JPH03199483A - 塗料組成物および該組成物を塗工してなるキャストコート紙 - Google Patents

塗料組成物および該組成物を塗工してなるキャストコート紙

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JPH03199483A
JPH03199483A JP33829189A JP33829189A JPH03199483A JP H03199483 A JPH03199483 A JP H03199483A JP 33829189 A JP33829189 A JP 33829189A JP 33829189 A JP33829189 A JP 33829189A JP H03199483 A JPH03199483 A JP H03199483A
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JP
Japan
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coating composition
coated paper
cast
monomer
weight
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JP33829189A
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Katsumi Kaneda
金田 勝美
Akio Tanaka
田中 顕雄
Masao Tomita
富田 正雄
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はキャストコート紙用塗料組成物および該組成物
を塗工してなるキャストコート紙に関し、特に優れた光
沢面および印刷適性を有するキャストコート紙が効率よ
く製造可能なキャストコート紙用塗料組成物及びそれを
用いたキャストコート紙の製造方法に関するものである
[従来の技術] キャストコート紙の製造方法としては、キャストコート
紙用塗料組成物を原紙に塗工し湿潤状態のままで加熱し
た鏡面ドラムに圧着し乾燥する直接法、原紙に塗工した
湿潤状態のキャストコート紙用塗料組成物を凝固させて
から加熱鏡面ドラムで圧着乾燥する凝固法、およびキャ
ストコート紙用塗料組成物を原紙に塗工して一旦乾燥ま
たは半乾燥した後、再度温潤させてから加熱鏡面ドラム
で圧着乾燥する再湿法等がある。これら三法のキャスト
コート紙の製造方法は、いずれも塗工された顔料および
接着剤を主成分とするキャストコート紙用塗料組成物を
、雁潤状態で加熱ドラムに圧着乾燥し鏡面より剥離させ
て高光沢で均一なキャスト面を得る点で共通している。
しかしながら水を多量に含んだ塗料組成物の塗工層を加
熱ドラムで圧着乾燥することは、多量の水分が原紙層を
通過して裏面から蒸発することになる。一般のアート紙
やコート紙は塗工された塗料組成物の表面からも水分が
蒸発し乾燥されることに比較すれば、キャストコート紙
の乾燥効率は低く結果的に低生産性につながっている。
また得られるキャストコート紙の品質および生産性向上
の目的で、原紙として予め顔料および接着剤を主成分と
するコート紙用塗料組成物を塗工乾燥した一般のアート
紙およびコート紙の如き加工紙を用い、その表面に少量
のキャストコート紙用塗料組成物を塗工し裏面へ抜ける
水分量を少なくする方法もあるが、このような原紙を用
いると原紙のコート層が水分の裏面への通過を妨げ著し
く乾燥効率を低下させるので、キャストコート紙の生産
性を上げることができていない。
さらに水分の蒸発を促進させる目的でドラム温度を高く
すると急激な水分の蒸気化が起こるため、キャスト面に
ピンホールの欠陥が生じたり、キャストコート層の原紙
層の間でフクレが発生する。また、キャストコート紙表
面の強度が弱いと、キャスト面がドラムから剥離する時
にコート層の一部がドラムに付着する現象、即ちドラム
ビックが発生する。通常生産性を上げるために剥離速度
を増すほどドラムビックの発生率が高くなる。
[発明が解決しようとする課題] 次に、従来キャストコート紙用塗料組成物の接着剤とし
て使用する合成ゴム系ラテックスとしては、特公昭57
−16996 、特公昭57−117694および特公
昭61−47895等に提案されるように、(1)オレ
フィン系不飽和カルボン酸モノマーおよび/またはオレ
フィン系不飽和ジカルボン酸モノマーを使用する方法、
(2)全く変性を行なわないで使用する方法等が用いら
れている。
しかしながら(1)の方法では、これにより得られた変
性ラテックスおよびキャストコート紙用塗料組成物の粘
度が上昇するため塗工適性が不良となり、また改質剤と
して使用するカルボン酸類のカルボキシル基は解離度が
高いため、キャストドラム(金属面)とMeキレート架
橋が起こり易くなり鏡面との密着性が大きくなり、剥離
性が低下すること想定され効率の良い生産速度を得るに
は不十分なものであった。(2)の方法つまりラテック
スの改質に前記した官能基等を使用しない、未変性タイ
プの合成ゴム系ラテックスをキャストコート紙用塗料組
成物に使用すると、非解離性のためキャスト面と鏡面と
の密着性が小さくなり剥離性は良くなるが、得られたキ
ャスト紙の表面強度が低いためドラムビックが発生しや
すくなり、未だその生産速度の向上は満足できるもので
はなかった。
上記の如〈従来高光沢で均一なキャスト面を、高速で効
率よく生産することは困難であった。
従って、本発明の目的は、ピンホール、フクレおよびド
ラムビック等の欠陥を発生させずに、高光沢で均一なキ
ャスト面を有するキャストコート紙を、効率よく製造す
ることが可能なキャストコート紙用塗料組成物および該
組成物を塗工してなるキャストコート紙を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、顔料および接着剤を主成分とするキャストコ
ート紙用塗料において、該接着剤として非解離性オレフ
ィン系不飽和モノマーを、脂肪族共役ジオレフィン糸上
ツマ−を含む合成ゴムラテックスの改質剤として添加し
乳化重合して得られた、非解離性官能基変性ラテックス
を用いたキャストコート紙用塗料組成物を使用すること
により、優れた剥離性を有するコート層が得られピンホ
ールやフクレの発生がなくなると同時に強い接着強度を
付与することができるので、ドラムビックの発生もなく
高光沢で均一なキャストコート紙を、効率良く製造する
ことを可能にしたものである。
即ち本発明は、顔料および接着剤を主成分とするキャス
トコート紙用塗料組成物において、該接着剤が、全構成
重合体成分中99〜93重量%の脂肪族共役ジオレフィ
ン系モノマー、オレフィン系芳香族モノマーおよび/ま
たはモノオレフィン系モノマーと、全構成重合体成分中
1〜7重量%の非解離性オレフィン系不飽和モノマーを
乳化重合して得られた非解離性官能基変性ラテックスで
あることを特徴とするキャストコート紙用塗料組成物、
並びに、該組成物を塗工してなるキャストコート紙であ
る。
以下、本発明の詳細な説明する。
接着剤として使用するラテックスの改質剤として用いる
非解離性オレフィン系不飽和モノマーとしては、例えば
アクリル酸ヒドロキシエチル、メタアクリル酸ヒドロキ
シエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタアクリ
ル酸ヒドロキシプロピル等のオレフィン系不飽和ヒドロ
キシモノマー類、アクリルアミド、メタアクリルアミド
、Nメチロールアクリルアミド、N−メチロールメタア
クリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N
−メトキシメチルメタアクリルアミド等の如きオレフィ
ン系不飽和アミドモノマー類があり、これらのモノマー
は少なくとも一種または二種以上の組み合わせで用いる
ことができる。
これらの非解離性オレフィン系不飽和モノマーの使用量
を全構成重合体成分中1〜7重量%と限定した理由は次
の通りである。即ち非解離性オレフィン系モノマーが1
重量%未満では、これによって得られたコート紙用塗料
組成物の離型性改良の効果がえられず、また得られたキ
ャスト紙の表面強度が著しく低下することによりドラム
ビックが認められる。非解離性モノマーが7重量%を越
えると、これにより得られた変性ラテックスおよびキャ
ストコート紙用塗料組成物の粘度が上昇するため塗工適
性が不良となり、離型性が大巾に低下すると共に高光沢
も得られなくなり優れたキャスト面を有するキャストコ
ート紙を、効率よく製造することが困難になることによ
る。尚、好ましい非解離性オレフィン系不飽和モノマー
の添加量は、得られるラテックス全構成重合体成分中2
〜6重量%である。
本発明で使用する合成ゴムラテックスの主成分としては
、例えば、通常SBRラテックス、MBRラテックス、
MSBRラテックスと称されて、紙の顔料塗工用組成物
中の接着剤として用いられているラテックスと同様の重
合体構成成分を用いることができる。この場合脂肪族共
役ジオレフィン系モノマーが、全構成重合体成分中好ま
しくは20〜50重量%より好ましくは30〜40重量
%であり、オレフィン系芳香族モノマーおよび/または
モノオレフィン系モノマーが、全構成重合体成分中好ま
しくは80〜50重量%より好ましくは70〜60重量
%である。構成重合体成分としては例えば前記したよう
に、ブタジェンとスチレンおよび/またはメチルメタア
クリレート等のモノマーを主成分として、必要に応じて
これらと共重合可能な他のモノマーが用いられる。この
共重合可能なモノマーとしては、例えばイソプレンや2
−クロロブタジェン等の脂肪族共役ジオレフィン系モノ
マー、a−メチルスチレン、クロロスチレンやジメチル
スチレン等のオレフィン系芳香族モノマー、(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキ
シル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリ
ルニトリル等のモノオレフィン系モノマーおよび酢酸ビ
ニル等のモノマーがある。これらのモノマーは二種以上
の組み合わせで用いることができる。また、これらのモ
ノマーは例示であり、この外にも同様の作用機能を有す
る共重合可能なモノマーであれば使用することができる
本発明で使用する非解離性官能基変性ラテックスを得る
には、前記したように全構成重合体成分中99〜93重
量%の脂肪族共役ジオレフィン系モノマー、オレフィン
系芳香族モノマーおよび/またはモノオレフィン系モノ
マーを含有するSBR,MBRあるいはMSBRラテッ
クス等の重合時に、全構成重合体成分中1〜7重量%の
非解離性オレフィン系不飽和モノマーを改質剤として乳
化重合によって得られる。
乳化剤としては例えばアルキルスルホネート、アルキル
アリルスルホネート、アルキルサルフェート、アルキル
ナフタレンスルホネート、アルキルサクシネートスルホ
ネート等のアニオン性活性剤や、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエ
ーテル、ポリオキシエチレン脂肪族エステル等のノニオ
ン性活性剤を単独または併用にて使用することもできる
。これら乳化剤は、通常ラテックス全構成重合体成分に
対して5重量%以下である。
重合開始剤としては、酸化剤例えば過硫酸のカリウム、
ナトリウムやアンモニウム塩、過酸化水素、ジイソブチ
ルベンゾイルバーオキサイド、キュメンハイドロパーオ
キシド、ラウリルパーオキシド等の酸化剤が単独で使用
されたり、これらの酸化剤と亜硫酸ソーダ、重亜硫酸ソ
ーダ、チオ硫酸ソーダ等の還元剤との併用、即ちレドッ
クスシステムで用いることもできる。得られたラテック
スのトルエン不溶解骨の含有重量割合(以下ゲル含有率
と称す)は、ラテックスの造膜性や接着力と関係が強く
ラテックスの重要な物性である。
通常オフセット輪転印刷用顔料塗工紙の接着剤として用
いるラテックスのゲル含有率は50重量%以下であり、
他の方式で印刷される顔料塗工紙の接着剤として用いら
れるラテックスのゲル含有率は25〜95重量%である
。本発明において用いられる、非解離性官能基変性ラテ
ックスのゲル含有率は50〜95重量%が好ましい。ラ
テックスのゲル含有率の調節は、乳化重合時にブチルメ
ルカプタン、ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメル
カプタン等のアルキルメルカプタン類や四塩化炭素、四
臭化炭素、アルコール類等の連鎖移動剤を一種または二
種以上用いて行なう。
本発明に於て用いる、非解離性官能基変性ラテックスの
重合は通常温度50〜100℃、ゲージ圧力O〜10 
kg/cm”の範囲で行なわれ、用いられるモノマーお
よびその他の添加剤の添加は一括添加、分割添加または
連続添加のいずれの方l去でも行なうことができる。ま
た重合中の粒子の安定化を図る目的で保護コロイド剤と
して例えばヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、ポリビニルアルコール等を添加しても
よい。また得られる非解離性官能基変性ラテックスの粒
子径は、通常0.1〜0.3μmである。
本発明において、キャストコート紙用塗料組成物に使用
する顔料としては、通常のコート紙に用いられるクレー
、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、サテンホワイト、硫酸バリウ
ム、酸化マグネシウム、タルクやコロイダルシリカ等の
類の無機顔料およびプラスチックピグメントや白色尿素
樹脂顔料等の類の有機顔料はすべて使用することができ
、通常二種以上が併用される。また、接着剤である前記
非解離性官能基変性ラテックスは、キャストコート紙に
於て通常使用されるラテックス量と同様に、顔料100
重量部に対して10〜30重量部用いるのが好ましい。
本発明の非解離性官能基変性ラテックスは接着性を有す
る水溶性高分子、例えばカゼイン、酸化澱粉、リン酸エ
ステル化澱粉、大豆蛋白、カルボキシメチルセルロース
、ヒドロキシエチルセルロース等を、顔料100重量部
に対して少なくとも5重量部以上、好ましくは10〜2
0重量部併用することが有効である。尚、消泡剤、分散
剤、耐水化剤、防腐剤、着色剤、凝固剤、離型剤等の助
剤を必要に応じて添加することも有効である。
このようにして得られたキャストコート紙用塗料組成物
は、例えばエアーナイフコーター、ブレードコーター、
ロールコータ−、バーコーター等の塗工装置によって、
一般の塗工紙製造と同様に塗工されるが、この時の塗工
紙用塗料組成物の固形分濃度は通常40〜70重量%で
ある。また、原紙としては一般の印刷塗工紙やキャスト
塗工紙用の坪量40〜300 g/m”の上質紙、中質
紙、板紙や、これらに予め片面または両面に塗料組成物
を塗工乾燥したコート紙等が通常用いられる。これら原
紙への塗工紙用塗料組成物の塗工量は乾燥重量で通常片
面に10〜25g/m”塗工される。このようにして塗
工された後、直接キャスト法、凝固キャスト法、両温キ
ャスト法あるいはこれらの組み合わせによって鏡面が形
成される。
[作用] 前記の如く本発明によって得られたキャストコート紙用
塗料組成物、即ち顔料および接着剤を主成分とするキャ
ストコート紙用塗料組成物において、該接着剤が、全構
成重合体成分中99〜93重量%の脂肪族共役ジオレフ
ィン系モノマー、オレフィン系芳香族モノマーおよび/
またはモノオレフィン系モノマーを主成分とする重合体
の合成時に、改質剤として非解離性官能基モノマーを1
〜7重量%加えて共重合して得られた、非解離性官能基
変性ラテックスを用い調整された塗料組成物を、公知の
方法で塗工し鏡面ドラムで密着乾燥することにより得ら
れたキャストコート紙は、高い表面光沢と強度を有し、
ピンホールやフクレのない均一な面画質で、しかも優れ
た剥離性により効率よく製造可能となる。
[実施例] 以下に本発明の実施例および比較例を挙げて更に詳述す
るが、本発明はこれらにより何等限定されるちのではな
い。尚、以下例中に於て用いる部および%は特記のない
限り重量基準を示す。
先ず本実施例において用いる非解離性官能基変性ラテッ
クスの製造例を示し、次いで塗料組成物の配合例および
キャストコート紙への応用例について示す。
〈非解離性官能基変性ラテックスAの製造例〉窒素置換
した撹拌機付オートクレーブ中に脱イオン水117部、
ラウリル硫酸ソーダ0.2部、過硫酸カリウム0.6部
、ノルマルドデシルメルカプタン0.1部、および重合
体モノマーとしてブタジェン35部、スチレン64部、
ヒドロキシエチルメタアクリレート065部、アクリル
アミド0.5部の合計100部を仕込み、70℃にて重
合を行ない重合開始後13時間で重合率が98%を越え
たので冷却し反応を停止した、次いで14%アンモニア
水溶液にてpHを8に調整して、スチームストリッピン
グを行ない未反応モノマーを除去した後、ポリオキシエ
チレンアルキルアリルエーテル系ノニオン活性剤1部と
14%アンモニア水および脱イオン水を添加し、固形分
濃度を48.0%に調整して非解離性官能基変性SBR
系ラテックスAを得た。
尚、得られた変性ラテックスの粘度をBM型粘度計(東
京計器製)25℃、60rpmにより測定し表−1に示
した。
〈非解離性官能基変性ラテックスB、Cの製造例〉 前記非解離性官能基変性ラテックスAの製造例において
、ブタジェン、スチレン、メチルメタアクリレート等の
使用量を表−1に示すように変更した以外は、ラテック
スAの製造例と同様の操作にて全構成重合体成分中の非
解離性官能基の合計が4重量%でブタジェンが30重量
%のMBR系ラテうクスB、全構成重合体成分中の非解
離性官能基の合計が7重量%でブタジェンが40重量%
のMSBR系ラテックスCを得た。これらの製造に用い
た重合体モノマーの種類とその量および得られたラテッ
クス物性を表−1に示した。
〈非解離性官能基変性ラテックスD、E、F。
G、H,Iの製造例〉 前記非解離性官能基変性ラテックスAの製造例において
、ブタジェン、スチレン、メチルメタアクリレート、ア
クリロニトリル等の使用量を表−1に示すような重合体
モノマーの種類および量を用いて非解離性官能基変性を
行なう以外は、Aの製造例と同様の方法および操作にて
、それぞれの非解離性官能基変性ラテックスD、E、F
G、H,Iを得その物性を表−1に示した。
く非解離性官能基変性ラテックスJ、に、L。
M、Oの製造例 本製造例は、本発明のキャストコート紙用塗料組成物と
比較対象のための変性ラテックスであり、非解離性官能
基モノマーの添加量が本願請求範囲外の変性ラテックス
である。即ち前記非解離性官能基変性ラテックスAの製
造例において、SBR系ラテックス、MBR系ラテック
ス、MSBR系ラテックスを用い、表−1に示すような
重合体モノマーの種類および量を用いて非解離性官能基
変性を行なう以外は、ラテックスAの製造例と同様の操
作にて非解離性官能基変性ラテックスJ、に、L、M、
N、Oを得、その物性も表−1に示した。尚、ラテック
スLは未変性タイプの比較例である。
実施例1 カリオン(EMC性:UW90)100部、分散剤とし
てピロ燐酸ソーダ0.2部を加えカラレス分散機を用い
て水に分散し濃度70%の顔料スラリーを調整した。次
いでこれに消泡剤として燐酸トリブチル0.2部とプル
ロニックL−61(旭電化製)0.1部、離型剤として
ステアリン酸カルシウム1.0部、接着剤としてアンモ
ニア水を加え加熱溶解したカゼイン6部および非解離性
官能基変性ラテックスAを16部添加し、最後に水を加
えて固形分濃度43%に調整して本願発明のキャストコ
ート用塗料組成物(以下実施例1塗料組戊物と称す)を
得た。
また得られた塗料組成物の粘度をBM型粘度計(東京計
器製)25℃、60 rpmにより測定し表−2に示し
た。
実施例2〜9゜ 実施例1において用いた非解離性官能基変性ラテックス
Aの代わりに、非解離性官能基変性ラテックスB、C,
D、E、F、G、H,I等を用い、尚かつ最後に加える
水の量を調整して固形分濃度を43%にする以外は、実
施例1と同様の操作にて本願発明のキャストコート紙用
塗料組成物8種(以下実施例2〜9塗料組成物と称す)
を得た。
尚、これら得られた各実施例の塗料組成物と用いた非解
離性官能基変性ラテックスのNoとの関係は表−2にま
とめて示した。
比較例1〜6 実施例1において用いた非解離性官能基変性ラテックス
Aの代わりに、本発明の限定範囲外の変性ラテックスJ
、に、L、M、N、O等を用い、尚かつ最後に加える水
の量を調整して固形分濃度を43%にする以外は、実施
例1と同様の操作にて本発明の比較対照用キャストコー
ト紙用塗料組成物6種C以下比較例1〜6と称す)を得
た。
尚、これら得られた各比較例の塗料組成物と用いた変性
ラテックスのNoとの関係も表−2にまとめて示した。
比較例7 本比較例では、本発明の非解離性官能基変性ラテックス
の効果を一層明確にするため、解離度の高い官能基モノ
マーを併用して改質を行なった変性ラテックスを用いた
キャストコート紙用塗料組成物の例を示す。
ここで、解離度の高い官能基モノマーとしてはアクリル
酸、メタアクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、マレイ
ン酸アルキルモノエステル、フマール酸、フマール酸ア
ルキルモノエステル、イタコン酸、イタコン酸アルキル
モノエステル等のオレフィン系不飽和(ジ)カルボン酸
モノマー類が挙げられる。
窒素置換した撹拌機付オートクレーブ中に脱イオン水1
17部、ラウリル硫酸ソーダ0.2部、過硫酸カリウム
0.8部、ノルマルドデシルメルカプタン0.2部およ
び重合体モノマーとしてブタジェン35部、スチレン5
8部、ヒドロキシエチルアクリレート2部、アクリルア
ミド2部およびアクリル酸3部の合計100部を仕込み
、重合開始後12時間で重合率が98%になったので反
応を停止した。
次いで14%アンモニア水溶液にてpHを8に調整して
からスチームストリッピングを行ない未反応モノマーを
除去した後、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテ
ル系ノニオン活性剤1部と14%アンモニア水および脱
イオン水を添加し固形分濃度48.0%に調整してラテ
ックスPを得た。
これを実施例1における非解離性官能基変性ラテックス
の代わりに用い実施例1と同様の操作にて本願発明の比
較対照用キャストコート紙用塗料組成物比較例7を得た
上記比較例7において用いたラテックスと塗料組成物に
ついても表−2に示した。
キャストコート紙の製造例 前記実施例および比較例で得られたキャストコート紙用
塗料組成物を、坪量64 g/m”の原紙にエアーナイ
フコーターにて各々の塗料組成物の塗工量が、乾燥重量
で23 g/m2になるように塗工し乾燥を行なった後
、再湿液を与えてキャストドラムに通した。キャストド
ラムの径は1800mm、プレス圧力はl OOkg/
cm 、表面温度ば96−98℃であり、剥離姓が良く
ドラムビックやフクレの発生しない最大キャスティング
速度を測定した。この時キャスト前の塗工紙の透気度を
測定した。また得られたキャストコート紙の塗工紙物性
を測定しこれらの結果を表−2に示した。
尚、透気度は王研式透気度試験機にて測定、光沢度はJ
ISのP −8142に準じて測定した。表面強度はR
I印刷試験機(明製作所製)により印刷を行ない、表面
のピッキングの観察により10段階評価(10は表面に
ピッキングの発生が無く良・・・1は表面全体にピッキ
ングが発生し不良)した。
[発明の効果] 表−2の数値から、本発明の限定範囲内にある実施例の
キャストコート紙用塗料組成物により得られるキャスト
コート紙は、光沢および表面強度に優れ、高い透気性を
有し欠陥のない均一なキャスト面を効率良く製造でき、
従って本発明がキャストコート紙用の塗料組成物として
従来にない非常に有用な塗料組成物であることは明らか
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)顔料および接着剤を主成分とするキャストコート
    紙用塗料組成物において、該接着剤が、全構成重合体成
    分中99〜93重量%の脂肪族共役ジオレフィン系モノ
    マー、オレフィン系芳香族モノマーおよび/またはモノ
    オレフィン系モノマーと、全構成重合体成分中1〜7重
    量%の非解離性オレフィン系不飽和モノマーを乳化重合
    して得られた非解離性官能基変性ラテックスであること
    を特徴とするキャストコート紙用塗料組成物。
  2. (2)請求項1記載の組成物を塗工してなるキャストコ
    ート紙。
  3. (3)脂肪族共役ジオレフィン系モノマーが全構成重合
    体成分中20〜50重量%、オレフィン系芳香族モノマ
    ーおよび/またはモノオレフィン系モノマーが全構成重
    合体成分中80〜50重量%である請求項1記載の組成
    物。
JP33829189A 1989-12-28 1989-12-28 塗料組成物および該組成物を塗工してなるキャストコート紙 Pending JPH03199483A (ja)

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