JPH03199484A - 塗料組成物および該組成物を塗工してなるキャストコート紙 - Google Patents

塗料組成物および該組成物を塗工してなるキャストコート紙

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JPH03199484A
JPH03199484A JP33829289A JP33829289A JPH03199484A JP H03199484 A JPH03199484 A JP H03199484A JP 33829289 A JP33829289 A JP 33829289A JP 33829289 A JP33829289 A JP 33829289A JP H03199484 A JPH03199484 A JP H03199484A
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latex
coating composition
weight
coated paper
cast
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JP33829289A
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Katsumi Kaneda
金田 勝美
Akio Tanaka
田中 顕雄
Masao Tomita
富田 正雄
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はキャストコート紙用塗料組成物および該組成物
を塗工してなるキャストコート紙に関し、特に優れた光
沢面および印刷適性を有するキャストコート紙が効率よ
く製造可能なキャストコート紙用塗料組成物及びそれを
用いたキャストコート紙に関するものである。
[従来の技術] キャストコート紙の製造方法としては、キャストコート
紙用塗料組成物を原紙に塗工し湿潤状態のままで加熱し
た鏡面ドラムに圧着し乾燥する直接法、原紙に塗工した
湿潤状態のキャストコート紙用塗料組成物を凝固させて
から加熱鏡面ドラムで圧着乾燥する凝固法、およびキャ
ストコート紙用塗料組成物を原紙に塗工して一旦乾燥ま
たは半乾燥した後、再度湿潤させてから加熱鏡面ドラム
で圧着乾燥する再湿法等がある。これら三法のキャスト
コート紙の製造方法は、いずれも塗工された顔料および
接着剤を主成分するキャストコート紙用塗料組成物を、
湿潤状態で加熱ドラムに圧着乾燥し鏡面より剥離させて
高光沢で均一なキャスト面を得る点で共通している。し
かしながら水を多量に含んだ塗料組成物の塗工層を加熱
ドラムで圧着乾燥することは、多量の水分が原紙層を通
過して裏面から蒸発することになる。一般のアート紙や
コート紙は塗工された塗料組成物の表面からも水分が蒸
発し乾燥されることに比較すれば、キャストコート紙の
乾燥効率は低く結果的に低生産性につながっている。
また得られるキャストコート紙の品質および生産性向上
の目的で、原紙として予め顔料および接着剤を主成分と
するコート紙用塗料組成物を塗工乾燥した一般のアート
紙およびコート紙の如き加工紙を用い、その表面に少量
キャストコート紙用塗料組成物を塗工し裏面へ抜ける水
分量を少なくする方法もあるが、このような原紙を用い
ると原紙のコート層が水分の裏面への通過を妨げ著しく
乾燥効率を低下させるので、キャストコート紙の生産性
を上げることができていない。
さらに水分の蒸発を促進させる目的でドラム温度を高く
すると急激な水分の蒸気化が起こるため、キャスト面に
ピンホール状の欠陥が生じたり、キャストコート層と原
紙層の間でフクレが発生する。またキャストコート紙表
面の強度が弱いと、キャスト面がドラムから剥離する時
にコート層の一部がドラムに付着する現象、即ちドラム
ビックが発生する。通常生産性を上げるために剥離速度
を増すほどドラムビックの発生率が高くなる。
[発明が解決しようとする課題] 次に、キャスト紙の一般的な特長である、印刷時に於け
る良好な印刷インキのセット性を向上する方法としては
、接着剤として使用するカゼイン等の水溶性高分子を減
少する方法や、接着剤として用いる合成ゴムラテックス
成分中の脂肪族共役ジオレフィン系モノマーを増加する
等で良好な結果が得られることが知られているが、これ
らの方法ではいずれも剥離速度が著しく低下するため生
産性を上げることができない。上記の如〈従来高光沢で
インキセット性の良好なキャスト面を高速で効率よく生
産することは困難であった。
従って、本発明の目的は、キャストコート紙の製造にあ
たり、ピンホール、フクレおよびドラムビック等の欠陥
を発生させずに、高光沢でインキセット性の良好なキャ
スト面を有するキャストコート紙を、効率よく製造する
ことが可能なキャストコート紙用塗料組成物および該組
成物を塗工してなるキャストコート紙を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、顔料および接着剤を主成分とするキャストコ
ート紙用塗料において、該接着剤として脂肪族共役ジオ
レフィン系モノマーを主成分とする合成ゴムラテックス
と脂肪族共役ジオレフィン系モノマーを含む高ガラス転
移点(以下Tgと略)組成の変性ラテックスを用いたキ
ャストコート紙用塗料組成物を使用することにより、優
れた透気性のコート層が水分の蒸発が容易になりピンホ
ールやフクレの発生がなくなり、同時に強い接着強度を
付与することができるので、ドラムビックの発生もなく
高光沢でインキセット性の良好なキャストコート紙を、
効率よく製造することを可能にしたものである。
即ち本発明は、顔料および接着剤を主成分とするキャス
トコート紙用塗料組成物において、該接着剤が、脂肪族
共役ジオレフィン系モノマーが構成重合体成分中45〜
60重量%のラテックスを該接着剤の50〜70重量%
含有し、脂肪族共役ジオレフィン系モノマーが構成重合
体成分中15〜25重量%のラテックスを該接着剤の5
0〜30重量%含有することを特徴とするキャストコー
ト紙用塗料組成物、並びに、該組成物を塗工してなるキ
ャストコート紙である。
更に本発明の詳細な説明する。
上記脂肪族共役ジオレフィン系モノマー(以下、ジエン
系モノマーと略す)が構成重合体成分中45〜60重量
%のラテックスは、好ましくはパイブロン粘弾性測定に
よるTgが−57〜−29℃であり、ジエン系モノマー
が構成重合体成分中15〜25重量%のラテックスは、
好ましくはTgが+12〜+42℃と高Tgである。
まず、接着剤として使用するラテックス中のジエン系モ
ノマーを構成重合体成分中の45〜60重量%とし、該
接着剤中の使用量を50〜70重量%と限定した理由は
つぎの通りである。即ちジエン系モノマーが60重量%
を越え[Tg−57℃未/i¥J]使用量が該接着剤の
70重量%を越え、別に添加する高Tg組成うテックス
中ジエン系モノマーが15〜25重量%であって該接着
剤中の30重量%未満使用することでは、これにより得
られたコート紙用塗料組成物の離型性改良の効果がえら
れず光沢も不十分であることによる。またジエン系モノ
マーが60重量%を越え使用量が該接着剤の50重量%
未満、別に添加する高Tg組成ラテックス中のジエン系
モノマーが15〜25重量%であって該接着剤中の50
重量%を越えて使用することでは、得られたキャストコ
ート紙の表面強度が低下する、更にジエン系モノマーが
45重量%未満[Tg−29°Cを越える〕で使用量が
該接着剤の70重量%を越え、別に添加する高Tg組成
うテックス中ジエン系モノマーが15〜25重量%であ
って該接着剤中の30重量%未満使用することでは、得
られたキャスト紙は印刷時のインキセット性が不良とな
ることによる。またジエン系モノマーが45重量%未満
で使用量が該接着剤の50重量%未満、別に添加する高
Tg組成うテックス中ジエン系モノマーが15〜25重
量%であって該接着剤中の50重量%を越えて使用する
ことでは得られたキャスト紙の表面強度が低下する。
一方別に添加する高Tg組成ラテックス中のジエン系モ
ノマーを、15〜25重量%とし該接着剤中の使用量を
30〜50重量%と限定した理由はつぎの通りである。
即ちジエン系モノマー15%未満[+47℃を越える]
で使用量が該接着剤の50重量%を越えると得られたキ
ャスト紙の表面強度が低下し、ドラムビックが認められ
高光沢も得られず、使用量が該接着剤の30重量%未満
では離型性が大巾に低下する。ジエン系モノマーが25
重量%を越え[+12℃未満]で使用量が該接着剤の5
0重量%を越えると、離型性が大巾に低下し、使用量が
該接着剤の30重量%未満では得られたキャスト紙は印
刷時のインキセット性が低下することにより、本発明の
目的である高光沢で印刷時のインキセット性が優れたキ
ャスト面を有するキャストコート紙を効率よく製造する
ことが困難になることによる。
本発明で使用するラテックスは、例えば、通常SBRラ
テックス、MBRラテックス、MSBRラテックスと称
されて、紙の顔料塗工用組成物中の接着剤として用いら
れているラテックスと同様の重合体構成成分を用いるこ
とができる。この場合構成重合体成分としては、ブタジ
ェンとスチレンおよび/またはメチルメタアクリレート
等のモノマーを主成分として、必要に応じてこれらと共
重合可能な他のモノマーが用いられる。この共重合可能
なモノマーとしては例えばイソプレンや2−クロロブタ
ジェン等のジエン系モノマー、α−メチルスチレン、ク
ロロスチレンやジメチルスチレン等のモノフィン系芳香
族モノマー、アクリル酸、メタアクリル酸、クロトン酸
、マレイン酸、マレイン酸アルキルモノエステル、フマ
ール酸、フマール酸アルキルモノエステル、イタコン酸
、イタコン酸アルキルモノエステル等のオレフィン系不
飽和カルボン酸モノマー、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル
、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)ア
クリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ
)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルア
ミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、(
メタ)アクリルニトリル等のモノオレフィン系モノマー
および酢酸ビニル等のモノマーが挙げられる。これらの
モノマーは二種以上の組み合わせで用いることができる
。また、これらのモノマーは例示であり、この外にも同
様の作用機能を有する共重合可能なモノマーであれば使
用することができる。
本発明で使用するラテックスを得るには、前記したよう
に構成重合体成分中の45〜60重量%のジエン系モノ
マーを含有するSBR,MBRあるいはMSBRラテッ
クス等を重合し、一方高Tg組成ラテックスを得るには
構成重合体成分中の15〜25重量%のジエン系モノマ
ーを含有する高Tg組成モノマーを使用して乳化重合に
よって得られる。
乳化剤としては例えばアルキルスルホネート、アルキル
アリルスルホネート、アルキルサルフェート、アルキル
ナフタレンスルホネート、アルキルサクシネートスルホ
ネート等のアニオン性活性剤や、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエ
ーテル、ポリオキシエチレン脂肪族エステル等のノニオ
ン性活性剤を単独または併用にて使用することもできる
。これら乳化剤は、通常ラテックス全構成重合体成分に
たいして5重量%以下である。
重合開始剤としては、酸化剤例えば過硫酸のカリウム、
ナトリウムやアンモニウム塩、過酸化水素、ジイソブチ
ルベンゾイルパーオキシド、キュメンハイドロパーオキ
シド、ラウリルパーオキシド等の酸化剤が単独で使用さ
れたり、これらの酸化剤と亜硫酸ソーダ、重亜硫酸ソー
ダ、チオ硫酸ソーダ等の還元剤との併用、即ちレドック
スシステムで用いることもできる。得られたラテックス
のトルエン不溶解骨の含有重量割合(以下ゲル含有率と
称す)は、ラテックスの造膜性や接着力と関係が強く、
ラテックスの重要な物性である。通常オフセット輪転印
刷用顔料塗工紙の接着剤として用いるラテックスのゲル
含有率は50重量%以下であり、他の方式で印刷される
顔料塗上紙の接着剤として用いられるラテックスのゲル
含有率は25〜95重量%である。本発明において用い
られる、ラテックスのゲル含有率は50〜95重量%が
好ましい。ラテックスのゲル含有率の調節は、乳化重合
時にブチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、t−
ドデシルメルカプタン等のアルキルメルカプタン類や四
塩化炭素、四臭化炭素、アルコール類等の連鎖移動剤を
一種または二種以上用いて行なう。
本発明に於て用いる、ラテックスの重合は通常温度50
〜100℃ゲージ圧力0〜10 kg/Cm”の範囲で
行なわれ、用いられるモノマーおよびその他の添加剤は
一括添加、分割添加または連続添加のいずれの方法でも
行なうことができる。また重合中の粒子の安定化を図る
目的で保護コロイド剤として例えばヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルア
ルコール等を添加してよい。また得られるラテックスの
粒子径は、通常0.1〜0.3μmである。
本発明において、キャストコート紙用塗料組成物に使用
する顔料としては、通常のコート紙に用いられるクレー
、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、サチンホワイト、硫酸バリウ
ム、酸化マグネシウム、タルクやコロイダルシリカ等の
類の無機顔料およびプラスチックピグメントや白色尿素
樹脂顔料等の類の有機顔料はすべて使用することができ
、通常二種以上が併用される。また接着剤である前記二
種のラテックスは、キャストコート紙に於て通常使用さ
れるラテックス量と同様に、顔料100重量部に対して
10〜30重量部用いるのが好ましい。
本発明の塗料組成物は接着性を有する水溶性高分子、例
えばカゼイン、酸化澱粉、リン酸エステル化澱粉、大豆
蛋白、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース等を、顔料100重量部に対して少なくとも
5重量部以上、好ましくは10〜20重量部併用する事
が有効である。尚、消泡剤、分散剤、耐水化剤、防腐剤
、着色剤、凝固剤、離型剤等の助剤を必要に応じて添加
することも有効である。
このようにして得られたキャストコート紙用塗料組成物
は、例えばエアーナイフコーター、ブレードコーター、
ロールコータ−、バーコーター等の塗工装置によって、
一般の塗工製造と同様に塗工されるが、この時の塗工紙
用組成物の固形分濃度は通常40〜70重量%である。
また、原紙として一般の印刷用塗工紙やキャスト塗工紙
用の坪量40〜300 g/cm”の上質紙、中質紙、
板紙や、これらに予め片面または両面に塗料組成物を塗
工乾燥したコート紙等が原紙として用いられる。これら
原紙への塗工紙用塗料組成物の塗工量は乾燥重量で通常
片面に10〜25 g/m”塗工される。このようにし
て塗工された後、直接キャスト法、凝固キャスト法、再
湿キャスト法あるいはこれらの組み合わせによって鏡面
が形成される。
[作用] 前記の如く本発明によって得られたコート紙用塗料組成
物、即ち顔料および接着剤を主成分とするキャストコー
ト紙用塗料組成物において、該接着剤として、脂肪族共
役ジオレフィン系モノマーが構成重合体成分中45〜6
0重量%のラテックスを該接着剤の50〜70重量%と
、脂肪族共役ジオレフィン系モノマーが構成重合体成分
中15〜25重量%の高Tg組成ラテックスを該接着剤
の50〜30重量%とを添加して得られた塗工紙用塗料
組成物を、公知の方法で塗工し鏡面ドラムで密着乾燥す
ることにより得られたキャストコート紙は、高い表面光
沢と強度および良好なインキセット性を有しピンホール
やフクレのない均一な面画質で、しかも高い透気性と離
型性により効率よく製造可能となる。
[実施例] 以下に本発明の実施例および比較例を挙げて更に詳述す
るが、本発明はこれにより何等限定されるものではない
。尚、以下側中に於て用いる部および%は特記のない限
り重量基準を示す。
先ず本実施例において用いるラテックスの製造例を示し
、次いで塗料組成物の配合例およびキャストコート紙へ
の応用例について示す。
〈ラテックスAの製造例〉 窒素置換した撹拌機付オートクレーブ中に脱イオン水1
17部、ラウリル硫酸ソーダ0.2部、過硫酸カリウム
0.6部、四塩化炭素3部、ノルマルドデシルメルカプ
タン0,2部、および重合体モノマーとしてブタジェン
53部、スチレン42部、イタコン酸1部、メタクリル
酸2部およびアクリルアミド2部の合計100部を仕込
み、70’Cにて重合を行ない重合開始後18時間で重
合率が97%を越えたので冷却し反応を停止した、次い
で25%苛性ソーダ水溶液にてpHを8に調整して、ス
チームストリッピングを行ない未反応モノマーを除去し
た後、脱イオン水を添加し固形分濃度を45.0%に調
整しSBR系ラテうクスAを得、ラテックスの物性を表
−1に示した。
〈ラテックス(11の製造例〉 窒素置換した撹拌機付オートクレーブ中に脱イオン水1
05部、ラウリル硫酸ソーダ0.2部、過硫酸カリウム
0.6部、四塩化炭素3部、ノルマルドデシルメルカプ
タン0.2部、および重合体モノマーとしてブタジェン
20部、スチレン75部、イタコン酸1部、メタクリル
酸2部およびアクリルアミド2部の合計100部を仕込
み、70℃にて重合を行ない重合開始後15時間で重合
率が98%を越えたので冷却し反応を停止した、次いで
25%苛性ソーダ水溶液にてpHを8に調整して、スチ
ームストリッピングを行ない未反応モノマーを除去した
後、脱イオン水を添加し固形分濃度を48.0%に調整
し高Tg組成変性ラテックス(1)を得、ラテックスの
物性を表−lに示した。
くラテックスB、Cの製造例〉 前記ラテックスAの製造例において、ラテックス成分の
ブタジェン、スチレン、メチルメタアクリレート等の使
用量を表−1に示すように変更した以外は、ラテックス
Aの製造例と同様の操作にてラテックス構成重合体成分
中のブタジェンが45重量%のラテックスB、ラテック
ス構成重合体成分中のブタジェンが60重量%のラテッ
クスCを得、ラテックスの物性を表−1に示した。
〈ラテックス(2)、(3)の製造例〉前記ラテックス
(1)の製造例において、ラテックス成分のブタジェン
、スチレン、メチルメタアクリレート等の使用量を表−
1に示すように変更した以外は、ラテックス(1)の製
造例と同様の操作にて、ラテックス構成重合体成分中の
ブタジェンが15重量%のラテックス(2)、ラテック
ス構成重合体成分中のブタジェンが25重量%の高Tg
組成変性ラテックス(3)を得、ラテックスの物性を表
−1に示した。
〈ラテックスD、Hの製造例〉 本製造例は、本発明のキャストコート紙用塗料組成物と
比較対象のためのラテックスであり、うテックス構成重
合体成分中のブタジェン重量%が、本願請求範囲外の変
性ラテックスである。即ち前記ラテックスAの製造例に
おいて、ラテックス構成重合体成分中のブタジェンが4
0重量%であるラテックスD、65重量%であるラテッ
クスEを表−1に示すような重合体モノマーの種類およ
び量を用いてラテックスAの製造例と同様の方法および
操作にて得、ラテックスの物性を表−1に示した。
〈ラテックス(4)、(5)の製造例〉本製造例は、本
発明のキャストコート紙用塗料組成物と比較対象のため
の高Tg組成変性ラテックスであり、ラテックス構成重
合体成分中のブタジェン重量%が、本願請求範囲外の変
性ラテックスである。即ち前記ラテックス(1)の製造
例において、ラテックス構成重合体成分中のブタジェン
が10重量%であるラテックス(4) 、30重量%で
あるラテックス(5)を表−1に示すような重合体上ツ
マ−の種類および量を用いて、高Tg組成変性ラテック
ス(1)の製造例と同様の方法および操作にて得、ラテ
ックスの物性を表−1に示した。
実施例1 カオリン(EMC製:UW90)100部、分散剤とし
てピロ燐酸ソーダ0.2部を加えカラレス分散機を用い
て水に分散し濃度70%の顔料スラリーを調整した。次
いでこれに消泡剤として燐酸トリブチル0.2部とプル
ロニックL−61(旭電化製)0.1部、離型剤として
ステアリン酸カルシウム1.0部、接着剤としてアンモ
ニア水を加え加熱溶解したカゼイン6部およびラテック
スAを10部、高Tg組成変性ラテックス(1)を6部
添加し、最後に水を加えて固形分濃度43%に調整して
本願発明のキャストコート紙用塗料組成物(以下実施例
1塗料組成物と称す)を得た。
実施例2〜9 実施例1において用いたラテックスAとAの代わりに、
ラテックスB、Cおよび高Tg組成変性ラテックス(1
)と(1)の代わりに、ラテックス(2) (31等を
用い尚かつ最後に加える水の量を調整して固形分濃度を
43%にする以外は、実施例1と同様の操作にて本願発
明のキャストコート紙用塗料組成物8種(以下実施例2
〜9塗料組成物と称す)を得た。尚これら得られた各実
施例の塗料に使用した高Tg組成変性ラテックスのN[
Lとの関係は表−2に示した。
比較例1〜6 実施例1において用いたラテックスAの代わりに1本発
明の限定範囲外の変性ラテックスD、 E等を用い、高
Tg組成変性ラテックス(1)の代わりに、ラテックス
(4)、(5)等を用い尚かつ最後に加える水の量を調
整して固形分濃度を43%にする以外は、実施例1と同
様の操作にて本発明の比較対照用キャストコート紙用塗
料組成物6種(以下比較例1〜6と称す)を得た。
比較例7〜13 本比較例では本発明のラテックスと高Tg組成変性ラテ
ックス併用の効果を一層明確にするため、各々のラテッ
クス単独を用いたキャストコート紙用塗料組成物の例と
、本発明の限定範囲外の併用ラテックス使用量を用い尚
かつ最後に加える水を量を調整して固形分濃度を43%
にする以外は、実施例1と同様の操作にて本発明の比較
対照用キャストコート紙用塗料組成物6種(以下比較例
7〜13と称す)を得た。
キャストコート紙の製造例 前記実施例および比較例で得られたキャストコート紙用
塗料組成物を、坪量64 gem”の原紙にエアーナイ
フコーターにて各々の塗料組成物の塗工量が、乾燥重量
で23 gem”になるように塗工し乾燥を行なった後
、再湿液を与えてキャストドラムに通した。キャストド
ラムの径は1800mm、プレス圧力は100 kg/
cm 、表面温度は96〜98℃であり、離型性が良く
ドラムビビックやフクレの発生しない最大キャスティン
グ速度を測定した。
この時キャスト前塗工紙の透気度を測定した、また得ら
れたキャストコート紙の塗工紙物性を測定しこれらの結
果を表−2に示した。
尚、透気度は王研式透気度試験機にて測定、光沢度はJ
ISのP −8142に準じて測定した。表面強度はR
I印刷試験機(明製作所製)により印刷を行ない、表面
のピッキングの観察により10段階評価(10は表面に
ピッキングの発生が無く良・・・1は表面全体にピッキ
ングが発生し不良)した。インキセット性はRI印刷機
により市販オフセットインキを0.4cc使用して印刷
を行ない、60秒経時後に市販アート紙を重ねキャスト
コート紙の印刷面とアート紙を圧着した後、アート紙表
面に転移したインキの量を反射式インキ濃度計(東京重
色製)により測定した(反射インキ濃度値が小はインキ
セット性が良好、反射インキ濃度値が大はインキセット
性が不良であることを示す)。
[発明の効果] 表−2の数値から、本発明の限定範囲内にある実施例の
キャストコート紙用塗料組成物により得られるキャスト
紙は、光沢、表面強度およびインキセット性に優れ高い
透気度を有し欠陥のない均一なキャスト面を効率良く製
造でき、従って本発明がキャストコート紙用の塗料組成
物として従来にない非常に有用な塗料組成物であること
は明らかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)顔料および接着剤を主成分とするキャストコート
    紙用塗料組成物において、該接着剤が、脂肪族共役ジオ
    レフィン系モノマーが構成重合体成分中45〜60重量
    %のラテックスを該接着剤の50〜70重量%含有し、
    脂肪族共役ジオレフィン系モノマーが構成重合体成分中
    15〜25重量%のラテックスを該接着剤の50〜30
    重量%含有することを特徴とするキャストコート紙用塗
    料組成物。
  2. (2)請求項1記載の組成物を塗工してなるキャストコ
    ート紙。
JP33829289A 1989-12-28 1989-12-28 塗料組成物および該組成物を塗工してなるキャストコート紙 Pending JPH03199484A (ja)

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JP33829289A Pending JPH03199484A (ja) 1989-12-28 1989-12-28 塗料組成物および該組成物を塗工してなるキャストコート紙

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