JP2641363B2 - 新規なフェネチルアルコール及びその製法 - Google Patents

新規なフェネチルアルコール及びその製法

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JP2641363B2
JP2641363B2 JP4102756A JP10275692A JP2641363B2 JP 2641363 B2 JP2641363 B2 JP 2641363B2 JP 4102756 A JP4102756 A JP 4102756A JP 10275692 A JP10275692 A JP 10275692A JP 2641363 B2 JP2641363 B2 JP 2641363B2
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彰夫 斉藤
覚 内藤
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】ミルベマイシン類は一連のマクロ
ライド化合物であり、例えば、特開昭50-29742号及び同
56-32481号に記載されている、公知の下記式(VI)の
化合物である。
【0003】
【化6】
【0004】本発明者当等は駆虫剤の開発を目的として
化学的手段によるミルベマイシン誘導体の合成について
鋭意検討を行なった結果、13位にフェネチルエーテル
結合を有する化合物が優れた駆虫活性を有することを見
出した(特開平2-174780号)が、就中、式
【0005】
【化7】
【0006】[R”は上式(VI)と同意義を有す
る。]で表わされる13−{4−[N−(メタンスルホ
ニル)メチルアミノ]フェニルエチルオキシ}ミルベマ
イシン誘導体(VII)は特に優れた駆虫活性を有する
ため、駆虫剤として有用であることが明らかになった。
【0007】本発明は上記ミルベマイシン誘導体(VI
I)の合成中間体及び当該中間体の製造法に関するもの
である。
【0008】
【従来の技術】4位にメタンスルホニルアミノ基を有す
るフェネチルアルコール誘導体は既知であるが、その窒
素原子がメチル化された該当化合物は現在まで報告され
ておらず、当然その製造方法も知られていない。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】本発明の課題は、
容易に得られる既知物質を出発物質として利用し、短工
程且高収率で、新規な4−[N−(メタンスルホニル)
メチルアミノ]フェニルエチルアルコール(I)の供給
を可能とすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者等は、鋭意研究を行なった結果、容易に得
られる既知物質を出発物質として利用し、短工程且つ高
収率で中間体を合成できることを見出した。
【0011】(1) 本発明は式
【0012】
【化8】
【0013】を有する中間体(I)を提供することにあ
る。
【0014】(2)本発明は中間体(I)の製造法を提
供することである。
【0015】以下に詳細に説明する。R1 の定義におけ
るアルキル基は、例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペ
ンチル、neo-ペンチル、ヘキシルのような直鎖または分
枝鎖アルキル基であり得、好適には、メチル基である。
【0016】R1 の定義における置換されていてもよい
アラルキル基は、例えば、ベンジル、4−メトキシベン
ジル、4−メチルベンジル、3−メチルベンジル、フェ
ネチル、フェニルプロピル、1−ナフチルメチル、2−
ナフチルメチルのようなアラルキル基であり得、好適に
は、ベンジル基である。
【0017】R2 の定義における水酸基の保護基は例え
ば、アセチル、プロピオニル、ブチロイル基のような炭
素2乃至4個の脂肪族低級アルカノイル基、トリメチル
シリル、トリエチルシリル、tert−ブチルジメチルシリ
ル基のような炭素数1乃至4個のトリ低級アルキルシリ
ル基、あるいはメトキシメチル、エトキシメチル、イソ
プロポキシメチルのような炭素数2乃至4個のアルコキ
シメチル基、ピラニルまたはトリチル基であり得、好適
には、アルカノイル基(特にアセチル基)である。
【0018】本発明の化合物は以下に説明する2方法に
より、容易に合成することができる。
【0019】
【化9】
【0020】
【化10】
【0021】上記式中、R1 及びR2 は前述したものと
同意義を有する。A法は一般式(II)で表わされる化
合物のメタンスルホニルアミノ基をメチル化後、カルボ
キシル基の還元反応によるアルコールへの変換により目
的化合物(I)を製造する方法である。
【0022】第A1工程は一般式(II)を有する化合
物をメチル化剤で処理することにより達成される。
【0023】使用される塩基は、水素化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化ナトリウムのような無機塩基;1、
8-ジアザビシクロ[5.4.0 ]ウンデカン-7- エン(DB
U)、1、5-ジアザビシクロ[4.3.0 ]ノナン-5- エン
(DBN)のような有機塩基であり得、好適には、無機
塩基(特に、水酸化カリウム)である。
【0024】使用されるメチル化剤は、例えば、沃化メ
チル、臭化メチルのようなハロゲン化メチル;ジメチル
硫酸のような硫酸エステル;p−トルエンスルホン酸メ
チル、トリフルオロメタンスルホン酸メチルのような亜
硫酸エステルであり得、好適には、ハロゲン化メチル
(特に、沃化メチル)である。
【0025】反応に使用される溶媒としては、反応を阻
害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に
限定はないが、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン
のような芳香族炭化水素類;エ−テル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジメトキシエタンのようなエ−テル
類;メタノール、エタノールまたはプロパノールのよう
なアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなア
ミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類
を挙げ得、好適には、アルコール類(特に、エタノー
ル)である。
【0026】反応温度は通常、-10 ℃乃至100 ℃で行な
われるが、好適には、0 ℃乃至50℃である。
【0027】反応時間は、主に反応温度、原料化合物又
は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常5 分間
乃至5 時間であり、好適には、30分乃至4時間であ
る。
【0028】反応終了後、反応目的物は容易に反応混合
物から、常法に従って採取することができる。 例え
ば、反応混合物を水不混和性有機溶媒で希釈し、水洗
後、溶媒を留去することによって得ることができる。さ
らに、必要なら、常法、例えば再結晶、カラムクロマト
グラフィ等で精製することもできる。
【0029】第A2工程は一般式(III)を有する化
合物を不活性溶剤中、還元剤で処理することにより達成
される。
【0030】使用される還元剤は、例えば、水素化アル
ミニウムリチウム、水素化朋素ナトリウム、水素化朋素
リチウム、ジボランであり得、好適には、水素化朋素ナ
トリウムである。
【0031】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香族炭化水素類;エ−テル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタンのようなエ−テル
類;またはメタノール、エタノール、プロパノールのよ
うな低級アルコール類または上記溶媒の混合溶媒を挙げ
得、好適には、エーテル類とアルコール類の混合溶媒
(特に、テトラヒドロフランとエタノールの混合溶媒)
である。
【0032】反応温度は通常-10 ℃乃至100 ℃で行なわ
れるが、好適には、0 ℃乃至50℃である。
【0033】反応時間は、主に反応温度、原料化合物又
は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常10分間
乃至20時間であるが、好適には、1 時間乃至10時間であ
る。反応終了後、反応目的物は容易に反応混合物から、
常法に従って採取することができる。 例えば、反応混
合物を水不混和性有機溶媒で希釈し、水洗後、溶媒を留
去することによって得ることができる。さらに、必要な
ら、常法、例えば再結晶、カラムクロマトグラフィー等
で精製することもできる。
【0034】B法は一般式(IV)で表わされる化合物
のメタンスルホニルアミノ基をメチル化後、保護基R2
を除去することにより目的化合物(I)を製造する方法
である。
【0035】第B1工程は、一般式(IV)を有する化
合物をメチル化剤で処理することにより達成される。
【0036】この工程は前記第A1工程と同様に操作さ
れる。
【0037】第B2工程は式化合物(I)を製造する工
程であり、一般式(V)を有する化合物を不活性溶剤
中、保護基R2 の除去反応を行なうことによって達成さ
れる。保護基の除去は、使用した保護基の種類によって
方法がことなるが、公知の保護基の脱離条件を使用でき
る。 すなわち、保護基が、アセチル基、プロピオニル
基、ブチロイル基のようなアルカノイル基の場合は、メ
タノール、エタノールのようなアルコール中、触媒量
の、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドのよ
うなナトリウムアルコキシド類の存在下に、処理するこ
とにより、達成される。
【0038】反応温度は通常、-10 ℃乃至100 ℃で行な
われるが、好適には、0 ℃乃至50℃である。
【0039】反応時間は、主に反応温度、原料化合物又
は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常5 分間
乃至5 時間であり、好適には、10分間乃至2 時間であ
る。
【0040】保護基が、トリメチルシリル基、トリエチ
ルシリル基またはジメチルter −ブチル基ようなトリア
ルキルシリル基の場合は、メタノール、エタノールのよ
うなアルコール中、触媒量のメタンスルホン酸、トリフ
ルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸のよ
うなスルホン酸類の存在下に処理するか、または、テト
ラブチルアンモニウムフルオライドのような4級アンモ
ニウムフルオライドを作用させることにより達成され
る。反応温度は通常、-10 ℃乃至100 ℃で行なわれる
が、好適には、0 ℃乃至50℃である。
【0041】反応時間は、主に反応温度、原料化合物又
は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常5 分間
乃至5 時間であり、好適には、10分間乃至2 時間であ
る。
【0042】保護基が、メトキシメチル基、ピラニル基
やトリチル基のような場合は、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンのような水混和性溶媒中で触媒量の塩酸、硫
酸、燐酸のような鉱酸の存在下に処理することにより達
成される。反応温度は通常、0 ℃乃至50℃で行なわれる
が、好適には、4 ℃乃至25℃である。
【0043】反応時間は、主に反応温度、原料化合物又
は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常5 分間
乃至2 時間であり、好適には、10分間乃至1 時間であ
る。
【0044】
【発明の効果】本発明は容易に利用可能な既知化合物を
出発物質として使用し、既知反応を利用することによ
り、駆虫剤として有用なミルベマイシン誘導体の中間体
である4−[N−(メタンスルホニル)メチルアミノ]
フェニルエチルアルコールの短工程且つ容易な製造法を
提供するものである。
【0045】
【実施例】次に、実施例によって、本願発明をさらに具
体的に説明する。
【0046】実施例1: 4−(メタンスルホニルアミ
ノ)フェニル酢酸 エチルエステルからの4−[N−
(メタンスルホニル)メチルアミノ]フェニルエチルア
ルコールの製造(製造法A) (1)4−[N−(メタンスルホニル)メチルアミノ]
フェニル酢酸エチルエステルの製造 4−(メタンスルホニルアミノ)フェニル酢酸 エチル
エステル(2.57g) をエタノール(30ml)に溶解し、85%
水酸化カリウム(0.73g) を加え室温で30分間撹拌した
後、沃化メチル(2.13g) を加えて、50℃で3時間間撹
拌した。反応液に酢酸エチル(100ml) を加え、2回水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に蒸発乾固し
た。 残留物をヘキサン−酢酸エチルで結晶化して2.28
g4−[N−(メタンスルホニル)メチルアミノ]フェ
ニル酢酸 エチルエステルを得た。 mp:90 〜92℃。
【0047】質量スペクトル m/e:271(M+,C12H17NO4S)
、 核磁気共鳴スペクトル(90MHz,CDCl3, δppm):1.27(3H,
t,J=7.0Hz,COOCH2CH3),2.83(3H,s,SO2CH3),3.32(3H,s,N
CH3),3.60(2H,s,PhCH2),4.17(2H,d,J=7.0Hz,COOCH2),7.
36(5H,s,Ph-H)。
【0048】元素分析 Calcd for C12H17NO4S; C:53.1
2, H:6.32, N:5.16, S:11.82, found C:52.84, H:6.18, N:5.12, S:12.17. (2)4−[N−(メタンスルホニル)メチルアミノ]
フェニルエチルアルコールの製造 前工程で得られたエステルの0.54g をテトラヒドロフラ
ン(6ml) およびエタノール(6ml) の混液に溶解し、水素
化朋素ナトリウム(0.38g) 及び塩化リチウム(0.42g) を
加え60℃で9時間撹拌した。 反応液に水(20ml)を加
え、ジクロルメタン(20mlX3)で抽出した。 抽出液を併
せ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に蒸発乾固し
た。 残留物をベンゼンから結晶化し、0.44g の目的物
を得た。mp:105〜106.5 ℃。
【0049】核磁気共鳴スペクトル(90MHz,CDCl3, δpp
m):1.76(1H,broad-s,OH),2.84(3H,s,SO2CH3),2.85(2H,
t,J=7.5Hz,PhCH2),3.31(3H,s,NCH3),3.7 〜4.0(2H,m,OC
H2)。
【0050】元素分析 Calcd for C10H15NO3S; C:52.3
3, H:6.59, N:6.10, found C:52.27, H:6.59, N:5.97. 実施例2: 4−メタンスルホニルアミノフェネチルア
セテートからの4−[N−(メタンスルホニル)メチル
アミノ]フェニルエチル アルコールの製造(製造法
B) 参考例1)4−ニトロフェネチルアセテートの製造 4−ニトロフェネチルアルコール(50.1g) を1,2−ジ
クロルエタン(240ml)に溶解し、無水酢酸(31.2ml)、ピ
リジン(26.7ml)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.10
g) を加え6時間撹拌した。 反応液を減圧下に蒸発乾
固し、残留物を酢酸エチル(400ml) に溶解しする。 酢
酸エチル溶液を、1N−塩酸、水、4%炭酸水素ナトリ
ウム、水の順に洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減
圧下に蒸発乾固して、4−ニトロフェネチルアルコール
のO−アセチル化物を結晶性残査として得た。
【0051】参考例2)4−アミノフェネチルアセテー
トの製造 前工程で得られたO−アセチル体を精製せずにそのまま
エタノール(750ml) に溶解し、蟻酸(67.8ml)及び29%
アンモニア水(100ml) を加え、25℃で、撹拌しなが
ら、徐々に10%パラジウム−炭素(1.50g) を加えた。
更に室温で1時間撹拌した後、触媒を瀘過して除き、瀘
液を減圧下に約200ml位までに濃縮し、酢酸エチル
(500ml) を加えた。 4%炭酸水素ナトリウム、水の順
に洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に溶媒を
溜去して、4−アミノフェネチルアルコールのO−アセ
チル化物を油状物として得た。 このものはさらに精製
することなく、次の工程に使用した。
【0052】参考例3)4−メタンスルホニルアミノフ
ェネチルアセテートの製造 前工程で得られたアミノ体を1,2−ジクロルエタン(2
00ml) に溶解し、ピリジン(29.1ml)及びメタンスルホニ
ル クロリド(27.9ml)を氷冷下加え、室温で30分間撹
拌した。 減圧下に溶媒を溜去し、残留物を酢酸エチル
(400ml) に溶解した。 酢酸エチル溶液を、1N−塩
酸、水、4%炭酸水素ナトリウム、水の順に洗い、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に溶媒を溜去して、4
−メタンスルホニルアミノフェネチル アルコールのO
−アセチル化物を油状物として得た。 このものはさら
に精製することなく、次の工程に使用した。
【0053】(1)4−[N−(メタンスルホニル)メ
チルアミノ]フェネチルアセテートの製造 前工程で得られたメタンスルホニルアミノ体を、モレキ
ュラーシーブ4Aで乾燥したジメチルアセトアミド(230m
l) に溶解し、沃化メチル(58ml)を加え、5〜10℃で
55%水素化ナトリウム(15.0g) を少しづつ1時間かけ
て加えた。さらに、氷冷下30分撹拌した後、反応液を
500mlの氷水に注いだ。 析出した油状物を酢酸エ
チル(400ml,200ml) で抽出し、抽出液を水洗(2回)
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に蒸発乾固し
た。残留物を酢酸エチル−ヘキサンから結晶化して、4
−[N−(メタンスルホニル)メチルアミノ]フェニル
エチル アルコールのO−アセチル体(77.66g)を得た。
mp:65.5 ℃ 核磁気共鳴スペクトル(90MHz,CDCl3, δppm):2.06(3H,
s,OCOCH3),2.86(3H,s,SO2CH3),2.95(2H,t,J=7.5Hz,PhCH
2),3.33(3H,s,N-CH3),4.30(2H,t,J=7.5Hz,AcOCH2)。
【0054】元素分析 Calcd for C12H17NO4S; C:53.1
2, H:6.32, N:5.16, found C:53.14, H:6.46, N:5.30. (2)4−[N−(メタンスルホニル)メチルアミノ]
フェネチルアルコールの製造 前工程で得られたN−メタンスルホニルメチルアミノ体
を、メタノ−ル(300ml) に溶解し、水素化ナトリウム
(0.050g)を加え、室温で20分間撹拌した後、1時間加
熱還流した。反応液を室温まで冷却し、1N−塩酸を加
え中和し、減圧下に蒸発乾固した。残留物を酢酸エチル
で抽出し、抽出液を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、減圧下に蒸発乾固し、残留物をエタノール−ヘキサ
ンから結晶化して、実施例1で得たものと同一の物理恒
数を有する、目的化合物(59.95g)を得た。mp:105〜106.
5 ℃

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 で示される新規なフェネチルアルコール。
  2. 【請求項2】一般式、 【化2】 (式中、R1 はアルキル基または置換されていてもよい
    アラルキル基を示す。)で示される化合物(II)を、
    塩基存在下、メチル化剤で処理し、一般式、 【化3】 (式中、R1 は前記したものと同意義を示す)で示され
    るN−メチル体(III)とし、次いで、還元剤で処理
    することを特徴とする、請求項1で示される化合物
    (I)の製造法
  3. 【請求項3】一般式、 【化4】 (式中、R2 は水酸基の保護基を示す)で示される化合
    物(IV)を、塩基存在下、メチル化剤と処理し、一般
    式、 【化5】 で示されるN−メチル体(V)とし、次いで水酸基の保
    護基を除去することを特徴とする、請求項1で示される
    化合物(I)の合成法
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DK2210884T3 (da) * 2005-03-28 2012-03-26 Toyama Chemical Co Ltd Fremgangsmåde til fremstilling af 1-(3-(2-(1-benzothiophen-5-yl)-ethoxy)propionsyre eller salte deraf
JP5763313B2 (ja) * 2009-09-03 2015-08-12 富山化学工業株式会社 2−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)エタノールの製造法

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