JPH0321324Y2 - - Google Patents

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JPH0321324Y2
JPH0321324Y2 JP1985169108U JP16910885U JPH0321324Y2 JP H0321324 Y2 JPH0321324 Y2 JP H0321324Y2 JP 1985169108 U JP1985169108 U JP 1985169108U JP 16910885 U JP16910885 U JP 16910885U JP H0321324 Y2 JPH0321324 Y2 JP H0321324Y2
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JP
Japan
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seat
heater
cover
case
vehicle
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JP1985169108U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、電車やモノレールなどの車両用の
暖房装置に関するものである。
〔従来の技術〕
第4図は例えば実開昭59−78165号公報に示さ
れた従来の車両用暖房装置を設置した座席部の側
断面図、第5図は第4図の下部の正面図である。
第4図、第5図において、1は座席シート、2
は座席シート1の水平な下面、3は座席シート1
の下方にこれの下面2と所定空間を保つて設置し
た暖房器である。この暖房器3は上面および背面
部を覆う断面ほぼアングル状のケース4と、ケー
ス4にこれの前面および下面を覆うように固定さ
れ、また多数の通気孔5aが形成されたカバー5
とで、箱形の器体が構成され、この器体の内部に
反射板6および反射板6の前方に配置した発熱体
7が保持されている。8は座席シート1を支える
脚、9は車体の床面である。
この暖房装置は、発熱体7に通電することで、
発熱体7で暖められた空気が第4図の矢印に示す
ように通気孔5aを経て下方から前方上部に対流
し、また発熱体7からの輻射熱が、発熱体7から
直接、または反射板6で反射され、カバー5の通
気孔5aから発散するか、一たんカバー5を暖
め、カバー5からの2次輻射や対流によつて室内
を暖房する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の上述のように構成された車両用暖房装置
には次の問題点があつた。
すなわち、暖房器3のカバー5の通気孔5aか
ら出た熱気が座席シート1の下面2に当り、方向
性がないまま任意の方向に分散するため、座席に
座つた乗客に対して直接的な暖房ができず、暖房
容量に比べて暖房効果が少ない。また、ケース4
の裏面や上面は反射板6を介し、あるいはその他
の伝導で熱くなり、暖められた空気は、座席シー
ト1の裏面や後部に上昇するが、座席に座つた乗
客には直接的に寄与しない。
この考案は、上述のような問題点を解消しよう
とするものであつて、暖房器の暖房効果を座席に
座つた乗客に対して直接的に役立て、より効率の
よい車両用暖房装置を得ることを目的としてい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
各々が左右2つの脚8によつて単独に設置され
るクロスシート1の下方に、発熱体7と、反射板
6と、アングル状のケース4と、通気孔5aを有
するカバー5とを備える暖房器を設ける車両用暖
房装置において、上記シート1の下面2と上記ケ
ース4との間に、暖められた空気が上記下面2に
沿つて上昇し上記シート1の前方に誘導されて流
出するように間〓を設けるとともに、上記シート
1の下面の後部に凸部10と下面の左右両側に凸
部11を設けたことを特徴とするクロスシートの
車両用暖房装置を提供する。
〔作用〕
この考案における車両用暖房装置によれば、暖
房器から出る熱気および暖房器の上面などからの
放熱による放熱を、座席シート下面の傾斜と凸部
とにより座席シートの前方に集めて対流させ、座
席に座つた乗客に対して直接的に役立てられる。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を第1図、第2図に
よつて説明する。
第1図はこの考案の一実施例による暖房装置を
設置した座席部の側断面図、第2図は第1図の
−線矢視による座席シートの裏面図である。
第1図、第2図において、1は座席シートであ
り、座席シート1の下面2は、後部を下げること
によつて、全体に前方が後方より高くなる傾斜面
が形成されている。また、座席シート1下面に
は、後述の暖房器3の後方位置と両側位置に相当
する外側部分に凸部10,11が設けられてい
る。3は暖房器であり、暖房器3は前面ほぼアン
グル状のケース4と、このケース4に両端部が固
定され、また多数の通気孔5aが形成されたカバ
ー5とで箱形に構成した器体の内部に、下方開口
したほぼ大括弧形断面の反射板6および反射板6
の下方に配置した発熱体7が保持されている。そ
して、反射板6とケース4の上面とがほぼ平行に
近接配置され、これらの間に空間が形成され、ケ
ース4と座席シート1の傾斜した下面2も空間を
保つてほぼ平行に配置されている。8は座席シー
ト1の脚、9は車体の床面である。
以上のように構成された実施例の車両用暖房装
置は、発熱体7に通電することで、発熱体7から
の輻射熱が発熱体7から直接または反射板6で反
射されてカバー5側に放射され、一部がカバー5
の通気孔5aから室内に放散され、他部がカバー
5に当つてカバー5を暖め、カバー5から2次輻
射や対流によつて室内側を暖房する。また、熱気
の対流はカバー5の通気孔5aを介して行われ、
空気がカバー5の下面から一たん反射板6内に充
満し、その後に反射板5の開口前端部からカバー
5前面の通気孔5aを通つて第1図の矢印Aに示
すように流出する。一方、反射板6とケース4の
間の空気は、カバー5の後方下面の通気孔5aか
ら、カバー5の前方上部の通気孔5aに向つて第
1図の矢印Bに示すうに対流する。さらに、ケー
ス4の外面で暖められた空気はその後面に沿つて
上昇し、座席シート1の下面2に当り、この下面
2に沿つて第1図の矢印Cに示すように座席前方
に流出する。
そして、座席シート1の下面2には、暖房器3
の外形と若干離れた位置に凸部10,11が設け
られているので、座席シート1下面2に沿つて上
昇する熱気は、上記凸部11,12を乗越えるも
のは少なく、熱気のほとんどが座席シート1の前
方に誘導されて流出することになる。なお、それ
ぞれの熱気の温度は矢印A>B>Cの順に下側ほ
ど高く、座席シート1の下面2に接するものは比
較的低くなつている。
第3図はこの考案の他の実施例による車両用暖
房装置を設置した座席シート部の側断面図であ
る。
この実施例では、座席シート1の下面2に、断
面アングル状の金具12を固定することで、凸部
10,11が暖房器3の後方位置および両側位置
に設けてある。この実施例の暖房装置は、第1
図、第2図に示した実施例と同様な作用が得られ
る。
この考案は、座席シート下面の傾斜角度が大き
い場合には暖房器の側方位置のみに凸部を設け、
また脚8の前後方向の寸法が長い場合には暖房器
の後方位置のみに凸部を設けてもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、暖房
器で得られる対流による熱気は座席シート下面に
沿つてほとんど全部が座席シート前方に流出し、
しかも座席シートに対し下側になるほど高い温度
の空気の対流が行われるため、座席に座わつた乗
客に対し無効な熱が少なく、省エネルギ暖房がで
きると共に、足元が暖かい理想的な暖房ができ、
さらに座席シート下面には比較的低温の空気が接
するため、座席シートの熱劣化が少ないという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による車両用暖房
装置を設置した座席部の側断面図、第2図は第1
図の−線矢視による座席シートの裏面図、第
3図はこの考案の他の実施例による車両用暖房装
置を設置した座席部の側断面図、第4図は従来の
車両用暖房装置を設置した座席部の側断面図、第
5図は同下部の正面図である。 1……座席シート、2……座席シートの下面、
3……暖房器、4……ケース、5……カバー、5
a……通気孔、6……反射板、7……発熱体、8
……座席シートの脚、10,11……凸部。な
お、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 各々が左右2つの脚8によつて単独に設置され
    るクロスシート1の下方に、発熱体7と、反射板
    6とアングル状のケース4と、通気孔5aを有す
    るカバー5とを備える暖房器を設ける車両用暖房
    装置において、上記シート1の下面2と上記ケー
    ス4との間に、暖められた空気が上記下面2に沿
    つて上昇し上記シート1の前方に誘導されて流出
    するように間〓を設けるとともに、上記シート1
    の下面の後部に凸部10と下面の左右両側に凸部
    11を設けたことを特徴とする車両用暖房装置。
JP1985169108U 1985-11-01 1985-11-01 Expired JPH0321324Y2 (ja)

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JP1985169108U JPH0321324Y2 (ja) 1985-11-01 1985-11-01

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JP1985169108U JPH0321324Y2 (ja) 1985-11-01 1985-11-01

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JPS6277073U JPS6277073U (ja) 1987-05-16
JPH0321324Y2 true JPH0321324Y2 (ja) 1991-05-09

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8205939B2 (en) 2006-12-21 2012-06-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Heat radiation mechanism

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5942716B2 (ja) * 1976-12-20 1984-10-17 株式会社日立製作所 顔料付着けい光体の製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5942716U (ja) * 1982-09-13 1984-03-21 株式会社東芝 車両用座席暖房装置

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JPS6277073U (ja) 1987-05-16

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