JP3089080B2 - 顔料組成物 - Google Patents
顔料組成物Info
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バッキング用、各種材料の接着剤等に供される顔料組成
物に関するものである。
ックスからなる顔料組成物は、例えば紙塗工用組成物、
カーペットバックサイシング用バインダー、あるいは各
種材料の接着剤などとして広く用いられている。そし
て、顔料組成物がこのような用途に用いられる場合、該
顔料組成物は流動性に優れ、接着強度が高く、かつ耐水
性、乾燥加熱による耐ブリスター性などに優れているこ
とが要求される。
よび光沢などの光学的特性の向上を目的として、抄造さ
れた原紙表面に、カオリンクレー、炭酸カルシウム、サ
チンホワイト、タルク、酸化チタンなどの顔料、それら
のバインダーとしての共重合体ラテックス及び保水剤或
いは補助バインダーとしてのスターチ、ポリビニルアル
コール、カルボキシメチルセルロースなどの水溶性高分
子を主構成成分とする顔料組成物が塗工されたものであ
って、従来からスチレンとブタジエン及び他の単量体を
乳化重合して得られたスチレン−ブタジエン系共重合体
ラテックス、いわゆるSB系ラテックスを配合した顔料
組成物が汎用的に用いられている。
やパンフレット、広告類の需要の拡大に伴って塗工紙の
生産が著しく増大している。特に、オフセット輪転印刷
の高速印刷化傾向に伴い、塗工紙および顔料組成物の品
質に対する要求水準もますます高度化しており、中でも
特に印刷時の表面強度の向上が要求されている。また一
方塗工紙そのものの製造も高速化しており、顔料組成物
の高固形分化および流動性の改良もまた要求されてい
る。塗工紙の表面強度と顔料組成物の流動性、固形分と
流動性とはそれぞれ互いに負の相関になることが多く高
水準にバランス化させる改良が一段と要求されている。
は、顔料バインダーとして用いられるSB系ラテックス
の設計に特に強く依存することから、これまで該SBラ
テックスの性能について種々の検討が加えられてきた。
例えば、ラテックスの粒子径を大きくすれば、低ずり速
度における顔料組成物の粘度を下げることができる。し
かし、この方法によれば高ずり速度での粘度は逆に上が
り、また塗工紙の表面強度も低下する。乳化強重合時の
開始剤を低減させることによる低粘度化は、ラテックス
及び顔料組成物の安定性を著しく損なう。更に共重合に
使用する不飽和カルボン酸単量体やメタクリル酸メチ
ル、酢酸ビニル等のような比較的親水性の高い共重合体
を形成するアクリル系またはビニルエステル系の単量体
の使用量を減じることによる低粘度化は、やはり、ラテ
ックス及び顔料組成物の不安定化を招き、また塗工紙の
表面強度も低下する。
剤は、一般に共重合体ラテックスに炭酸カルシウムまた
は水酸化アルミニウム等の充填剤および増粘剤などの他
の添加剤を配合した顔料組成物である。この顔料組成物
は、タフテッドカーペット、ニードルパンチカーペット
などの製造において、主にパイル(ふさ糸)の脱落防止
ならびにジュートなどの二次基布との接着のために用い
られる。従って、この場合、カーペットの最重要物性で
ある接着強度の向上とカーペット製造時の顔料組成物の
流動性の改良が当業界での最大の技術課題の一つであ
り、そのため、共重合体ラテックス及び顔料組成物の配
合面からの改良検討がなされているが、これまで満足で
きる水準のものが得られていないのが実状である。
では塗工紙印刷のより一層の高速化に対応することがで
きず、高品質の塗工紙の製造を可能にする顔料組成物の
出現が強く求められているのが現状である。また、カー
ペットならびに接着剤においても同様に高接着力を有
し、また流動性の良好な顔料組成物の出現が望まれてい
る。
情のもとで、印刷用塗工紙における接着強度と顔料組成
物の流動性とのバランスをより向上させ、或いはまたカ
ーペットならびに接着剤の接着強度と顔料組成物の流動
性を向上させるための高性能の顔料組成物を提供するこ
とを目的として種々検討を行った結果、乳化共重合時に
特定の連鎖移動剤を組み合わせて用いることによって得
られた共重合体ラテックスと炭酸カルシウム及びまたは
クレーを主成分とする無機顔料からなる顔料組成物が、
意外にも前記の目的が達せられたことを見い出してなさ
れたものである。
性不飽和カルボン酸及びこれらと共重合可能なその他の
単量体の乳化共重合において水性連鎖移動剤と油溶性連
鎖移動剤とを併用して製造された共重合体ラテックスと
炭酸カルシウム及びまたはクレーを主成分とした無機顔
料とを主成分とすることを特徴とする顔料組成物であ
る。
於ける無機顔料は炭酸カルシウム及びまたはクレーを主
成分とすることが必須である。ここで主成分とは無機顔
料総体積分率中の中の60%以上を占めることをいう。
60%未満では本発明の効果が良好に発揮されない。ま
たその他の無機顔料として水酸化アルミニウム、酸化チ
タン、サチンホワイト、タルク、活性白土などを無機顔
料総体積分率中40%未満、必要に応じ使用することも
できる。無機顔料に加えてポリスチレン粒子などのプラ
スチックピグメントを併用することも本発明の望ましい
実施態様である。
ジエン(イ)、エチレン性不飽和カルボン酸(ロ)、及
びこれらと共重合可能なその他の単量体(ハ)から構成
される単量体混合液を乳化共重合させる際に特定の連鎖
移動剤を併用することにより得られる。共役ジエン
(イ)としては、ブタジエン、イソプレン、2−クロル
−1、3−ブタジエンなどがある。その使用量は全単量
体基準で20〜90重量%の範囲であることが望まし
い。さらに塗工紙用共重合体ラテックスの場合、この共
役ジエンの一層好ましい量の範囲は20〜70重量%で
ある。
5〜10重量%の範囲であることが好ましい。0.5重
量%未満ではラテックスの分散安定性を高い水準で保つ
ことができず、塗料調製や塗工時に種々問題を発生して
しまう。また、ピック強度も劣る。10重量%を超えて
含ませるとラテックスや顔料組成物の粘度が高くなり過
ぎ、また耐水性も損なわれることになる。エチレン性不
飽和カルボン酸の例としては、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸などの一塩基性カルボン酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマール酸などの二塩基性カルボン酸
及びそのモノエステル等を挙げることができる。この中
でも二塩基性カルボン酸が本発明の効果を最も良好に発
揮し好ましい。
も代表的かつ有効に用いられるのは芳香族(ジ)ビニル
化合物であり、ついで(メタ)アクリル酸エステル、シ
アン化ビニル化合物、エチレン性アミドモノマー等であ
る。芳香族(ジ)ビニル化合物としては、スチレン、α
−メチルスチレン、クロロスチレン、アルキルスチレ
ン、ジビニルベンゼン等が挙げられる。
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートさらには、
グリシジル(メタ)アクリレート、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ニトリル、メタクリロニトリル等があげられる。エチレ
ン性アミドモノマーとしては、(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等があげら
れる。その他に、酢酸ビニルのごときビニルエステル、
塩化ビニル、塩化ビニリデンのごときハロゲン化ビニ
ル、アミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレートなどのエチレン性アミンモノマ
ー、スチレンスルホン酸ソーダなどを例示することがで
きる。
テックスの重合時に水相中に溶解している単量体が重合
する時に、分子量を制御できるものであればよく、特に
限定されるものではない。水性連鎖移動剤は、それが同
時に満足する連鎖移動定数と水に対する溶解度の範囲に
よって他の連鎖移動剤から区別される。
移動定数は、重合に用いる単量体の種類や重合温度など
によって異なるが、連鎖移動剤としての効果は、ある程
度以上大きい方が好ましいため、連鎖移動定数は実際に
重合する温度の近傍にて5×10-6以上、好ましくは1
×10-4以上、さらに好ましくは1×10-3以上であ
る。
およびリンなどの連鎖移動反応を活発化する元素を分子
内に一つ以上含んだ化合物であって、同時に通常、親水
性ないし水溶性を付与するためにカルボキシル基、硫酸
基、スルホン酸基およびアミド基などを有した還元性化
合物等がある。ただし、分子中にメルカプト基とカルボ
キシル基を同時に含まず、かつ、水酸基を含まない連鎖
移動剤である。例えば、ブロモ酢酸、クロロ酢酸、シス
テアミンおよびハイポフォスファイトアルカリ塩などが
ある。該水性連鎖移動剤の使用量は、それの連鎖移動定
数の大きさに依存するが、連鎖移動定数が大きい場合で
は、100重量部の単量体に対し0.05重量部でも、
ラテックスおよび顔料分散対の粘度を下げる効果は充分
ある。通常、100重量部の単量体に対し0.05ない
し10重量部の範囲で用いられる。
一工程中に連続的または非連続的に添加すればよいが、
いずれの工程で添加するかによって効果が異なること
は、当然考えられる。乳化重合時にはバッチ重合法、セ
ミバッチ重合法および連続重合法などがある。これらの
重合法において水性連鎖移動剤は、いずれの工程、いず
れの時期においても添加が可能である。
溶性連鎖移動剤と併用する場合、油溶性連鎖移動剤とし
ては、硫黄元素を含む化合物、ハロゲン化炭化水素、α
−アルキルスチレンの二量体、ジフェニルエチレン及び
その核置換化合物、エノールエーテル、ナフタレン誘導
体、アゾベンゼン誘導体、ターピノーレン、ジペンテン
およびt−テルピネンなどがある。硫黄元素を含む連鎖
移動剤の例として、t−ドデシルメルカプタン、n−ド
デシルメルカプタン等のアルカンチオール:チオグリコ
ール酸オクチルエステル、チオプロピオン酸オクチルエ
ステル等のチオカルボン酸アルキルエステル:ジメチル
スルフィド、ジエチルスルフィド等のスルフィド等があ
げられる。上記の硫黄元素を含む連鎖移動剤の好ましい
例としてはチオアルキルカルボン酸アルキルエステルが
あげられる。
化炭素、クロロホルムなどが、ナフタレン誘導体の例と
しては、ナフトール、メトキシナフタレンなどが、アゾ
ベンゼン誘導体の例としては、アゾベンゼン、ヒドロキ
シアゾベンゼンなどがある。これらの油溶性連鎖移動剤
については、それぞれの単独使用はもちろん、これらの
混合物の使用もまた当然可能である。
における実用物性を満足させるように設定されるが、通
常100重量部の単量体に対し、0.05ないし15重
量部の範囲内で選ばれる。本発明においては、油溶性連
鎖移動剤の添加については各種の方法を用いることがで
きる。すなわち、一括添加方法、連続添加方法、添加速
度に勾配をもたせた連続添加方法等である。また、該油
溶性連鎖移動剤の一部を単量体混合物にあらかじめ添加
しておき、重合途中で該混合物の添加を終了させて、残
る該油溶性連鎖移動剤を続けて単独添加する方法も望ま
しい方法である。
が、本発明の共重合体ラテックスは、水、界面活性剤、
単量体、ラジカル重合開始剤、および必要ならばその他
の原料を基本構成成分とする分散系において、これらの
原料をラジカル乳化重合によって共重合体粒子の水分散
液として得られる。一般的に共重合体濃度は40〜60
重量%の範囲である。
及びまたはシードラテックスの使用割合によって調整す
ることができ、概ねその使用割合を高くするほど生成共
重合体ラテックスの粒子径は小さくなる。ここで、粒子
径は0.07〜0.5μmである。界面活性剤として
は、脂肪酸せっけん、ロジン酸せっけん、アルキルスル
ホン酸塩、ジアルキルアリールスルホン酸塩、アルキル
スルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルアリール硫酸塩などの
アニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オ
キシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマーなど
のノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤があ
る。これら界面活性剤の他の例としては、「界面活性剤
ハンドブック(高橋、難波、小池、小林:工学図書、1
972)」に記載されているものなどがあげられる。界
面活性剤は通常、アニオン性界面活性剤単独またはアニ
オン性/ノニオン性の混合系で用いられ、単量体に対す
る使用割合としては0.05〜2重量%の範囲が好まし
く用いられる。
下でラジカル分解して単量体の付加重合を開始させる化
合物であって、ペルオキソ二硫酸塩、過酸化物、アゾビ
ス化合物などが一般的に用いられる。その具体例として
はペルオキソ二硫酸カリウム、ペルオキソ二硫酸ナトリ
ウム、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、過酸化水素、t
−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化ベンゾイル、
2、2−アゾビスイソブチロニトリル、クメンハイドロ
パーオキサイドなどがあり、また他に、「改訂高分子合
成の化学(大津:化学同人、1979)」に記載されて
いる化合物があげられる。このなかでも特にペルオキソ
二硫酸塩が本発明の効果を良好に発揮し、最も好ましく
用いられる。重合開始剤の使用量は単量体に対して0.
2〜2.0重量%であることが好ましい。なお、重合温
度は通常60〜90℃の範囲が一般的であるが、重合速
度の促進あるいはより低温での重合を望むときには重亜
硫酸ナトリウム、アスコルビン酸あるいはその塩、エリ
ソルビン酸あるいはその塩、ロンガリットなどの還元剤
を重合開始剤に組み合わせて用いる、いわゆるレドック
ス重合法を用いることができる。
加することもしばしば行われる。たとえば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウ
ムなどのpH調節剤やエチレンジアミン四酢酸ナトリウム
などの各種キレート剤などである。本発明の無機顔料組
成物の調製にあたっては通常の実施態様で行うことがで
きる。即ち、分散剤を溶解させた水中に無機顔料及びあ
るいは有機顔料、水溶性高分子、各種添加剤と共に共重
合体ラテックスを混合し、均一分散液とする態様であ
る。これら無機顔料水分散体の各原料についての具体的
な例としては、「紙加工便覧(紙業タイムス社編:紙業
タイムス社、1980)」に記載されているものなどが
あげられる。この無機顔料組成物は各種ブレードコータ
ー、ロールコーターなど既知の方法によって原紙に塗工
して塗工紙を製造することができ、またカーペット裏打
ち用接着剤或いはまた各種材料の接着剤に供することが
できる。該塗工紙は、グラビア、枚葉オフセット、輪転
オフセットなど各種印刷に供することができ、またこの
うち、塗工板紙は各種包装に供することができる。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
固形分濃度30重量%)適量を、かくはん装置と温度調
節用ジャケットを取り付けた耐圧反応容器に入れ、さら
に水70重量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.2重量
部、水性連鎖移動剤、イタコン酸及びあるいはフマル酸
を仕込み、内温を80℃に保ち、ついで水15重量部、
ペルオキソ二硫酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウムからなる水溶液を、
時刻0から5時間かけて添加し、モノマー混合液は時刻
0から4時間かけて添加した。そして80℃の温度をそ
のまま2時間保ったのち冷却し、次いで生成した共重合
体ラテックスを表1および2に示す量の水酸化カリウム
と適量の水酸化ナトリウムによりpHを8に調整してか
ら、スチームストリッピング法により未反応かつ揮発性
の単量体などを除去し、網目75μmのろ布でろ過し
た。なお、すべての共重合体ラテックスは最終的に固形
分濃度が50重量%になるように調整した。また比較例
2として、比較例1で重合したラテックスに、ヘキサメ
タリン酸ソーダを0.5重量部加えたラテックスを調整
した。
及び使用量(重量部)を表1、2、3及び表4に示す。
(比較例は水性連鎖移動剤を使用しない)
0)により共重合体ラテックスの平均粒子径を測定し
た。 (ロ)転化率 重合原料である単量体の代表としてスチレンを選び、そ
の残留量と仕込量の比から計算した。該残留量の定量は
ガスクロマトグラフィーによる既知の方法で行った。
合体ラテックスの実施例1〜12および比較例1〜6の
顔料組成物について、紙塗工用塗工液としての性能評価
を行なった。顔料組成物は表5に示す配合で、不揮発分
濃度が63重量%になる水量で高速かくはん機により調
製した。この顔料組成物を用いての塗工紙の調製条件を
表6に示す。
1〜12及び比較例1〜6のように別々に行った。その
結果を表7、8および表9に示す。表7、8及び9か
ら、本発明の顔料組成物を塗工液として用いた場合、塗
工液粘度と塗工紙の物性のバランスが高度に優れたもの
であることが理解される。
うにして求めた。 (ハ)顔料組成物粘度(低シェア) BL型粘度計(60rpm、No.4スピンドル)を用
いて測定した。 (ニ)顔料組成物粘度(高シェア) ハーキュレス型粘度計(8800rpm、Eボブ)を用
いて測定した。
75°の反射率を求めた。 (ヘ)印刷光沢 RI印刷試験機(明製作所製)を用いて塗工紙の両面を
印刷インク(WebbZett黄、大日本インク社製)
0.3cm3 をべた刷りする。1日常温乾燥後、グロス
メーターにて60°−60°の反射率を測定した。
ラックス50紅B;タック値15、東華色素社製)0.
4cm3 で数回重ね刷りを行い、ゴムロールに現れたピ
ッキング状態を別の台紙に裏取りし、その程度を観察す
る。評価は10点評価法で行い、ピッキング現象の少な
いものほど高得点とした。
により比較的少量の水で湿してから、印刷インク(SD
スーパーデラックス50紅B;タック値15、東華色素
社製)0.4cm3 1回刷りを行い、ゴムロールに現れ
たピッキング状態を別の台紙に裏取りし、その程度を観
察する。評価は10点評価法で行い、ピッキング現象の
少ないものほど高得点とした。
により比較的多量の水で湿してから、印刷インク(We
bb Zett黄、大日本インク社製)0.3cm3 を
べた刷りし、インクの転移性をを観察する。評価は10
点評価法でおこない、インク転移の良好なものほど高得
点とした。
(Webb Zett黄、大日本インク社製)0.4c
m3 をべた刷りし、インクの乾燥状態を観察する。評価
は10点評価法で行い、インク乾燥の良好なものほど高
得点とした。
評価;前記で調製した共重合体ラテックスの実施例13
〜14および比較例7〜8の顔料組成物について、カー
ペットバックサイジング用バインダーとしての性能評価
を行った。顔料組成物は表10に示す配合で、不揮発分
濃度が70重量%になる水量で高速かくはん機により調
製した。この顔料組成物を用いてのカーペットバックサ
イジング条件を表11に示す。
及び比較例1〜6の(ハ)に示す条件(但し4rpm)
で、又カーペットバックサイジング性能(剥離強度及び
抜糸強度)はJIS・L−1021に準拠して求めた。
平均値の高いもの程優れる。その結果を表12に示す。
表12から、本発明の顔料組成物をバインダーとして用
いたカーペットは剥離強度と抜糸強度が高度に向上した
ものであることがわかる。
料分散体の粘度と塗工紙の他の性能とのバランスを向上
させ、或いはまたカーペットバックサイジングおよび接
着剤における粘度と接着力をより向上させうる高性能の
顔料組成物を容易に得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 共役ジエン、エチレン性不飽和カルボン
酸及びこれらと共重合可能なその他の単量体の乳化共重
合において、親水性ないし水溶性でかつ、分子中にメル
カプト基とカルボキシル基を同時に含まず、かつ、水酸
基を含まない連鎖移動剤(以下水性連鎖移動剤)と油溶
性連鎖移動剤とを併用して製造された粒子径が0.07
μmないし0.5μmの共重合体ラテックスと炭酸カル
シウム及びまたはクレーを主成分とする無機顔料とを主
成分とすることを特徴とする顔料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04021011A JP3089080B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 顔料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04021011A JP3089080B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 顔料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05214287A JPH05214287A (ja) | 1993-08-24 |
JP3089080B2 true JP3089080B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=12043124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04021011A Expired - Lifetime JP3089080B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 顔料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3089080B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0632465U (ja) * | 1992-09-24 | 1994-04-28 | 前田建設工業株式会社 | スパンクリート用吊治具 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP04021011A patent/JP3089080B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0632465U (ja) * | 1992-09-24 | 1994-04-28 | 前田建設工業株式会社 | スパンクリート用吊治具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05214287A (ja) | 1993-08-24 |
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