JPH0255796A - 香料組成物およびその製造法 - Google Patents

香料組成物およびその製造法

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JPH0255796A
JPH0255796A JP63206171A JP20617188A JPH0255796A JP H0255796 A JPH0255796 A JP H0255796A JP 63206171 A JP63206171 A JP 63206171A JP 20617188 A JP20617188 A JP 20617188A JP H0255796 A JPH0255796 A JP H0255796A
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trans
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ylon
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JP63206171A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Kawanobe
恒夫 川野辺
Minoru Iwamoto
実 岩本
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T Hasegawa Co Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、式(1) の(±)−シス−α−イロンと、式(2)の(±)−シ
ス−α−イロンと、式(2)の(±)−トランス−α−
イロンとを95・〜75:5〜25の割合で含有するこ
とを特徴とする香料組成物。
2、式(3) の(±)−トランス−α−イロンとを95〜75:5〜
25の割合で含有することを特徴とする香料組成物に関
する4 さらに本発明は、式(3) の(±)−シスーγ−イロンと、式(4)の(±)−シ
スーγ−イロンおよび式(4)の(±)−トランス−γ
−イロンとの混合物を有機溶媒の存在下あるいは非存在
下に酸触媒で異性化する上記香料組成物の製造法に関す
る。
[従来の技術] Ir1s pallida、 Ir1s gera+a
nica、 Ir1s rlorenlinaなどの根
茎、CheiraoLhus cbeiriの花などか
らえられる精油(天然イリス油)は、スミレ様の香気を
有し、香料として極めて重要かつ高価な精油である。こ
れらの精油中に存在する物質としては、例えば(+)−
シス−α−イロン、(−)−トランス−α−イロン、(
+)−トランス−β−イロン、(+)−シスーγ−イロ
ンなどが混合物として存在することが知られている。
合成法によるγ一体として、下記式で示す(±)−トラ
ンスーγ−イロン、(±)−シスーγ−イロン、(+)
−トランス−γ−イロンなどが知られている。
(±)−シスーγ−イロン (±)−トランス−γ−イロンおよび (+)−トランス−γ−イロン 本願出願人は、(±)−シスーγ−イロンを(±)−ト
ランス−γ−イロンを副生ずることなく選択的に合成で
きる工業的に有利な製造法と提案した(特開昭第60−
209562号公報)。
上記(±)−シスーγ−イロンを酸触媒の存在下に異性
化すると、定量的に(±)−シス−α−イロンが得られ
ることを見いだした。
さらに(±)−シスーγ−イロンおよび(±)−トラン
ス−γ−イロンを所定割合に含む混合体を出発原料とし
異性化することにより従来知られていなかった(±)−
シス−α−イロンおよび(±)−トランス−α−イロン
を所定割合に含む混合体が得られること、および該混合
体は優れたイリス様香気を有することを見いだした。
従来から(±)−α−イロンが市販されているが、これ
らの市販品はシス一体とトランス一体との約1=1の混
合物であり、本発明の香料組成物はこの混合物に比し格
別にすぐれたマイルドでこくのある持続性に優れた香気
および香味を呈する。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、(±)−シスーγ−イロンおよび(±)−ト
ランス−γ−イロンをそれぞれ定量的に(±)−シス−
α−イロンおよび(±)−トランス−α−イロンに異性
化できることを見いだし、これに基づき、優れたイリス
様香気を有する所定割合の(±)−シス−α−イロンと
、(±)−I・ランス−α−イロンとからなる高純度の
新規な香料組成物および該香料組成物の製造法を提供す
るものである。
[課題を解抹するための手段] の(±)−シス−α−イロンと、式(2)の(±)−ト
ランス−α−イロン′と含95〜75:5〜25の割合
で含有することを特徴とする香料組成物を提供する。
さらに本発明は、式(3) の(±)−シスーγ−イロンと式(4)の(±)−トラ
ンス−γ−イロンとの混合体を有機溶媒の存在下あるい
は非存在下に酸触媒で異性化する上記香料組成物の製造
法を提供する。
本発明の香料組成物の出発物質の一部である式(3)の
(±)−シスーγ−イロンの製造法は、本願出願人の出
願に係る特開昭第60−209562号公報に詳記され
ている。
本発明で用いてもよい有機溶媒は、式(3)の(±)−
シスーデーイロンおよび式(4)の士)−トランス−γ
−イロンを溶解しうる°ものであればいずれでもよく、
極性溶媒、無極性溶媒を問わない0例えばメタノール、
エタノール、エーテル、テトラヒドロフラン、ベンゼン
、トルエン、キシ、レン、等である。これら有機溶媒の
使用量には格別の制約はなく、適宜選択することができ
る1例えば式(3)のく±)−シスーデーイロンおよび
式(4)の(±)−トランス−γ−イロンの合計量に対
して約1倍〜約10倍程度の有機溶媒使用量を例示でき
る。
本発明での使用に適した酸触媒として、無iwiとして
はリン酸、硫酸、塩酸、ポリリン酸、塩化亜鉛、有機酸
としてはモノクロール酢酸、トリクロール酢酸、トリフ
ルオロ酢酸等を例示できる。
酸触媒の適用量は、(±)−シスーデーイロンと(±)
−トランス−γ−イロンの混合体1モルに対し1/10
00モル〜10モルであり、好ましくは115モル〜1
モルである。
反応温度は、約−70℃〜150℃が好ましく、さらに
好ましくは室温〜80℃程度である。
反応時間は、2〜50時間程度が好ましく、さらに好ま
しくは10〜30時間程度である。
本発明は式(1)の化合物と式(2)の化合物とを95
〜75:5〜25の割合で含有する香料組成物であるが
、上記の割合を逸脱すると、香気のバランスがくずれ、
マイルドでこくのある持続性に優れた香気および香味を
示しえない。
本発明の香料組成物は、その目的および配合される物質
によっても異なるが、一般には全体の約0.001〜約
30重量%程度が好ましい範囲である。
本発明の香料組成物を、例えば、合成単品香料の1種以
上に配合すると、新規な持続性香気、香味を有する香料
組成物を得ることができる。また天然精油に対しても良
く調和し、その精油の特徴を強調した新規な持続性香気
、香味を有する香料組成物を得ることができる。さらに
また天然香料および合成単品香料のうち、2種以上を調
合した調合香料に配合してもマイルドでこくのある持続
性香気、香味を有する香料組成物を得ることができる。
本発明の香料組成物は、例えば、果汁飲料類、果実酒類
、乳飲料類、炭酸飲料のような飲料類ニアイスクリ、−
ム類、シャーベット類、アイスキャンデー類のような冷
菓類:相・洋菓子類、ファム類、チューインガム類、パ
ン類、コーヒー、ココア、紅茶、お茶のような嗜好品類
:和風スープ類、洋風スープ類のようなスープ類:風味
調味料、各種インスタント飲料ないし食品類、各種スナ
ック食品類などに、適当量配合することによりそのユニ
ークな香気、香味を賦与した飲食物類を提供できる。ま
た例えば、シャングー類、ヘアクリーム類、ポマード、
その他の毛髪用化粧料基剤:オシロイ、口紅、その他の
化粧用基剤や化粧用洗剤基剤などに適当量配合すること
によりユニークな香気を賦与した化粧品類を提供できる
。さらにまた、洗濯用洗剤類、消毒用洗剤類、防臭洗剤
類、室内芳香剤類その他各種の保健・衛生用洗剤類、歯
磨き、ティシュ−、トイレットペーパーなどの各種の保
健・衛生材料類:医薬品の服用を容易にするための味付
け、賦香剤など保健・衛生・医薬品類に適当量配合する
ことにより、ユニークな香味を賦与した保健・衛生・医
薬品類を提供できる。
以下本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例1 85%リン酸・10gに(±)−シスーデーイロン、(
±)−トランス−γ−イロンを88:12の割合で含む
混合物Logを加え、室温で20時間撹拌しながら異性
化反応をすすめる。得られた反応生成物をエーテルで抽
出する。エーテル層を水、炭酸水素ナトリウム水溶液さ
らに中性になるまで水で洗浄し、最後に飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥する。エーテルを減圧下
に留去して(±)−シス−α−イロンと(±)−トラン
ス−α−イロンを8−8:12の割合で含む油状物を得
た。
この油状物の物性値は下記のとおりであった。
沸点:117〜b Ms:m/z   206(M”) HNMR(60MHz、CDCIs):δ 0.65 
(3H,s)、0.81  (3H,s)。
0.86 (3H,d、J=5Hz)、1.50 (3
H,s)、1.4〜2.0 (3H,m)、2.21(
3H,S)、2.51  (IH,d、J=10Hz)
、5.51 (IH,m)、6.08 (LH,d。
J=16Hz>、6.61  (IH,dd、J=10
.16Hz)。
実施例2 ブーケタイプの調合香料組成物として下記の各成分(重
量部)を混合した。
フェニルエチルアルコール     180リナリルア
セテート         30ベルガモツト油   
        40ゼラニウム油         
   50ベンジルアセテート         60
ヘリオトロピン           80ゲラニオー
ル           110ラベンダー     
         20上記組成物980gに実施例1
で得られたく±)−シス−α−イロンを主成分とする油
状物20gを加えることにより天然的で持続性を有する
新規なブーケ調合香料組成物を得た。また上記組成物9
80gに(±)−シスーγ−イロン20gを加えた調合
香料組成物を得た。
専門パネラ−10人により、上記香料組成物を比較した
。その結果専門パネラ−10人中10人がいずれも(±
)−シス−α−イロンを主成分とする油状物を加えた調
合香料組成物は香気およびその持続性が優れているとし
た。
実施例3 アプリコツト用香気香味組成物として下記の各成分(重
量部)を混合した。
β−イオノン アミルアセテ−ト タービニルアセテート シダーオイル シトロネロール アリルシクロへキシルカプロエート ベンツアルデヒド アミルアセテート アミルブチレート アミルフオーメエート アミルバレレート シンナミックアルデヒド エチルアセテート エチルブチレート エチルヘキサノエート エチルバレレート ゼラニウム油 イソアミルフェニルアセテート ベンジルアセテート レモン油 オレンジ油 プロピルシンナメート α−ウンデカラクトン バニリン エタノール 0.2 11.5 7.5 7.5 10.0 10.0 0.5 14.5 4.5 10.0 50.0 0.5 0.1 9.5 5.0 10.0 0.2 213.0 85.0 517.0 1000.0 上記組成物1000gに実施例1で得られた(±)−シ
ス−α−イロンを主成分とする油状物10gを加え調合
香料組成物を調整した。同じく(±)−シスーγ−イロ
ン10gを加えた調合香料組成物を調整した。専門パネ
ラ−10人により比較検討した結果、専門パネラ−10
人のいずれもが(±)−シス−α−イロンを主成分とす
る油状物を加えた調合香料組成物が香気およびその持続
性について格段に優れているとした。
[発明の作用、効果] 上記した説明から明らかなように、本発明の香料組成物
は、天然イリス油様のマイルドでこくのある香気ないし
香味を有し、かつ優れた持続性を有し、このため各種の
飲食品(嗜好品類を包含する呼称である)、化粧品類、
保健・衛生・医薬品類の香気ないし香味成分として優れ
ている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(1) の(±)−シス−α−イロンと、式(2) ▲数式、化学式、表等があります▼(2) の(±)−トランス−α−イロンとを95〜75:5〜
    25の割合で含有することを特徴とする香料組成物。 2、式(3) ▲数式、化学式、表等があります▼(3) の(±)−シス−γ−イロンと、式(4) ▲数式、化学式、表等があります▼(4) の(±)−トランス−γ−イロンとを95〜75:5〜
    25の割合で含有する混合体を酸触媒の存在下に異性化
    する請求項1記載の香料組成物の製造法。
JP63206171A 1988-08-19 1988-08-19 香料組成物およびその製造法 Pending JPH0255796A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57134428A (en) * 1981-02-16 1982-08-19 T Hasegawa Co Ltd Production of alpha or beta-irone or its intermediate
JPS61243041A (ja) * 1985-04-19 1986-10-29 T Hasegawa Co Ltd (±)−シス−γ−イロンの製法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57134428A (en) * 1981-02-16 1982-08-19 T Hasegawa Co Ltd Production of alpha or beta-irone or its intermediate
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