JPH0244474B2 - Karubasefuemukagobutsu - Google Patents
KarubasefuemukagobutsuInfo
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- JPH0244474B2 JPH0244474B2 JP7203483A JP7203483A JPH0244474B2 JP H0244474 B2 JPH0244474 B2 JP H0244474B2 JP 7203483 A JP7203483 A JP 7203483A JP 7203483 A JP7203483 A JP 7203483A JP H0244474 B2 JPH0244474 B2 JP H0244474B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規なカルバセフエム化合物に関す
る。さらに詳しくは本発明は一般式〔〕 〔式中、RはC1〜C5の直鎖もしくは分岐のア
ルキル基(ハロゲンで置換されていてもよい)、
置換シリル基、またはベンジル基、ベンズヒドリ
ル基もしくはトリチル基(ただし、これらの基の
フエニル核はメチル基、メトキシ基またはニトロ
基で置換されていてもよい)である〕で表わされ
る新規なカルバセフエム化合物(以下、化合物
〔〕又は単に〔〕という。他の式番号の化合
物についても同様)に関する。 従来3位に置換基を有するカルバセフエム化合
物として、3位にハロゲン原子を有するもの
(GB2041923A、特開昭55−87791)、メチル基、
ヒドロキシメチル基等を有するもの(米国特許第
4226866号)等が知られている。 かくのごとく、3位にホルミル基を有する該化
合物〔〕は文献上に記載のない新しい化合物で
あり、このものは後述するように抗菌作用をもつ
化合物に交換できる有用な中間体である。 一般式〔〕中、Rについて「C1〜C5の直鎖
または分岐のアルキル基」としてはメチル、エチ
ル、tert―ブチル等があげられる。Rについてハ
ロゲンで置換した基としてはクロロメチル、クロ
ロエチル、2,2,2―トリクロロエチル、2,
2,2―トリフルオロエチル等が例示され、ハロ
ゲンとしては塩素、フツ素、臭素が例示される。
置換シリル基としてはトリメチルシリル、tert―
ブチルジメチルシリル等が例示される。 化合物〔〕は一般式〔〕 (式中、Rは前記と同義である。)で表わされ
る特願昭57−198719に記載されている化合物を出
発化合物として、以下のプロセスに従つて合成さ
れる。 〔〕→(〕へのニトロメチル基のアルデヒ
ド基への変換は、好ましい方法としてネツフ反応
(希酸処理)、塩基処理後のMoO5・ピリジン・ヘ
キサメチルホスホラミドによる反応、塩基処理後
のオゾン酸化、塩基処理後の過マンガン酸カリウ
ムによる反応、三塩化チタンによる反応等が例示
されるが、特に最後の方法がおだやかで好まし
い。その反応方法はJ.Org.Chem.,38,#26,
4367(1973)に記載されている。特に好ましくは、
ニトロ体〔〕を三塩化チタンの水溶液とメタノ
ール、エタノール、1,2―ジメトキシエタン、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等の有機溶媒と
の混合系で0゜〜30℃で反応を行なう。反応系に例
えば酢酸アンモニウム等を加えて弱酸性条件下で
行えば更に収率が良い。用いる三塩化チタンは基
質に対して1〜10当量である。 〔〕→〔〕への二重結合の導入は、〔〕
を適当なハロゲン化物と処理し、アルデヒドのα
位、すなわち3位にハロゲンを導入し、その後、
適当な塩基を用いて脱ハロゲン化水素することに
より行なわれる。3位のハロゲン化には、通常の
アルデヒドのα位のハロゲン化に用いられる試薬
が用いられるが好ましくは、臭素、塩素、N―ブ
ロモサクシイミド、N―クロロサクシイミド、N
―ブロモアセタミド、スルフリルクロライド、臭
化第二銅、塩化第二銅、沃化ベンゼンジクロライ
ド、ピロリドンハイドロトリプロマイド、5,5
―ジブロモ―2,2―ジメチル―4,6―ジオキ
ソ―1,3―ジオキサン等が例示される。特に最
後の2つのハロゲン化剤が好ましい。使用する溶
媒はそれ自身反応に関与しない不活性なものであ
れば、特に限定されないが、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、1,2―ジメトキシエタン、ジ
エチルエーテル、塩化メチレン、クロロホルム、
トルエン、アセトニトリル等が例示される。反応
温度は−20℃〜80℃、好ましい温度は用いるハロ
ゲン化剤によつて異なるが0℃〜60℃である。ま
たハロゲン化反応の際反応を円滑に進行させるた
めに必要により、適当な酸、塩基を加えることも
可能である。反応時間は用いるハロゲン化剤、反
応温度、溶媒等により異なるが通常10分〜2時間
である。生成したハロゲン化物は単離することな
く、適当な塩基と処理することにより、目的の化
合物〔〕を得ることができる。その時用いる塩
基としてはトリエチルアミン、ジエチルアミン、
1,5―ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノネン―
5,1,8―ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウン
デセン―7、ピペラジン、ピロリジン、ピリジ
ン、N,N―ジメチルアニリン、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カル
シウム等が例示される。用いる塩基の量は出発原
料〔〕に対して1〜5当量、好ましくは2〜3
当量であり、その時の反応温度は−10゜〜50℃、
好ましくは氷冷下に行い、反応時間は30分〜6時
間、好ましくは1〜3時間である。 ここで得られた化合物〔〕は、抗菌作用を有
する化合物に変換できる有用な中間体であるが、
以下にその一例としてビニルカルバセフアロスポ
リン化合物への誘導を例示する。またその実施態
様については参考例に示す。 上記工程式について、Yとしてはエトキシカル
ボニル基、シアノ基、1―メチル―5―テトラゾ
リン基等が例示され、R1としては、ペニシリン、
セフアロスポリンの化学の領域で常用される種々
のアシル基が選択される。 脱フタロイル化は特開昭57−91991に記載され
ているヒドラジン化合物を用いる方法により行な
うことができる。またCO2Rで示されるエステル
基はペニシリン、セフアロスポリンの化学で頻用
されている手法を用いて、適当な条件、試剤を選
ぶことにより分子中の置換基、官能基を損なわず
にカルボキシル基に変換できる。 本発明の実施例、参考例を以下に示す。 実施例 1 1‐1 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―
1―アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―3―
ホルミル―8―オキソ―2―カルボン酸,第3
ブチルエステル: 参考例6で得られた(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―3―ニトロメチル―8―オキソ―2―カ
ルボン酸,第3ブチルエステル2.75g(6.4ミリ
モル)を1,2―ジメトキシエタン60mlとメタノ
ール40mlに溶解し、このものに酢酸アンモニウム
11.5g、25%水性三塩化チタン溶液15.5gおよび
水からなる70mlの溶液を7回にわけて1時間かけ
て加え、その後室温で1時間撹拌を行なう。反応
液に水200mlと酢酸エチル200mlを加え抽出を行な
う。抽出液を飽和食温水で2度、飽和重そう水で
1度、水で2度、飽和食温水で1度、順次洗浄
後、芒硝で乾燥後、溶媒を留去すると粗目的物
1.92g(74.9%)を得る。このものは精製するこ
となく次の工程に使用できる。 以下に粗目的物の一部をシリカゲルクロマトグ
ラフイー(n―ヘキサン―酢酸エチル1:1)に
より精製した目的化合物の物性値を示す。 <高極性化合物> IRνKBr nax(cm-1):1795,1780(sh),1775,1740
(sh),1730 NMR(CDCl3)δ:9.90(1H,s),7.67−7.93
(4H,m),5.43(1H,d,J=4.5Hz),5.17
(1H,br.s),3.90−4.20(1H,m),2.77−2.93
(1H,m),1.47−2.57(4H,m),1.50(9H,
s) <低極性化合物> IRνKBr nax(cm-1):1795,1780(sh),1775,1740
(sh),1730 NMR(CDCl3)δ:9.80(1H,s),7.70−7.97
(4H,m),5.50(1H,d,J=4.5Hz),5.20
(1H,d,J=5.5Hz),3.93−4.27(1H,m),
2.93−3.13(1H,m),1.23−2.43(4H,m),
1.47(9H,s) 1‐2 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―
1―アザビジクロ〔4,2,0〕オクト―2―
エン―3―ホルミル―8―オキソ―2―カルボ
ン酸,第3ブチルエステル: 1−1)で得られた(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―3―ホルミル―8―オキソ―2―カルボ
ン酸,第3ブチルエステル10.2gを無水テトラヒ
ドロフラン200mlに溶解し、このものにピロリド
ン・ハイドロトリブロマイド12.8gを加え、50℃
にて、1時間撹拌を行なう。次に反応液を0℃に
冷却し、このものに撹拌下トリエチルアミン12.5
mlを加え、そのまま2時間撹拌を行なう。反応液
を冷却下1N塩酸水にあけ、酢酸エチルで抽出を
行なう。有機層を水、亜硫酸ナトリウム水、水そ
して飽和食塩水の順に洗滌し、芒硝で乾燥後、溶
媒を減圧下留去する。得られた残渣を酢酸エチル
―ジメチルエーテル―n―ヘキサンからなる混合
溶媒系より結晶化を行ない、目的物2.36gを固形
物として得る。更に母液を減圧下濃縮し、シリカ
ゲル100g(n―ヘキサン/酢酸エチル1:1)
を用いて精製すると更に1.26gの目的物を得る
(収率36%)。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(CDCl3)δ:9.97(1H,s),7.70〜8.00
(4H,m),5.68(1H,d,J=5.0Hz),3.90〜
4.20(1H,m),2.77〜3.10(1H,m),1.33〜
1.67(3H,m),1.60(9H,s)。 IRνCHCl 3nax(cm-1):1810(sh),1800,1790,1730
,
1725(sh),1670,1600。 実施例 2 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―1―
アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―2―エン
―3―ホルミル―8―オキソ―2―カルボン
酸,第3ブチルエステル: 参考例6で得られた(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―3―ニトロメチル―8―オキソ―2―カ
ルボン酸,第3ブチルエステル2.75g(6.4ミリ
モル)を1,2―ジメトキシエタン60mlとメタノ
ール40mlに溶解し、このものに酢酸アンモニウム
11.5g,25%水性三塩化チタン溶液15.5gおよび
水からなる70mlの溶液を7回にわけて1時間かけ
て加え、その後室温で1時間撹拌を行なう。反応
液に水200mlと酢酸エチル200mlを加え抽出を行な
う。抽出液を飽和食塩水で2度、飽和重そう水で
1度、水で2度、飽和食塩水で1度、順次洗浄
後、芒硝で乾燥後、溶媒を留去する。残渣に無水
テトラヒドロフラン35mlを加え、このものにピロ
リドンハイドロトリブロマイド2.4gを加え、50
℃にて1時間撹拌を行なう。次に反応液を0℃に
冷却し、このものに撹拌下、トリエチルアミン
2.4mlを加え、そのまま2時間撹拌を行なう。反
応液を冷却下1N塩酸水にあけ、酢酸エチルで抽
出を行なう。有機層を水、亜硫酸ナトリウム水、
そして飽和食塩水の順に洗浄し、芒硝で乾燥後、
溶媒を減圧留去する。得られた残渣を酢酸エチル
―ジエチルエーテル―n―ヘキサンからなる混合
溶媒系より結晶化を行なうと目的物631mgを固形
物として得る。更に母液をシリカゲル20g(n―
ヘキサン/酢酸エチル1:1)を用いて精製する
と更に303mgの目的物を得る(収率35%)。 このものの物性値は実施例1で得られたものと
全く同一である。 参考例 1 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―1―
アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―2―エン
―3―〔2―(1―メチル―1H―テトラゾー
ル―5―イル)ビニル〕―8―オキソ―2―カ
ルボン酸,第3ブチルエステル: 実施例1で得られる(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―2―エン―3―ホルミル―8―オキソ―
2―カルボン酸,第3ブチルエステル600mgを無
水テトラヒドロフラン20mlに溶解し、このものに
(1―メチル―1H―テトラゾール―5―イル)メ
チレントリフエニルホスホラン1.1gを加え、室
温に24時間撹拌を行なう。反応液を減圧下濃縮
し、残渣をクロロホルムに溶かし、シリカゲル
100g(酢酸エチル:クロロホルム:n―ヘキサ
ン=3:1:1)を用いて精製すると520mgの目
的物を固形物として得る(収率72%)。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(CDCl3)δ:8.17(1H,d,J=16.5Hz),
7.70〜7.93(4H,m),6.51(1H,d,J=16.5
Hz),5.65(1H,d,J=6.0Hz),4.07(3H,
s),3.90〜4.17(1H,m),1.90〜3.00(4H,
m),1.60(9H,s)。 IRνKBr nax(cm-1):1795,1785,1775(sh),1730,
1725(sh),1625。 参考例 2 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―1―
アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―2―エン
―3―(2―エトキシカルボニルビニル)―8
―オキソ―2―カルボン酸,第3ブチルエステ
ル: 実施例1で得られる(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―2―エン―3―ホルミル―8―オキソ―
2―カルボン酸,第3ブチルエステル2.73mgをト
ルエン14mlに溶解し、このものにカルベトキシメ
チレントリフエニルホスホラン32mgを加え、60℃
に4時間撹拌を行なう。反応液を減圧下濃縮し、
残渣をクロロホルムに溶かし、シリカゲル50g
(n―ヘキサン:酢酸エチル=2:1)を用いて
精製すると190mgの目的物を固形物として得る
(収率59%)。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(CDCl3)δ:8.03(1H,d,J=16.5Hz),
7.67〜7.90(4H,m),5.95(1H,d,J=16.5
Hz),5.63(1H,d,J=6.0Hz),4.20(2H,
q,J=7.5Hz),3.83〜4.10(1H,m),1.77〜
2.90(4H,m),1.60(9H,s),1.27(3H,t,
J=7.5Hz) IRνCHCl 3nax(cm-1):1800(sh),1795,1785(sh)
,
1780,1730,1725(sh),1710(sh),1620 参考例 3 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―1―
アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―2―エン
―3―(2―シアノビニル)―8―オキソ―2
―カルボン酸,第3ブチルエステル: 実施例1で得られる(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―2―エン―3―ホルミル―8―オキソ―
2―カルボン酸,第3ブチルエステル1gを無水
テトラヒドロフラン28mlに溶解し、このものにシ
アノメチレントリフエニルホスホラン1.1gを加
え、室温に18時間撹拌を行なう。反応液を減圧下
濃縮し、残渣をクロロホルムに溶かし、シリカゲ
ル120g(n―ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
を用いて精製すると708mgの目的物を固形物とし
て得る(収率67%)。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(CDCl3)δ:7.70〜7.93(4H,m),7.5
(1H,,J=13.5Hz),5.67(1H,d,J=5.5
Hz),5.30(1H,d,J=13.5Hz),3.90〜4.13
(1H,m),3.07〜3.43(1H,m),2.37〜2.90
(1H,m),1.77〜2.36(2H,m),1.57(9H,
s) IRνKBr nax(cm-1):2225,1805(sh),1800,1790,
1780(sh),1735(sh),1730 参考例 4 (±)―6,7―シス―7―〔2―(2―アミ
ノチアゾール―4―イル)―2―シン―メトキ
シイミノアセタミド〕―3―〔2―(1―メチ
ル―1H―テトラゾール―5―イル)ビニル〕
―8―オキソ―1―アザビシクロ〔4,2,
0〕オクト―2―エン―2―カルボン酸: 参考例1で得られた(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―2―エン―3―〔2―(1―メチル―
1H―テトラゾール―5―イン)ビニル〕―8―
オキソ―2―カルボン酸,第3ブチルエステル
540mgをテトラヒドロフラン15.6mlと水2.7mlに溶
かし、氷冷下、硫化ナトリウム・9水塩375mgを
含有する水溶液3.52mlを加え、15分間撹拌を行な
う。反応液に1N塩酸を加え、PHを1.5に調整し、
酢酸エチルで2度抽出を行ない、有機層を飽和食
塩水で洗滌後、芒硝で乾燥する。減圧下溶媒を留
去し、残渣に無水テトラヒドロフラン6.8mlを加
え、このものにN,N′―ジシクロヘキシルカル
ボジイミド281mgを加え、室温に2時間撹拌を行
なう。生成した沈殿を別後、液を−78℃に冷
却し、このものにメチルヒドラジン72μを加
え、そのまま20分撹拌を行なう。次に1N塩酸1.2
mlを加え、20分かけて室温にもどし、そのまま更
に30分間撹拌を行なう。反応液に水50mlと1N塩
酸2mlを加え、酢酸エチルで3度水層を洗滌後、
冷却下、飽和重そう水で水層のPHを8に調整し、
酢酸エチルで3度抽出を行なう。有機層を飽和食
塩水で洗滌し、芒硝で乾燥する。有機層にトリフ
ルオロ酢酸0.8mlを加え、減圧下溶媒を留去する。
残渣に、無水塩化メチレン7mlを加え、更にトリ
フルオロ酢酸7mlを加えて室温に1時間放置す
る。減圧下溶媒を留去する。残渣に酢酸エチル5
mlを加え再び減圧下溶媒を留去する。得られた残
渣をエーテルで破砕すると固化物135mgを得る。
このものを水3.7ml、テトラヒドロフラン2.2mlか
らなる溶液に溶解し、トリエチルアミンでPHを
7.7に調整する。 一方、2―(2―トリチルアミノ―4―チアゾ
リル)―2―シン―メトキシイミノ酢酸266mgを
3mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、氷冷下
84μのトリエチルアミンを加える。次いで五塩
化リン125mgを加え同温度で1時間撹拌を行ない
酸クロライド溶液とする。この酸クロライド溶液
をトリエチルアミンでPHを7.5〜8.0に保ちなが
ら、上記溶液に滴下する。その後同温度で1時間
撹拌を行なう。次いで1N塩酸でPHを1.5とした
後、飽和食塩水を加えて、酢酸エチルで2度抽出
を行なう。有機層を飽和食塩水で洗滌後、溶媒を
減圧下留去する。残渣に50%酢酸水20mlを加え、
50℃で1時間撹拌する。溶媒を減圧留去し、得ら
れた残渣を少量のジメチルスルホキシドに溶解
し、ダイヤイオンHP10(30ml)に通塔し、カラ
ムを水洗後、水―メタノール(3:1)で溶出さ
れる目的物を含有する画分を集め、減圧下溶媒を
留去すると36mgの目的物を固形物として得る(収
率7%)。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(D2O−CD3OD−d6DMSO)δ:8.10(1H,
d,J=16.5Hz),6.92(1H,s),6.73(1H,
d,J=16.5Hz),5.52(1H,d,J=5.5Hz),
4.10(3H,s),3.90〜4.17(1H,m),4.00
(3H,s),1.67〜3.10(4H,m) IRνKBr nax(cm-1):1780(sh),1770,1755(sh),
1660,1620 参考例 5 (±)―6,7―シス―7―〔2―(2―アミ
ノチアゾール―4―イル)―2―シン―メトキ
シイミノアセタミド〕―3―(2―エトキシカ
ルボニルビニル)―8―オキソ―1―アザビシ
クロ〔4,2,0〕オクト―2―エン―2―カ
ルボン酸: 参考例2で得られた(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―2―エン―3―(2―エトキシカルボニ
ルビニル)―8―オキソ―2―カルボン酸,第3
ブチルエステル390mgを用い、参考例4と同様の
方法で脱保護、アシル化反応を行ない、目的化合
物40mgを固形物として得る(収率14%)。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(D2−CD3OD−d6DMSO)δ:7.95(1H,
d,J=16.4Hz),6.81(1H,s),6.10(1H,
d,J=16.4Hz),5.53(1H,d,J=5.2Hz),
4.19(2H,q,J=7.0Hz),3.94(3H,s),
1.27(3H,t,J=7.0Hz) IRνKBr nax(cm-1):1790(sh),1780,1770(sh),
1760
(sh),1670,1630 参考例 6 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―1―
アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―3―ニト
ロメチル―8―オキソ―2―カルボン酸,第3
ブチルエステル: (±)―シス―7―フタリミド―1―アザビシ
クロ〔4,2,0〕オクト―2―エン―8―オキ
ソ―2―カルボン酸,第3ブチルエステル6g
(16.3ミリモル)をニトロメタン60mlに懸濁し、
このものに1,8―ジアザビシクロ〔5,4,
0〕ウンデセン―7 1.05mlを加え、室温で23時
間撹拌を行なう。反応液を氷冷した0.5N塩酸水
200mlにあけ、酢酸エチル200mlで抽出し、飽和食
塩水で3度、飽和重そう水で2度、水で2度、飽
和食塩水で1度順次洗滌後、芒硝で乾燥後、溶媒
を留去する。得られた残渣を酢酸エチル―n―ヘ
キサンより結晶化すると、4.55g(65%)の目的
物を得る。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(CDCl3)δ:7.63〜7.97(4H,m),5.48
(1H,d,J=5.0Hz),5.03(1H,dd,J=
10.5,7.5Hz),4.85(1H,dd,J=10.5,7.5
Hz),4.51(1H,br.s),3.93〜4.23(1H,m),
2.87〜3.17(1H,m),1.43〜1.93(4H,m),
1.50(9H,s) IRνKBr nax(cm-1):1790(sh),1780(sh),1770,
1730,1560,1385 参考例 7 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―1―
アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―2―エン
―3―シアノ―8―オキソ―2―カルボン酸,
第3ブチルエステル: 実施例1で得られる(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―2―エン―3―ホルミル―8―オキソ―
2―カルボン酸,第3ブチルエステル800mgをト
ルエン10mlに懸濁する。このものにピリジン
550μとO,N―ビス―(トルフルオロアセチ
ル)―ヒドロキシアミン960mgを加え、85℃に一
時間加熱撹拌を行なう。反応液を冷却後、水と酢
酸エチルを加え、有機層を分離する。有機層を
水、重そう水、飽和食塩水で順次洗浄後、有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。有機層を減圧
下留去し、得られた残渣を酢酸エチル―クロロホ
ルム―n―ヘキサン系より結晶化と行なうと目的
のシアノ体596mgを得る。更に母液をシリカゲル
70g(クロロホルム―n―ヘキサン―酢酸エチル
=1:1:1)を用いて精製すると124mgの目的
物を得る。(収率91.5%) このものの物性値は以下の通りである。 NMR(CDCl3)δ:7.7〜8.0(4H,m)、5.70(1H,
d,J=5.5Hz)、3.83〜4.23(1H,m)、2.37〜
2.73(2H,m)、1.80〜2.17(2H,m)、1.59
(9H,s) IRνKBr nax(cm-1):2230,1810(sh),1805,1795
(sh),1780(sh),1740(sh),1735,1725(sh) 参考例 8 Mueller−Hinton寒天(PH7.0)上での希釈法
による最終有用化合物の抗菌活性を次表に示す
(MIC μg/ml)。 【表】
る。さらに詳しくは本発明は一般式〔〕 〔式中、RはC1〜C5の直鎖もしくは分岐のア
ルキル基(ハロゲンで置換されていてもよい)、
置換シリル基、またはベンジル基、ベンズヒドリ
ル基もしくはトリチル基(ただし、これらの基の
フエニル核はメチル基、メトキシ基またはニトロ
基で置換されていてもよい)である〕で表わされ
る新規なカルバセフエム化合物(以下、化合物
〔〕又は単に〔〕という。他の式番号の化合
物についても同様)に関する。 従来3位に置換基を有するカルバセフエム化合
物として、3位にハロゲン原子を有するもの
(GB2041923A、特開昭55−87791)、メチル基、
ヒドロキシメチル基等を有するもの(米国特許第
4226866号)等が知られている。 かくのごとく、3位にホルミル基を有する該化
合物〔〕は文献上に記載のない新しい化合物で
あり、このものは後述するように抗菌作用をもつ
化合物に交換できる有用な中間体である。 一般式〔〕中、Rについて「C1〜C5の直鎖
または分岐のアルキル基」としてはメチル、エチ
ル、tert―ブチル等があげられる。Rについてハ
ロゲンで置換した基としてはクロロメチル、クロ
ロエチル、2,2,2―トリクロロエチル、2,
2,2―トリフルオロエチル等が例示され、ハロ
ゲンとしては塩素、フツ素、臭素が例示される。
置換シリル基としてはトリメチルシリル、tert―
ブチルジメチルシリル等が例示される。 化合物〔〕は一般式〔〕 (式中、Rは前記と同義である。)で表わされ
る特願昭57−198719に記載されている化合物を出
発化合物として、以下のプロセスに従つて合成さ
れる。 〔〕→(〕へのニトロメチル基のアルデヒ
ド基への変換は、好ましい方法としてネツフ反応
(希酸処理)、塩基処理後のMoO5・ピリジン・ヘ
キサメチルホスホラミドによる反応、塩基処理後
のオゾン酸化、塩基処理後の過マンガン酸カリウ
ムによる反応、三塩化チタンによる反応等が例示
されるが、特に最後の方法がおだやかで好まし
い。その反応方法はJ.Org.Chem.,38,#26,
4367(1973)に記載されている。特に好ましくは、
ニトロ体〔〕を三塩化チタンの水溶液とメタノ
ール、エタノール、1,2―ジメトキシエタン、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等の有機溶媒と
の混合系で0゜〜30℃で反応を行なう。反応系に例
えば酢酸アンモニウム等を加えて弱酸性条件下で
行えば更に収率が良い。用いる三塩化チタンは基
質に対して1〜10当量である。 〔〕→〔〕への二重結合の導入は、〔〕
を適当なハロゲン化物と処理し、アルデヒドのα
位、すなわち3位にハロゲンを導入し、その後、
適当な塩基を用いて脱ハロゲン化水素することに
より行なわれる。3位のハロゲン化には、通常の
アルデヒドのα位のハロゲン化に用いられる試薬
が用いられるが好ましくは、臭素、塩素、N―ブ
ロモサクシイミド、N―クロロサクシイミド、N
―ブロモアセタミド、スルフリルクロライド、臭
化第二銅、塩化第二銅、沃化ベンゼンジクロライ
ド、ピロリドンハイドロトリプロマイド、5,5
―ジブロモ―2,2―ジメチル―4,6―ジオキ
ソ―1,3―ジオキサン等が例示される。特に最
後の2つのハロゲン化剤が好ましい。使用する溶
媒はそれ自身反応に関与しない不活性なものであ
れば、特に限定されないが、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、1,2―ジメトキシエタン、ジ
エチルエーテル、塩化メチレン、クロロホルム、
トルエン、アセトニトリル等が例示される。反応
温度は−20℃〜80℃、好ましい温度は用いるハロ
ゲン化剤によつて異なるが0℃〜60℃である。ま
たハロゲン化反応の際反応を円滑に進行させるた
めに必要により、適当な酸、塩基を加えることも
可能である。反応時間は用いるハロゲン化剤、反
応温度、溶媒等により異なるが通常10分〜2時間
である。生成したハロゲン化物は単離することな
く、適当な塩基と処理することにより、目的の化
合物〔〕を得ることができる。その時用いる塩
基としてはトリエチルアミン、ジエチルアミン、
1,5―ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノネン―
5,1,8―ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウン
デセン―7、ピペラジン、ピロリジン、ピリジ
ン、N,N―ジメチルアニリン、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カル
シウム等が例示される。用いる塩基の量は出発原
料〔〕に対して1〜5当量、好ましくは2〜3
当量であり、その時の反応温度は−10゜〜50℃、
好ましくは氷冷下に行い、反応時間は30分〜6時
間、好ましくは1〜3時間である。 ここで得られた化合物〔〕は、抗菌作用を有
する化合物に変換できる有用な中間体であるが、
以下にその一例としてビニルカルバセフアロスポ
リン化合物への誘導を例示する。またその実施態
様については参考例に示す。 上記工程式について、Yとしてはエトキシカル
ボニル基、シアノ基、1―メチル―5―テトラゾ
リン基等が例示され、R1としては、ペニシリン、
セフアロスポリンの化学の領域で常用される種々
のアシル基が選択される。 脱フタロイル化は特開昭57−91991に記載され
ているヒドラジン化合物を用いる方法により行な
うことができる。またCO2Rで示されるエステル
基はペニシリン、セフアロスポリンの化学で頻用
されている手法を用いて、適当な条件、試剤を選
ぶことにより分子中の置換基、官能基を損なわず
にカルボキシル基に変換できる。 本発明の実施例、参考例を以下に示す。 実施例 1 1‐1 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―
1―アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―3―
ホルミル―8―オキソ―2―カルボン酸,第3
ブチルエステル: 参考例6で得られた(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―3―ニトロメチル―8―オキソ―2―カ
ルボン酸,第3ブチルエステル2.75g(6.4ミリ
モル)を1,2―ジメトキシエタン60mlとメタノ
ール40mlに溶解し、このものに酢酸アンモニウム
11.5g、25%水性三塩化チタン溶液15.5gおよび
水からなる70mlの溶液を7回にわけて1時間かけ
て加え、その後室温で1時間撹拌を行なう。反応
液に水200mlと酢酸エチル200mlを加え抽出を行な
う。抽出液を飽和食温水で2度、飽和重そう水で
1度、水で2度、飽和食温水で1度、順次洗浄
後、芒硝で乾燥後、溶媒を留去すると粗目的物
1.92g(74.9%)を得る。このものは精製するこ
となく次の工程に使用できる。 以下に粗目的物の一部をシリカゲルクロマトグ
ラフイー(n―ヘキサン―酢酸エチル1:1)に
より精製した目的化合物の物性値を示す。 <高極性化合物> IRνKBr nax(cm-1):1795,1780(sh),1775,1740
(sh),1730 NMR(CDCl3)δ:9.90(1H,s),7.67−7.93
(4H,m),5.43(1H,d,J=4.5Hz),5.17
(1H,br.s),3.90−4.20(1H,m),2.77−2.93
(1H,m),1.47−2.57(4H,m),1.50(9H,
s) <低極性化合物> IRνKBr nax(cm-1):1795,1780(sh),1775,1740
(sh),1730 NMR(CDCl3)δ:9.80(1H,s),7.70−7.97
(4H,m),5.50(1H,d,J=4.5Hz),5.20
(1H,d,J=5.5Hz),3.93−4.27(1H,m),
2.93−3.13(1H,m),1.23−2.43(4H,m),
1.47(9H,s) 1‐2 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―
1―アザビジクロ〔4,2,0〕オクト―2―
エン―3―ホルミル―8―オキソ―2―カルボ
ン酸,第3ブチルエステル: 1−1)で得られた(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―3―ホルミル―8―オキソ―2―カルボ
ン酸,第3ブチルエステル10.2gを無水テトラヒ
ドロフラン200mlに溶解し、このものにピロリド
ン・ハイドロトリブロマイド12.8gを加え、50℃
にて、1時間撹拌を行なう。次に反応液を0℃に
冷却し、このものに撹拌下トリエチルアミン12.5
mlを加え、そのまま2時間撹拌を行なう。反応液
を冷却下1N塩酸水にあけ、酢酸エチルで抽出を
行なう。有機層を水、亜硫酸ナトリウム水、水そ
して飽和食塩水の順に洗滌し、芒硝で乾燥後、溶
媒を減圧下留去する。得られた残渣を酢酸エチル
―ジメチルエーテル―n―ヘキサンからなる混合
溶媒系より結晶化を行ない、目的物2.36gを固形
物として得る。更に母液を減圧下濃縮し、シリカ
ゲル100g(n―ヘキサン/酢酸エチル1:1)
を用いて精製すると更に1.26gの目的物を得る
(収率36%)。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(CDCl3)δ:9.97(1H,s),7.70〜8.00
(4H,m),5.68(1H,d,J=5.0Hz),3.90〜
4.20(1H,m),2.77〜3.10(1H,m),1.33〜
1.67(3H,m),1.60(9H,s)。 IRνCHCl 3nax(cm-1):1810(sh),1800,1790,1730
,
1725(sh),1670,1600。 実施例 2 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―1―
アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―2―エン
―3―ホルミル―8―オキソ―2―カルボン
酸,第3ブチルエステル: 参考例6で得られた(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―3―ニトロメチル―8―オキソ―2―カ
ルボン酸,第3ブチルエステル2.75g(6.4ミリ
モル)を1,2―ジメトキシエタン60mlとメタノ
ール40mlに溶解し、このものに酢酸アンモニウム
11.5g,25%水性三塩化チタン溶液15.5gおよび
水からなる70mlの溶液を7回にわけて1時間かけ
て加え、その後室温で1時間撹拌を行なう。反応
液に水200mlと酢酸エチル200mlを加え抽出を行な
う。抽出液を飽和食塩水で2度、飽和重そう水で
1度、水で2度、飽和食塩水で1度、順次洗浄
後、芒硝で乾燥後、溶媒を留去する。残渣に無水
テトラヒドロフラン35mlを加え、このものにピロ
リドンハイドロトリブロマイド2.4gを加え、50
℃にて1時間撹拌を行なう。次に反応液を0℃に
冷却し、このものに撹拌下、トリエチルアミン
2.4mlを加え、そのまま2時間撹拌を行なう。反
応液を冷却下1N塩酸水にあけ、酢酸エチルで抽
出を行なう。有機層を水、亜硫酸ナトリウム水、
そして飽和食塩水の順に洗浄し、芒硝で乾燥後、
溶媒を減圧留去する。得られた残渣を酢酸エチル
―ジエチルエーテル―n―ヘキサンからなる混合
溶媒系より結晶化を行なうと目的物631mgを固形
物として得る。更に母液をシリカゲル20g(n―
ヘキサン/酢酸エチル1:1)を用いて精製する
と更に303mgの目的物を得る(収率35%)。 このものの物性値は実施例1で得られたものと
全く同一である。 参考例 1 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―1―
アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―2―エン
―3―〔2―(1―メチル―1H―テトラゾー
ル―5―イル)ビニル〕―8―オキソ―2―カ
ルボン酸,第3ブチルエステル: 実施例1で得られる(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―2―エン―3―ホルミル―8―オキソ―
2―カルボン酸,第3ブチルエステル600mgを無
水テトラヒドロフラン20mlに溶解し、このものに
(1―メチル―1H―テトラゾール―5―イル)メ
チレントリフエニルホスホラン1.1gを加え、室
温に24時間撹拌を行なう。反応液を減圧下濃縮
し、残渣をクロロホルムに溶かし、シリカゲル
100g(酢酸エチル:クロロホルム:n―ヘキサ
ン=3:1:1)を用いて精製すると520mgの目
的物を固形物として得る(収率72%)。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(CDCl3)δ:8.17(1H,d,J=16.5Hz),
7.70〜7.93(4H,m),6.51(1H,d,J=16.5
Hz),5.65(1H,d,J=6.0Hz),4.07(3H,
s),3.90〜4.17(1H,m),1.90〜3.00(4H,
m),1.60(9H,s)。 IRνKBr nax(cm-1):1795,1785,1775(sh),1730,
1725(sh),1625。 参考例 2 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―1―
アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―2―エン
―3―(2―エトキシカルボニルビニル)―8
―オキソ―2―カルボン酸,第3ブチルエステ
ル: 実施例1で得られる(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―2―エン―3―ホルミル―8―オキソ―
2―カルボン酸,第3ブチルエステル2.73mgをト
ルエン14mlに溶解し、このものにカルベトキシメ
チレントリフエニルホスホラン32mgを加え、60℃
に4時間撹拌を行なう。反応液を減圧下濃縮し、
残渣をクロロホルムに溶かし、シリカゲル50g
(n―ヘキサン:酢酸エチル=2:1)を用いて
精製すると190mgの目的物を固形物として得る
(収率59%)。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(CDCl3)δ:8.03(1H,d,J=16.5Hz),
7.67〜7.90(4H,m),5.95(1H,d,J=16.5
Hz),5.63(1H,d,J=6.0Hz),4.20(2H,
q,J=7.5Hz),3.83〜4.10(1H,m),1.77〜
2.90(4H,m),1.60(9H,s),1.27(3H,t,
J=7.5Hz) IRνCHCl 3nax(cm-1):1800(sh),1795,1785(sh)
,
1780,1730,1725(sh),1710(sh),1620 参考例 3 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―1―
アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―2―エン
―3―(2―シアノビニル)―8―オキソ―2
―カルボン酸,第3ブチルエステル: 実施例1で得られる(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―2―エン―3―ホルミル―8―オキソ―
2―カルボン酸,第3ブチルエステル1gを無水
テトラヒドロフラン28mlに溶解し、このものにシ
アノメチレントリフエニルホスホラン1.1gを加
え、室温に18時間撹拌を行なう。反応液を減圧下
濃縮し、残渣をクロロホルムに溶かし、シリカゲ
ル120g(n―ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
を用いて精製すると708mgの目的物を固形物とし
て得る(収率67%)。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(CDCl3)δ:7.70〜7.93(4H,m),7.5
(1H,,J=13.5Hz),5.67(1H,d,J=5.5
Hz),5.30(1H,d,J=13.5Hz),3.90〜4.13
(1H,m),3.07〜3.43(1H,m),2.37〜2.90
(1H,m),1.77〜2.36(2H,m),1.57(9H,
s) IRνKBr nax(cm-1):2225,1805(sh),1800,1790,
1780(sh),1735(sh),1730 参考例 4 (±)―6,7―シス―7―〔2―(2―アミ
ノチアゾール―4―イル)―2―シン―メトキ
シイミノアセタミド〕―3―〔2―(1―メチ
ル―1H―テトラゾール―5―イル)ビニル〕
―8―オキソ―1―アザビシクロ〔4,2,
0〕オクト―2―エン―2―カルボン酸: 参考例1で得られた(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―2―エン―3―〔2―(1―メチル―
1H―テトラゾール―5―イン)ビニル〕―8―
オキソ―2―カルボン酸,第3ブチルエステル
540mgをテトラヒドロフラン15.6mlと水2.7mlに溶
かし、氷冷下、硫化ナトリウム・9水塩375mgを
含有する水溶液3.52mlを加え、15分間撹拌を行な
う。反応液に1N塩酸を加え、PHを1.5に調整し、
酢酸エチルで2度抽出を行ない、有機層を飽和食
塩水で洗滌後、芒硝で乾燥する。減圧下溶媒を留
去し、残渣に無水テトラヒドロフラン6.8mlを加
え、このものにN,N′―ジシクロヘキシルカル
ボジイミド281mgを加え、室温に2時間撹拌を行
なう。生成した沈殿を別後、液を−78℃に冷
却し、このものにメチルヒドラジン72μを加
え、そのまま20分撹拌を行なう。次に1N塩酸1.2
mlを加え、20分かけて室温にもどし、そのまま更
に30分間撹拌を行なう。反応液に水50mlと1N塩
酸2mlを加え、酢酸エチルで3度水層を洗滌後、
冷却下、飽和重そう水で水層のPHを8に調整し、
酢酸エチルで3度抽出を行なう。有機層を飽和食
塩水で洗滌し、芒硝で乾燥する。有機層にトリフ
ルオロ酢酸0.8mlを加え、減圧下溶媒を留去する。
残渣に、無水塩化メチレン7mlを加え、更にトリ
フルオロ酢酸7mlを加えて室温に1時間放置す
る。減圧下溶媒を留去する。残渣に酢酸エチル5
mlを加え再び減圧下溶媒を留去する。得られた残
渣をエーテルで破砕すると固化物135mgを得る。
このものを水3.7ml、テトラヒドロフラン2.2mlか
らなる溶液に溶解し、トリエチルアミンでPHを
7.7に調整する。 一方、2―(2―トリチルアミノ―4―チアゾ
リル)―2―シン―メトキシイミノ酢酸266mgを
3mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、氷冷下
84μのトリエチルアミンを加える。次いで五塩
化リン125mgを加え同温度で1時間撹拌を行ない
酸クロライド溶液とする。この酸クロライド溶液
をトリエチルアミンでPHを7.5〜8.0に保ちなが
ら、上記溶液に滴下する。その後同温度で1時間
撹拌を行なう。次いで1N塩酸でPHを1.5とした
後、飽和食塩水を加えて、酢酸エチルで2度抽出
を行なう。有機層を飽和食塩水で洗滌後、溶媒を
減圧下留去する。残渣に50%酢酸水20mlを加え、
50℃で1時間撹拌する。溶媒を減圧留去し、得ら
れた残渣を少量のジメチルスルホキシドに溶解
し、ダイヤイオンHP10(30ml)に通塔し、カラ
ムを水洗後、水―メタノール(3:1)で溶出さ
れる目的物を含有する画分を集め、減圧下溶媒を
留去すると36mgの目的物を固形物として得る(収
率7%)。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(D2O−CD3OD−d6DMSO)δ:8.10(1H,
d,J=16.5Hz),6.92(1H,s),6.73(1H,
d,J=16.5Hz),5.52(1H,d,J=5.5Hz),
4.10(3H,s),3.90〜4.17(1H,m),4.00
(3H,s),1.67〜3.10(4H,m) IRνKBr nax(cm-1):1780(sh),1770,1755(sh),
1660,1620 参考例 5 (±)―6,7―シス―7―〔2―(2―アミ
ノチアゾール―4―イル)―2―シン―メトキ
シイミノアセタミド〕―3―(2―エトキシカ
ルボニルビニル)―8―オキソ―1―アザビシ
クロ〔4,2,0〕オクト―2―エン―2―カ
ルボン酸: 参考例2で得られた(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―2―エン―3―(2―エトキシカルボニ
ルビニル)―8―オキソ―2―カルボン酸,第3
ブチルエステル390mgを用い、参考例4と同様の
方法で脱保護、アシル化反応を行ない、目的化合
物40mgを固形物として得る(収率14%)。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(D2−CD3OD−d6DMSO)δ:7.95(1H,
d,J=16.4Hz),6.81(1H,s),6.10(1H,
d,J=16.4Hz),5.53(1H,d,J=5.2Hz),
4.19(2H,q,J=7.0Hz),3.94(3H,s),
1.27(3H,t,J=7.0Hz) IRνKBr nax(cm-1):1790(sh),1780,1770(sh),
1760
(sh),1670,1630 参考例 6 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―1―
アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―3―ニト
ロメチル―8―オキソ―2―カルボン酸,第3
ブチルエステル: (±)―シス―7―フタリミド―1―アザビシ
クロ〔4,2,0〕オクト―2―エン―8―オキ
ソ―2―カルボン酸,第3ブチルエステル6g
(16.3ミリモル)をニトロメタン60mlに懸濁し、
このものに1,8―ジアザビシクロ〔5,4,
0〕ウンデセン―7 1.05mlを加え、室温で23時
間撹拌を行なう。反応液を氷冷した0.5N塩酸水
200mlにあけ、酢酸エチル200mlで抽出し、飽和食
塩水で3度、飽和重そう水で2度、水で2度、飽
和食塩水で1度順次洗滌後、芒硝で乾燥後、溶媒
を留去する。得られた残渣を酢酸エチル―n―ヘ
キサンより結晶化すると、4.55g(65%)の目的
物を得る。 このものの物性値は以下の通りである。 NMR(CDCl3)δ:7.63〜7.97(4H,m),5.48
(1H,d,J=5.0Hz),5.03(1H,dd,J=
10.5,7.5Hz),4.85(1H,dd,J=10.5,7.5
Hz),4.51(1H,br.s),3.93〜4.23(1H,m),
2.87〜3.17(1H,m),1.43〜1.93(4H,m),
1.50(9H,s) IRνKBr nax(cm-1):1790(sh),1780(sh),1770,
1730,1560,1385 参考例 7 (±)―6,7―シス―7―フタリミド―1―
アザビシクロ〔4,2,0〕オクト―2―エン
―3―シアノ―8―オキソ―2―カルボン酸,
第3ブチルエステル: 実施例1で得られる(±)―6,7―シス―7
―フタリミド―1―アザビシクロ〔4,2,0〕
オクト―2―エン―3―ホルミル―8―オキソ―
2―カルボン酸,第3ブチルエステル800mgをト
ルエン10mlに懸濁する。このものにピリジン
550μとO,N―ビス―(トルフルオロアセチ
ル)―ヒドロキシアミン960mgを加え、85℃に一
時間加熱撹拌を行なう。反応液を冷却後、水と酢
酸エチルを加え、有機層を分離する。有機層を
水、重そう水、飽和食塩水で順次洗浄後、有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。有機層を減圧
下留去し、得られた残渣を酢酸エチル―クロロホ
ルム―n―ヘキサン系より結晶化と行なうと目的
のシアノ体596mgを得る。更に母液をシリカゲル
70g(クロロホルム―n―ヘキサン―酢酸エチル
=1:1:1)を用いて精製すると124mgの目的
物を得る。(収率91.5%) このものの物性値は以下の通りである。 NMR(CDCl3)δ:7.7〜8.0(4H,m)、5.70(1H,
d,J=5.5Hz)、3.83〜4.23(1H,m)、2.37〜
2.73(2H,m)、1.80〜2.17(2H,m)、1.59
(9H,s) IRνKBr nax(cm-1):2230,1810(sh),1805,1795
(sh),1780(sh),1740(sh),1735,1725(sh) 参考例 8 Mueller−Hinton寒天(PH7.0)上での希釈法
による最終有用化合物の抗菌活性を次表に示す
(MIC μg/ml)。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式〔〕 〔式中、RはC1〜C5の直鎖もしくは分岐のア
ルキル基(ハロゲンで置換されていてもよい)、
置換シリル基、またはベンジル基、ベンズヒドリ
ル基もしくはトリチル基(ただし、これらの基の
フエニル核はメチル基、メトキシ基またはニトロ
基で置換されていてもよい)である〕で表わされ
るカルバセフエム化合物。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7203483A JPH0244474B2 (ja) | 1983-04-23 | 1983-04-23 | Karubasefuemukagobutsu |
| EP83111375A EP0112481A1 (en) | 1982-11-12 | 1983-11-14 | Beta-lactam compound |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7203483A JPH0244474B2 (ja) | 1983-04-23 | 1983-04-23 | Karubasefuemukagobutsu |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59196891A JPS59196891A (ja) | 1984-11-08 |
| JPH0244474B2 true JPH0244474B2 (ja) | 1990-10-04 |
Family
ID=13477716
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7203483A Expired - Lifetime JPH0244474B2 (ja) | 1982-11-12 | 1983-04-23 | Karubasefuemukagobutsu |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0244474B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| BE1001531A4 (fr) * | 1988-03-25 | 1989-11-21 | Diamant Boart Sa | Machine de sciage a cadre vertical. |
-
1983
- 1983-04-23 JP JP7203483A patent/JPH0244474B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59196891A (ja) | 1984-11-08 |
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