JPH0931141A - 共重合体ラテックスの製造方法 - Google Patents
共重合体ラテックスの製造方法Info
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- JPH0931141A JPH0931141A JP20139795A JP20139795A JPH0931141A JP H0931141 A JPH0931141 A JP H0931141A JP 20139795 A JP20139795 A JP 20139795A JP 20139795 A JP20139795 A JP 20139795A JP H0931141 A JPH0931141 A JP H0931141A
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Abstract
度、印刷光沢、剛度等の印刷適性に優れた紙塗工用組成
物を与える共重合体ラテックスの製造方法を提供する。 【解決手段】 共重合体ラテックスの製造方法は、(a)
脂肪族共役ジエン系単量体50〜95重量%、(b)芳香
族ビニル系単量体5〜50重量%、(c)エチレン系不飽
和カルボン酸単量体0〜2重量%(ただし、(a)+(b)+
(c)=100重量%)を重合して得られる共重合体
[I]30〜80重量部の存在下に、(a)脂肪族共役ジ
エン系単量体10〜50重量%、(c)エチレン系不飽和
カルボン酸単量体0.5〜30重量%、および(d)これ
らと共重合可能な他の単量体20〜89.5重量%(た
だし、(a)+(c)+(d)=100重量%)からなる単量体
[II]20〜70重量部を重合する。
Description
共重合体ラテックスの製造方法に関し、詳しくは、塗工
操業性に優れ、かつ、耐水性、表面強度、印刷光沢、剛
度等の印刷適性に優れた塗工紙を与える共重合体ラテッ
クスの製造方法に関する。
体とした紙塗工用組成物を紙に塗工し、印刷適性に優れ
た塗工紙が製造されており、共重合体ラテックスはその
優れた接着強度から、紙塗工用組成物の主バインダーと
して使用されている。
塗工紙に要求される性能も厳しくなってきており、表面
強度、耐水強度、剛度、インキ転移性、印刷光沢や耐ブ
リスター性などの改良が要求されるようになった。更
に、近年はコスト低減の目的からバインダー量を低減す
る要求が高まっており、このため、より少量の添加量で
も十分な表面強度を示すバインダーが求められている。
おり、塗工操業性の改良、すなわちその主な障害である
ロール汚れ性の改良、すなわち共重合体ラテックスの粘
着性の低減(べとつき防止性)も強く要求されている。
質、特に接着強度の改良が求められ、そのために、例え
ば共重合体のゲル含量を調製する方法や共重合体組成を
調整するなどの改良方法が提案されている。しかし、接
着強度と他の特性とは互いに背反する性質がほとんどで
あり、全ての特性バランスよく高いレベルにすることは
非常に困難である。
エン系単量体の量を増やして得られる共重合体のガラス
転移点を低くする方法が試みられていたが、この方法で
は耐水性、剛度ならびにべとつき防止性の特性低下が著
しい。逆に、ガラス転移点を高くすると、耐水性、剛度
の点は良好であるが、接着強度及び印刷光沢の特性低下
が著しい。また、官能基を有する単量体を多量に用いる
方法では、接着強度は改良されるが、ラテックスの粘度
が異常に高くなるので作業性が著しく低下し、かつ共重
合体ラテックスの製造コストが高くなる。
れかの特性の改良が達成されたとしても、全ての特性に
対する要求を満たすことはできず、ますます厳しくなる
印刷における諸要求を満たすことはできないのが現状で
ある。
的背景のもとになされたものであり、その課題は、塗工
紙の表面強度が大幅に改良され、かつ耐水強度、印刷光
沢、剛度に優れ、しかもべとつき性が低減されて塗工操
業性に優れ、紙塗工用、特に高速オフセット印刷用紙の
塗工用に好適な共重合体ラテックスの製造方法を提供す
ることにある。
すなわち、本発明の共重合体ラテックスの製造方法は、
(a)脂肪族共役ジエン系単量体50〜95重量%、(b)芳
香族ビニル系単量体5〜50重量%、(c)エチレン系不
飽和カルボン酸単量体0〜2重量%(ただし、(a)+(b)
+(c)=100重量%)を重合して得られる共重合体
[I]30〜80重量部の存在下に、(a)脂肪族共役ジ
エン系単量体10〜50重量%、(c)エチレン系不飽和
カルボン酸単量体0.5〜30重量%、および(d)これ
らと共重合可能な他の単量体20〜89.5重量%(た
だし、(a)+(c)+(d)=100重量%)からなる単量体
[II]20〜70重量部(ただし[I]+[II]=10
0重量部)を重合することを特徴としている。
方法においては、前記共重合体[I]は、ガラス転移点
が−100〜0℃の範囲にあり、前記単量体[II]の共
重合体のガラス転移点は、前記共重合体[I]のガラス
転移点よりも5℃以上高いことが好ましい。
合ラテックスは、同一ラテックス粒子内に低いガラス転
移点を有する共重合体と高いガラス転移点を有する共重
合体とが存在することで、目的とする性能が得られる。
すなわち、この共重合体ラテックスは、ラテックス粒子
中にガラス転移点の低い共重合体を有するために、高速
印刷における、変形速度の極めて大きい衝撃的な変形に
対して高い耐性を有し、このために高い接着強度を示
す。また、低いガラス転移点を有する共重合体として、
疎水性の高い共重合体を用いることにより、高い耐水強
度を示す。さらに、この共重合体ラテックスは、同一ラ
テックス内にガラス転移点が高い共重合体も有するため
に、剛度などの他の物性を高いレベルで維持することが
でき、かつべとつき性が改善されて優れた塗工操業性を
有する。
ス同士を混ぜ合わすことにより、相反する性能の両立を
はかる検討が行われてきたが、目的とする性能を得るこ
とができなかった。
共役ジエン系単量体50〜95重量%、(b)芳香族ビニ
ル系単量体5〜50重量%、(c)エチレン系不飽和カル
ボン酸単量体0〜2重量%(ただし、(a)+(b)+(c)=
100重量%)からなる単量体を重合することにより得
られる。
役ジエン系単量体としては、例えば1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、ク
ロロプレンなどが挙げられるが、特に好ましくは1,3
−ブタジエンである。 これらの(a)脂肪族共役ジエン
系単量体は、1種単独で、あるいは2種以上を併用する
ことができる。
得られる重合体に適度な柔軟性と伸びを与え、耐衝撃性
を付与するために必須の成分であり、その使用割合は、
共重合体[I]に使用される全単量体に対して50〜9
5重量%、好ましくは60〜90重量%である。(a)成
分が50重量%未満であると共重合体が硬くなり過ぎ、
接着強度が改良されない。(a)成分が95重量%を越え
ると、耐水性が極端に低下する。
ばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、クロルスチレンなどが挙げられる
が、特に好ましくはスチレンせある。これらの(b)芳香
族ビニル系単量体は、1種単独で、あるいは2種以上を
併用することができる。
合は、共重合体[I]に使用される全単量体に対して5
〜50重量%、好ましくは10〜40重量%であり、更
に好ましくは10〜30重量%である。(b)成分が5重
量%未満であると耐水強度が極端に低下する。(b)成分
が50重量%を越えると共重合体が硬くなりすぎ、接着
強度、印刷光沢が極端に低下する。
しては、例えばイタコン酸、アクリル酸、メタクリル
酸、フマル酸、マレイン酸などが挙げられる。これらの
(c)エチレン系不飽和カルボン酸単量体は、1種単独
で、あるいは2種以上を併用することもできる。
量体の使用割合は、共重合体[I]に使用される全単量
体に対して0〜2重量%、好ましくは0〜1重量%であ
る。(c)成分が2重量%を超えると重合時のラテックス
の安定性が悪く、凝固物が生成し易くなる。
−100〜0℃の間に存在することが好ましく、さらに
好ましくは−70〜−5℃の間に存在する。ガラス転移
温度が0℃より高いと、共重合体が硬くなり十分な接着
強度が得られない。また、ガラス転移温度が−100℃
より低いと、耐水性が極端に低下する。
役ジエン系単量体10〜50重量%、(c)エチレン系不
飽和カルボン酸単量体0.5〜30重量%、および(d)
これらと共重合可能な他の単量体20〜89.5重量%
(ただし、(a)+(c)+(d)=100重量%)からなる。
ジエン系単量体および(c)エチレン系不飽和カルボン酸
単量体としては、前記共重合体[I]に使用したものと
同様のものを使用することができる。
エン系単量体は、得られる共重合体に適度な柔軟性と伸
びを与えるために必須成分であり、その使用割合は単量
体[II]に対して10〜50重量%、好ましくは15〜
45重量%である。(a)成分が10重量%未満であると
共重合体が硬くなり過ぎ、接着強度が劣る。(a)成分が
50重量%を越えると、耐水強度、べとつき防止性が極
端に低下する。
使用割合は、単量体[II]に対して0.5〜30重量
%、好ましくは2〜10重量%である。(c)成分が0.
5重量%未満では重合時のラテックスの安定性が悪く、
凝固物が生成し易く、また得られるラテックスの機械
的、化学的安定性に劣る。一方、(c)成分が30重量%
を越えると得られるラテックスの粘度が高くなり過ぎ、
その取扱いが難しくなり、作業性が低下し、実用性に欠
けるものとなる。
合可能な他の単量体としては、例えば芳香族ビニル単量
体、アルキル(メタ)アクリレート、シアン化ビニル単
量体、酢酸ビニル、(アルキルメタ)アクリルアミド系
単量体などが挙げられる。
例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、クロルスチレンなどが挙げら
れ、特にスチレンが好ましい。
例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、イソ
ボルニル(メタ)アクリレート、2−シアノエチル(メ
タ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート
などが挙げられ、このうち特にメチルメタアクリレート
が好ましい。
えばアクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げ
られ、このうち特にアクリロニトリルが好ましい。
系単量体としては、例えばアクリルアミド、メタクリル
アミド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメ
チルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。
も、あるいは2種以上を併用することもできる。
度な硬さ、接着性を付与するためのものであり、その使
用割合は、単量体[II]に対して20〜89.5重量
%、好ましくは30〜88.5重量%である。(d)成分
が20重量%未満では、共重合体が柔らかくなり過ぎ、
べとつき防止性、剛度が劣り、一方、(d)成分が89.
5重量%を超えると逆に硬くなり過ぎ、接着強度が劣
る。
重合体のガラス転移温度は、共重合体[I]のガラス転
移温度よりも5℃以上高いことが好ましく、このガラス
転移点の差はより好ましくは10〜150℃、さらに好
ましくは20〜100℃である。ガラス転移点の差が5
℃未満では均一な構造のものと大きな差が発現しない。
量は、両者の比率で表すと、30〜80/70〜20重
量部、好ましくは30〜70/30〜70重量部であ
る。共重合体[I]の使用量が30重量部未満では(単
量体[II]の使用量が70重量部を越えると)、耐衝撃
性が十分でなく、接着強度が劣り、さらには耐水強度が
劣る。一方、共重合体[I]の使用量が80重量部を越
えると(単量体[II]の使用量が20重量部未満で
は)、相対的にガラス転移点の高い外層部分が少なくな
り過ぎ、剛度およびべとつき防止性が極端に低下する。
ラテックスの粒子径は、60〜350nmが好ましく、
さらに好ましくは70〜250nmである。
に際しては、公知の方法で水性媒体中で乳化剤、重合開
始剤、分子量調節剤などを用いて製造することができ
る。
活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが
単独で、あるいは2種以上を併用して使用できる。
例えば高級アルコールの硫酸エステル、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩、ポリエチレング
リコールアルキルエーテルの硫酸エステルなどが挙げら
れる。
リエチレングリコールのアルキルエステル型、アルキル
エーテル型、アルキルフェニルエーテル型などが用いら
れる。両性界面活性剤としては、アニオン部分としてカ
ルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、燐酸エス
テル塩を、カチオン部分としてはアミン塩、第4級アン
モニュウム塩を持つものが挙げられ、具体的にはラウリ
ルベタイン、ステアリルベタインなどのベタイン類、ラ
ウリル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニン、ラ
ウリルジ(アミノエチル)グリシン、オクチルジ(アミ
ノエチル)グリシン、などのアミノ酸タイプのものなど
が用いられる。
過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの水溶性重合
開始剤、過酸化ベンゾイル、ラウリルパーオキサイド、
2,2’−アゾビスイソブチルニトリルなどの油溶性重
合開始剤、還元剤との組み合わせによるレドックス系重
合開始剤などが、それぞれ単独であるいは組み合わせで
使用できる。
なども公知のものが使用できる。
臭化炭素などのハロゲン化炭化水素類、n−ヘキシルメ
ルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシル
メルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、チオグリコ
ール酸などのメルカプタン類、ジメチルキサントゲンジ
サルファイド、ジイソプロピルキサントゲンジサルフィ
ドなどのキサントゲン類、ターピノーレン、α−メチル
スチレンダイマーなど通常の乳化重合で使用可能なもの
を全て使用できる。
あらかじめ共重合体[I]を別の重合系で重合し、所定
量を添加した後、単量体[II]を重合する方法、もしく
は両者を同一重合容器内で少なくとも2段の多段階で重
合する方法などが採られる。
単量体混合物を全量一括で仕込み重合する方法、単量体
混合物の一部を重合した後、その残りを連続的にあるい
は断続的に添加する方法、あるいは単量体混合物を重合
の始めから連続的に添加する方法などを採ることができ
る。また、単量体[II]を重合する方法としては、所定
量の共重合体[I]の存在下において、単量体混合物を
全量一括で仕込み重合する方法、あるいは単量体混合物
を連続的に添加する方法などを採ることができる。
る場合は、好ましくは5〜80℃、より好ましくは5〜
50℃、単量体[II]を重合する場合は、好ましくは2
0〜80℃、より好ましくは20〜70℃である。重合
時間は、通常10〜30時間である。
が用いられる紙塗工用組成物は、無機あるいは有機顔料
に、上記共重合体ラテックス、さらに必要に応じて他の
バインダー、種々の助剤を配合して使用される。上記共
重合体ラテックスの配合量は顔料100重量部に対して
共重合体ラテックス1〜30重量部(固形分として)、
好ましくは3〜25重量部である。共重合体ラテックス
が1重量部未満であると、接着強度が著しく低下し、一
方30重量部を超えるとインク乾燥性の低下が著しい。
ム、酸化チタン、炭酸カルシウム、サチンホワイト、タ
ルク、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛などが、また有機
顔料としてはポリスチレンラテックス、尿素ホルマリン
樹脂などを挙げることができる。これらは目的に応じ
て、単独でも、あるいは2種以上組み合わせても使用す
ることができる。
して、上記共重合体ラテックスに加えて、カゼイン、カ
ゼイン変性物、澱粉、澱粉変性物、ポリビニルアルコー
ル、カルボキシメチルセルロースなどの水溶性物質を必
要に応じて組み合わせて使用できる。
に使用されている種々の配合剤、例えば、耐水性改良
剤、顔料分散剤、粘度調節剤、着色顔料、蛍光染料およ
びpH調節剤を任意に配合することができる。
ックスは、オフセット枚葉印刷機用に好適に使用される
が、その他、オフセット輪転印刷機、凸版印刷、グラビ
ア印刷などの各種印刷用紙および、紙のコーティング
剤、カーペットバッキング剤、その他の接着剤、さらに
塗料としても使用することができる。
るが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例
に制約されるものではない。なお、実施例において割合
を示す「部」および「%」はそれぞれ重量部及び重量%
を意味するものである。
トクレーブ中に水200部、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム0.5部、過硫酸カリウム1.0部、重亜
硫酸ナトリウム0.5部および表1に示した第一段目の
成分を一括して仕込み、45℃で6時間反応させ、重合
転化率が90%以上であることを確認した。続いて第二
段目の成分を60℃で7時間にわたって連続的に添加し
て重合を継続させ、更に連続添加終了後6時間にわたっ
て70℃で反応させた。最終的な重合転化率は98〜9
9%であった。
ラス転移点、ラテックス粒子径を以下の方法で求めた。
その結果を表2に示す。
乾燥を行い、フィルムを作成した。この乾燥フィルムを
示差走査熱量計(DSC:デュポン社製)を用いてAS
TM法に準じて、20℃/分の昇温速度で測定した。
スは全て、DSCの測定から2つのガラス転移点が観測
された。
ー社製のサブミクロンアナライザー(モデルN4)で、
常法により求めた。
製造した共重合体ラテックスを用いて、下記の処方によ
りオフセット枚葉印刷用の紙塗工用組成物を調製した。 配合 カオリンクレー 70.0部 炭酸カルシウム 30.0部 分散剤 0.2部 水酸化ナトリウム 0.1部 澱粉 4.0部 ラテックス(固形分として) 10.0部 水 全固形分が60%と
なるように適当量添加 この塗工紙用組成物を塗被原紙上に、塗工量が片面1
8.0±0.5g/m2となるように、電動式ブレード
コーター(熊谷理機工業製)で塗工し、150℃の電気
式熱風乾燥機にて15秒間乾燥した。得られた塗工紙を
温度23℃、湿度50%の恒温恒湿槽に1昼夜放置し、
その後、線圧100kg/cm,ロール温度50℃の条
件でスーパーカレンダー処理を4回行った。得られた塗
工紙の性能評価は以下の方法により行った。
判定し、5段階で評価した。ピッキング現象の少ないも
のほど高得点とした。数値は測定回数6回の平均値で示
した。
から、RI印刷機で印刷したときのピッキングの程度を
肉眼で判定し、5段階で評価した。ピッキング現象の少
ないものほど高得点とした。数値は測定回数6回の平均
値で示した。
村上式光沢計を使用して60度の角度で測定した。
(熊谷理機工業製)を用いて測定した。
No.18ロッドにより塗布し、120℃で30秒間乾
燥し、皮膜を形成させる。この皮膜と黒羅紗紙を合わせ
て、ベンチスーパーカレンダーにより線圧200kg/
m,温度70℃の条件下で圧着させる。両者をひきはが
して、黒羅紗紙のラテックスへの転写の程度を目視で5
段階評価する。転写の少ないものほど高得点とした。数
値は測定回数6回の平均値で示した。
した。実施例1から3は本発明の範囲の共重合体ラテッ
クスを用いたオフセット枚葉印刷用の紙塗工用組成物で
あり、本発明の目的のもの、すなわち接着強度に優れ、
かつ耐水強度、剛度、べとつき防止性に優れたものが得
られた。
150部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2
部、過硫酸カリウム0.2部および表3に示した成分を
一括して仕込み、45℃で8時間反応させ、重合転化率
が80%になった時点でN,N’−ジメチルヒドロキシ
ルアミン0.1部を添加して重合を停止させた。続い
て、スチームストリッピングにより未反応単量体を除去
し、冷却後、固形分を25%に調節した。
ラテックス160部(固形分として40部)、水60
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部、
過硫酸カリウム1.0部および表4に示した成分を一括
して仕込み、65℃で8時間反応させた。最終的な重合
転化率は98〜99%であった得られた共重合体ラテッ
クスは実施例1〜3と同様にして、示差走査熱量計を用
いて、ガラス転移点が2個存在していることを確認し
た。また、粒子径を求めた。これらの結果を表5に示
す。
ックスを用いて、実施例1〜3と同様にしてオフセット
枚葉印刷用の紙塗工用組成物を調製し、塗工紙物性を評
価した。結果は表5に示した。実施例4および5で得ら
れたオフセット枚葉印刷用の紙塗工用組成物は、接着強
度に優れ、かつ耐水強度、剛度、べとつき防止性に優れ
たものが得られた。
にして、攪拌機を備え、温度調節の可能なオートクレー
ブ中に水200部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.5部、過硫酸カリウム1.0部、重亜硫酸ナト
リウム0.5部および表6に示した第一段目の成分を一
括して仕込み、55℃で6時間反応させた。重合転化率
が90%以上であることを確認後、続いて第二段目の成
分を70℃で7時間にわたって連続的に添加して重合を
継続させ、更に連続添加終了後6時間にわたって75℃
で反応させた。最終的な重合転化率は98〜99%であ
った。
びガラス転移点の測定を実施例1〜3と同様にして行っ
た。いずれの共重合体も、単量体組成、特にそれぞれ第
一段目のスチレンあるいはブタジエンとスチレン単量体
の割合が本発明の範囲外にある。その結果を表7に示
す。
ックスを用いて、実施例1〜3と同様にして、オフセッ
ト枚葉印刷用の紙塗工用組成物を調製し、塗工紙物性を
評価した。その結果を表7に示す。
スチレン量が5重量%未満である場合で、実施例1〜3
と比べて、ウェット強度が劣ることがわかる。また比較
例2は、第一段目のブタジエン量が50重量%未満であ
り、かつスチレン量が50重量%を超えた場合である
が、実施例1〜3と比べて、ドライ強度および印刷光沢
が劣ることがわかる。
攪拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ中に水
200部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.
5部、過硫酸カリウム1.0部、重亜硫酸ナトリウム
0.5部および表6に示した第一段目の成分を一括して
仕込み、50℃で6時間反応させ、重合転化率が90%
以上であることを確認した。その後、続いて第二段目の
成分を70℃で7時間にわたって連続的に添加して重合
を継続させ、更に連続添加終了後6時間にわたって75
℃で反応させた。最終的な重合転化率は98〜99%で
あった。
〜3と同様にして、ガラス転移点と粒子径の測定を行っ
た。この共重合体ラテックスのガラス転移点は1個しか
観測されなかった。その結果を表7に示す。
用いて、実施例1〜3と同様にして、オフセット枚葉印
刷用の紙塗工用組成物を調製し、塗工紙物性を評価し
た。結果は表7に示した。比較例3では、ドライ強度は
実施例1とほぼ同等であるが、ウェット強度、剛度およ
びべとつき防止性が劣ることがわかる。
可能なオートクレーブ中に水100部、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム0.3部、過硫酸カリウム0.
8部、重亜硫酸ナトリウム0.5部および表8に示した
成分を一括して仕込み、45℃で7時間反応させた後、
70℃に昇温、更に7時間にわたって反応させた。最終
的な重合転化率は98〜99%であった。
可能なオートクレーブ中に水100部、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム0.3部、過硫酸カリウム0.
8部、重亜硫酸ナトリウム0.5部および表9に示した
成分を一括して仕込み、45℃で7時間反応させた後、
70℃に昇温、更に7時間にわたって反応させた。最終
的な重合転化率は98〜99%であった。
[A]と(2)で得られた共重合体ラテックス[B]を
固形分換算で50/50でブレンドしたものについて、
実施例1〜3と同様にして、オフセット枚葉印刷用の紙
塗工用組成物を調製し、塗工紙物性の評価を行った。結
果を表10に示す。
クスをブレンドするだけではドライ強度、ウェット強
度、剛度およびべとつき防止性が劣り、目的とする性能
が得られないことがわかる。
重合あるいは多段重合することによって、非常に優れた
耐水強度、接着強度、印刷光沢、剛度、べとつき防止性
を有し、印刷適性ならびに塗工操業性に優れた紙塗工用
組成物を与える共重合体ラテックスの製造方法を提供す
ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)脂肪族共役ジエン系単量体50〜9
5重量%、(b)芳香族ビニル系単量体5〜50重量%、
(c)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0〜2重量%
(ただし、(a)+(b)+(c)=100重量%)を重合して
得られる共重合体[I]30〜80重量部の存在下に、
(a)脂肪族共役ジエン系単量体10〜50重量%、(c)エ
チレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜30重量%、
および(d)これらと共重合可能な他の単量体20〜8
9.5重量%(ただし、(a)+(c)+(d)=100重量
%)からなる単量体[II]20〜70重量部(ただし
[I]+[II]=100重量部)を重合することを特徴
とする共重合体ラテックスの製造方法。 - 【請求項2】 前記共重合体[I]はガラス転移点が−
100〜0℃の範囲にあり、前記単量体[II]から得ら
れる共重合体は、ガラス転移点が前記共重合体[I]よ
りも5℃以上高いことを特徴とする請求項1記載の共重
合体ラテックスの製造方法。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
JP2002060675A (ja) * | 2000-08-23 | 2002-02-26 | Asahi Kasei Corp | 紙塗工用防湿性ラテックス系組成物 |
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-
1995
- 1995-07-14 JP JP20139795A patent/JP3465429B2/ja not_active Expired - Lifetime
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