JPH0287159A - 磁性トナー - Google Patents

磁性トナー

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JPH0287159A
JPH0287159A JP63239178A JP23917888A JPH0287159A JP H0287159 A JPH0287159 A JP H0287159A JP 63239178 A JP63239178 A JP 63239178A JP 23917888 A JP23917888 A JP 23917888A JP H0287159 A JPH0287159 A JP H0287159A
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弘 山崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、キャリアを用いず現像するいわゆるー成分現
像剤に関する。
〔従来技術〕
一成分トナーはキャリアを用いず現像するトナーであり
、トナー自体の帯電性については二成分現像剤よりも要
求が厳しい。すなわち、−成分現像剤では、摩擦帯電に
好都合なキャリアが無く、トナー相互またはトナーと現
像スリーブ又は現像機内の帯電付与部材等との間で充分
に帯電することが要求される。その帯電性の向上の方策
として、流動性を向上することが提案されている。例え
ば粉砕したのみのトナーでは形状が不定形であり、トナ
ーの帯電摩擦に関与しうる実効表面積が小さく、逆に表
面積は大きいので、トナーの電荷密度は小さい。又磁気
的凝集のため粒子の流動性が悪くトナーの帯電能率が悪
い。このため、流動性を向上することが必要であり、そ
の方法としてトナーを球形化処理し、形状を球形化する
ことが望ましい。例えば、樹脂粒子を球形化する方法と
して、熱的球形化(特開昭56−52758号、同59
−127662号)、樹脂粒子を気流中に分散し表面を
熔融し球形化する方法(特開昭58−134650号)
、温度を加え微粉砕と同時に球形化する方法(特開昭6
1−616127号)等のトナー表面を熔融する熱的球
形化方法がある。
又一方では、重合により球形トナーを得るいわゆる重合
法トナー(特開昭56−121048号等)が知られて
いる。これらがトナーの球形化として知られている技術
である。
又、トナーのオフセット性の改良のため、ポリオレフィ
ンをトナー中に含有させることが好ましい。
しかし、トナーのオフセット性の改良のため、ポリオレ
フィンをトナー中に含有させ、前記の旭理を行うと、磁
性トナーでは予想しない問題点が生じる。例えば熱的球
形化方法では、トナーの帯電量は増加するが、一方で逆
極性のトナーの発生によりフリンジ像が形成され、トナ
ーの転写率が低下する。又、重合法トナーでは、トナー
設計で予想したほどトナーの帯電量が増加しないといっ
た欠点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上記のような問題点を解決し、帯電性が高く、
転写率がよく、かつ優れた流動性をもつ磁性トナーを提
供することにある。更に本発明の別の目的は、画像濃度
の優れた磁性トナーを提供することにある。更に本発明
の目的は、画質の優れた磁性トナーを提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、これらの欠点がトナー自体の有する帯電
能率、表面状態の相違にあると考え、トナー表面に存在
するポリオレフィン量とトナーの形状(球形化度)に着
目した。
即ち、少なくとも樹脂、磁性粉及びポリオレフィンを含
有してなる磁性トナーに於いてワーデルの真の球形化度
が0.4〜0.8の範囲であり、かつ、表面のポリオレ
フィンの存在割合が10〜40%の範囲であることを特
徴とする磁性トナーは、帯電特性が良好であることを見
出だした。即ち、本発明のトナーでは、表面積は小さい
けれども、有効摩擦面は充分に大きく、かつ、表面のポ
リオレフィンの存在割合を調整することにより帯電特性
に優れた磁性トナーを得ることが出来る。
即ち、トナーに使用する樹脂と、ポリオレフィンの両者
では分子構造が甚だ異なり、全く異種のものである。従
って、表面に異種のものが存在する粒子系に於いては帯
電列から考えて粒子間の摩擦帯電性は大きく異なってく
る筈であり、トナーの表面の状態の変化を詳細に比較検
討する必要を認め、検討の結果、熱によりトナー表面を
熔融する熱的球形化方法のトナーと、重合法トナーと及
び粉砕のみの粉砕型トナーとでは、トナー表面に存在す
るポリオレフィンの量が大きく異なっていることが分か
った。即ち熱的球形化方法のトナーでは表面に存在する
ポリオレフィンの量が多く、重合法トナーでは少ない。
このことがトナーの帯電能率に大きく影響を与えている
ものと推定されt二 。
例えば熱的球形化方法では、ポリオレフィンは融点が低
いため、球形化を促進するような温度ではポリオレフィ
ンが熔融し、トナー表面に多量に離漿析出しトナー表面
のポリオレフィンの存在量が多くなり、又存在量にもバ
ラツキが起る。帯電列の位階の異なる異種のものが表面
に存在すると、トナーの相互摩擦性が高く、又電荷分布
が広くなり、かつ帯電性は高いが両極性のトナーになり
、結果的に現像時にトナー像となった逆極性のトナーは
転写電極による転写を受けず、その分転写率の低下がお
こるものと考えられる。
一方、重合法トナーでは、ポリオレフィンが熔融する温
度まで温度が高くないt;め、トナー表面にポリオレフ
ィンがほとんど離漿しない。従ってトナーはほとんど単
極性のものとなり、トナー表面は均一に近い表面となる
。同一成分同士では相互摩擦による帯電はおこりに<<
、トナー間での帯電能率が大きく低下し、帯電量が効率
よく増加しないと考えられる。
又、いわゆる粉砕をのトナーでは、トナー表面にポリオ
レフィンがある程度存在するが、形状が不定形であるた
め、トナーの流動性不足のため、相互摩擦が不充分で帯
電量が増加しない。又、トナーの有効摩擦面積が小さく
表面積は大きいので、トナーの表面の電荷密度が低下し
、トナーの帯電量を増加することが困難であるものと考
えられる。
本発明に於いて着目する球形化度はワーデルの真の球形
化度を用いて評価される。ワーデルの真の球形化度は次
式にて表される。
ヮイ、、、)真。球形41度(ヤ)−球形と仮定したと
きの理論比表面積BET比表面積 ここで、球形と仮定したときの理論比表面積は、コール
タカウンタ等で測定した粒度分布から粒子が真球状であ
ると仮定して計算し得られる。又、BET比表面積は窒
素吸着法により容易に測定できる。具体的な測定機とし
て、 「フローソーブ■2300J (高滓製作所製)
、 「カンタソーブ」(濡洩電池製)等が挙げられる。
この測定法にて測定される球形化度は、表面の凹凸まで
評価できる方法である。このため実質的な粗さの程度を
比較することができる。前述の熱的球形化方法で得られ
るトナーのワーデルの真の球形化度(ψ)は概ね0.8
以上となる。又、重合法トナーでは概ね0.85以上に
なる。
又、本発明に於いて、トナー表面に存在するポリオレフ
ィンの存在割合の測定は、ESCAによる表面の元素分
析により測定することができる。ESCAによる表面の
元素分析では、トナー表面の元素をESCAにて測定し
、表面の元素組成比を求める。ついで、トナー中に含有
される各化合物の分子式を求め、ESCAにより測定さ
れた表面の元素組成比から表面に存在する各化合物の含
有量を算出する方法である。本方法により測定すると、
前述の熱的球形化方法で得られたトナーの表面に存在す
るポリオレフィンの存在割合は概ね50%以上となった
又重合法トナーで得られたトナーの表面に存在するポリ
オレフィンの存在割合は概ね5%以下となった。勿論ト
ナーに含有されるポリオレフィンの絶対量によっても多
少変化するが、比率には大きな変化はない。又、粉砕を
のトナーの表面に存在するポリオレフィンの存在割合は
概ね10〜40%の範囲にあることがわかった。
尚、本発明に於ける表面とは最表面から概ね0.1μ■
の深さまでと定義する。即ちトナー表面の帯電性に寄与
しうる表面からの実効深さは概ね0.1μ−まであるこ
とから定めたものである。表面の存在割合を測定する場
合に、測定値としての深さは測定方法によって異なるが
、 ESCAに於いては・、表面のエツチング等の手法
により測定の深さを制御できる。
ESCAはアルパックファイ社製モデル5400シリー
ズ等がある。
球形化度が0゜4未満であると、トナーの帯電性が低下
し、画像濃度、画質が低下する。この理由は、トナー自
体の流動性の低下にもあるが、表面積が大きく電荷密度
が低いため帯電性の低下を招いていると考えられる。
又、球形化度が0.8を超えると、トナーの実効摩擦表
面積が大きくなりトナーの帯電性は向上する。しかし、
この球形化度にするために前述の熱的球形化方法を用い
ると、その表面は前述の状況の表面となり表面が不均一
となり、トナーの帯電性は高くなるが、逆極性のトナー
の存在が増加し、転写率が低下する。又、前述の重合法
トナーでは、トナー表面は前述の様に均一に近い表面で
あって、トナーの相互摩擦性が低く、トナーの帯電性も
小さい。
トナーの表面に存在するポリオレフィン存在割合が40
%を超えると相互に異種表面をもつ粒子が多くなり、ト
ナーの相互摩擦が促進され、同時にトナーの両極性化が
起り、転写率の低下、画質の劣化(チリ)が起る。また
、トナーの表面に存在するポリオレフィンの存在割合が
10%未満であると、球形化度を高くし、表面の電荷密
度を高くしても現像性が低下する。本発明は以上の知見
を基にして完成したものである。
本発明のトナーの製造方法としては、磁性粉、樹脂及び
ポリオレフィン更に必要に応じて着色剤、荷電制御剤等
を練肉、粉砕し、その後、本発明に係る該粉砕物に機械
的な衝撃力繰返し与えて球形化処理(以後ハイブリッド
処理と称す)を行うことにより得られる。ハイブリッド
処理を行う場合に、熱が加わらない様に冷却を行ない、
トナー自体の表面の変質を防止する。このためには、ト
ナー温度をトナーのガラス転移点以下の温度(70℃以
下)に保つことが好ましい。トナーのガラス転移点以下
であればトナー樹脂の分子運動は不活発であり、トナー
樹脂と相溶性の悪いポリオレフィンの相分離が起りにく
く、トナー表面へ離漿する量が少なくなると考えられる
。一方実際にトナーのガラス転移点をこえる温度でハイ
ブリッド処理を行なうと、トナー表面のポリオレフィン
の存在割合が増加し、熱的球形化処理と同等になってし
まう。本発明のトナーを得るためには、ハイブリッド処
理に於いて、粉砕型トナーと類似した表面状態を維持し
、塑性変形による球形化を行うことが必要である。ハイ
ブリッド処理を行なう装置としては、スーパーミル、ボ
ールミル、衝撃式粉砕機を改良した例えばハイブリダイ
ザ−等がある。これらを使用し、冷却等によってトナー
の温度上昇を防止し、トナー表面を塑性変形することで
本発明のトナーが製造できる。
本発明に於ける樹脂の例としてはスチレン等のスチレン
系単量体とブチルアクリレート等のアクリル酸エステル
類単量体及び/又はメチルメタクリレート等のメタクリ
ル酸エステル類単量体との共重合により得られるスチレ
ン−アクリル系共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリウレタン樹脂又はポリウレア樹脂等を
挙げることができる。
又本発明に於て用いられるポリオレフィンとして1ま、
低分子量のポリオレフィンを好ましく用いることかでき
、特にポリプロピレンであることが好。ましい。具体的
には蒸気浸透圧法により測定された平均分子量が1,0
00〜20,000の範囲内のポリオレフィンを好まし
く用いることができる。平均分子量が過大であるときに
は、トナー中への分散が不良とり、現像剤の耐久性定着
器の耐久性及びクリーニング性が低下する場合がある。
一方、平均分子量が過小のときには、粘着性が高くなり
、クリー二ング不良、フィルミングによる現像剤の耐久
性の低下、及びオフセット現象の発生によって定着器の
耐久性が低下する場合がある。
又、ポリオレフィンとしては、JIS K2531−1
960に規定される環球法により測定したときの軟化点
が100〜180℃の範囲内にあるものが好ましく、特
に120〜160°Cの範囲内にあるものが好ましい。
軟化点が上限を超えるときには、定着性が不良となり。
て定着器の耐久性が低下し、或はトナー中への分散が不
良となってトナーの摩擦帯電性に悪影響を与え現像剤の
耐久性が低下する場合がある。一方、軟化点が下限未満
のときには、オフセット現象が発生して定着器の耐久性
の低下、クリーニング性、現像剤の耐久性の低下が起る
ことがある。
又、ポリオレフィンとしては、BL型粘度計にて測定し
た160°Cにおける熔融粘度がlO〜1000c1)
S。
特に50〜500cpsの範囲内にあるものが本発明の
トナーの効果を達成する上で好ましい。
上記範囲を選択することにより、転写性、流動性、クリ
ーニング性、耐オフセット性、耐久性を良好とすること
ができる。
前記ポリオレフィンの含有割合は、トナーのバインダ1
00重量部に対して、0.2〜lO重量部であることが
好ましく、特に0.5〜5重量部であることが好ましい
。含有割合が過多のときには、ポリオレフィンの感光体
への過剰の付着によるクリーニング不良、熱ローラへの
粘着による定着器の耐久性の低下、フィルミングによる
現像剤の耐久性の低下が起こることある。一方、含有割
合が過少のときには、クリーニング性、定着器の耐久性
、現像剤の耐久性が低下する場合がある。
更にトナーのポリオレフィン含有量とトナー表面存在割
合の間には下記式を満足する関係があることが好ましい
。これにより本発明の効果をより向上することができる
y=102(し°)・X“ 0.3< a< 2.0.5< x< 20(voQ%
)ここにyは表面存在割合、Xはトナーのポリオレフィ
ン含有量である。尚voff%は該ポリオレフィン、ト
ナー樹脂の重量とその真比重から求めた体積比である。
本発明に用いられる磁性体としては、フヱライト、マグ
ネタイトを始めとする鉄、コバルト、ニッケルなどの強
磁性を示す金属若しくは合金またはこれらの元素を含む
化合物、その他を挙げることができる。例えば黒色のト
ナーを得る場合においては、それ自身黒色であり着色剤
としての機能をも発揮する、マグネタイトを特に好まし
く用いることができる。これらの磁性体は、例えば平均
粒径が0.05〜1μmの微粉末の形で樹脂中に均一に
分散される。そしてその含有量は、磁性トナーとする場
合にはバインダ樹脂100重量部当り20〜150重1
部、好ましくは40〜100重量部である。
次にトナーのバインダ樹脂中に混合される着色剤として
は、イエロー顔料のハンザイエロー5G(C,I 、N
o、 11660) 、イエローS −3155(C,
1,No、11680)、スピニングイエローG V 
(C,1,No、11760)ハンザイエロー3 RN
 (C,1,No、11740) 、 ” 7ザイエロ
ーG R(C,!、No、11730)等が挙げられ、
マゼンタ顔料としてはローダミンB (C,1,No、
45170)。
ファナルレッド68 M (C,1,No、45175
)  パーマネントボードF RR(C,1,No、1
2385)  パーマネントF 4 RH(C,1,N
o、12420) 、  リソルピンBND (C,1
,No、15850)等、またシアン顔料としてはフタ
ロシアニンブルーF A 10 (C,1,No、74
160)ロドゥリンブラウ6 G A (C,1,No
、42025) 、 レフレックスブル−2 G (C
,1,No、42800) 、インジゴチンI (C,
1,No、69825) 、ビクトリアブルーR(C,
1,No、44040)等が挙げられ、更に又、カーボ
ンブラック(C,1,No、77266) 、アニリン
ブラック(C,1,No、50440)、ファーネック
スブラック(C,1゜No、77266)、ランプブラ
ック(C,l 、No、77266)等の黒色顔料があ
り、これらの顔料はバインダ樹脂100重量部当り1〜
20重量部含有される。
更にトナーの摩擦帯電性を制御する荷電制御剤を用いて
もよい。
荷電制御剤としては、例えばニグロシン系染料、金属錯
体系染料、アンモニウム塩系化合物、アミノトリフェニ
ルメタン系染料等を用いることができる。
かかる荷電制御剤はトナーのバインダ樹脂100重量部
に対して0〜5重量部含有される。
更に本発明のトナーには、流動性向上剤等の無機微粒子
を混合して用いてもよい。このような無機微粉末として
は例えば、シリカ微粉末、アルミナ、酸化チタン、チタ
ン酸バウリム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシ
ウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、珪砂、クレ
ー、雲母、珪灰石、珪藻土、酸化クロム、酸化セリウム
、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸
化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カ
ルシウム、炭化珪素、窒化珪素などが挙げられるが、シ
リカ微粉末が特に好ましい。
また、ブレードを用いたクリーニング方式のクリーニン
グ性を向上するためにステアリン酸亜鉛のごとき脂肪酸
金属塩を現像剤に0.01〜50wt%の割合で添加混
合してもよい。
〔実施例〕
なお、本発明においては、特に限定しない限り「部」は
「重量部」を表す。
トナー作成例1 スチレン−アクリル共重合体(共重合体組成比;スチレ
ン/メチルメタクリレート/ブチルアクリレート−75
/ 10/ 15、重量平均分子量−1,5X 10’
、重量平均分子量/数平均分子量−20) ;60部、
磁性粉(マグネタイト、商品名= BL−100,チタ
ン工業社製);40部、ポリプロピレンl (軟化点=
145’0,160°Cでの熔融粘度70cps 、平
均分子量3000) ;3部、荷電制御剤にニグロシン
系染料、商品名−ニグロシンSO、オリエント化学工業
社製);3部を混合し、練肉、粉砕、分級し、体積平均
粒径が11.5μmの粒子を得た。これを粒子lとする
。この粒子lの球形化度は0.33であった。さらに、
粒子lのガラス転移点は58°Cであった。又、表面の
ポリプロピレンの存在割合は29%であった。この粒子
lを用い、衝撃式粉砕機を改造したハイブリダイザ−(
奈良機械製作所(株)製)により、冷風を導入し、機械
内部の温度を55°C以下に制御し、機械的衝撃力を加
え、粒子の形状及び表面の改質を行った。これを粒子A
とする。粒子Aの球形化度は0.60であった。又、E
SCAにより測定した表面のポリプロピレンの存在割合
は35%であった。粒子A、100部に疎水性シリカ(
商品名= R−972、アエロジル社製);0.3部、
ステアリン酸亜鉛:o、3部を加え、タービュラミキサ
にて撹拌混合することでトナーを得た。これをトナーl
とする。
トナー作成例2 トナー作成例1の粒子lを用いて機械的衝撃力、処理時
間、及び機械内部の温度を50 ’O以下に変えた他は
トナー作成例1と同様にして粒子Bを得た。粒子Bの球
形化度は0.77であった。又、表面のポリプロピレン
の存在割合は38%であった。
粒子8.100部に疎水性シリカ (商品名−R−97
2、アエロジル社製);0.3部、ステアリン酸亜鉛;
0.3部を加え、タービュラミキサにて撹拌混合するこ
とでトナーを得た。これをトナー2とする。
トナー作成例3 トナー作成例1に於いて、ポリプロピレンlの含量を1
部とした他はトナー作成例1と同様にして粒子2を得た
。粒子2の体積平均粒径は11.0μmであった。この
粒子2の球形化度は0.34であった。更に、粒子2の
ガラス転移点は59°0であった。
又、表面のポリプロピレンの存在割合は11%であっl
;。この粒子2を用いた他はトナー作成例1と同様にし
て粒子Cを得た。粒子Cの球形化度は0.55であった
。又、表面のポリプロピレンの存在割合は12%であっ
た。粒子c、too部に疎水性シリカ (商品名−R−
972、アエロジル社製’) ;0.3部、ステアリン
酸亜鉛;0.3部を加え、タープニラミキサにて撹拌混
合することでトナーを得た。これをトナー3とする。
トナー作成例4 トナー作成例1に於いて、ポリプロピレンlを3部の代
わりにポリプロピレン2 (軟化点150℃、160℃
での熔融粘度200cps、平均分子量4000) ;
2部を用いた他はトナー作成例1と同様にして粒子3を
得た。粒子3の体積平均粒径は11.0μIであった。
この粒子30球形化度は0,31であった。
更に、粒子3のガラス転移点は59℃であった。又、表
面のポリプロピレンの存在割合は35%であった。
この粒子3を用いた他はトナー作成例1と同様にして粒
子りを得た。粒子りの球形化度は0.49であった。又
、表面ポリプロピレンの存在割合は24%であった。粒
子D;100部に疎水性シリカ (商品名−R−972
、アエロジル社製);0.3部、ステアリン酸亜鉛;0
.3部を加え、ター七゛ニラミキサにて撹拌混合するこ
とでトナーを得た。これをトナー4とする。
トナー作成例5 トナー作成例1において、低分子量ポリプロピレンlに
変えてポリプロピレン2(軟化点150°C1160℃
での熔融粘度200cps、平均分子量4000)を用
いた他はトナー作成例1と同様にして粒子4を得た。粒
子4の体積平均粒径は11.8μ−、ガラス転移点は5
9℃であった。粒子4の球形化度は0.32であった。
又、表面のポリプロピレンの存在割合は32%であった
。トナー作成例1に於いて粒子りの代りに粒子4を用い
た他は同様にして粒子Eを得た。粒子Eの球形化度は0
.56であった。又、表面のポリプロピレンの存在割合
は32%であった。
粒子E、100部に疎水性シリカ (商品名−R−97
2、アエロジル社製) ;O,3部、ステアリン酸亜鉛
0.3部を加え、タービュラミキサにて撹拌混合するこ
とでトナーを得た。これをトナー5とする。
トナー作成例6 トナー作成例1に於いて粒子lの代りに粒子4を用いま
た、1a械的衝撃力及び処理時間を変えた他は同様にし
て粒子Fを得た。粒子Fの球形化度は0,45であった
。又、表面のポリプロピレンの存在割合は33%であっ
た。粒子pitoo部に疎水性シリカ (商品名−R−
972、アエロジル社製);0.3部、ステアリン酸亜
鉛;0.3部を加え、タービュラミキサにて撹拌混合す
ることでトナーを得た。これをトナー6とする。
・比較トナー作成例(1) トナー作成例1で得た粒子1;100部に疎水性シリカ
 (商品名−R−972、アエロジル社製) ;0.3
部、ステアリン酸亜鉛;0.3mを加え、タービュラミ
キサにて撹拌混合することでトナーを得た。これを比較
トナー(1)とする。
比較トナー作成例(2) トナー作成例1で得られた粒子lをスプレードライ装置
により400 ”Oの熱風気流中を通過させることによ
り粒子aを得た。粒子aの球形化度は0.90であった
。又、表面のポリプロピレンの存在割合は67%であっ
た。粒子a;100部に疎水性シリカ (商品名−R−
972、アエロジル社製) ;0.3部、ステアリン酸
亜鉛0.3部を加え、タービュラミキサにて撹拌混合す
ることでトナーを得た。これを比較トナー(2)とする
比較トナー作成例(3) スチレンモノマーニア5部、メチルメタクリレートモノ
マー;10m、プチルアクリレートモノマ一一15部に
作成例−1のポリプロピレン l;3部、荷電制御剤に
グロシン系染料、商品名−二グロジンSO、オリエント
化学工業社製);3部、磁性粉(マグネタイト、商品名
−BL−100、チタン工業社製);50部、重合開始
剤としてアゾビスイソブチロニトリル;3部を加えた溶
液をサンドグラインダにて充分に分散混合する。ついで
この分散液を油層水中分散安定剤としてコロイド状の燐
酸三カルシウム及びドデシルベンゼンスルフオン酸ナト
リウムを含有する水溶液にホモミキサ等により高速撹拌
しながら加え、約11μmの粒径の油滴にモノマーを分
散する。その後60〜70℃に昇温し、約6時間重合を
行い、その後希塩酸により分散安定剤を分解除去し水洗
及び乾燥を行って、粒子すを得た。粒子すの球形化度は
0.93であった。又、表面のポリプロピレンの存在割
合は4%であった。
粒子b;100部に疎水性シリカ(商品名−R−972
、アエロジル社製’) ;0.3部、ステアリン酸亜鉛
;0.3部を加え、タープニラミキサにて撹拌混合する
ことでトナーを得た。これを比較トナー(3)とする。
比較トナー作成例(4) トナー作成例1に於いて、ポリプロピレンlを3部のか
わりに低分子量ポリプロピレンlの含量を0.4部とし
た他はトナー作成例1と同様にして粒子5を得た。粒子
5の体積平均粒径は11.0μ−であった。この粒子5
の球形化度は0.34であった。
更に、粒子5のガラス転移点は59℃であった。又、表
面のポリプロピレンの存在割合は7%であった。
この粒子5を用いた他はトナー作成例1と同様にして粒
子Cを得た。粒子Cの球形化度は0.52であった。又
、表面のポリプロピレンの存在割合は8%であった。粒
子c;100部に疎水性シリカ (商品名−R−972
、アエロジル社製);0.3部、ステアリン酸亜鉛;0
.3部を加え、タープニラミキサにて撹拌混合すること
でトナーを得た。これを比較トナー(4)とする。
比較トナー作成例(5) トナー作成例1に於いて、ポリプロピレンlを3部の代
わりにポリプロピレンlの含量を11部とした他はトナ
ー作成例1と同様にして粒子6を得た。粒子6の体積平
均粒径は11.9μmであった。
この粒子6の球形化度は0.32であった。更に、粒子
6のガラス転移点は57°Cであった。又、表面のポリ
プロピレンの存在割合は41%であった。この粒子6を
用いた他はトナー作成例1と同様にして粒子dを得た。
粒子dの球形化度は0.62であった。
又、表面のポリプロピレンの存在割合は43%テアった
。粒子d ; 100部に疎水性シリカ (商品名−R
972、アエロジル社製);0.3部、ステアリン酸亜
鉛;0.3部を加え、タープニラミキサにて撹拌混合す
ることでトナーを得た。これを比較トナー(5)とする
以上のようにしてえられた磁性トナーの特性評価は次の
様に行った。以下の評価に於いて、特に断らない限り評
価環境は常温常湿である。
単極性度肝価 ;8極のマグネットロールを内臓したス
テンレス製のスリーブ(24Φ)を有し非磁性のドクタ
ーブレードを有する現像器を用いて、マグネットロール
の回転数を1100Orp、スリーブの回転数を25O
rpmとした。感光体として有機光半導体を使用し、現
像ギャップを0.3+a+s、  ドクターブレードの
ギャップを0 、3mmとした現像プロセスを使用した
。現像器と感光体との間にバイアス電圧を印加し、±5
00vの条件で感光体に付着したトナーの付着量を測定
した。その後、下記式により単極性度(MP度)を評価
した。
単極性度が高いとMP度も大きくなる。完全な単極性ト
ナーでは1.0になる。
現像性評価;現像性は、ポリウレタンブレードクリーニ
ング装置、熱ローラ定着器、l成分用現像器を有するコ
ニカ族r U −Bix1200Jを用いて、感光体の
表面電位を変化させ、表面電位が一500Vの条件での
濃度を評価した。濃度は、ベタ黒を印字させ、その画像
の任意の8点をマクベス濃度計(マクベスRD914)
により測定し反射濃度を求め、その平均値を求めた。
転写性評価:現像性評価に用いた条件にて、5%画素率
の文字画像を印字させ、1000枚印字後のトナー消費
量、回収量から算出した。
画質評価;現像性評価に用いた条件にて、5%画素率の
文字画像を印字させ、その文字周囲のチリの状態を目視
にて判定した。判定は、5段階評価を行ない、A−Hの
ランクで評価判定し、Aは実用上全く問題が起らぬと判
断されるレベル、Eは実用性が全くないレベル、Cは許
容限度の実用性が見込まれるレベルである。
流動性評価;流動性は、タップデンサ(セイシン業社製
)を使用し、静嵩密度を測定し評価した。
以上の結果から本発明に於いては、優れて流動性を持ち
、かつ優れた転写性、画像濃度、高画像を有するトナー
を得ることができることがわかる。
また、トナー1〜6においては、定着性が良好でオフセ
ット現象を発生せず、さらにクリーニング不良を発生せ
ず、3万回の複写を行っても高画質であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 少なくとも樹脂、磁性粉及びポリオレフィンを含有して
    なる磁性トナーに於いて、ワーデルの真の球形化度が0
    .4〜0.8の範囲であり、かつ、表面のポリオレフィ
    ンの存在割合が10〜40%の範囲であることを特徴と
    する磁性トナー。
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