JPH0148306B2 - - Google Patents

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JPH0148306B2
JPH0148306B2 JP56099521A JP9952181A JPH0148306B2 JP H0148306 B2 JPH0148306 B2 JP H0148306B2 JP 56099521 A JP56099521 A JP 56099521A JP 9952181 A JP9952181 A JP 9952181A JP H0148306 B2 JPH0148306 B2 JP H0148306B2
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JP
Japan
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liquid crystal
dye
pleochroic
dyes
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JP56099521A
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Masaharu Kaneko
Tetsuo Ozawa
Tomio Yoneyama
Shuji Imazeki
Akio Kobi
Mikio Sato
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Hitachi Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
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Hitachi Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Publication of JPH0148306B2 publication Critical patent/JPH0148306B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/52Liquid crystal materials characterised by components which are not liquid crystals, e.g. additives with special physical aspect: solvents, solid particles
    • C09K19/60Pleochroic dyes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B3/00Dyes with an anthracene nucleus condensed with one or more carbocyclic rings
    • C09B3/14Perylene derivatives

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はペリレン系の多色性色素を含有するゲ
スト・ホスト型液晶組成物に関するものである。 多色性色素と呼ばれる色素は大きく2つの種類
に分類することができる。第一の種類は、可視光
の吸収遷移モーメントの方向が分子の長軸方向と
殆ど平行であり、ゲスト分子として、ホストであ
る液晶中に溶解したとき色素分子長軸が液晶分子
軸の配列方向と同方向に配列する性質をもつた色
素である。このような色素は平行二色性を有する
多色性色素(またはP型色素)と呼ばれる。第二
の種類は、可視光の吸収遷移モーメントの方向は
平行二色性色素の場合とは異なり分子長軸方向に
対して殆ど垂直であるが、ゲスト分子として液晶
中に溶解したときには平行二色性色素の場合と同
様に、色素分子長軸が液晶分子軸の配列方向と同
方向に配列する性質を持つた色素である。このよ
うな色素は垂直二色性を有する多色性色素(また
はN型色素)と呼ばれる。本発明はこのうち第一
のもの、すなわち平行二色性を有する多色性色素
(P型色素)を含有する液晶組成物に関する。 多色性色素の特徴は、色素分子の吸収遷移モー
メントと光の電気ペクトルとの相対的な方向に応
じて光の吸収強度が決まるという点にある。すな
わち、吸収遷移モーメントの方向が光の電気ペク
トルに対して平行になつたときが最も吸収強度が
大きく、垂直になつたときが最も吸収強度が小さ
い。 このような多色性色素を含むネマチツク液晶、
コレステリツク液晶またはスメクチツク液晶を対
向する二枚の電極板間に介在させ、これに電圧を
印加すれば液晶の誘電特性や流動特性等に基いて
液晶分子は擾乱運動を起こしたり、あるいは電場
方向に揃つた分子配列をしたりする。このとき多
色性色素分子も液晶分子とともに運動を起すの
で、多色性色素分子の吸収遷移モーメントと入射
光との相対的な方向に変化がひき起こされること
になり、結果的に液晶表示体の光吸収特性に変化
が生じることになる。 このような現象は「ゲスト・ホスト効果」とし
て広く知られており、この効果を利用して、電気
的制御によるカラー表示体を構成することができ
る。(“Guest―Host Interaction in Nematic
Liquid Crystals:A New Electro―Optic
Effects”G.H.Heilmeier and L.A.Zanoni,
Applied Physics Letters、第13巻、91ページ
(1968年)参照。) このようなゲスト・ホスト効果を利用した液晶
表示にゲストとして用いる多色性色素には、ホ
スト液晶中での高いオーダー・パラメーター、
目的に応じた任意の色相、ホスト液晶に対する
十分な溶解度、高い安定性(光安定性、熱安定
性、電気的安定性)などの性能が要求される。 このうちオーダー・パラメーター(通常、記
号Sで表わす)は、ホスト液晶分子の配向方向に
対する色素分子吸収軸の平行度を表わし、次のよ
うに定義される。 S=1/2(32−1) 式中、COS2θの項は時間平均されており、θは
色素分子吸収軸とホスト液晶分子の配向方向とが
なす角度である。多色性色素分子のオーダー・パ
ラメーターSは実験的には次式から求められる。 S=A−A⊥/2A⊥+A ここでAおよびA⊥は、それぞれ液晶の配向
に対して平行および垂直に偏光した光に対する色
素の吸光度である。 オーダー・パラメーターSは具体的にはゲス
ト・ホスト型液晶素子の表示コントラストを支配
する量であり、平行二色性を有する多色性色素の
場合には、この値が理論上の最大値である1に近
づく程、白ぬけ部分の残色度が減少し、明るくコ
ントラストの大きい鮮明な表示が可能となる。 なおAとA⊥の比、A/A⊥は二色比(通
常Rで表わす)と呼ばれ、オーダー・パラメータ
ーと同様、ホスト液晶分子の配向方向に対する色
素分子吸収軸の平行度を表わす。平行二色性を有
する多色性色素の場合、二色比Rは1以上の値を
とり、その値が大きい程、明るくコントラストの
大きい鮮明な表示が可能になる。 多色性色素に要求されるオーダー・パラメータ
ーSの値は、その色素を用いたゲスト・ホスト型
素子の用途・使用条件に応じて様々であり特定し
難しいが、通常は、使用目的に適したホスト液晶
中において、室温付近で少くとも0.5以上、でき
れば0.7以上が望ましいと言われている。 の色相については、表示情報量の増大、デザ
イン自由度の増大、装飾性の向上といつた表示の
カラー化の目的上、選択できる色相範囲ができる
だけ広いことが必要である。基本的にはイエロ
ー、マゼンタ、シアンブルーの3原色を得れば、
これらの減法混色によりすべての色相が実現でき
る。従つて、色相的にはこれら3原色のうちのい
ずれかを示す多色性色素を得ることが重要である
と考えられる。 の溶解度については、基本的には大きい程望
ましいが、最低限必要とされる溶解度は、多色性
色素の分子吸光係数、その多色性色素を用いたゲ
スト・ホスト素子の使用目的・使用条件・液晶層
の厚さ等に応じて変つてくることは言うまでもな
い。 本発明の目的は、上記、、の基本的な要
求性能を満足するとともに、色相としては三原色
の1つであるイエロー色を示し、かつ強い螢光性
を有する多色性色素を含む液晶組成物を提供する
ことにある。 イエロー色は、それ自体三原色を構成する重要
な色相であるばかりでなく、黒色や緑色といつた
実用上有用な色相を調色する場合にその成分とし
て必要欠くべからざる色相であることは周知の通
りである。 また、ゲスト・ホスト型の液晶表示体におい
て、ゲストである多色性色素が強い螢光性を持つ
ているとその液晶素子の視認性・デザイン性等を
向上できる場合もなあ、素子の用途を広げること
ができる。 さらに、螢光性の強い多色性色素を用いると単
なる通常タイプのゲスト・ホスト型表示体の他
に、その強い螢光発色を用いた特殊な構造のゲス
ト・ホスト型表示体を構成することができる点で
も有利である。(このような螢光を用いたゲス
ト・ホスト型液晶表示の例は、“Fluorescence of
guest moleculeg in a scattering state of a
liquid crystal”A.Hochbaum,L.J.Yu and
M.M.Labes,Journal of Applied Physics、第
51巻、867ページ(1980年)や特開昭54−48571な
どに見られる。) 多色性色素の分子構造と諸特性との関係につい
てはまだ十分究明されておらず、希望する色相に
おいて上記の要求性能をすべて満足する多色性色
素を選択することは困難な作業であり、公知の材
料から類推、選択することは容易ではない。 これまでにイエロー色の多色性色素としては、
例えば次のようなアゾ系またはアゾメチン系の色
素が公知である。 (「液晶のゲスト・ホスト効果」、関秀広、内田
龍男、宍戸千代子、和田正信、第27回応用物理学
関係連合講演会講演予稿集、114ページ(1980)
参照。) しかしながら、これらの多色性色素の螢光性は
肉眼では殆ど認め得ない程弱い。またアゾメチン
系の色素の場合には分子中の―N=CH―結合
が、水分とと反応して次のように加水分解反応を
起こすことが知られている。 ―N=CH―+H2O→―NH2+OHC― 現在実用に供されている液晶表示素子のシール
材の主流は有機シール材であるが、有機シール材
には一般にかなり水分透過性があるため、液晶中
に混入した水分とアゾメチン色素が上記のように
反応して素子の諸特性に悪い影響を与えるおそれ
が十分にある。 本発明者等はかかる従来技術に鑑み、鋭意検討
を進めた結果、イエロー色を示し、強い螢光性を
有し、かつオーダー・パラメーター、溶解性、安
定性の優れたペリレン系色素の構造を見出し、本
発明を完成させることができた。 本発明以前にペリレン系の色素を液晶表示装置
に用いた例としては、次のような色素が特開昭54
−48571などに見られる。 この色素を実際に合成して、後述するフエニル
シクロヘキサン系の混合液晶であるZLI―1132に
溶解し、後述する方法でオーダー・パラメーター
を測定したところ、その値は0.46であり、通常望
ましいとされる値を満していないことがわかつ
た。 そこで本発明者等は、ペリレン骨格に導入する
置換基の種類、数、位置を多数検討した。ペリレ
ン滑格は次のように置換位置の番号付を行なう
が、どの位置に、どのような置換基を幾つ導入す
るかが最終的な多色性色素の特性に重大な影響を
与える。 すなわち、優れた特性を有するゲスト・ホスト
型の液晶表示体を実現する上で必要な多色性色素
の開発は基本骨格の選択とともに、その基本骨格
上のどの位置に、どのような種類の置換基を、幾
つ導入するかということにかかつているといつて
過言ではない。逆に言えば、アントラキノンやペ
リレン等の色素の基本骨格を指定しただけでな通
常不十分であり、その基本骨格上のどの位置に、
どのような種類の置換基が幾つ導入されるかとい
うことが厳密に決定されて初めて目的とする多色
性色素が得られる。通常、特定の目的に対してこ
のような選択の幅は、必ずしも広くないことが多
い。 本発明者等は、上記のような考え方に立つて検
討を進め、ペリレン骨格上の特定の位置に特定の
置換基を導入したときに目的とする特性を有する
色素が得られることを見出し、本発明を完成させ
ることができた。 本発明の要旨は、一般式〔〕 (式中、Xは酸素原子またはイオウ原子を表わ
し、R1およびR2は、Xが酸素原子である場合に
はアラルキルオキシ基、カルボン酸エステルの
基、もしくはアシロキシ基で置換されたフエニル
基を表わす。Xがイオウ原子である場合には、ア
ルキル基、アルコキシ基、置換シクロヘキシル基
もしくは置換フエニル基で置換されていても良い
フエニル基又は炭素数1〜18のアルキル基を表わ
す。) で示されるペリレン系色素の少なくとも一種を含
有する液晶組成物にある。 〔〕式で示されるペリレン色素骨格上の置換
基の種類、数、位置は厳格に規定されている。す
なわち、―COXR1基及び―COXR2基が、ペリレ
ン骨格上の3位と9位にそれぞれなくてはならな
い。これらの置換基の種類、数、位置を少しでも
変えると色相、オーダー・パラメーター、溶解度
等の特性が大きく変化してしまい、本発明の意義
が失われてしまう。また、〔〕式の構造を持つ
たペリレン系色素がゲスト・ホスト型液晶表示に
用いられたという報告はまだなされていない。 一般式〔〕で示されるペリレン系色素におけ
るR1およびR2の具体例としては、Xが酸素原子
である場合には、ベンジルオキシ基などのアラル
キルオキシ基で置換されたフエニル基;メトキシ
カルボニル基、ブトキシカルボニル基、シクロア
ルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基などのカルボン酸エステルの基で置換さ
れたフエニル基;アセトキシ基、オクタノイルオ
キシ基、シクロアルキルカルボニルオキシ基など
のアシロキシ基で置換されたフエニル基が挙げら
れる。 また、Xがイオウ原子を表わす場合には、R1
およびR2はフエニル基の他、(メチル基、エチル
基、直鎖状もしくは分岐鎖状のプロピル基、ブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オ
クチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、オ
クタデシル基等のアルキル基で置換されたフエニ
ル基;メトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、
ヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基などのアル
コキシ基で置換されたフエニル基;4―プロピル
シクロヘキシル基、4―ブチルシクロヘキシル基
などの置換シクロヘキシル基で置換されたフエニ
ル基;4―プロピルフエニル基、4―ブチルフエ
ニル基、4―オクチルフエニル基などの置換フエ
ニル基で置換されたフエニル基が挙げられ、炭素
原子数1〜18のアルキル基の具体例としてはメチ
ル基、エチル基、直鎖状もしくは分岐鎖状のプロ
ピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オ
クチル基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル
基などが挙げられる。 一般式〔〕で示されるペリレン系色素は、例
えば、下記の式〔〕 (式中、Y1およびY2は塩素原子、臭素原子な
どのハロゲン原子またはXR1の基を表わし、X,
R1は一般式〔〕における同一の意義を有し、
Y1およびY2の少くとも一方のハロゲン原子を表
わす。)で示されるペリレン系化合物と下記の式
〔〕、〔〕 R1XH ……〔〕 R2XH ……〔〕 (式中、X,R1およびR2は式〔〕における
と同一の意義を有する。)で示される化合物のい
ずれか一方または混合物を反応させることにより
製造できる。 本発明で用いるネマチツク液晶としては、動作
温度範囲でネマチツク状態を示すものであれば、
かなり広い範囲で選択することができる。またこ
のようなネマチツク液晶に後述の旋光性物質を加
えることにより、コレステリツク状態をとらせる
ことができる。ネマチツク液晶の例としては第1
表に示される物質、あるいはこれらの誘導体があ
げられる。
【表】
【表】
【表】 上記表中、R1はアルキル基またはアルコキシ
基を、Xはニトロ基、シアノ基、またはハロゲン
原子を表わす。 第1表の液晶はいずれも誘電異方性が正である
が、誘電異方性が負の公知のエステル系、アゾキ
シ系、アゾ系、シツフ系、ピリミジン系、ジエス
テル系あるいはビフエニルエステル系の液晶も、
誘電異方性が正の液晶と混合して、全体として正
の液晶にして用いることができる。また、誘電異
方性が負の液晶でも、適当な素子構成および駆動
法を用いればそのまま使用できることは勿論であ
る。 本発明で用いるホスト液晶物質は第1表に示し
た液晶化合物またはそれらの混合物のいずれでも
よいが、次の4種類の液晶化合物 の混合物として、メルク社からZLI1132という商
品名で販売されている液晶物質および、次の4種
類の液晶化合物 の混合物として、British Drug House社からE
―7という商品名で販売されている液晶物質が本
発明においては特に有用であることがわかつた。 本発明に用いる旋光性物質としてはカイラルネ
マチツク化合物、例えば、2―メチルブチル基、
3―メチルブトキシ基、3―メチルペンチル基、
3―メチルペントキシ基、4―メチルヘキシル
基、4―メチルヘキシルオキシ基などの光学活性
基をネマチツク液晶化合物に導入した化合物があ
る。また特開昭51−45546号に示すl―メントー
ル、d―ボルネオール等のアルコール誘導体、d
―シヨウノウ、3―メチルシクロヘキサン等のケ
トン誘導体、d―シトロネラ酸、l―シヨウノウ
酸等のカルボン酸誘導体、d―シトロネラール等
のアルデヒド誘導体、d―リノネン等のアルケン
誘導体その他のアミン、アミド、ニトリル誘導体
などの光学活性物質は勿論使用できる。 本発明に使用する素子とは公知の液晶表示用素
子を使用できる。すなわち、一般に少くとも一方
が透明な2枚のガラス基板上に任意のパターンの
透明電極面が対向するように適当なスペーサーを
介して、2枚のガラス基板が平行になるように素
子を構成したものが用いられる。この場合、スペ
ーサーにより素子のギヤツプが決められる。素子
ギヤツプとしては3〜100μm、特に5〜50μmが
実用的見地から好ましい。 以下に、本発明の表示体に使用される黄色系の
多色性ペリレン系色素の例およびこれらの色素を
用いた液晶組成物について実施例により具体的に
説明する。 実施例 1 まず、本発明に使用される多色性ペリレン系色
素の例を、その最大吸収波長、オーダー・パラメ
ーターS及び二色比Rとともに第2表に示す。
【表】
【表】
【表】 第2表に記載した各色素の特性は次のようにし
て調べた。すなわち、前述のフエニルシクロヘキ
サン系混合液晶ZLI―1132に、多色性色素とし
て、第2表に示す色素のいずれかを添加し、70℃
以上に加熱し、液晶が等方性液体になつた状態で
よくかきまぜた後、放置冷却する工程を繰返し行
ない、色素を溶解した。 このようにして調製した上記液晶組成物を、透
明電極を有し、液晶と接する面をポリアミド系樹
脂を塗布硬化後ラビングしてホモジニアス配向処
理を施した上下2枚のガラス基板からなる基板間
ギヤツプ10〜100μmの素子に封入した。上記配向
処理を施した素子内では電圧無印加のとき上記液
晶組成物は、液晶分子及び色素分子が電極面に平
行かつ一定方向に配列するホモジニアス配向状態
をとり、色素分子もホスト液晶に従つて同様の配
向をとる。 このようにして作製したゲスト・ホスト素子の
吸収スペクトルの測定を、液晶分子の配向方向に
対して平行に偏光した光及び垂直に偏光した光の
各々を用いて行ない、これら各偏光に対する色素
の吸光度A及びA⊥と最大吸収波長を求めた。
色素の吸光度を求めるにあたつては、ホスト液晶
およびガラス基板による吸収と、素子の反射損失
に関して補正を行なつた。このようにして求めた
上記各偏光に対する色素の吸光度の値Aおよび
A⊥を用いて、前述の式 S=A−A⊥/2A⊥+A からオーダー・パラメーターSの値を、また式 R=A/A⊥ から二色比Rの値をそれぞれ算出した。 実施例 2 実施例1で用いたものと全く同様の液晶に、第
2表No.9の色素 を1.10重量パーセント添加した液晶組成物を実施
例1と全く同様の素子(但し、基板間ギヤツプは
約10μm)に封入し、実施例1と同様に吸収スペ
クトルを測定した。そのスペクトルを第1図に示
す。図中、曲線9はAを、曲線10はA⊥をそ
れぞれ示す。可視領域における最大吸収波長は
475nmであり、最大吸収波長におけるAは
1.068、A⊥は0.127であつた。従つて本実施例色
素のオーダー・パラメーターは0.61、二色比Rは
5.7となる。なお、本実施例色素の融点は146〜
147℃であつた。 実施例 3 実施例1で用いたものと全く同様の液晶に、第
2表No.10の色素 を1.12重量パーセント添加した液晶組成物を実施
例1と全く同様の素子(但し、基板間ギヤツプは
約10μm)に封入し、実施例1と同様に吸収スペ
クトルを測定した。そのスペクトルを第2図に示
す。図中、曲線11はAを、曲線12はA⊥を
それぞれ示す。可視領域における最大吸収波長
480nmであり、最大吸収波長におけるAは
1.208、A⊥は0.134であつた。従つて本実施例色
素のオーダー・パラメーターは0.73、二色比Rは
9.0となる。なお、本実施例色素の融点は260〜
261℃であつた。 実施例 4 本発明の液晶組成物で用いられるゲスト色素の
実用的安定性に関して知見を得るために促進劣化
試験を実施した。すなわち実施例2〜実施例3の
各色素を溶解した上記液晶組成物を、上記素子に
封入したものをサンシヤインウエザーメーター中
に約100時間放置し、吸光度の減少率を追跡した。
また比較のために、従来色素で代表的なものを同
様に素子化し、促進劣化試験を行なつた。本実施
例で用いたサンシヤインウエザーメーターの光源
はカーボンアーク灯であり、試料室内の条件は温
度が約50℃、湿度が約90%であつた。また、劣化
試験はすべて紫外線カツトフイルターで素子を保
護して行なつた。 上記ウエザーメーターによる促進劣化試験の結
果を第3図に示す。第7図のグラフにおいて、縦
軸は初期吸光度Aiに対する各時点での吸光度A
の割合A/Aiを、横軸は促進劣化時間を示す。 図中、曲線13は実施例2から実施例3の色素
を曲線14はアゾ色素(以下、色素Aと称する) を、曲線15はアゾ色素(以下、色素Bと称す
る) を、それぞれ含む素子の吸光度の変化を示す。第
3図より、本発明の色素は、色素AおよびBによ
つて代表される従来技術の色素よりもさらに安定
であることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第2図本発明の実施例2〜実施例7の
表示体の分光特性。第3図本発明のペリレン系色
素を含む素子および従来の代表的な二色性色素を
含む素子の吸光度の経時変化。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式〔〕 (式中、Xは酸素原子またはイオウ原子を表わ
    し、R1およびR2は、Xが酸素原子である場合に
    はアラルキルオキシ基、カルボン酸エステルの
    基、もしくはアシロキシ基で置換されたフエニル
    基を表わす。Xがイオウ原子である場合には、ア
    ルキル基、アルコキシ基、置換シクロヘキシル基
    もしくは置換フエニル基で置換されていても良い
    フエニル基又は炭素数1〜18のアルキル基を表わ
    す。) で示されるペリレン系色素の少なくとも一種を含
    有する液晶組成物。
JP56099521A 1981-06-26 1981-06-26 液晶組成物 Granted JPS581775A (ja)

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