供給源(ポンプ)29により配管28を
介して受け、余剰ブレーキ液はリターン用配管30を介
してリザーバタンク31へ戻されるようになっている。
【0022】そうして、上記配管28からは第2パイプ
28aが分岐し、その先端が上記マスタシリンダ27か
らの第1パイプ33の先端に接続されている。そして、
この第1パイプ33と第2パイプ28aとの接続点aか
ら、上述の配管23RL,23RRが第3パイプとして
分岐して上記後輪2RL,2RRのキャリパ22RL,
22RRに延設されているものである。
【0023】上記第1パイプ33には、電磁式の第1開
閉弁34と、マスタシリンダ27のハイドロリックブー
スタ26から接続点aへ向けての流れのみを許容する一
方向弁35とが並列に設けられている。また、第2パイ
プ28aには電磁式の第2開閉弁32が介設されてい
る。さらに第3パイプとしての配管23RL,23RR
には、電磁式の開閉弁36A,37Aが介設されている
とともに、該開閉弁36A,37Aの下流に接続された
リリーフ通路38L,38Rに電磁式の開閉弁36B,
37Bが介設されており、この開閉弁36A,37Aと
開閉弁36B,37Bとにより、ブレーキ液圧制御弁が
構成されている。
【0024】一方、左前輪用のブレーキ配管23FLと
右前輪用のブレーキ配管23FRとには、電磁式の開閉
弁50A,51Aが介設されているとともに、該開閉弁
50A,51Aの下流に接続されたリリーフ通路52
L,52Rには、電磁式の開閉弁50B,51Bが介設
されている。
【0025】上記各開閉弁32,34,36A,37
A,36B,37B,50A,51A,50B,51B
は、制御手段70によって制御される。この場合、TR
C制御(ブレーキ制御)を行わないときには、図示のよ
うに、第1開閉弁34が開、第2開閉弁32が閉、第3
パイプの開閉弁36B,37Bが閉、開閉弁36A,3
7Aが開とされる。これにより、ブレーキペダル25が
踏込まれると、前輪用ブレーキ21FL,21FRに対
してはマスタシリンダ27の本体からブレーキ液圧が供
給され、後輪用ブレーキ21RL,21RRに対して
は、マスタシリンダ27のハイドロリックブースタ26
からのブレーキペダル25の踏込み力に応じた倍力用液
圧がブレーキ液圧として第1パイプ33を介して供給さ
れる。
【0026】また、後述するように、TRC制御を行な
う場合、左右の後輪2RL,2RRを独立して制御する
独立制御においては、第1開閉弁34が閉、第2開閉弁
32が開とされて、第3パイプの開閉弁36A,37
A,36B,37Bの開閉が行なわれる。一方、左右の
後輪2RL,2RRを統合して制御する統合制御におい
ては、第3パイプの開閉弁36A,37Aが開、開閉弁
36B,37Bが閉とされて、第1開閉弁34と第2開
閉弁32の開閉が行なわれる。
【0027】また、上記開閉弁36A,36B,37
A,37B,50A,51A,50B,51Bはデュー
ティ制御に開閉制御されるようになっている。また、第
2パイプ28aを経たブレーキ液圧は、一方向弁35の
作用によって、ブレーキペダル25に対する反力として
作用しないようになっている。
【0028】また、ABS制御にあたっては、図示のよ
うに第2開閉弁32が閉とされて、開閉弁36A,37
A,36B,37B,50A,51A,50B,51B
の開閉が行なわれることになる。
【0029】<駆動力調節機構> TRC制御の場合、駆動輪2RL、2RRの駆動トルク
を低減するために、駆動輪2RL、2RRに対するブレ
ーキ制御を行うと共に、駆動輪2RL、2RRに伝達さ
れる駆動力、つまりはエンジン1の発生トルクの低減を
も行う。このため、エンジン1の吸気通路41には、ア
クセルペダル42に連結された上述のメインスロットル
弁43と、スロットル開度調節用アクチュエータ44に
連結された上述のサブスロットル弁45とが配設され、
サブスロットル弁45を上記制御手段70により上記ア
クチュエータ44を介して制御するようになっている。
【0030】上記制御手段70は、各センサからの信号
を受け入れる入力インターフェイスと、CPU、ROM
及びRAMからなるマイクロコンピュータと、出力イン
ターフェイスと、各開閉弁及びアクチュエータ44を駆
動する駆動回路とを備えており、ROMには制御プログ
ラム、各種マップ等が格納され、またRAMには制御を
実行するのに必要な各種メモリが設けられている。
【0031】<TRC制御> TRC制御に際しては、ブレ―キ制御と、上記スロット
ル開度調節用アクチュエータ44を制御することによる
エンジン制御と、変速制御用のATコントロ―ラ60を
介したロックアップ制御とを行う。制御手段70には、
スロットル開度センサ61、62および車速センサ63
からの信号が入力される他、各車輪2FL〜2RRの速
度を検出する車輪速センサ66FL〜66RRからの車
輪速信号と、アクセル開度を検出するアクセル開度セン
サ67からのアクセル開度信号と、ハンドル舵角を検出
する舵角センサ69からのハンドル舵角信号と、マニュ
アル操作されるスイッチ71からのモード信号とが入力
される。
【0032】(TRC制御の内容) 上記制御手段70によるTRC制御の内容を、エンジン
制御とブレーキ制御とに着目して示したのが図2であ
る。同図において、エンジン用の目標値(駆動輪の目標
スリップ値)はSETで示し、ブレーキ用の目標値はS
ETで示している(SBT>SET)。
【0033】t1 時点前までは、駆動輪に大きなスリッ
プが生じていないので、エンジン制御は行われておら
ず、従ってサブスロットル弁45は全開であって、スロ
ットル開度Tn(両スロットル弁43,45の合成開度
であって、開度の小さな方のスロットル弁の開度に一致
する)は、アクセル開度に対応したメインスロットル開
度TH・Mである。
【0034】t1 時点では、駆動輪のスリップ値が、エ
ンジン用目標値SETとなった大きなスリップ発生時と
なる。実施例では、この駆動輪のスリップ値がSET以
上となったときにTRC制御を開始するようになってお
り、このt1 時点で、スロットル開度が下限制御値SM
にまで一挙に低下される(フィードフォワード制御)。
そして、一旦SMとした後は、駆動輪のスリップ値がエ
ンジン用目標値SETとなるように、サブスロットル弁
45の開度がフィードバック制御される。このとき、ス
ロットル開度Tnはサブスロットル弁開度TH・Sとな
る。
【0035】t2 時点では、駆動輪のスリップ値がブレ
ーキ目標値SBT以上となったときであり、このとき
は、駆動輪のブレーキ21RL,21RRに対してブレ
ーキ液圧が供給され、エンジン制御とブレーキ制御の両
方によるTRC制御の開始される。ブレーキ液圧は、駆
動輪のスリップ値がブレーキ用目標値SBTとなるよう
にフィードバック制御される。
【0036】t3 時点では、駆動輪のスリップ値がブレ
ーキ用目標値SBT未満となったときであり、これによ
ってブレーキ液圧が徐々に低下され、やがてブレーキ液
圧は零となる。ただし、エンジンによるスリップ制御
は、なおも継続される。
【0037】尚、TRC制御の終了条件は、実施例で
は、アクセル開度が全閉となったときとしている。
【0038】<制御手段70の具体的構成(TRCにつ
いて)> 上記TRC制御の実行のために、制御手段70は、図3
に示すようにスリップ量演算手段101、目標値設定手
段102、路面摩擦係数算出手段103、スリップ判定
手段104、弁駆動態様選択手段105、制御量演算手
段106、駆動態様選択規制手段107及び故障検出手
段108を備えている。
【0039】(スリップ量演算) スリップ量演算手段101による駆動輪のスリップ量の
演算は、車輪速センサ66FR,66FL,66RR,
66RLからの検出信号に基いて行なわれる。すなわ
ち、駆動輪の回転速度から従動輪の回転速度を差し引く
ことによりスリップ値を算出するものである。なお、こ
のスリップ値の算出にあたっては、エンジン制御用の場
合、駆動輪の回転速度は左右駆動輪のうちの大きい方が
選択され、従動輪の回転速度は左右従動輪の平均値が用
いられる。ブレーキ制御用の場合、従動輪の回転速度は
エンジン制御用と同じであるが、駆動輪の回転速度は独
立制御の場合には左右駆動輪の回転速度がそれぞれ用い
られる。
【0040】(目標値SET,SBTの設定) 目標値設定手段102による目標値の設定は、車速と、
アクセル開度と、ハンドル舵角と、モードスイッチ71
の操作状態と、路面摩擦係数μとに基いて行なわれる。
図4は、目標値SETおよびSBTを決定する回路をブ
ロック図的に示したものである。すなわち、同図におい
て、SETの基本値STA0と、SBTの基本値STB
0とが、路面摩擦係数μをパラメータとして、マップ8
1に記憶されている(STB0>STA0)。そして、
この基本値STB0、STA0に、それぞれ補正ゲイン
係数KDを掛け合わせることにより、SETおよびSB
Tが得られる。
【0041】上記補正ゲイン係数KDは、各ゲイン係数
VGとACPGとSTRGとMODEGとを掛け合わせ
ることにより得られる。上記ゲイン係数VGは、車速を
パラメータとするもので、マップ82として記憶されて
いる。ゲイン係数ACPGは、アクセル開度をパラメー
タとするもので、マップ83として記憶されている。ゲ
イン係数STRGは、ハンドル舵角をパラメータとする
もので、マップ84として記憶されている。ゲイン係数
MODEGは、運転者にマニュアル選択されるもので、
テーブル85に記憶されている。このテ―ブル85で
は、スポーツモードとノーマルモードとセーフティモー
ドとの三種類が設けられている。
【0042】下限制限値SMは、図5に示すように、車
速と路面摩擦係数μとをパラメータとして、マップ91
として記憶されている。なお、図5において、μ=1が
摩擦係数最小であり、μ=5が摩擦係数最大である。
【0043】(路面摩擦係数の算出) タイヤと路面との間の摩擦係数である路面摩擦係数μ
は、車体速Vrと車体加速度VG とに基いて算出され
る。
【0044】すなわち、車体加速度VG の演算には、タ
イマA(100msecカウント)と、タイマB(500ms
ecカウント)とを用いる。すなわち、車体加速度VG
は、スリップ制御開始から500msec経過まで(車体加
速度が十分に大きくない)は、100msec毎に100ms
ec間の車体速Vr(本例の場合は前輪2FL,2FRの
両車輪速のうち速い方の車輪速、単位;km/h)の変化
に基いて次の(1) 式により求め、500msec経過後(車
体加速度が十分に発達)は100msec毎に500msec間
の車体速Vrの変化に基いて次の(2)式により求める。
【0045】 上記Gk1及びGk2は係数である。また、Vr(k) は現
時点、Vr(k-100) は100msec前、Vr(k-500)は5
00msec前の各車体速である。
【0046】そして、上述の如くして算出された車体加
速度VG と車体速Vrとから次の表1により3次元補間
によって路面摩擦係数μを求める。
【0047】
【表1】
【0048】(スリップ判定) スリップ判定手段104によるスリップ判定は、上記ス
リップ量と目標値SET及びSBTとの比較により行な
われる。すなわち、スリップ量がSETよりも大のとき
エンジン制御要と判定し、SBTよりも大のときブレー
キ制御要と判定するとともに、スリップフラグを1(ス
リップ制御中)にセットする。さらに、ブレーキ制御要
の判定のとき、初期(所定時間)は統合制御態様を選択
し、以後は独立制御態様を選択する。
【0049】(弁駆動態様の選択) 弁駆動態様選択手段105は、上記スリップ判定手段1
04によりブレーキ制御要が判定されているときに、独
立制御態様と統合制御態様とのうちのいずれが選択され
ているかに基いて、弁の駆動態様を選択するものであ
る。
【0050】すなわち、独立制御態様が選択されている
ときには、上記第1開閉弁34が閉とされ第2開閉弁3
2が開とされて、第3パイプの各ブレーキ液圧制御弁3
6A,36B、あるいは37A,37Bの駆動により各
駆動輪に互いに独立したブレーキ力が付与される独立制
御用の弁駆動態様が選択され、上記統合制御態様が選択
されているときには、上記各ブレーキ液圧制御弁のうち
の開閉弁36A,37Aが開、開閉弁36B,37Bが
閉とされて、第1開閉弁34と第2開閉弁32との駆動
により各駆動輪に一様なブレーキ力が付与される統合制
御用の弁駆動態様が選択されるものである。
【0051】(制御量演算) 制御量演算手段106による制御量の演算は、上記スリ
ップ量と目標値SET,SBTとの差に基いて行なわれ
る。すなわち、目標値SETとするのに必要な目標スロ
ットル開度(サブスロットル弁45の開度)TH・Sが
例えばPI−PD制御によって決定され、目標値SBT
とするのに必要なブレーキ力Pn(弁32,34、36
A,36B、あるいは37A,37Bの操作量=デュー
ティ比)が例えばI−PD制御により決定される。
【0052】この場合、上記弁駆動態様選択手段105
により独立制御用の弁駆動態様が選択されているときに
は、第1開閉弁34を全閉、第2開閉弁32を全開とす
るデューティ比が決定され、第3パイプの各ブレーキ液
圧制御弁36A,36B、あるいは37A,37Bのデ
ューティ比は目標値SBTが得られるようフィードバッ
ク制御される。一方、上記弁駆動態様選択手段105に
より統合制御用の弁駆動態様が選択されているときに
は、上記各ブレーキ液圧制御弁のうちの開閉弁36A,
37Aを全開、開閉弁36B,37Bを全閉とするデュ
ーティ比が決定され、第1開閉弁34及び第2開閉弁3
2のデューティ比は目標値SBTが得られるようフィー
ドバック制御される。
【0053】(駆動態様選択の規制) 駆動態様選択規制手段107は、第3パイプの開閉弁3
6A,37Aのいずれか一つが全開状態で作動不能にな
るか、開閉弁36B,37Bのいずれか一つが全閉状態
で作動不能になったことが故障検出手段108により検
出されたときに、上記弁駆動態様選択手段105に統合
制御用の弁駆動態様を強制的に選択せしめるものであ
る。
【0054】図6は弁駆動態様選択制御の流れを示すも
のであり、各種データが入力され、TRC制御中(スリ
ップフラグ=1)であって、統合制御が選択されている
場合には、第1開閉弁34と第2開閉弁32とがブレー
キ液圧制御用として選択される(ステップS1〜S
4)。上記独立制御が選択されている場合には、第3パ
イプのブレーキ液圧制御弁36A,36B,37A,3
7Bが正常であれば、当該弁がブレーキ液圧制御用とし
て選択される(ステップS3,S5,S6)。上記第3
パイプのブレーキ液圧制御弁36A,36B,37A,
37Bに故障があれば、独立制御が選択されている場合
でも第1開閉弁34と第2開閉弁32とがブレーキ液圧
制御用として選択されて統合制御が行なわれる(ステッ
プS5,S4)。また、TRC制御中でなければ、ブレ
ーキペダル25によるブレーキ及びABS制御を行なう
ことができるように、第1開閉弁34が開、第2開閉弁
32が閉、ブレーキ液圧制御弁36A,37Aが開、3
6B,37Bが閉とされる(ステップS2,S7)。
【0055】<ABS制御> ABS制御について説明する。
【0056】本例は、開閉弁50A,50Bの作動によ
って左前輪2FLのブレーキ21FLの制動圧を調節す
る第1チャンネルと、開閉弁51A,51Bの作動によ
って右前輪2FRのブレーキ21FR制動圧を調節する
第2チャンネルと、開閉弁36A,36B,37A,3
7Bの作動によって左右の後輪2RL,2RRのブレー
キ21RL,21RRの制動圧を調節する第3チャンネ
ルとを備え、これら各チャンネルは互いに独立して制御
されるようになっている。つまり、後輪2RL,2RR
については統合制御がなされることになる。
【0057】制御手段70は、ブレーキペダル25が踏
まれているか否かを検出するブレーキセンサ72からの
ブレーキ信号と、各車輪2FL〜2RRの回転速度を検
出する車輪速センサ66FL〜66RRからの車輪速信
号と、舵角センサ69からの転舵角信号とが入力され、
ABS制御を各チャンネル毎に並行して行なうようにな
っている。
【0058】すなわち、制御手段70は、疑似車体速設
定部と、制御閾値設定部を備え、制御閾値と車輪加減速
度やスリップ率との比較によってフェーズ0(ABS非
制御状態)、フェーズI(ABS制御時における制動圧
の減圧状態)、フェーズII(減圧後の保持状態)、フェ
ーズIII (減圧保持後の急増圧状態)及びフェーズIV
(急増圧後の緩増圧状態)からフェーズを選択し、各フ
ェーズに応じた制動圧制御信号を開閉弁36A,36
B,37A,37B,50A,50B,51A,51B
に出力するようになっている。
【0059】図7は上記制動圧の増減制御の一例を示
す。
【0060】 すなわち、定速走行状態からブレーキ
ペダル25が踏み込まれると、制動圧が増加していき、
それに伴って車輪速が減少していく。
【0061】 車輪減速度が第1の車輪減速度閾値よ
りも大きくなると、ABS制御に移行してフェーズIが
選択され、制動圧は所定の減圧態様に従って減少され
る。
【0062】 車輪減速度が第2の車輪減速度閾値よ
りも小さくなると、フェーズIIが選択され、制動圧は減
圧状態で保持される。
【0063】 上記減圧保持に伴ってスリップ率が減
少し、第1のスリップ率閾値を越えると、フェーズIII
が選択され、制動圧の急増加が行われる。
【0064】 上記急増圧により、車輪加速度が減少
し車輪加速度閾値以下になると、フェーズIVが選択さ
れ、制動圧の緩増加が行われる。
【0065】 上記緩増圧により、スリップ率が第2
のスリップ率閾値を越えると、フェーズIが選択され
る。
【0066】以上の如くして、第1〜第3の各チャンネ
ルにつき、互いに独立して制動圧が増減制御されること
により、各車輪のロックないしはスキッド状態の発生を
防止し、方向安定性を失わせずに車両を短い制動距離で
停止させることになる。
【0067】従って、上記実施例においては、後輪2R
L,2RRのTRC制御とABS制御とに注目した場
合、TRC制御における独立制御とABS制御とにおい
ては各後輪2RL,2RR宛てに設けられた開閉弁36
A,36B,37A,37Bが用いられるが、TRC制
御における統合制御の場合には上記開閉弁36A,36
B,37A,37Bは開あるいは閉に固定された状態
で、第1開閉弁34と第2開閉弁32とが開閉制御され
ることになる。
【0068】よって、上記各後輪2RL,2RR宛てに
設けられた開閉弁36A,36B,37A,37Bの作
動頻度が低くなり、その耐久性が良くなって作動の信頼
性を向上せしめることができる。また、統合制御の場合
の弁駆動数は第1開閉弁34と第2開閉弁32の2つで
あり、弁の作動音の低減を図る上で有利になる。
【0069】さらに、上記開閉弁36A,36B,37
A,37Bが故障したときでも、統合制御は可能である
から、ブレーキ制御装置の信頼性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構成図
【図2】TRC制御のタイムチャート図
【図3】TRC制御の構成図
【図4】エンジン用及びブレーキ用の各スリップ目標値
を決定するための回路図
【図5】下限制限値SMの制定のためのマップ図
【図6】弁駆動態様選択制御のフロー図
【図7】ABS制御のタイムチャート図
【符号の説明】
2FL,2FR 前輪(従動輪) 2RL,2RR 後輪(駆動輪) 22FL〜22RR キャリパ(ブレーキ本体) 23RL,23RR 第3パイプ 25 ブレーキペダル 26 ハイドロリックブースタ 27 マスタシリンダ 28a 第2パイプ 32 第2開閉弁 33 第1パイプ 34 第1開閉弁 36A,36B, 37A,37B ブレーキ液圧制御弁 70 制御手段 105 弁駆動態様選択手段 107 駆動態様選択規制手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−231058(JP,A) 特開 昭60−179363(JP,A) 特開 昭64−47644(JP,A) 特開 昭64−44369(JP,A) 特開 平2−279450(JP,A) 特開 平1−119461(JP,A) 特開 平1−106760(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/58

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の駆動輪の各々に互いに独立したブレ
    ーキ力を付与する独立制御と、各駆動輪に一様のブレー
    キ力を付与する統合制御とのうちから選択された制御態
    様により、駆動輪の路面に対するスリップ量が目標値と
    なるように駆動輪の駆動を制御する車両のブレーキ制御
    装置において、ブレーキペダルの踏込力をブレーキ液圧
    に変換するマスタシリンダと、上記マスタシリンダとは
    別個に設けられたブレーキ液圧供給源と、上記マスタシ
    リンダから延設された第1パイプと、上記ブレーキ液圧
    供給源より延設され先端が上記第1パイプの先端に接続
    された第2パイプと、上記第1パイプと第2パイプとの
    接続部より延設され各駆動輪のブレーキ本体にブレーキ
    液圧を分岐供給するための第3パイプと、上記第1パイ
    プに介設された第1開閉弁と、上記第2パイプに介設さ
    れた第2開閉弁と、上記第3パイプの各分岐部に介設さ
    れ上記各車輪のブレーキ本体に供給するブレーキ液圧を
    制御するブレーキ液圧制御弁と、上記独立制御態様が選
    択されたときには、上記第1開閉弁により第1パイプを
    閉、第2開閉弁により第2パイプを開にして、上記第3
    パイプに介設された各ブレーキ液圧制御弁の駆動により
    各駆動輪に互いに独立したブレーキ力を付与する独立制
    御用の弁駆動態様を選択し、上記統合制御態様が選択さ
    れたときには、上記各ブレーキ液圧制御弁により第3パ
    イプの各分岐部を開にして、第1開閉弁と第2開閉弁と
    の駆動により上記第2パイプを増圧用通路とし第1パイ
    プを減圧用通路として各駆動輪に一様なブレーキ力を付
    与する統合制御用の弁駆動態様を選択する弁駆動態様選
    択手段とを備えていることを特徴とする車両のブレーキ
    制御装置。
  2. 【請求項2】第3パイプの各分岐部に介設されているい
    ずれか一つのブレーキ液圧制御弁に当該分岐部を開にし
    て作動不能になる故障が発生したときに、弁駆動態様選
    択手段に統合制御用の駆動態様を強制的に選択せしめる
    駆動態様選択規制手段とを備えている請求項1に記載の
    車両のブレーキ制御装置。
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