JPH0227995B2 - - Google Patents

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JPH0227995B2
JPH0227995B2 JP57200034A JP20003482A JPH0227995B2 JP H0227995 B2 JPH0227995 B2 JP H0227995B2 JP 57200034 A JP57200034 A JP 57200034A JP 20003482 A JP20003482 A JP 20003482A JP H0227995 B2 JPH0227995 B2 JP H0227995B2
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JP
Japan
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compound
azabicyclo
oxo
cis
reduced pressure
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JP57200034A
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English (en)
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JPS5989685A (ja
Inventor
Tadashi Hirata
Masao Matsukuma
Shigeo Yoshiie
Akira Sato
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式〔〕 〔式中、RはC1〜C5の直鎖または分岐の低級ア
ルキル基である〕で表わされるエポキシカルバセ
フエム化合物(以下、化合物〔〕という。他の
式番号の化合物についても同様)に関する。
カルバセフエム類はもとよりセフアロスポリン
類についてもエポキシ基を有する化合物は知られ
ていない。化合物〔〕は後述のごとく3−ヒド
ロキシカルバセフエム化合物等を経て抗菌作用を
有する化合物に変換できる有用な中間体である。
一般式〔〕中、Rについて「C1〜C5の直鎖
または分岐の低級アルキル基」としてはメチル、
エチル、tert−ブチル等があげられる。
化合物〔〕は一般式〔〕 (式中、Rは前記と同義である)で表わされる、
特開昭54−128591に記載されている公知の化合物
を出発化合物として、以下のプロセスに従つて
合成される。
(式中、Rは前記と同様であり、Zはハロゲン原
子である) ハロヒドリン化はオレフインのハロヒドリン化
の一般的手法に従つて行うことができる。好まし
くは、ハロヒドリン化は含水溶媒中で化合物
〔〕とハロゲン化剤とを−10〜50℃で反応させ
ることにより行われる。
溶媒としてはジメトキシエタン、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、アセト
ン、ジメチルホキシド、ジメチルホルムアミド等
が使用できる。ハロゲン化剤としてはN−ハロサ
クシミド、N−ハロアセタミド、第3ブチルハイ
ポクロライト、第3ブチルハイポブロマイト、ハ
ロゲン等を化合物〔〕に対して1〜1.5当量用
いる。
エポキシ化は不活性溶媒中、化合物〔〕を塩
基で0〜50℃で処理することにより行う。不活性
溶媒としてはジクロルメタン、クロロホルム、ジ
メトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジエチルエーテル、トルエン、ベンゼン、酢
酸エチル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホル
ムアミド等を使用する。塩基としてはトリエチル
アミン、ジエチルアミン、ピリジン、1.5−ジア
ザビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5、さらに1,8
−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7のよ
うな有機アミン類を化合物〔〕に対して1〜2
当量用いる。
反応混合物中から化合物〔〕や化合物〔〕
の単離精製はペニシリン類、セフアロスポリン類
の合成において通常用いられる手法、例えば抽
出、カラムクロマトグラフイー、再結晶等により
行うことができる。もつとも化合物〔〕を単離
せずに反応を行うこともできる。
本発明により得られる化合物〔〕は本発明者
らにより開発された以下のプロセスにより、例
えば触媒として、塩化亜鉛、臭化亜鉛、塩化アル
ミニウム、臭化アルミニウム、四塩化チタン、臭
化マグネシウム、臭化リチウム、沃化リチウム、
塩化リチウム、過塩素酸リチウム、フツ化水素、
トリ−n−ブチルホスフインオキサイド等を用い
て、抗菌作用を有するセフアロスポリン類縁体の
母核である3−ハイドロキシ体〔〕や更に3−
メトキシ体〔〕に導くことができ、したがつて
化合物〔〕は有用な中間体である。プロセス
の詳細な説明は参考例によつて例示する。
3位にヒドロキシ基やメトキシ基を有するカル
バセフエム化合物についてはChem.Pharm.Bull.,
28(5)1563(1980)に記載がある。
以上のようにして得られる化合物〔〕のう
ち、2位のCO2Rで示されるエステル基は、ペニ
シリン、セフアロスポリンの化学で頻用されてい
る手法を用いて、適当な条件、試剤を選ぶことに
より分子中の置換基、官能基を損なわずにカルボ
キシル基に変換し得る。また7位のアジド基を、
好ましい手法として接触還元法、または硫化水素
をトリエチルアミン、ピリジン等の塩基の存在下
で作用される方法等により、アミノ基へ変換でき
る。そのアミノ基に、ペニシリン、セフアロスポ
リンの化学の領域で常用される種々のアシル基を
導入することにより、有用な抗菌活性を有するセ
フアロスポリン類縁化合物を得ることができる。
本発明の実施態様を以下に例示する。
実施例 1 (±)−6,7−シス−7−アジド−1−アザ
ビシクロ〔4.2.0〕オクト−2,3−エポキシ
−8−オキソ−2−カルボン酸 第三ブチルエ
ステルの製造法: (±)−シス−7−アジド−1−アザビシクロ
〔4.2.0〕オクト−2−エン−8−オキソ−2−カ
ルボン酸 第三ブチルエステル2g(7.58m mol)
を、1,2−ジメトキシエタン200ml、水100mlの
混合溶媒に溶解し、氷冷下撹拌しつつ、N−プロ
モサクシイミド2.02g(11.36m mol)を加え、1.5
時間撹拌をつづける。ここに酢酸エチル100mlを
加え、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒を留去する。得られた残渣に無水
塩化メチレンン20mlを加え、このものにトリエチ
ルアミン1.55mlを添加して、室温で一夜撹拌をつ
づける。溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーに付し(シリカゲ
ル80g)、n−ヘキサン−酢酸エチル(4:1)
により溶出される目的物を含有する画分を集め、
減圧濃縮すると850mg(40.1%)の固化物を得る。
このものの物性値は以下の通りである。
IR νKBr nax(cm-1):3460,2980,2120,1780,
1740 NMR(CDCl3)δ:4.89(1H,d,J=4.88
Hz),3,63(1H.br.s),3.42−
3.61(1H,m),1.68−2.53
(4H,m),1.51(9H,s) 実施例 2 (±)−6,7−シス−7−アジド−1−アザ
ビシクロ〔4.2.0〕オクト−2,3−エポキシ
−8−オキソ−2−カルボン酸 第三ブチルエ
ステルの製造法(別法): (1) (±)−6,7−シス−7−アジド−1−ア
ザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−ハイドロキ
シ−3−ブロモ−8−オキソ−2−カルボン酸
第三ブチルエステルの製造法: (±)−6,7−シス−7−アジド−1−ア
ザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−8−
オキソ−2−カルボン酸 第三ブチルエステル
2g(7.58m mol)を1,2−ジメトキシエタン
200ml、水100mlの混合溶媒に溶解し、氷冷下撹
拌しつつ、N−プロモサクシイミド2.02g
(11.36m mol)を加え、1.5時間撹拌をつづけ
る。次に酢酸エチル100mlを加え、酢酸エチル
層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒を留去する。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーに付し(シ
リカゲル50g)、n−ヘキサン−酢酸エチル
(4:1)により溶出される目的物を含有する
画分を集め、減圧濃縮すると1.70mg(62.2%)
の油状物を得る。このものは2種類の異性体か
らなつている。このものの物性値は以下の通り
である。
<低極性異性体> IR νCHCl3 nax(cm-1):3500,2980,2120,1780,
1745 NMR(CDCl3)δ:4.70(1H,br,s),4.70
(1H,d,J=4.88Hz),3,
82−4.14(2H,m),2.37−2.62
(2H,m),1.69−1.93(2H,
m),1.58(9H,s) <高極性異性体> IR νCHCl3 nax(cm-1):3500,2980,2120,1780,
1745 NMR(CDCl3)δ:4.73(1H,br,s),4.71
(1H,d,J=4.89Hz),3.92−
4.14(2H,m),1.74−2.53
(4H,m),1.58(9H,s) (2) (±)−6,7−シス−7−アジド−1−ア
ザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2,3−エポキ
シ−8−オキソ−2−カルボン酸 第三ブチル
エステルの製造: 上記(1)で得られた(±)−6,7−シス−7
−アジド−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト
−2−ハイドロキシ−3−ブロモ−8−オキソ
−2−カルボン酸 第3ブチルエステル1.7gを
無水塩化メチレン20mlに溶解する。このものに
トリエチルアミン1.55mlを加えて室温で一夜撹
拌を行う。溶媒を減圧下留去した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーに付し(シ
リカゲル80g)、n−ヘキサン−酢酸エチル
(4:1)により溶出される目的物を含有する
画分を集め、減圧濃縮すると680mg(51.4%)
の固化物を得る。このものの物性値は実施例1
で得られた物と全く同一である。
参考例 1 (±)−シス−7−アジド−1−アザビシクロ
〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−ハイドロキシ
−8−オキソ−2−カルボン酸 第三ブチルエ
ステル: 実施例1で得られたエポキシ体850mg(3.03m
mol)を無水ベンゼン20mlに溶解し、塩化亜鉛
200mgを加え、50℃に2時間激しく撹拌する。無
機塩を別し、液を減圧濃縮する。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フイーに付し(シリカゲル50g)、n−ヘキサン
−酢酸エチル(4:1)により溶出される目的物
を含有する画分を集め、減圧濃縮すると149mg
(17.5%)の結晶を得る。
このものの物性値は以下の通りである。
IR νCHCl3 nax(cm-1):2980,2120,1775,1660 NMR(CDCl3)δ:11.50(1H,s),4.85(1H,
d,J=4.88Hz),3.62−3.82
(1H,m),2.44−2.59(2H,
m),1.77−2.38(2H,m),
1.55(9H,s) 参考例 2 (±)−シス−7−アジド−1−アザビシクロ
〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−メトキシ−8
−オキソ−2−カルボン酸 第三ブチルエステ
ル: 実施例1で得られたエポキシ体850mg(3.03m
mol)を無水ベンゼン20mlに溶解し、塩化亜鉛
200mgを加え、50℃に2時間激しく撹拌する。無
機塩を別し、適量のジアゾメタンエーテル溶液
を加え、室温で30分撹拌後、減圧濃縮し、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに
付し(シリカゲル10g)、n−ヘキサン−酢酸エ
チル(4:1)により溶出される目的物を含有す
る画分を集め減圧濃縮すると100mg(11.2%)の
結晶を得る。
IR νCHCl3 nax(cm-1):2980,2120,1775,1715 NMR(CDCl3)δ:4.87(1H,d,J=4.89
Hz),3,76(3H,s),3.42−
3.96(1H,m),2.40−2.72
(2H,m),1.79−2.33(2H,
m),1.53(9H,s) 参考例 3 (±)−シス−7−アミノ−1−アザビシクロ
〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−メトキシ−8
−オキソ−2−カルボン酸 第三ブチルエステ
ル塩酸塩: 実施例2で得られたメトキシ体198mg(0.67m
mol)を20mlのエタノールに溶解し、1N
HCl0.673ml及び10%パルジウム−炭素触媒50mg
を加えて30分間接触還元を行う。触媒を別し、
別を減圧濃縮する。得られた残渣にエーテル10
mlを加えてよく破砕すると目的物70mg(34.1%)
が固化物として得られる。
IR νKBr nax(cm-1):3670−3300,3070−2730,
1770,1715,1620 参考例 4 (±)−シス−7−アミノ−1−アザビシクロ
〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−メトキシ−8
−オキソ−2−カルボン酸 トリフルオロ酢酸
塩: 参考例3で得られたアミノ体70mg(0.23m
mol)を塩化メチレン3mlに溶解し氷冷下トリフ
ルオロ酢酸を0.2ml加え、そのまま3時間撹拌を
つづける。反応液を減圧濃縮後、エーテル5mlを
加えて、よく破砕すると目的物30mg(40.2%)が
固化物として得られる。
IR νKBr nax(cm-1):3700−3200,3100−2800,
1770,1620,1550 NMR(CD3OD)δ:3.80(3H,s),3.64−
4.02(1H,m),1.80−2.35
(2H,m)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式〔〕 〔式中、RはC1〜C5の直鎖または分岐の低級ア
    ルキル基である〕で表わされるエポキシカルバセ
    フエム化合物。
JP57200034A 1982-11-15 1982-11-15 エポキシカルバセフエム化合物 Granted JPS5989685A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57200034A JPS5989685A (ja) 1982-11-15 1982-11-15 エポキシカルバセフエム化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57200034A JPS5989685A (ja) 1982-11-15 1982-11-15 エポキシカルバセフエム化合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5989685A JPS5989685A (ja) 1984-05-23
JPH0227995B2 true JPH0227995B2 (ja) 1990-06-20

Family

ID=16417715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57200034A Granted JPS5989685A (ja) 1982-11-15 1982-11-15 エポキシカルバセフエム化合物

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JPS5989685A (ja) 1984-05-23

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