JPH03126550A - ポリオレフィン被覆鋼材 - Google Patents

ポリオレフィン被覆鋼材

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JPH03126550A
JPH03126550A JP26571889A JP26571889A JPH03126550A JP H03126550 A JPH03126550 A JP H03126550A JP 26571889 A JP26571889 A JP 26571889A JP 26571889 A JP26571889 A JP 26571889A JP H03126550 A JPH03126550 A JP H03126550A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリオレフィン被覆鋼材に関し、更に、詳し
くは、長期の熱塩水性に優れたポリオレフィン被覆鋼材
に関するものである。
(従来の技術) 鋼材は、しばしば周囲の環境に対する防食手段を講する
こと無く、大気中、地中、海中などにさらされるとかな
り腐食する。この腐食対策として、化学的安定性の優れ
たポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレフィ
ン被覆が施されている。近年、エネルギー需要の増大に
よる海底や極地の石油、重質油、地熱などの資源開発が
活発化するに伴い、鋼構造物やラインパイプに被覆した
ポリオレフィン被覆の高温接木環境下での寿命が問題と
なっている。
一般に、ポリオレフィン樹脂は、化学的構造上無極性の
ため、鋼材のような極性の高い表面には直接接着できず
、不飽和カルボン酸やその酸無水物で変性した変性ポリ
オレフィン樹脂を介して、ポリオレフィン樹脂を被覆す
る方法がとられる。
しかしながら、海水や塩水などの電解質を含む環境や湿
潤土壌中に浸漬すると、常温近傍の温度下短期間に接着
強度の低下を起こし、鋼材と被覆間に錆が発生する。ま
た、電気防食を併用する環境では、過防食電流によって
被覆欠陥を起点にして容易に被覆が剥離する(この現象
を陰極剥離と称す)などの欠点がある。このような課題
に対して、本発明者らは、鋼材の下地処理、すなわちク
ロメート処理とエポキシプライマー処理を併用する被覆
構成、特に、エポキシプライマーの組成については、特
定のエポキシ樹脂とm−メタキシレンジアミンとエピク
ロルヒドリンの縮合物にアルキルグリシジルエーテルを
反応付加した変性脂肪族ポリアミンおよび無機顔料を主
成分とするものを用いる方法(特開平1−150540
号)を提供した。
(発明が解決しようとする課題) この下地処理は90℃を越える熱塩水中での耐熱塩水性
(浸漬時間8000時間以内)の向上、あるいは、高温
陰極!U 雌性の向上に効果がある。しかしながら、特
開平1−150540号に示したクロメート処J里とエ
ポキシプライマーをイ井用した場合でも、 100℃の
熱塩水中に、長期にわたり浸漬した場合には、被覆と鋼
材間の接着強度を維持することは難しい。そこで、 1
00℃の熱塩水中で長期間浸漬した場合にも、接着強度
を維持することのできる優れたポリオレフィン被覆鋼材
の開発が望まれている。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上述の問題点を解決すべく、特開平1−
150540号のブライマーの改良、即ち、クロメート
処理とエポキシプライマー処理を併用する被覆構成で、
特に、エポキシプライマーの組成について鋭意検討した
。その結果、フェノールノボラック型のジグリシジルエ
ーテル単独、あるいは、該フェノールノボラック型のジ
グリシジルエーテルにビスフェノールA。
AD、または、Fのジグリシジルエーテルの単独または
、2種以上を混合したエポキシ樹脂と、ジシアンジアミ
ド系硬化剤、イミダゾール系硬化剤および無機顔料で構
成したエポキシプライマーを用いることによって、前述
の問題点を解決できる事を見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明の要旨とするところは、鋼材表面のク
ロメート処理剤層、下記(a)、 (b)。
(c)および(d)の四成分を必須成分とするエポキシ
プライマー層、変性ポリオレフィン樹脂層、及びポリオ
レフィン樹脂層を順次積層することを特徴としたポリオ
レフィン被覆鋼材にある。
(a)フェノールノボラック型のグリシジルエーテル単
独、あるいは、該フェノールノボラック型のグリシジル
エーテルにビスフェノールA、AD、または、Fのジグ
リシジルエーテルの単独又は22i以上を混合したエポ
キシ樹脂。
(b)ジシアンジアミド系硬化剤。
(c)イミダゾール系硬化剤。
(cl>無機顔料。
すなわち、本発明は第1図に示すごとく、鋼材1の表面
にクロメート処理剤層2、前記(a)(b)、 (c)
および(d)成分を必須成分とするエポキシプライマー
層3、変性ポリオレフィン樹脂層4、及びポリオレフィ
ン樹脂層5を順次積層させたことを特徴とする熱塩水性
に優れたポリオレフィン被覆鋼材に関するものである。
以下、本発明につき詳細に説明する。
まず、本発明に用いる鋼材とは、炭素鋼、ステンレス鋼
等の合金鋼でできた鋼管、形鋼、鋼板、棒鋼、及び鋼製
の成形品や構造物などで、屋外、地中、地上、海底など
で広く用いられるものを総称するものである。
次に、本発明における被覆構成について第1図に基づぎ
説明する。
本発明においては、要は鋼材1と変性ポリオレフィン樹
脂層4の間にクロメート処理剤層とエポキシプライマー
層を介在させる構成を有することが骨子であり、第1図
の鋼材1とクロメート処理剤層2の間に、亜鉛、アルミ
ニウム、クロム、ニッケル等のメツキ層、亜鉛−鉄、亜
鉛−ニッケル、亜鉛−ニッケルーコバルト等の合金メツ
キ層、メツキ層あるいは合金メツキ層中にシリカアルミ
ナ、シリカ・アルミナ、酸化チタン、シリコンカーバイ
ド、窒化ホウ素等の無機微粒子を分散させた分散メツキ
層が存在しても本発明の主旨をいささかも損なうもので
はない、また、ポリオレフィン樹脂層を二層構造として
その上層に繊維強化材、微粉末、あるいはリン片状強化
材を含有するポリオレフィン樹脂、下層にポリオレフィ
ン樹脂層を設けたものでもよい。
次に、本発明のエポキシプライマー層の形成に用いるエ
ポキシプライマーとは、(a)成分であるエポキシ樹脂
100重量部と(d)成分である無機顔料を1〜50重
量部を混合した混合物(e)に、(b)成分であるジシ
アンジアミド系硬化剤を3〜20重量部と(c)成分で
あるイミダゾール系硬化剤を3〜20重量部の割合で混
合した混合物である。
上記の(a)成分であるエポキシ樹脂とは、フェノール
ノボラック型のグリシジルエーテル単独、あるいは、該
フェノールノボラック型のグリシジルエーテルにビスフ
ェノールA、AD。
または、Fのジグリシジルエーテルの単独又は2種以上
を混合させたエポキシ樹脂である。
フェノールノボラック型のグリシジルエーテルとは、 の分子構造を持ち、耐熱塩水性の面からは該フェノール
ノボラック型のグリシジルエーテルの分子量が312〜
6792の範囲(0≦n≦40)のもので、且つ、エポ
キシ当量が155〜230の範囲のものである。該当す
る市販品としては、油化シェルエポキシ社製のエピコー
ト152、エピコート154、東部化成社製のエポトー
トYDPN−638、YDPN−601、YDPN−6
112、ダウケミカル日本社製+7)DEN431、D
EN4311. DEN439、DEN485、チバガ
イギー社製のEPN1138、EPlIL139、XP
Y307の各グレードが挙げられる。
ビスフェノールAのジグリシジルエーテルとは、 YD121 、  エポトートYD122 、エボトー
トYD12B、エポトートYDI:+4の各グレード、
ダウケミカル日本社製のDER317、DER330,
0ER33−1,0εR333、DER3113、DE
R3117の各グレード等が挙げられる。
また、ビスフェノールADのジグリシジルエーテルとは
、 の分子構造をもち、#I熱基塩水性面からはエポキシ当
量が 170〜280の範囲のものが望ましく、該当す
る市販品としては油化シェルエポキシ社製のエピコート
827、エピコート834の各グレード、三井石油化学
工業社製のエボミックR139、エボミックR140、
エポミックR140,エボミックR140P 、エボミ
ックR140G 、エボミツクR144の各グレード、
旭電化社製のアデカレジンEP4100、アデカレジン
EP410QE 、アデカレジンEP4200、アデカ
レジンEP4300の各グレード、東部化成社製のエボ
トートYDl15 、エボトートの分子構造をもち、耐
熱塩水性の面からはエポキシ当量が 170〜185の
範囲のものが望ましく、該当する市販品としては、三井
石油化学工業社製のエボミックR710、エポミックR
710)1の各グレード等が挙げられる。
更に、ビスフェノールF型のジグリシジルエーテルとは
、 の分子構造をもち、耐熱塩水性の面からはエボキシ当量
が 170〜185の範囲のものが望ましく、該当する
市販品としては、油化シェルエポキシ社製のエピコート
807が挙げられる。
前記のフェノールノボラック型のグリシジルエーテル、
あるいは、該フェノールノボラック型のグリシジルエー
テルと上記のエポキシ樹脂との混合物に無機顔料を添加
したエポキシプライマーを用いることにより、長期にわ
たる耐熱塩水性は著しく向上する。ここで、該フェノー
ルノボラック型のグリシジルエーテルが、常温で、高粘
度、あるいは固形状態である場合、例えば、エピコート
154を用いる場合には、溶剤で希釈するか、ビスフェ
ノールFのジグリシジルエーテルで希釈するか、あるい
は、その他の従来公知の反応性希釈剤などで希釈するこ
とにより、低粘度化したものを用いる方法は、本発明の
要旨にいささかの支障をきたすものではない。
上記のフェノールノボラック型のグリシジルエーテルの
代わりに、テトラグリシジルメタキシレンジアミンのよ
うな多官能エポキシ樹脂を用いた場合には、長期の耐熱
塩水性が寧ろ悪くなるので望ましくない。また、該フェ
ノールノボラック型のグリシジルエーテルと前記のエポ
キシ樹脂の配合に関しては、前記のエポキシ樹脂10(
1重量部に対するフェノールノボラック型のグリシジル
エーテルの混合量が1〜100重量部の範囲になるよう
に混合することが望ましい、該混合比に関して、前記の
エポキシ樹脂に対して、フェノールノボラック型のジグ
リシジルエーテルの混合量が1重量部以下では、前記の
効果が殆ど無い、更に、該フェノールノボラック型のグ
リシジルエーテルの分子量が6792以上の場合には、
作業取扱上で著しい困難を生じさせるため望ましくない
(b)成分であるジシアンジアミド系硬化剤とは H 82NCN)+にH の分子構造を有するジシアンジアミドで、例えば油化シ
ェルエポキシ社製のエビキュアDI(:Y−7、エビキ
ュアDICY−15などの一般市販のジシアンジアミド
、またはジシアンジアミド変性物、例えば油化シェルエ
ポキシ社製のエビキュア108FF 、 Ij本チバガ
イギー社製のアラルダイト)IT2844などである。
本発明に用いるエポキシプライマーにこれらのジシアン
ジアミド系硬化剤を用いない場合には熱塩水浸漬後の被
覆と鋼材の間の接着力が低下する。ジシアンジアミド系
硬化剤の配合量に関しては、前記のエポキシ樹脂(a)
 100重量部に対するジシアンジアミド系硬化剤(b
)の添加量が3〜20重量部の範囲になるように添加す
る。該添加量が3重量部未満の場合および20重量部越
の場合には熱塩水浸漬後の被覆と鋼材の間の接着力が低
下し望ましく無い。
(c)成分であるイミダゾール系硬化剤とは、なる分子
構造を有するイミダゾールを変性した硬化剤で、例えば
第1表に示す様な一般市販のものである。
■ 明細書の浄書 第1 表 これらのイミダゾール系硬化剤(b)は前記のジシアン
ジアミド系硬化剤(c)と組合せて用いることによって
、熱塩水浸漬後の被覆と鋼材の間の接着力の低下を抑制
するのに著しい効果がある。イミダゾール系硬化剤とジ
シアンジアミド系硬化剤の組み合せに関しては、両硬化
剤の種類の組み合せは自由でも良好な結果が得られる。
イミダゾール系硬化剤の配合量に関しては、前記のエポ
キシ樹脂(a) 100重量部に対するイミダゾール系
硬化剤(c)の添加量が3〜20重量部の範囲になるよ
うに添加する。該添加量が3重量部未満および20重量
部越では、熱塩水浸漬後の被覆と鋼材の間の接着力が低
下し望ましくない。
(d)成分である無機顔料とは、酸化チタン(例えば、
チタン工業社製のKR380、にR460など)、シリ
カ(例えば、日本アエロジル社製のアエロジル200、
アエロジル300、マイクロン社製の5R70,5RC
I8等)、シリカ・アルミナ(日本アエロジル社製)C
OK84 、MOX80等)、タルク(林化成社製のタ
ルカンパウダーPに−P、ミクロンホワイト$5000
等)、雲母状酸化鉄(菊池色素工業社製MIO−にS等
)、白雲母(瀬戸窯業原料社製リブライトRD100 
、リブライトRD200 、  リブライトRD300
等)、スジライトマイカ(クラレ社製150−に1.2
00−に1.325−K1等)、トリポリリン酸アルミ
ニウム(帝国化工社製に一ホワイト#82 、K−ホワ
イト105等)、酸化クロム(cr20s)、リン酸第
2クロム(crPO4)、リン酸亜鉛(Zns (PO
4) zlH20) 、リン酸マグネシウム(M3t(
PO4・3H20)、リン酸アルミニウム(ALIP0
4)、合成酸化鉄黄(チタン工業社製マとコイエロー等
)、合成酸化鉄赤(チタン工業社製マピコレッド等)、
硫酸バリウム(Ba5O4)、リン酸ジルコニウム(第
−稀元素化学工業社製ZSP100. ZSPIIO,
セ?ホ”)−(ト等)、カーホンブラック(三菱化成工
業$3050、#3150、#3250.11375(
1、#3970)  ケイ酸ジルコニウム(白水化学工
業社製ミクロパックス、ジルコニル、第−稀元素化学工
業社製MZ100O8等)、酸化ジルコニウム(第−稀
元素化学工業社製BR−90G) 、カオリンクレー(
林化成社製の5ATINTONE−W)等の1種または
2種以上の混合物である。
更に、エポキシ樹脂とのぬれ性を良くするために、上記
の顔料の表面にアルミ−シリカ処理、シランカップリン
グ処理、リン酸処理等の化学処理を施すことも差し支え
ない。
上記の無機顔料の配合量は、耐熱塩水性の面から前記の
(a)の成分であるエポキシ樹脂100重量部当り該無
機顔料を1〜50重量部添加する事が望ましい。
次に、本発明のクロメート処理剤層の形成に用いるクロ
メート処理剤について説明する。
本発明に用いるクロメート処理剤としては、トウモロコ
シデンプンなどの有機質の還元剤で全クロムに対する6
価クロムの重量比が0.35〜0.65の範囲になるよ
うに部分還元したクロム酸(cr02)水溶液にシリカ
微粉末を添加したシリカ系クロメート処理剤、部分ケン
化ポリ酢酸ビニル、デンプンをアミログルコシダーゼ等
の加水分解酵素で部分加水分解したデキストリン等の高
分子有機質還元剤で全クロムに対する6価クロムの重量
比を0,35〜0,65の範囲になるように、部分還元
したリン酸とクロム酸の混合水溶液にシリカ、シリカ・
アルミナ等のシリカ系微粉末を添加したリン酸−シリカ
系クロメート処理剤を用いることができる。高温陰極剥
離の面からは、該リン酸−シリカ系クロメート処理剤が
望ましい。
次に、本発明のポリオレフィン樹脂層及び変性ポリオレ
フィン樹脂層の形成に用いるポリオレフィン樹脂及び変
性ポリオレフィン樹脂について説明する。
本発明でいうポリオレフィン樹脂とは、低密度ポリエチ
レン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎮
状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンなど
の従来公知のポリオレフィン、及びエチレン−プロピレ
ンブロックまたはランダム共重合体、ポリアミド−プロ
ピレンブロック又はランダム共重合体等の従来公知のポ
リオレフィン共重合体である。また、変性ポリオレフィ
ン樹脂とは、上記のポリオレフィン樹脂をマレイン酸、
アクリル酸、メタアクリル酸などの不飽和カルボン酸ま
たはその酸無水物で変性したもの、あるいは、その変性
物をポリオレフィン樹脂で適宜希釈したもの等、従来公
知の変性ポリオレフィンである。
次に、本発明に基づくポリオレフィン被覆鋼材の製造法
について、ポリオレフィン被覆鋼管の場合を例にとり説
明する。
ポリオレフィン被覆鋼管は、例えば第2図に示す製造法
で得る事ができる。すなわち、スケールなどを除去した
鋼管1の表面に、クロメート処理剤塗布装置6によって
、クロメート処理剤を塗布し、加熱装置7によって焼き
付ける。次いで、その表面に、エポキシプライマー塗布
装置8によって、エポキシプライマー3を塗布し、後加
熱装置9によって、加熱硬化させる。次いで、その表面
に、変性ポリオレフィン樹脂塗布装置10によって、変
性ポリオレフィン樹脂4を塗布し、Tダイ11によって
、ポリオレフィン樹脂5を押出し被覆した後、冷却装置
12によって冷却し、ポリオレフィン被覆鋼管を得る。
上記の如き製造法の場合、鋼管1の表面にクロメート処
理剤を塗布し、加熱装置9によって、焼き付けてからの
ち、該鋼管が変性ポリオレフィン樹脂塗布装置10に達
するまでの間に、該鋼管の表面にエポキシプライマー層
が形成されるまでの間に、該鋼管の表面にエポキシプラ
イマー層が形成され、充分硬化していれば良く、上記の
エポキシプライマーの塗布方法スプレー塗装機によるス
プレー塗布、ロール塗布、しごき塗り、刷毛塗り、流し
塗りなど従来公知の方法の中から適宜選択して用いるこ
とができる。
また、後加熱装置9による該鋼管の加熱方法は、高周波
8導加熱、遠赤外線加熱、ガス加熱など従来公知の方法
の中から、適宜選択して用いることができる。また、鋼
管の肉厚が厚く、かつ加熱装置7の加熱能力が大きく、
エポキシプライマー層が充分硬化する場合には、後加熱
装置9による加熱を省略しても差し支えない。
更に、第2図では、変性ポリオレフィン樹脂塗布装置1
0でポリオレフィン樹脂の粉末ヲ静電塗布する方法を用
いているが、該変性ポリオレフィン樹脂をTダイまたは
丸ダイにより、押出し被覆する方法、該変性ポリオレフ
ィン樹脂とポリオレフィン樹脂を二層一体としてTダイ
あるいは丸ダイから押出被覆する方法等従来公知の方法
が採用できる。
(作   用) 以上のようにして得た本発明によるポリオレフィン被覆
鋼材の一部断面は、第1図に示す通りのものであり、図
中1は、酸洗、あるいは、ブラスト処理などにより、ス
ケールを除去した鋼材、2はクロメート処理剤層、3は
以下の四成分を必須とするエポキシプライマー (a)フェノールノボラック型のグリシジルエーテル単
独、あるし)は、g亥フェノールノボラック型のグリシ
ジルエーテルにビスフェノールA、AD、 または、F
のジグリシジルエーテルの単独又は2f!1以上を混合
したエポキシ樹脂。
(b)ジシアンジアミド系硬化剤。
(c)イミダゾール系硬化剤。
(d)無機顔料。
4は変性ポリオレフィン樹脂層、5はポリオレフィン樹
脂層を示している。
また、図中2は、全クロム重量して、 250〜120
0mg/m’の付着量で、3は5〜350μmの厚みで
、5は1.0〜10mmの厚みを有していると良好な結
果が得られる。以下、実施例により、本発明を具体的に
説明する。
(実 施 例) 先ず、本発明を具体的に説明するために、本発明による
プライマー調合の実施例1〜108を第2表に、比較例
として特願昭62−310125号に該当するプライマ
ー調合の比較例1〜7を第3表に、それ以外のプライマ
ーの調合の比較例8〜64を第4表に各々示す。
尚、第2表、第3表および第4表に記載のエポキシ樹脂
を第5表に、ジシアンジアミド系硬化剤を第6表に、イ
ミダゾール系硬化剤を第1表に、それ以外の硬化剤を第
7表に、無機顔料を第8表に各々示す。また、第2表、
第3表および第4表に記載のジシアンジアミド系硬化剤
、イミダゾール系硬化剤およびその他の硬化剤と無機顔
料の配合量はエポキシ樹脂100重量部当りの配合量(
重量部)で、溶剤の添加量はブライマー100重量部当
りの配合f[(重量部)である。また、鋼材の下地処理
を用いるクロメート処理剤として、下記の工およびI+
を使用した。
■、クシリカクロメート処理剤である関西ペイント社製
のコスマー#100 !!、下記の方法で調合したリン酸−シリカ系クロメー
ト処理剤 先ず、次の溶液■、■及び■を調製した。
■ リン酸と無水クロム酸の混合水溶液蒸留水247.
6gにリン酸49.2gと無水クロム酸76.8gを溶
解させた。
■ 5重量%部分ケン化ポリ酢酸ビニル水溶液分子量8
8000で、且つケン化度が87%部分ケン化ポリ酢酸
ビニルを蒸留水に加えて2時間放置し膨潤させた。次い
で、この水溶液を98℃に加温して、完全溶解させ、部
分ケン化ポリ酢酸ビニルを5重量%含む水溶液を調製し
た。
■ 10重量%アエロジル200水溶液シリカ系微粒子
として日本アエロジル社製のアエロジル200を用いた
。アエロジル20Gを蒸留水に添加し、高速ミキサー(
回転数3000rpm)で攪拌して分散させ、アエロジ
ル200を10重量%含む水溶液を調製した。
次に、上記の■のリン酸と無水クロム酸の混合水溶液3
73.6gに、■の5重量%部分ケン化ポリ酢酸ビニル
水溶液106gを添加し、90℃に加温して6価のクロ
ムイオンの1部を3価のクロムイオンに還元した。該還
元水溶液中の全クロムに対する6価クロムの重量比は、
0.60、全クロムに対するPO43−の重量比は、1
.16であった。次いで、上記の還元水溶液に前記の■
の10重量%アエロジル200水溶液515.6gを添
加させ、本発明によるクロメート処理剤を調製した。該
クロメート処理剤中の全クロムに対するSin、 (ア
エロジル200)の重量比は1.29であった。
次に、前記のプライマーとクロメート処理剤を用いた本
発明によるポリエチレン被覆鋼管の製造例を説明する。
鋼管(200A X 5500mm長X5.8mm厚)
をグリッドブラスト処理し、その表面に前記のクロメー
ト処理剤IまたはI+を全クロム付着量が550111
g/m2になるようにしごき刷りし、 190℃に加熱
して3分間焼き付けた後、エポキシプライマーを膜厚5
0μmになるようにスプレー塗装機によって塗布して、
硬化させた。次いで、変性ポリエチレン樹脂を膜厚20
0μmに成るように静電塗布し、ポリエチレン樹脂を膜
厚が3.2mmになるように、Tダイによって、押出被
覆したのち、冷却して本発明によるポリエチレン被覆鋼
管(A)を製造した。上記の被覆鋼管について接着力試
験(測定温度:80℃、剥離角:90度、剥離速度: 
50 mm/min、で被覆を剥離するときのビール強
度を測定)、熱塩水浸漬試験(浸漬温度:100℃、浸
漬時間: 16000時間、浸漬後接着力試験を実施)
、陰極剥離試験[試験温度80℃、試験日数30日(初
期ホリデー径5IIIIIlφ、電解?&3%NaC1
、電圧−1、5V (cIJ/CLISO4、標準電極
)、試験終了後被覆の剥離圧tiK ((x−5)/2
mm。
Xは試験後の被覆剥離直径)を測定]を行った結果を第
8表に示す。
第8表の結果から明らかなように、鋼管の下地処理とし
てクロメート処理を施し、更に、フェノールノボラック
型のジグリシジルエーテル単独、あるいは、該フェノー
ルノボラック型グリシジルエーテルにビスフェノールA
のジグリシジルエーテル、ビスフェノールADのジグリ
シジルエーテル、あるいは、ビスフェノールFのジグリ
シジルエーテルの単独、または、2種以上の混合物を混
合したエポキシ樹脂、ジシアンジアミド系硬化剤、イミ
ダゾール系硬化剤と、無機顔料からなるエポキシプライ
マーを塗布すれば、高温での接着力試験、熱塩水浸漬試
験および高温陰極剥離試験において、従来にない極めて
良好な結果が得られる。
第 5 表 −1,油化シェルエポキシ社製 峠:三井石油化学工業社製 刀 8 表 (続き) ヌ5 表 ) 表 (続き) 8 表 (11充き〉 第 表 (続き) 表 (糸売き) 第 表 (1,売ぎ) 8 表 (続き) 表 (続ぎ) 表 (続き) 表 (続き) 13 8 表 (続き) 弗 表 (続き) (発明の効果) 実施例から明らかな如く、本発明によるポリオレフィン
被N鋼材は、従来のポリオレフィン被覆鋼材に比較して
、下地に耐熱塩水性に優れたエポキシプライマー層を有
するので、高温接着性、耐熱塩水性、更に、耐高温陰極
剥離性が共に格段と優れ、従来にないポリオレフィン被
覆鋼材を提供できる顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるポリオレフィン被覆鋼材の一部
断面図、第2図は本発明によるポリオレフィン被覆鋼材
の一例として、ポリオレフィン被覆鋼管の一製造例を示
す概略図である。 1・・・鋼材、 2・・・クロメート処理剤、 3・・・フェノールノボラック型のグリシジルエーテル
単独、あるいは、該フェノールノボラック型のグリシジ
ルエーテルにビスフェノールAのジグリシジルエーテ ル、ビスフェノールADのジグリシジルエーテル、ある
いは、ビスフェノールFのジグリシジルエーテルの単独
または2種以上の混合物を混合したエポキシ樹脂と、ジ
シアンジアミド系硬化剤、イミダゾール系硬化剤、及び
無機顔料から構成されるエポキシプライマー層、 4・・・変性ポリオレフィン樹脂層、 5・・・ポリレフイン樹脂層、 6・・・クロメート処理剤塗布装置、 7・・・加熱装置、 8・・・エポキシプライマー塗布装置、9・・・後加熱
装置、 10・・・変性ポリオレフィン樹脂塗布装置、11・・
・Tダイ、 12・・・冷却装置。 他4名 手 続 補 正 書Uカ 平成ン年λ月12日 事件の表示 平成 /手持 許 願 第26(719号 発明の名称 小°リオレフイゾかむ〜滲a4λ 氏 名(名称) 新日本製鐵株式會社 代 理 人 住 所

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鋼材の表面に、クロメート処理剤層、下記の(a)
    、(b)、(c)及び(d)の四成分を必須成分とする
    エポキシプライマー層、変性ポリオレフィン樹脂層、及
    びポリオレフィン樹脂層を順次積層したことを特徴とす
    るポリオレフィン被覆鋼材 (a)フェノールノボラック型のグリシジルエーテル単
    独、あるいは、該フェノールノボラック型のグリシジル
    エーテルにビスフェノールA、AD、または、Fのグリ
    シジルエーテルの単独又は、2種以上を混合したエポキ
    シ樹脂 (b)ジシアンジアミド系硬化剤 (c)イミダゾール系硬化剤 (d)無機顔料
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