JP2581978B2 - キャストコート紙用塗料組成物 - Google Patents

キャストコート紙用塗料組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はキャストコート紙用塗料組成物に関するもの
である。
更に詳しくは、優れた白紙光沢、接着強度を持ち、且
つ塗料の経時変化の少ないキャストドラムの離型性の優
れたキャストコート紙を提供する塗料組成物に関するも
のである。
〔従来の技術〕
キャストコート紙の製造法としては、湿潤状態のコー
ト層を加熱ドラム面に圧接して光沢仕上げするウェット
キャスト法、湿潤状態のコート層をゲル状態にして加熱
ドラム面に圧接して光沢仕上げするゲル化キャスト法、
湿潤状態のコート層を一旦乾燥又は半乾燥した後、再湿
潤により可塑化して加熱ドラム面に圧接するリウェット
キャスト法等が知られている。
これらいずれの製造方法においても、製造されたキャ
ストコート紙に要求される重要な物性は優れた白紙光沢
であり、印刷に耐える接着強度である。
一方、製造上での生産性向上のためにキャストドラム
の離型性も重視されているが、一般には離型性を尊重す
れば白紙光沢が発現しにくいという相反する傾向にあ
る。
又、塗工時の流動特性の経時安定性も均一なキャスト
面形成のためには重要な因子であるが未だ満足出来る塗
料組成物は得られていないのが現状である。
従来、キャストコート紙用の接着剤としてはカゼイン
と合成バインダーが併用されており、その合成バインダ
ーとしては、スチレン・ブタジエンラテックス(SB
R)、カルボキシ変性スチレン・ブタジエンラテックス
(C−SBR)、メチルメタクリレート・ブタジエンラテ
ックス(MBR)が一般式的に用いられてきた。
しかし、これらのSBR、C−SBR、MBRは接着強度が不
充分であったり、白紙光沢に劣る、または生産性での問
題があるなど、合成バインダーとして必ずしも満足でき
るものではなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は良好な離型性を有し、粘度経時変化の
少ない塗料組成物を与え、且つ、白紙光沢、接着強度の
優れたキャストコート紙を与える事にあり、塗料組成物
として用いられる合成バインダーに特に着目し、鋭意検
討した結果、本発明に至ったものである。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、脂肪族共役ジオレフィン系単量
体35〜60重量%、エチレン系不飽和カウボン酸アミド系
単量体0.5〜10重量%および芳香族ビニル系単量体、エ
チレン系不飽和カウボン酸エステル系単量体および不飽
和ニトリル系単量体から選ばれたモノオレフィン系単量
体35〜64.5重量%からなる共重合体ラテックスをバイン
ダーとして含有してなることを特徴とするキャストコー
ト紙用塗料組成物を提供するものである。
以下に、本発明につき詳細に説明する。
本発明にて用いられる脂肪族共役ジオレフィン系単量
体としては、4〜10個の炭素原子を有するものから選ば
れ、具体的には1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブ
タジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、ハロゲン
置換ブタジエン類、置換直鎖共役ペンタジエン類、直鎖
または側鎖を持つ共役ヘキサジエン類などがあげられ、
一種もしくは二種以上用いることができる。該脂肪族共
役ジオレフィン系単量体は35〜60重量%の割合の単量体
組成にて用いられる。この割合が35重量%未満では接着
強度が劣るだけでなく、白紙光沢に劣り、又、60重量%
を越えるとキャスト時の離型性が悪くなってしまい、且
つ接着強度が劣り好ましくない。
本発明にて用いられるエチレン系不飽和カルボン酸ア
ミド系単量体としては、アクリツアミド、メタクリルア
ミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアク
リルアミドなどがあげられる。該エチレン系不飽和カウ
ボン酸アミド系単量体は、一種もしくは二種以上用いる
ことができ、0.5〜10重量%の割合の単量体組成にて用
いられる。
この割合が0.5重量%未満では良好な接着強度が得ら
れず、又10重量%を越えると塗料組成物の粘度経時安定
性及び白紙光沢に劣り好ましくない。
本発明にて用いられるモノオレフィン系単量体として
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
ジメチルスチレンなどの芳香族ビニル系単量体;メチル
アクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシプロピルアクリレート、メチルメタクリレート、
エチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリ
シジルメタクリレートなどのエチレン系不飽和カルボン
酸エステル系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニ
トリルなどの不飽和ニトリル系単量体である。これらは
一種もしくは二種以上用いることができ、35〜64.5重量
%の割合の単量体組成にて用いられる。
この割合が35重量%未満ではキャスト時の離型性が悪
くなり、64.5重量%を越えると白紙光沢、接着強度に劣
り好ましくない。
共重合体ラテックスの製造方法については、例えば連
続乳化重合、一括乳化重合、二段乳化重合、分括添加乳
化重合などの公知の乳化重合法が採用でき、重合温度も
高温・低温の何れでも選ぶことができる。乳化重合の
際、公知の各種乳化剤、連鎖移動剤、重合開始剤、電解
質、キレート化剤など一般の乳化重合に用いられている
添加剤、助剤が使用できるが、乳化剤としては、例えば
高級アルコールの硫酸エステル塩、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、高級ア
ルキルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アル
キルジフェニルエーテルジスルホン酸塩などのアニオン
系乳化剤よりも、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
硫酸塩、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエー
テル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステ
ルなどのノニオン・アニオン系乳化剤が、さらにはポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、オキシエチレン・オキシプ
ロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンの高級
脂肪酸エステルなどのノニオン系乳化剤を用いること
が、塗料組成物の粘度経時安定性および熱安定性の面で
好ましい。
また、重合開始剤、電解質、キレート化剤などは、で
きるだけ少量に抑えることが塗料組成物の粘度経時安定
性および熱安定性の面で好ましい。
かかる特定の共重合体ラテックス固形分は塗料組成物
中に、顔料100重量部に対して5〜30重量部、より好ま
しくは8〜25重量部程度の割合で配合されるのが望まし
い。配合割合が5重量部より少なくなると接着強度の改
良効果が不充分になる恐れがあり、30重量部を越えると
離型性が低下するばかりでなく印刷インキの吸収性が低
下する等、印刷適性が低下する恐れがある。
本発明の塗料組成物は、顔料及び接着剤を主成分とす
るものであるが、顔料としては、例えばクレー、カオリ
ン、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、サチンホワイト、プラス
チックピグメント等、一般の塗被紙用顔料の一種以上が
用いられる。
また、接着剤としては、前述の如き特定の共重合体ラ
テックスが主たる接着剤として用いられるが、かかるラ
テックスの他に、例えばカゼイン、大豆タンパク、抽出
タンパク等のタンパク質類、各種共重合体ラテックス
類、ポリビニルアルコール、オレフィン・無水マレイン
酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂系接着剤、陽性澱
粉、酸化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体
等、一般の塗被紙用接着剤の一種以上を併用してもよ
い。しかし、これらの接着剤は本発明の所望の効果を阻
害しない範囲で併用する必要があり、一般に顔料100重
合部に対して1〜20重量部、より好ましくは5〜15重量
部の範囲で調節するのが望ましい。調製された塗料組成
物は、一般のコート紙製造に用いられるブレードコータ
ー、エヤーナイフコーター、ロールコーター、ブラシコ
ーター、カーテンコーター、チャンプレックスコータ
ー、バーコーター、グラビアコーター、サイズプレスコ
ーター等の塗工装置を設けたオンマシンあるいはオフマ
シンコーターによって原紙上に一層あるいは多層に分け
て塗工される。その際の塗料組成物の固形分濃度は、一
般に40〜70重量%であるが、操業性の面より45〜65重量
%の範囲であることが好ましい。
〔実施例〕
以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明するが本
発明は実施例により何ら限定されるものではない。な
お、用いられる部および%は断わりのない限り全て重量
部および重量%を意味する。
実施例 (共重合体ラテックスの調製) あらかじめ窒素置換したオートクレーブに、第1表に
示す単量体混合物と、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル硫酸塩(エチレンオキサイド付加モル数:1
0)1.0部、トリポリリン酸ナトリウム0.2部,t−ドデシ
ルメルカプタン0.3部、過硫酸カリウム0.5部および純水
100部とを加え、70℃で16時間重合を行い、共重合体ラ
テックスI〜IXを得た。
(塗料組成物の調製) 得られた共重合体ラテックスを用いて、各々下記の処
方に従って塗料組成物を調製した。
クレー 70(乾燥重量部) 軽質炭酸カルシウム 30 ポリアクリル酸ナトリウム 30 アンモニア 0.1 カルシウムステアレート 2 カゼイン 7共重合体ラテックス 13 固形分濃度55重量% (実施例1〜4および比較例1〜5) 得られた各塗料組成物の液性を第2表に示す。この塗
料組成物を坪量65g/m2の原料に18g/m2のコート量になる
様塗工し、一度乾燥させた後再度コート層を水で湿潤さ
せ100℃に加熱されたクロムメッキ処理された表面をも
つドラムに圧着させ乾燥した。
この方法によって作成したキャストコート紙の物性を
第2表に示す。
〔発明の効果〕 以上のとおり、本発明の塗料組成物は、粘度経時安定
性に優れ、かつ白紙光沢、接着強度およびキャストドラ
ムに対する離型性に優れたキャストコート紙を提供する
ものであり、キャストコート紙用の塗料組成物として非
常に有用である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪族共役ジオレフィン系単量体35〜60重
    量%、エチレン系不飽和カルボン酸アミド系単量体0.5
    〜10重量%および芳香族ビニル系単量体、エチレン系不
    飽和カルボン酸エステル系単量体および不飽和ニトリル
    系単量体から選ばれたモノオレフィン系単量体35〜64.5
    重量%からなる共重合体ラテックスをバインダーとして
    含有してなることを特徴とするキャストコート紙用塗料
    組成物。
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