JP3126201B2 - 塗工紙用組成物及び塗工紙 - Google Patents

塗工紙用組成物及び塗工紙

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JP3126201B2 JP04031716A JP3171692A JP3126201B2 JP 3126201 B2 JP3126201 B2 JP 3126201B2 JP 04031716 A JP04031716 A JP 04031716A JP 3171692 A JP3171692 A JP 3171692A JP 3126201 B2 JP3126201 B2 JP 3126201B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗工紙用組成物及び塗
工紙に関し、更に詳しくは、良好な塗工適性を持ち、塗
工された後の光沢の発現が小さく、特に優れた平滑性と
強度を有する塗工紙が製造可能な、マットコート紙用組
成物および、それを塗工して得られるマットコート紙に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、JISのP−8142による光
沢度が30以下で、一般には5〜30の光沢度を有する
マットコート紙の製造方法としては、顔料として、主に
粒度の大きい重質炭酸カルシウムや、軽質炭酸カルシウ
ムを用い、またクレー、酸化チタン、水酸化アルミニウ
ム、サチンホワイト、硫酸バリウム、酸化マグネシウ
ム、タルクや、コロイダルシリカ等の類の無機顔料、お
よび、白色尿素樹脂顔料等の類の有機顔料等を併用した
塗工紙用塗料が塗工されている。マットコート紙とは、
光沢度が50〜85の塗工紙に対し、前記のように光沢
度として5〜30である所謂艶消しの塗工紙を指し、近
年この生産量が増加している。このマットコート紙は、
専用のキャレンダーロール等を用いて仕上げを行なう
が、光沢度を5〜30にするには、通常の塗工紙を仕上
げるためのキャレンダーの温度や圧力では光沢度が高く
なりやすい。よってキャレンダーでの仕上げ条件は、温
度や圧力を抑える事になる。このため得られた塗工紙
は、表面の平滑性が不均一になりやすく、印刷に於いて
インキ吸収が不均一になりやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで近年、顔料とし
て、特に重質や軽質の炭酸カルシウムの、粒度や形状を
改良して、塗工紙用塗料に使用する方法や、特開平2−
234993号公報、特開平1−118695号公報、
特開平3−40897号公報、のような検討等も進めら
れているが、本発明者らの検討結果では、良好な塗工適
性を持ち、塗工後の光沢の発現を5〜30に抑えた塗工
紙が、均一な平滑性と良好な強度を得るには未だ不十分
である。本発明は、塗工紙の製造にあたり、従来より使
用している顔料と新規な顔料を併用する事により、塗料
組成物に良好な塗工適性を付与するとともに、得られた
塗工紙は良好な印刷適性を有する、マットコート紙用の
塗料組成物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
要求物性を改良すべく研究を重ねた結果、顔料および接
着剤を主成分とする、紙塗工用組成物に供する顔料にお
いて、該顔料として、粒子径測定器[(株)日科機製;
COULTER model N4SD SUB−MI
CRON PARTICLE ANALYZER]によ
り測定した、平均粒子径(以下、粒子径と略)が30〜
100nmである、オレフィン系芳香族モノマー及び/
又はモノオレフィン系モノマーを主成分とするプラスチ
ックピグメントを、顔料中に固形分で2〜10重量部使
用する事で、得られた紙塗工用組成物により、従来にな
い優れた塗工適性および印刷適性を有するマットコート
紙の製造を可能にしたものである。
【0005】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。本発明で顔料として使用しうるプラスチックピグメ
ントとしては、例えば、ポリスチレン系のPPと称され
る、紙の顔料塗工用の有機顔料として用いられるものか
ら成る。一般に紙塗工用塗料で用いられるプラスチック
ピグメントは、粒子径が200〜700nmであり、通
常塗工紙の光沢度を向上するためや、不透明度を付与す
るために用いられている。本発明のプラスチックピグメ
ントについて、粒子径を30〜100nmと限定した理
由は次の通りである。即ちプラスチックピグメントの粒
子径が30nm未満では、得られるプラスチックピグメ
ント重合物の粘度が大幅に上るため、塗料組成物に供す
るには困難となり、プラスチックピグメントの樹脂固形
分を低下させることで使用することは可能だが、塗料組
成物の固形分が低下するとともに、これにより得られる
塗工紙の表面強度も低下することによる。またプラスチ
ックピグメントの粒子径が100nm以上では、この塗
料組成物にて得られる塗工紙は、光沢度を5〜30に抑
えることが困難となり、光沢の発現が少なく、且つ良好
な平滑性と強度および印刷適性を有する、マットコート
紙を得ることが出来ないことによる。さらに、プラスチ
ックピグメントを、顔料中の固形分で2〜10重量部使
用すると限定した理由は次の通りである。即ち本発明の
プラスチックピグメントが顔料中の固形分で10重量部
以上になると、この塗料組成物にて得られたマットコー
ト紙は透気性が不良になるとともに表面強度が低下す
る。またプラスチックピグメントが顔料中の固形分で2
重量部未満になると、この塗料組成物にて得られたマッ
トコート紙は、光沢の発現が高くなるため、キャレンダ
ーによる仕上げの条件を低下するために、均一で良好な
平滑性を得ることが出来ないことによる。本発明におい
ては、オレフィン系芳香族モノマー及び/又は、モノオ
レフィン系モノマーが、好ましくはプラスチックピグメ
ント構成成分中60重量%以上、さらに好ましくは60
〜95重量%である。
【0006】本発明で使用しうる、プラスチックピグメ
ントの構成重合体成分としては、好ましくはスチレン及
び/又は、メチルメタアクリレート等の、モノマーを主
成分として、必要に応じてこれらと共重合可能な他の、
モノマーが用いられる。この共重合可能なモノマーとし
ては、例えば、〆−メチルスチレン、クロロスチレンや
ジメチルスチレン等のオレフィン系芳香族系モノマー、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2
−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸グリシジル、
(メタ)アクリルニトリル等のモノオレフィン系モノマ
ーおよび、酢酸ビニル等のモノマーがある。また、必要
に応じて例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマール酸、クロトン酸等の、オレフ
ィン系不飽和カルボン酸モノマー類、ヒドロキシエチ
ル、メタアクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒド
ロキシプロピル、メタアクリル酸ヒドロキシプロピル等
の、オレフィン系不飽和ヒドロキシモノマー類、アクリ
ルアミド、メタアクリルアミド、N−メチロールアクリ
ルアミド、N−メチロールメタアクリルアミド、N−メ
トキシメチルアクリルアミド、N−メトキシメチルメタ
アクリルアミド等の、オレフィン系不飽和アミドモノマ
ー類、ジビニルベンゼンの如き、二量体ビニルモノマー
等を少なくとも一種または二種以上の組み合わせで用い
ることができる。これらのモノマーは例示であり、この
外にも共重合可能なモノマーであれば使用することがで
きる。乳化重合に使用される乳化剤としては、例えば、
アルキルスルホネート、アルキルアリルスルホネート、
アルキルサルフェート、アルキルナフタレンスルホネー
ト、アルキルサクシネートスルホネート等のアニオン性
活性剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエ
チレン脂肪族エステル等のノニオン性活性剤や、反応性
界面活性剤等を単独または併用にて使用することもで
き、これら乳化剤の使用量は、通常プラスチックピグメ
ント構成重合体成分にたいして5重量%以下である。重
合開始剤としては、酸化剤、例えば過硫酸のカリウム、
ナトリウムやアンモニウム塩、過酸化水素、ジイソブチ
ルベンゾイルパーオキシド、キュメンハイドロパーオキ
シド、ラウリルパーオキシド等の酸化剤が単独で使用さ
れたり、これらの酸化剤と亜硫酸ソーダ、重亜硫酸ソー
ダ、チオ硫酸ソーダ等の還元剤との併用、即ちレドック
スシステムで用いることもできる。本発明に於て用いる
プラスチックピグメントの重合は、温度50〜100℃
の範囲で行なわれ、用いられるモノマーおよびその他の
添加剤の添加は一括添加、分割添加または連続添加のい
ずれの方法でも行なうことが出来る。また重合中の粒子
の安定化を図る目的で、保護コロイド剤として例えばヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール等を添加してもよい。
【0007】本発明のマットコート紙用塗料組成物にお
いて使用し得る接着剤としては、主にSBRラテック
ス、MBRラテックス、SMBRラテックスと称される
合成ゴム系ラテックスや、これらのラテックスにアルカ
リ増粘性を持たせたソールバインダーシステム等が用い
られる。これらラテックスの粒子径は、通常100〜3
00nmである。接着剤として用いられるラテックス
は、好ましくは顔料100重量部に対して5〜20重量
部使用される。さらに、必要に応じ接着性を有する水溶
性高分子、例えば、カゼイン、酸化澱粉、リン酸エステ
ル化澱粉、大豆蛋白、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース等を使用した、塗料組成物を
塗工してもよい。尚、保水剤、分散剤、耐水化剤、消泡
剤、防腐剤、着色剤、離型剤等の助剤を必要に応じて添
加することは有効である。このようにして得られたマッ
トコート紙用塗料組成物は、例えば、エアーナイフコー
ター、ブレードコーター、ロールコーター、バーコータ
ー等の塗工装置によって塗工されるが、この時の塗料組
成物の固形分濃度は、通常40〜65重量%である。ま
た、本発明のマットコート紙用原紙としては、坪量40
〜300g/m2 の上質紙、中質紙、板紙等、およびこ
れらに予め片面または両面に塗料組成物を塗工乾燥し
た、コート紙等が用いられる。これら原紙への塗料組成
物の塗工量は、乾燥重量で通常片面に、5〜25g/m
2 塗工される。このようにして塗工乾燥された後、キャ
レンダー仕上げ等を用いるが、キャレンダーとしては、
例えば、スーパーキャレンダー、グロスキャレンダー、
マットキャレンダー等が使用される。
【0008】本発明のマットコート紙用塗料組成物、即
ち顔料および接着剤を主成分とするマットコート紙用塗
料において、顔料として、粒子径が30〜100nmで
あるオレフィン系芳香族モノマー及び/又は、モノオレ
フィン系モノマーを主成分とするプラスチックピグメン
トを、顔料中に固形分で2〜10重量部使用して成るマ
ットコート紙用塗料組成物を提供するものであり、これ
により従来にない特に優れた平滑性と強度を有するマッ
トコート紙が製造可能となる。以下に、本発明の実施
例、および比較例を挙げてさらに詳述するが、本発明は
これらにより、何等限定されるものではない。また、以
下において用いる部および%は、特記のない限り、重量
基準を示す。
【0009】
【実施例】先ず本実施例において用いる、プラスチック
ピグメントの重合例を示し、次いで塗料組成物の配合例
およびマットコート紙への応用例について示す。 製造例1 (プラスチックピグメント Aの重合例)撹拌機、温度
計、還流コンデンサー付のセパラブルフラスコ中に、脱
イオン水700部、ラウリル硫酸ソーダ4.2部を仕込
み、撹拌下に、窒素置換しながら80℃に保ち、過硫酸
カリウム3.2部を添加し完全に溶解させた後、予め、
脱イオン水400部、ラテムルS−180(花王製)8
部に、スチレン696部、アクリロニトリル80部、メ
タクリル酸24部を、撹拌下に加えて調整した乳化物
の、5%をセパラブルフラスコ内に仕込み30分重合を
行ない、残りの乳化物を約2時間かけて添加し重合させ
た。全量を添加したあと、さらに2時間の熟成を行なっ
た。次いで、5%苛性ソーダ水溶液にてPHを8に調整
して、固形分濃度40.0%、粒子径63nmの、プラ
スチックピグメントAを得、その物性を表−1に示し
た。
【0010】製造例2 (プラスチックピグメントB、Cの重合例)前記プラス
チックピグメントAの重合例において、構成重合体成分
のスチレン、メチルメタアクリレート等の使用量を表−
1に示すように変更し、製造例1と同様の操作にて、表
−1に示した粒子径が32nmのプラスチックピグメン
トBと、粒子径が97nmのプラスチックピグメントC
を得、その物性を表−1に示した。
【0011】製造例3 (プラスチックピグメントD、Eの重合例)本重合例
は、粒子径が本願請求範囲外のプラスチックピグメント
である。即ち、製造例1において、構成重合体成分のス
チレン、メチルメタアクリレート等の使用量を表−1に
示すように変更し、重合例Aと同様の操作にて、表−1
に示した粒子径が24nmのプラスチックピグメントD
と、粒子径が117nmのプラスチックピグメントEを
得、その物性を表−1に示した。
【0012】
【表1】
【0013】上記のようにして得られたプラスチックピ
グメントを塗料組成物に使用した本発明の実施例を以下
に示す。 実施例1 炭酸カルシウム(白石工業製:商品名ツネックスE)5
4部、カオリン(米国エンゲルハルト社製:商品名UW
90)40部、分散剤としてアロンT−40(東亜合
成)0.3部を加え、カウレス分散機を用いて水に分散
し、濃度70%の顔料スラリーを調整した。次いでこれ
に加熱溶解した澱粉(日本食品加工製:商品名MS36
00)3部およびラテックス(三井東圧化学製:商品名
ポリラック780)10部、プラスチックピグメントA
を6部添加し、最後に水を加えて固形分濃度60%に調
整して本願発明のマットコート用塗料組成物(以下実施
例1塗料組成物と称す)を得た。得られた塗料組成物の
粘度は、25℃にてBM型粘度計(東京計器製)60r
pm、およびHI−SHEAR・VISCOMETER
(熊谷理器工業製)8800rpmにて測定し、塗料組
成物の物性を表−2に示した。 実施例2 炭酸カルシウム(白石工業製:商品名ツネックスE)5
8部、カオリン(米国エンゲルハルト社製:商品名UW
90)40部、分散剤としてアロンT−40(東亜合
成)0.3部を加え、カウレス分散機を用いて水に分散
し、濃度70%の顔料スラリーを調整した。次いでこれ
に加熱溶解した澱粉(日本食品加工製:商品名MS36
00)3部およびラテックス(三井東圧化学製:商品名
ポリラック780)10部、プラスチックピグメントA
を2部添加し、最後に水を加えて固形分濃度60%に調
整して、本願発明のマットコート用塗料組成物(以下実
施例2塗料組成物と称す)を得、得られた塗料組成物の
物性を表−2に示した。 実施例3 炭酸カルシウム(白石工業製:商品名ツネックスE)5
0部、カオリン(米国エンゲルハルト社製:商品名UW
90)40部、分散剤としてアロンT−40(東亜合
成)0.3部を加え、カウレス分散機を用いて水に分散
し濃度70%の顔料スラリーを調整した。次いでこれに
加熱溶解した澱粉(日本食品加工製:商品名MS360
0)3部およびラテックス(三井東圧化学製:商品名ポ
リラック780)10部、プラスチックピグメントAを
10部添加し、最後に水を加えて固形分濃度60%に調
整して、本願発明のマットコート用塗料組成物(以下実
施例3塗料組成物と称す)を得、得られた塗料組成物の
物性を表−2に示した。 実施例4〜9 実施例1、2および3において用いたプラスチックピグ
メントAの代わりに、プラスチックピグメントBを用
い、プラスチックピグメントの添加量を各々6部、2
部、10部使用し、尚かつ最後に加える水の量を調整し
て、塗料固形分濃度を60%にし実施例1、2および3
と同様の操作にて、本願発明のマットコート紙用塗料組
成3種(以下実施例4〜6塗料組成物と称す)を得、得
られた塗料組成物の物性表−2に示した。同様の操作に
てプラスチックピグメントCを用い、プラスチックピグ
メントの添加量を、各々6部、2部、10部使用し、実
施例1、2および3と同様の操作にて、本願発明のマッ
トコート紙用塗料組成物3種(以下実施例7〜9塗料組
成物と称す)を得、得られた塗料組成物の物性を表−2
に示した。
【0014】比較例1 本比較例では、まず本発明のプラスチックピグメント併
用の効果を一層明確にするため、プラスチックピグメン
トを使用しない塗料組成物の例を示す。炭酸カルシウム
(白石工業製:商品名ツネックスE)60部、カオリン
(米国エンゲルハルト社製:商品名UW90)40部、
分散剤としてアロンT−40(東亜合成)0.3部を加
え、カウレス分散機を用いて水に分散し、濃度70%の
顔料スラリーを調整した。次いで、これに加熱溶解した
澱粉(日本食品加工製:商品名MS3600)3部およ
びラテックス(三井東圧化学製:商品名ポリラック78
0)10部添加し、最後に水を加え固形分濃度60%に
調整して、塗料組成物(以下比較例1塗料組成物と称
す)を得、得られた塗料組成物の物性を表−2に示し
た。 比較例2〜3 次に本発明の限定範囲外の併用プラスチックピグメント
D、Eを用い、尚かつ最後に加える水の量を調整して固
形分濃度を60%にする以外は、実施例1と同様の操作
にて、本発明の比較対称用塗料組成物2種(以下比較例
2〜3と称す)を得、得られた塗料組成物の物性を表−
2に示した。 比較例4 炭酸カルシウム(白石工業製:商品名ツネックスE)5
9部、カオリン(米国エンゲルハルト社製:商品名UW
90)40部、分散剤としてアロンT−40(東亜合
成)0.3部を加え、カウレス分散機を用いて水に分散
し、濃度70%の顔料スラリーを調整した。次いでこれ
に加熱溶解した澱粉(日本食品加工製:商品名MS36
00)3部およびラテックス(三井東圧化学製:商品名
ポリラック780)10部、プラスチックピグメントA
を1部添加し、最後に水を加え固形分濃度60%に調整
して、本発明の比較対称用塗料組成物(以下比較例4塗
料組成物と称す)を得、得られた塗料組成物の物性を表
−2に示した。 比較例5 炭酸カルシウム(白石工業製:商品名ツネックスE)4
5部、カオリン(米国エンゲルハルト社製:商品名UW
90)40部、分散剤としてアロンT−40(東亜合
成)0.3部を加え、カウレス分散機を用いて水に分散
し、濃度70%の顔料スラリーを調整した。次いで、こ
れに加熱溶解した澱粉(日本食品加工製:商品名MS3
600)3部およびラテックス(三井東圧化学製:商品
名ポリラック780)10部、プラスチックピグメント
Bを15部添加し、最後に水を加え固形分濃度60%に
調整して、本発明の比較対称用塗料組成物(以下比較例
5塗料組成物と称す)を得、得られた塗料組成物の物性
を表−2に示した。
【0015】応用例1 (塗工紙の製造例)前記実施例、および比較例で得られ
た塗料組成物を、坪量104.7g/m2の原紙にアプ
リケーターブレードにて各々の塗料組成物の塗工量が、
乾燥重量で15g/m2 になるように塗工し乾燥を行な
った後、21℃湿度65%の恒温恒湿室にて一昼夜放置
した後、温度60℃、線圧60kg/cmのスーパーキ
ャャレンダーに二回通し塗工紙を得た。また得られた塗
工紙の塗工紙物性を測定しこれらの結果を表−2に示し
た。尚、平滑度は、王研式透気度平滑度試験機(旭精工
製)にて測定した。光沢度は、JISのP−8142に
準じて測定した。印刷後の光沢度は、RI印刷試験機
(明製作所製)により印刷を行ない、JISのP−81
42に準じて測定した。表面強度はRI印刷試験機(明
製作所製)により印刷を行ない、表面のピッキングの観
察により10段階評価(10は表面ピッキング無く良→
1は表面全体にピッキングが発生し不良)した。表面均
一性は塗工紙の表面状態を目視にて観察し判定(◎→
優、〇→良、△→可、X→不可)した。
【0016】
【表2】
【0017】
【発明の効果】本発明の塗料組成物により得られる紙塗
工用組成物は、高剪断下に於て低粘度であり、良好な平
滑性と強度を有する、従来にない優れた塗工適性および
印刷適性を有する塗工紙を製造できることを示し、本発
明の紙塗工用組成物は従来にない有用な塗料組成物であ
ることは、表−2から明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−80328(JP,A) 特開 昭57−82085(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 19/36 - 19/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料および接着剤を主成分とする塗工紙
    用組成物において、顔料として、平均粒子径が30〜1
    00nmであるオレフィン系芳香族モノマー及び/又は
    モノオレフィン系モノマーを主成分として含有するプラ
    スチックピグメントを、顔料中に固形分で2〜10重量
    部使用して成るマットコート紙用組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物を塗工して得られ
    マットコート紙
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