JPH07271092A - 正帯電性磁性トナー及び画像形成方法 - Google Patents

正帯電性磁性トナー及び画像形成方法

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JPH07271092A
JPH07271092A JP6079250A JP7925094A JPH07271092A JP H07271092 A JPH07271092 A JP H07271092A JP 6079250 A JP6079250 A JP 6079250A JP 7925094 A JP7925094 A JP 7925094A JP H07271092 A JPH07271092 A JP H07271092A
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JP
Japan
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toner
magnetic toner
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chargeable magnetic
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JP6079250A
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English (en)
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Keita Nozawa
圭太 野沢
Tsutomu Kukimoto
力 久木元
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー消費量がより少なく、かつ画像濃度は
高く、かぶりのない画像の得られる正帯電性磁性トナー
を提供することにある。 【構成】 トナー粒子の重量平均粒径をD(μm),ト
ナー粒子の1Kエルステッドの磁界における磁化をM
(emu/g),トナー粒子の密度をγ(g/cm3
としたとき、それぞれの積γ×D×Mが120〜340
であり、かつ、4級アンモニウム塩がトナー中に含有さ
れていることを特徴とする正帯電性磁性トナーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、正帯電性磁性トナー及
び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては多数の方法が
知られているが、一般には光導電性物質を利用し、種々
の手段により感光体上に電気的潜像を形成し、ついで該
潜像をトナーで現像を行って可視像とし、必要に応じ
て、紙などの転写材にトナー画像を転写した後、加熱,
圧力などにより定着し、複写物を得るものである。
【0003】近年、電子写真法を用いた機器は、従来の
複写機以外にプリンターやファクシミリなど多様になっ
てきている。特に小型のプリンターやファクシミリで
は、複写装置部分を小さくする必要があるため、1成分
トナーを用いた現像装置を使う場合が多い。1成分現像
方式は、2成分方式のようにガラスや鉄粉などのキャリ
ア粒子を用いないため、現像剤の重量が軽く、そのため
装置自体も軽くできる。さらに、2成分方式は2成分現
像剤のキャリア中のトナー濃度を一定に保つ必要がある
ため、自動的に濃度を検知し必要量のトナーを補給する
装置が必要である。よって、ここでも現像装置が大きく
重くなる。1成分方式の現像装置はこのような装置が必
要とならないため、やはり小さく軽くできる。このよう
な1成分現像方式に用いる1成分現像剤は、トナー中に
磁性体を多量に含有したものがほとんどである。
【0004】また、複写機においては、より高速,安定
化の方向が常に望まれている。とくに中速機,高速機な
どでは2成分現像方式が主流である。これは、このよう
にある程度大きな機械であると、現像装置の大きさや重
さの問題より高速での長期使用に対しても安定性が重要
点になってくるからである。一般に、2成分現像剤のト
ナーはカーボンブラックなどにより着色し、他はほとん
どポリマーからなっている。そのためトナー粒子は軽く
また静電気力以外にキャリア粒子に付着する力がないた
め、特に高速での現像ではトナーの飛散を招き、長期の
使用でレンズや原稿ガラス、搬送部などの汚れを生じ画
像の安定性を損なうことがある。そこでトナー中に磁性
体を含有させトナーを重くすると同時に磁性キャリア粒
子に静電気力以外に磁気力でも付着するようにし飛散を
防ぐようにした現像剤が実用化されている。
【0005】以上のように、磁性体を含有するトナーは
ますます重要性を増している。
【0006】一方、近年、環境保護・省資源の意識の高
まりの中で、トナー消費量−1枚の画像を形成するのに
使われるトナーの量−を今まで以上に低減することが求
められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
要求に答えるものである。
【0008】すなわち、本発明の目的は、トナー消費量
が従来に比べてより少ない正帯電性磁性トナー及び該ト
ナーを用いた画像形成方法を提供することにある。
【0009】さらに、本発明の目的は、画像濃度が高
く、カブリの無い画像の得られる正帯電性磁性トナー及
び該トナーを用いた画像形成方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、トナ
ー粒子の重量平均粒径をD(μm),トナー粒子の1K
エルステッドの磁界における磁化をM(emu/g),
トナー粒子の密度をγ(g/cm3)としたとき、それ
ぞれの積γ×D×Mの値(以下、B値と呼ぶ)が120
〜340であり、かつ、トナー中に4級アンモニウム塩
が含有されていることを特徴とする正帯電性磁性トナー
に関する。
【0011】更に、本発明は静電潜像担持体上の電荷に
より形成された潜像をトナーにより顕像化させる画像形
成方法において、トナー担持体上のトナーの層厚規制を
するドクターブレードとして、トナー担持体にシリコー
ンゴムが当接する弾性ブレードを用い、トナーとして上
記の正帯電性磁性トナーを用いることを特徴とする画像
形成方法に関する。
【0012】本発明者は、一般画像の大半を占めている
「ライン画像」に着目して検討した結果、トナー粒子の
平均粒径とトナー粒子の磁化とトナー粒子の密度との積
がある特定の範囲内にあり、かつ、トナー中に4級アン
モニウム塩を含有させた場合に、ライン画像部に現像さ
れるトナーの量が少なくなり、トナー消費量が低減でき
ることを見い出した。ライン画像部に現像されるトナー
量が減少したのは、ライン画像が従来のトナーに比べて
細くなったためではなく、従来トナーではライン画像部
にライン画像を形成するのに最低限必要な量以上にトナ
ーがラインの鉛直上方向に載っていたものが、本発明の
トナーではそれが適正な量になり、ラインの高さが低く
なったためである。
【0013】上記B値は120〜340であり、好まし
くは140〜320、さらには160〜310、さらに
は180〜300である。B値が120未満であると、
トナーは現像器中で搬送不良を起こし、「ベタ黒」画像
等のトナー消費量の特に多い画像をプリントすると、画
像の一部が白く抜ける現象が起こる。B値が340を超
えると、トナー消費量の低減に効果が無い。
【0014】また、本発明のトナーには、4級アンモニ
ウム塩が含有される。4級アンモニウム塩が含有されな
いトナーでは、トナー消費量低減に効果が無い。
【0015】ライン画像部に、ベタ画像部に比べてより
多くのトナーが現像されてしまうが、その理由は次のよ
うに考えられる。ライン画像部の静電潜像は、ベタ画像
部とは異なり、電気力線がライン画像の外側からライン
画像部内に密に回わり込んでいる。そのために、ライン
画像部では、トナーを感光体表面に押し付ける力がベタ
画像部に比べて大きいために、より多いトナーがライン
画像部に残るためであると考えている。
【0016】本発明のトナーが、従来のトナーに比べ
て、ライン画像部に載るトナー量が少なく、トナー消費
量が低減できる理由としては、以下の様に考えている。
【0017】磁性トナーを用いる1成分現像方式では、
トナーは、トナー粒子がある程度凝集した状態で感光体
表面に現像される。本発明のトナーは、B値が、従来の
トナーに比べて小さいため、トナー粒子間に働く磁気的
な凝集力が従来トナーよりも小さいと考えられる。その
ために、感光体上ライン画像部にいったん現像されたト
ナー粒子の中の必要以上のものはトナー粒子間の凝集が
小さいために、潜像の電気力線の回わり込みによる力に
抗して、スリーブ上に戻ることができ、ライン画像部に
適正な量のトナーだけが残るのだと考えている。
【0018】また、本発明のトナーは4級アンモニウム
塩が含有される。感光体上のライン画像部には、先に説
明した様に静電潜像の電気力線の密な回わり込みがあ
り、ライン画像部に載るトナー量には、トナー粒子の帯
電の状態が深く関係する。
【0019】磁性トナーを用いる1成分トナーでは、ト
ナーは主にトナー担持体である現像スリーブ表面との摩
擦帯電により帯電する。B値の小さいトナーは、従来の
トナーと比べて、現像スリーブ表面へのトナーを引き付
けられる力が小さく、そのトナーの帯電の状態が従来の
トナーと異なる。しかし、本発明のトナーに含有される
4級アンモニウム塩の作用により、本発明のB値の範囲
内にあるトナーでは、トナー粒子の帯電状態がある適切
な状態になり、ライン画像部に載るトナー量が従来トナ
ーに比べて少なくなるのだろうと考えている。
【0020】また、B値の各要素については、トナーの
重量平均粒径(D4)は消費量及び画質の観点から4〜
10μmの範囲にあることが好ましい。トナー粒子の磁
化(M)はトナーの搬送性の観点から12〜30emu
/gの範囲にあることが好ましい。
【0021】本発明でトナーの結着樹脂としては、下記
の結着樹脂の使用が可能である。
【0022】例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロル
スチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレンおよびそ
の置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共
重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン
−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イン
デン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹
脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリ酢酸ビニール、シリコーン樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エ
ポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テ
ルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂などが
使用できる。好ましい結着物質としては、スチレン系共
重合体、ポリエステル樹脂、スチレン−ブタジエン系共
重合体がある。
【0023】これらの中でも、本発明のトナーにおいて
は、スチレン−ブタジエン系共重合体単独または、他の
スチレン系共重合体もしくはポリエステル樹脂と併用さ
せた場合に特に、トナー消費量低減の効果が顕著であ
る。
【0024】スチレン−ブタジエン系共重合体に適用す
るブタジエンモノマー以外のモノマーとしては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレンなどのス
チレン及びその置換体;アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、
メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、ジメ
チルアミノエチルメタクリレート、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、アクリルアミドなどのような二重
結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;例え
ばマレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メチル、
マレイン酸ジメチルなどのような二重結合を有するジカ
ルボン酸及びその置換体;例えば塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、安息香酸ビニルなどのようなビニルエステル類;例
えばビニルメチルケトン、ビニルエチルケトンなどのよ
うなビニルケトン類;例えばビニルメチルエーテル、ビ
ニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどの
ようなビニルエーテル類などのビニル単量体が2種以上
用いられる。特に、スチレンモノマーとブタジエンモノ
マーとの組み合せが画像濃度の立ち上がりが早く、環境
安定性(特に、高温高湿環境下)に優れているので好ま
しい。特に、正帯電性トナーの場合に効果が顕著であ
る。スチレンモノマーとブタジエンモノマーとの共重合
重量比は、50:50〜95:5の熱定着性及びトナー
の製造時の粉砕性の点で好ましい。
【0025】また重合に際し、次のような架橋性モノマ
ーを存在させて重合してもよい。ジビニルベンゼン、ジ
ビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジビニルスルホ
ン、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチ
レングリコールジメタクリレート、エチレングリコール
ジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリ
レート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエ
チレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレング
リコールジメタクリレート、1,6−ヘキサングリコー
ルジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタク
リレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、
ポリプロピレングリコールジメタクリレート、2,2’
−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロ
パン、2,2’−ビス(4−アクリロキシジエトキシフ
ェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ジブロム
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、フタル酸ア
リル、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブタン
ジオールなど、一般の架橋剤を適宜用いることができ
る。
【0026】本発明の結着樹脂に含有される共役ジエン
系モノマーの共重合体は、乳化重合法,溶液重合法,懸
濁重合法,塊状重合法など周知の方法で合成される。
【0027】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えばアクリル酸、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−
2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル
酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリ
ル、メタクリルニトリル、アクリルアミドなどのような
二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;
例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチルなどのような二重結合を有す
るジカルボン酸およびその置換体;例えば塩化ビニル、
酢酸ビニル、安息香酸ビニルなどのようなビニルエステ
ル類;例えばエチレン、プロピレン、ブチレンなどのよ
うなエチレン系オレフィン類;例えばビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトンなどのようなビニルケトン
類;例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテルなどのようなビニルエー
テル類;等のビニル単量体が単独もしくは2つ以上用い
られる。
【0028】スチレン系重合体またはスチレン系共重合
体は架橋されていてもよくまた混合樹脂でもかまわな
い。
【0029】結着樹脂の架橋剤としては、主として2個
以上の重合可能な二重結合を有する化合物を用いてもよ
い。例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタリンな
どのような芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリ
コールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリ
レート、1,3−ブタンジオールジメタクリレートなど
のような二重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジ
ビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィ
ド、ジビニルスルホンなどのジビニル化合物;および3
個以上のビニル基を有する化合物;が単独もしくは混合
物として用いられる。
【0030】塊状重合法では、高温で重合させて停止反
応速度を早めることで、低分子量の重合体を得ることも
できるが、反応をコントロールしにくい問題点がある。
溶液重合法では溶媒によるラジカルの連鎖移動の差を利
用して、また開始剤量や反応温度を調節することで低分
子量重合体を温和な条件で容易に得ることができ、本発
明で用いる樹脂組成物の中で低分子量体を得る時には好
ましい。
【0031】溶液重合で用いる溶媒としては、キシレ
ン、トルエン、クメン、酢酸セロソルブ、イソプロピル
アルコール、ベンゼン等が用いられる。スチレンモノマ
ー混合物の場合はキシレン、トルエン又はクメンが好ま
しい。重合生成するポリマーによって適宜選択される。
【0032】反応温度としては、使用する溶媒、開始
剤、重合するポリマーによって異なるが、70℃〜23
0℃で行なうのが良い。溶液重合においては溶媒100
重量部に対してモノマー30重量部〜400重量部で行
なうのが好ましい。
【0033】更に、重合終了時に溶液中で他の重合体を
混合することも好ましく、数種の重合体をよく混合でき
る。
【0034】また、高分子量成分やゲル成分を得る重合
法としては、乳化重合法や懸濁重合法が好ましい。
【0035】このうち、乳化重合法は、水にほとんど不
溶の単量体(モノマー)を乳化剤で小さい粒子として水
相中に分散させ、水溶性の重合開始剤を用いて重合を行
なう方法である。この方法では反応熱の調節が容易であ
り、重合の行なわれる相(重合体と単量体からなる油
相)と水相とが別であるから停止反応速度が小さく、そ
の結果重合速度が大きく、高重合度のものが得られる。
さらに、重合プロセスが比較的簡単であること、及び重
合生成物が微細粒子であるために、トナーの製造におい
て、着色剤及び荷電制御剤その他の添加物との混合が容
易であること等の理由から、トナー用バインダー樹脂の
製造方法として他の方法に比較して有利である。
【0036】しかし、添加した乳化剤のため生成重合体
が不純になり易く、重合体を取り出すには塩析などの操
作が必要であるので懸濁重合が簡便な方法である。
【0037】懸濁重合においては、水系溶媒100重量
部に対して、モノマー100重量部以下(好ましくは1
0〜90重量部)で行なうのが良い。使用可能な分散剤
としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコー
ル部分ケン化物、リン酸カルシウム等が用いられ、水系
溶媒に対するモノマー量等で適当量があるが、一般に水
系溶媒100重量部に対して0.05〜1重量部で用い
られる。重合温度は50〜95℃が適当であるが、使用
する開始剤、目的とするポリマーによって適宜選択すべ
きである。また開始剤種類としては、水に不溶或は難溶
のものであれば用いることが可能である。
【0038】使用する開始剤としては、t−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエート、クミンパーピバレ
ート、t−ブチルパーオキシラウレート、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、オクタノイ
ルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t
−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,4−ビ
ス(t−ブチルパーオキシカルボニル)シクロヘキサ
ン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン、
n−ブチル4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バリ
レート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタ
ン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソプロピ
ル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、
ジ−t−ブチルジパーオキシイソフタレート、2,2−
ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシ
ル)プロパン、ジ−t−ブチルパーオキシα−メチルサ
クシネート、ジ−t−ブチルパーオキシジメチルグルタ
レート、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフ
タレート、ジ−t−ブチルパーオキシアゼラート、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、ジエチレングリコール−ビス(t−ブチルパー
オキシカーボネート)、ジ−t−ブチルパーオキシトリ
メチルアジペート、トリス(t−ブチルパーオキシ)ト
リアジン、ビニルトリス(t−ブチルパーオキシ)シラ
ン等が挙げられ、これらが単独あるいは併用して使用で
きる。
【0039】その使用量はモノマー100重量部に対
し、0.05重量部以上(好ましくは0.1〜15重量
部)の濃度で用いられる。
【0040】本発明に好適なポリエステル樹脂の組成は
以下の通りである。
【0041】2価のアルコール成分としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、また
(A)式で表わされるビスフェノール及びその誘導体;
【0042】
【化1】 (式中、Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x,
yはそれぞれ0以上の整数であり、かつ、x+yの平均
値は0〜10である。)
【0043】また(B)式で示されるジオール類;
【0044】
【化2】 (式中、R’は−CH2CH2−又は
【0045】
【化3】 であり、x’,y’は0以上の整数であり、かつ、x’
+y’の平均値は0〜10である。)が挙げられる。
【0046】2価の酸成分としては、例えばフタル酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸などのベン
ゼンジカルボン酸類又はその無水物、低級アルキルエス
テル;こはく酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸などのアルキルジカルボン酸類又はその無水物、低級
アルキルエステル;n−ドデセニルコハク酸、n−ドデ
シルコハク酸などのアルケニルコハク酸類もしくはアル
キルコハク酸類、又はその無水物、低級アルキルエステ
ル;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸
などの不飽和ジカルボン酸類又はその無水物、低級アル
キルエステル;等のジカルボン酸類及びその誘導体が挙
げられる。
【0047】また、架橋成分としても働く3価以上のア
ルコール成分と3価以上の酸成分を併用することが好ま
しい。
【0048】3価以上の多価アルコール成分としては、
例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロ
ール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、
1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタン
トリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオ
ール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,
3,5−トリヒドロキシベンゼン等が挙げられる。
【0049】また、本発明における3価以上の多価カル
ボン酸成分としては、例えばトリメリット酸、ピロメリ
ット酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,
2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタ
レントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカル
ボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,
5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル
−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テト
ラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−
オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、及び
これらの無水物、低級アルキルエステル;次式
【0050】
【化4】 (式中、Xは炭素数3以上の側鎖を1個以上有する炭素
数5〜30のアルキレン基又はアルケニレン基)で表わ
されるテトラカルボン酸等、及びこれらの無水物、低級
アルキルエステル等の多価カルボン酸類及びその誘導体
が挙げられる。
【0051】本発明に用いられるアルコール成分として
は40〜60mol%、好ましくは45〜55mol
%、酸成分としては60〜40mol%、好ましくは5
5〜45mol%であることが好ましい。
【0052】また3価以上の多価の成分は、全成分中の
1〜60mol%であることが好ましい。
【0053】現像性、定着性、耐久性、クリーニング性
の点からスチレン−不飽和カルボン酸誘導体共重合体、
ポリエステル樹脂、及びこれらのブロック共重合体、グ
ラフト化物、更にはスチレン系共重合体とポリエステル
樹脂の混合物が好ましい。
【0054】また、GPCにより測定される分子量分布
で105以上の領域にピークを有することが好ましく、
更に3×103〜5×104の領域にもピークを有するこ
とが定着性、耐久性の点で好ましい。
【0055】このような樹脂成分は、たとえば以下に示
すような方法を用いて得ることができる。
【0056】溶液重合、塊状重合、懸濁重合、乳化重
合、ブロック共重合、グラフト化などを応用し、分子量
3×103〜5×104の領域にメインピークを有する重
合体(L)と、105以上の領域にメインピークを有す
る重合体あるいはゲル成分を含有する重合体(H)を形
成する。これらの成分を溶融混練時にブレンドすること
によって得ることができる。ゲル成分は溶融混練時に一
部あるいは全部切断することができ、THF可溶分とな
って105以上の領域の成分としてGPCで測定される
ようになる。
【0057】特に好ましい方法としては、重合体(L)
または重合体(H)を溶液重合で形成し、重合終了時
に、他方を溶媒中でブレンドする方法、一方の重合体存
在下で他方の重合体を重合する方法、重合体(H)を懸
濁重合で形成し、この重合体存在下で重合体(L)を溶
液重合で重合して得る方法や溶液重合終了時に溶媒中で
重合体(H)をブレンドする方法、重合体(L)存在下
で、重合体(H)を懸濁重合で重合し得る方法などがあ
る。これらの方法を用いることにより、低分子量分と高
分子量分が均一に混合した重合体が得られる。
【0058】圧力定着方式に供せられるトナー用の結着
樹脂としては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプ
ロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
アクリル酸エステル共重合体、高級脂肪酸、ポリアミド
樹脂、ポリエステル樹脂が挙げられる。これらは、単独
でまたは混合して用いることができる。
【0059】また、定着時の定着部材からの離型性の向
上、定着性の向上の点から、次のようなワックス類をト
ナー中に含有させることが好ましい。
【0060】パラフィンワックス及びその誘導体、モン
タンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワ
ックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュワック
ス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及びその誘
導体、カルナバワックス及びその誘導体などで、誘導体
には酸化物や、ビニル系モノマーとのブロック共重合
物、グラフト変性物を含む。その他、アルコール、脂肪
酸、酸アミド、エステル、ケトン、硬化ひまし油及びそ
の誘導体、植物系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワ
ックス、ペトロラクタム等も利用できる。
【0061】中でも好ましく用いられるワックスは、オ
レフィンを高圧下でラジカル重合あるいはチーグラー触
媒を用いて重合した低分子量のポリオレフィン及びこの
時の副生成物、高分子量のポリオレフィンを熱分解して
得られる低分子量のポリオレフィン、一酸化炭素、水素
からなる合成ガスから触媒を用いて得られる炭化水素の
蒸留残分、あるいはこれらを水素添加して得られる合成
炭化水素などから得られるワックスが用いられ、酸化防
止剤が添加されていてもよい。あるいは、直鎖状のアル
コール、脂肪酸、酸アミド、エステルあるいは、モンタ
ン系誘導体である。また、脂肪酸等の不純物を予め除去
してあるものも好ましい。
【0062】特に好ましいものは、チーグラー触媒でエ
チレンなどのオレフィンを重合したもの及びこの時の副
生成物、フィッシャトロプシュワックスなどの炭素数が
数千、特には千ぐらいまでの炭化水素を母体とするもの
が良い。
【0063】これらのワックスから、プレス発汗法、溶
剤法、真空蒸留、超臨界ガス抽出法、分別結晶化(例え
ば、融液晶析及び結晶ろ別)等を利用して、ワックスを
分子量により分別したワックスも本発明に好ましく用い
られる。また分別後に、酸化やブロック共重合、グラフ
ト変性を行なってもよい。例えば、これらの方法で、低
分子量分を除去したもの、低分子量分を抽出したもの、
更にこれらから低分子量分を除去したものなどの任意の
分子量分布を持つものである。
【0064】分子量で分別を行なったワックスは、摩擦
帯電に影響を及ぼすことが少なく、現像性に悪影響を与
えないので特に好ましいものである。
【0065】本発明に使用されるワックスは、融点が7
0〜155℃で、160℃における溶融粘度が500c
P以下であることが好ましく、融点が75〜145℃
で、140℃における溶融粘度が1000cP以下であ
ることがより好ましく、融点が80〜135℃で、14
0℃における溶融粘度が500cP以下であることが特
に好ましい。
【0066】本発明の磁性トナーに含有させる磁性粉と
しては、強磁性の元素を含む合金または化合物の粉末が
好ましく用いられる。例えば、マグネタイト,マグヘマ
イト,フェライト等、鉄,コバルト,ニッケル,マンガ
ン,亜鉛等の合金や化合物、その他の強磁性合金等、従
来より磁性材料として知られているもの等を挙げること
ができる。
【0067】また、磁性粉粒子の表面あるいは内部に、
Si,Al,Mg等の金属イオンの酸化物、含水酸化
物、水酸化物等の化合物を含むものを用いることができ
る。特にSi,Alの化合物を含有する磁性粉が好まし
い。
【0068】磁性粉の形状としては、8面体、6面体、
球形、針状、鱗片状等がある。
【0069】磁性粉の窒素ガス吸着法によるBET比表
面積としては、1〜40m2/g、さらには2〜30m2
/gのものが好ましい。
【0070】磁性粉の平均粒径としては、0.05〜
1.0μm、好ましくは0.1〜0.6μm、さらに好
ましくは0.1〜0.4μmのものが良い。
【0071】また、本発明の磁性トナーでは、磁性粉粒
子の表面に、カップリング剤,脂肪酸系化合物等の有機
化合物が反応・吸着・付着している磁性粉を用いた場合
に、消費量低減の効果が特に顕著である。
【0072】カップリング剤としては、チタン系カップ
リング剤及びシラン系カップリング剤が好ましい。
【0073】チタン系カップリング剤としては、
【0074】
【化5】 等を挙げることができる。
【0075】シラン系カップリング剤としては、
【0076】
【化6】 等を挙げることができる。
【0077】磁性体へのカップリング剤処理は、カップ
リング剤そのままか溶媒で希釈したものを、磁性体とい
っしょにヘンシェルミキサー、フーバーマーラー等によ
り混合、撹拌することにより処理できる。
【0078】磁性体に対する処理量としては、磁性体に
対して、0.1〜10重量%、更には0.3〜7重量%
が好ましい。
【0079】脂肪酸系化合物としては、脂肪酸,脂肪酸
金属塩,脂肪酸エステル等を挙げることができる。
【0080】脂肪酸としては、炭素数6〜50個の脂肪
酸で、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘニン酸、メリシ
ン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、マーガリ
ン酸、リシノール酸等がある。
【0081】脂肪酸金属塩としては、上記脂肪酸のL
i,Mg,Al,Ca,Sr,Ba,Sn,Pb,Zn
等との塩がある。
【0082】脂肪酸エステルとしては、上記脂肪酸と、
メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリ
コール、グリセリン等とのエステル化合物がある。
【0083】磁性体への脂肪酸、脂肪酸金属塩又は脂肪
酸エステル処理は、脂肪酸等そのままか溶媒で希釈した
ものを、磁性体といっしょにヘンシェルミキサー、フー
バーマーラー等により混合、撹拌することにより処理で
きる。
【0084】磁性体に対する処理量としては、磁性体に
対して、0.1〜10重量%、更には0.3〜7重量%
が好ましい。
【0085】本発明の磁性トナーに含有させる4級アン
モニウム塩としては、下記一般式で表わされる。
【0086】
【化7】
【0087】R1〜R4は、それぞれ独立に、水素原子,
アルキル基,アルケニル基,未置換あるいは置換芳香族
基等を表わし、A-はカウンターのアニオンを表わす。
【0088】R1〜R4のうち、1つ以上の基が、炭素数
6個以上さらには、10以上さらには、12個以上から
構成されるアルキル基またはアルケニル基、未置換ある
いは置換芳香族基であるものが特に好ましい。
【0089】またA-:カウンターのアニオンとして
は、Cl-,Br-,I-等のハロゲンイオン;Cl
- 3,ClO - 4,IO - 3 ,IO - 4等のハロゲン酸
イオン;
【0090】
【化8】 CH3SO - 4等のスルフォン酸系イオン,硫酸系イオ
ン;BF - 4,PF - 6;Mo7 6- 24,H212
10- 42,PW12 3- 40等のモリブデン酸,タングス
テン酸イオン;モリブデン原子あるいはタングステン原
子を含むヘテロポリ酸イオン等を挙げることができる。
【0091】これらの中でも、カウンターのアニオンの
1部またはすべてが、モリブデン酸イオン,タングステ
ン酸イオン,モリブデン原子あるいはタングステン原子
を含むヘテロポリ酸イオンのいずれかであるものが、本
発明の磁性トナーにおいて、トナー消費量低減の効果が
顕著である。
【0092】それらの例として、先のもの以外に、以下
のものが挙げられる。
【0093】MoO 2- 4,Mo8 4- 26,PMo12
3- 40,BMo12 5- 40;WO 2- 4,H2
12 5- 4,SiW12 4- 40,FeW12 5- 40
【0094】4級アンモニウム塩のトナーへの含有量と
しては、結着樹脂100重量部に対して、2重量部以
下、さらには1.5重量部以下、さらには1重量部以下
が好ましく、トナー消費量の低減に効果的である。
【0095】また、本発明の磁性トナーにおいては、脂
肪酸,脂肪酸エステル,脂肪酸金属塩等の脂肪酸系化合
物が含有されている場合、トナー消費量低減の効果が特
に顕著である。
【0096】脂肪酸としては、炭素数6〜50個の脂肪
酸で、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘニン酸、メリシ
ン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、マーガリ
ン酸、リシノール酸等がある。
【0097】脂肪酸金属塩としては、上記脂肪酸のL
i,Mg,Al,Ca,Sr,Ba,Sn,Pb,Zn
等との塩がある。
【0098】脂肪酸エステルとしては、上記脂肪酸と、
メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリ
コール、グリセリン等とのエステル化合物がある。
【0099】これら脂肪酸系化合物は、トナー中に結着
樹脂100重量部に対して0.05〜10重量部、さら
には0.1〜5重量部、さらには0.1〜2重量部を添
加するのが好ましい。
【0100】着色剤としても従来より知られている無機
・有機の染料・顔料が使用可能であり、例えば、カーボ
ンブラック、アニリンブラック、アセチレンブラック、
ナフトールイエロー、ハンザイエロー、ローダムンレー
キ、アリザリンレーキ、ベンガラ、フタロシアニンブル
ー、インダンスレンブルー等がある。これらは通常、結
着樹脂100重量部に対し0.5〜20重量部使用され
る。
【0101】本発明に係るトナーを製造するにあたって
は、上述した様なトナー構成材料をボールミルその他の
混合機により充分混合した後、熱ロールニーダー、エク
ストルーダーの如き熱混練機を用いて良く混練し、混練
物を冷却固化後、機械的な粉砕、粉砕物の分級によって
トナーを得る方法が好ましい。他には、結着樹脂の溶液
中に構成材料を分散した後、噴霧乾燥することによりト
ナーを得る方法;結着樹脂を構成すべき単量体に所定の
材料を混合して乳化懸濁液とした後に、重合させてトナ
ーを得る重合法によるトナーの製造法がある。本発明に
係るトナーは、コア材及びシェル材から成るマイクロカ
プセルトナーであっても良い。
【0102】さらに必要に応じ所望の添加剤をヘンシェ
ルミキサー等の混合機により充分混合し、本発明に係る
トナーを得ることができる。
【0103】また、トナーに好ましい帯電性、耐久性、
クリーニング性、流動性を与える為に次のようなものを
外添混合することも好ましい。
【0104】例えば、湿式製法シリカ、乾式製法シリカ
等の微粉末シリカ、それらシリカをシランカップリング
剤、チタンカップリング剤、シリコンオイル等により表
面処理を施した処理シリカ、アルミナ、チタニア、酸化
ゲルマニウム、酸化ジルコニウム等の金属酸化物、炭化
ケイ素、炭化チタン等の炭化物、及び窒化ケイ素、窒化
ゲルマニウム等の窒化物などの無機微粉体である。
【0105】これらの中でも、側鎖に窒素原子を含む置
換基を有するシランカップリング剤、チタンカップリン
グ剤、シリコーンオイルで表面処理されたシリカ,アル
ミナ,酸化チタンが好ましい。
【0106】これらの中でも特に、側鎖に窒素原子を含
む置換基を有するカップリング剤で表面処理されたシリ
カ,アルミナ,酸化チタンあるいはこれらの複酸化物を
外添混合した場合、本発明の磁性トナーにおいては、ト
ナー消費量低減の効果が顕著である。
【0107】側鎖に窒素原子を含む置換基を有するカッ
プリング剤としては、従来知られているものは、いずれ
も使用することが可能であるが、その中でもシランカッ
プリング剤及びチタンカップリング剤が好ましい。
【0108】シランカップリング剤及びチタンカップリ
ング剤としては、一般に夫々下記の式で表わされる構造
をもつ。
【0109】RmSi−ZnmTi−Zn
【0110】ここで、Rはアルコキシ基又はハロゲン原
子であり、Zはアミノ基を有する基である。m及びn
は、1〜3の整数であって、m+n=4である。
【0111】窒素原子を含む置換基としては、アミノ基
が好ましい。アミノ基としては、1級アミン、2級アミ
ン、3級アミン及び4級アミンのいずれのものでもかま
わない。例えば、下記に示した様なものが挙げられる。
【0112】−NH2 −NH−CH3、−NH−C25、−NH−C37 −N(CH32、 −N(C252、−NH−C24−NH2 −N(C362、−NH−C24−N(CH32 −N(C492 −N(CH3 + 3Cl-、−N(CH3 + 3・HCO - 3 −N(C25 + 3Cl-、−N(C25 + 3・HCO
- 3 −N(C37 + 3Cl- −N(C49 + 3Cl-
【0113】
【化9】
【0114】これらの側鎖に窒素原子を含有する置換基
を有するカップリング剤とともに、側鎖に窒素原子を有
さないカップリング剤,シリコーンオイル,ヘキサメチ
ルジシラザンが、表面に反応・吸着・付着しているもの
も好ましく用いられる。
【0115】これらの粒子の比表面積としては、0.1
〜500m2/gが好ましく、より好ましくは0.5〜
450m2/g、更には1〜400m2/gであるものが
好ましい。
【0116】また、粒子に対する処理量としては、粒子
100重量部に対して、0.1〜70重量部であるのが
好ましい。
【0117】また、現像性、耐久性を向上させるために
次の無機粉体を添加することも好ましい。マグネシウ
ム、亜鉛、アルミニウム、セリウム、コバルト、鉄、ジ
ルコニウム、クロム、マンガン、ストロンチウム、錫、
アンチモンなどの金属酸化物;チタン酸カルシウム、チ
タン酸マグネシウム、チタン酸ストロンチウムなどの複
合金属酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭
酸アルミニウム等の金属塩;カオリンなどの粘土鉱物;
アパタイトなどリン酸化合物;炭化ケイ素、窒化ケイ素
などのケイ素化合物;カーボンブラックやグラファイト
などの炭素粉末が挙げられる。なかでも、酸化亜鉛、酸
化アルミニウム、酸化コバルト、二酸化マンガン、チタ
ン酸ストロンチウム、チタン酸マグネシウムなどが好ま
しい。
【0118】同様の目的で、以下の有機粒子や複合粒子
を添加することも好ましい。ポリアミド樹脂粒子、シリ
コーン樹脂粒子、シリコーンゴム粒子、ウレタン粒子、
メラミン−ホルムアルデヒド粒子、アクリル樹脂粒子な
どの樹脂粒子;ゴム、ワックス、脂肪酸系化合物、樹脂
等と金属、金属酸化物、塩、カーボンブラック等の無機
粒子とからなる複合粒子が挙げられる。
【0119】更に次のような滑剤粉末を添加することも
できる。テフロン、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素
樹脂;フッ化カーボンなどのフッ素化合物;ステアリン
酸亜鉛等の脂肪酸金属塩;脂肪酸、脂肪酸エステル等の
脂肪酸誘導体;硫化モリブデン、アミノ酸およびアミノ
酸誘導体が挙げられる。
【0120】トナー粒子の密度γは、以下の様にして測
定する。トナー約1gをIR測定用錠剤整型器に入れ、
約200kgf/cm2の圧力で1分間加圧し、整型す
る。これらの体積および重量を測定し、密度γを求め
る。
【0121】本発明で使用するトナーの重量平均径は、
種々の方法によって測定されるが、本発明においてはマ
ルチサイザーを用いて行った。
【0122】すなわち、測定装置としてはマルチサイザ
ーII(コールター社製)を用い、個数分布、体積分布
を出力するインターフェース(日科機製)及びCX−1
パーソナルコンピューター(キヤノン製)を接続し、電
解液は特級あるいは1級塩化ナトリウムを用いて1%N
aCl水溶液を調製する。測定法としては前記電解水溶
液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好
ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5m
l加え、さらに測定試料を2〜20mg加える。試料を
懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理
を行い、前記マルチサイザーII型により、アパーチャ
ーとして、トナー粒径を測定するときは、100μmア
パーチャーを用いて測定した。トナーの体積、個数を測
定して、体積分布と個数分布とを算出した。それから本
発明に係わるところの体積分布から求めた重量基準の重
量平均径を体積分布から求めた。
【0123】本発明において、磁性トナーの磁気特性
は、VSM P−1−10(東英工業社製)を用いて、
室温にて、外部磁場1Kエルステッドで測定した結果よ
り求めた。
【0124】本発明の磁性トナーを適用する画像形成方
法について詳しく説明する。
【0125】図1において、現像スリーブ22の略右半
周面はトナー容器21内のトナー溜りに常時接触してい
て、その現像スリーブ面近傍のトナーが現像スリーブ面
にスリーブ内の磁気発生手段23の磁力で及び/又は静
電気力により付着保持される。現像スリーブ22が回転
駆動されるとそのスリーブ面の磁性トナー層がドクター
ブレード24の位置を通過する過程で各部略均一厚さの
薄層磁性トナーT1として整層化される。磁性トナーの
帯電は主として現像スリーブ22の回転に伴なうスリー
ブ面とその近傍のトナー溜りの磁性トナーとの摩擦接触
によりなされ、現像スリーブ22上の上記磁性トナー薄
層面は現像スリーブの回転に伴ない潜像保持体1側へ回
転し、潜像保持体1と現像スリーブ22の最接近部であ
る現像領域部Aを通過する。この通過過程で現像スリー
ブ22面側の磁性トナー薄層の磁性トナーが潜像保持体
1と現像スリーブ22間に印加した直流と交流電圧によ
る直流と交流電界により飛翔し、現像領域部Aの潜像保
持体1面と、現像スリーブ22面との間(間隙α)を往
復運動する。最終的には現像スリーブ22側の磁性トナ
ーが潜像保持体1面の表面に潜像の電位パターンに応じ
て選択的に移行付着してトナー像T2が順次に形成され
る。
【0126】現像領域部Aを通過して、磁性トナーが選
択的に消費された現像スリーブ面はホッパ21のトナー
溜りへ再回転することにより磁性トナーの再供給を受
け、現像領域部Aへ現像スリーブ22の磁性トナー薄層
1面が移送され、繰り返し現像工程が行われる。
【0127】本発明に用いられるドクターブレードは、
スリーブと一定の間隙をおいて配置される金属ブレー
ド、磁性ブレード(例えば、図1に示される24)、或
いはスリーブ表面に弾性力で当接する弾性ブレードいず
れにしても使用可能であるが、本発明には弾性ブレード
をもちいた現像方法にも好ましく用いられる。
【0128】弾性ブレードとしては、シリコーンゴム、
ウレタンゴム、NBRの如きゴム弾性体;ポリエチレン
テレフタレートの如き合成樹脂弾性体;ステンレス、鋼
の如き金属弾性体が使用できる。また、それらの複合体
であっても使用できる。好ましくは、ゴム弾性体が良
い。
【0129】また、弾性ブレードの材質は、トナー担持
体上のトナーの帯電に大きく関与する。そのため、弾性
体中に、有機物、無機物を添加しても良く、溶融混合さ
せても良いし、分散させても良い。例えば、金属酸化
物、金属粉、セラミックス、炭素同素体、ウィスカー、
無機繊維、染料、顔料、界面活性剤などがある。更に、
ゴム、合成樹脂、金属弾性体に、トナーの帯電性をコン
トロールする目的で、樹脂、ゴム、金属酸化物、金属な
どの物質をスリーブ当接部分に当たるようにつけたもの
を用いても良い。弾性体、トナー担持体に耐久性が要求
される場合には、金属弾性体に樹脂、ゴムをスリーブ当
接部に当たるように貼り合わせるものが好ましい。
【0130】ゴムの材質としてはウレタンゴム、ウレタ
ン樹脂、シリコーンゴム、シリコーン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、フッ素系樹脂(例えば、テフロン樹脂)、ポリ
イミド樹脂や負極性に帯電し易いものが好ましい。特に
シリコーンゴムが本発明の磁性トナーにおいては好まし
い。スリーブ当接部分が樹脂、ゴム等の成型体の場合は
トナーの帯電性を調整するためにその中に、シリカ、ア
ルミナ、チタニア、酸化錫、酸化ジルコニア、酸化亜鉛
等の金属酸化物、カーボンブラック、一般にトナーに用
いられる荷電制御剤等を含有させることも好ましい。
【0131】弾性ブレード上辺部側である基部は現像剤
容器側に固定保持され、下辺部側をブレードの弾性に抗
して現像スリーブの順方向或いは逆方向にたわめ状態に
してブレード内面側(逆方向の場合には外面側)をスリ
ーブ表面に適度の弾性押圧をもって当接させる。画像形
成装置の例を図2〜5に示す。
【0132】潜像保持体とトナー担持体との間隙αは、
例えば50〜700μmに設定され、ドクターブレード
として、磁性ブレードを用いる場合には、磁性ブレード
とトナー担持体との間隙は、50〜600μmに設定さ
れることが好ましい。
【0133】トナー担持体上の磁性トナー層の層厚は、
潜像保持体とトナー担持体との間隙αよりも薄いことが
最も好ましいが、場合により磁性トナー層を構成する磁
性トナーの多数の穂のうち、一部は潜像保持体に接する
程度に磁性トナー層の層厚を規制してもよい。
【0134】またスリーブは、潜像保持体に対し、10
0〜200%の周速で回転される。交番バイアス電圧
は、ピークトゥーピークで0.1kV以上、好ましくは
0.2〜3.0kV、更に好ましくは0.3〜2.0k
Vで用いるのが良い。交番バイアス周波数は、1.0〜
5.0kHz、好ましくは1.0〜3.0kHz、更に
好ましくは1.5〜3.0kHzで用いられる。交番バ
イアス波形は、矩形波、サイン波、のこぎり波、三角波
等の波形が適用できる。また、正、逆の電圧、時間の異
なる非対称交流バイアスも利用できる。
【0135】本発明において、スリーブは、金属,セラ
ミックスなどの材質のものが用いられるが、アルミニウ
ム,SUSなどが、トナーへの帯電性から好ましい。ス
リーブは引き抜きあるいは切削したままでも用いられる
ことができるが、トナーの搬送性、摩擦帯電付与性を制
御するため、研磨したり、周方向あるいは長手方向に粗
しを入れたり、ブラスト処理を施したり、コーティング
などが行われる。本発明においては、ブラスト処理を施
すことも良く、定形粒子、不定形粒子がブラスト剤とし
て用いられ、各々単独及び併用されて用いられ、重ね打
ちしたものも利用できる。
【0136】不定形粒子としては任意の砥粒を使用する
ことができる。
【0137】定形粒子としては、例えば、特定の粒径を
有するステンレス,アルミニウム,鋼鉄,ニッケル,真
ちゅうの如き金属からなる各種剛体球またはセラミッ
ク,プラスチック,グラスビーズの如き各種剛体球を使
用することができる。定形粒子としては、実質的に表面
が曲面からなり、長径/短径の比が1〜2(好ましく
は、1〜1.5、更に好ましくは1〜1.2)の球状ま
たは回転楕円体粒子が好ましい。従って、現像スリーブ
表面にブラスト処理に使用する定形粒子は、直径(また
は長径)が20〜250μmのものが良い。重ね打ちす
る場合には、定形ブラスト粒子が不定形ブラスト粒子よ
り大きいことが好ましく、特に1〜20倍であることが
好ましく、更に好ましくは1.5〜9倍である。
【0138】定形粒子による重ね打ち処理を行う際には
処理時間、処理粒子の衝突力の少なくとも一つを不定形
粒子ブラストのものよりも小さくすることが好ましい。
【0139】また、現像部(図1のA)付近の磁極(現
像極、例えば図1のS1)のトナー担持体での磁束密度
が400G以上(好ましくは500G以上)であること
が好ましい。ここで言う磁束密度は、現像部におけるも
のであるが、現像部において極間となっている場合に
は、極間を構成するどちらか一方の磁極が満たしていれ
ば良く、好ましくは両方である。400G未満の場合に
は、トナーを感光体から引き戻す力が弱まるため、トナ
ー消費量の低減の効果が著われない。
【0140】
【実施例】実施例1〜10,比較例1〜3 スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 100重量部 マグネタイト(八面体,1Kエルステッドにおける磁化67emu/g) 含有量は表1参照。
【0141】 炭化水素ワックス 4重量部 下記構造の4級アンモニウム塩(4級アンモニウム塩No.1) 0.5重量部
【0142】
【化10】
【0143】上記原材料の内、マグネタイトの量をいく
つか変えて予備混合した後、130℃に設定した2軸混
練押し出し機によって溶融混練を行った。混練物を冷却
後、粗粉砕し、ジェット気流を用いた粉砕機によって条
件をかえていくつか異なる重量平均粒径に微粉砕し、更
に風力分級機を用いて分級し分級粉(磁性トナー)を得
た。上記分級品(磁性トナー)100重量部に対し、ア
ミノ変性シリコーンオイル処理乾式シリカ微粉体(BE
T:125m2/g)0.8重量部を外添して、密度
(γ),重量平均粒径(D)および磁化(M)がそれぞ
れ表1にある様な磁性トナーを得た。
【0144】キヤノン製普通紙複写機NP2020の現
像器のトナー規制部材を図3にある様に、ステンレスの
板金上にシリコーンゴムを付けたものを、現像スリーブ
に当接させる形態にし、さらに、現像スリーブとして、
表面をアランダム#400のブラスト処理で、粗面化し
たものに改造したもの(現像装置No.1)に、表1に
示す各トナーを適用し、画出し評価を行った。
【0145】また、トナー消費量は、タイプ文字で構成
された印字率6%のA4版の原稿をシングル間歇で複写
し、測定した。評価は23℃/65%の環境で行った。
【0146】それぞれの結果を表1に示す。
【0147】実施例11〜15 実施例3の4級アンモニウム塩No.1の添加量を表3
に記した様に変える以外は、実施例3と同様にトナーを
得て、同様に評価した。その結果を表2に示す。
【0148】実施例16〜20、比較例4,5 実施例3の4級アンモニウム塩No.1のかわりに、下
記の荷電制御剤を用いる以外は同様にトナーを得て、同
様に評価した。その結果を表3に示す。 ・実施例16
【0149】
【化11】 ・実施例17
【0150】
【化12】 ・実施例18
【0151】
【化13】 ・実施例19
【0152】
【化14】 ・実施例20
【0153】
【化15】 ・比較例4 ニグロシン染料 ・比較例5 トリフェニルメタン系染料
【0154】実施例21〜24 実施例3のマグネタイトのかわりに、下記の物質で表面
を処理された磁性粉を用いる以外は、実施例3と同様に
トナーを得て、同様に評価した。その結果を表4に示
す。 ・実施例21の磁性粉 マグネタイト100重量部に対して、1重量部のトリイ
ソステアロイルオキシ−イソプロポキシチタニウム(T
TS)で表面を処理したマグネタイト(八面体,磁化:
67emu/g) ・実施例22の磁性粉 マグネタイト100重量部に対して、2重量部のTTS
で表面を処理したマグネタイト(八面体,磁化:67e
mu/g) ・実施例23の磁性粉 マグネタイト100重量部に対して、1重量部のパルミ
チン酸で表面を処理したマグネタイト(八面体,磁化:
67emu/g) ・実施例24の磁性粉 マグネタイト100重量部に対して、2重量部のパルミ
チン酸で表面を処理したマグネタイト(八面体,磁化:
67emu/g)
【0155】実施例25〜28 実施例3の結着樹脂100重量部のかわりに、前記結着
樹脂とスチレン−ブタジエン共重合体(共重合重量比=
80:20)を下記の比率で用いる以外は、実施例3と
同様にしてトナーを得て、同様に評価した。その結果を
表5に示す。
【0156】 スチレン−n−ブチル アクリレート共重合体 スチレン−ブタジェン共重合体 ・実施例25 80 : 20 ・実施例26 70 : 30 ・実施例27 60 : 40 ・実施例28 50 : 50
【0157】実施例29〜34 実施例3の材料に表6に示した脂肪酸系化合物を内添で
加える以外は実施例3と同様にしてトナーを得て、同様
に評価した。その結果を表6に示す。
【0158】実施例35〜38 実施例3の外添したシリカのかわりに、下記のシリカを
用いる以外は実施例3と同様にしてトナーを得て、同様
にして評価した。その結果を表7に示す。・実施例35
【0159】
【化16】 20重量部で表面処理された乾式シリカ(アミノシラン
処理シリカNo.1;BET150m2/g)0.8重
量部を外添。 ・実施例36
【0160】
【化17】 2重量部とヘキサメチルジシラザン18重量部とで表面
処理された乾式シリカ(アミノシラン処理シリカNo.
2;BET140m2/g)0.8重量部を外添。 ・実施例37
【0161】
【化18】 5重量部とヘキサメチルジシラザン15重量部とで表面
処理された乾式シリカ(アミノシラン処理シリカNo.
3;BET140m2/g)0.8重量部を外添。 ・実施例38
【0162】
【化19】 10重量部とヘキサメチルジシラザン10重量部とで表
面処理された乾式シリカ(アミノシラン処理シリカN
o.4;BET140m2/g)0.8重量部を外添。
【0163】実施例39〜41 現像装置を以下の形態に改造したものを用いる以外は実
施例3の磁性トナーを用い、同様に評価した。その結果
を表8に示す。 ・実施例39 トナー規制部材を図3にある様にステンレス板金上にウ
レタンゴムを付けたものを用いる以外は、実施例3と同
様の現像装置No.2を用いた。 ・実施例40 トナー規制部材を磁性ブレードにして、現像スリーブ表
面との間隙を200μmにする以外は、実施例3と同様
の現像装置No.3を用いた。 ・実施例41 現像スリーブとして、表面を球形ガラスビーズ#300
のブラスト処理で、粗面化したものを用いる以外は、実
施例3と同様の現像装置No.4を用いた。
【0164】実施例42〜44 実施例1で用いた磁性体のかわりに下記の様な磁性粉を
下記の量で用いる以外は、実施例1と同様にトナーを得
て、同様に評価した。その結果を表9に示す。 ・実施例42 マグネタイト(八面体,1Kエルステッドにおける磁化:30emu/g) 80重量部 ・実施例43 マグネタイト(八面体,1Kエルステッドにおける磁化:43emu/g) 80重量部 ・実施例44 マグネタイト(八面体,1Kエルステッドにおける磁化:50emu/g) 80重量部
【0165】
【表1】
【0166】
【表2】
【0167】
【表3】
【0168】
【表4】
【0169】
【表5】
【0170】
【表6】
【0171】
【表7】
【0172】
【表8】
【0173】
【表9】
【0174】
【発明の効果】本発明によれば、トナー粒子の平均粒
径、磁化及び密度の積を上記範囲とし、かつ、4級アン
モニウム塩を含有させることにより、従来よりも少ない
トナー消費量で、高濃度の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁性トナーによる現像方法に用いられ
る画像形成装置及び現像工程を示す概略図を示す図であ
る。
【図2】本発明の磁性トナーによる現像方法に用いられ
る弾性ブレードを用いた現像装置の概略図を示す図であ
る。
【図3】本発明の磁性トナーによる現像方法に用いられ
る弾性ブレードを用いた現像装置の概略図を示す図であ
る。
【図4】本発明の磁性トナーによる現像方法に用いられ
る弾性ブレードを用いた現像装置の概略図を示す図であ
る。
【図5】本発明の磁性トナーによる現像方法に用いられ
る弾性ブレードを用いた現像装置の概略図を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 潜像保持体(感光ドラム) 2 現像装置 21 ホッパ 22 トナー担持体(現像スリーブ) 23 磁気発生手段 24 ドクターブレード 27 かくはん部材 A 現像領域 α ドラムとスリーブの間隙 T トナー T1 トナー薄層 T2 トナー像 So、S1 バイアス印加手段 201、301、401、501 潜像保持体 202、302、402、502 トナー担持体 203、303、403、503 ドクターブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 13/08 15/08 504 A 507 L G03G 9/08 325 351 371 374 13/08

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー粒子の重量平均粒径をD(μ
    m),トナー粒子の1Kエルステッドの磁界における磁
    化をM(emu/g),トナー粒子の密度をγ(g/c
    3)としたとき、それぞれの積γ×D×Mが120〜
    340であり、かつ、4級アンモニウム塩がトナー中に
    含有されていることを特徴とする正帯電性磁性トナー。
  2. 【請求項2】 該γ×D×Mの値が160〜310であ
    り、Dが4〜10μmであることを特徴とする請求項1
    に記載の正帯電性磁性トナー。
  3. 【請求項3】 該γ×D×Mの値が180〜300であ
    り、Dが4〜10μmであることを特徴とする請求項1
    に記載の正帯電性磁性トナー。
  4. 【請求項4】 該4級アンモニウム塩が、結着樹脂10
    0重量部に対して0.1〜1.5重量部含有しているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の正帯
    電性磁性トナー。
  5. 【請求項5】 該4級アンモニウム塩のカウンターアニ
    オンの一部またはすべてが、モリブデン酸イオン,タン
    グステン酸イオン,モリブデン原子あるいはタングステ
    ン原子を含むヘテロポリ酸のいずれかであることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載の正帯電性磁性
    トナー。
  6. 【請求項6】 該正帯電性磁性トナーに、表面にカップ
    リング剤または脂肪酸系化合物が反応/吸着/付着して
    いる磁性粉を含有することを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれかに記載の正帯電性磁性トナー。
  7. 【請求項7】 該正帯電性磁性トナーに、結着樹脂とし
    てスチレン−ブタジエン系共重合体を含有することを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の正帯電性磁
    性トナー。
  8. 【請求項8】 該正帯電性磁性トナーに、脂肪酸系化合
    物を含有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    かに記載の正帯電性磁性トナー。
  9. 【請求項9】 該正帯電性磁性トナーに、側鎖に窒素原
    子を含む置換基を有するカップリング剤で表面処理され
    たケイ素,アルミ,チタンの酸化物あるいは複酸化物を
    含有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに
    記載の正帯電性磁性トナー。
  10. 【請求項10】 静電潜像担持体上の電荷により形成さ
    れた潜像をトナーにより顕像化させる画像形成方法にお
    いて、 トナー担持体上のトナーの層厚規制をするドクターブレ
    ードとして、トナー担持体にシリコーンゴムが当接する
    弾性ブレードを用い、 トナーとして、トナー粒子の重量平均粒径をD(μ
    m),トナー粒子の1Kエルステッドの磁界における磁
    化をM(emu/g),トナー粒子の密度をγ(g/c
    3)としたとき、それぞれの積γ×D×Mが120〜
    340であり、かつ、4級アンモニウム塩がトナー中に
    含有されていることを特徴とする正帯電性磁性トナーを
    用いることを特徴とする画像形成方法。
  11. 【請求項11】 該γ×D×Mの値が160〜310で
    あり、Dが4〜10μmである正帯電性磁性トナーを用
    いることを特徴とする請求項10に記載の画像形成方
    法。
  12. 【請求項12】該γ×D×Mの値が180〜300であ
    り、Dが4〜10μmである正帯電性磁性トナーを用い
    ることを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形
    成方法。
  13. 【請求項13】 該4級アンモニウム塩が、結着樹脂1
    00重量部に対して0.1〜1.5重量部含有している
    正帯電性磁性トナーを用いることを特徴とする請求項1
    0乃至12のいずれかに記載の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 該4級アンモニウム塩のカウンターア
    ニオンの一部またはすべてが、モリブデン酸イオン,タ
    ングステン酸イオン,モリブデン原子あるいはタングス
    テン原子を含むヘテロポリ酸のいずれかである正帯電性
    磁性トナーを用いることを特徴とする請求項10乃至1
    3のいずれかに記載の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 該正帯電性磁性トナーに、表面にカッ
    プリング剤または脂肪酸系化合物が反応/吸着/付着し
    ている磁性粉を含有する正帯電性磁性トナーを用いるこ
    とを特徴とする請求項10乃至14のいずれかに記載の
    画像形成方法。
  16. 【請求項16】 該正帯電性磁性トナーに、結着樹脂と
    してスチレン−ブタジエン系共重合体を含有する正帯電
    性磁性トナーを用いることを特徴とする請求項10乃至
    15のいずれかに記載の画像形成方法。
  17. 【請求項17】 該正帯電性磁性トナーに、脂肪酸系化
    合物を含有する正帯電性磁性トナーを用いることを特徴
    とする請求項10乃至16のいずれかに記載の画像形成
    方法。
  18. 【請求項18】 該正帯電性磁性トナーに、側鎖に窒素
    原子を含む置換基を有するカップリング剤で表面処理さ
    れたケイ素,アルミ,チタンの酸化物あるいは複酸化物
    を含有する正帯電性磁性トナーを用いることを特徴とす
    る請求項10乃至17のいずれかに記載の画像形成方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002278144A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Canon Inc 画像形成方法
JP2007327048A (ja) * 2006-05-18 2007-12-20 Lanxess Deutschland Gmbh 酸化安定性酸化鉄顔料、その調製方法、およびその使用
JP2015034981A (ja) * 2013-07-12 2015-02-19 キヤノン株式会社 小粒径磁性酸化鉄を用いたトナー
JP2021033156A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 キヤノン株式会社 磁性トナー

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