JP3144874B2 - 共重合体ラテックス - Google Patents
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Description
関するものである。さらに詳しくいえば、紙塗工用のバ
インダーとして好適な高性能の共重合体ラテックスに関
するものである。
ば紙塗工用バインダー、カーペットバックサイジング用
バインダー、不織布や人工皮革などの繊維結合用バイン
ダー、あるいは各種材料の粘接着剤などとして広く用い
られている。そして、共重合体ラテックスがこのような
用途に用いられる場合、該共重合体ラテックスは、接着
強度が高く、かつ耐水性、乾燥加熱による耐ブリスター
性などに優れていることが要求される。
よび光沢などの光学的特性の向上を目的として、抄造さ
れた原紙表面に、カオリンクレー、炭酸カルシウム、サ
チンホワイト、タルク、酸化チタンなどの顔料、それら
のバインダーとしての共重合体ラテックスおよび保水剤
あるいは補助バインダーとしてのスターチ、カゼイン、
ポリビニルアルコール、カルボキシルメチルセルロース
などの水溶性高分子を主構成成分とする塗工液が塗布さ
れたものである。該共重合体ラテックスとしては、スチ
レンとブタジエンを主要単量体成分とし、これらを乳化
重合して得られたスチレン−ブタジエン系共重合体ラテ
ックス、いわゆるSBラテックスが汎用的に用いられて
いる。
やパンフレット、広告類の需要の拡大に伴って、塗工紙
の生産が著しく増大している。特に、オフセット印刷で
の高速印刷化傾向に伴い、塗工紙および顔料バインダー
の品質に対する要求水準もますます高度化しており、そ
のため、塗工紙の品質の中でも特にインクピック抵抗
性、いわゆるピック強度の向上が強く求められている。
しかも、このピック強度性能は他の印刷物性、すなわち
湿潤ピック強度、耐ブリスター性、網点再現性などとは
負の相関関係にあるため、これらの諸物性を高水準にバ
ランス化させる改良が一段と要求されている。塗工紙の
これらの性質は、顔料バインダーとして用いられるSB
ラテックスの性能に特に強く依存することから、これま
で該SBラテックスの性能について種々の検討が加えら
れてきた。例えば、共重合体ラテックスの皮膜のベンゼ
ン、トルエン、テトラヒドロフランなどの溶剤に対する
不溶解部分の割合がピック強度と耐ブリスター性の支配
因子であることが確認されていることから、この面より
種々の検討がなされており、具体的にはラテックス中の
共重合体の組成およびゲル分率を特定の範囲に調整する
ことにより、優れた性能を発揮させることが提案されて
いる(特公昭59−3598号公報、特公昭60−17
879号公報、特開昭58−4894号公報)。このゲ
ル分率は、一般的に重合温度および連鎖移動剤により調
整されている。
を調整した場合、一般的には塗工紙のピック強度は、S
Bラテックスにおいてそのゲル分率が75〜95重量%
の範囲で最も高くなるのに対して、耐ブリスター性はゲ
ル分率の低いものほど良好となることが認められてお
り、ピック強度と耐ブリスター性の両方を同時に高い水
準まで向上させるには、前記の技術は、いずれも充分に
満足し得るものではない。
産能力を向上するために、高速塗工化が進んでいる。高
速塗工に伴う乾燥能力の低下への対応および生産効率を
高める目的で塗工液の高固形分化進められている。塗工
液を高固形分化するには、重質炭酸カルシウムの配合比
率を高める等の顔料面からの流動性の改良とスターチ等
の増粘性の大きい水溶性バインダーを減らしラテックス
を増量することによるバインダー面から流動性の改良が
取られている。しかし、バインダー面からの改良におい
ては、バッキングロールやカレンダーロール汚れの問題
があり、未だ解決されていないのが現状である。特に、
ウェブオフセット印刷用紙の耐ブリスター性の向上を目
的としてゲル分率を低く設定した共重合体ラテックス
は、耐ベタツキ性と塗工液の機械的安定性に劣り、バッ
キングロールの汚れが問題になる傾向にある。また、グ
ラビア印刷用紙の製造においては、網点再現性を高める
ために低Tgの共重合体ラテックスを用いるために、耐
ベタツキ性に劣り、スーパーカレンダー汚れが起きやす
い。
体ラテックスにアミド基含有エチレン系不飽和単量体を
導入する方法が提案されている。(特開昭63−012
647号公報、特開平2−210094号公報)しか
し、これらの方法では、共重合体ラテックスの耐ベタツ
キ性改良が充分でなく、特に低ゲルラテックスおよび低
Tgの共重合体ラテックスの耐ベタツキ性に劣る欠点が
ある。このように、従来技術では塗工紙の製造および印
刷の一層の高速化に対応することができず、高品質の塗
工紙の製造を可能にするバインダーとしての共重合体ラ
テックスの出現が強く求められているのが現状である。
塗工用共重合体ラテックスは、これを用いて得られる塗
工紙がピック強度、湿潤ピック強度、着肉性、耐ブリス
ター性、印刷光沢、グラビア印刷適性などの塗工紙物性
および操業性における要求を同時に十分に答えることが
できなかったという問題があり、これらのすべての塗工
物性、操業性を満足させるような共重合体ラテックスが
望まれている。
のもとで、塗工紙におけるピック強度、湿潤ピック強
度、耐ブリスター性、網点再現性、耐ベタツキ性と塗工
液の機械的安定性のバランスをより向上させるための高
性能の共重合体ラテックスを提供することを目的として
種々検討を行った結果、単量体として、(a)共役ジエ
ン系単量体、(b)芳香族ビニル系単量体、(c)エチ
レン系不飽和カルボン酸単量体、(d)メタクリロニト
リル、(e)メタアクリルアミドおよび(f)共重合可
能な他のビニル系単量体の少なくとも5種の単量体を用
い、水性媒体中においてこれらの単量体100重量部を
乳化重合させる際に、第1段として、少なくても
(a)、(c)を含む単量体70〜99重量部を乳化重
合し、第2段として、得られた重合体ラテックスの存在
下において、少なくても(d)、(e)を含むこれら単
量体1〜30重量部を重合するにあたり、(d)と
(e)の合計が、第2段で重合するこれら単量体全量の
50重量%を超える単量体を重合することにより、この
目的を達成することを見出し、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
中において、(a)共役ジエン系単量体20〜70重量
部、(b)芳香族ビニル系単量体0〜78重量部、
(c)エチレン系不飽和カルポン酸単量体0.5〜10
重量部、(d)メタクリロニトリル1〜20重量部、
(e)メタアクリルアミド0.5〜10重量部およぴ
(f)共重合可能な他のビニル系単量体0〜50重量部
のうち、少なくとも5種の単量体を乳化重合させて得ら
れる共重合体ラテックスであって、第1段として、少な
くても(a)共投ジエン系単量体、(c)エチレン系不
飽和カルポン酸を含む単量体70〜99重量部を重合
し、第2段として、得られた重合体ラテックスの存在下
において、少なくても(d)メタクリロニトリル、
(e)メタアクリルアミドを含むこれら単量体1〜30
重量部を重合し、かつ(d)と(e)の合計が、第2段
で重合するこれら単量体全量の50重量%を超えること
により得られる共重合体ラテックスであり、請求項2
は、顔料および請求項1に示す共重合体ラテックスとを
主成分とする紙塗工用組成物である。
おいて用いられる(a)共役ジエン系単量体としては、
例えばブタジエン、イソプレン、2−クロロ−1,3−
ブタジエンなどが挙げられる。これらの共役ジエン系単
量体は、1種あるいは2種以上を組み合わせてもよく、
また、その使用量は全単量体の重量に基づき、20〜7
0重量部、好ましくは凝集力の点から25〜60重量部
の範囲で選ばれる。この使用量が20重量部未満では得
られる重合体が脆すぎるし、70重量部を超えると柔ら
かすぎ、いずれの場合も高い凝集力が得られず、本発明
の目的が十分に達せられない。
ニル系単量体としては、例えばスチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン、P−メチルスチレンなどが挙
げられる。芳香族ビニル系単量体の使用量は全単量体の
重量に基づき、0〜78重量部、好ましくは10〜70
重量部の範囲で選ばれる。この使用量が78重量部を超
えると塗工紙のピック強度が劣り好ましくない。
系不飽和カルボン酸単量体としては、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール
酸、クロトン酸などが挙げられる。これらのカルボン酸
は1種あるいは2種以上を組み合わせてもよく、その使
用量は、全重合体の重量に基づき0.5〜10重量部、
好ましくは1〜7重量部の範囲で選ばれる。この量が
0.5重量部未満では、ラテックスの分散安定性が十分
ではなく、塗工液調整や塗工時において種々の問題が生
じ、かつピック強度も低いし、10重量部を超えるとラ
テックスや塗工液の粘度が高くなり過ぎると共に、耐水
性が低下する傾向がみられ好ましくない。
ロニトリルの使用量は、全単量体の重量に基づき1〜2
0部の範囲で選ばれる。この量が1重量部未満では、共
重合体ラテックスの耐ベタツキ性の改良効果、塗工液の
機械的安定性、塗工紙の湿潤ピック強度の改良効果が十
分に出現されず、20重量部を超えるとラテックスの重
合安定性に劣り、好ましくない。
リルアミドの使用量は、全単量体の重量に基づき0.5
〜10重量部の範囲で選ばれる。この量が0.5重量部
未満では、共重合体ラテックスの耐ベタツキ性の改良効
果、塗工紙の耐水性改良効果が十分に出現されず、10
重量部を超えると共重合体ラテックスの粘度が高くなる
と共に、紙塗工液の流動性が低下し好ましくない。
能な他の単量体としては、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸グリシジ
ルなどのアクリル酸あるいはメタクリル酸のアルキルエ
ステル類、酢酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル
類、塩化ビニルなどのハロゲン化ビニル類、アミノエチ
ルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレートな
どのエチレン性アミン類、スチレンスルホン酸ナトリウ
ム、また、メタアクリロニトリル以外のシアン化ビニル
単量体およびメタアクリルアミド以外のアミド基含有エ
チレン系不飽和単量体を挙げることができる。これらの
共重合可能な単量体は1種用いてもよいし、2種以上を
組み合わせてもよく、また、その使用量は全単量体の重
量に基づき0〜50重量部の範囲で選ばれる。この使用
量が50重量部を越えると本発明の効果を出現させる上
で好ましくない。
乳化重合によって製造する。すなわち、第1段として少
なくとも(a)、(c)を含む単量体70〜99重量
部、好ましくは85〜97重量部を乳化重合し、第2段
として、第1段で得られた重合体ラテックスの存在下
で、少なくとも(d)、(e)を含む残りの単量体1〜
30重量部、好ましくは3〜15重量部を乳化重合す
る。第2段で重合する単量体が1重量部未満および30
重量部を超えるとピック強度、耐水ピック強度、耐ベタ
ツキ性、塗工液の機械的安定性のバランスが低下し、本
発明の効果が出現されず好ましくない。第2段で重合す
る単量体は、(d)および(e)を含有することが必要
であり、(d)単量体は1〜20重量部、好ましくは2
〜10重量部、(e)単量体は0.5〜10重量部、好
ましくは2〜7重量部が好適である。また、第2段で重
合する単量体の内、(d)と(e)の合計重量が、第2
段で重合する単量体の全重量の50%を超えることが、
本発明の効果を出現させる上で好ましい。また、第2段
重合を開始する時点での第1段単量体の重合収率は80
重量%以上であることが、本発明の効果を出現させる上
で好ましい。
性媒体中において、前記共役ジエン系単量体と芳香族ビ
ニル単量体とエチレン性不飽和カルボン酸単量体とメタ
クリロニトリルとメタアクリルアミド、および共重合可
能な他の単量体を2段乳化重合させることによって得ら
れる。この乳化重合法については特に制限なく、従来公
知の方法、例えば水と前記の単量体、連鎖移動剤と界面
活性剤とラジカル重合開始剤と必要に応じて用いられる
他の添加剤成分とを基本構成成分とする分散系におい
て、該単量体を重合させて共重合体粒子の水性分散液、
すなわち共重合体ラテックスを製造する方法などが用い
られる。この共重合体ラテックス中の該共重合体の濃度
は40〜60重合%の範囲で選ばれ、また、その粒子径
は0.05〜1μm、好ましくは0.07〜0.3μm
の範囲にあるのが有利である。該平均粒子径は界面活性
剤やシードラテックスの使用割合などによって調整する
ことができ、一般的にその使用割合を高くするほど生成
共重合体ラテックスの平均粒子径は小さくなる傾向があ
る。前記連鎖移動剤としては、n−ブチルメルカプタ
ン、n−オクチルメルカプタン、n−ラウリルメルカプ
タン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカ
プタンなどのメルカプタン類、テトラメチルチウラムジ
スルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィドなどの
ジスルフィド類、四塩化炭素、四臭化炭素などのハロゲ
ン化誘導体、2−エチルヘキシルチオグリコレート、α
−メチルスチレンダイマーおよび水溶性連鎖移動剤とし
てのホスフィン酸ソーダが挙げられ、これらの1種また
は2種以上が使用される。又、必要に応じて、該連鎖移
動剤との併用で、ジフェニルエチレン、2,6−ジ−t
−ブチルヒドロキシトルエンなどの油溶性重合速度抑制
剤を用いるのが好ましい。また、該連鎖移動剤の一部を
単量体の添加終了後も連続的に添加する方式が、より好
ましい。
ッケン、ロジン酸セッケン、アルキルスルホン酸塩、ジ
アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルスルホコハク
酸、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルアリール硫酸塩などのアニオン性界面活
性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシ
プロピレンブロックコポリマーなどのノニオン性界面活
性剤が挙げられる。この界面活性剤は通常、アニオン性
界面活性剤単独またはアニオン性/ノニオン性の混合系
で用いられ、その使用量は全単量体の重量に基づき、通
常0.05〜2重量%の範囲で選ばれる。
物質によりラジカル分解して、単量体の付加重合を起こ
させる作用を有するものであり、このようなものとして
は、例えば水溶性又は油溶性のペルオキソ二硫酸塩、過
酸化物、アゾビス化合物等、具体的にはペルオキソ二硫
酸カリウム、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、ペルオキソ
二硫酸アンモニウム、過酸化水素、t−ブチルヒドロペ
ルオキシド、過酸化ベンゾイル、2、2−アゾビスイソ
ブチロニトリル、クメンハイドロパーオキサイドなどが
挙げられるが、これらの中で特にペルオキソ二硫酸塩が
好適である。この重合開始剤の使用量は、その使用量は
全単量体の重量に基づき、通常0.2〜1.5重量%の
範囲で選ばれる。
0〜100℃の範囲で選ばれるが、重合の促進あるいは
より低温での重合を望む場合には、酸性亜硫酸ナトリウ
ム、アスコルビン酸やその塩、エリソルビン酸やその
塩、ロンガリットなどの還元剤を重合開始剤に組み合わ
せて用いることで、いわゆるレドックス重合法を採用す
ることができる。
整剤、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリ
ウムなどのpH調整剤やエチレンジアミン四ナトリウム
などの各種キレート剤などを添加することができる。ま
た、必要に応じ本発明の共重合体ラテックスにアルカリ
感応ラテックスを添加してもさしつかえない。
よびまたは炭酸カルシウムの体積分率の和が、無機顔料
総体積の60%以上を占めるものをいう。60%以下で
は、本発明の効果が良好に発揮できない。また、その他
の無機顔料として水酸化アルミニウム、酸化チタン、サ
チンホワイト、タルク、活性白土などを無機顔料総体積
中40%まで必要に応じ使用することもできる。無機顔
料に加えてポリスチレン粒子などのピラスチックピグメ
ントを併用することも、本発明の望ましい実施態様であ
る。
料のバインダーとして用いる場合には、通常行われてい
る方法、例えば分散剤を溶解させた水中に、無機・有機
顔料類、水溶性高分子、各種添加剤とともに該共重合体
ラテックスを添加して混合し、均一な分散液として用い
る方法を採用することができる。そして、この紙塗工液
は、各種ブレードコーター、ロールコーターなどを用い
る通常の方法によって、原紙に塗工することができる。
説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限
定されるものではない。なお、各特性は次のようにして
求めた。 (1)共重合体ラテックスの性状(共重合体のゲル分
率);ポリプロピレンフィルム上にNo26ワイヤーバ
ーで共重合体ラテックスを均一に塗工し、50℃の乾燥
機内で1時間乾燥して皮膜を形成させた。次ぎに、この
ラテックス皮膜を剥がして、化学天秤で約0.5gを正
確に秤量してから300ccのトルエンの入った容器中
に浸し、振とう器で室温にて6時間攪拌した後、内容物
をあらかじめ精秤した325メッシュの金網で濾過し、
金網に残った残留物を秤量した。その後50℃の乾燥機
で2時間乾燥させ、次式によりゲル分率を求めた。
印刷インク(大日本インキ社製、Webb Zett
黄)0.3ccをべた刷りした。この印刷された塗工紙
を適当な大きさに裁断し、その試験片を所定の温度に調
整したシリコンオイル恒温槽に浸してブリスターが発生
するか否かを観察した。恒温槽の温度を変化させてこの
試験を行い、ブリスターの発生する温度が高いものほど
耐ブリスター性に優れる。◎(優)〜×(劣)に分類す
る。
(東華色素社製、SDスーパーデラックス50紅B;タ
ック18)0.4ccを重ね刷りし、ゴムロールに現れ
たピッキング状態を別の台紙に裏取りし、その状態を観
察した。評価は10点評価法で行い、ピッキング現象の
少ないものほど高得点とした。
で塗工紙表面に給水を行い、その直後に印刷インク(東
華色素社製、SDスーパーデラックス50紅B;タック
15)0.4cc1回刷りを行い、ゴムロールに現れた
ピッキング状態を別の台紙に裏取りし、その状態を観察
した。評価は10点評価法で行い、ピッキング現象の少
ないものほど高得点とした。
にて塗布した後、130℃で60秒乾燥する。黒ラシャ
紙と重ね合わせ、温度70℃、線圧100Kg/cmの
スーパーカレンダーを通す。黒ラシャ紙をマイラーフィ
ルムより剥離し、ラシャ紙繊維のラテックスフィルム上
への転移を肉眼で観察する。◎(優)〜×(劣)に分類
する。
ア版を用いて印刷を行い、ハーフトーン部のミスドット
を数え、◎(優)〜×(劣)に分類する。 (ヘ)機械的安定性 紙塗工液をマロン式安定性試験を用いて、機械的安定性
を測定する。
形分濃度25%)2重量部を、攪拌装置と温度調節用ジ
ャケットを取り付けた耐圧反応容器に入れ、さらに水7
0重量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.1重量部、フマ
ール酸1重量部、イタコン酸1.5重量部を仕込み、内
温を80℃に昇温し、次いで表1に示す単量体xの内イ
タコン酸、フマール酸を除く単量体と水15重量部、ペ
ルオキソ二硫酸ナトリウム1重量部、ラウリル硫酸ナト
リウム0.1重量部、水酸化ナトリウム0.2重量部か
らなる開始剤系水溶液とを、それぞれ5時間および6時
間かけて一定の流速で添加した。また、表1に示す単量
体混合物yを、単量体混合物xの添加が終了した後、3
0分経過した時点で添加した。そして80℃の温度をそ
のまま2時間保ったのち冷却し、次いで生成した共重合
体ラテックスを水酸化ナトリウムでpHを7に調整して
からスチームストリッピング法により未反応の単量体を
除去し、200メッシュの金網で濾過した。該共重合体
ラテックスは、最終的に固形分濃度が50重量%になる
ように調整した。このようにして得られたラテックスを
共重合体ラテックスAとする。
い、他は共重合体ラテックスAと全く同様に重合を行
い、共重合体ラテックスB〜Mを得た。共重合体ラテッ
クスA〜Gは実施例の共重合体ラテックスであり、共重
合体ラテックスH〜Mは比較例の共重合体ラテックスで
ある。これらの共重合体ラテックスのゲル含有率を合わ
せて記す。
製);共重合体ラテックスA〜Mを用いて下記の配合比
で紙塗工液A〜Mを得た。 (配合処方:重量比) クレー 70 炭酸カルシウム 30 ポリアクリル酸ソーダ 0.2 水酸化ナトリウム 0.1 リン酸エステル化デンプン 2.5 共重合体ラテックス(A〜M) 12 水(全固形分が65%になるように添加)
量75g/m2 の塗工原紙に塗工量が片面12g/m2
になる様にブレード塗工して、各々のシートオフセット
用紙を得た。前記載の評価方法に従い、評価した結果を
表3に示す。
5g/m2 の塗工原紙に塗工量が片面12g/m2 にな
る様にブレード塗工して、各々のシートオフセット用紙
を得た。前記載の評価方法に従い、評価した結果を表3
に示す。
5g/m2 の塗工原紙に塗工量が片面12g/m2 にな
る様にブレード塗工して、各々のウェブオフセット用紙
を得た。前記載の評価方法に従い、評価した結果を表4
に示す。
5g/m2 の塗工原紙に塗工量が片面12g/m2 にな
る様にブレード塗工して、各々のウェブオフセット用紙
を得た。前記載の評価方法に従い、評価した結果を表4
に示す。
5g/m2 の塗工原紙に塗工量が片面12g/m2 にな
る様にブレード塗工して、各々のグラビアト用紙を得
た。前記載の評価方法に従い、評価した結果を表5に示
す。
5g/m2 の塗工原紙に塗工量が片面12g/m2 にな
る様にブレード塗工して、各々のグラビアト用紙を得
た。前記載の評価方法に従い、評価した結果を表5に示
す。実施例より明らかなように、適用範囲内の調製紙塗
工液A〜Gを使用した各種印刷用紙は優れた性能を示し
た。
は、印刷用塗工紙におけるピック強度と他の性能とのバ
ランス、塗工操業性に係わる耐ベタツキ性及び塗工液の
機械的安定性を向上させうる高性能の共重合体ラテック
スを容易に得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)共役ジェン系単量体 20 〜70 重量部 (b)芳香族ビニル系単量体 0 〜78 重量部 (c)エチレン系不飽和カルポン酸単量体 0.5〜10 重量部 (d)メタクリロニトリル 1 〜20 重量部 (e)メタアクリルアミド 0.5〜10 重量部 (f)その他の共重合可能なピニル系単量体 0 〜50 重量部 からなる単量体100重量部を乳化重合するにあたり、
第1段として、少なくとも(a)、(c)を含む単量体
70〜99重量部を乳化重合し、第2段として、得られ
た重合体ラテックスの存在下において、少なくとも
(d)、(e)を含むこれら単量体1〜30重量部を重
合し、かつ(d)と(e)の合計が第2段で重合するこ
れら単量体全量の50重量%を超えることにより得られ
る共重合体ラテックス。 - 【請求項2】顔料と請求項1に示す共重合体ラテックス
とを主成分とする紙塗工用組成物。
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