JPH0558638B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0558638B2
JPH0558638B2 JP9475486A JP9475486A JPH0558638B2 JP H0558638 B2 JPH0558638 B2 JP H0558638B2 JP 9475486 A JP9475486 A JP 9475486A JP 9475486 A JP9475486 A JP 9475486A JP H0558638 B2 JPH0558638 B2 JP H0558638B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
reaction
compound
group
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9475486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62252788A (ja
Inventor
Toshiaki Yanai
Kazuo Sato
Takao Otsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP9475486A priority Critical patent/JPS62252788A/ja
Publication of JPS62252788A publication Critical patent/JPS62252788A/ja
Publication of JPH0558638B2 publication Critical patent/JPH0558638B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、殺ダニ剤、殺虫剤および駆虫剤とし
てまたその合成の重要な中間体である、下記の一
般式()で表わされる化合物およびその製法に
関するものである。
上記式中、R1はメチル基、エチル基、イソプ
ロピル基またはsec−ブチル基を示し、Xは、=
CHR2、=N−OR3または=N〜NHCONR2R3
示し、R2は水素原子または低級アルキル基を示
し、R3は水素原子、メチル基、ベンジル基また
は低級アルカノイル基を示し、好ましくはR2
よびR3は水素原子である。
上記の式()の化合物は新規化合物であり、
殺ダニ剤、殺虫剤および駆虫剤として、または当
該用途を有する化合物の合成の重要な中間体とし
て有用である。
本発明者等は、式()の化合物の重要性に鑑
みて、これを有利に製造する方法について種々検
討の結果、 一般式 (式中、R1およびXは前述したものと同意義を
示す。)で表わされる化合物を、 一般式 R4COOH () (式中、R4は水素原子または低級アルキル基を
示す。)で表わされるカルボン酸の存在下に、二
酸化セレンで処理して、 一般式 または 一般式 (式中、R1、R4およびXは、前記したものと同
意義である)で表わされる化合物とし、必要に応
じて、一般式()の化合物を加水分解すること
により、効率よく式()の化合物を製造するこ
とを見い出した。
本発明の原料である式()の化合物のうち、
Xが=N−OR3の化合物は、特開昭60−142991号
に記載された方法で製造される。
Xが=CHR2の式()の化合物は、文献未記
載の新規化合物であり、特開昭59−108785号およ
び米国特許第4423209号により公知の化合物であ
る一般式()の化合物から、一般式()の化
合物を経る下記反応式の工程Aと工程Bにより製
造されるか、一般式()の化合物を経る下記反
応式の工程Cと工程Dにより製造される。
上記反応式中、R1とR2は、前記したものと同
意義を示す。
工程Aは、化合物()に対して、アルキル金
属試薬を反応させて、5位アルキル付加体である
化合物()を製造する工程である。
本工程に用いられるアルキル金属試薬として
は、通常ケトンと反応することが知られているも
のであれば特に限定はないが、例えば、臭化メチ
ルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、臭
化エチルマグネシウム、ヨウ化エチルマグネシウ
ム、ヨウ化プロピルマグネシウム、ヨウ化ブチル
マグネシウムなどのグリニヤール試薬類、メチル
リチウム、エチルリチウム、n−ブチルリチウム
などのアルキルリチウム試薬類、ジメチルキユー
プレート、ジエチルキユープレートなどのアルキ
ル銅試薬類をあげることができ、好ましくは、臭
化メチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウ
ム、ヨウ化メチルマグネシウム、n−ブチルリチ
ウムなどであり、これらの試薬は、化合物()
に対して、1ないし10当量、好ましくは3ないし
5当量用いられる。
反応は通常溶媒中で行なわれるが、本反応に不
活性である限り、とくに限定はなく、例えば、ヘ
キサン、ベンゼンのような炭化水素類、塩化メチ
レン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素
類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンのようなエーテル類、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ヘキサメチルホスホラスロリアミ
ドのようなアミド類、並びにこれらの溶媒の混合
物があげられる。
反応温度および反応時間はとくに限定がなく、
−60℃ないし室温、好適には−20℃ないし0℃に
おいて、30分ないし8時間、好ましくは1時間な
いし2時間反応が行なわれる。
得られた化合物()の5位の水酸基は、通常
α体のβ体の混合物であるが、これらは分離する
ことなく、次の工程Bに供される。
工程Bは、化合物()の5位の水酸基を脱水
して、化合物(a)を製造する工程である。
本工程に用いる反応は、通常脱水反応として知
られているものであれば特に限定されるものでは
ないが、脱水剤としては例えば、濃硫酸、無水酢
酸−ピリジン、塩化チオニル−ピリジンなどの酸
性条件下での脱水剤が好ましく、好適には塩化チ
オニル−ピリジンである。
工程Cは、化合物()に対して、含ケイ素ア
ルキル金属試薬を反応させて、5位のα−シリル
アルキル付加体化合物()を製造する工程であ
る。
本工程に用いられる含ケイ素アルキル金属試薬
としては、例えば、塩化トリメチルシリルメチル
マグネシウム、臭化トリメチルシリルメチルマグ
ネシウム、臭化1−トリメチルシリルブチルマグ
ネシウム、トリチルシリルメチルリチウムなどを
あげることができ、好ましくは、塩化トリメチル
シリルメチルマグネシウムであり、これらの試薬
は、化合物()に対して、1ないし10当量、好
ましくは3ないし5当量用いられる。
本反応に用いられる反応溶媒、反応温度および
反応時間にとくに限定はなく、工程Aの場合と同
一である。
工程Aの場合と同様に、化合物()の5位の
水酸基は、通常α体とβ体の混合物であるが、こ
れらは分離することなく、次の工程Dに供され
る。
工程Dは、化合物()を脱シリルオキシ化し
て、化合物(a)を製造する工程である。
本工程に用いる反応は、通常ピーターソン反応
(Peterso反応)として知られているものであり、
脱シリルオキシ化剤としては、トリメチルトリフ
ルオロメタンスルホナートヤ塩化水素のエーテル
溶液のような酸性条件での試剤や、リチウムビス
トリメチルシリルアミドのような塩基性条件での
試剤のどちらでもよい。これらの試剤は、酸性条
件では、通常化合物()に対して、0.1ないし
5当量、好ましくは0.2ないし2当量、塩基性条
件では1ないし10当量、好ましくは3ないし5当
量使用される。
反応は通常溶媒中で行なわれるが、本反応に不
活性である限り、ことに限定はなく、例えば、ヘ
キサン、ベンゼンのような炭化水素類、塩化メチ
レン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素
類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンのようなエーテル類、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドの
ようなアミド類、並びにこれらの溶媒の混合物が
あげられる。
反応温度および反応時間はとくに限定がなく、
−30℃ないし50℃、好適には−20℃ないし0℃に
おいて、30分ないし8時間、好ましくは1時間な
いし2時間反応が行なわれる。
各工程の反応終了後、目的の化合物(a)
は、周知の方法で反応混合物より単離され、必要
に応じてカラムクロマトグラフイー等の公知の手
段によつて精製される。
本発明の原料である式()の化合物のうち、
Xが=N−NHCONR2R3の化合物は、一般式
()の化合物から出発し、工程Eにより直接製
造するか、または式()を有する化合物を経由
して工程Fおよび工程Gにより製造することがで
きる。
(式中、R1、R2およびR3は、前記したものと同
意義を示す) 工程Eは式()の5−ケトミルベマイシン類
と式()で示されるヒドラジン誘導体とを、低
級アルキルカルボン酸の存在下反応させて、式
(b)の化合物を製造する工程である。
(式中、R2およびR3は、前記したものと同意義
を示す) 本工程に使用される低級アルキルカルボン酸と
しては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等をあげるこ
とができ、好適には酢酸である。その量は、通常
10当量ないし大過剰である。本反応は通常溶媒中
で行なわれ、低級アルキルカルボン酸自身を反応
の溶媒として用いることが可能である。場合によ
つては補助溶媒を使用してもよい。補助溶媒とし
ては、たとえばヘキサン、ベンゼン、トルエン、
塩化メチレン、クロロホルム、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニ
トリル、酢酸エチルなど、本反応に関与しないも
のであれば特に限定されるものではない。反応温
度は、通常0℃ないし80℃、好適には10℃ないし
40℃であり、反応に要する時間は、通常30分ない
し6時間、好適には1時間ないし3時間である。
反応に使用されるヒドラジン誘導体()はその
まま本反応に用いてもよいし、塩酸、硫酸などの
塩として用いることもできる。その量は、通常1
ないし10当量、好適には1.5ないし6当量である。
工程Fは、5−ケトミルベマイシン類()と
ヒドラジンとを、低級アルキルカルボン酸の存在
下反応させて、化合物()を製造する工程であ
る。反応に使用される溶媒、反応温度ならびに時
間等の反応条件は、工程Eと同一である。
工程Gは、工程Fにより製造された()と、
式()で示される酸 (式中、R2およびR3は、前記したものと同意義
を示す) もしくはその反応性誘導体とを反応させて式
(b)の化合物を製造する工程である。この反
応は、化合物()の5位ヒドゾンのアミノ基と
酸()とのアミド化反応であり、それ故、アミ
ド化反応としてそれ自身知られた公知の方法によ
つて行なわれる。酸()の反応性誘導体として
は、たとえば、酸ハライド(酸クロリド、酸ブロ
マイド、酸ヨーダイドなど)、酸無水物、混合酸
無水物、活性エステル(たとえばp−ニトロベン
ジルエステル)、活性アミド等、アミド化に通常
用いられるものがあげられる。
反応は通常溶媒中で行なわれ、たとえばヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、塩化メチレン、クロロ
ホルム、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケト
ン、アセトニトリル、酢酸エチルなど、本反応に
関与しないものであれば特に限定されるものでは
ない。反応温度は、通常0℃ないし80℃、好適に
は10℃ないし30℃であり、反応に要する時間は、
通常1時間ないし6時間である。反応に使用され
る酸()の反応性誘導体の量は、通常1ないし
10当量、好適には、1.5ないし4当量である。酸
()それ自身を用いる時には、好適には、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド、p−トルエンスル
ホン酸、硫酸等の脱水剤が使用され、酸()の
反応性誘導体を用いるときには、ピリジン、トリ
エチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン等の
有機塩基や炭酸カルウム、炭酸ナトリウム等の無
機塩基を、反応促進の助剤として用いることが望
ましい。
各工程の反応終了後、目的物である式(b)
の化合物は、周知の方法で反応混合物より単離さ
れ、必要に応じてカラムクロマトグラフイー等の
公知の手段によつて精製される。
本発明の方法によれば、式()の化合物の、
式()のカルボン酸の存在下に、二酸化セレン
で処理することにより、その13位が選択的にアリ
ル酸化される。
式()のカルボン酸のR4が低級アルキル基
であるとき、R4は好適には炭素原子数1ないし
4個を有する直鎖または分岐鎖状のアルキル基で
あり、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチルである。式()
のカルボン酸は、好適にはギ酸および酢酸、さら
に好適にはギ酸である。
本発明の方法において、式()の化合物が式
()のカルボン酸の存在下に、二酸化セレンで
酸化されると、通常、式()および式()の
化合物が同時に生成される。その比率は、反応条
件、ことに式()のカルボン酸の種類、二酸化
セレンの量等により大幅に変わり、たとえばギ酸
を使用すると、式()の化合物の生成量が大き
くなる。式()の化合物は新規であり、それ自
体も殺ダニ活性を有するが、13位にカルボニル基
もしくはホルミル基等の反応性に富む官能基を有
しているので、さらに活性が強い化合物へ誘導す
るための中間体としても重要である。
式()の化合物の取得を目的とする場合に
は、その故に、本発明の方法の反応物(通常は、
前述のとおり、式()の化合物との混合物であ
る)を、単離しもしくは単離することなしに、加
水分解反応に付して、その全量を式()の化合
物とすることができる。
式()の化合物の取得を目的とする場合に
は、本発明の方法の反応物を、カラムクロマトグ
ラフイー等の通常の精製方法で分離・精製すれば
よい。
式()と式()の化合物の反応において、
式()のカルボン酸は、式()の化合物1モ
ルに対して通常1モル以上使用される。式()
のカルボン酸を大過剰量用いて、反応溶媒を兼ね
ても差支えなく、このことはほ発明の有利な態様
である。
溶媒としては、前記カルボン酸以外のものを使
用するときは、本反応に不活性である限り、こと
に限定はなく、たとえば、ヘキサン、ベンゼンの
ような炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム
のようなハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
ーテル類、メタノール、エタノールのようなアル
コール類、酢酸エチル、酢酸アミルのようなエス
テル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミドのようなアミド類、ジメ
チルスルホキシドおよび水、並びにこれらの溶媒
の混合物があげられる。
二酸化セレンの使用量は、式()の化合物1
モルに対して、通常1ないし10倍モル、好適には
1ないし3倍モルである。
反応温度および反応時間はとくに限定はなく、
0℃ないし80℃、好適には、室温ないし、若干加
温下に30分ないし一昼夜程度、反応が行なわれ
る。
反応終了後、反応物は通常の方法で処理され
る。たとえば、反応液からセレン化合物を去
し、液から適当な有機溶媒で生成物を抽出し、
濃縮することにより、式()および()の混
合物が粗生成物として得られる。
所望により式()の化合物を加水分解するに
は、上記の反応混合物を単離し、もしくは単離す
ることなく、通常の加水分解反応に付せばよい。
式()の化合物は、通常の加水分解条件下で
は悪影響を受けることなく、そのまま保たれるの
で、加水分解反応に際して、事前に単離しておく
必要はない。
加水分解は、酸もしくは塩基の存在下に溶媒中
で行なわれる。使用される酸としては、たとえ
ば、塩酸、硝酸、硫酸等の鉱酸、好ましくは塩酸
が挙げられ、また、塩基としては、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カルウム等があげられる。
溶媒は反応に関与しないものであれば、とくに
限定はなく、上記反応に使用されたカルボン酸が
引続き使用できる他、メタノール、エタノール、
プロパノールのようなアルコール類、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのよう
なエーテル類および水、並びにこれらの溶媒の混
合物が使用される。
反応温度および反応時間はとくに限定はなく、
通常、−10℃ないし100℃、好適には0℃ないし50
℃で30分ないし15時間、好適には1ないし8時間
反応が行なわれる。
加水分解後、式()の化合物は、常法に従つ
て反応混合物より容易に採取することができる。
たとえば、反応混合物を水に注ぎ、必要ならば
不溶物を別後、液を中和し、水不混合性溶媒
で抽出する。抽出液を乾燥後、溶媒を留去するこ
とにより、式()の化合物が得られる。さらに
必要に応じて、式()の化合物は再結晶、カラ
ムクロマトグラフイー等の常法によつて精製する
こともできる。
本発明の方法を参考例および実施例により更に
具体的に説明する。
参考例 1(工程A) 5−メチルミルベマイシンA4(式;R1
C2H5、R2:H) 5−ケトミルベマイシンA4(0.54g)の乾燥
THF(3ml)溶液に、0℃で1.0M−臭化メチル
マグネシウム(THF溶液、3ml)を滴化し、同
温度で30分間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を加えたのち、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和塩化アンモニウム水溶液と飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
濃縮した。残渣をシリカゲル・カラムクロマトグ
ラフイーで精製し、目的化合物0.31g(収率56
%)を得た。
質量スペクトル(m/z):556(M+)、538、414 核磁気共鳴スペクトル(270MHz)δ(CDCl3
ppm:1.35(s)と1.42(s)(1H、C5C 3)、2.48(s)と
2.61(s)(1H、C5−O)、3.64(s)と3.70(s)
(1H、C6H) 参考例 2(工程B) 5−デオキシ−5−メチレンミルベマイシン
A4(式a;R1:C2H5、R2:H) 5−メチルミルベマイシン(56mg)のピリジン
(1.5ml)とシクロルメタン(1ml)の溶液に、0
℃で塩化チオニル(10μ)を滴化し、同温度で
2時間撹拌した。反応液を水にあけ、ジクロルメ
タンで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、濃縮した残渣をシリカゲル・カラムク
ロマトグラフイーで精製し、目的化合物4.0mg
(7.4%)を得た。
質量スペクトル(m/z):538(M+)、520 核磁気共鳴スペクトル(270MHz)δ(CDCl3
ppm:3.92(s、1H)、4.18(s、1H)、5.49(s、
1H、C=C 2)、5.63(s、1H、C=C 2) 参考例 3(工程C) 5−トリメチルシリルメチルミルベマイシン
A4(式;R1:C2H5、R2:H) 5−ケトミルベマイシンA4(1.1g)の乾燥
THF(10ml)溶液に、0℃で0.9M−塩化トリメ
チルシリルメチルマグネシウム(THF溶液、12
ml)を滴化し、同温度で3時間撹拌した。反応液
に飽和食塩水を加えたのち、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮
後、残渣をシリカゲル・カラムクロマトグラフイ
ーで精製し、目的化合物1.03g(収率84%)を得
た。
質量スペクトル(m/z):628(M+)、610、592、
538 核磁気共鳴スペクトル(270MHz)δ(CDCl3):
0.05〜0.25(m、11H、−C 2Si(C 33)、3.76
(s)と3.79(s)(1H、C6H)、4.07(s)と4.58(s)(1H、
C7O) 参考例 4(工程D) 5−デオキシ−5−メチレンミルベマイシン
A4(式a;R1:C2H5、R2:H) 5−トリメチルシリルメチルミルベマイシン
A4(146mg)のジクロルメタン溶液15mlに、0℃
でトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホナ
ート(10μ)を加え、同温度で1時間撹拌し
た。反応混合物に、飽和重そう水(5ml)と水
(5ml)と加え、ジクロルメタンで抽出した。抽
出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、
残渣をシリカゲル・カラムクロマトグラフイーで
精製し、目的化合物107mg(収率86%)を得た。
このものの質量スペクトルと核磁気共鳴スペクト
ルは、参考例2により製造された化合物のものと
一致した。
参考例 5(工程E) 5−ケトミルベマイシンA4+35−セミカルバ
ゾン(式b:R1:Et:Me=2.3:1、R2
H、R3:H) 5−ケトミルベマイシンA4+3(2.3:1の混合
物)(2.5g)の酢酸溶液(50ml)に氷冷下、塩酸
セミカルバジド(3g)とピリジン(1.1ml)を
加え、室温で3時間撹拌した。反応液を水にあ
け、150mlの酢酸エチルで2回抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗浄後、乾燥(MgSO4)、濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
で精製して、2.25g(収率81.5%)の目的物を得
た。
質量スペクトル(m/z):597(M+)、580、554 核磁気共鳴スペクトルδ(CDCl3)ppm:4.12
(s、1H)、4.21(s、1H)、470(s、2H)、851
(s、1H) 実施例 1 13−ヒドロキシ−5−ケトミルベマイシンA45
−オキシム(式、R1:C2H5、X:=N−
OH) 5−ケトミルベマイシンA45−オキシム(0.44
g)のギ酸(4ml)と塩化メチレン(4ml)の溶
液に、二酸化セレン(0.25g)を加え、室温で2
時間撹拌した。反応終了後、反応液にセライトを
加え、セレン化合物を別した後、液を水にあ
け、塩化メチレンで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮すると、13−ヒドロキシ−5−ケトミルベマイ
シンA45−オキシムと13−ホルミルオキシ−5−
ケトミルベマイシンA45−オキシムの混合物を粗
生成物として0.4g得た。この粗生成物(0.4g)
に、メタノール(12ml)と2規定塩酸(3ml)、
1,4−ジオキサン(6ml)を加え、室温で4時
間撹拌後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出
した。抽出液の濃縮残渣をシリカゲル・カラムク
ロマトグラフイーにより精製して、0.125g(収
率30%)の目的物を得た。
質量スペクトル(m/z):571(M+)、553 核磁気共鳴スペクトル(270MHz)δ(CDCl3
ppm:3.72(d、d、1H、C13H、J=2.9、9.5
Hz)、3.95(s、1H)、4.67(s、1H) 実施例 2 13−ヒドロキシ−5−ケトミルベマイシンA45
−O−メチルオキシム(式、R1:C2H5
X:=N−OCH3) 5−ケトミルベマイシンA45−O−メチルオキ
シム(0.48g)を用いて、実施例1と同様の実験
操作により、0.21g(収率41%)の目的化合物を
得た。
質量スペクトル(m/z):585(M+)、567、536 核磁気共鳴スペクトル(270MHz)δ(CDCl3
ppm:3.72(d、d、1H、C13H、J=3.3、10.3
Hz)、4.00(s、1H)、4.56(s、1H) 実施例 3 13−ホルミルオキシ−5−デオキシ−5−メチ
レンミルベマイシンA4(式、R1:C2H5
R4:H、X:=CH2)と13−ヒドロキシ−5
−デオキシ−5−メチレンミルベマイシンA4
(式、R1:C2H5、X:=CH2) 5−デオキシ−5−メチレンミルベマイシン
A4(0.18g)のギ酸(2ml)と塩化メチレン(2
ml)の溶液に、二酸化セレン(012g)を加え、
室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応液にセ
ライトを加え、セレン化合物を別した後、液
を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液の濃
縮残渣をシリカゲル・カラムクロマトグラフイー
により精製して、34mg(収率17%)の13−ホルミ
ル体と、32mg(収率17%)の13−ヒドロキシ体を
得た。
13−ホルミル体 質量スペクトル(m/z):582(M+)、564、536 核磁気共鳴スペクトル(270MHz)δ(CDCl3
ppm:3.81(s、、1H)、4.10(s、1H)、4.68(s、
2H、C=C 2)、5.05(d、1H、C13H、J=
10.6Hz)、4.09(s、1H、OCO) 13−ヒドロキシ体 質量スペクトル(m/z):554(M+)、536、508 核磁気共鳴スペクトル(270MHz)δ(CDCl3
ppm:3.79(d、1H、C13H、J=9.5Hz)、3.86
(s、1H)、4.18(s、1H)、4.76(s、2H、C
=C 2) 上記の方法により得られる13−ホルミルオキシ
−5−デヒドロ−5−メチレンミルベマイシン
A4(0.10g)にメタノール(25ml)、2規定塩酸
(10ml)、1,4−ジオキサン(15ml)を加え、室
温で4時間撹拌後、反応液を水にあけ、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液の濃縮残渣をシリカゲル・
カラムクロマトグラフイーにより精製して、
0.048g(収率50%)の13−ヒドロキシ体を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1はメチル基、エチル基、イソプロピ
    ル基またはsec−ブチル基を示し、Xは、=
    CHR2、=N−OR3または=N〜NHCONR2R3
    示し、R2は水素原子または低級アルキル基を示
    し、R3は水素原子、メチル基、ベンジル基また
    は低級アルカノイル基を示す)で表わされる13−
    ヒドロキシミルベマイシン誘導体。 2 一般式 (式中、R1はメチル基、エチル基、イソプロピ
    ル基またはsec−ブチル基を示し、Xは、=
    CHR2、=N−OR3または=N〜NHCONR2R3
    示し、R2は水素原子または低級アルキル基を示
    し、R3は水素原子、メチル基、ベンジル基また
    は低級アルカノイル基を示す。)で表わされる化
    合物を、 一般式R4−COOH () (式中、R4は水素原子または低級アルキル基を
    示す)で表わされるカルボン酸の存在下、二酸化
    セレンで処理して、 一般式 または 一般式 (式中、R1、R4およびXは、前記したものと同
    意義である)で表わされる化合物とし、必要に応
    じて、一般式()の化合物を加水分解すること
    を特徴とする、一般式()で表わされる13−ヒ
    ドロキシミルベマイシン誘導体の製造法。
JP9475486A 1986-04-25 1986-04-25 13−ヒドロキシミルベマイシン誘導体およびその製造法 Granted JPS62252788A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9475486A JPS62252788A (ja) 1986-04-25 1986-04-25 13−ヒドロキシミルベマイシン誘導体およびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9475486A JPS62252788A (ja) 1986-04-25 1986-04-25 13−ヒドロキシミルベマイシン誘導体およびその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62252788A JPS62252788A (ja) 1987-11-04
JPH0558638B2 true JPH0558638B2 (ja) 1993-08-27

Family

ID=14118898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9475486A Granted JPS62252788A (ja) 1986-04-25 1986-04-25 13−ヒドロキシミルベマイシン誘導体およびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62252788A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5015630A (en) * 1989-01-19 1991-05-14 Merck & Co., Inc. 5-oxime avermectin derivatives
GB9316129D0 (en) * 1993-08-04 1993-09-22 Pfizer Ltd Antiprasatic agents
DE4427766A1 (de) * 1994-08-05 1996-02-08 Basf Ag Verfahren zur Herstellung flüssigkristalliner Mischungen
CN103896961A (zh) * 2014-03-25 2014-07-02 武汉大学 一种米尔贝肟类化合物及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62252788A (ja) 1987-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000109497A (ja) スピロ環式c―グリコシド
JPH0558638B2 (ja)
US4982006A (en) Process for the preparation of certain substituted aromatic compounds
US5071966A (en) Process for preparing an enol silyl ether compound
US4940797A (en) Process for synthesis of FK-506 C10-C18 intermediates
JP2004323433A (ja) 5’−アシルオキシヌクレオシド化合物の製造方法
JPH029585B2 (ja)
JP2641363B2 (ja) 新規なフェネチルアルコール及びその製法
JP2003146957A (ja) バリオールアミン製造法およびその中間体
JP3249847B2 (ja) Z−シクロヘキシリデン酢酸誘導体の製造方法
JP2743198B2 (ja) シクロペンタン類
JP2000256244A (ja) 4−メチルテトラフルオロベンジルアルコール誘導体の製造法
JP2973545B2 (ja) 光学活性オキサゾリジノン誘導体およびその製造法
JP3055273B2 (ja) 5−メチレン−2−置換−2−シクロペンテン−1−オンの製造方法
JP2824159B2 (ja) (S)−(−)−α−ダマスコンの製法
JP4499847B2 (ja) ミルベマイシン類の13−エステル誘導体の製造法
JPH0761979A (ja) ビスフェノール誘導体及びその製造方法
JP3876079B2 (ja) 1,24−ジヒドロキシコレステロール類の製造法
JP3228486B2 (ja) ヒドロキシケトン誘導体およびその製造方法
JP3263377B2 (ja) 3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル誘導体の製造法
JPH0477752B2 (ja)
JP2734647B2 (ja) 2,2−ジフルオロカルボン酸誘導体の製造法
JP2805347B2 (ja) アンブレインの製法および新規中間体
JPH0822830B2 (ja) 2(z)−ペンテニル置換シクロペンタン類およびその新規中間体
JPH041736B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees