JP2003156872A - 静電苛像現像剤 - Google Patents

静電苛像現像剤

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JP2003156872A JP2001353135A JP2001353135A JP2003156872A JP 2003156872 A JP2003156872 A JP 2003156872A JP 2001353135 A JP2001353135 A JP 2001353135A JP 2001353135 A JP2001353135 A JP 2001353135A JP 2003156872 A JP2003156872 A JP 2003156872A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 シロキサンとケイ素を含まない異種金属
1、M2の2種類の有機金属化合物とを同時に火炎中で
噴霧燃焼して得られ、実質的に塩素を含まず、粒子径が
10〜500nm、カーボンを除く酸化物基準でのシリ
カの含有量Aが1〜99重量%、M1酸化物の含有量B
が1〜90重量%、M2酸化物の含有量Cが1〜90重
量%含まれ、A+B+Cが実質的に100重量%である
非晶質球状の3成分系複合酸化物微粒子を含有すること
を特徴とする静電苛像現像剤。 【効果】 本発明の静電苛像現像剤は、流動性、クリー
ニング性に優れ、帯電量が均一かつ安定したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法等における静電苛像を現像するために使用する静
電苛像現像剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法等で使用する乾式現像剤は、
結着樹脂中に着色剤を分散したトナーそのものを用いる
1成分現像剤と、そのトナーにキャリアを混合した2成
分現像剤とに大別でき、そしてこれらの現像剤を用いて
コピー操作を行う場合、プロセス適合性を有するために
は、現像剤が流動性、耐ケーキング性、定着性、帯電
性、クリーニング性等に優れていることが必要である。
【0003】これら流動性、耐ケーキング性、定着性、
帯電性、クリーニング性を向上させ、帯電性を調整、か
つ安定化することを目的として、いわゆる外添剤として
トナー粒子より粒子径の小さいシリカ、酸化チタン、ア
ルミナ、酸化亜鉛等の無機微粒子を2種類以上添加する
ことが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、コピー速度は高
速化され、流動性、クリーニング性の向上、帯電性の安
定化及び均一化がより一層要求されている。また、より
高画質化のために小粒子径トナーが使用されてきている
が、小粒子径トナーは、通常使用されている粒子径のト
ナーと比較して粉体流動性が悪く、帯電性は外添剤等の
添加物の影響を受け易い。このため、トナーに添加され
るシリカ微粒子等の無機微粒子の種類と粒子径によって
は必ずしも流動性、帯電性、クリニング性において満足
する結果が得られず、添加する無機微粒子の選定が重要
である。通常使用されているシリカ微粒子は、一次粒子
の平均粒子径が10〜20nmと小さいため、粒子同士
の凝集性が強く、シリカ微粒子の分散性が悪くなり、流
動性、クリーニング性を十分に発揮できないという問題
がある。また、球状シリカ微粒子を用いることにより流
動性の向上、高帯電量化には効果が得られるが、帯電量
が過大になるとトナー担持体との静電付着力が強くな
り、現像性が低下し、画像濃度が薄くなったり、濃度ム
ラが生じる。また、使用するシリカ微粒子中に不純物が
含まれると現像剤の帯電性に影響を与える。
【0005】一方、帯電性を制御する目的で、シリカ微
粒子のほか、酸化チタンやアルミナ、酸化亜鉛などの微
粒子が更に添加されるが、結晶性の微粒子を用いると、
粒子形状が球状ではないため、流動性、分散性が悪く、
画像にカブリ(地汚れ)を生じる。流動性、クリーニン
グ性の向上、帯電性の安定化を図るため2種類以上の無
機微粒子を外添剤としてトナー粒子に添加する方法も試
みられているが、これらの無機微粒子は微細であるた
め、均一に分散、混合することが困難であり、混合濃度
が不均一で、部分的に偏析することが避けられず、局所
的な混合度のばらつきにより、帯電性、クリーニング性
が不均一となり、相対的に十分な効果が発揮されないと
いう問題がある。
【0006】従って、本発明の目的は、前記問題点を踏
まえ、流動性、クリーニング性に優れ、帯電性が安定し
た静電苛像現像剤を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、トナー粒子に添加する無機微粒子として、シロキ
サンとケイ素を含まない異種金属M1、M2の2種類の有
機金属化合物を同時に火炎中で噴霧燃焼して得られ、実
質的に塩素を含まず、粒子径が10〜500nm、カー
ボンを除く酸化物基準でのシリカの含有量Aが1〜99
重量%、M1酸化物の含有量Bが1〜90重量%、M2
化物の含有量Cが1〜90重量%含まれ、A+B+C≒
100であり、シリカの他、2種類の金属酸化物からな
る非晶質の3成分系複合酸化物微粒子を添加することに
より、流動性、クリーニング性に優れ、帯電性が均一か
つ安定した静電苛像現像剤が得られることを知見し、本
発明をなすに至った。
【0008】従って、本発明は、下記の静電苛像現像剤
を提供する。 (1)シロキサン(即ち、オルガノ(ポリ)シロキサン
を意味する。以下、同様。)とケイ素を含まない異種金
属M1、M2の2種類の有機金属化合物とを同時に火炎中
で噴霧燃焼して得られ、実質的に塩素を含まず、粒子径
が10〜500nm、カーボンを除く酸化物基準でのシ
リカの含有量Aが1〜99重量%、M1酸化物の含有量
Bが1〜90重量%、M2酸化物の含有量Cが1〜90
重量%含まれ、A+B+Cが実質的に100重量%であ
る非晶質球状の3成分系複合酸化物微粒子を含有するこ
とを特徴とする静電苛像現像剤。 (2)シリカ以外の第2成分、第3成分のM1、M2の金
属酸化物が、酸化チタン、アルミナ、酸化亜鉛、酸化
鉄、酸化スズ、酸化インジウム、酸化バナジウム、酸化
マグネシウム、酸化マンガン、酸化ホウ素、酸化セリウ
ム、酸化銅、酸化ニッケルから選ばれるものであること
を特徴とする(1)記載の静電苛像現像剤。 (3)2種類の有機金属化合物が、金属M1、M2のアル
コキシ化合物、アシレート化合物、アルキル化合物又は
キレート化合物であることを特徴とする(1)又は
(2)記載の静電苛像現像剤。 (4)複合酸化物微粒子が、表面に下記式(1) R1 x2 y3 zSiO[4-(x+y+z)]/2 (1) (式中、R1、R2、R3は互いに同一又は異種の炭素数
1〜6の非置換又は置換1価炭化水素基を示し、x、
y、zは0〜3の整数で、x+y+z=1〜3であ
る。)で示される単位を導入した疎水化微粒子であるこ
とを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか1項記載の
静電苛像現像剤。
【0009】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の静電苛像現像剤は、トナー粒子に、特定の非晶
質球状の3成分系複合酸化物微粒子を添加することによ
って得られる。
【0010】ここで、トナー粒子としては、結着樹脂と
着色剤を主成分として構成される公知のものが使用で
き、必要に応じて帯電制御剤が添加されていてもよい。
このトナーに用いられる結着樹脂は特に限定されるもの
ではなく、これにはスチレン、クロルスチレン、ビニル
スチレンなどのスチレン類、エチレン、プロピレン、ブ
チレン、イソブチレンなどのモノオレフィン類、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニ
ルなどのビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、
アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸ドデシルなどのアクリル酸(メタクリル
酸)のエステル、ビニルメチルエーテル、ビニルエチル
エーテル、ビニルブチルエーテルなどのビニルエーテ
ル、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニ
ルイソプロピペニルケトンなどの単独重合体又は共重合
体を例示することができるが、特に代表的な結着樹脂と
してはポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共
重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを挙げるこ
とができる。また、ポリエステル、ポリウレタン、エポ
キシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、
パラフィン、ワックスなども使用することができる。
【0011】また、トナーに用いられる着色剤も特に限
定されるものではないが、これにはカーボンブラック、
ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコイルブルー、
クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、ヂュポンオイ
ルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリ
ド、フタロシアニリンブルー、マラカイトグリーンオキ
サレート、ランプブラック、ローズベンガルなどが代表
的なものとして例示される。また、このトナー粉末とし
て磁性材料を内包した磁性トナー粉末を用いることもで
きる。
【0012】本発明で使用される非晶質球状の3成分系
複合酸化物微粒子は、シリカと、ケイ素以外の異種金属
1、M2の酸化物からなるもので、シロキサンとケイ素
を含まない異種金属M1、M2の2種類の有機金属化合物
を同時に火炎中で噴霧燃焼して製造したものである。
【0013】ここに使用されるシロキサンは、塩素など
のハロゲ原子を含まない下記一般式(2)で表される直
鎖状オルガノ(ポリ)シロキサン、下記一般式(3)で
表される環状オルガノポリシロキサン、又はこれらの混
合物が挙げられる。
【0014】
【化1】 (式中、R4、R5、R6は互いに同一でも異なっていて
もよく、一価炭化水素基、アルコキシ基、又は水素原子
を示し、m≧0の整数、n≧3の整数である。)
【0015】ここで、R4〜R6の一価炭化水素基として
は、炭素数1〜6のアルキル基、ビニル基等のアルケニ
ル基やフェニル基などが挙げられるが、中でもメチル、
エチル、プロピル等の低級アルキル基、特にメチル基が
好ましい。アルコキシ基としてはメトキシ、エトキシ等
の炭素数1〜6のものが挙げられるが、特にメトキシ基
が好ましい。mは、m≧0の整数であるが、好ましくは
0〜100の整数、より好ましくは0〜8の整数であ
る。また、nはn≧3の整数であるが、好ましくは3〜
20の整数、より好ましくは3〜7の整数である。
【0016】上記オルガノシロキサンとしては、例えば
ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサ
ン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサンなどが挙げられる。これらのシ
ロキサンは塩素などのハロゲンを含まず、精製して得ら
れたものが好ましい。
【0017】一方、互いに異種の金属M1、M2として
は、Ti、Al、Zn、Fe、Sn、In、V、Mg、
Mn、B、Ce、Cu、Ni等であり、特にTi、A
l、Znが好ましい。
【0018】M1、M2の有機金属化合物としては、アル
コキシ金属化合物、金属アシレート化合物、アルキル金
属化合物又は金属キレート化合物などが用いられ、実質
的に塩素を含まないものが好ましい。具体的には、下記
一般式(4) M1(OR7a又はM2(OR7b (4) (式中、OR7はアルコキシ基を示し、メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ
基等の炭素数1〜8のものが挙げられる。a、bは2〜
4の整数である。)で表されるアルコキシ金属化合物、
下記一般式(5) M1(OCOR8a又はM2(OCOR8b (5) (式中、COR8はアシル基を示し、フォルミル基、ア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ヴァレリル
基、キャプロイル基、ヘプタノイル基、オクタノイル基
などが挙げられる。a、bは2〜4の整数である。)で
表される金属アシレート化合物、下記一般式(6) M19 a又はM19 b (6) (式中、R9はアルキル基を示し、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基などの炭素数1
〜8のものが挙げられる。a、bは2〜4の整数であ
る。)で表されるアルキル金属化合物、下記一般式
(7)又は(8) (R10O)p1(OR11OH)q又は(R10O)p2(OR11OH)q (7) (R10O)r1(OR11NH2s又は(R10O)r2(OR11NH2s (8) (式中、OR10はアルコキシ基を示し、メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ
基などの炭素数1〜8のものが挙げられ、R11は炭素数
1〜8、特に1〜6のアルキレン基を示し、メチレン
基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などが挙げ
られる。p、q、r、sは1〜3の整数で、p+q=2
〜4、r+s=2〜4である。)で表される金属キレー
ト化合物が用いられる。
【0019】M1、M2の有機金属化合物は塩素などのハ
ロゲンやイオウを含まず、精製して得られたものがよ
く、これは不純物を実質的に含まず、高純度であること
から、複合酸化物製造用の原料として好適である。
【0020】これらのシロキサン及びM1、M2の有機金
属化合物を完全かつ均一に酸化燃焼させるには、液状で
微細噴霧できるように、M1、M2の有機金属化合物は液
状で使用することが好ましい。固体粉末で燃焼させる
と、燃焼点が不均一になることによる生成微粒子に組成
のばらつきが生じると共に、燃焼が不完全となり、カー
ボンが多く残留するおそれがある。
【0021】ここで、これらのM1、M2の有機金属化合
物は、常温で固体のものはシロキサン又はメタノール、
エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ル、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアル
コールなどのアルコール又はヘキサン、シクロヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
石油スピリット(工業ガソリン)、灯油などの炭化水素
系溶剤に溶かして用いることが好ましい。
【0022】これらのシロキサン、M1、M2の有機金属
化合物は、予め液状で混合し供給するか、又は個別に液
状で供給し、供給ラインの途中に設けたスタティックミ
キサーなどのインラインミキサーで混合してもよい。
【0023】シリカとM1及びM2の金属酸化物の3つの
成分が粒子内に所定の濃度で均一分散した3成分系複合
酸化物がそれぞれの機能を有効に発揮するには、カーボ
ンを除いた酸化物総量基準で、シリカの含有量Aが1〜
99重量%、好ましくは5〜95重量%がよく、M1
金属酸化物の含有量B、M2の金属酸化物の含有量C
が、それぞれ1〜90重量%、好ましくは1〜80重量
%がよい。この場合、A+B+Cは、実質的に100重
量%であり、3成分系複合酸化物の目的とする3成分の
組成比となるように、燃焼後の各成分の生成量を基準に
シロキサンとM1、M2の有機金属化合物を混合、供給す
ればよい。
【0024】これらの原料混合液はバーナーに導入さ
れ、バーナーの先端に取付けられたノズルにより噴霧す
ればよい。液状で噴霧する方法は、噴霧媒体を用いる方
法、液体自身の圧力による方法、遠心力による方法のい
ずれでもよい。噴霧媒体を用いる方法においては、噴霧
媒体として空気、窒素などの不活性ガス又はスチームな
どの噴霧媒体を用いる方法があるが、加水分解し易い性
質の有機金属化合物を用いる場合は、噴霧媒体に除湿さ
れた圧縮空気又は窒素などの不活性ガスを用いることが
好ましい。噴霧液滴を完全に蒸発、熱分解して燃焼させ
るには微細にすることがよく、100μm以下、好まし
くは50μm以下がよい。このため、シロキサン、
1、M2の有機金属化合物の原料混合液の粘度は、25
℃において500cs以下、好ましくは200cs以下
がよい。
【0025】噴霧されたシロキサンとM1、M2の有機金
属化合物の液滴は、助燃ガスの補助火炎及び自己燃焼火
炎により熱を受け、液滴の蒸発又は熱分解を伴いながら
酸化燃焼し、シロキサンからシリカが、M1、M2の有機
金属化合物からM1の金属酸化物、M2の金属酸化物が同
時に気相中で生成し、合体、融合するため、シリカとM
1の金属酸化物、M2の金属酸化物の3成分が均一に分
散、複合化された3成分系球状複合酸化物微粒子が得ら
れる。
【0026】燃焼により生成したシリカ及びM1、M2
金属酸化物の核粒子は、火炎の温度と火炎中での生成核
粒子の濃度、火炎内での滞留時間の影響を受け、合体成
長し、最終の粒子径が決定される。バーナーから導入さ
れる支燃性ガス、助燃ガス、原料液の供給量と供給比率
を変えることにより、火炎温度と共に火炎中の生成核粒
子の濃度を調整できる。支燃性ガス、助燃ガスに対する
原料液の供給比率を大きくすると、火炎温度が高くなる
と共に火炎中の生成核粒子の濃度も高くなり、生成する
核粒子同士の衝突確率が高く、合体成長が促進されて粒
子径の大きな複合球状粒子が得られる。原料液の供給比
率を小さくすると、火炎温度が低く、火炎中の生成核粒
子の濃度も低くなり、粒子径の微細な複合球状粒子とな
る。
【0027】粒子を合体成長させるための火炎温度はシ
リカ、M1、M2の金属酸化物の融点が目安となり、これ
らの酸化物の融点以下では核粒子が合体成長し難く、煙
霧状シリカと同様に、粒子径は10nm近くとなるが、
粒子径の制御が困難となる。主な金属酸化物の融点はシ
リカ;1,423℃、酸化チタン;1,640℃、アル
ミナ;2,054℃、酸化亜鉛;1,975℃、酸化
鉄;1,565℃、酸化バナジウム;1,970℃であ
り、火炎温度が3成分系複合酸化物を構成するこれらの
酸化物の融点以上になるように断熱火炎温度を調整すれ
ばよい。
【0028】燃焼熱と過剰酸素(空気)量は火炎温度に
大きな影響を与える。燃焼熱は完全燃焼とした場合、シ
ロキサン、M1、M2の有機金属化合物及び助燃ガスの種
類と供給量で決定される。シリカ源となるシロキサンの
燃焼熱は、例えば直鎖状のヘキサメチルジシロキサンで
1,389kcal/mol、8,550kcal/k
g、環状のオクタメチルシクロテトラシロキサンで1,
974kcal/mol、6,650kcal/kgで
あり、大きな燃焼熱が得られ、エネルギー効率が優れて
いる。また、M1、M2の有機金属化合物の燃焼熱は、例
えば有機チタン化合物では、テトライソプロポキシチタ
ンで1,623kcal/mol、5,710kcal
/kg、チタンアセチルアセトナート(ジイソプロポキ
シビスアセルアセトナートで2,112kcal/mo
l、5,800kcal/kg、有機アルミニウム化合
物では、テトライソプロポキシアルミニウムで1,36
6kcal/mol、6,685kcal/kg、有機
亜鉛化合物では、ジイソプロポキシ亜鉛で889kca
l/mol、4,842kcal/kg、オクチル酸亜
鉛で2,080kcal/mol、5,912kcal
/kgなどであり、大きな燃焼熱が得られ、シロキサン
とM1、M2の有機金属化合物を同時に燃焼させることに
より、熱エネルギー効率のよい燃焼火炎が形成され、生
成粒子の合体成長及び球状化が促進される。
【0029】シロキサンとM1、M2の有機金属化合物の
燃焼を安定に保ち、完全燃焼させるために、助燃ガスを
用いることにより補助火炎を形成する。ここで、助燃ガ
スとしては燃焼後に残渣の残らないものであればよく、
例えば水素、又はメタン、プロパン、ブタンなどの炭化
水素ガスのいずれでもよく、特に制限はない。但し、助
燃ガスが多いと燃焼熱は増えるものの、燃焼により副生
する二酸化炭素、水蒸気などにより燃焼排ガスが増加
し、火炎中の酸化物の生成核粒子の濃度が減少するた
め、助燃ガスの使用量は原料のシロキサンとM1、M2
有機金属化合物を合計した原料1モル当り、2モル以
下、好ましくは0.1〜1.5モルが好ましい。
【0030】また、燃焼時に添加する支燃性ガスは、酸
素、又は空気のような酸素含有ガスのいずれでもよい
が、正味の酸素量が不足するとシロキサン、M1、M2
有機金属化合物、補助火炎に用いる助燃ガスの燃焼が不
完全となり、製品中にカーボン分が残留し、一方、支燃
性ガスが理論量より多くなると、火炎中のシリカや
1、M2の酸化物濃度が減少すると共に火炎温度が低下
し、生成粒子の合体成長が抑制される傾向があり、更に
大過剰の支燃性ガスを供給するとシロキサンやM1、M2
の有機金属化合物の燃焼が不完全となり、排気系の粉末
捕集設備の負荷が増え、過大となることから好ましくな
い。また、火炎温度を高くするには支燃性ガスを酸素と
し、理論量の酸素を供給することにより最も高い火炎温
度が得られるが、燃焼が不完全となり易く、完全燃焼に
は少し過剰の酸素が必要である。よって、バーナーから
供給する支燃性ガスは、燃焼に必要な理論酸素量の1.
0〜4.0倍モル、好ましくは1.1〜3.0倍モルの
酸素を含めばよい。また、支燃性ガスはバーナーから供
給する以外にバーナーに沿って外気を取り込み、補って
もよい。
【0031】本発明で使用されるシリカとM1、M2の酸
化物からなる非晶質球状の3成分系複合酸化物微粒子
は、粒子径が10nmより小さいと凝集が生じ易くな
り、現像剤の流動性、ケーキング性、定着性が得られ
ず、粒子径が500nmより大きいと感光体の変性、削
れ、トナーへの付着性の低下の問題が起こるため、粒子
径は10〜500nmであることが必要とされ、より好
ましくは20〜400nmである。燃焼により生成する
シリカ、M1、M2の酸化物からなる非晶質球状の3成分
系複合酸化物微粒子の粒子径は、火炎温度、火炎中のシ
リカ、M1、M2の酸化物の生成核粒子の濃度により調整
できる。このほか、燃焼炉の壁への粉の付着を防止する
ため、又は燃焼後の排ガスを冷却するために空気や窒素
などの不活性ガスを導入することについての制限はな
い。
【0032】炉は排気側に設けられたブロワーなどの排
風機で吸引排気され、負圧で運転される。燃焼により得
られた3成分系複合酸化物微粒子は排ガスに同伴され、
排気途中に設けられたサイクロン、気流分級機、バグフ
ィルターなどにより分離捕集され、回収される。排ガス
は排風機で排気される。シロキサン及びM1、M2の有機
金属化合物は塩素などのハロゲンを含まないため、燃焼
により塩化水素などの酸性の腐食性ガスが副生せず、炉
材及び煙道配管、捕集器、回収器、排風機などに特殊な
材質を必要とせず、排ガスの処理設備も不要となる利点
がある。
【0033】このようにして得られたシリカとM1、M2
の酸化物からなる非晶質球状の3成分系複合酸化物微粒
子は、実質的に塩素を含まず、粒子径が10〜500n
m、カーボンを除く酸化物基準でのシリカの含有量Aが
1〜99重量%、M1酸化物の含有量Bが1〜90重量
%、M2酸化物の含有量Cが1〜90重量%含まれ、A
+B+C≒100であり、粒子の短径と長径との比から
求めた球形度が0.8以上(即ち0.8〜1)、好まし
くは0.85以上(即ち0.85〜1)であるシリカ及
び2種類の金属酸化物からなる非晶質球状の3成分系複
合酸化物微粒子となる。
【0034】なお、シリカ以外の第2成分、第3成分の
1、M2の金属酸化物としては、酸化チタン、アルミ
ナ、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化スズ、酸化インジウム、酸
化バナジウム、酸化マグネシウム、酸化マンガン、酸化
ホウ素、酸化セリウム、酸化銅、酸化ニッケルから選ば
れるものであることが好ましい。
【0035】本発明で使用されるシリカと2種の金属M
1、M2の酸化物の球状複合酸化物微粒子は、温度及び湿
度による帯電量の変化をなくすため、その表面に下記式
(1) R1 x2 y3 zSiO[4-(x+y+z)]/2 (1) (式中、R1、R2、R3は互いに同一又は異種の炭素数
1〜6の非置換又は置換1価炭化水素基を示し、x、
y、zは0〜3の整数で、x+y+z=1〜3であ
る。)で示される単位を導入した疎水化微粒子であるこ
とが好ましい。
【0036】ここで、R1、R2、R3は、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ビニル基、
アリル基等が挙げられ、特にメチル基が好ましい。この
式(1)の単位の導入は、公知のシリカ微粉末の表面改
質方法に従って行えばよい。即ち、例えば一般式R1 3
iNHSiR1 3で示されるシラザン化合物を水の存在下
において、気相、液相あるいは固相で50〜400℃で
加熱し、過剰のシラザン化合物を除去することにより行
うことができる。
【0037】一般式R1 3SiNHSiR1 3で示されるシ
ラザン化合物としては、例えばヘキサメチルジシラザ
ン、ヘキサエチルジシラザン、ヘキサプロピルジシラザ
ン、ヘキサブチルジシラザン、ヘキサペンチルジシラザ
ン、ヘキサヘキシルジシラザン、ヘキサシクロヘキシル
ジシラザン、ヘキサフェニルジシラザン、ジビニルテト
ラメチルジシラザン等が挙げられ、特に改質後の疎水性
とその除去の容易さからヘキサメチルジシラザンが好ま
しい。
【0038】本発明の静電苛像現像剤は、トナー粒子に
上記の3成分系複合酸化物微粒子を添加することによっ
て得られるが、この複合酸化物微粒子の配合量はトナー
100重量部に対して0.01重量部より少ないとトナ
ーの流動性が不十分となるし、20重量部より多いと帯
電性に悪影響を及ぼすため、3成分系複合酸化物微粒子
の配合量はトナー100重量部に対して0.01〜20
重量部の範囲が好ましく、より好ましくは0.1〜10
重量部である。また、必要に応じ、帯電制御剤、離型
剤、ワックス等の添加剤を配合することもできる。
【0039】この混合方法は任意の方法で行えばよく、
例えばV型、二重円錐型の容器回転型混合機、リボン
型、スクリュー型の撹拌羽根付き混合機、高速剪断流動
混合機、ボールミル等によって行うことができるが、こ
の複合酸化物微粒子はトナー粒子表面に付着していて
も、融着されていてもよい。
【0040】本発明のシリカとM1、M2の酸化物からな
る3成分系球状複合酸化物微粒子を添加した静電苛像現
像剤は、一成分現像剤として使用できるが、それをキャ
リアと混合して2成分現像剤としても使用できる。2成
分現像剤として使用する場合においては、3成分系球状
複合酸化物微粒子は予めトナーに添加せず、トナーとキ
ャリアの混合時に添加してトナーの表面被覆を行っても
よい。キャリアは、平均粒子径がトナーの粒子径とほぼ
同じか、又は300μmまでの粒子であり、これには
鉄、ニッケル、コバルト、酸化鉄、フェライト、ガラス
ビーズ、粒状シリコンなどの公知のものが例示される
が、これらはその表面をフッ素樹脂、アクリル樹脂、シ
リコーン樹脂などでコーティングされたものであっても
よい。
【0041】本発明の静電苛像現像剤は、感光体あるい
は静電記録体に形成された静電潜像の現像に用いること
ができる。即ち、セレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、
無定形シリコンなどの無機光導電材料、フタロシアニン
顔料、ビスアゾ顔料などの有機光導電材料からなる感光
体に、電子写真的に静電潜像を形成するか、あるいはポ
リエチレンテレフタレートのような誘導体を有する静電
記録体に針状電極などで静電潜像を形成し、磁気ブラシ
法、カスケード法、タッチダウン法などの現像方法によ
って静電潜像に本発明の静電苛像現像剤を付着させてト
ナーを付着させる。このトナー像は紙などの転写剤に転
写後、定着して複写物とされるが、感光体などの表面に
残留するトナーはブレード法、ブラシ法、ウエブ法、ロ
ール法などの方法でクリーニングすることができる。
【0042】次に、本発明によるシリカとM1、M2の酸
化物からなる3成分系複合酸化物微粒子の製造方法に使
用される反応装置を添付の図面に従い、説明する。図1
はこの製造装置の模式的縦断面図を示したものであり、
シロキサンとM1、M2の有機金属化合物を混合した原料
液をバーナーに導入し、噴霧燃焼する方法である。
【0043】図1において、シロキサン1と有機金属化
合物(M1)2及び有機金属化合物(M2)3の混合液
が、加圧された原料混合液タンク4から、導入管5の途
中に設けられた流量制御計6で流量制御され、噴霧ノズ
ルが取り付けられたバーナー7に導かれる。シロキサン
1と有機金属化合物(M1)2と有機金属化合物(M2
3の混合液は竪型燃焼炉8の内部に噴霧され、補助火炎
により着火し、燃焼火炎9が形成される。燃焼により生
成したシリカとM1、M2の酸化物からなる3成分系複合
酸化物微粒子は排ガスと共に煙道10で冷却され、気流
分級機11及びバグフィルター13で分離され、回収器
12、14に捕集される。排ガスは排風機15により排
気される。
【0044】なお、図1はシロキサンと2種類の有機金
属化合物を予め混合し、供給する方法の例であるが、各
々の原料を個々に供給し供給途中でスタティックミキサ
ー、又はインラインミキサーにより混合してもよい。
【0045】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0046】[実施例1〜7]シロキサンとしてヘキサ
メチルジシロキサン又はオクタメチルシクロテトラシロ
キサンの1種類を、有機金属化合物としてテトライソプ
ロポキシチタン(無色液体)、トリsec−ブトキシア
ルミニウム(淡黄色液体)、オクチル酸亜鉛(白色固
体)の65重量%石油スピリット溶液から2種類を選択
し、計3種類を所定の濃度で混合し、原料液を調整し
た。この原料液を室温下、図1の竪型燃焼炉8の頂部に
設けられたバーナー7に供給し、バーナー7先端部に取
り付けられた噴霧ノズルにおいて噴霧媒体の窒素により
微細液滴に噴霧し、助燃ガスのプロパンガスの燃焼によ
る補助火炎により燃焼させた。支燃性ガスとしてバーナ
ー7の異なる供給口から酸素と空気を供給した。このと
きのシロキサンとM1、M2の有機金属化合物の混合組成
と原料混合液、プロパンガス、酸素、空気、噴霧窒素の
供給量を表1に記載する。燃焼により生成したシリカ及
びM1、M2の酸化物からなる3成分系複合酸化物微粒子
は排ガスと共に煙道10で冷却され、気流分級機11及
びバグフィルター13で分離され、回収器12、14に
捕集される。排ガスは排風機15により排気される。
【0047】この3成分系複合酸化物微粒子500gを
5リットルの加熱、冷却用ジャケット付き高速撹拌混合
機に仕込み、500r.p.m.で撹拌しながら、密閉
下で純水25gを噴霧供給し、その後撹拌を10分継続
した。続いて、ヘキサメチルジシラザンを25g添加
し、密閉下で撹拌を60分行い、その後、撹拌加熱し、
150℃で窒素を通気しながら生成したアンモニアガス
及び残存する処理剤を除去し、疎水化された3成分系複
合酸化物微粒子を得た。
【0048】得られた疎水化3成分系複合酸化物微粒子
をX線回折分析したが、いずれも結晶質は認められず、
非晶質であった。粒子径は電子顕微鏡(SEM)で測定
し、得られた写真から粒子形状を解析装置ルーゼックス
F(ニレコ社製)で測定した結果、粒子は全て短径と長
径の比で表した球形度が0.85以上の球状であった。
粒子径の測定結果を表1に示す。また、不純物の塩素分
はイオンクロマトグラフィーで測定したが、0.1pp
m未満であった。
【0049】次に、Tg60℃、軟化点110℃のポリ
エステル樹脂96重量部と色材としてカーミン6BCを
4重量部添加し、溶融混練り、粉砕、分級後、平均粒子
径7μmのトナーを得た。このトナー40gに上記疎水
化球状複合酸化物微粒子1gをサンプルミルにて混合
し、現像剤とした。得られた現像剤の流動性、クリーニ
ング性及び帯電量の安定性の評価結果を表1に示す。
【0050】[比較例1]実施例1で作成した3成分系
複合酸化物の組成と同じ比率で、実施例と同様にして疎
水化処理したシリカ、酸化チタン、アルミナの微粉末を
個々に配合し、トナーへの添加量を実施例1と同様にし
て現像剤を作成した。現像剤の流動性、クリーニング性
及び帯電量の安定性の評価結果を表2に示す。
【0051】<流動性の評価方法>凝集度を測定し、流
動性を評価した。測定機としてマルチテスター((株)
セイシン企業製)を用いた。即ち、現像剤3gを上から
篩い目開きが250μm、150μm、75μmの篩い
を順に上から重ね、測定ユニットの上に置き、振幅1m
mで60秒間振動させ、上記の上、中、下の篩いに残留
した粉末重量がそれぞれW1(g),W2(g),W
3(g)のときの凝集度は次式により求められる。凝集
度は6%未満がよいとされる。 凝集度(%)=(W1+W2×0.6+W3×0.2)×
100/3
【0052】<クリーニング性の評価方法>有機感光体
を用いたプリンターに現像剤と50μmのフェライトコ
アにパーフロロアルキルアクリレート樹脂とアクリル樹
脂をコートしたキャリアを現像剤100重量部に対し8
重量部の割合で混合し、2成分現像剤を調整した。2成
分現像機に該2成分現像剤をスタート剤とし、現像剤を
補充剤として10,000枚のプリントテストを実施し
た。このとき、感光体への現像剤の付着は、全ベタ画像
での白抜けとして感知した。
【0053】<帯電量安定性の評価方法>前記実施例の
1成分現像剤を1成分現像機に充填し、10,000枚
のプリントテストを行い、普通紙に転写、定着した画像
について、そのカブリレベルを色差計で測定した。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【発明の効果】本発明の静電苛像現像剤は、流動性、ク
リーニング性に優れ、帯電量が均一かつ安定したもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合酸化物微粒子の製造に用いる
反応装置の一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 シロキサン 2 有機金属化合物(M1) 3 有機金属化合物(M2) 4 原料混合液タンク 5 導入管 6 流量制御計 7 バーナー 8 竪型燃焼炉 9 燃焼火炎 10 煙道 11 気流分級機 12 回収器 13 バグフィルター 14 回収器 15 排風機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 進 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社群馬事業所内 Fターム(参考) 2H005 AA08 AB02 CA26 CB03 CB07 CB13 EA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シロキサンとケイ素を含まない異種金属
    1、M2の2種類の有機金属化合物とを同時に火炎中で
    噴霧燃焼して得られ、実質的に塩素を含まず、粒子径が
    10〜500nm、カーボンを除く酸化物基準でのシリ
    カの含有量Aが1〜99重量%、M1酸化物の含有量B
    が1〜90重量%、M2酸化物の含有量Cが1〜90重
    量%含まれ、A+B+Cが実質的に100重量%である
    非晶質球状の3成分系複合酸化物微粒子を含有すること
    を特徴とする静電苛像現像剤。
  2. 【請求項2】 シリカ以外の第2成分、第3成分の
    1、M2の金属酸化物が、酸化チタン、アルミナ、酸化
    亜鉛、酸化鉄、酸化スズ、酸化インジウム、酸化バナジ
    ウム、酸化マグネシウム、酸化マンガン、酸化ホウ素、
    酸化セリウム、酸化銅、酸化ニッケルから選ばれるもの
    であることを特徴とする請求項1記載の静電苛像現像
    剤。
  3. 【請求項3】 2種類の有機金属化合物が、金属M1
    2のアルコキシ化合物、アシレート化合物、アルキル
    化合物又はキレート化合物であることを特徴とする請求
    項1又は2記載の静電苛像現像剤。
  4. 【請求項4】 複合酸化物微粒子が、表面に下記式
    (1) R1 x2 y3 zSiO[4-(x+y+z)]/2 (1) (式中、R1、R2、R3は互いに同一又は異種の炭素数
    1〜6の非置換又は置換1価炭化水素基を示し、x、
    y、zは0〜3の整数で、x+y+z=1〜3であ
    る。)で示される単位を導入した疎水化微粒子であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の静
    電苛像現像剤。
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