JP3283311B2 - 紙塗工用組成物及び該組成物を塗工して得られる塗工紙 - Google Patents

紙塗工用組成物及び該組成物を塗工して得られる塗工紙

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JP3283311B2 JP34633792A JP34633792A JP3283311B2 JP 3283311 B2 JP3283311 B2 JP 3283311B2 JP 34633792 A JP34633792 A JP 34633792A JP 34633792 A JP34633792 A JP 34633792A JP 3283311 B2 JP3283311 B2 JP 3283311B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線硬化型インク
(UVインク)との密着性に優れた塗工紙を得ることが
可能な紙塗工用組成物及びそれを塗工した塗工紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷に関して、使用する印刷イン
クに含まれている有機溶剤が取扱い上労働衛生への影
響、引火・爆発などの危険性、さらに印刷工程での加熱
乾燥時に放出される排ガス等が、光化学スモッグ等の公
害原因物質として規制されるようになってきた。このよ
うな事から、印刷インクとしては、有機溶剤を含まない
ものが求められて来ており、紫外線硬化型のインクを使
用するUV印刷は時代の流れに沿ったものであり、省資
源、省エネルギーの観点を含めて急速に実用化されてい
る。UV印刷に関しては、それなりに評価され現在に至
っているが、昨今では紫外線照射装置の開発や改良と相
まって、乾燥工程が必要ないため生産性の向上やコスト
ダウンを目的として検討されている。特に、紙器用のキ
ャスト紙や塗工板紙は、印刷後、紙器の組立工程前に棒
積み状態で置かれる場合に、インクの乾燥が不十分であ
ると、印刷面が上の紙に裏写りしたり、ブロッキングを
発生してしまうことがある。インクの乾燥という面で
は、有機溶剤系のインクは、乾燥工程を工夫したり、イ
ンクの改良を行っても、所詮、化学反応型のUVインク
には及ばないものであり、紙器用塗工紙の印刷には、非
有機溶剤系であるUVインクを用いて印刷されることが
多くなっている。さらに、最近は塗工紙のUV印刷適性
に対する要求がかなり強くなっており、後加工時にUV
インクが印刷面から剥離しないような性質、すなわち塗
工層とUVインクとの密着性に優れた塗工紙が要求され
ている。UVインクの密着性、すなわちUV印刷適性に
関する研究は、積極的に行われていたわけでなく、未だ
にUV印刷に優れている塗工紙は多くない。以上のこと
より、塗工紙のUV印刷適性に優れるような紙塗工紙用
組成物及びそれを塗工して得られる塗工紙が要求されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、この問
題を解決すべく鋭意研究の結果、本発明の脂肪族共役ジ
オレフィン系共重合体ラテックスを接着剤として使用す
る紙塗工用組成物を使用することにより、得られた塗工
紙は、従来にない優れたUV印刷適性(UVインクと塗
工紙表面の密着性)を示すことを見いだし本発明を完成
させるに至った。
【0004】
【問題を解決するための手段】即ち、本発明は次の通り
である。 (イ)顔料及び接着剤を主成分とするUV印刷用紙塗工
用組成物に於いて、該接着剤の構成重合体成分として、
下記(1)〜(4)を乳化重合して得られるラテックス
を含有してなるUV印刷用紙塗工用組成物。 (1)脂肪族共役ジオレフィン系単量体40〜60重量
% (2)シアン化オレフィン系単量体5〜25重量% (3)オレフィン系不飽和単量体1〜10重量% (4)その他共重合可能な単量体5〜54重量% (ロ)脂肪族共役ジオレフィン系単量体が、1,3-ブタジ
エン、2-メチル-1,3- ブタジエン、2-クロロ-1,3- ブタ
ジエンの群から選択された単独または2種以上の組み合
わせである上記( イ) 記載のUV印刷用紙塗工用組成
物。 (ハ)シアン化オレフィン系単量体が、アクリロニトリ
ル、α- クロルアクリロニトリル、メタクリロニトリル
の群から選択された単独または2種以上の組み合わせで
ある上記( イ) 記載のUV印刷用紙塗工用組成物。 (ニ)オレフィン系不飽和単量体が、不飽和カルボン酸
類、不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル類、不
飽和スルホン酸類、オレフィン系不飽和カルボン酸アミ
ド類及びそのN置換化合物、官能性アルキルエステル化
合物類またはビニルエステル類の群から選択された単独
または2種以上の組み合わせである上記 (イ) 記載の
V印刷用紙塗工用組成物。 (ホ)その他共重合可能な単量体が、芳香族オレフィン
系単量体類、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エス
テル類の群から選択された単独または2種以上の組み合
わせである上記 (イ) 記載のUV印刷用紙塗工用組成
物。 (ヘ)該ラテックスを乳化重合して得る際に、構成重合
体成分に対して、界面活性剤の使用量を0.2〜1.0
重量%の範囲で用い重合して得られたものであることを
特徴とする上記 (イ) 記載のUV印刷用紙塗工用組成
物。 (ト)上記の( イ) 〜( ヘ) 記載の何れかのUV印刷用
紙塗工用組成物を塗工してなるUV印刷用塗工紙。
【0005】以下、本発明に付き詳細に説明する。本発
明において使用するラテックスは、広義の意味では、乳
化重合によって作られるSBRラテックス、MBRラテ
ックス、SMBRラテックス等と称されて紙塗工用組成
物中に接着剤として用いられる紙塗工用ラテックスと同
様の成分からなる。本発明によって製造されるラテック
スを構成する単量体のうち、脂肪族共役ジオレフィン系
単量体は、1,3-ブタジエン、2-メチル -1,3-ブタジエ
ン、2-クロロ-1,3-ブタジエンで、これら単独であるい
は2種以上を組み合わせ使用するとが出来る。これら単
量体は共重合体に適度の弾性を与えるものであり、その
使用量は構成重合体の40〜60重量%である。40重
量%未満では、ラテックスのガラス転移温度が高くなっ
て、得られた紙塗工用組成物の接着力が低下し、また、
60重量%を越えると得られた塗工紙の透気性が著しく
低下する。好ましくは45〜55重量%が適当である。
また、構成重合体成分中のシアン化オレフィン系単量体
は、5〜25重量%である。シアン化オレフィン系単量
体が、5重量%以下では得られた塗工紙のUV印刷適性
が劣り、25重量%以上ではラテックスの重合安定性が
悪く、またラテックスのガラス転移温度が高くなって、
得られた紙塗工用組成物の接着力が低下する。好ましく
は、5〜15重量%である。シアン化オレフィン系単量
体は、アクリロニトリル、α- クロルアクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等が挙げられる。
【0006】本発明に用いられるオレフィン系不飽和単
量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、イタコン酸、フマル酸及びマレイン酸などの
不飽和カルボン酸類、更にイタコン酸モノエチルエステ
ル、フマル酸モノブチルエステル及びマレイン酸モノプ
ロピルエステル等の不飽和ジカルボン酸のモノアルキル
エステル類、2-スルホエチルアクリレート、スチレンス
ルホン酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸等の不飽
和スルホン酸類等が挙げられる。また、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N-メチロールアクリルアミド等
のオレフィン系不飽和カルボン酸アミド類及びそのN置
換化合物、2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロ
キシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート
等の官能性アルキルエステル化合物類及び酢酸ビニル等
のビニルエステル類等が挙げられ、得られた塗工紙に適
度の硬さ、接着力、安定性などを与えるものであり、単
独あるいは2種以上を組み合わせて使用することが出来
る。その使用量は、構成重合体に対し1〜10重量%で
ある。1重量%未満ではラテックスの安定性が悪く、ま
た、10重量%を超えるとラテックスの粘度が高くなり
使用する事が困難となる。好ましくは2〜8重量%であ
る。本発明に用いられるその他共重合可能な単量体とし
て、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン等の芳香族オレフィン系単量体類、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート等のアクリル酸エステル
類、メチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類
等の単量体が挙げられる。該単量体の使用量は、構成重
合体の5〜54重量%であり、5%未満では重合体ラテ
ックスのガラス転移温度が低くなり、これを用いた紙塗
工用組成物から得られる塗工紙の透気性が著しく低下す
る。また、54重量%を超えると得られた塗工紙の表面
強度が低下する。これらの単量体は、2種以上の組み合
わせで用いることができる。また、これらの単量体は例
示であり、この他にも同様の作用機能を有する共重合可
能な単量体であれば使用することができる。本発明に用
いられる乳化剤としては、例えば、高級アルコール硫酸
エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族スル
ホン酸塩等のアニオン性界面活性剤、ポリエチレングリ
コールのアルキルエステル型、アルキルフェニルエーテ
ル型、アルキルエーテル型等のノニオン性界面活性剤、
及びベタイン型等の両性界面活性剤等が単独または2種
以上組み合わせて用いられる。これら界面活性剤の使用
量は、構成重合体成分に対して0.2〜1.0重量%の
範囲で用いられ、0.2重量%以下ではラテックスの安
定性が悪く、1.0重量%以上では得られる塗工紙のU
V印刷適性が著しく低下する。
【0007】本発明に用いられる重合開始剤としては、
例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸
ソーダ等の水溶性開始剤、過酸化ベンゾイル、アゾビス
イソブチロニトリル等の油溶性開始剤、あるいはレドッ
クス系開始剤が使用できる。本発明における紙塗工用組
成物のラテックスの製造方法は、公知の乳化重合法の何
れも採用でき、特に限定されない。本発明に用いられる
ラテックスは、重合温度50〜100℃、ゲージ圧力0
〜10Kg/cm2 の範囲で行われ、使用する単量体及
びその他の添加剤は、一括添加、分割添加、連続添加の
いづれの添加方法でも行うことができる。また、重合中
の粒子の安定化を図る目的で、保護コロイド剤として、
例えば、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリビニルアルコール等を添加してもよ
い。上記単量体の重合の後、アルカリ金属化合物にてp
H調整を行う際、用いる中和剤としては、例えば、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、リン
酸3ナトリウム、リン酸2ナトリウム、リン酸3カリウ
ム、リン酸2カリウム等であり、これらを単独あるいは
2種以上を併用することができる。得られるラテックス
の粒子径は、通常70〜350nmであるが、本発明に
おいて用いられるラテックスの粒子径は100〜250
nmが好ましい。なお、本発明における粒子径は日科機
製: COULTER N4SD 粒子径測定機により測定した値であ
る。本発明の紙塗工用組成物は顔料とラテックス以外
に、分散剤、耐水化剤、粘度調整剤、消泡剤、防腐剤、
着色剤、凝固剤、離型剤など種々の添加剤を必要に応じ
て添加することも有効である。本発明で使用することが
出来る顔料としては、例えば、クレー、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、サチンホワイ
ト、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、タルクやコロイ
ダルシリカなどの無機顔料、ポリスチレン及びフェノー
ル樹脂などの有機顔料はすべて使用することができ、通
常2種以上が併用される。また、接着剤としては、本発
明に用いられるラテックスの他に必要に応じて、デンプ
ン、カゼイン、ポリビニルアルコール等の水溶性高分
子、ポリ酢酸ビニル、アクリル酸エステル共重合体など
のエマルションを併用することが出来る。本発明のラテ
ックスは、塗工紙用組成物を構成する顔料に対して、通
常 5〜30重量%の範囲で用いられる。このようにし
て得られた紙塗工用組成物は、例えば、エアナイフコー
ター、ブレードコーター、ロールコーター、バーコータ
ー等の塗工装置によって、一般の塗工紙製造と同様に塗
工されるが、この塗工紙用組成物の固形分は、通常40
〜70重量%である。また、塗工紙には、坪量40〜3
00g/m2 の上質紙、中質紙、板紙や、これらに予め
片面や両面に紙塗工用組成物を塗工したコート紙などが
原紙として用いられる。前記の如く、本発明に用いるラ
テックスの構成重合体成分として、脂肪族共役ジオレフ
ィン系単量体40〜60重量%、シアン化オレフィン系
単量体5〜25重量%、オレフィン系不飽和単量体1〜
10重量%、その他共重合可能な単量体5〜54重量%
を乳化重合して得られるラテックスを接着剤として使用
する紙塗工用組成物は、従来にない優れたUVインクと
の密着性を示す塗工紙を得ることが可能になる。以下に
本発明の実施例及び比較例を挙げて更に記述するが、本
発明はこれらにより何等限定されるものではない。な
お、以下例中において用いる部数および%は、特記のな
い限り重量基準を示す。
【0008】
【実施例】
(ラテックスA、B、Cの製造) 製造例1 窒素置換した撹拌機付きオートクレーブ中に、脱イオン
水150部、ラウリル硫酸ソーダ0.2部、過硫酸カリ
ウム0.6部、単量体としてブタジエン45部、スチレ
ン15部、メチルメタクリレート21部、アクリロニト
リル15部、イタコン酸1部、アクリル酸2部、ヒドロ
キシエチルメタクリレート1部の合計100部を仕込
み、70℃、10時間で、重合率98%のラテックスを
得た。次いで、25%苛性ソーダ水溶液にてpHを8.
0に調節して、スチームストリッピングを行い、未反応
単量体を除去した後、脱イオン水を添加して、固形分濃
度を50.0%に調整してラテックスAを得た。 製造例2、3 前記ラテックスAの製造例において、ブタジエン、スチ
レン、メチルメタクリレート等を表−1に示すように変
更した以外は、ラテックスAと同様の条件で製造してラ
テックスB、Cを得た。なお、重合時に用いた界面活性
剤の使用量は表−1に示した。 (ラテックスD、E、F、G、Hの製造) 製造比較例1〜5 製造比較例は本発明の紙塗工用組成物と比較対称のため
のラテックスである。ラテックスD、E、F、Gは製造
時のプロセスこそ製造例1と同じではあるが、単量体の
使用量がそれぞれ本発明の範囲外のラテックスである。
ラテックスHは、界面活性剤の使用量が本発明の範囲外
である。ラテックスD、E、F、G、Hの単量体の組
成、界面活性剤の種類と使用量等を表−1に示す。
【0009】
【0010】(塗工紙の製造) 実施例1〜3、比較例1〜5 先に製造したラテックスを用いて、以下の配合処方にて
紙塗工用組成物を調製した。 (配合処方) カオリンクレー 70部 炭酸カルシウム 30部 分散剤 0.3部 NaOH 0.1部 ステアリン酸カルシウム カゼイン 6部 ラテックス 15部 全固形分 43% カオリンクレー、炭酸カルシウムや分散剤、苛性ソー
ダ、離型剤であるステアリン酸カルシウムをカウレス分
散機を用いて水に分散させた後、アンモニア水を加え加
熱溶解したカゼインおよび本発明のラテックスを加え
て、固形分を43%に調整して紙塗工用組成物を得た。
表−2に示す実施例と比較例の番号は、それぞれラテッ
クスの製造例と製造比較例の番号に対応するものであ
り、ラテックス以外の紙塗工用組成物の配合処方は、す
べて同条件である。実施例と比較例を表−2にまとめて
示す。上記の実施例および比較例で得られた紙塗工用組
成物を用いて、下記の方法で試験用塗工紙を作成した。
上記紙塗工用組成物を、上質紙に片面の塗工量が乾燥重
量で25g/m2となる様に適当なクリアランスを持ったア
プリケーターバーにて塗工し、直ちにボックス型熱風乾
燥機にて120℃・20秒乾燥を行う。乾燥後、再湿液
を与えてキャストドラムに通した。得られた塗工紙は、
さらに20℃で相対湿度65%の条件にて一昼夜シーズ
ニングを行い、UV印刷適性や表面強度などの試験に供
した。キャストドラムの径は、1800mm、プレス圧
力は100kg/cm、表面温度は96〜98℃であ
る。得られた塗工紙は以下に示す試験法に従って評価を
行い、その結果を表−2に示す。
【0011】
【0012】(1)ドライ強度試験 RI印刷適性試験機(明製作所製)を用い、タックイン
ク(東洋インキSMXタック20)の印刷にて紙むけ状
態を目視にて判定し、10点法(10点を優、1点を
劣)で評価した。 (2)白紙光沢 試験片を、村上式グロスメーターにて、光沢を75゜−
75゜反射率で測定した。 (3)透気度 試験片を、王研式透気度計にて透気度を測定した。 (4)UV印刷適性試験 試験片にUVインク(東洋インク社製、FDS)を用い
て印刷し、UV照射(80W、5秒、照射距離50c
m)した後、印刷面に市販のセロハンテープを張り付け
る。セロハンテープを一様に剥した後のインクの脱落す
る様子を目視で判定し、○×法(優から劣まで◎、○、
△、×の順序、優はインクが剥がれない状態)で評価し
た。
【0013】
【発明の効果】実施例において、本発明の紙塗工用組成
物により得られた塗工紙は、良好なUV印刷適性を示
し、塗工紙の品質アップと加工・生産性が大きく向上す
ることを示唆していることは明かである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−90699(JP,A) 特開 昭62−231096(JP,A) 特開 昭63−8439(JP,A) 特開 昭64−52898(JP,A) 特開 昭57−51703(JP,A) 特開 平3−199495(JP,A) 特開 平3−40891(JP,A) 特開 平2−70714(JP,A) 特開 平1−280095(JP,A) 特開 昭63−12647(JP,A) 特開 昭61−63794(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料及び接着剤を主成分とするUV印刷
    紙塗工用組成物に於いて、該接着剤の構成重合体成分
    として、下記(1)〜(4)を乳化重合して得られるラ
    テックスを含有してなるUV印刷用紙塗工用組成物。 (1)脂肪族共役ジオレフィン系単量体40〜60重量
    % (2)シアン化オレフィン系単量体5〜25重量% (3)オレフィン系不飽和単量体1〜10重量% (4)その他共重合可能な単量体5〜54重量%
  2. 【請求項2】 脂肪族共役ジオレフィン系単量体が、1,
    3-ブタジエン、2-メチル-1,3- ブタジエン、2-クロロ-
    1,3- ブタジエンの群から選択された単独または2種以
    上の組み合わせである請求項1記載のUV印刷用紙塗工
    用組成物。
  3. 【請求項3】 シアン化オレフィン系単量体が、アクリ
    ロニトリル、α- クロルアクリロニトリル、メタクリロ
    ニトリルの群から選択された単独または2種以上の組み
    合わせである請求項1記載のUV印刷用紙塗工用組成
    物。
  4. 【請求項4】 オレフィン系不飽和単量体が、不飽和カ
    ルボン酸類、不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステ
    ル類、不飽和スルホン酸類、オレフィン系不飽和カルボ
    ン酸アミド類及びそのN置換化合物、官能性アルキルエ
    ステル化合物類またはビニルエステル類の群から選択さ
    れた単独または2種以上の組み合わせである請求項1記
    載のUV印刷用紙塗工用組成物。
  5. 【請求項5】 その他共重合可能な単量体が、芳香族オ
    レフィン系単量体類、アクリル酸エステル類、メタクリ
    ル酸エステル類の群から選択された単独または2種以上
    の組み合わせである請求項1記載のUV印刷用紙塗工用
    組成物。
  6. 【請求項6】 該ラテックスを乳化重合して得る際に、
    構成重合体成分に対して、界面活性剤の使用量を0.2
    〜1.0重量%の範囲で用い重合して得られたものであ
    ることを特徴とする請求項1記載のUV印刷用紙塗工用
    組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6記載の何れかのUV印刷用
    紙塗工用組成物を塗工してなるUV印刷用塗工紙。
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