JPH04370294A - キャストコート紙用塗料組成物 - Google Patents

キャストコート紙用塗料組成物

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JPH04370294A
JPH04370294A JP14729991A JP14729991A JPH04370294A JP H04370294 A JPH04370294 A JP H04370294A JP 14729991 A JP14729991 A JP 14729991A JP 14729991 A JP14729991 A JP 14729991A JP H04370294 A JPH04370294 A JP H04370294A
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JP
Japan
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weight
latex
coating composition
coated paper
monomer
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JP14729991A
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Katsumi Kaneda
金田 勝美
Akio Tanaka
田中 顕雄
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキャストコート紙用塗料
組成物に関し、特に、熱転写方式バーコードプリンター
において、高い光沢面およびインキセット性を有するキ
ャスト紙を用いても、印刷時に優れた熱転写記録性を付
与することが可能な、キャストコート紙用塗料組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、キャストコート紙の製造方法とし
ては、コート紙塗工用組成物を原紙に塗工し、湿潤状態
のままで、加熱した鏡面ドラムに圧着し乾燥する直接法
、原紙に塗工した湿潤状態のコート紙用塗料組成物を凝
固させてから、加熱鏡面ドラムで圧着乾燥する凝固法、
およびコート紙用塗料組成物を原紙に塗工して、一旦乾
燥または半乾燥した後、再度湿潤させてから、加熱鏡面
ドラムで圧着乾燥する再湿法等がある。得られたキャス
トコート紙の用途としては、出版、ポスター、カタログ
等の高級印刷物や、包装用及び各種ラベル用途等があり
、近年ラベル関係では熱転写記録方式のバーコードプリ
ンターを使用する需要が伸びてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ラベル用キャスト紙は
、印刷時に於いて、印刷インキのセット性の良好なこと
が一般的に要求されるが、この様な印刷インキのセット
性を向上する方法としては、例えば、1985年版39
巻8号「紙パ技協誌」の1〜10頁“塗工用原材料ラテ
ックス”、1990版34巻10号「接着剤」の17〜
27頁“紙加工用ラテックス”等に記載されている様に
、通常接着剤として使用するカゼイン等の水溶性高分子
を減少する方法や、接着剤(バインダー)として用いる
合成ゴムラテックス成分中の、脂肪族共役ジオレフィン
系モノマー(以下ジエン系モノマーと略)を増加する等
で良好な結果が得られる事が知られている。一方、高光
沢で、インキセット性の良好なキャスト紙に、優れた熱
転写記録性を付与することは、各々の物性が相反するた
め、合成ゴムラテックス成分中のモノマー成分でコント
ロールするのは極めて困難であった。本発明者らは、上
記問題を解決するため、鋭意検討した結果、熱転写記録
方式バーコードプリンターにおいて、優れた熱転写記録
性を得るには、接着剤として用いるラテックス成分中の
ジエン系モノマーを減少する程、良好な結果が得られる
事を本発明者らは見出した。本発明は、従来の合成ゴム
テックスに比べ、ラテックス成分中のジエン系モノマー
を、構成重合体成分中15〜25重量%と極端に減少し
、Tgが12℃〜47℃の様な、従来品の合成ゴムテッ
クスより極端に高いTgのラテックスを、従来の合成ゴ
ムラテックスに特定量添加することにより、上記問題を
解決でき、漸く本発明に到達した。このように、ラテッ
クス成分中のジエン系モノマーを、構成重合体成分中1
5〜25重量%と極端に減少し、12℃〜47℃の様な
、従来の合成ゴムテックスより極端に高いTgのラテッ
クスを、熱転写記録方式バーコードプリンターに用いる
ことは、従来全く知られていなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャストコー
ト紙の製造にあたり、従来公知の合成ゴムラテックス(
本発明のラテックスA)に、下記のラテックスBを50
〜20重量%併用することにより、高光沢でインキセッ
ト性の良好なキャスト面を有するキャスト紙を用いた場
合でも、優れた熱転写記録性を付与することが可能にな
ったのである。すなわち、本発明は、次の通りである。 (イ)  顔料および接着剤を主成分とするキャストコ
ート紙用塗料に於いて、該接着剤が、下記ラテックスA
を50〜80重量%、ラテックスBを50〜20重量%
含有してなるキャストコート紙用塗料組成物。 (a)構成重合体成分中45〜60重量%の脂肪族共役
ジオレフィン系モノマーを主成分とし、39〜54重量
%のモノオレフィン系芳香族モノマー、1〜5重量%の
オレフィン系不飽和カルボン酸モノマー及び/又はモノ
オレフィン系不飽和モノマーにより乳化重合して得られ
た、Tgがー57℃〜ー29℃の範囲にあるラテックス
A、 (b)構成重合体成分中15〜25重量%の脂肪族共役
ジオレフィン系モノマーを含有し、74〜84重量%の
モノオレフィン系芳香族モノマー、1〜5重量%のオレ
フィン系不飽和カルボン酸モノマー及び/又はモノオレ
フィン系不飽和モノマーにより乳化重合して得られた、
Tgが12℃〜47℃の範囲にあるラテックスB。 (ロ)  ラテックスA及びラテックスBのゲル含有率
が、70〜95重量%である上記(イ)記載のキャスト
コート紙用塗料組成物。 (ハ)  上記(イ)記載の接着剤を、顔料100重量
部に対して12〜18重量部含有してなるキャストコー
ト紙用塗料組成物。 (ニ)  顔料100重量部に対して、上記(イ)記載
の接着剤を12〜18重量部、接着性を有する水溶性高
分子を5〜15重量部含有してなるキャストコート紙用
塗料組成物。 (ホ)  水溶性高分子が、カゼイン、酸化澱粉、リン
酸エステル化澱粉、大豆蛋白、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロースの群から選ばれた1
種又は2種以上の混合物である上記(ニ)記載のキャス
トコート紙用塗料組成物。 (ヘ)  上記(イ)〜(ホ)記載の何れかの塗料組成
物を塗工して得られたキャストコート紙。
【0005】以下、本発明に付き詳細に説明する。本発
明の接着剤として使用するラテックスAのジエン系モノ
マーは、構成重合体成分中45〜60重量%が好ましい
。ジエン系モノマーが60重量%以上では、ラテックス
AのTgはー57℃未満となり、ラテックスBを該接着
剤中50〜20重量%用いても、これにより得られたキ
ャスト紙は熱転写記録性が不良となり好ましくない。   またジエン系モノマーが45重量%未満では、ラテ
ックスAのTgはTgー29℃以上となり、ラテックス
Bを該接着剤中の50〜20重量%用いても、これによ
り得られたキャスト紙はインキセット性が不良となり好
ましくない。本発明の接着剤として使用するラテックス
Bのジエン系モノマーは、構成重合体成分中15〜25
重量%が好ましい。ジエン系モノマーが25重量%以上
では、ラテックスBのTgは12℃未満となり、該ラテ
ックスAを接着剤中50〜80重量部用いても、これに
より得られたキャスト紙は熱転写記録性が不良となり好
ましくない。  またジエン系モノマーが15重量%未
満では、ラテックスBのTgは45℃以上となり、該ラ
テックスAを該接着剤中50〜80重量部用いても、こ
れにより得られたキャスト紙はインキセット性が不良と
なり好ましくない。さらに、本発明に用いられる接着剤
は、ラテックスAを、該接着剤中の50〜80重量%、
ラテックスBを50〜20重量%に配合するのが好まし
い。 ラテックスAが該接着剤中の80重量部以上では、ラテ
ックスBの添加効果が極端に低下し、これにより得られ
たキャスト紙は熱転写記録性が不良となり好ましくない
。  またラテックスAが該接着剤中の50重量部未満
では、ラテックスBが多くなり過ぎ、これにより得られ
たキャスト紙は、表面強度が低下するとともにインキセ
ット性が不良となり好ましくない。
【0006】更に、本発明のキャストコート紙用塗料組
成物として用いるには、接着剤成分としてラテックスA
とラテックスBを合わせ、顔料100重量部に対して、
12〜18重量部用いるほうが、好ましい。接着剤成分
が18重量部以上では、これにより得られたキャスト紙
はインキセツト性が不良になり好ましくない。  また
、12重量部未満では表面強度が不良となり好ましくな
い。本発明で使用するラテックスAは、通常SBRラテ
ックスと称されて、紙の顔料塗工用組成物中の接着剤と
して用いられ、ラテックスA及びラテックスBは、SB
Rラテックスと同様の重合体構成成分から成る。構成重
合体成分としては、ブタジエンとスチレン等のモノマー
を主成分として必要に応じて、これらと共重合可能な他
のモノマーが用いられる。この共重合可能なモノマーと
しては、例えばイソプレンや2ークロロブタジエン等の
ジエン系モノマー;〆ーメチルスチレン、クロロスチレ
ンやジメチルスチレン等のモノオレフィン系芳香族モノ
マー等が挙げられる。  またアクリル酸、メタアクリ
ル酸、クロトン酸、マレイン酸、マレイン酸アルキルモ
ノエステル、フマール酸、フマール酸アルキルモノエス
テル、イタコン酸、イタコン酸アルキルモノエステル、
等のオレフィン系不飽和カルボン酸モノマー、(メタ)
アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒド
ロキシプロピル、(メタ)アクリルアミド、Nーメチロ
ール(メタ)アクリルアミド、Nーメトキシメチル(メ
タ)アクリルアミド、等のモノオレフィン系不飽和モノ
マー等が挙げられる。これらのモノマーは、二種以上の
組み合わせで用いることが出来る。  また、これらの
モノマーは例示であり、この外にも同様の作用機能を有
する共重合可能なモノマーであれば使用することが出来
る。
【0007】本発明で使用するラテックスA及びBは、
乳化重合によって得られる。乳化剤としては、例えば、
アルキルスルホネート、アルキルアリルスルホネート、
アルキルサルフェート、アルキルナフタレンスルホネー
ト、アルキルサクシネートスルホネート等のアニオン性
活性剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエ
チレン脂肪族エステル等のノニオン性活性剤を単独また
は併用にて使用することもできる。これら乳化剤は、通
常ラテックス全構成重合体成分に対して5重量%以下用
いるのが適当である。重合開始剤としては、酸化剤、例
えば過硫酸のカリウム、ナトリウムやアンモニウム塩、
過酸化水素、ジイソブチルベンゾイルパーオキシド、キ
ュメンハイドロパーオキシド、ラウリルパーオキシド等
の酸化剤が単独で使用されたり、これらの酸化剤と亜硫
酸ソーダ、重亜硫酸ソーダ、チオ硫酸ソーダ等の還元剤
との併用、即ちレドックスシステムで用いることもでき
る。得られたラテックスA及びBのトルエン不溶解分の
含有重量割合(以下ゲル含有率と称す)は、ラテックス
の造膜性や接着力と関係が強く、ラテックスの重要な物
性である。通常オフセット輪転印刷用顔料塗工紙の接着
剤として用いるラテックスのゲル含有率は50重量%以
下であり、他の方式で印刷される顔料塗工紙の接着剤と
して用いられるラテックスのゲル含有率は25〜95重
量%である。本発明において用いられる、ラテックスA
及びBのゲル含有率は70〜95重量%が好ましい。 
 ラテックスのゲル含有率の調節は、乳化重合時に、ブ
チルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、tードデシ
ルメルカプタン等のアルキルメルカプタン類や、四臭化
炭素、アルコール類等の連鎖移動剤を1種または2種以
上用いて行なう。
【0008】本発明に於て用いる、ラテックスA及びB
の重合は、温度50〜100℃、ゲージ圧力0〜10K
g/cm2 の範囲で行なわれ、用いられるモノマーお
よびその他の添加剤の添加は、一括添加、分割添加また
は連続添加のいずれの方法でも行なうことが出来る。 
 また、重合中の粒子の安定化を図る目的で、保護コロ
イド剤として、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール等
を添加してもよい。得られるラテックスA及びBの粒子
径は、通常0.1〜0.3uであるが、本発明において
用いられるラテックスA及びBの粒子径は、0.2〜0
.3uが好ましい。本発明において、キャストコート紙
用塗料に使用する顔料としては、通常のコート紙に用い
られるクレー、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、サチンホワイト
、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、タルクやコロイダ
ルシリカ等の類の無機顔料およびプラスチックピグメン
トや白色尿素樹脂顔料等の類の有機顔料はすべて使用す
ることが出来、通常2種以上が併用される。本発明のラ
テックスA及びBは、接着性を有する水溶性高分子、例
えば、カゼイン、酸化澱粉、リン酸エステル化澱粉、大
豆蛋白、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース等を、顔料100重量部に対して少なくと
も5重量部以上、好ましくは5〜15重量部併用するこ
とが有効である。尚、消泡剤、分散剤、耐水化剤、防腐
剤、着色剤、凝固剤、離型剤等の助剤を必要に応じて添
加することも有効である。
【0009】このようにして得られたコート紙用塗料は
、例えばエアーナイフコーター、ブレードコーター、ロ
ールコーター、バーコーター等の塗工装置によって、一
般の塗工紙製造と同様に塗工されるが、この時の塗工紙
用塗料の固形分濃度は、通常40〜70重量%である。 また、原紙として一般の印刷用塗工紙やキャスト塗工紙
用の坪量40〜300g/m2 の上質紙、中質紙、板
紙や、これらに予め片面または両面に塗料を塗工乾燥し
たコート紙等が原紙として用いられる。これら原紙への
塗工紙用塗料の塗工量は、乾燥重量で、通常片面に10
〜25g/m2 塗工される。このようにして塗工され
た後、直接キャスト法、凝固キャスト法、再湿キャスト
法あるいはこれらの組み合わせによって鏡面が形成され
る。前記の如く、本発明によって得られたコート紙塗料
用バインダー、即ち顔料および接着剤を主成分とするキ
ャストコート紙用塗料において、該接着剤として、構成
重合体成分中45〜60重量%のジエン系モノマーを主
成分とするラテックスAを、該接着剤中の50〜80重
量部と、構成重合体成分中15〜25重量%のジエン系
モノマーを含有し乳化重合して得られたラテックスBを
、該接着剤中の50〜20重量部とを合わせ、顔料10
0重量部に対して12〜18重量部用いる事により、高
光沢でインキセット性の良好なキャスト面を有し、優れ
た熱転写記録性を付与したキャストコート紙が製造可能
となる。以下に本発明の実施例および比較例を挙げて更
に詳述するが、本発明はこれらにより何等限定されるも
のではない。  尚、以下例中に於て用いる部および%
は特記のない限り重量基準を示す。
【0010】
【実施例】先ず、本実施例において用いるラテックスの
製造例を示し、次いで塗料の配合例およびキャストコー
ト紙への応用例について示す。 (ラテックスA−1の製造) 製造例1 窒素置換した撹拌機付オートクレーブ中に、脱イオン水
191部、ラウリル硫酸ソーダ0.2部、過硫酸カリウ
ム0.6部、ノルマルドデシルメルカプタン0.4部、
および重合体モノマーとしてブタジエン55部、スチレ
ン40部、イタコン酸1部、メタクリル酸2部およびア
クリルアミド2部の合計100部を仕込み、70℃にて
重合を行ない、重合開始後10時間で、重合率98%の
SBR系ラテックスを得た。[粒子径は、日科機製;C
OULTER  ーmodelー『N4SD』SUBー
MICRON  PARTICLE  ANALYZE
Rにより測定。ゲル分含有率は、フイルム(常温乾燥)
をトルエンに48時間浸積した後の不溶解分%を測定し
、表ー1に示した。]次いで、25%苛性ソーダ水溶液
にて、P.Hを8に調整して、スチームストリッピング
を行ない、未反応モノマーを除去した後、脱イオン水を
添加し、固形分濃度を46.0%に調整して、ラテック
スA−1を得た。 (ラテックスA−2、A−3の製造)
【0011】製造例2〜3 前記ラテックスA−1の製造例1において、ブタジエン
、スチレン、等の使用量を表ー1に示すように変更した
以外は、製造例1と同様の操作にて、ラテックス構成重
合体成分中のブタジエンが45重量%であるラテックス
A−2と、構成重合体成分中のブタジエンが60重量%
であるラテックスA−3を得た。これらの製造に用いた
重合体モノマーの種類とその量を表ー1に示した。 (ラテックスB−1、B−2、B−3の製造)製造例4
〜6 前記ラテックスA−1の製造例1において、製造例1と
同様の方法および操作にて、それぞれのモノマー構成重
合体成分中のブタジエンが、15、20、25重量%で
あるラテックスB−1、B−2、B−3を得た。これら
の製造に用いた重合体モノマーの種類とその量を表ー1
に示した。
【0012】(ラテックスC、D、E、F、G、Hの製
造) 製造比較例1〜6 本製造例は、本発明のキャストコート紙用塗料組成物と
比較対象のためのラテックスであり、ラテックス構成重
合体成分中のブタジエン重量%または、共重合変性モノ
マーの種類が、本発明の請求範囲外の変性ラテックスで
ある。即ち、ラテックスA−1の製造例1において、M
SBR系ラテックス、MBR系ラテックスを用い、表ー
1に示すような重合体モノマーの種類および量を用いて
重合を行なう以外は、製造例1と同様の方法および操作
にて、ラテックス構成重合体成分中のブタジエンが、そ
れぞれ45、65重量%であるあるラテックスC、Dを
得た。次いで、製造例1のラテックスA−1の、モノマ
ー構成重合体成分中のブタジエンが30重量%のラテッ
クスEを得た。また製造例1のラテックスA−1にモノ
マー構成重合体成分中のブタジエンが10重量%である
ラテックスFと、構成重合体成分中のブタジエンが、そ
れぞれ55、20重量%のMSBR系ラテックスG、H
を得、これらの製造に用いた重合体モノマーの種類とそ
の量を表ー1に示した。
【0013】
【表1】
【0014】実施例1 カオリン(EMC製:UW90)70部、炭酸カルシウ
ム(奥多摩工業製;タマパールTP222HS)30部
に、分散剤としてピロ燐酸ソーダ0.2部、消泡剤とし
て燐酸トリブチル0.2部とプルロニックLー61(旭
電化製)を加えカウレス分散機を用いて水に分散し、濃
度70%の顔料スラリーを調整した。次いで、これに離
型剤としてステアリン酸カルシウム1.0部、接着剤と
してアンモニア水を加え、加熱溶解したカゼイン6部お
よび本発明のキャストコート用塗料バインダーのラテッ
クスA−1を10部とラテックスB−2を5部添加し最
後に水を加えて、固形分濃度43%に調整して、実施例
1の塗料(以下実施例1塗料と称す)を得た。 実施例2〜6 実施例1において用いたラテックスA−1の代りに、本
願発明のキャストコート紙塗料用バインダーのラテック
スA−2、A−3および、ラテックスB−1、B−2、
B−3等を用い、尚かつ最後に加える水の量を調整して
、固形分濃度を43%にする以外は、実施例1と同様の
操作にて、塗料6種(以下実施例2〜6塗料と称す)を
得た。尚これら得られた各実施例の塗料と、用いたラテ
ックスのNo.との関係は表ー2に示した。
【0015】比較例1〜6 実施例1において用いたラテックスA−1の代わりに、
本発明の特許請求の範囲外の変性ラテックスC、D、E
、F、G、H等を用い、尚かつ、最後に加える水の量を
調整して、固形分濃度を43%にする以外は、実施例1
と同様の操作にて本発明の比較対照用キャストコート紙
用塗料6種(以下比較例1〜6と称す)を得た。 比較例7〜8 本比較例では、本発明のラテックスの効果を一層明確に
するため、各々のラテックス単独を用いたキャストコー
ト紙塗料用バインダーの例を示す。上記比較例1〜8の
各例において用いたラテックスについても表ー2にまと
めて示した。
【0016】(キャストコート紙製造。)参考例1 前記実施例および比較例で得られたキャストコート紙用
塗料を、坪量64g/m2の原紙にエアーナイフコータ
ーにて、各々の塗料の塗工量が、乾燥重量で23g/m
2になるように塗工し、乾燥を行なった後、再湿液を与
えてキャストドラムに通した。キャストドラムの径は1
800mm、プレス圧力は100kg/cm、表面温度
は96〜98℃であり、得られたキャストコート紙の塗
工紙物性を測定しこれらの結果を表ー2に示した。尚、
キャスト前の塗末紙の透気度は、王研式透気度試験機に
て測定、光沢度はJISのPー8142に準じて測定し
た。表面強度は、RI印刷試験機(明製作所製)により
印刷を行ない、表面のピッキングの観察により10段階
評価(10は表面ピッキング無く良、1は表面全体にピ
ッキングが発生し不良)した。インキセット性は、RI
印刷機により、市販オフセットインキを0.4cc使用
して印刷を行ない、60秒経時後に市販アート紙を重ね
、キャスト紙の印刷面とアート紙を圧着した後、アート
紙表面に転移したインキの量を、反射式インキ濃度計(
坂田商会製)により測定(反射インキ濃度の値が小はイ
ンキセット性が良好、反射インキ濃度の値が大はインキ
セット性が不良)した。また熱転写記録性はバーコード
ラベルプリンター(東研製)により転写を行ない、バー
コードの記録性を観察し判定した。
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】本発明の実施例において、キャストコー
ト紙塗料用バインダーにより得られるキャスト紙は、光
沢、表面強度およびインキセット性が良好で、優れた熱
転写記録性を有したキャスト紙が製造できることを示し
、本発明がキャストコート紙塗料用のバインダーとして
、従来にない非常に有用なバインダーであることは表ー
2から明らかである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  顔料および接着剤を主成分とするキャ
    ストコート紙用塗料に於いて、該接着剤が、下記ラテッ
    クスAを50〜80重量%、ラテックスBを50〜20
    重量%含有してなるキャストコート紙用塗料組成物。 (a)構成重合体成分中45〜60重量%の脂肪族共役
    ジオレフィン系モノマーを主成分とし、39〜54重量
    %のモノオレフィン系芳香族モノマー、1〜5重量%の
    オレフィン系不飽和カルボン酸モノマー及び/又はモノ
    オレフィン系不飽和モノマーにより乳化重合して得られ
    た、Tgがー57℃〜ー29℃の範囲にあるラテックス
    A、 (b)構成重合体成分中15〜25重量%の脂肪族共役
    ジオレフィン系モノマーを含有し、74〜84重量%の
    モノオレフィン系芳香族モノマー、1〜5重量%のオレ
    フィン系不飽和カルボン酸モノマー及び/又はモノオレ
    フィン系不飽和モノマーにより乳化重合して得られた、
    Tgが12℃〜47℃の範囲にあるラテックスB。
  2. 【請求項2】  ラテックスA及びラテックスBのゲル
    含有率が、70〜95重量%である請求項1記載のキャ
    ストコート紙用塗料組成物。
  3. 【請求項3】  請求項1記載の接着剤を、顔料100
    重量部に対して12〜18重量部含有してなるキャスト
    コート紙用塗料組成物。
  4. 【請求項4】  顔料100重量部に対して、請求項1
    記載の接着剤を12〜18重量部、接着性を有する水溶
    性高分子を5〜15重量部含有してなるキャストコート
    紙用塗料組成物。
  5. 【請求項5】  水溶性高分子が、カゼイン、酸化澱粉
    、リン酸エステル化澱粉、大豆蛋白、カルボキシメチル
    セルロース、ヒドロキシエチルセルロースの群から選ば
    れた1種又は2種以上の混合物である請求項4記載のキ
    ャストコート紙用塗料組成物。
  6. 【請求項6】  請求項1〜7記載の何れかの塗料組成
    物を塗工して得られたキャストコート紙。
JP14729991A 1991-06-19 1991-06-19 キャストコート紙用塗料組成物 Pending JPH04370294A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005097781A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Nippon Paper Industries Co Ltd キャスト塗被紙及びそれを使用した合成皮革製造用の工程紙
JP2011122022A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Sakata Corp 体質顔料分散組成物の製造方法、該製造方法で得られる体質顔料分散組成物、およびその用途

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JP2011122022A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Sakata Corp 体質顔料分散組成物の製造方法、該製造方法で得られる体質顔料分散組成物、およびその用途

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