JP3404417B2 - 紙被覆用共重合体ラテックスの製造方法 - Google Patents

紙被覆用共重合体ラテックスの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙被覆用共重合体ラテ
ックスの製造方法に関する。さらに詳しくは、操業性、
接着強度に優れ、かつ耐ブリスター性、白紙光沢、イン
キ受理性、耐水性等に優れた塗工紙を提供する紙被覆用
共重合体ラテックスの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および問題点】近年、印刷物の増加により
塗工紙の伸長は著しいものがある。それに加えて生産性
も向上し、合理化および省力化を図るために高速塗工化
が進んでいる。高速塗工において、操業面ではバッキン
グロールへの紙被覆用組成物の付着、いわゆるバッキン
グロール汚れが発生し問題となっている。
【0003】そのため、紙被覆用組成物としては、バッ
キングロールへの付着が極力少なく、また、万一付着し
た場合でも水洗浄ですばやく落とされるという操業性に
優れるものの要求が高まっている。
【0004】一方、最近の印刷物の急増によって、特に
オフセット印刷での高速印刷化が進んでおり、オフセッ
ト印刷用塗工紙の性能の要求も厳しくなっている。
【0005】即ち、高速印刷、重刷り、印刷時の接着強
度、オフセット印刷の湿し水に対する耐水強度、インキ
受理性、高温高速乾燥での耐ブリスター性等の性能であ
る。これらの性能は、紙被覆組成物中に主たるバインダ
ー成分として含有されている共重合体ラテックスの影響
が大きく、また改良の自由度も大きいことから種々研究
されている。
【0006】しかし、前述の塗工における操業性を改良
すれば、逆に、特にオフセット塗工紙としての上記諸物
性が低下するという相反関係にあり、これら双方を満足
させるような共重合体ラテックスが得られていないのが
現状であり、この改良が望まれている。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、前述の
諸事情に鑑み、現状の問題点を解決すべく鋭意検討した
結果、特定の化合物を共重合成分として導入してなる共
重合体ラテックスが、操業性に優れ、接着強度、耐水強
度さらには耐ブリスター性、白紙光沢、インキ受理性に
優れた紙被覆用のバインダーとなり得ることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、脂肪族共役ジオレフ
ィン系単量体10〜80重量%、エチレン系不飽和カル
ボン酸単量体0.5〜10重量%およびこれらと共重合
可能なモノオレフィン系単量体10〜89.5重量%か
らなる単量体混合物100重量部と下記一般式(1)で
示される化合物0.1〜10重量部とを共重合してなる
ことを特徴とする紙被覆用共重合体ラテックスの製造方
法を提供するものである。
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1 は炭素数4〜20のアルキル
基、R2 は水素又は炭素数4〜20のアルキル基、R3
は水素又はプロペニル基、nは1〜100の整数、Mは
Na、K又はNH4 である。)
【0011】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。
【0012】本発明の共重合体ラテックスに用いられる
脂肪族共役ジオレフィン系単量体としては、例えば1,
3−ブタジエン、2−メチル−1,3ブタジエン、2,
3−ジメチル−1,3ブタジエン、2−クロロ−1,3
ブタジエン等が挙げられ、これらを1種または2種以上
使用することができる。特に1,3−ブタジエンの使用
が好ましい。
【0013】脂肪族共役ジオレフィン系単量体は、10
〜80重量%の範囲にて使用されるが、この使用量が1
0重量%未満では、接着強度が、また80重量%を越え
ると耐水強度に劣る傾向にあり好ましくない。
【0014】エチレン系不飽和カルボン酸単量体として
は、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸等のモノ又はジカル
ボン酸(無水物)が挙げられ、これらを1種または2種
以上使用することができる。
【0015】エチレン系不飽和カルボン酸単量体は、
0.5〜10重量%の範囲にて使用されるが、この使用
量が0.5重量%未満では、機械的安定性に劣り、また
10重量%を越えるとラテックスの粘度が高くなる傾向
にあり好ましくない。
【0016】上記脂肪族共役ジオレフィン系単量体およ
びエチレン系不飽和カルボン酸単量体と共重合可能な他
の単量体としては、アルケニル芳香族単量体、不飽和カ
ルボン酸アルキルエステル単量体、ヒドロキシアルキル
基を含有する不飽和単量体、シアン化ビニル単量体、不
飽和カルボン酸アミド単量体等が挙げられる。
【0017】アルケニル芳香族単量体としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、メチルα−メチルスチレン、
ビニルトルエンおよびジビニルベンゼン等が挙げられ、
1種または2種以上用いることができる。特にスチレン
が好ましい。
【0018】不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体
としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ジメチル
フマレート、ジエチルフマレート、ジメチルマレエー
ト、ジエチルマレエート、ジメチルイタコネート、モノ
メチルフマレート、モノエチルフマレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート等が挙げられ、1種または2種以
上用いることができる。特にメチルメタクリレートが好
ましい。
【0019】ヒドロキシアルキル基を含有する不飽和単
量体としては、β−ヒドロキシエチルアクリレート、β
−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、
ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタ
クリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、ジ−(エチレングリコール)マレエート、
ジ−(エチレングリコール)イタコネート、2−ヒドロ
キシエチルマレエート、ビス(2−ヒドロキシエチル)
マレエート、2−ヒドロキシエチルメチルフマレートな
どが挙げられ、1種または2種以上用いることができ
る。特にβ−ヒドロキシエチルアクリレートが好まし
い。
【0020】シアン化ビニル単量体としては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニ
トリル、α−エチルアクリロニトリルなどが挙げられ、
1種または2種以上用いることができる。特にアクリロ
ニトリルが好ましい。
【0021】不飽和カルボン酸アミド単量体としては、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N,
N−ジメチルアクリルアミド等が挙げられ、1種または
2種以上用いることができる。特にアクリルアミドが好
ましい。
【0022】これら共重合可能な他の単量体は、10〜
89.5重量%の範囲にて使用されるが、この使用量が
10重量%未満では耐水強度が、また89.5重量%を
越えると接着強度に劣る傾向にあり好ましくない。
【0023】本発明における共重合体ラテックスは、さ
らに上記単量体混合物100重量部に対して下記一般式
(1)で示される化合物0.1〜10重量部を共重合し
て得られるものである。
【0024】
【化3】
【0025】(式中、R1 は炭素数4〜20のアルキル
基、R2 は水素又は炭素数4〜20のアルキル基、R3
は水素又はプロペニル基、nは1〜100の整数、Mは
Na、K又はNH4 である。)
【0026】上記化合物が単量体混合物100重量部に
対して0.1重量部未満では操業性が、また10重量部
を超えると耐水強度が劣る傾向にあり好ましくない。
【0027】これら単量体を用いて共重合体ラテックス
を製造するに当たっては、乳化剤、開始剤、連鎖移動
剤、電解質、キレート剤等を使用することができる。
【0028】乳化剤としては高級アルコールの硫酸エス
テル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフ
ェニルエーテルスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩、脂
肪族カルボン酸塩、非イオン性界面活性剤の硫酸エステ
ル塩等のアニオン性界面活性剤あるいはポリエチレング
リコールのアルキルエステル型、アルキルフェニルエー
テル型、アルキルエーテル型等のノニオン性界面活性剤
が1種又は2種以上で用いられる。
【0029】開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸
アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の水溶性開始剤、レ
ドックス系開始剤あるいは、過酸化ベンゾイル等の油溶
性開始剤が使用できる。
【0030】連鎖移動剤としては、n−ヘキシルメルカ
プタン、n−オクチルメルカプタン、t−オクチルメル
カプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメ
ルカプタン、n−ステアリルメルカプタンなどのアルキ
ルメルカプタン、ジメチルキサントゲンジサルファイ
ド、ジイソプロピルキサントゲンジサルファイドなどの
キサントゲン化合物、α−メチルスチレンダイマー、タ
ーピノレンや、テトラメチルチウラムジスルフィド、テ
トラエチルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラ
ムモノスルフィド等のチウラム系化合物、2,6−ジ−
t−ブチル−4−メチルフェノール、スチレン化フェノ
ール等のフェノール系化合物、アリルアルコール等のア
リル化合物、ジクロルメタン、ジブロモメタン、四塩化
炭素、四臭化炭素等のハロゲン化炭化水素化合物、α−
ベンジルオキシスチレン、α−ベンジルオキシアクリロ
ニトリル、α−ベンジルオキシアクリルアミド等のビニ
ルエーテル、トリフェニルエタン、ペンタフェニルエタ
ン、アクロレイン、メタアクロレイン、チオグリコール
酸、チオリンゴ酸、2−エチルヘキシルチオグリコレー
ト等が挙げられ、1種又は2種以上用いることができ
る。
【0031】これら連鎖移動剤の使用量については何ら
制限はなく、共重合体ラテックスに求められる性能に応
じて適宜調整することができるが、好ましくは単量体混
合物100重量部に対して0.05〜10重量部である。
【0032】また、本発明においては、さらにシクロペ
ンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、4−メチル
シクロヘキセン、1−メチルシクロヘキセン等の環内に
不飽和結合を1つ有する環状の不飽和炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、シクロヘキサン等を添加してもよいが、
特に環内に不飽和結合を1つ有する環状の不飽和炭化水
素を添加することが物性バランスの面で好ましい。この
ような化合物の使用量は単量体混合物100重量部に対
して0.1〜30重量部である。
【0033】本発明における上記各種成分の添加方法に
ついては特に制限するものではなく、一括添加方法、分
割添加方法、連続添加方法の何れでも採用することがで
きる。なお、上記一般式(1)にて示される化合物につ
いては、重合の初期に一括添加することが、本発明の効
果を最大限に発揮できる点で好ましい。
【0034】また、本発明においては、一段重合、二段
重合又は多段階重合等何れでも採用することができる。
【0035】本発明の紙被覆用共重合体ラテックスは、
顔料、さらに必要に応じてその他の結合剤とともに紙被
覆用組成物として調製される。その際、固形分換算で顔
料100重量部に対し本発明の共重合体ラテックス2〜
100重量部、好ましくは5〜30重量部、その他の結
合剤0〜30重量部使用できる。
【0036】本発明に用いられる主な顔料としては、例
えばクレー、焼成クレー、デラミクレー、重質炭酸カル
シウム、沈降性炭酸カルシウム、二酸化チタン、水酸化
アルミニウム、タルク、サチンホワイト等の鉱物性白色
顔料が挙げられ、これらを1種または2種以上使用する
ことができるが、必要に応じてプラスチックピグメン
ト、バインダーピグメント、中空合成ピグメント等の有
機系合成白色顔料を併用しても差し支えない。
【0037】また、その他の結合剤としては、澱粉、酸
化澱粉、エステル化澱粉等の変性澱粉、大豆蛋白、カゼ
インなどの天然バインダー、あるいはポリビニルアルコ
ール、ポリ酢酸ビニルラテックス、アクリル系ラテック
スなどの合成ラテックスが使用される。
【0038】また、紙被覆用組成物を調整するには、さ
らにその他の助剤、例えば分散剤(ピロリン酸ナトリウ
ム、ポリアクリル酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナト
リウムなど)、消泡剤(ポリグリコール、脂肪酸エステ
ル、リン酸エステル、シリコーンオイルなど)、レベリ
ング剤(ロート油、ジシアンジアミド、尿素など)、防
腐剤、耐水化剤(ホルマリン、ヘキサミン、メラミン樹
脂、尿素樹脂、グリオキサルなど)、離型剤(ステアリ
ン酸カルシウム、パラフィンエマルジョンなど)、蛍光
染料、カラー保水性向上剤(カルボキシメチルセルロー
ス、アルギン酸ナトリウムなど)が必要に応じて添加さ
れる。
【0039】本発明の紙被覆用共重合体ラテックスは、
特に輪転オフセット印刷用塗工紙を与えるバインダーと
して使用することが好ましいが、その他、シートオフセ
ット印刷用、グラビア印刷用、キャスト塗工紙用、感圧
複写紙の上用紙および下用紙用、感熱紙用に使用される
バインダーとしても好適に使用される。
【0040】さらに、紙被覆用組成物を塗工用紙へ塗布
する方法は、公知の技術、例えばエアナイフコーター、
ブレードコーター、ロールコーター、バーコーターなど
の塗布機によって行なわれる。また、塗布後、表面を乾
燥し、カレンダーリングなどにより仕上げる。
【0041】
【実施例】以下に、本発明の優れた効果を明示するため
に、実施例および比較例を挙げ、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これら
の実施例によって何ら限定されるものではない。なお、
実施例および比較例中に示した割合を示す部および%
は、特に断りの無い限り、重量を基準としたものであ
る。
【0042】共重合体ラテックスの製造方法(1) 10リットルの耐圧性オートクレーブに、純水100
部、t−ドデシルメルカプタン0.06部、炭酸水素ナ
トリウム0.4部、過硫酸アンモニウム0.8部及び表
1に示す1段目の原料を仕込み65℃にて1段目の重合
を行った。次いで1段目の重合転化率が70%に達した
時点で2段目の原料及びt−ドデシルメルカプタン0.
6部を7時間で連続添加し、2段目の重合を行った。そ
の後、重合転化率が98%以上になるまで重合を継続
し、重合を終了した。
【0043】次いで、水酸化ナトリウムを用いてpH8
に調整し、水蒸気蒸留で未反応単量体を除去し、共重合
体ラテックス1〜14を得た。なお、表中”/”をはさ
んで左側が1段目、右側が2段目の使用量を示す。
【0044】また、共重合体ラテックスのゲル含有量は
以下の方法で測定した。
【0045】ゲル含有量 室温乾燥にてラテックスフィルムを作製する。その後、
ラテックスフィルム約1.0gを正確に秤量後、400
ccのトルエン中に入れ48時間放置溶解し、300メ
ッシュの金網で濾過後、乾燥し、金網上のトルエン不溶
分(ゲル)を秤量し、ゲル含有量を算出する。
【0046】紙被覆用組成物の調製 共重合体ラテックス1〜14を用いて、それぞれ下記の
処方に基づき固形分濃度60%となるよう純水を用いて
調製し、紙被覆用組成物を得た。得られた紙被覆用組成
物について、機械的安定性ならびに操業性を測定した。 (処方) カオリンクレー 80部 炭酸カルシウム 20部 変性デンプン 6部 共重合体ラテックス 12部(固形分)
【0047】機械的安定性 上記紙被覆用組成物をパタスタビリテスターを用いて金
属ロールとゴムロール間で練り、機械的剪断をかけ、ゴ
ムロール上に凝固物が発生するまでの時間(分)を測定
する。 ○:30分以上 △:20分以上30分未満 ×:20分未満
【0048】操業性 バッキングロールへの付着物の水洗浄の目安として、上
記紙被覆用組成物をポリエステルフィルム上へ、乾燥塗
工量で10g/m2 となるようにコーティングバーを用
いて塗工・乾燥し、該フィルムを水浴中へ30分間浸漬
後、フィルムからの該組成物の剥がれ具合を目視にて判
定する。 ○:非常によく剥がれている △:よく剥がれている ×:あまり剥がれていない
【0049】塗工紙の作成 また、市販の上質紙(64g/m2 )に上記組成物の塗
工量が片面10g/m2 となるようにコーティングバー
を用いて塗工・乾燥した後、ロール温度50℃、線圧7
0〜80kg/cmの条件でスーパーカレンダー処理を
行い塗工紙を得た。得られた塗工紙についてはRI W
et Pick、RI Dry Pick、耐ブリスタ
ー性、白紙光沢、インキ受理性を測定した。
【0050】RI Wet Pick RI印刷機で湿し水を用いて印刷した際のピッキングの
程度を肉眼で判定し、1級(一番良好なもの)〜5級
(一番悪いもの)の5段階法で評価した。6回の平均値
を示す。
【0051】RI Dry Pick 湿し水を用いない以外、上記RI Wet Pickと
同様の方法で評価した。
【0052】耐ブリスター性 両面印刷塗工紙を調湿(約6%)し、加熱したオイルバ
ス中に投げ込みブリスターが発生する時の最低温度を示
す。
【0053】白紙光沢 JIS P8142に基づいて角度75°で測定した。
【0054】インキ受理性 RI印刷機を用い、ゴムロール及びモルトンロールで水
を供給し、印刷した時のインキの受理の良否を肉眼で判
定した。結果を表2に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】共重合体ラテックスの製造方法(2) 10リットルの耐圧性オートクレーブに、純水100
部、炭酸水素ナトリウム0.4部、過硫酸アンモニウム
0.8部及び表3に示す1段目の原料を仕込み65℃に
て1段目の重合を行った。次いで1段目の重合転化率が
70%に達した時点で2段目の原料を7時間で連続添加
し、2段目の重合を行った。その後、重合転化率が97
%以上になるまで重合を継続し、重合を終了した。
【0058】次いで、水酸化ナトリウムを用いてpH8
に調整し、水蒸気蒸留で未反応単量体等を除去し、共重
合体ラテックス15〜23を得た。なお、表中”/”を
はさんで左側が1段目、右側が2段目の使用量を示す。
【0059】紙被覆用組成物の調製 共重合体ラテックス15〜23を用いて、それぞれ下記
の処方に基づき固形分濃度60%となるよう純水を用い
て調製し、紙被覆用組成物を得た。得られた紙被覆用組
成物について、機械的安定性ならびに操業性を測定し
た。 (処方) カオリンクレー 80部 炭酸カルシウム 20部 変性デンプン 5部 共重合体ラテックス 10部(固形分)
【0060】塗工紙の作成 また、上記組成物につき、実施例1と同様にして塗工紙
を得た。得られた塗工紙についてはRI Wet Pi
ck、RI Dry Pick、耐ブリスター性、白紙
光沢、インキ受理性を測定した。結果を表4に示す。
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【発明の効果】以上のとおり、本発明にて得られた特定
の共重合体ラテックスを紙被覆用のバインダーとして使
用することにより、操業性、接着強度に優れ、かつ耐ブ
リスター性、白紙光沢、インキ受理性、耐水性等に優れ
た塗工紙が得られるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−53802(JP,A) 特開 平5−32710(JP,A) 特開 平5−255222(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 236/04 C08F 2/24 D21H 19/58

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族共役ジオレフィン系単量体10〜
    80重量%、エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5
    〜10重量%およびこれらと共重合可能なモノオレフィ
    ン系単量体10〜89.5重量%からなる単量体混合物
    100重量部と下記一般式(1)で示される化合物0.
    1〜10重量部とを共重合してなることを特徴とする紙
    被覆用共重合体ラテックスの製造方法。 【化1】 (式中、R1 は炭素数4〜20のアルキル基、R2 は水
    素又は炭素数4〜20のアルキル基、R3 は水素又はプ
    ロペニル基、nは1〜100の整数、MはNa、K又は
    NH4 である。)
  2. 【請求項2】 単量体混合物100重量部に対して0.
    1〜30重量部の環内に不飽和結合を1つ有する環状の
    不飽和炭化水素を添加して共重合することを特徴とする
    請求項1記載の紙被覆用共重合体ラテックスの製造方
    法。
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