JPH0257587B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0257587B2
JPH0257587B2 JP4814483A JP4814483A JPH0257587B2 JP H0257587 B2 JPH0257587 B2 JP H0257587B2 JP 4814483 A JP4814483 A JP 4814483A JP 4814483 A JP4814483 A JP 4814483A JP H0257587 B2 JPH0257587 B2 JP H0257587B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
group
formula
alkyl group
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4814483A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59172549A (ja
Inventor
Shuji Imazeki
Akio Kobi
Mikio Sato
Masaharu Kaneko
Tetsuo Ozawa
Tomio Yoneyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4814483A priority Critical patent/JPS59172549A/ja
Priority to DE8484103132T priority patent/DE3485232D1/de
Priority to EP84103132A priority patent/EP0120463B1/en
Priority to US06/592,255 priority patent/US4610804A/en
Publication of JPS59172549A publication Critical patent/JPS59172549A/ja
Publication of JPH0257587B2 publication Critical patent/JPH0257587B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は特定のアントラキノン系色素及び液晶
組成物に関する。詳しくは、色素を含む液晶組成
物を対向する二枚の電極板間に介在させ、液晶の
ゲスト・ホスト効果を利用して良好なカラー表示
を可能にした電気光学素子に用いる液晶組成物に
関する。 多色性色素と呼ばれる色素は大きく2つの種類
に分けることができる。第一の種類は、可視光の
吸収遷移モーメントの方向が分子の長軸方向と殆
ど平行であり、ゲスト分子として、ホストである
液晶中に溶解したとき色素分子長軸が液晶分子軸
の配列方向と同方向に配列する性質をもつた色素
である。このような色素は平行二色性を有する多
色性色素(またはP型色素)と呼ばれる。第二の
種類は、可視光の吸収遷移モーメントの方向は平
行二色性色素の場合とは異なり分子の長軸方向に
対して殆ど垂直であるが、ゲスト分子として液晶
中に溶解したときには平行二色性色素の場合と同
様に、色素分子長軸が液晶分子軸の配列方向と同
方向に配列する性質を持つた色素である。このよ
うな色素は垂直二色性を有する多色性色素(また
はN型色素)と呼ばれる。本発明はこのうち第1
のもの、すなわち平行二色性を有する多色性色素
及びこれを含有する液晶組成物に関する。 多色性色素の特徴は、色素分子の吸収遷移モー
メントと光の電気ベクトルとの相対的な方向に応
じて光の吸収強度が決まるという点にある。すな
わち、吸収遷移モーメントの方向が光の電気ベク
トルに対して平行になつたときが最も吸収強度が
大きく、垂直になつたときが最も吸収強度が小さ
い。 このような多色性色素を含むネマチツク液晶、
コレステリツク液晶またはスメクチツク液晶を対
向する二枚の電極板間に介在させ、これに電圧を
印加すれば液晶の誘電特性や流動特性等に基づい
て、液晶分子は擾乱運動を起こしたり、あるいは
電場方向に揃つた分子配列をしたりする。このと
き多色性色素分子も液晶分子と伴に運動を起すの
で、多色性色素分子の吸収遷移モーメントと入射
光との相対的な方向に変化がひき起こされること
になり、結果的に液晶表示装置の光吸収特性に変
化が生じることになる。このような現象は「ゲス
ト・ホスト効果」として広く知られており、この
効果を利用して、電気的制御によるカラー表示装
置を構成することができる。(“Guest−Host
Interaction in Nematic Liquid Crystals:A
New Electro−Optic Effects”G.H.Heilmeier
and L.A.Zanoni、Applied Physics Letters、第
13巻、91ページ(1968年)参照。) 例えば、平行二色性を有する多色性色素を含み
かつ、誘電異方性が正であるネマチツク液晶を液
晶と接する面をホモジニアス配向処理を施し、互
いに平行に対向させた二枚の透明電極板間に介在
させると、液晶分子はその分子長軸が電極面に平
行かつ一定方向に配列するホモジニアス配向と呼
ばれる配向を形成する(第1図参照)。このとき
液晶中に溶解している多色性色素分子5も、その
長軸が電極面に平行かつ一定方向に配列する。こ
のような配列状態をとつているゲスト・ホスト物
質中を、電極面に垂直な方向に進行し、かつ、偏
光板8によつて液晶の配向方向と同方向に偏光さ
せた白色光6が伝播すると、その電気ベクトルは
多色性色素分子長軸と平行になるので、特定の波
長領域が多色性色素分子によつて特に強く吸収さ
れ、結果としてゲスト・ホスト物質は強い着色状
態をとる。次にこのような配列をとつている液晶
物質に、前記透明電極板を通じて電界を加える
と、ホスト液晶の誘電異方性が正であるので、ホ
スト液晶分子4およびゲストの多色性色素分子は
その長軸が電極面に垂直に配列したホメオトロピ
ツク配向をとる。(第2図参照。)このとき多色性
色素分子の長軸は入射白色偏光6の電気ベクトル
に垂直になるので、入射光は多色性色素分子によ
つて殆ど吸収されず、ゲスト・ホスト物質は弱く
着色した状態に見える。このような強い着色状態
および弱い着色状態の差を利用して、電気的な駆
動による表示が可能になる。 上記のようなゲスト・ホスト効果を利用した液
晶表示にゲストとして用いる多色性色素にはホ
スト液晶中での高いオーダー・パラメーター目
的に応じた任意の色相ホスト液晶に対する十分
な溶解度高い安定性(光安定性、熱安定性、電
気的安定性)などの性能が要求される。 このうちのオーダー・パラメーター(通常、
記号Sで表わす)は、ホスト液晶分子の配向方向
に対する色素分子吸収軸の平行度を表わし、次の
ように定義される。 S=2/1(32−1) 式中、cos2θの項は時間平均されており、θは
色素分子吸収軸とホスト液晶分子の配向方向とが
なす角度である。多色性色素分子のオーダー・パ
ラメーターSは実験的には次式から求められる。 S=A−A⊥/2A⊥+A ここでAおよびA⊥は、それぞれ液晶の配向
方向に対して平行および垂直に偏光した光に対す
る色素の吸光度である。 オーダー・パラメーターSは具体的にはゲス
ト・ホスト型液晶素子の表示コントラストを支配
する量であり、平行二色性を有する多色性色素の
場合には、その値が理論上の最大値である1に近
づく程、白ぬけ部分の残色度が減少し、明るくコ
ントラストの大きい鮮明な表示が可能となる。 の色相については、表示情報量の増大、デザ
イン自由度の増大、装飾性の向上といつた表示の
カラー化の目的上、選択できる色相範囲ができる
だけ広いことが必要である。基本的にはイエロ
ー、マゼンタ、シアンの3原色を得ればこれらの
減法混色によりすべての色相が実現できる。従つ
て色相的にはイエロー、マゼンタ、シアンの3原
色が重要になる。 本発明の目的は上記、、の要求性能をす
べて満足する多色性色素及びこれを含む液晶組成
物を提供することにある。 多色性色素の分子構造と諸特性との関係につい
てはまだ十分究明されておらず、希望する色相に
おいて上記の要求性能をすべて満足する多色性色
素を選択することは困難な作業であり、公知の材
料から類推、選択することは容易ではない。 本発明者等はかかる従来技術に鑑み、鋭意検討
を進めた結果、オーダー・パラメーター、溶解
性、安定性等の優れたアントラキノン系色素を見
い出し、本発明を完成させることが出来た。 すなわち、本発明の特徴は、下記一般式〔〕
及び〔〕、 {一般式〔〕中、R1は水素原子、炭素数4以
下のアルキル基、シクロヘキシル基またはフエニ
ル基を示し、R2は炭素数3以下のアルコキシ基
で置換されていてもよい炭素数1〜9のアルキル
基、炭素数1〜9のアルコキシ基、
【式】
【式】 〔R6は炭素数1〜9のアルキル基を示す。〕、
【式】
【式】 〔R7は炭素数1〜9のアルコキシ基を示す。
【式】
【式】ハロゲ ン原子又はジメチルアミノ基を示す。mは1又は
2を示す。但し、mが2の場合、R2の少なくと
も一方は炭素数1〜9のアルキル基を表わす。
R3は炭素数4以下のアルコキシ基で置換されて
いてもよい炭素数1〜9のアルキル基、
【式】〔R8は炭素数1〜9のアルキ ル基または炭素数3以下のアルキル基で置換され
ていてもよいシクロヘキシル基を示す〕、
【式】〔R9は炭素数1〜9のアルキル 基を示す。〕、または
【式】〔R10は炭 素数4以下のアルコキシ基で置換された炭素数1
〜9のアルキル基、
【式】
【式】
【式】 〔R11は炭素数1〜9のアルキル基を示す。〕また
はハロゲン原子を示す。〕を示す。 一般式〔〕中、R4は炭素数1〜9のアルキ
ル基を示し、R5は、
【式】〔R12は炭 素数1〜9のアルキル基を示す〕または
【式】〔R13は炭素数1〜9のアルコ キシ基を示す。〕を示す。}で表わされるアントラ
キノン系色素及び該アントラキノン系色素を含有
することを特徴とする液晶組成物に存する。 本発明におけるアントラキノン系色素は、前記
一般式〔〕で表わされる。本発明のアントラキ
ノン系色素はホスト液晶に対する溶解性において
好ましい結果を与える。また該色素は良好なオー
ダー・パラメーターを示し、優れたコントラスト
の表示が得られる。 一般式〔〕において、R1で表わされる置換
基の具体例としては、水素原子;メチル基、エチ
ル基、n−、iso−プロピル基、n−、iso−、
sec−、tert−ブチル基等の炭素数4以下のアル
キル基、シクロヘキシル基又はフエニル基が挙げ
られる。 また、
【式】で表わされる置換基 の具体例としては、2−、3−、4−メチルフエ
ノキシ基、2−、3−、4−メトキシフエノキシ
基、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、
3,4−、3,5−ジメチルフエノキシ基、2
−、3−、4−エチルフエノキシ基、2−、3
−、4−エトキシフエノキシ基、2−n−、3−
iso−、4−n−、4−iso−プロピルフエノキシ
基、4−n−プロポキシフエノキシ基、4−n
−、2−sec−、4−sec−ブチルフエノキシ基、
3−n−、4−n−ブトキシフエノキシ基、4−
n−ペンチルフエノキシ基、4−n−ペンチルオ
キシフエノキシ基、4−n−ヘキシルフエノキシ
基、4−n−ヘキシルオキシフエノキシ基、4−
n−ヘプチルフエノキシ基、4−n−ヘプチルオ
キシフエノキシ基、4−n−オクチルフエノキシ
基、4−n−オクチルオキシフエノキシ基、4−
n−ノニルフエノキシ基、2−、3−、4−クロ
ロフエノキシ基、4−クロロ−3−メチルフエノ
キシ基、2−、3−、4−ブロモフエノキシ基、
4−ヨードフエノキシ基、2−、3−、4−フル
オロフエノキシ基、4−エトキシメチルフエノキ
シ基、4−n−プロポキシメチルフエノキシ基、
N,N−ジメチル−3−アミノフエノキシ基、p
−(トランス−4−n−プロピルシクロヘキシル)
フエノキシ基、p−(トランス−4−n−ペンチ
ルシクロヘキシル)フエノキシ基、p−(トラン
ス−4−n−ヘプチルシクロヘキシル)フエノキ
シ基、p−(p−エトキシフエニル)フエノキシ
基、p−(p′−n−ペンチルオキシフエニル)フ
エノキシ基、p−フエノキシフエノキシ基、p−
ベンジルフエノキシ基、p−(p′−n−ブトキシ
ベンジルオキシ)フエノキシ基、p−(p′−n−
ヘプチルオキシベンジルオキシ)フエノキシ基、
p−(トランス−4−n−プロピルシクロヘキシ
ルメトキシ)フエノキシ基、p−(トランス−4
−n−ペンチルシクロヘキシルメトキシ)フエノ
キシ基、p−(トランス−4−n−ヘプチルシク
ロヘキシルメトキシ)フエノキシ基等を挙げるこ
とが出来る。 R3で表わされる置換基の具体例としてはメチ
ル基、エチル基、n−、iso−プロピル基、n−、
iso−、sec−ブチル基、n−アミル基、n−ヘキ
シル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−
ノニル基等の炭素数1〜9のアルキル基;2−メ
トキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−n
−プロポキシエチル基、2−n−ブトキシエチル
基等の炭素数4以下のアルコキシ基で置換された
炭素数1〜9のアルキル基;トランス−4−メチ
ルシクロヘキシル基、トランス−4−エチルシク
ロヘキシル基、トランス−4−n−プロピルシク
ロヘキシル基、トランス−4−n−ブチルシクロ
ヘキシル基、トランス−4−tert−ブチルシクロ
ヘキシル基、トランス−4−n−ペンチルシクロ
ヘキシル基、トランス−4−n−ヘキシルシクロ
ヘキシル基、トランス−4−n−ヘプチルシクロ
ヘキシル基、トランス−4−n−オクチルシクロ
ヘキシル基、トランス−4−シクロヘキシルシク
ロヘキシル基、トランス−トランス−4−n−プ
ロピルシクロヘキシルシクロヘキシル基、2−、
3−、4−メチルフエニル基、2−、3−、4−
エチルフエニル基、2−n−、3−iso−、4−
n−、4−iso−プロピルフエニル基、4−n−、
2−sec−、4−sec−ブチルフエニル基、4−n
−ペンチルフエニル基、4−n−ヘキシルフエニ
ル基、4−n−ヘプチルフエニル基、4−n−オ
クチルフエニル基、4−n−ノニルフエニル基、
4−クロロフエニル基、4−ブロモフエニル基、
4−ヨードフエニル基、4−フルオロフエニル
基、4−エトキシメチルフエニル基、4−n−プ
ロポキシメチルフエニル基、p−(トランス−4
−n−プロピルシクロヘキシル)フエニル基、p
−(トランス−4−n−ペンチルシクロヘキシル)
フエニル基、p−(トランス−4−n−ヘプチル
シクロヘキシル)フエニル基、p−(p′−n−プ
ロピルフエニル)フエニル基、p−(p′−n−ペ
ンチルフエニル)フエニル基、p−(トランス−
4−n−プロピルシクロヘキシルメトキシ)フエ
ニル基、p−(トランス−4−n−ペンチルシク
ロヘキシルメトキシ)フエニル基、p−(トラン
ス−4−n−ヘプチルシクロヘキシルメトキシ)
フエニル基を挙げることが出来る。 一般式〔〕において、R4及びR12で表わされ
る炭素数1〜9のアルキル基としては、R3が炭
素数1〜9のアルキル基の場合に例示したような
基が挙げられる。 R13で表わされる炭素数1〜9のアルコキシ基
としては、これら、R4やR12で表わされる炭素数
1〜9のアルキル基に対応するアルコキシ基が挙
げられる。 本発明において、前記一般式〔〕及び下記一
般式〔〕で表わされるものが好適である。 {一般式〔〕中、R14は炭素数3以下のアルコ
キシ基で置換されていてもよい炭素数1〜9のア
ルキル基、炭素数1〜9のアルコキシ基、
【式】または
【式】(但し R6及びR7は前記一般式〔〕のR6及びR7と同じ
意味を有す。)を示し、R3及びmは前記一般式
〔〕のR3及びmと同じ意味を有す。} 更には前記一般式〔〕及び下記一般式〔〕
で示される色素が特に好適である。 {一般式〔〕中、R15は炭素数3以下のアルコ
キシ基で置換されていてもよい炭素数1〜9のア
ルキル基又は炭素数1〜9のアルコキシ基を示
し、R16
【式】または
【式】(R17は炭素数1〜9のアルキ ル基を示す。)を示し、mは前記一般式〔〕と
同じ意味を有す。} 前記一般式〔〕で示されるアントラキノン系
色素は例えば次のルートにより合成することが出
来る。 上記、一般式〔〕、〔〕〜〔XII〕における
R1、R2、R3及びmは前記と同義を示す。また、
上記ルート中、〔〕を合成する行程において、
6位および7位カルボン酸の両異性体が生成す
る。従つて、目的の一般式〔〕の色素において
も6位および7位カルボン酸エステルの両異性体
が生成する。これら、両異性体は混合物のまま使
用してもよいし、カラムクロマトグラフイーまた
は再結晶等で分離し、単体で使用してもよい。ま
た、一般式〔〕において両異性体を単離し原料
とすればそれぞれ単体の一般式〔〕を得ること
が出来る。 本発明で用いるネマチツク液晶としては、動作
温度範囲でネマチツク状態を示すものであれば、
かなり広い範囲で選択することができる。またこ
のようなネマチツク液晶に後述の旋光性物質を加
えることにより、コレステリツク状態をとらせる
ことができる。ネマチツク液晶の例としては第1
表に示される物質、あるいはこれらの誘導体があ
げられる。
【表】
【表】
【表】 上記表中、R′はアルキル基またはアルコキシ
基を、Xはニトロ基、シアノ基、またはハロゲン
原子を表わす。 第1表の液晶はいずれも誘電異方性が正である
が、誘電異方性が負の公知のエステル系、アゾキ
シ系、アゾ系、シツフ系、ピリミジン系、ジエス
テル系あるいはビフエニルエステル系の液晶も、
誘電異方性が正の液晶と混合して、全体として正
の液晶にして用いることができる。また、誘電異
方性が負の液晶でも、適当な素子構成および駆動
法を用いればそのまま使用できることは勿論であ
る。 本発明で用いるホスト液晶物質は第1表に示し
た液晶化合物またはそれらの混合物のいずれでも
よいが、次の4種類の液晶化合物 の混合物として、メルク社からZLI−1132という
商品名で販売されている液晶物質および、次の4
種類の液晶化合物 の混合物として、British Drug House社からE
−7という商品名で販売されている液晶物質が本
発明においては特に有用であることがわかつた。 本発明に用いる旋光性物質としてはカイラルネ
マチツク化合物、例えば、2−メチルブチル基、
3−メチルブトキシ基、3−メチルペンチル基、
3−メチルペントキシ基、4−メチルヘキシル
基、4−メチルヘキトキシ基などの光学活性基を
ネマチツク液晶化合物に導入した化合物がある。
また特開昭51−45546号に示すl−メントール、
d−ボルネオール等のアルコール誘導体、d−シ
ヨウノウ、3−メチルシクロヘキサン等のケトン
誘導体、d−シトロネラ酸、l−シヨウノウ酸等
のカルボン酸誘導体、d−シトロネラール等のア
ルデヒド誘導体、d−リノネン等のアルケン誘導
体、その他のアミン、アミド、ニトリル誘導体な
どの光学活性物質は勿論使用できる。 本発明に使用する素子とは公知の液晶表示用素
子を使用できる。すなわち、一般に少くとも一方
が透明な2枚のガラス基板上に任意のパターンの
透明電極を設け、電極面が対向するように適当な
スペーサーを介して、2枚のガラス基板が平行に
なるように素子を構成したものが用いられる。こ
の場合、スペーサーにより素子のギヤツプが決め
られる。素子ギヤツプとしては3〜100μm、特
に5〜50μmが実用的見地から好ましい。 以下に、本発明の液晶組成物に使用されるシア
ン色系の多色性アントラキノン系色素の例および
これらの色素を用いた液晶組成物について実施例
により具体的に説明する。 実施例 1 1−アミノ−2−ブロモ−4−ヒドロキシアン
トラキノン−6−カルボン酸および1−アミノ−
2−ブロモ−4−ヒドロキシアントラキノン−7
−カルボン酸の約1対1の混合物1.4g、p−n
−ブチルフエノール1.8gおよび炭酸カリウム1.8
gをN−メチルピロリドン50ml中に加え、この混
合物を120〜125℃において7時間加熱撹拌した。
次に60℃〜70℃まで冷却し、混合物を100gの氷
水中に注ぎ、濃塩酸を加え酸性とし、生じた沈殿
を別した。次いで、水で中性となるまで洗浄
し、乾燥して、1−アミノ−2−(p−n−ブチ
ルフエノキシ)−4−ヒドロキシアントラキノン
−6−カルボン酸および1−アミノ−2−(p−
n−ブチルフエノキシ)−4−ヒドロキシアント
ラキノン−7−カルボン酸の混合物1.5gを得た。 上記で得られた混合物1.0g、トランス−4−
n−ブチルシクロヘキサノール1.8g、p−トル
エンスルホン酸0.2gをo−ジクロルベンゼン30
mlに加え110〜115℃で24時間加熱撹拌後、o−ジ
クロルベンゼンを減圧留去し、残渣をシリカゲル
を担体とし、クロロホルムを分離溶媒とするカラ
ムクロマトグラフイーにて精製し、1−アミノ−
2−(p−n−ブチルフエノキシ)−4−ヒドロキ
シアントラキノン−6−カルボン酸トランス−4
−n−ブチルシクロヘキシルエステルと1−アミ
ノ−2−(p−n−ブチルフエノキシ)−4−ヒド
ロキシアントラキノン−7−カルボン酸トランス
−4−n−ブチルシクロヘキシルエステルの1:
1の混合物0.5gを得た。 この混合物の特性を次のようにして調べた。す
なわち、前述のフエニルシクロヘキサン系混合液
晶ZLI−1132に、この混合物を1.10重量パーセン
ト添加し、70℃以上に加熱し、液晶が等方性液体
になつた状態でよくかきまぜた後、放置冷却する
工程を繰返し行ない、色素を溶解した。 このように調製した上記液晶組成物を、透明電
極を有し、液晶と接する面をポリアミド系樹脂を
塗布硬化後ラビングしてホモジニアス配向処理を
施した上下2枚のガラス基板からなる基板間ギヤ
ツプ10μmの素子に封入した。上記配向処理を施
した素子内では電圧無印加のとき上記液晶組成物
は、第1図に示すようなホモジニアス配向状態を
とり、色素分子もホスト液晶に従つて同様の配向
をとる。 このようにして作製したゲスト・ホスト素子の
吸収スペクトルの測定を、液晶分子の配向方向に
対して平行に偏光した光及び垂直に偏光した光の
各々を用いて行ない、これら各偏光に対する色素
の吸光度A及びA⊥と最大吸収波長を求めた。
色素の吸光度を求めるにあたつては、ホスト液晶
およびガラス基板による吸収と、素子の反射損失
に関して補正を行なつた。このようにして求めた
上記各偏光に対する色素の吸光度の値Aおよび
A⊥の値を用いて、前述の式 S=A−A⊥/2A⊥+A からオーダー・パラメーターSの値を算出した。 その結果、上記混合物の可視領域における最大
吸収波長は534nmであり、オーダー・パラメー
ター(S)は0.74であつた。 更に、この混合物は0.45gをシリカゲル(和光
純薬工業製C−200)を担体とし、トルエンを分
離溶媒とするカラムクロマトグラフイーにて分離
精製した。まず、m.p.193〜194℃を有するNo.1a
(フラクシヨンa)の色素0.2gが分離され、次い
でm.p.152〜153℃を有するNo.1b(フラクシヨン
b)の色素0.2gが分離された。これらの色素の
可視領域における最大吸収波長を同様に測定し
た。 すなわち、No.1aの色素を0.39重量パーセント前
述の混合液晶に添加して、液晶組成物を調整し、
基板間ギヤツプ50μmの素子に封入し、吸収スペ
クトルを測定したところ可視領域における最大吸
収波長は第3図に示すように、535nmであり、
最大吸収波長におけるAは1.328、A⊥は0.152
であつた。従つてオーダー・パラメーター(S)
は0.72となる。 また、上記、No.1bの色素を1.05重量パーセント
前述の混合液晶に添加して、液晶組成物を調整
し、基板間ギヤツプ10μmの素子に封入し、同様
に吸収スペクトルを測定したところ可視領域にお
ける最大吸収波長は534nmであり最大吸収波長
におけるAは0.532、A⊥は0.051であつた。従
つてオーダー・パラメーター(S)は0.76とな
る。 実施例 2〜4 実施例1と同様な操作により下記第2表に示す
色素を製造した。混合物及び実施例1と同様な操
作により単離した異性体(フラクシヨンa及びフ
ラクシヨンb)の融点、最大吸収波長およびオー
ダー・パラメーター(S)とともに第2表に示
す。
【表】 なお はトランスシクロヘキシル体を
示す。

実施例 5〜37 実施例1に準じて下記第3表に示す色素を製造
した。その最大吸収波長およびオーダー・パラメ
ーター(S)とともに第3表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図、本発明の実施例素子の電圧無印加状態
の略示的断面図、第2図、本発明の実施例素子の
電圧印加状態の略示的断面図、第3図は、実施例
1におけるNo.1の色素の最大吸収波長を示す。第
4図は、実施例1におけるNo.1bの色素の最大吸
収波長を示す。 1……観察者、2……透明ガラス基板、3……
ホモジニアス配向処理が施された透明電極、4…
…誘電異方性が正であるネマチツク・ホスト液晶
分子、5……多色性色素分子、6……入射白色偏
光、7……入射光の偏光方向、8……偏光板、9
……入射自然白色光。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式〔〕または一般式〔〕で表わ
    されるアントラキノン系色素。 {一般式〔〕中、R1は水素原子、炭素数4以
    下のアルキル基、シクロヘキシル基またはフエニ
    ル基を示し、R2は炭素数3以下のアルコキシ基
    で置換されていてもよい炭素数1〜9のアルキル
    基、炭素数1〜9のアルコキシ基、
    【式】【式】 〔R6は炭素数1〜9のアルキル基を示す。〕、
    【式】【式】 〔R7は炭素数1〜9のアルコキシ基を示す。〕、
    【式】【式】ハロゲ ン原子又はジメチルアミノ基を示す。mは1又は
    2を示す。但し、mが2の場合、R2の少なくと
    も一方は炭素数1〜9のアルキル基を表わす。
    R3は炭素数4以下のアルコキシ基で置換されて
    いてもよい炭素数1〜9のアルキル基、
    【式】〔R8は炭素数1〜9のアルキル 基または炭素数3以下のアルキル基で置換されて
    いてもよいシクロヘキシル基を示す〕、
    【式】〔R9は炭素数1〜9のアルキル 基を示す。〕または【式】〔R10は炭素 数4以下のアルコキシ基で置換された炭素数1〜
    9のアルキル基、【式】 【式】【式】 (R11は炭素数1〜9のアルキル基を示す。)また
    はハロゲン原子を示す。〕を示す。 一般式〔〕中、R4は炭素数1〜9のアルキ
    ル基を示し、R5は、【式】〔R12は炭 数1〜9のアルキル基を示す〕または
    【式】〔R13は炭素数1〜9のアルコ キシ基を示す。〕を示す。} 2 下記一般式〔〕又は一般式〔〕で表わさ
    れる特許請求の範囲第1項記載のアントラキノン
    系色素。 {一般式〔〕中、R14は炭素数3以下のアルコ
    キシ基で置換されていてもよい炭素数1〜9のア
    ルキル基、炭素数1〜9のアルコキシ基、 【式】または【式】(但し R6及びR7は前記一般式〔〕のR6及びR7と同じ
    意味を有す。)を示し、R3及びmは前記一般式
    〔〕のR3及びmと同じ意味を有す。一般式
    〔〕は前記定義に同じ。} 3 下記一般式〔〕又は下記一般式〔〕で表
    わされる特許請求の範囲第1項記載のアントラキ
    ノン系色素。 {一般式〔〕中、R15は炭素数3以下のアルコ
    キシ基で置換されていてもよい炭素数1〜9のア
    ルキル基又は炭素数1〜9のアルコキシ基を示
    し、R16は【式】または 【式】(R17は炭素数1〜9のアルキ ル基を示す。)を示し、mは前記一般式〔〕と
    同じ意味を有す。 一般式〔〕は前記定義に同じ} 4 下記一般式〔〕または一般式〔〕で表わ
    されるアントラキノン系色素を含むことを特徴と
    する液晶組成物。 {一般式〔〕中R1は水素原子、炭素数4以下
    のアルキル基、シクロヘキシル基またはフエニル
    基を示し、R2は炭素数3以下のアルコキシ基で
    置換されていてもよい炭素数1〜9のアルキル
    基、炭素数1〜9のアルコキシ基、
    【式】【式】 〔R6は炭素数1〜9のアルキル基を示す。〕、
    【式】【式】 〔R7は炭素数1〜9のアルコキシ基を示す。〕、
    【式】【式】ハロゲ ン原子又はジメチルアミノ基を示す。mは1又は
    2を示す。但し、mが2の場合、R2の少なくと
    も一方は炭素数1〜9のアルキル基を表わす。
    R3は炭素数4以下のアルコキシ基で置換されて
    いてもよい炭素数1〜9のアルキル基、
    【式】〔R8は炭素数1〜9のアルキル 基または炭素数3以下のアルキル基で置換されて
    いてもよいシクロヘキシル基を示す〕、
    【式】〔R9は炭素数1〜9のアルキル 基を示す。〕または【式】〔R10は炭素 数4以下のアルコキシ基で置換された炭素数1〜
    9のアルキル基、【式】 【式】【式】 (R11は炭素数1〜9のアルキル基を示す。)また
    はハロゲン原子を示す。〕を示す。 一般式〔〕中、R4は炭素数1〜9のアルキ
    ル基を示し、R5は、【式】〔R12は炭 素数1〜9のアルキル基を示す。〕または
    【式】〔R13は炭素数1〜9のアルコ キシ基を示す。〕を示す。}
JP4814483A 1983-03-23 1983-03-23 アントラキノン系色素及び液晶組成物 Granted JPS59172549A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4814483A JPS59172549A (ja) 1983-03-23 1983-03-23 アントラキノン系色素及び液晶組成物
DE8484103132T DE3485232D1 (de) 1983-03-23 1984-03-21 Anthrachinonfarbstoffe und dieselben enthaltende fluessigkristalline zusammensetzungen.
EP84103132A EP0120463B1 (en) 1983-03-23 1984-03-21 Anthraquinone dyes and liquid crystal compositions including the same
US06/592,255 US4610804A (en) 1983-03-23 1984-03-22 Anthraquinone dyes and liquid crystal compositions including the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4814483A JPS59172549A (ja) 1983-03-23 1983-03-23 アントラキノン系色素及び液晶組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59172549A JPS59172549A (ja) 1984-09-29
JPH0257587B2 true JPH0257587B2 (ja) 1990-12-05

Family

ID=12795152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4814483A Granted JPS59172549A (ja) 1983-03-23 1983-03-23 アントラキノン系色素及び液晶組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59172549A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59172549A (ja) 1984-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0080153B1 (en) Pleochroic azo dyes, a liquid crystal composition containing the azo dyes and a display device using the liquid crystal composition
JPH0148306B2 (ja)
JPH0466913B2 (ja)
JPH0517274B2 (ja)
US4507221A (en) Anthraquinone dye and liquid crystal composition containing the same
JPS59133282A (ja) 液晶表示装置用等方性染料
US4530572A (en) Substituted anthraquinone-type isotropic dyes for liquid crystal display devices
JPS64439B2 (ja)
US4528113A (en) Anthraquinone dye and liquid crystal composition containing the dye
JPH0257587B2 (ja)
JPH0363589B2 (ja)
JPS6146032B2 (ja)
JPH0517275B2 (ja)
JPH0472875B2 (ja)
JPH049187B2 (ja)
JPH0147514B2 (ja)
JPH0613704B2 (ja) アゾ系多色性色素を含む液晶組成物
JPS60262858A (ja) 液晶に使用するアゾ系二色性染料、該染料を含む液晶組成物及び表示装置
JPH042626B2 (ja)
JPH049190B2 (ja)
JPH0455236B2 (ja)
JPH045697B2 (ja)
JPH0454714B2 (ja)
JPH0643584B2 (ja) 液晶組成物
JPS6146031B2 (ja)