JPH0242830B2 - - Google Patents

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JPH0242830B2
JPH0242830B2 JP57199850A JP19985082A JPH0242830B2 JP H0242830 B2 JPH0242830 B2 JP H0242830B2 JP 57199850 A JP57199850 A JP 57199850A JP 19985082 A JP19985082 A JP 19985082A JP H0242830 B2 JPH0242830 B2 JP H0242830B2
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acid
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D277/00Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
    • C07D277/02Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings
    • C07D277/20Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D277/22Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D277/28Radicals substituted by nitrogen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D277/00Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
    • C07D277/02Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings
    • C07D277/20Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents

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  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Cephalosporin Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なチアゾリン化合物およびその製
造法に関する。 一般式 〔式中、R1はアルキル又はアリール基を示す〕 のセフアロスポリンは、未だ刊行されていない比
較的古い独国特許願第P3037997.6号に言及されて
いる。これらの化合物はグラム陰性菌及びグラム
陽性菌の双方に対して広い抗バクテリヤ活性を有
する。 この関連する古い特許願に言及されている方法
によれば、式()の化合物は次の反応式に従つ
て製造される: しかしながら、この方法はR1がアルキル基を
示す式()の化合物を不満足な収率でしか与え
ない。即ち例えば式()の化合物とチオウレア
との反応においてR1がイソプロピル基を示す場
合、二重結合の非共役化及びマイケル付加のため
に、所望の式()の化合物に加えて、一般式 の生成物がかなりの最高成分として生成する。 更にR1がアルキル基を示す場合、式()の
酸の、7−アミノセフアロスポラン酸への結合に
よる式()の生成物の製造に対して上記特許願
の方法(例えばヒドロキシベンゾトリアゾール/
DCCを用いる方法)を適用すると、二重結合の
異性化により式 の生成物がかなりの程度で生成する。しかしなが
ら、式()の化合物は一般に式()の化合物
の生物学的活性の約1/10を示すにすぎない。 今回、新規な中間体生成物を経て進行し且つ上
述の欠点を有さない式()の化合物の製造法が
発見された。 本発明によれば、 一般式 〔式中、R2はCO2R3を示し、R3は炭素数1〜
15のアルキル基を示し、そしてR4は炭素数1〜
15のアルキル基であるか、又はトリ−(C1〜C5
ルキル)−シリルで置換された炭素数1〜15のア
ルキル基である〕 の化合物が提供される。 本発明の上記式()の化合物の製造工程を含
む下記製造工程(a)〜(g): (a) 一般式 〔式中、R4の定義は上記に同じである〕 の化合物を、一般式 R3−O−CO−O−CO−O−R3 ……(a) 〔式中、R3は上述と同義である〕 のピロ炭酸エステルと反応させ、 (b) このようにして得られる一般式 〔式中、R2はCO3R3であり、及びR3及びR4
上述と同義である〕 の生成物を、最初に適当な塩基と、次いで一般式 R1−CHO 〔式中、R1は随時置換されていてもよいアル
キル、シクロアルキル、アリール又は複素環族基
を表わす〕 のアルデヒドと反応させて一般式 〔式中、R1,R2,R3及びR4は上述と同義であ
る〕 の化合物を生成し、 (c) この化合物を、次いで塩基と反応させて一般
〔式中、R1,R2及びR4は上述と同義である〕 の化合物を生成し、 (d) 一般式(XII)の化合物から、Z及びE異性体
の分離及び続くけん化により或いは選択的けん
化により一般式 〔式中、R1及びR2は上述と同義である〕 のZ−酸を得、及び (e) 式()のZ−酸を、一般式 Z−SO2−R5 〔式中、Zは塩素又は臭素原子或いは−O−
SO2−R5を示し、及び R5は随時置換されていてもよいアルキル、
アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニ
ル、アリール又は複素環族基を示す〕 の化合物と反応させて一般式 〔式中、R5及びZは上述と同義である〕 の化合物を生成し、 (f) この化合物を、一般式 〔式中、Xはセフアロスポリン置換基として
適当な基を表わす〕 のセフアロスポラン酸と結合させ、及び (g) 保護基R2を開裂させる、 ことによつて、一般式 〔式中、R1及びXは上述と同義である〕 の化合物が製造される。 本発明によれば、上述の如き式()の化合物
を反応物に対する溶媒中において、上述の如き式
(a)のピロ炭酸エステルと反応させる式()
の化合物の製造法が更に提供される。 〔式中、R2,R3及びR4は上述と同義であり、
及び R1は随時置換されたアルキル、シクロアルキ
ル、アリール又は複素環族基を表わす〕 の化合物は新規化合物である。 上記式(XI)の化合物は、上述の如き式()
の化合物を反応物に対する溶媒中において低温下
に塩基と及び次いで一般式 R1−CHO 〔式中、R1は上述と同義である〕 のアルデヒドと反応させることによつて製造され
る。 さらに、上記一般式 〔式中、R1及びR2は上述と同義であり、及び R5は弗素原子、随時置換されたアルキル、ア
ルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、
アリール又は複素環族基を表わす〕 の化合物は新規化合物である。 上記式()の化合物は、一般式 〔式中、R1及びR2は上述と同義である〕 の化合物を一般式 Z−SO2−R5 ……() 〔式中、Zは塩素又は臭素原子或いは−O−
SO2−R5を示し、及びR5は上述と同義である〕 の化合物と反応させることによつて製造される。 式()の化合物を製造するための本発明の式
()の化合物を経る方法を次の反応で要約す
る: 式()の化合物の製造に対する反応工程の更
なる詳細は後述することとする。 本発明による式()の特に好適な化合物は、 R2がO−CO−C(CH3)H3を示し、 R3がC(CH33を示し、及び R4の定義は上記と同じである。 化合物である。 本発明による式()の特に好適な化合物は、 R2がtert−ブトキシカルボニル基を示し、 R3がtert−ブチル基を示し、及び R4がメチル、エチル、tert−ブチル又はトリメ
チルシリルエチル基を示す、 化合物である。 R2が塩基に対して安定で、酸中で除去できる
保護基、例えばtert−ブトキシカルボニルを示す
とき、またR4が塩基でけん化しうる基、例えば
メチル又はエチルを示すとき、本方法は特に有利
である。 式()の化合物の製造に対し、本発明の方法
で使用される式()の化合物はそれ自体公知で
ある(参照、例えばE.Campaine及びT.P.Selby.
J.Heterocycl.Chem.17(1980))。 式()の化合物の製造に対して特に適当な溶
媒は、非プロトン性の極性溶媒、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチル燐酸ト
リアミド又はジメチルスルホキシド、特に後2者
である。反応は特に有利には室温で又は低温、例
えば10〜−50℃で起こり、成分は一般に互いに1
〜7日間反応せしめられる。式(a)のピロ炭
酸エステルは一般に2〜2.5モル当量で使用され
る。 他の溶媒、上述より高温又はアシル化触媒例え
ば4−ジメチルアミノピリジンは、式 の望ましからぬ生成物の生成に特に好都合とな
る。 式(XI)の新規な化合物を製造する方法におい
て、一般に式()の化合物は反応物に対する溶
媒中で低温下に、1〜1.1当量の塩基で処理され、
次いで1〜1.2当量の式R1−CHOのアルデヒドを
添加する。 この反応に使用しうる溶媒は、例えばジメチル
ホルムアミド、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン又はトルエン、好ましくはテトラヒドロフ
ランであり、使用しうる塩基はアルコレート、ヒ
ドリド、アミド又は有機金属、好ましくはカリウ
ムtert−ブチレート、リチウムジイソプロピルア
ミド及びブチルリチウムである。反応を行なうた
めに、一般に式()の化合物の溶液に塩素を−
50〜−80℃で添加し、次いでアルデヒドを−50〜
−60℃で添加し、混合物を約12時間−50〜−60℃
で撹拌する。式(XI)の生成物を分離するため
に、混合物を中和し、処理することができる。 式(XI)の好適な化合物は、R2〜R4が上述と
同義であり、またR1が炭素数1〜15の随時置換
されていてもよいアルキル基、炭素数3〜10の随
時置換されていてもよいシクロアルキル基、環数
が1又は2の随時置換されていてもよい炭素環族
又は複素環族アリール基或いは窒素、硫黄及び酸
素から選択されるヘテロ原子を5個まで含有する
ことのできる環数が1〜3の随時置換されていて
もよい複素環族基を示すものである。 アルキル及びシクロアルキルに対して適当な置
換基は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜
6のO−アルキル基、炭素数1〜6のS−アルキ
ル基、炭素数1〜6のN−アルキル基、炭素数1
〜6のアルコキシカルボニル基及び随時置換され
ていてもよいフエニル基である。 言及したフエニル基を含むすべてのアリール及
び複素環族基は、アルキル、O−アルキル、S−
アルキル、アルキロキシカルボニル、ハロゲン、
好ましくは塩素、及びフエニル基で置換されてい
てもよい。この場合すべてのアルキル基は炭素数
1〜6を有することができる。 R1が(好ましくは上述の置換基で)置換され
た基を表わす場合、1〜5、好ましくは1又は2
の置換基が好適である。 R1が、それぞれ1〜2個の炭素数1〜6のア
ルキル基及び/又は1〜2のフエニル基で置換さ
れていてもよい炭素数1〜10のアルキル基又は炭
素数3〜10のシクロアルキル基を示すということ
が特に好適である。 式()の化合物を製造する場合、式(XI)の
化合物を分離することは必ずしも必要ない。反対
に、前者を式(XII)の化合物へその場で直接転化
することも有利である。この目的のためには、ア
ルデヒドR1−CHOの添加後に混合物を室温まで
暖め、これを室温で夜通し撹拌することで一般に
十分である。式(XI)の化合物の開裂反応による
式(XII)の化合物の生成が完結しない場合には、
1〜1.2当量の塩基(例えばヒドリド、アルコレ
ート又はアミド−特にカリウムtert−ブチレー
ト)を添加し、混合物を室温で約10時間撹拌す
る。 一方、式(XI)の化合物を、式(XII)の化合物
の製造のために予じめ分離した場合には、適当な
溶媒中式(XI)の化合物の溶液に、1.1〜2.2当量
の塩基を添加する。用いる溶媒及び塩基は、式
(XI)の化合物を得るための式()の化合物の
反応に対して言及したもの、好ましくはテトラヒ
ドロフラン及びカリウムtert−ブチレートであつ
てよい。 式(XII)の化合物は、例えば再結晶により或い
はシリカゲルでのカラムクロマトグラフイーによ
り分離できるE/Z異性体の混合物として得られ
る。 式(XII)のR1,R2及びR4は式(XI)の化合物
の場合と同義である。 式()のZ−カルボン酸の製造に対して
は、式式(XII)のエステルのE/Z異性体の混合
物の分離によつて得ることのできるZ−エステル
をけん化することができる。しかしながら、最初
にE−エステルが穏やかな条件下に式()の
E−カルボン酸に転化され且つ分離され、次いで
エステル基がより立体障害されている残りのZ−
エステルが更に厳しい条件下で式()のZ−
カルボン酸にけん化されるように式(XII)のエス
テルのE/Z異性体の混合物を選択的にけん化す
ることは、式()の化合物の製造法を行なうの
により好ましい。 E−カルボン酸()を与えるけん化の穏や
かな条件は、例えばエタノール/2N水酸ナトリ
ウム溶液/室温/24時間である。式(XI)の化合
物の式(XII)の化合物への転化後、2N水酸化ナ
トリウム溶液を反応混合物に直接添加し、これ
を、E−エステルがけん化されるまで室温下に又
は僅かに加熱して拌撹するという具合にけん化を
行なうことが有利である。次いで混合物から、ア
ルカリ性条件下での抽出によりZ−エステルを除
去し、これをより厳しい条件下にけん化する。 このより厳しいけん化条件は、例えばエタノー
ル/2N水酸化ナトリウム溶液/24時間環流、で
きれば更に高濃度の水酸化ナトリウム又は高沸点
溶媒、例えばジオキサンである。 所望の式()のZ−カルボン酸及び式(
)のE−カルボン酸はこの方法で製造される。
後者は、適当な溶媒例えばジエチルエーテル又は
テトラヒドロフラン中において例えばビストリメ
チルシリルアセトアミドを用いることによりシリ
ルエステルへ転化した後、塩基例えばカリウム
tert−ブチレートで処理し、続いて希酸で式(
)のE−カルボン酸及び式()のZ−カル
ボン酸の混合物へ加水分解することができる。 式()のZ−カルボン酸は、例えば結晶化
により又はイオン交換体での分離により、この
E/Z異性体から純粋な形で分離することができ
る。イオン交換体を用いる分離は、式()の
Z−カルボン酸が式()のE−カルボン酸よ
りも非常に高い酸性であるから簡単である。即
ち、式()のE−カルボン酸は弱塩基性のイ
オン交換体からメタノールで流出でき、一方式
()のZ−カルボン酸は電解質、例えば2N水
酸化ナトリウム溶液の添加後に始めて流出せしめ
られる。弱塩基性イオン交換体は、3級アミノ基
を含有する固体又は液体形のイオン交換体、例え
ばLewatit MP62を含むものとして理解すること
ができる。 式()及び()の化合物のR1及びR2
は式(XII)の化合物の場合と同義である。更に、
R2は、けん化前に式(XII)の化合物のR2がアル
カリでけん化しうる保護基(例えばメチロキシカ
ルボニル基)であつたならば、水素原子であつて
よい。しかしながら、R2がけん化条件下に安定
である保護基、好ましくはtert−ブチロキシカル
ボニルであるならば、式()の化合物の製造に
対して上記方法を行なうことが有利である。 最後の分析においてペプチド化学に由来する多
数の方法は、カルボン酸の、7−アミノセフアロ
スポラン酸への結合に対するセフアロスポリン化
学において公知である。しかしながら、これらの
方法は式()のZ−カルボン酸及び式(
)のセフアロスポラン酸間のアミド結合を形成
しようとする試みに失敗するか、或いはそれら
は、特にR1がアルキル基であるとき、非常に貧
弱な収率しか与えない。この理由は、式()
のカルボン酸のカルボキシル基の、基R1による
大きな立体障害において及びカルボキシル官能基
の活性化、例えば酸クロライドの転化後の、基
R1のE−形へ異性化するという重大な傾向にお
いて理解できる。式()の7−アミノセフア
ロスポラン酸との反応後、式()の所望の化
合物は得られず、むしろ式 の化合物又は2つの化合物の混合物が得られる。 今回式()のZ−カルボン酸は、簡単且つ
穏やかで安価な方法で且つ低温における式(
)の混合無水物への転化による上述の欠点なし
に活性化できるということが発見された。 前述のように、式()の化合物は新規であ
る。 これらの化合物において、 R5は、随時置換されていてもよいアルキル、
アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニ
ル、アリール又は複素環族基であるとき、ハロゲ
ン、アルキル、アリール、O−アルキル、S−ア
ルキル、CN、アルコキシカルボニル及びニトロ
で置換されていてよい。 特に好適な式()の化合物は、 R5が随時弗素、塩素、CN、フエニル、アルコ
キシカルボニル、アルキロキシ又はアルキル(こ
れらの置換基のアルキル基は好ましくは炭素数が
1〜4)で置換されていてもよい炭素数1〜10の
アルキル基を示し;或いは随時弗素、塩素、臭
素、CN、アルキル、アルキロキシ、アルキルチ
オ及びアルキロキシカルボニル(これらの置換基
のアルキル基は好ましくは炭素数が1〜4)、及
びニトロ、トリフルオルメチル及びフエニルで置
換されていてもよいフエニルを示す、 化合物である。 R5が置換されている場合には、好ましくは1
〜3個の置換基、好ましくは上述したものが存在
する。 式()の非常に特に好適な化合物におい
て、R5はメチル又はp−トリル基を表わす。 この種の式()の混合無水物は、好ましく
は適当な溶媒に、式()のカルボン酸及び適
当なアミンを当モル量で溶解し、これらを式(
)のスルホン酸誘導体1〜1.05当量と反応させ
ることによつて製造される。 ここに適当な溶媒は、反応条件下に安定である
溶媒(例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、アセトニトリル、アセトン、塩化メチレ
ン、クロロホルム又はジメチルホルムアミド)の
いずれかである。 適当なアミンは3級アミン(例えばトリエチル
アミン又はトリブチルアミン)及び更に立体障害
された2級アミン(例えばジイソプロピルアミ
ン)である。 反応は−80℃〜室温で行なわれ、低温は二重結
合に関する置換基の異性化を防止する。反応は有
利には10分〜6時間の反応期間に亘り−20〜−50
℃で行なわれる。 式()の化合物は、例えばテトラヒドロフ
ランを溶媒として及びトリエチルアミンを塩基と
して用い、生成したトリエチルアミン塩酸塩を吸
引別し、溶媒を真空下に留去することによつて
分離することができる。しかしながら、得られる
式()の化合物の溶液を、式()のセフ
アロスポラン酸と直接反応させることは更に有利
である。この目的のためには、式()のセフ
アロスポラン酸をアミン2〜4当量と共に適当な
溶媒に溶解し、この溶液を所望の続いての反応温
度まで予冷却し、この温度の溶液を、上述の式
()の化合物の溶液に添加する。式()
の反応生成物において基R1の異性化を防ぐため
に、反応は有利には−60〜−30℃で行なわれ、混
合物を夜通しで室温にもつていく。 式()の化合物の製造に対して言及される
アミン及び溶媒は、式()のセフアロスポラ
ン酸を溶解するために使用することができる。こ
の方法で、満足な濃度の式()のセフアロス
ポラン酸の溶液が得られないならば、セフアロス
ポラン化学から十分公知である式()の化合
物の容易に溶解するエステル(例えばシリル、
tert−ブチル又はジフエニルメチルエステル)を
使用できることも明らかである。 処理後に、R1及びR2が式()の化合物に
対して言及した意味を有し且つXがセフアロスポ
リン置換基として適当な基、例えば水素、C1
C4アルキル、ハロゲン、C1〜C4アルコキシ、ヒ
ドロキシメチル、ホルミロキシメチル、(C1〜C4
アルキル)−カルボニロキシメチル、アミノカル
ボニロキシメチル、ビリジニウムメチル、4−カ
ルバモイルピリジニウムメチル又はヘテロシクリ
ルチオメチル(ここに「ヘテロシクリル」とは好
ましくは式
【式】
【式】
【式】
【式】の基を表わす。 但しR6は水素、メチル、2−ジメチルアミノエ
チル、カルボキシメチル又はスルホメチルを示
し、及びR7は水素又はメチルを示す)を表わす
式()の化合物が得られる。 式()の好適な化合物は、 Xが水素、塩素、メトキシ、ヒドロキシメチ
ル、アセチロキシメチル、アミノカルボニロキシ
メチル、ピリジニウムメチル、 又は
【式】を示す化合物であ る。 R1及びXが式()の化合物に対して言及
した意味を有する式()の化合物は、式(
)の化合物から、保護基R2を開裂させた後に
得られる。式()の化合物に対してすでに言及
したように、式()の化合物の製造に対する全
反応順序は、R2が選択的に開裂できて、塩基中
で安定な保護基、例えばtert−ブチロキシカルボ
ニル(トリフルオル酢酸で開裂)であるならば、
式()の化合物から直接行なうことが非常に有
利である。 次の実施例は本発明の方法及び本発明による化
合物の製造を示す。 実施例 1 2−tert−ブトキシカルボニルイミノ−3−
tert−ブトキシカルボニル−4−チアゾリン−
4−イル酢酸エチル 2−アミノチアゾル−4−イル酢酸エチル186
g(1モル)、ジメチルスルホキシド30ml及び98
%ジ−tert−ブチルピロカーボネート500g(2.3
モル)を室温で7日間撹拌した。次いで氷−水
3.5を最高20℃に冷却しながら添加し、混合物
を30分間撹拌し、沈殿を吸収別し、水2で洗
浄し、塩化メチレン2で補捉した。水を分離
し、塩化メチレン相をNa2SO4で乾燥し、回転蒸
発機で濃縮した。得られた油を、石油エーテル2
中に、結晶化のためにすぐに(結晶化が始まる
前に)入れた。 収率302g(78%)、融点90℃。 実施例 2 2−tert−ブトキシカルボニルイミノ−3−
tert−ブトキシカルボニル−4−チアゾリン−
4−イル酢酸メチル これは実施例1と同様にして2−アミノチアゾ
ル−4−イル酢酸から製造した。 収率67%、融点67〜69℃。 実施例 3 2−エトキシカルボニルイミノ−3−エトキシ
カルボニル−4−チアゾリン−4−イル酢酸エ
チル これは実施例1と同様にして2−アミノチアゾ
ル−4−イル酢酸エチル及びピロ炭酸シエチルか
ら製造した。 収率71%、融点12℃。 実施例 4 2−tert−ブトキシカルボニルイミノ−3−
tert−ブトキシカルボニル−4−チアゾリン−
4−イル酢酸tert−ブチル 実施例1と同様にして2−アミノチアゾル−4
−イル酢酸tert−ブチル157g(0.5モル)、ジメチ
ルスルホキシド150ml及び98%ピロ炭酸ジtert−
ブチルを反応させた。 収率62%。 参考例 1 2−アミノチアゾル−4−イル酢酸トリメチル
シリルエチル アセトニトリル50ml中2−アミノチアゾル−4
−イル酢酸7.9g(0.05モル)に、トリメチルシ
リルエタノール11.2g(15.8ml、0.1モル)、4−
ジメチルアミノピリジン100mg及びジシクロヘキ
シルカルボジイミド11.4gを室温で添化し、混合
物を2日間撹拌した。次いで沈殿した尿素を吸引
別し、エーテルで洗浄し、洗浄物を回転蒸発機
で濃縮し、残渣をエーテル中に入れ、エーテル溶
液を0.5N塩酸で及びNaHCO3溶液で洗浄し、
MgSO4で乾燥し、回転蒸発機で濃縮した。溶液
の濃縮及び石油エーテルの添加後、所望のエステ
ルが晶出した。 収率2.8g。 実施例 5 2−tert−ブトキシカルボニルイミノ−3−
tert−ブトキシカルボニル−4−チアゾリン−
4−イル酢酸トリメチルシリルエチル これは実施例1と同様にして2−アミノチアゾ
ル−4−イル酢酸トリメチルシリルから製造し
た。 収率50%、融点℃。 参考例 2 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−2−tert−ブトキシカル
ボニロキシプロパンカルボン酸エチル 2−tert−ブトキシカルボニルイミノ−3−
tert−ブトキシカルボニル−4−チアゾリン−4
−イル酢酸エチル11.2g(0.03モル)を無水テト
ラヒドロフラン80mlに溶解し、−50〜60℃で窒素
下にn−ブチルリチウムの15%n−ヘキサン溶液
20ml(0.032モル)、次いでアセトアルデヒド1.91
ml(0.034モル)を添加した。この混合物を−50
〜−60℃で2時間撹拌し、次いでクエン酸の10%
水溶液30mlを添加し、混合物を室温まで暖めた。
処理するために、テトラヒドロフランを室温で真
空下に留去し、残渣を塩化メチレンで抽出し、有
機抽出物をNa2SO4で乾燥し、溶媒を留去した。
油10.8gを得た。これはNMRによるとジアステ
レオマーの混合物であつた。(TLC:シクロヘキ
サン/エーテル1:1)。 参考例 3 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−1(E,Z)−プロペンカ
ルボン酸エチル 混合物を参考例2に示したように製造した。し
かしながら、アセトアルデヒドの添加後、これを
室温まで暖め、次いで夜通し撹拌し、次いで参考
例2に記述したように処理した。油9.2gを得た。
これはNMR及びTLC(シクロヘキサン/エーテ
ル1:1、Z異性体の方が高Rf)によるとE/
Zの異性体の約1:1の混合物であつた。2つの
化合物はシリカゲル60(移動相シクロヘキサン/
エーテル1:1)で分離することができた。 Z異性体: 1H−NMR(250 MHz,CDCl3): δ=10.5(bs;1H,NH)、6.95(s;1H,
S−CH)、6.88(q;J=7Hz,1H,CH
−CH3)、4.35(q;J=7Hz,2H,CH−
CH3)、2.04(d,J=7Hz,3H,CH−
CH3)、1.50(s;9H,C(CH33、1.36
(t;J=7Hz,3H,CH2−CH3)。 E異性体: 1H−NMR(250 MHz,CDCl3): δ=10.5(bs;1H,NH)、7.22(q;J=
7Hz,1H,CH−CH3)、6.94(s;1H,
S−CH)、4.19(q;J=7Hz,2H,CH2
−CH3)、1.95(d;J7Hz,3H,CH−
CH3)、1.52(a;9H,C(CH33)、1.22
(t;J=7Hz,3H,CH2−CH3)。 参考例 4 2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−2(E,Z)−ベンジリデ
ン酢酸エチル 無水テトラヒドロフラン40ml中2−tert−ブト
キシカルボニルイミノ−3−tert−ブトキシカル
ボニル−4−チアゾリン−4−イル酢酸3.86g
(0.01モル)を−50℃まで冷却し、カリウムtert−
ブチレート2.8g(0.028モル)を添加し、混合物
を溶液となるまで撹拌し、ベンズアルデヒド1.11
ml(0.012モル)を添加した。この混合物を室温
まで暖め、夜通撹拌した。 処理のために氷冷し且つpHを監視しながら、
pHが4〜5になるまで2NHCl約12mlを添加し、
テトラヒドロフラン及び次いでtert−ブタノール
を真空下に除去し、残渣を塩化メチレンで抽出し
た。Na2SO4で乾燥後、塩化メチレンを真空下に
除去した。油3.1gを得た。これは、NMR及び
TLC(シクロヘキサン/エーテル1:1)による
と、E/Z異性体の約1:1の混合物であつた。 参考例 5 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−1−(Z)−プロペンカル
ボン酸 2−tert−ブトキシカルボニル−4−チアゾリ
ン−4−イル酢酸エチル0.145モル(56g)及び
無水テトラヒドロフラン400mlを最初に窒素下に
導入し、−60〜−50℃においてヘキサン中n−ブ
チルリチウム0.16モル(15%、100ml)を徐々に
添加した。次いでアセトアルデヒド9.55ml(0.17
モル)を直ぐに添加し、混合物を−60℃で10分
間、次いで室温で夜通し撹拌した。 次いで2N水酸化ナトリウム溶液250mlを添加
し、2相混合物を室温で24時間激しく撹拌した。
次いでテトラヒドロフランを真空下に室温で留去
し、アルカリ相を塩化メチレンそれぞれ100mlで
2回抽出した。水性相をpH2〜3まで酸性にし、
抽出した後、1−(2−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノチアゾル−4−イル)−1(E)−プロペ
ンカルボン酸を得た(21.0g、51%、融点=195
℃(アセトニトリルから)。 塩化メチレン相を真空下に濃縮し、残渣をエタ
ノール250ml中に入れ、これを2N水酸化ナトリウ
ム溶液250mlで処理し、60℃に24時間加熱した。
エタノールの蒸留による除去後、アルカリ性相を
塩化メチレン100mlで1回抽出し、抽出物を捨て、
アルカリ性相をpH2〜3の酸性にし、所望の1−
(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチアゾル
−4−イル−1(Z)−プロペンカルボン酸を塩化
メチレンで抽出した(8.3g、20%、融点=183℃
(アセトニトリルから))。 参考例 6 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−1(Z)−ブテン−カルボ
ン酸 これはアセトアルデヒドの代りにプロパナルを
用いる以外参考例5と同様にして製造(収率17
%;融点、アセトニトリルから172℃)。 参考例 7 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−1(Z)−ペンテン−カル
ボン酸 これはアセトアルデヒドの代りにブタナルと用
いる以外参考例5と同様にして製造(融点、アセ
トニトリルから162〜163℃)。 参考例 8 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−1(Z)−ヘキセン−カル
ボン酸 これはアセトアルデヒドの代りにペンタナルを
用いる以外参考例5と同様にして製造(融点、ア
セトニトリルから158℃)。 参考例 9 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−1(Z)−ヘプテン−カル
ボン酸 これはアセトアルデヒドの代りにヘキサナルを
用いる以外参考例5と同様にして製造(融点、ア
セトニトリルから130〜131℃)。 参考例 10 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−1(Z)−オクテン−カル
ボン酸 これはアセトアルデヒドの代りにヘプタナルを
用いる以外参考例5と同様にして製造(融点、ア
セトニトリルから164℃)。 参考例 11 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−3−メチル−1(Z)−ブ
テン−カルボン酸 これはアセトアルデヒドの代りにイソブチルア
ルデヒドを用いる以外参考例5と同様にして製造
(融点、アセトニトリルから169〜171℃)。 参考例 12 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−4−メチル−1(Z)−ペ
ンテン−カルボン酸 これはアセトアルデヒドの代りにイソバレルア
ルデヒドを用いる以外参考例5と同様にして製造
(融点、アセトニトリルから137℃)。 参考例 13 2−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−3−シクロヘキシル−
(Z)−アクリル酸 これはアセトアルデヒドの代りにシクロヘキシ
ルアルデヒドを用いる以外参考例5と同様にして
製造(融点、アセトニトリルから>210℃)。 参考例 14 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−4−フエニル−1(Z)−
ブテンカルボン酸 これはアセトアルデヒドの代りにジヒドロ桂皮
アルデヒドを用いる以外参考例5と同様にして製
造(融点、アセトニトリルから174℃)。 参考例 15 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−1(Z)−プロペン−カル
ボン酸 無水テトラヒドロフラン800ml中1−(2−tert
−ブトキシカルボニルアミノチアゾル−4−イ
ル)−1(E)−プロペンカルボン酸0.43モル(122
g)をビストリメチルシリルアセトアミド0.52モ
ル(129ml)で処理し、混合物を室温で1時間撹
拌した。次いでこれを−60℃まで冷却し、カリウ
ムtert−ブチレート(98%)1.74モル(200g)を
添加し、混合物を室温まで暖め、室温で夜通し撹
拌した。 処理するために、水100mlを氷冷しながら添加
し、pHを2NHC1 約900mlで6〜8に調節し、
テトラヒドロフランを真空下に除去し、pHを2
〜3に調節し、混合物を塩化メチレン300mlで3
回抽出した。この抽出物を乾燥し、回転蒸発機で
濃縮し、残渣をメタノール700mlに溶解した。こ
のメタノール性溶液を、弱塩基性イオン交換体
Lewatit MP62を含有するカラム(2.5×80cm;
400ml)中に、約10ml/分の速度で流し、カラム
をメタノール2で洗浄し、メタノール/2N水
酸化ナトリウム溶液(10:1)1で流出させ
た。流出物を濃縮し、2NHC1でpH2〜3まで酸
性にし、塩化メチレンで抽出した。Na2SO4で乾
燥し、塩化メチレンを留去した後、所望のZ−プ
ロペンカルボン酸50g(41%)を得た。メタノー
ル性洗浄物を蒸発させることにより、異性化しな
かつたE−プロペンカルボン酸をカラムから回収
した。 参考例 16 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−1(Z)−ペンテン−カル
ボン酸 実施例20と同様に、対応するE−ペンテンカル
ボン酸を異性化した。 収率45%。 参考例 17 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−1(Z)−プロペン−カル
ボン酸メタンスルホン酸無水物 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−1(Z)−プロペンカルボン
酸0.005モル(1.42g)及びトリエチルアミン
0.0055モル(0.76g)を無水テトラヒドロフラン
10mlに溶解し、−50℃まで冷却した。次いでメタ
ンスルホン酸クロライド0.0051モル(0.40g)を
添加し、混合物を−40〜−50℃で5時間撹拌し
た。次いでトリエチルアミン塩酸塩をH2Oを排
除しながら吸引別し、テトラヒドロフランを−
10℃で真空下に留去した。暖めた時に容易にE形
に異性化する(NMR)混合無水物を油として得
た。 参考例 18 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−1(Z)−ブテン−カルボ
ン酸p−トルエンスルホン酸無水物 参考例17と同様に、適当なZ−ブテンカルボン
酸及びp−トルエンスルホニルクロライドから−
20〜−30℃で製造。 参考例 19 7−〔1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノチアゾル−4−イル)−1(Z)−プロパンカ
ルボキサミド〕−3−アセトキシメチル−3−
セフアン−4−カルボン酸 1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノチ
アゾル−4−イル)−1(Z)−プロペンカルボン
酸0.005モル(1.42g)及びトリエチルアミン
0.0055モル(0.76ml)を無水塩化メチレン20mlに
溶解し、混合物を−50℃まで冷却し、メタンスル
ホニルクロライド0.0051モル(0.40ml)を添加し
混合物を−50〜−40℃で5時間撹拌した。 次いで予じめ−50℃に冷却した無水塩化メチレ
ン20ml中3−アセトキシメチル−7−アミノ−3
−セフエン−4−カルボン酸0.006モル(1.63g)
及びトリエチルアミン0.013モル(1.80ml)の溶
液を添加し、混合物を12時間に亘つて室温まで暖
めた。 処理するために、混合物をH2Oそれぞれ10ml
で2回洗浄し、塩化メチレン相をH2O40mlで覆
い、撹拌且つ氷冷しながら1NHC1でpH2〜3ま
で酸性にした。有機相を分離し、H2O相を塩化
メチレンそれぞれ20mlで2回抽出し、併せた塩化
メチレン相を飽和NaCl溶液で洗浄し、Na2SO4
で乾燥し、回転蒸発機で真空下に濃縮した。所望
のセフアロスポリンを殆んど定量的に得た。 参考例 20 7−〔1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノチアゾル−4−イル)−1(Z)−プロペンカ
ルボキサミド〕−3−(1−メチル−1H−テト
ラゾル−5−イル)−チオメチル−3−セフエ
ン−4−カルボン酸 これは参考例19と同様にして1−(2−tert−
ブトキシカルボニルアミノチアゾル−4−イル)
−1(Z)−プロペンカルボン酸及び7−アミノ−
3−(1−メチル−1H−テトラゾル−5−イル)
チオメチル−3−セフエン−4−カルボン酸から
製造。 収率、92%。 参考例 21 7−〔1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノチアゾール−4−イル)−1(Z)−ブテンカ
ルボキサミド)−3−アセトキシメチル−3−
セフエン−4−カルボン酸 これは参考例19と同様にして1−(2−tert−
ブトキシカルボニルアミノチアゾル−4−イル)
−1(Z)−ブテンカルボン酸及び3−アセトキシ
メチル−7−アミノ−3−セフエン−4−カルボ
ン酸から製造。 参考例 22 7−〔1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノチアゾル−4−イル)−1(Z)−ブテンカル
ボキサミド〕−3−(1−メチル−1H−テトラ
ゾル−5−イル)−チオメチル−3−セフエン
−4−カルボン酸 これは参考例19と同様にして1−(2−tert−
ブトキシカルボニルアミノチアゾル−4−イル)
−1(Z)−ブテンカルボン酸及び7−アミノ−3
−(1−メチル−1H−テトラゾル−5−イル)チ
オメチル−3−セフエン−4−カルボン酸から製
造。 収率、88%。 参考例 23 7−〔1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノチアゾル−4−イル)−1(Z)−ヘプテンカ
ルボキサミド〕−3−アセトキシメチル−3−
セフエン−4−カルボン酸 これは参考例19と同様にして1−(2−tert−
ブトキシカルボニルアミノチアゾル−4−イル)
−1(Z)−ヘプテンカルボン酸及び3−アセトキ
シメチル−7−アミノ−3−セフエン−4−カル
ボン酸から製造。 収率、90%。 参考例 24 7−〔1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノチアゾル−4−イル)−1(Z)−ヘプテンカ
ルボキサミド〕−3−(1−メチル−1H−テト
ラゾル−5−イル)−チオメチル−3−セフエ
ン−4−カルボン酸 これは参考例19と同様にして1−(2−tert−
ブトキシカルボニルアミノチアゾル−4−イル)
−1(Z)−ヘプテンカルボン酸及び7−アミノ−
3−(1−メチル−1H−テトラゾル−5−イル)
チオメチル−3−セフエン−4−カルボン酸から
製造。 収率、85%。 参考例 25 7−〔1−2−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノチアゾル−4−イル)−3−メチル−1(Z)
−ブテンカルボキサミド〕−3−アセトキシメ
チル−3−セフエン−4−カルボン酸 これは参考例19と同様にして1−(2−tert−
ブトキシカルボニルアミノチアゾル−4−イル)
−3−メチル−1(Z)−ブテンカルボン酸及び3
−アセトキシメチル−7−アミノ−3−セフエン
−4−カルボン酸から製造。 収率、93%。 参考例 26 7−〔1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノチアゾル−4−イル)−4−フエニル−1
(Z)−ブテンカルボキサミド〕−3−アセトキ
シメチル−3−セフエン−4−カルボン酸 これは参考例19と同様にして1−(2−tert−
ブトキシカルボニルアミノチアゾル−4−イル)
−4−フエニル−1(Z)−ブテンカルボン酸及び
3−アセトキシメチル−7−アミノ−3−セフエ
ン−4−カルボン酸から製造。 収率、95%。 参考例 27 7−〔1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノチアゾル−4−イル)−1(Z)−プロペンカ
ルボキサミド〕−3−メチル−3−セフエン−
4−カルボン酸 これは参考例19と同様にして1−(2−tert−
ブトキシカルボニルアミノチアゾル−4−イル)
−1(Z)−プロペンカルボン酸及び7−アミノ−
3−メチル−3−セフエン−4−カルボン酸から
製造。参考例19と異なつて、7−アミノ−3−メ
チル−3−セフエン−4−カルボン酸を、トリエ
チルアミンの代りに等量のジイソプロピルアミン
と一緒に塩化メチレンに溶解した。 収率、88%。 参考例 28 7−〔1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノチアゾル−4−イル)−1(Z)−プロペンカ
ルボキサミド〕−3−アミノカルボニロキシメ
チル−3−セフエン−4−カルボン酸 これは参考例19と同様にして1−(2−tert−
ブトキシカルボニルアミノチアゾル−4−イル)
−1(Z)−プロペンカルボン酸及び7−アミノ−
3−アミノカルボニロキシメチル−3−セフエン
−4−カルボン酸から製造。参考例19と異なつ
て、7−アミノ−3−アミノカルボニロキシメチ
ル−3−セフエン−4−カルボン酸を、トリエチ
ルアミンと一緒に塩化メチレンにでなくて、等量
のジイソプロピルアミンと一緒に無水ジメチルホ
ルムアミドに溶解し、得られた溶液を塩化メチレ
ン中の混合カルボン酸スルホン酸無水物に添加し
た。 処理するために、混合物を真空下に0℃で蒸発
させ、残渣を水に入れ、塩化メチレンで抽出し、
水性相を酢酸エチルで覆い、PH2〜3まで酸性に
した。生成物は相間に油として分離した。 参考例 29 7−〔1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノチアゾル−4−イル)−1(Z)−プロペンカ
ルボキサミド〕−3−セフエン−4−カルボン
酸ジフエニルメチル これは参考例19と同様にして1−(2−tert−
ブトキシカルボニルアミノチアゾル−4−イル)
−1(Z)−プロペンカルボン酸及び7−アミノ−
3−セフエン−4−カルボン酸ジフエニルメチル
から製造。 収率93%。 参考例 30 7−〔1−(2−アミノチアゾル−4−イル)−
1(Z)−プロペンカルボキサミド〕−3−アセ
トキシメチル−3−セフエン−4−カルボン酸 参考例19からのBOCで保護されたセフアロス
ポリンにトリフルオル酢酸10mlを添加し、混合物
を室温で30分間撹拌した。次いでトリフルオル酢
酸を真空下に室温で除去し、残渣をメタノール/
H2O10:1の20mlで、次いでpH6〜7で透明な溶
液が得られるまで10%NaHCO3で処理した。次
いでpHを1NHC1でゆつくりと3に調節し、メタ
ノールを真空下に徐々に除去し、必要ならばpH
を再び3に調節した。沈殿した生成物を吸引別
した。収率70%。 参考例 31〜39 参考例20〜29からのセフアロスポリンを参考例
30と同様にして保護基を除去した。収率は50〜90
%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、R2はCO2R3を示し、 R3は炭素数1〜15のアルキル基を示し、そし
    てR4は炭素数1〜15のアルキル基であるか、又
    はトリ−(C1〜C5アルキル)−シリルで置換され
    た炭素数1〜15のアルキル基である〕 の化合物。 2 R2がO−CO−C(CH33を示し、R3がC
    (CH33を示し、そしてR4の定義は上記と同じで
    ある、 特許請求の範囲第1項記載の化合物。 3 R2がtert−ブトキシカルボニル基を示し、R3
    がtert−ブチル基を示し、及びR4がメチル又はエ
    チル基を示す、 特許請求の範囲第2項記載の化合物。 4 一般式 〔式中、R4は炭素数1〜15のアルキル基であ
    るか、又はトリー(C1〜C5アルキル)−シリルで
    置換された炭素数1〜15のアルキル基である〕 の化合物を、反応剤に対する溶媒中において、一
    般式 R3−O−CO−O−CO−O−R3 ……(a) 〔式中、R3は炭素数1〜15のアルキル基であ
    り、そしてR4の定義は上記と同じである〕 のピロ炭酸エステルと反応させることを特徴とす
    る、 一般式 〔式中、R2はCO2R3を示し、そしてR3および
    R4の定義は上記に同じである〕 の化合物を製造する方法。 5 溶媒が非プロトン性の極性溶媒である特許請
    求の範囲第4項記載の方法。 6 反応を室温または0〜−50℃の温度で行なう
    特許請求の範囲第4又は5項記載の方法。 7 式(a)のピロ炭酸エステルを2〜2.5モ
    ル当量で用いる特許請求の範囲第4〜6項記載の
    いずれかによる方法。
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