JP2889678B2 - キャストコート紙用塗料組成物 - Google Patents

キャストコート紙用塗料組成物

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JP2889678B2 JP26837890A JP26837890A JP2889678B2 JP 2889678 B2 JP2889678 B2 JP 2889678B2 JP 26837890 A JP26837890 A JP 26837890A JP 26837890 A JP26837890 A JP 26837890A JP 2889678 B2 JP2889678 B2 JP 2889678B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はキャストコート紙用塗料組成物に関し、より
詳しくは、優れた光沢面及び強度を有する強光沢紙の製
造が可能なキャストコート紙用塗料組成物、及びそれを
塗工して得られるキャストコート紙に関する。
〔従来の技術〕
例えばJISのP−8142による光沢度が80〜90である一
般的なキャストコート紙の製造方法としては、コート紙
用塗料組成物を原紙に塗工し、湿潤状態のままで加熱鏡
面ドラムに圧着して乾燥する直接法、厚紙に塗工した湿
潤状態のコート紙用塗料組成物を凝固させてから加熱鏡
面ドラムで圧着乾燥する凝固法、及びコート紙用塗料組
成物を原紙に塗工し、一旦乾燥または半乾燥した後、再
度湿潤させてから加熱鏡面ドラムで圧着乾燥する再湿潤
法等がある。
これらのキャストコート紙の製造方法は、いずれも、
塗工された顔料および接着剤を主成分とするコート紙用
塗料組成物が湿潤状態である間に加熱ドラムで圧着乾燥
し、鏡面より剥離させて高光沢で均一なキャストコート
面を得る点で共通している。また、得られるキャストコ
ート紙の品質および生産性を向上させる目的で、予め顔
料および接着剤を主成分とするコート紙用塗料組成物を
塗工乾燥した一般のコート紙および軽量コート紙の表面
に、少量のキャストコート紙用塗料組成物を塗工し、加
熱ドラムに圧着して乾燥し、鏡面より剥離させて高光沢
で均一なキャスト面を得る方法もある。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来、キャストコート紙の製造方法において、さらに
高光沢で均一なキャスト面を有するキャストコート紙を
得るために、キャストコート用塗料組成物について研究
されてきている。
本発明の目的は、キャストコート紙の製造にあたり、
従来にない高光沢で均一なキャスト面を有するキャスト
コート紙を製造し得る塗料組成物、並びに該塗料組成物
を塗工して得られたキャストコート紙を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の、顔料及び接着剤を含むキャストコート紙塗
料用組成物は、該顔料として、最低造膜温度(以下、MF
Tと略記する)測定器(理学工業(株)製)により測定
したMFTが70℃以上100℃未満であり、粒子径測定器
((株)日科機製:COULTER model N4SD SUB−MICRON PA
RTICLE ANALYZER)により測定した粒子径が0.3〜0.5ミ
クロンであり、且つ脂肪族共役ジオレフィン系モノマ
ー、オレフィン系芳香族モノマー及びモノオレフィン系
モノマーから成る群から選ばれた少なくとも1種の単量
体単位を含む共重合体で構成されているプラスチックピ
グメントを固形分基準で全顔料の3〜17重量%含有する
顔料を使用しており、該接着剤として、MFT測定器によ
り測定したMFTが0℃未満であり且つ脂肪族共役ジオレ
フィン系モノマー、オレフィン系芳香族モノマー及びモ
ノオレフィン系モノマーからな成る群から選ばれた少な
くとも1種の単量体単位を含む共重合体のラテックスを
使用していることを特徴とする。
また、本発明のキャストコート紙は上記の塗料組成物
を塗工して得られるものである。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明で用いるプラスチックピグメント及びラテック
スをそれぞれ構成している共重合体は、脂肪族共役ジオ
レフィン系モノマー、オレフィン系芳香族モノマー及び
モノオレフィン系モノマーから成る群から選ばれた少な
くとも2種の単量体単位を含む共重合体、又は脂肪族共
役ジオレフィン系モノマー、オレフィン系芳香族モノマ
ー及びモノオレフィン系モノマーから成る群から選ばれ
た少なくとも1種の単量体単位とその他の共重合性モノ
マー単位の少なくとも1種とを含む共重合体の何れでも
よい。好ましくは、脂肪族共役ジオレフィン系モノマー
と、オレフィン系芳香族モノマー又は/及びモノオレフ
ィン系モノマーとの共重合体である。
これらの共重合性モノマーとしては、例えば、プタジ
エン、イソプレン、2−クロロブタジエン等の脂肪族共
役ジオレフィン系モノマー;スチレン、α−メチルスチ
レン、クロロスチレン、ジメチルスチレン等のオレフィ
ン系芳香族モノマー;(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸グリシジル、(メタ)アクリルニトリル等のモノ
オレフィン系モノマー;酢酸ビニル等のモノマーがあ
る。また、例えば、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタ
クリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロ
ピル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル等のオレフィン
系不飽和ヒドロキシモノマー類、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メ
チロールメタクリルアミド、N−メトキシメチルアクリ
ルアミド、N−メトキシメチルメタクリルアミド等の如
きオレフィン系不飽和アミドモノマー類を用いることも
できる。好ましくはブタジエンと、スチレン又は/及び
メチルメタアクリレート等のモノマーとを用い、更に必
要に応じてこれらと共重合可能な他のモノマーを用い
る。
本発明で接着剤として使用し得る共重合体ラテックス
は、例えばSBRラテックス、MBRラテックス、SMBRラテッ
クスと称されて紙の顔料塗工用組成物中の接着剤として
用いられている重合体ラテックスと同様の成分からな
る。本発明で用いる共重合体ラテックスにおいては、脂
肪族共役ジオレフィン系モノマーが好ましくは共重合体
ラテックスの樹脂成分の40重量%以上、更に好ましくは
40〜50重量%を占め、オレフィン系芳香族モノマー又は
/及びモノオレフィン系モノマーが好ましくは共重合体
ラテックスの樹脂成分の60重量%以下、更に好ましくは
60〜50重量%を占める。
本発明では接着剤として用いる共重合体ラテックスの
MFTを0℃未満に限定した理由は、MFTが0℃以上である
共重合体を用いる以外は本発明の範囲内に入る塗料組成
物を用いて得られるキャストコート紙は表面強度が低
く、実用性に問題があるが、MFTが0℃未満である共重
合体を用いる本発明のキャストコート紙用塗料組成物を
用いて得られるキャストコート紙の表面強度は満足ので
きるものであることによる。
本発明で使用するMFTが0℃未満である共重合体ラテ
ックスは、上記したように、例えば、構成重合体成分中
の40〜50重量%がジエン系モノマー単位であるSBR、MBR
あるいはMSBRラテックス等として共重合させることによ
り得られる。共重合体ラテックスの重合は温度50〜100
℃、ゲージ圧力0〜10kg/cm2の範囲で行なわれ、用いら
れるモノマーおよびその他の添加剤の添加は一括添加、
分割添加または連続添加のいずれの方法でも行なうこと
が出来る。また重合中の粒子の安定化を図る目的で保護
コロイド剤として例えばヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール等
を添加してもよい。その得られる重合体ラテックスの粒
子径は通常0.1〜0.3ミクロンである。
本発明で接着剤として用いる共重合体ラテックスの量
は、好ましくは顔料100重量部当たり10〜20重量部であ
る。
本発明のキャストコート紙用塗料組成物においては、
接着剤として上記した共重合体ラテックスに加えて、接
着性を有する水溶性高分子、例えばカゼイン、酸化澱
粉、燐酸エステル化澱粉、大豆蛋白、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース等を顔料100
重量部当たり5〜15重量部の量で併用することもでき
る。
本発明で使用し得る顔料は固形分基準で全顔料の3〜
17重量%の前記特定のプラスチックピグメントを含有す
る。該プラスチックピグメント含量を全顔料の3〜17重
量%に限定する理由は次の通りである。即ち、該プラス
チックピグメント含量が固形分基準で全顔料の17重量%
を越える以外は本発明の範囲内に入る塗料組成物を用い
て得られるキャストコート紙は表面強度が低く、実用性
に問題があり、また該プラスチックピグメント含量が固
形分基準で全顔料の3重量%未満である以外は本発明の
範囲内に入る塗料組成物を用いて得られるキャストコー
ト紙は光沢の発現が少なく、高光沢で均一なキャスト面
を得ることができないが、該プラスチックピグメント含
量が固形分基準で全顔料の3〜17重量%である顔料を用
いた本発明のキャストコート紙用塗料組成物を用いて得
られるキャストコート紙の表面強度及び光沢は満足ので
きるものであることによる。
本発明で用いる該プラスチックピグメントについて、
MFTを70℃以上100℃未満に、また粒子径を0.3〜0.5ミク
ロンに限定する理由は次の通りである。即ち、該プラス
チックピグメントのMFTが70℃未満である以外は本発明
の範囲内に入る塗料組成物を用いて得られるキャストコ
ート紙はキャスト前の透気性が低下すると共にキャスト
ドラムでの離型性が著しく劣る。また該プラスチックピ
グメントのMFTが100℃以上である以外は本発明の範囲内
に入る塗料組成物を用いて得られるキャストコート紙は
光沢の発現が少なく、高光沢で均一なキャスト面を得る
ことができない。更に、該プラスチックピグメントの粒
子径が0.3ミクロン未満である以外は本発明の範囲内に
入る塗料組成物を用いて得られるキャストコート紙はキ
ャスト前の透気性が低下すると共にキャストドラムでの
離型性が著しく劣り、表面強度も低下する。また、該プ
ラスチックピグメントの粒子径が0.5ミクロンを越える
以外は本発明の範囲内に入る塗料組成物を用いて得られ
るキャストコート紙は光沢の発現が少なく、高光沢なキ
ャスト面を得ることができない。
本発明で使用するMFTが70℃以上100℃未満で、粒子径
が0.3〜0.5ミクロンであるプラスチックピグメントは、
例えば、構成重合体成分中の5〜15重量%がジエン系モ
ノマー単位となるように乳化重合して得れる。乳化重合
に使用される乳化剤としては、例えばアルキルスルホネ
ート、アルキルアリルスルホネート、アルキルサルフェ
ート、アルキルナフタレンスルホネート、アルキルサク
シネートスルホネート等のアニオン性活性剤や、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪族エス
ルテ等のノニオン性活性剤を単独または併用にて使用す
ることもできる。これら乳化剤の使用量は、通常ラテッ
クス全構成重合体成分にたいして5重量%以下である。
重合開始剤としては、酸化剤、例えば過硫酸のカリウ
ム塩、ナトリウム塩及びアンモニウム塩、過酸化水素、
ジイソブチルベンゾイルパーオキシド、キュメンハイド
ロパーオキシド、ラウリルパーオキシド等の酸化剤を単
独で使用したり、これらの酸化剤と亜硫酸ソーダ、重亜
硫酸ソーダ、チオ硫酸ソーダ等の還元剤とを併用する、
即ちレドックスシステムで用いることもできる。得られ
たラテックスのトルエン不溶解分の含有重量割合(以下
ゲル含有率と称す)は、ラテックスの造膜性や接着力と
関係が強く、ラテックスの重要な物性である。通常オフ
セット輪転印刷用顔料塗工紙の接着剤として用いるラテ
ックスのゲル含有率は50重量%以下であり、他の方式で
印刷される顔料塗工紙の接着剤として用いられるラテッ
クスのゲル含有率は25〜95重量%である。本発明におい
て用いられるラテックスのゲル含有率は60〜95重量%が
好ましい。ラテックスのゲル含有率の調節は乳化重合時
にブチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t
−ドデシルメルカプタン等のアルキルメルカプタン類
や、四臭化炭素、アルコール類等の連鎖移動剤を一種ま
たは二種以上用いて行なう。
本発明においては、顔料として、前記した特定のプラ
スチックピグメントに加えて、通常のコート紙に用いら
れているクレー、軽質炭素カルシウム、重質炭酸カルシ
ウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、サチンホワイ
ト、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、タルクや、コロ
イダルシリカ等の無機顔料、および、前記以外のプラス
チックピグメントや白色尿素樹脂顔料等の有機顔料は、
すべて使用することが出来、通常二種以上が併用され
る。
尚、本発明の塗料組成物に消泡剤、分散剤、耐水化
剤、防腐剤、着色剤、凝固剤、離型剤等の助剤を必要に
応じて添加することも有効である。
本発明のキャストコート紙用塗料組成物は、例えばエ
アーナイフコーター、ブレードコーター、ロールコータ
ー、バーコーター等の塗工装置によって、一般の塗工紙
製造と同様に塗工することができるが、この時の塗料組
成物の固形分濃度は、通常40〜65重量%である。また、
キャストコート紙用原紙としては、一般に用いられてい
る印刷用塗工紙や、キャスト塗工紙用の坪量40〜300g/m
2の上質紙、中質紙、板紙等、およびこれらに予め片面
または両面に塗料組成物を塗工乾燥して得たコート紙等
が用いられる。
これら原紙への塗料組成物の塗工量は、乾燥重量で通
常片面に10〜25g/m2となる量で塗工される。このように
して塗工した後、直接キャスト法、凝固キャスト法、再
湿キャスト法あるいは、これらの組み合わせによって鏡
面が形成される。
以下に、製造例、実施例、及び比較例を挙げてさらに
詳述するが、本発明はこれらにより、何等限定されるも
のではない。また、以下において部および%は重量基準
によるものである。
先ず本実施例に用いる重合体ラテックスおよびプラス
チックピグメントの製造例を示し、次いで塗料組成物の
配合例およびキャストコート紙への応用例につてい示
す。
ラテックスAの製造例 窒素置換した撹拌機付オートクレーブ中に脱イオン水
105部、ラウリル硫酸ソーダ0.2部、過硫酸カリウム0.6
部、ノルマルドデシルメルカブタン0.3部、及び重合体
モノマーとしてブタジエン45部、スチレン35部、メチル
メタクリレート15部、イタコン酸1部、メタクリル酸2
部及びアクリルアミド2部の合計100部を仕込み、70℃
にて重合を行ない、重合開始後15時間で重合率が97%を
越えたので冷却して反応を停止した。次いで25%苛性ソ
ーダ水溶液を用いてpHを8に調整し、スチームストリッ
ピングを行なって未反応モノマーを除去した後、脱イオ
ン水を添加して固形分濃度を48.0%に調整し、ラテック
スAを得た。その物性を表−1に示す。
プラスチックピグメント(1)の製造例 窒素置換した撹拌機付オートクレーブ中に脱イオン水
105部、ラウリル硫酸ソーダ0.08部、過硫酸カリウム0.6
部、ノルマルドデシルメルカプタン0.1部、及び重合体
モノマーとしてブタジエン10部、スチレン65部、メチル
メタアクリレート20部、イタコン酸1部、メタクリル酸
2部及びアクリルアミド2部の合計100部を仕込み、70
℃にて重合を行ない、重合開始後13時間で重合率が98%
を越えたので冷却して反応を停止した。次いで25%苛性
ソーダ水溶液を用いてpHを8に調節し、スチームストリ
ッピングを行なって未反応モノマーを除去した後、脱イ
オン水を添加して固形分濃度を48.0%に調整し、プラス
チックピグメント(1)を得た。その物性を表−1に示
す。
ラテックスB、Cの製造例 前記ラテックスAの製造例において、ラテックス成分
のブタジエン、スチレン、メチルメタアクリレート等の
使用量を表−1に示すように変更した以外は、ラテック
スAの製造例と同様の操作にて、ラテックス構成重合体
成分中のブタジエンが40重量%のラテックスB、ラテッ
クス構成重合体成分中のブタジエンが50重量%のラテッ
クスCを得た。それらのラテックスの物性を表−1に示
す。
ラテックスD、Eの製造例 本製造例は、比較例のキャストコート紙用塗料組成物
を調製するためのラテックスの製造例であり、ラテック
スのMFTが、本発明で規定している範囲から外れる変性
ラテックスである。
即ち、前記ラテックスAの製造例において、表−1に
示すような重合体モノマーの種類および量を用いて、ラ
テックスAの製造例と同様の方法及び操作にて、ラテッ
クス構成重合体成分中のブタジエンが35重量%であるラ
テックスD、30重量%であるラテックスEを得た。それ
らのラテックスの物性を表−1に示す。
プラスチックピグメント(2)、(3)の製造例 前記プラスチックピグメント(1)の製造例におい
て、構成重合体成分のブタジエン、スチレン、メチルメ
タアクリレート等の使用量を表−1に示すように変更
し、プラスチックピグメント(1)の製造例と同様の操
作にて、表−1に示した粒子径が0.5ミクロンでMFTが10
0℃のプラスチックピグメント(2)と、粒子径が0.31
ミクロンでMFTが72℃のプラスチックピグメント(3)
を得た。
プラスチックピグメント(4)、(5)の製造例 本製造例は、粒子径が本発明で規定した範囲から外れ
るプラスチックピグメントの製造例である。即ち、前記
プラスチックピグメント(1)の製造例において、構成
重合体成分のブタジエン、スチレン、メチルメタアクリ
レート等の使用量を表−1に示すように変更し、プラス
チックピグメント(1)の製造例と同様の操作にて、表
−1に示した粒子径が0.25ミクロンのプラスチックピグ
メント(4)と、粒子径が0.6ミクロンのプラスチック
ピグメント(5)を得た。
プラスチックピグメント(6)、(7)の製造例 本製造例は、比較例のキャストコート紙用塗料組成物
を調製するためのプラスチックピグメントの製造例であ
り、MFTが本発明で規定する範囲から外れるプラスチッ
クピグメントである。
即ち、前記プラスチックピグメント(1)の製造例に
おいて、構成重合体成分のブタジエン、スチレン、メチ
ルメタアクリレート等の使用量を表−1に示すように変
更し、プラスチックピグメント(1)の製造例と同様の
操作にて、表−1に示したMFTが100℃以上のプラスチッ
クピグメント(6)と、MFTが56℃のプラスチックピグ
メント(7)を得た。
実施例1 カオリン(米国エンゲルハルト社製:商品名WU90)50
部、炭酸カルシウム(奥多摩工業製:商品名タマパール
TP222HS)40部、分散剤としてトリポリ燐酸ソーダ0.2部
を加え、カウレス分散機を用いて水に分散させ、濃度70
%の顔料スラリーを調整した。次いでこれに消泡剤とし
て燐酸トリブチル0.2部とプルロニックL−61(旭電化
製)0.1部、離型剤としてステアリン酸カルシウム1.0
部、接着剤として、アンモニア水を加えて加熱溶解した
カゼイン6部とラテックスA15部、プラスチックピグメ
ント(1)10部を添加し、最後に水を加えて固形分濃度
を43%に調整して本発明のキャストコート用塗料組成物
を得た。
実施例2 カオリン(米国エンゲルハルト社製:商品名UW90)45
部、炭酸カルシウム(奥多摩工業製:商品名タマパール
TP222HS)40部、分散剤としてトリポリ燐酸ソーダ0.2部
を加え、カウレス分散機を用いて水に分散させ、濃度70
%の顔料スラリーを調整した。次いでこれに消泡剤とし
て燐酸トリブチル0.2部とプルロニックL−61(旭電化
製)0.1部、離型剤としてステアリン酸カルシウム1.0
部、接着剤として、アンモニア水を加えて加熱溶解した
カゼイン6部とラテックスA15部、プラスチックピグメ
ント(2)15部を添加し、最後に水を加えて固形分濃度
を43%に調整して本発明のキャストコート用塗料組成物
を得た。
実施例3〜6 実施例1及び2において用いたラテックスAの代り
に、ラテックスB又はCを用い、また、プラスチックピ
グメント(1),(2)又は(3)を用い、尚かつ最後
に加える水の量を調整して固形分濃度を43%にする以外
は、実施例1と同様の操作にて本発明のキャストコート
紙用塗料組成物4種を得た。
比較例1 本比較例では、本発明で規定するラテックスとプラス
チックピグメントとの併用の効果を一層明確にするた
め、ラテックス単独を用いたキャストコート紙用塗料組
成物の例を示す。
カオリン(米国エンゲルハルト社製:商品名UW90)60
部、炭酸カルシウム(奥多摩工業製:商品名タマパール
TP222HS)40部、分散剤としてトリポリ燐酸ソーダ0.2部
を加え、カウレス分散機を用いて水に分散させ、濃度70
%の顔料スラリーを調整した。次いでこれに消泡剤とし
て燐酸トリブチル0.2部とプルロニックL−61(旭電化
製)0.1部、離型剤としてステアリン酸カルシウム1.0
部、接着剤として、アンモニア水を加えて加熱溶解した
カゼイン6部とラテックスA15部を添加し、最後に水を
加えて固形分濃度を43%に調整してキャストコート用塗
料組成物を得た。
比較例2〜3 次に、プラスチックピグメント使用量が本発明で規定
する範囲から外れる以外は、実施例1と同様の操作にて
比較対照用キャストコート紙用塗料組成物2種を得た。
比較例.4〜11 表−2に示すように、ラテックスA、B、C、D又は
Eを用い、またプラスチックピグメント(1),
(2),(3)、(4),(5),(6)又は(7)を
用い、実施例1と同様の操作にて、比較対照用キャスト
コート紙用塗料組成物8種を得た。
キャストコート紙の製造例 前記実施例及び比較例で得られたキャストコート紙用
塗料組成物を、坪量64g/m2の原紙にエアーナイフコータ
ーにて角々の塗料組成物の塗工量が乾燥重量で17g/m2
なるように塗工し、乾燥を行なった後、再湿液を与えて
キャストドラムに通した。キャストドラムの径は1800m
m、プレス圧力は150kg/cm2、表面温度は96〜98℃であっ
た。
この時キャストティング前塗工紙の透気度を測定し
た。また得られたキャストコート紙の塗工紙物性を測定
した。これらの結果を表−2に示す。
尚、透気度は王研式透気度試験機にて測定し、光沢度
はJISのP−8142に準じて測定した。表面強度はRI印刷
試験機(明製作所製)により印刷を行い、表面のピッキ
ングの観察により10段階評価した(10は表面ピッキング
が無く良好であり、1は表面全体にピッキングが発生し
不良である)。
〔発明の効果〕
表−2の数値より、本発明のキャストコート紙用塗料
組成物により得られるキャツティング前のコート紙は高
い透気性を有すると共に、得られたキャストコート紙は
光沢及び表面強度に優れ、欠陥のない均一なキャスト面
を製造できることを示しており、本発明の塗料組成物は
従来にない非常に有用なキャストコート紙用塗料組成物
であることは明らかである。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顔料及び接着剤を含むキャストコート紙用
    塗料用組成物において、 該顔料として、最低造膜温度が70℃以上100℃未満であ
    り、粒子径が0.3〜0.5ミクロンであり、且つ脂肪族共役
    ジオレフィン系モノマー、オレフィン系芳香族モノマー
    及びモノオレフィン系モノマーから成る群から選ばれた
    少なくとも1種の単量体単位を含む共重合体で構成され
    ているプラスチックピグメントを固形分基準で全顔料の
    3〜17重量%含有する顔料を使用し、 該接着剤として、最低造膜温度が0℃未満であり且つ脂
    肪族共役ジオレフィン系モノマー、オレフィン系芳香族
    モノマー及びモノオレフィン系モノマーから成る群から
    選ばれた少なくとも1種の単量体単位を含む共重合体の
    ラテックスを使用する、 ことを特徴とするキャストコート紙用塗料組成物。
  2. 【請求項2】上記のプラスチックピグメントを構成する
    共重合体が脂肪族共役ジオレフィン系モノマーと、オレ
    フィン系芳香族モノマー又は/及びモノオレフィン系モ
    ノマーとの共重合体である請求項1記載のキャストコー
    ト紙用塗料組成物。
  3. 【請求項3】上記のラテックスを構成する共重合体が脂
    肪族共役ジオレフィン系モノマーと、オレフィン系芳香
    族モノマー又は/及びモノオレフィン系モノマーとの共
    重合体である請求項1記載のキャストコート紙用塗料組
    成物。
  4. 【請求項4】請求項1,2又は3記載の塗料組成物を塗工
    して得られたキャストコート紙。
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