JPH0242824B2 - - Google Patents

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JPH0242824B2
JPH0242824B2 JP58248050A JP24805083A JPH0242824B2 JP H0242824 B2 JPH0242824 B2 JP H0242824B2 JP 58248050 A JP58248050 A JP 58248050A JP 24805083 A JP24805083 A JP 24805083A JP H0242824 B2 JPH0242824 B2 JP H0242824B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、各種農業、染料、写真感光材料など
の中間原料として有用な2,4,6−トリフルオ
ロベンゾニトリルの新規な製造方法に関し、詳し
くは出発原料として3,5−ジクロロブロモベン
ゼン又は1,3,5−トリクロロベンゼンを用
い、トリクロロメチル化−シアノ化−弗素化の3
工程を経て、2,4,6−トリフルオロベンゾニ
トリルを製造する方法に関する。
本出願人は、特願昭58−131741により先に新規
化合物、2,4,6−トリフルオロベンゾニトリ
ルについて出願した。ここではこのものの製法と
して、1,3,5−トリクロロベンゼンを臭素化
して2,4,6−トリクロロブロモベンゼンと
し、このものをシアノ化して2,4,6−トリク
ロロベンゾニトリルとし、更にこれを弗素化して
2,4,6−トリフルオロベンゾニトリルを得る
方法を提案した。
しかしながら、この方法において、臭素化工程
ではジブロモ化物が生成する為、煩雑な精製操作
を必要とする上、低収率であり、シアノ化工程で
は、有害でかつ高価なシアン化第1銅及びジメチ
ルホルムアミドのような高価な溶媒を多量に用い
る必要がある上、収率が低く、精製分離操作が必
要となるため、工業的に望ましい方法とはかなら
ずしもいえない。
本発明者等は(1)工業的に製造されている3,5
−ジクロロブロモベンゼン又は1,3,5−トリ
クロロベンゼンと四塩化炭素とをハロゲン化アル
ミニウムの存在下に反応させると、副生物がほと
んど生成せず、所望のトリクロロメチル化反応が
可能であること、(2)このトリクロロメチル化反応
生成物とアンモニアとを反応させると、トリクロ
ロメチル基のみについてシアノ化反応が可能であ
ること、(3)このシアノ化反応生成物と弗化カリウ
ムとを反応させると、3ケのハロゲン原子につい
て容易に弗素化反応が可能であること、の知見を
得、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、(1)3,5−ジクロロブロ
モベンゼン又は1,3,5−トリクロロベンゼン
と四塩化炭素とをハロゲン化アルミニウムの存在
下に反応させて、3,5−ジクロロ−2−トリク
ロロメチルブロモベンゼン或は3,5−ジクロロ
−4−トリクロロメチルブロモベンゼン又は1,
3,5−トリクロロ−2−トリクロロメチルベン
ゼンを得、(2)前記トリクロロメチルベンゼンとア
ンモニアとを反応させて、2−ブロモ−4,6−
ジクロロベンゾニトリル或は2,6−ジクロロ−
4−ブロモベンゾニトリル又は2,4,6−トリ
クロロベンゾニトリルを得、(3)前記クロロベンゾ
ニトリルと弗化カリウムとを反応させて、2,
4,6−トリフルオロベンゾニトリルを得る、こ
とを特徴とする2,4,6−トリフルオロベンゾ
ニトリルの製造方法である。
本発明方法に関し、一般的な実施態様を下記す
る。
トリクロロメチル化工程:一般に3,5−ジク
ロロブロモベンゼン又は1,3,5−トリクロロ
ベンゼンを四塩化炭素に溶解させ、ハロゲン化ア
ルミニウムを加えて反応させる。この四塩化炭素
の使用量は、原料のトリハロゲノベンゼン1モル
に対して一般に0.11〜2、望ましくは0.25〜1
であり、この使用量が少なすぎると副生物を生
成したり、一方多すぎると生産性が低くなつたり
する。またハロゲン化アルミニウムとしては塩化
アルミニウム、臭化アルミニウムが挙げられ、工
業的には塩化アルミニウムが望ましく、その使用
量は、原料のトリハロゲノベンゼン1モルに対し
て一般に1〜3モル、望ましくは1.5〜2モルで
ある。反応温度は一般に40〜80℃、望ましくは60
〜80℃であり、反応時間は通常1〜5時間であ
る。
反応終了後、通常の分離操作、例えば反応物を
水中に投入し、溶媒抽出した後、溶媒を留去すれ
ば容易に目的とするトリクロロメチルベンゼンを
得ることができる。
シアノ化工程:上記トリクロロメチル化工程で
得られた3,5−ジクロロ−2−トリクロロメチ
ルブロモベンゼン或は3,5−ジクロロ−4−ト
リクロロメチルブロモベンゼン又は1,3,5−
トリクロロ−2−トリクロロメチルベンゼンとア
ンモニアとを反応させる。このアンモニアとして
はアンモニア水を使用できるが、液体アンモニア
を用いてもよい。アンモニアの濃度としては、通
常10〜100%、望ましくは25〜40%であり、その
使用量はトリクロロメチルベンゼン1モルに対し
て一般に3〜50モル、望ましくは10〜30モルであ
る。この反応においては、一般に、オートクレー
ブなどの密閉容器を用いる方が好ましい。反応温
度は、一般に80〜150℃、望ましくは90〜130℃で
あり、反応時間は通常2〜10時間である。
反応終了後、アンモニアを回収して過する
か、溶媒抽出するかすれば、容易に目的とするク
ロロベンゾニトリルを得ることができる。
弗素化工程:上記シアノ化工程で得られたクロ
ロベンゾニトリルと弗化カリウムとを反応させ
る。本反応は、無溶媒或は溶媒の存在下でも反応
を行なうことができる。
無溶媒の場合は、オートクレーブのような密閉
容器中にクロロベンゾニトリルと弗化カリウムと
を投入し、200〜450℃の温度でかつ加圧下で反応
させる。ここで用いる弗化カリウムは、通常の市
販品或は極微粒物などのいずれのものでもよく、
その使用量はクロロベンゾニトリルに対する反応
理論量の0.8〜2倍、望ましくは1〜1.5倍であ
る。反応温度は一般に200〜450℃、望ましくは
300〜400℃であり、反応時間は0.5〜30時間であ
る。密閉容器中の圧力は、密閉加熱による自然加
圧でよく、その場合圧力は約3〜25Kg/cm2程度で
ある。なお、不活性気体により密閉容器中の空気
を置換したり或は前記圧力範囲以上に加圧しても
よく、この場合酸化或は重合等を防止することも
できる。
反応終了後、反応生成物に通常の分離操作を施
すことによつて、或は施さずして目的物を得るこ
とができる。
溶媒を用いる場合は、クロロベンゾニトリルと
弗化カリウムとを溶媒の存在下に140〜220℃の温
度で反応させる。ここで用いる溶媒としては、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルスルホン、スルホ
ラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン、N−メチル−2−ピロリドンなどの非プロト
ン性極性溶媒が挙げられる。また弗化カリウムは
通常の市販品或は極微粒物などのいずれのもので
もよく、その使用量はトリハロゲノベンゾニトル
に対する反応理論量の1〜3倍、望ましくは1.2
〜2.0倍である。反反応時間は通常1〜20時間で
ある。
反応終了後、通常の分離操作、例えば反応生成
物を水中に投入し、溶媒抽出した後、溶媒を留去
すれば、目的物を得ることができる。
本発明方法によつて得られる2,4,6−トリ
フルオロベンゾニトリルは前述したように中間原
料として有用である。例えば、2,4,6−トリ
フルオロベンゾニトリルを90%硫酸中に滴下し、
70〜80℃で反応させて得られる2,4,6−トリ
フルオロベンズアミド(融点143〜145℃)を塩化
メチレンに溶解させ、50℃前後でオキザリルクロ
リドを滴下した後還流下で反応させて2,4,6
−トリフルオロベンゾイルイソシアネートとし、
このもののジオキサン溶液中に、予め調製された
3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリ
フルオロメチル−2−ピリジルオキシ)アニリン
のジオキサン溶液を滴下して反応させると、N−
(2,4,6−トリフルオロベンゾイル)−N′−
〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリ
フルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フエニ
ル〕ウレア(融点226〜229℃)が得られる。
この最終化合物は、特開昭57−2258号公報に記
載されているように、種々の有害虫、特に有害昆
虫の防除に有効である。
実施例 (1) トリクロロメチル化工程 3,5−ジクロロブロモベンゼン113gを四塩
化炭素200mlに溶解し、塩化アルミニウム100gを
加えて、80℃で4時間反応させた。反応生成物を
水中に投入し、四塩化炭素で抽出し、抽出層を水
で洗浄した後、四塩化炭素を留去して3,5−ジ
クロロ−2−トリクロロメチルブロモベンゼン及
び3,5−ジクロロ−4−トリクロロメチルブロ
モベンゼンの混合物161g(収率83%、純度89%)
を得た。
(2) シアノ化工程 オートクレーブ中に上記反応で得られた3,5
−ジクロロ−2−トリクロロメチルブロモベンゼ
ン及び3,5−ジクロロ−4−トリクロロメチル
ブロモベンゼンの混合物34.3gと35%のアンモニ
ア水146gとを入れ、密閉した後、105℃で8時間
反応させた。反応終了後、過剰のアンモニアを留
去し、塩化メチレンで抽出し、抽出層を水洗した
後、四塩化炭素を留去して2−ブロモ−4,6−
ジクロロベンゾニトリル及び2,6−ジクロロ−
4−ブロモベンゾニトリルの混合物25g(収率99
%)を得た。
(3) 弗素化工程 a 溶媒を使用する例: フツ化カリウム23g、ジメチルスルホキシド50
ml及びトルエン10mlをフラスコに投入し、内温が
170℃になるまで共沸脱水して系内の水分を完全
に除去した。次いで上記反応で得られた2−ブロ
モ−4,6−ジクロロベンゾニトリル及び2,6
−ジクロロ−4−ブロモベンゾニトリルの混合物
25gを加えて撹拌下還流状態(170℃)で5時間
反応させた。反応終了後、反応生成物を水中に投
入し、エーテル抽出した。次いで抽出層を乾燥さ
せ、エーテルを留去して、沸点106〜108℃/75mm
Hgの2,4,6−トリフルオロベンゾニトリル
11g(収率73%)を得た。
b 溶媒を使用しない例: オートクレーブ中に、前記シアノ化工程で得ら
れた2−ブロモ−4,6−ジクロロベンゾニトリ
ル及び2,6−ジクロロ−4−ブロモベンゾニト
リルの混合物250並びに弗化カリウム203gを投入
し、オートクレーブを密閉した。次に乾燥窒素ガ
スでオートクレーブ中の空気を置換し、撹拌下
徐々に昇温して内温が350℃になつた時点から、
8時間反応させた。なお、この間の最大圧力は5
Kg/cm3であつた。反応終了後、冷却降温し、200
℃近辺より予めオートクレーブに付設した蒸留回
収装置を用い生成物を採集し、125g(収率83%)
の油状物を得た。この油状物をガスクロマトグラ
フイーで分析した結果、2,4,6−トリフルオ
ロベンゾニトリルの含有率は約74%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 3,5−ジクロロブロモベンゼン又は1,
    3,5−トリクロロベンゼンと四塩化炭素とをハ
    ロゲン化アルミニウムの存在下に反応させて、
    3,5−ジクロロ−2−トリクロロメチルブロモ
    ベンゼン或は3,5−ジクロロ−4−トリクロロ
    メチルブロモベンゼン又は1,3,5−トリクロ
    ロ−2−トリクロロメチルベンゼンを得、 2 前記トリクロロメチルベンゼンとアンモニア
    とを反応させて、2−ブロモ−4,6−ジクロロ
    ベンゾニトリル或は2,6−ジクロロ−4−ブロ
    モベンゾニトリル又は2,4,6−トリクロロベ
    ンゾニトリルを得、 3 前記クロロベンゾニトリルと弗化カリウムと
    を反応させて、2,4,6−トリフルオロベンゾ
    ニトリルを得る、ことを特徴とする2,4,6−
    トリフルオロベンゾニトリルの製造方法。
JP58248050A 1983-12-28 1983-12-28 2,4,6−トリフルオロベンゾニトリルの製造方法 Granted JPS60142950A (ja)

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