JP2001083731A - 静電荷像現像用乾式現像剤及び静電荷像の現像方法 - Google Patents

静電荷像現像用乾式現像剤及び静電荷像の現像方法

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JP2001083731A JP25473899A JP25473899A JP2001083731A JP 2001083731 A JP2001083731 A JP 2001083731A JP 25473899 A JP25473899 A JP 25473899A JP 25473899 A JP25473899 A JP 25473899A JP 2001083731 A JP2001083731 A JP 2001083731A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】流動性が良好で、トナー粒子が現像開始時から
良好な帯電量を有し、多数枚現像した場合においてもト
ナー粒子の帯電量が変わることのない静電荷像現像用乾
式現像剤及びこの乾式現像剤を用いる現像方法を提供す
る 【構成】静電荷像現像用乾式現像剤は、(a)結着樹脂
及び着色剤を含有するトナー粒子、(b)Al2 3
5〜75重量%、SiO2 45〜25重量%からなる疎
水化処理された非晶質珪素−アルミニウム共酸化物微粉
末またはTiO2 50〜80重量%とSiO2 50〜2
0重量%からなる疎水化処理された非晶質珪素−チタニ
ウム共酸化物微粉末、及び(c)必要によりキャリア粒
子の混合物からなる。現像剤中の共酸化物のSiO2
対するAl2 3 またはTiO2の割合を変えることに
より、トナー粒子の帯電電荷量を制御することができ、
利用する複写機あるいは使用するトナーに対応した最適
の組成の共酸化物微粉末を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録等における静電荷像を現像するために用いられる静電
荷像現像用乾式現像剤及びこの乾式現像剤を用いる静電
荷像の現像方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、電子写真法を利用する電子写真複写
機やレーザービームプリンター、静電記録法を利用する
静電記録装置などを用いて、複写画像や記録画像を得る
ことは広く行われている。例えば、電子写真法を利用す
る電子写真複写機やレーザービームプリンターにおいて
は、画像形成は通常次のように行われている。すなわ
ち、まず、感光ドラム等の静電潜像担持体を、帯電器に
より正または負に帯電させ、次いでこの帯電された静電
潜像担持体をスリット露光またはビーム露光することに
より、静電潜像担持体上に静電荷像を形成させる。形成
された静電荷像は現像剤によって現像され、現像後のト
ナー画像は転写紙に転写され、転写されたトナー画像は
熱ロール、圧力ロールなどにより定着されて複写画像が
形成される。一方、転写後の静電潜像担持体はクリーニ
ングブレードによって担持体上に残留するトナーが掻き
取られ、再使用に供される。前記静電荷像を現像する方
法としては、例えば鉄粉やガラス粉などのキャリア粒子
と、樹脂及び着色剤を主成分とするトナー粒子との混合
物からなる二成分系乾式現像剤を用いる磁気ブラシ法や
カスケード法等の二成分乾式現像法、キャリア粒子を用
いずトナー粒子のみを用いて現像を行う一成分現像法、
絶縁性キャリヤ液体を用いる液体現像法などがある。
【0003】上記二成分系乾式現像剤は、通常比較的大
きなキャリア粒子と微小なトナー粒子からなっており、
トナー粒子はキャリア粒子との摩擦により帯電され、キ
ャリア粒子に静電気力によって保持されている。現像の
際トナー粒子が静電荷像に近接或いは接触すると、静電
荷像のトナー粒子に対する吸引力がトナー粒子とキャリ
ア粒子間の静電的結合力に打ち勝って、トナー粒子は静
電荷像上に吸引付着され、可視化される。一方消費され
たトナー量に相当する量のトナーが逐次二成分系現像剤
中に補充され、現像剤は常にトナー粒子とキャリア粒子
の割合が一定範囲に保たれた状態で反復使用される。こ
の二成分系乾式現像剤を用いる現像法においては、トナ
ー粒子はキャリア粒子による攪拌作用によってキャリア
粒子と頻度の高い摩擦接触がなされるため、キャリア粒
子を用いない一成分現像法に比べトナー帯電性は優れて
いる。しかし、キャリア粒子は使用中常にトナー粒子と
の衝突が繰り返され、またキャリア粒子とトナー粒子の
衝突や現像剤の現像装置との衝突などの機械的衝突によ
る発熱によって、キャリア粒子表面にトナー膜が形成さ
れ、所謂スペント化が生じ、キャリアの帯電付与性能が
使用時間と共に低下し、現像剤全体を取り換える必要が
生じる。
【0004】このようなスペント化を防止するため、従
来、キャリア粒子表面をスチレン・メタクリレート共重
合体、スチレン重合体、シリコーン樹脂などの樹脂で被
覆する方法が知られている。スチレン・メタクリレート
共重合体またはスチレン重合体により被覆されたキャリ
アは、特定のトナーに対する帯電特性は優れているが、
表面の臨界表面張力が比較的高いため、繰り返して複写
を行ううちにやはりスペント化がおき、このため現像剤
としての寿命はそれほど長くない。一方、シリコーン樹
脂コートキャリアの場合は臨界表面張力が低いため、ス
ペント化は起き難い。しかし、シリコーン樹脂自体はト
ナーに対する電荷付与能力が低く、そのままでは実用性
が低いため、有機錫触媒を用いるシリコーン樹脂被覆に
より帯電付与性能が改善されたキャリアが提案されてい
る(特公平2−3181号公報)。この有機錫触媒を用
いたシリコーン樹脂コートキャリアは、有機錫触媒量に
よりトナー粒子に対する帯電量を制御することができる
が、得られる現像画像の濃度及び階調性などを良好にす
るべくコート量を多くするとキャリア粒子の固有抵抗が
大きくなり、複写枚数が増すにつれてトナーの帯電電荷
が増大し、画像濃度が低下するという欠点をもってい
る。
【0005】また、従来の二成分系乾式現像剤には、現
像剤の流動性を改善し、現像器内でのブロッキングを改
善するために、外添剤として、疎水化されたまたは疎水
化されていないシリカ、アルミナまたはチタニアなどの
微粉末が用いられている。これとともに、静電潜像担持
体、例えば感光体のクリーニング工程におけるクリーニ
ング性を向上させ、感光体表面に残留したトナー粒子
が、いわゆるフィルミングを起こすのを防止するため、
現像剤には更にポリメチルメタクリレート、ポリフッ化
ビニリデン、無機酸化物などの微粉末を添加混合するこ
とも行われている(例えば、特開平2−91659号公
報、特開平2−113260号公報)。しかし、ポリメ
チルメタクリレート微粉末などは流動性が悪く、このた
め流動化剤を多量に用いる必要がある。このとき、例え
ば流動化剤としてシリカ微粉末を用いれば現像剤に良好
な流動性を付与することができるものの、低温低湿下に
おいてはトナーの帯電電荷量が過大になるという欠点が
ある。帯電電荷量が大きすぎると、キャリア粒子からト
ナーが離脱しにくくなり、現像性が低下し、画像濃度が
低下するという不都合が生じる。また、流動化剤として
アルミナ微粉末を用いた場合においても多量用いるとシ
リカ微粉末と同様あるいはそれ以上の過帯電になり、画
像濃度が低下する。一方チタニアを用いる場合には、ト
ナー粒子の帯電電荷量が不足し、カブリがでるなどの欠
点がある。このように、トナーの帯電電荷量は使用され
るキャリア粒子の種類のみならず、添加される流動化剤
の種類によっても異なり、現像剤として好ましいとされ
る帯電電荷量を現像開始時から長期間にわたり常に適正
に維持するには大きな困難性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記問題を解決するた
め、流動化剤として疎水化処理されたシリカ微粉末と疎
水化処理されたアルミナ微粉末とを併用して、現像の進
行にともなって起こる過帯電を防止することも提案され
ている(特開平6−19190号公報)が、疎水化処理
されたシリカ微粉末と疎水化処理されたアルミナ微粉末
であればどの様なものでも効果があるというわけでもな
いし、トナーを現像に適した帯電電荷量とするには、該
シリカ微粉末とアルミナ微粉末の配合調整が難しく、ま
してや帯電電荷量の微調整を行うことは更に難しい。ま
た使用するに従って現像剤中のシリカ微粉末とアルミナ
微粉末の割合が変わることも考えられ、適正な状態に現
像剤を保持し続けることにも問題点がある。
【0007】本発明は、上述のごとくの問題を解消し、
トナー粒子に良好な流動性を付与することができるとと
もに、トナー粒子に常に所望の帯電電荷量を容易且つ安
定して付与することでき、また帯電電荷量の微調整も容
易に行うことができる流動化剤を含む静電荷像現像用乾
式現像剤を提供することを目的とするものである。ま
た、本発明は、流動化剤を含有する乾式現像剤を用い、
トナー粒子が現像開始時から長期にわたり常に安定した
良品質の画像を形成することのできる現像方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、二成分系乾式現像剤の流動化剤として特定の
共酸化物微粉体を用いることにより、上記目的が達成さ
れることを見出した。すなわち、本発明は、(a)結着
樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子と、(b)流動化
剤とを少なくとも含有する静電荷像現像用乾式現像剤に
おいて、流動化剤が、Al2 3 55〜75重量%とS
iO2 45〜25重量%からなる疎水化処理された非晶
質珪素−アルミニウム共酸化物微粉末またはTiO2
0〜80重量%とSiO2 50〜20重量%からなる疎
水化処理された非晶質珪素−チタニウム共酸化物微粉末
からなることを特徴とする乾式現像剤を提供するもので
ある。そして、本発明の乾式現像剤には、二成分系現像
剤とするため、任意に(c)キャリア粒子が含まれてい
てもよい。なお、本発明においては、現像剤は上記成分
(a)、(b)、(c)を含む二成分系現像剤とされて
現像に供されるが、本発明の現像剤が補充用現像剤とし
て用いられる場合には通常キャリア粒子は含まれない。
【0009】さらに、本発明は、静電潜像担持体に担持
されている静電荷像を現像する方法において、現像剤と
して、(a)結着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒
子、(b)Al2 3 55〜75重量%とSiO2 45
〜25重量%からなる疎水化処理された非晶質珪素−ア
ルミニウム共酸化物微粉末またはTiO2 50〜80重
量%とSiO2 50〜20重量%からなる疎水化処理さ
れた非晶質珪素−チタニウム共酸化物微粉末及び(c)
キャリア粒子からなる混合物を用いることを特徴とする
静電潜像の現像方法を提供するものである。
【0010】また、本発明は、Al2 3 55〜75重
量%とSiO2 45〜25重量%からなる疎水化処理さ
れた非晶質珪素−アルミニウム共酸化物微粉末およびT
iO2 50〜80重量%とSiO2 50〜20重量%か
らなる疎水化処理された非晶質珪素−チタニウム共酸化
物微粉末から選択される微粉末を現像剤中に分散含有せ
しめることを特徴とする二成分系乾式現像剤の流動性お
よび荷電量を調整する方法に関するものである。
【0011】以下、本発明の静電荷像現像用乾式現像剤
について更に詳しく説明する。 (a)トナー粒子 本発明において用いられるトナー粒子は、少なくとも結
着樹脂及び着色剤を含有するものである。
【0012】トナーの結着樹脂としては、本発明におい
ては従来トナーの結着樹脂として公知のものがいずれも
使用可能である。結着樹脂としては、具体的には、スチ
レン系重合体、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロ
ルスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びそ
の置換体の単重合体、スチレン−p−クロルスチレン共
重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビ
ニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタレン共
重合体、スチレン−アクリル系共重合体、スチレン−α
−クロルメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−ビ
ニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチル
エーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソ
プレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデ
ン共重合体、スチレン−ジメチルアミノエチルアクリレ
ート共重合体、スチレン−ジエチルアミノエチルアクリ
レート共重合体、スチレン−ブチルアクリレート−ジエ
チルアミノエチルメタクリレート共重合体等のスチレン
系共重合体、架橋されたスチレン系重合体など;ポリエ
ステル樹脂、例えば、脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカ
ルボン酸、芳香族ジアルコール、ジフェノール類から選
択される単量体を構造単位として有するポリエステル樹
脂、架橋したポリエステル樹脂など;その他ポリ塩化ビ
ニル、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、マレイン
樹脂、ロジン変成マレイン樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリ
コーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリビニルブチラール、ロジン、変性ロジ
ン、テルペン樹脂、キシレン樹脂、脂肪族または脂環族
炭化水素樹脂、石油樹脂などを挙げることができる。
【0013】上記スチレン−アクリル系共重合体に使用
されるアクリル系単量体としては、例えば、アクリル
酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、ア
クリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタ
アクリル酸、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エ
チル、メタアクリル酸ブチル、メタアクリル酸オクチル
などの(メタ)アクリル酸エステル類が挙げられ、更に
はこれらと共に用いることができる単量体として、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、
マレイン酸、マレイン酸ブチルなどのマレイン酸ハーフ
エステル、あるいはジエステル類、酢酸ビニル、塩化ビ
ニル、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、
ビニルプロピルエーテル、ビニルブチルエーテルなどの
ビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルエチル
ケトン、ビニルヘキシルケトンなどのビニルケトン類を
挙げることができる。
【0014】また、上記の架橋したスチレン系重合体を
製造するために用いる架橋剤としては、主として不飽和
結合を2個以上有する化合物を挙げることができ、具体
的には、例えばジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン
等の芳香族ジビニル化合物;エチレングリコールジアク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート等の不
飽和結合を2個以上有するカルボン酸エステル;ジビニ
ルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、
ジビニルスルホン等のジビニル化合物;及び不飽和結合
を3個以上有する化合物を単独で或いは混合してして使
用することができる。上記架橋剤は、結着剤樹脂に対し
て、0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重
量%で用いられる。
【0015】これらの樹脂は、単独であるいは2種以上
を併用して用いることができる。これら樹脂のうち、ス
チレン系重合体、ポリエステル樹脂は、本発明の共酸化
物微粉末とともに用いるときに、特に優れた帯電特性を
示すため好ましいものである。また、GPC(ゲルパー
ミエイションクロマトグラフィー)により測定される分
子量分布で3×103 〜5×104 の領域に少なくとも
一つのピークを有し、かつ105 以上の領域にも少なく
とも一つのピークあるいはショルダーを有するスチレン
系重合体、更には2種以上の樹脂、例えば2種以上のス
チレン系重合体の併用によりこのような分子量分布を有
するようにされたものが、トナーの粉砕性、定着性の点
から特に好ましいものである。
【0016】更に、加圧定着方式を用いる場合には、圧
力定着トナー用結着剤樹脂を使用することができる。具
体的には、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
メチレン、ポリウレタンエラストマー、エチレン−エチ
ルアクリレート共重合体、スチレン−イソプレン共重合
体、線状飽和ポリエステル、パラフィン及び他のワック
ス類を挙げることができる。
【0017】また、本発明に係るトナー粒子の着色材料
としては、従来トナー粒子の着色剤として用いられてい
た染料、顔料のいずれのものをも用いることができる。
このような公知の染料、顔料としては、例えば、カーボ
ンブラック、アニリンブルー(C.I.No.5040
5)、カルコニルブルー(C.I.No.AzessB
lue3)、クロムイエロー(C.I.No.1409
0)、ウルトラマリンブルー(C.I.No.7710
3)、メチレンブルークロライド(C.I.No.52
015)、フタロシアニンブルー(C.I.No.74
160)、デュポンオイルレッド(C.I.No.26
105)、キノリンイエロー(C.I.No.4700
5)、マラカイトグリーンオキザレート(C.I.N
o.42000)、ランプブラック(C.I.No.7
7266)、ローズベンガル(C.I.No.4543
5)等の染料または顔料及びそれらの混合物が挙げられ
る。これら着色剤は、通常結着樹脂100重量部に対
し、0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜20重量
部の添加量がよい。
【0018】また、本発明のトナーには必要に応じて従
来より公知の荷電制御剤が含有されてもよい。荷電制御
剤は、現像されるべき静電潜像担持体上の静電荷像の極
性に応じて、正荷電制御剤または負荷電制御剤が用いら
れる。正荷電制御剤としては、ニグロシン染料及び脂肪
酸金属誘導体、トリフェニルメタン系染料、4級アンモ
ニウム塩(例えば、トリブチルベンジルアンモニウム−
1−ヒドロキシ−4−ナフトスルホン酸塩、テトラブチ
ルベンジルアンモニウムテトラフルオロボレート)、ジ
オルガノスズオキサイド(例えば、ジブチルスズオキサ
イド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルス
ズオキサイド)、ジオルガノスズボレート(ジブチルス
ズボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシ
ルスズボレート)等を単独であるいは2種以上組合わせ
て用いることができる。これらの中でも、ニグロシン
系、4級アンモニウム塩が好ましい。一方、負荷電制御
剤としては、カルボキシル基を有する化合物、例えばサ
リチル酸あるいはサリチル酸誘導体の金属塩、金属キレ
ートなど、金属錯塩染料、脂肪酸石鹸、ナフテン酸金属
塩等が挙げられる。これら荷電制御剤は、通常結着樹脂
100重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは
0.5〜8重量部の割合で使用される。
【0019】本発明のトナー粒子には、実質的な悪影響
を与えない限りにおいて、従来トナー粒子を製造する際
に用いられている他の添加剤を加えることができる。こ
れらの添加剤としては、例えば熱ロール定着時の離型性
(オフセット防止性)を向上させる、脂肪族炭化水素、
脂肪酸金属塩類、高級脂肪酸類、脂肪酸エステル類もし
くはその部分ケン化物、シリコーンオイル、各種ワック
ス等が挙げられる。これらの中では、重量平均分子量が
1000〜10000程度の低分子量ポリエチレンや低
分子量ポリプロピレン、マイクロクリスタリンワック
ス、カルナバワックス、サゾールワックス、パラフィン
ワックス等のワックス類が好ましい。その他の添加剤と
しては、滑剤、導電性付与剤、研磨剤等が挙げられる。
しかし、本発明の現像剤は二成分系現像剤として現像に
供されるため、トナー粒子中には、磁性粉は添加されな
い。
【0020】前記トナーを製造する方法としては、従来
の混練粉砕法が好ましく用いられる。すなわち、前記の
トナー構成成分を、乾式ブレンダー、ヘンシェルミキサ
ー、ボールミル等により予備混合し、しかる後、この混
合物を熱ロール、ニーダー、一軸または二軸のエクスト
ルーダー等の熱混練機によって溶融混練し、得られた混
練物を冷却後粉砕し、必要に応じ所望の粒径に分級する
方法である。しかし、本発明において用いられるトナー
の製造方法は、この混練粉砕法に限られるものではな
く、例えば結着樹脂溶液中にトナー構成材料を分散した
後、噴霧乾燥する方法、あるいは、結着樹脂を構成すべ
き単量体に所定材料を混合して乳化懸濁液とした後に重
合させてトナーを得る方法等の従来公知の方法のいずれ
の方法によってもよいことは勿論である。本発明で用い
られるトナーとしては、平均粒径が3〜35μmである
ことが好ましく、5〜25μmが更に好ましい。小粒径
トナーの場合には、4〜10μm程度の粒径で用いられ
る。
【0021】(b)共酸化物 本発明の現像剤で用いられる非晶質珪素−アルミニウム
共酸化物または非晶質珪素−チタニウム共酸化物微粉末
は、乾式、湿式の何れの方法により製造したものでもよ
い。これら共酸化物微粉末を製造する方法の例として
は、例えば特開平6−199516号公報に記載される
ような火炎加水分解法が好ましい方法として挙げられ
る。火炎加水分解法においては、塩化アルミニウムまた
は塩化チタニウムと珪素ハロゲン化物とを共に炎中で蒸
気相酸化させて、珪素−アルミニウム共酸化物または珪
素−チタニウム共酸化物が製造される。このとき塩化ア
ルミニウムあるいは塩化チタニウムと珪素ハロゲン化物
との供給比率を変えることにより、任意の割合の珪素−
アルミニウム共酸化物あるいは珪素−チタニウム共酸化
物が得られる。Al2 3 とSiO2 の割合あるいはT
iO2 とSiO2 の割合が変わることにより、得られる
共酸化物の粒径もかわるが、この粒径効果並びにAl2
3 とSiO2 の割合あるいはTiO2 とSiO2 の割
合の違いにより、この共酸化物のトナー粒子に対する帯
電付与特性が変わり、結果として現像剤としたときトナ
ーの帯電電荷量を異ならしめることができるとともに、
過帯電の起きない現像剤を製造することができる。すな
わち、SiO2 に対しAl2 3 の割合が増大するにし
たがって、トナー粒子の帯電電荷量はSiO2 単独の場
合に比べ増大し、またSiO2 に対しTiO2 の割合が
増大するにしたがって、トナー粒子の帯電電荷量はSi
2 単独の場合に比べ低下する。したがって、現像剤中
のトナー粒子の帯電量を上げたい場合には、SiO2
対するAl2 3 の割合のより大きい珪素−アルミニウ
ム共酸化物微粒子を用いるようにすればよく、また現像
剤のトナー粒子の帯電電荷量を下げたい場合には、Si
2 に対するTiO2 の割合を増した珪素−チタニウム
共酸化物を用いるようにすればよい。また、一定量以上
のAl2 3 、TiO2 を含有せしめることにより、過
帯電の防止も可能となる。
【0022】このように、本発明においては現像剤中の
トナー粒子の過帯電を防止し、しかもトナーの帯電量を
現像当初から長期にわたり最適に保持することができる
が、このためには、珪素−アルミニウム共酸化物の場合
には、Al2 3 とSiO2の割合が、Al2 3 が5
5〜75重量%、SiO2 が45〜25重量%であるこ
とが好ましい。また、珪素−チタニウム共酸化物微粉末
の場合には、TiO2とSiO2 の割合が、TiO2
50〜80重量%、SiO2 が50〜20重量%である
ことが好ましい。なお、珪素−アルミニウム共酸化物に
おいて、SiO2 の割合が45重量%を越えると抵抗が
落ちるため、カブリが生じやくなり、またAl2 3
割合が75重量%を越えると抵抗が上昇するため、低温
低質環境下でチャージアップが起こり、濃度が低下しや
すくなる。また、珪素−チタニウム共酸化物の場合に
は、TiO2 の割合が80重量%を越えると抵抗が下が
り、高温高湿、常温常湿環境下で帯電が下がり、画像に
カブリが生じやすくなるし、SiO2 の割合が50重量
%を越えると抵抗が上がり、低温低質環境下でチャージ
アップが起こり、画像濃度が低下しやすくなる。更に、
これら微粉末の一次平均粒径は0.001〜2μm(B
ET比表面積が30〜200m2 /g)のものが好まし
く、更には005〜0.2μm(BET比表面積が50
〜150m2 /g)のものがより好ましい。これら微粉
末は、疎水化処理がなされていないものであっても二成
分系乾式現像剤の流動化剤として用いることができる
が、疎水化処理を行ったものを用いる方が現像剤の吸湿
性が改善されるため好ましい。
【0023】珪素−アルミニウム共酸化物あるいは珪素
−チタニウム共酸化物微粉末を疎水化する疎水化処理剤
としては、例えば特開平8−253321号公報に記載
されるような珪素を含有する多数の化合物が挙げられ
る。これら珪素含有化合物の例としては、ヘキサメチル
ジシラザン(HMDS)、トリメチルシラン、トリメチ
ルクロルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチル
ジクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメ
チルクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベ
ンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルク
ロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、β−
クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチル
クロルシラン、オルガノシリルメルカプタン、トリメチ
ルシリルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレー
ト、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジメチルエトキ
シシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジエ
トキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、1,3−ジ
ビニルテロラメチルジシロキサン、1,3−ジフェニル
テトラメチルジシロキサン、1分子当たり2から12個
のシロキサン単位を有し末端に位置する単位にそれぞれ
1個宛のSiに結合した水酸基を含有するジメチルポリ
シロキサンあるいはジメチルシリコーンオイル、トリメ
トキシオクチルシラン、トリメトキシプロピルシラン等
がある。これらの中では、ヘキサメチルジシラザン、ジ
メチルジクロルシラン、ジメチルシリコーンオイル等が
好ましく用いられる。
【0024】共酸化物をこれら疎水化処理剤で処理する
方法としては公知技術が使用できる。疎水化処理法を具
体的に例示すると、微粉体と疎水化処理剤とを混合機を
用い混合する方法、微粉体中に疎水化処理剤を噴霧器を
用い噴霧する方法、或いは溶剤中に疎水化処理剤を溶解
させた後、微粉体を混合する方法等が挙げられる。しか
し、本発明において用いられる疎水化処理法がこれら具
体的に例示されたものに限定されるものでないことは勿
論である。
【0025】上記、疎水化処理されたあるいは疎水化処
理されていない微粉末は、トナー粒子100重量部に対
し通常0.01〜3重量部用いることが好ましく、より
好ましくは0.05〜1重量部、更に好ましくは0.1
〜0.7重量部である。上記範囲より多い場合は、現像
特性(画像濃度安定性、カブリ等)が落ち好ましくな
い。一方、添加量が上記範囲より少ない場合は、流動性
を向上させる効果が期待できないとともに、トナーの荷
電量調整効果も期待できない。
【0026】(c)キャリア粒子 本発明の現像剤において用いられるキャリア粒子は、従
来二成分乾式現像剤において用いられるキャリア粒子の
いずれであってもよく、例えば、鉄粉等の強磁性金属あ
るいは強磁性金属の合金粉、ニッケル、銅、亜鉛、マグ
ネシウム、バリウム等の元素から構成されるフェライト
粉、マグネタイト粉などが好ましいものとして挙げられ
る。これらキャリア粒子は、スチレン・メタクリレート
共重合体、スチレン重合体、シリコーン樹脂等の樹脂で
被覆されたものでもよい。キャリア粒子を樹脂により被
覆する方法としては、被覆用樹脂を溶剤に溶解し、これ
を浸漬法、スプレー法、流動床法等によりコア粒子上に
塗布し、乾燥させたのち必要に応じ加熱して塗膜を硬化
する方法等公知の任意の方法によることができる。ま
た、キャリア粒子の平均粒径は、通常15〜500μ
m、好ましくは20〜300μmのものを用いることが
できる。
【0027】本発明の乾式現像剤は、上記トナー粒子と
共酸化物微粉末、またはトナー粒子とキャリア粒子と共
酸化物微粉末とを所定量混合することにより製造され
る。また、二成分系乾式現像剤の場合、現像剤中のトナ
ー濃度は2〜15重量%であるのが好ましい。混合時、
珪素−アルミニウム共酸化物微粉末または珪素−チタニ
ウム共酸化物微粉末以外に、従来二成分乾式現像剤を製
造する際に用いられる研磨剤などの添加剤を本発明の効
果を阻害しない範囲で添加混合することができる。この
ような添加剤としては、例えばポリメチルメタクリレー
ト、ポリフッ化ビニリデン、チタン酸カルシウム、炭酸
カルシウムなどの微粉末が挙げられる。その他、滑剤
(例えばテトラフルオロエチレン、ステアリン酸亜鉛な
ど)、流動化剤(例えばポリテトラフルオロエチレン、
ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、シリコー
ン、酸化チタン、シリカなどの微粉末)あるいは導電性
付与剤(例えば、酸化スズの如き金属酸化物)等を加え
ても良い。
【0028】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
具体的に説明するが、本発明の態様がこれらの例に限定
されるものではない。なお、以下においては、「部」は
全て「重量部」を表す。
【0029】(共酸化物)下記表1に、共酸化物を示
す。なお、これらはいずれも火炎加水分解法により製造
されたものである。
【0030】
【表1】
【0031】(疎水化処理された共酸化物)また、下記
表2に、以下の例で用いられる疎水化処理された共酸化
物を示す。これらの疎水化処理された共酸化物は、表1
に示される共酸化物を表2に記載の疎水化処理剤により
疎水化処理したものである。
【0032】
【表2】
【0033】 実施例1 (成 分) (配合量) スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 85部 カーボンブラック 10部 ニグロシン染料 2部 低分子量ポリプロピレン 3部 上記成分を予備混合した後、二軸混練機により溶融混練
し、ジェットミルで粉砕し、分級して、平均粒径約9μ
mのトナー粒子を得た。このトナー粒子100部に、表
2の疎水化処理共酸化物微粉体(イ)を0.5部混合し
てトナーとし、キャリア粒子としてシリコーンレジンコ
ートされた平均粒径50μmのフェライト粉末を用いて
現像剤を構成して市販の複写機レオドライED2510
(東芝社製)により画出し評価を行った。なお、現像剤
中のトナー濃度は、5重量%とした。またトナーのブロ
ーオフ帯電量は8μC/gであった。現像の結果、常温
常湿(23℃、50%RH)、高温高湿(30℃、85
%RH)、低温低湿(10℃、20%RH)の環境下に
おける、各現像剤の帯電電荷量は各環境下、常温常湿、
高温高湿、低温低湿の順にスタート時は、14μC/
g、13μC/g、14μC/gであり、100,00
0枚実写後は、15μC/g、14μC/g、14μC
/gであった。また、実写中いずれの環境下において
も、画像の画像濃度、カブリとも問題はなく、終始良好
な画像を形成することができた。
【0034】実施例2 疎水化処理共酸化物微粉体(イ)に代えて表2の疎水化
処理共酸化物微粉体(ロ)を用いることを除き実施例1
と同様にしてトナーを得、実施例1と同様に試験を行っ
た。実施例1同様、何れの環境下においても実写開始時
から100,000枚の複写終了まで終始良好な画像が
形成された。
【0035】実施例3 疎水化処理共酸化物微粉体(イ)に代えて表2の疎水化
処理共酸化物微粉体(ハ)を用いることを除き実施例1
と同様にしてトナーを得、実施例1と同様に試験を行っ
た。実施例1同様、何れの環境下においても実写開始時
から100,000枚の複写終了まで終始良好な画像が
形成された。
【0036】比較例1 実施例1の疎水化処理共酸化物微粉体(イ)に代えて、
比表面積が130m2/gのヒュームドシリカにジメチ
ルクロロシラン処理をしたシリカを用いることを除き実
施例1と同様にしてトナーを得、実施例1と同様に試験
を行った。その結果、現像剤の帯電電化量は各環境下、
常温常湿、高温高湿、低温低湿の順にスタート時は、1
2μC/g、10μC/g、13μC/gと差程実施例
1と大きな差はなかったが、10,000枚実写後に
は、8μC/g、5μC/g、14μC/gと低温低湿
を除いて、帯電量が下がった。実写中、常温常湿、高温
高湿では、ともに実写枚数が増えるにしたがってカブリ
が増大した。
【0037】比較例2 実施例1の疎水化処理共酸化物微粉体(イ)に代えて、
表2の疎水化処理共酸化物微粉体(へ)を用いることを
除き実施例1と同様にしてトナーを得、実施例1と同様
に試験を行った。その結果、現像剤の帯電量は各環境
下、常温常湿、高温高湿、低温低湿の順にスタート時
は、13μC/g、12μC/g、13μC/gと差程
実施例1と大きな差はなかったが、10,000枚実写
後には、14μC/g、14μC/g、20μC/gと
なり、低温低湿環境では帯電量が上昇し、画像濃度が
1.4から1.0へと極端に薄くなった。
【0038】比較例3 実施例1の疎水化処理された珪素−アルミニウム共酸化
物微粉体(イ)に代えて、表2の疎水化処理された珪素
−アルミニウム共酸化物微粉体(ト)を用いることを除
き実施例1と同様にしてトナーを得、実施例1と同様に
試験を行った。現像剤の帯電量は、各環境下、常温常
湿、高温高湿、低温低湿の順にスタート時は、12μC
/g、13μC/g、13μC/gと差程実施例1と大
きな差はなかったが、10,000枚実写後には10μ
C/g、8μC/g、14μC/gと低温低湿を除い
て、帯電量が下がった。常温常湿、低温低湿は画像的に
差程問題はなかったが、高温高湿で地カブリを起こし
た。
【0039】 実施例4 (成 分) (配合量) ポリスチレン(Mw:4000) 70部 スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体(Mw:75000)30部 ニグロシン染料 2部 低分子量ポリプロピレン 3部 上記成分を均一混合した後、混練、粉砕、分級して、平
均粒径約9μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子1
00部に、表2の疎水化処理共酸化物微粉体(ニ)を
0.5部混合してトナーとし、キャリア粒子としてシリ
コーンレジンコートされた平均粒径50μmのフェライ
ト粉末を用いて現像剤を構成して、市販の複写機レオド
ライED4500(東芝社製)により画出し評価を行っ
た。なお、現像剤中のトナー濃度は、5重量%とした。
またトナーのブローオフ帯電量は10μC/gであっ
た。現像の結果、常温常湿(23℃、50%RH)、高
温高湿(30℃、85%RH)、低温低湿(10℃、2
0%RH)の環境下における、現像剤の帯電電荷量は各
環境下、常温常湿、高温高湿、低温低湿の順にスタート
時は、14μC/g、13μC/g、14μC/gであ
り、100,000枚実写後は、16μC/g、14μ
C/g、15μC/gであった。また、実写中いずれの
環境下においても、画像の画像濃度、カブリとも問題は
なく、実施例1同様終始良好な画像を形成することがで
きた。
【0040】実施例5 疎水化処理共酸化物微粉体(ニ)に代えて表2の疎水化
処理共酸化物微粉体(ホ)を用いることを除き実施例4
と同様にしてトナーを得、実施例1と同様に試験を行っ
た。実施例4同様、何れの環境下においても実写開始時
から100,000枚の複写終了まで終始良好な画像が
形成された。
【0041】比較例4 疎水化処理共酸化物微粉体(ニ)に代えて、比表面積が
130m2 /gのヒュームドシリカにジメチルクロロシ
ラン処理をしたシリカを用いることを除き実施例4と同
様にしてトナーを得、実施例4と同様に試験を行った。
その結果、現像剤の帯電電化量は各環境下、常温常湿、
高温高湿、低温低湿の順にスタート時は、11μC/
g、11μC/g、13μC/gであったが、3,00
0枚実写後には、10μC/g、12μC/g、20μ
C/gであった。常温常湿、高温高湿では、帯電電荷量
は比較的安定しているものの、低温低質環境下では帯電
電荷量が上昇したため、低温低質環境下では画像濃度が
極端に下がった。
【0042】比較例5 疎水化処理共酸化物微粉体(ニ)に代えて表2の疎水化
処理共酸化物微粉体(チ)を用いることを除き実施例4
と同様にしてトナーを得、実施例4と同様に試験を行っ
た。現像剤の帯電量は、実写スタート時には各環境下実
施例4と差程大きな差はなかったが、10,000枚実
写後には低温低湿では画像的に差程問題はなかったもの
の、常温常湿、高温高湿でカブリを起こした。
【0043】 実施例6 (成 分) (配合量) スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 85部 カーボンブラック 10部 含金属染料 2部 低分子量ポリプロピレン 3部 上記成分を予備混合した後、二軸混練機により溶融混練
し、ジェットミルで粉砕し、分級して、平均粒径約9μ
mのトナー粒子を得た。このトナー粒子100部に、表
2の疎水化処理共酸化物微粉体(イ)を0.5部混合し
てトナーとし、キャリア粒子としてシリコーンレジンコ
ートされた平均粒径50μmのフェライト粉末を用いて
現像剤を構成して市販の複写機レオドライED6550
(東芝社製)により画出し評価を行った。なお、現像剤
中のトナー濃度は、5重量%とした。また、トナーのブ
ローオフ帯電量は−20μC/gであった。現像の結
果、常温常湿(23℃、50%RH)、高温高湿(30
℃、85%RH)、低温低湿(10℃、20%RH)の
環境下における、各現像剤の帯電電荷量は各環境下、常
温常湿、高温高湿、低温低湿の順にスタート時は、−2
5μC/g、−25μC/g、−25μC/gであり、
50,000枚実写後は、−24μC/g、−25μC
/g、−26μC/gであった。また、実写中いずれの
環境下においても、画像の画像濃度、カブリとも問題は
なく、終始良好な画像を形成することができた。
【0044】 実施例7 (成 分) (配合量) スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 93部 フタロシアニンブルー 5部 3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸第二クロム塩 2部 上記成分を予備混合した後、二軸混練機により溶融混練
し、ジェットミルで粉砕した後、分級機に導き9μmに
平均粒度を有する部分をトナー用微粉末として取り出し
て、青色を有するトナーを得た。このトナー粒子100
部を、表2に記載される珪素−アルミニウム共酸化物微
粉体(イ)0.5部と混合してトナーとし、キャリア粒
子として平均粒径50μmのフェライト粉末を用いて現
像剤を構成して、市販の複写機CLC−500(キャノ
ン社製)により画出し評価を行った。なお、現像剤中の
トナー濃度は、10重量%である。また、トナーのブロ
ーオフ帯電量は−25μC/gであった。現像の結果、
常温常湿、高温高湿、低温低湿のいずれの環境下におい
ても、現像開始時より良好な画像を得ることが出来た。
さらに上記トナーを逐次補充しながら、10,000枚
の画出し評価を行ったが、問題のない良好な画像を得る
ことが出来た。
【0045】 実施例8 (成 分) (配合量) ポリエステル樹脂(ノンビスフェノール非線状ポリエステル) 100部 カーボンブラック 10部 ニグロシン染料 2部 低分子量ポリプロピレン 3部 上記成分を予備混合した後、混練、粉砕、分級して、平
均粒径約9μmの正帯電性トナー粒子を得た。このトナ
ー粒子100部を、表2に記載される珪素−アルミニウ
ム共酸化物微粉体(ニ)の0.5部と混合してトナーと
し、キャリア粒子として平均粒径50μmのフェライト
粉末を用いて現像剤を構成して、市販の複写機SF88
00(シャープ社製)により画出し評価を行った。な
お、現像剤中のトナー濃度は、5重量%である。また、
トナーのブローオフ帯電量は15μC/gであった。現
像の結果、常温常湿、高温高湿、低温低湿のいずれの環
境下においても、現像開始時より良好な画像を得ること
が出来た。さらに上記トナーを逐次補充しながら、10
0,000枚の画出し評価を行ったが、問題のない良好
な画像を得ることが出来た。
【0046】
【発明の効果】以上の述べたように、本発明によれば、
共酸化物の組成によりトナー粒子に付与する帯電電荷量
を制御することができる。このため、使用する画像形成
方法、現像装置、トナー粒子の組成などに応じ最適の組
成割合の共酸化物微粉末を選択すればトナー粒子に最適
帯電電荷を簡単に付与することができ、しかも現像開始
時より良好な画像を形成することができるとともに、本
発明の共酸化物微粉末の使用によりトナー粒子の過帯電
も防止することができるため、長期間にわたり良好な画
像を安定して形成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 智己 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA08 CA03 CA08 CB07 CB13 DA01 EA07 FA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)結着樹脂及び着色剤を含有するトナ
    ー粒子と、(b)流動化剤とを少なくとも含有する静電
    荷像現像用乾式現像剤において、流動化剤が、Al2
    3 55〜75重量%とSiO2 45〜25重量%からな
    る疎水化処理された非晶質珪素−アルミニウム共酸化物
    微粉末またはTiO2 50〜80重量%とSiO2 50
    〜20重量%からなる疎水化処理された非晶質珪素−チ
    タニウム共酸化物微粉末からなることを特徴とする静電
    荷像現像用乾式現像剤。
  2. 【請求項2】結着樹脂が、スチレン系重合体からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用乾式現
    像剤。
  3. 【請求項3】結着樹脂が、ポリエステル樹脂であること
    を特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用乾式現像
    剤。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電
    荷像現像剤において、静電荷像現像剤が磁性キャリア粒
    子を含むことを特徴とする静電荷像現像用乾式現像剤。
  5. 【請求項5】静電潜像担持体に担持されている静電荷像
    を現像する方法において、現像剤として、(a)結着樹
    脂及び着色剤を含有するトナー粒子、(b)Al2 3
    55〜75重量%とSiO2 45〜25重量%からなる
    疎水化処理された非晶質珪素−アルミニウム共酸化物微
    粉末またはTiO2 50〜80重量%とSiO2 50〜
    20重量%からなる疎水化処理された非晶質珪素−チタ
    ニウム共酸化物微粉末及び(c)キャリア粒子からなる
    混合物を用いることを特徴とする静電潜像の現像方法。
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