JPH0237543Y2 - - Google Patents

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JPH0237543Y2
JPH0237543Y2 JP11664885U JP11664885U JPH0237543Y2 JP H0237543 Y2 JPH0237543 Y2 JP H0237543Y2 JP 11664885 U JP11664885 U JP 11664885U JP 11664885 U JP11664885 U JP 11664885U JP H0237543 Y2 JPH0237543 Y2 JP H0237543Y2
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mold
movable insert
hole
insert
horizontal rib
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は樹脂製バンパ成形用金型構造に関す
る。さらに詳しくは、本体裏面に横リブが一体的
に設けられ、該横リブに孔が穿たれている樹脂製
バンパを成形するための金型であつて、成形品の
離型が容易な金型に関する。
[従来の技術] 自動車の樹脂製バンパはたとえば第6図に示さ
れるごとき構造とされている。第6図はバンパを
裏面方向から見た部分斜視図であり、変性ポリプ
ロピレン樹脂などからなる本体30の裏面に横リ
ブ31および縦リブ34が一体的に形成されてお
り、横リブ31にはライセンスランプ取付孔32
が穿たれている。
前記のごとく横リブ31に孔32を設けること
によつて孔32の後方部分33が成形品の離型方
向に対してアンダーカツト部となる。
このようなアンダーカツト部を有する製品は、
従来たとえば第7図に示されるごとく成形されて
いた。すなわち孔32に対応する部位に抜き勾配
をつけた傾斜移動入子40を用いて成形し、成形
品の離型時に該傾斜移動入子40を斜め下方に突
出させることにより、傾斜移動入子40を横リブ
31に対して相対的に下方に移動せしめ、それに
よつて離型時にアンダーカツト部33が金型と干
渉しないように離型している。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、第6図に示される樹脂製バンパにお
いては縦リブ34を設けた部位の表面側にヒケが
目立ちやすいという問題がある。
そのため本考案者はヒケの原因となる縦リブ3
4を廃止することを試みたが、そうすると離型時
に製品を傾斜移動入子40から離脱せしめるのが
困難になるという新たな問題が発生した。
その原因はつぎのように考えられる。すなわ
ち、変性ポリプロピレン樹脂などの柔らかい樹脂
の成形品のばあいは一般に離型時にアンダーカツ
ト部33が傾斜移動入子40にまつわりついて離
脱が困難なのであるが、縦リブ34が存在するば
あいは横リブ31の上下方向における剛性が大き
いため、傾斜移動入子40を斜め下方に突出する
際、アンダーカツト部33が傾斜移動入子40に
くつついて下方に下がることがないから、離脱は
容易に行なわれる。しかし縦リブ34が存在しな
いと、横リブ31の上下方向における剛性が低下
し、そのため第8図に示されるごとく、傾斜移動
入子40の斜め下方への突出時にアンダーカツト
部33が傾斜移動入子40にくつついて下方に引
張られるため、結局アンダーカツト部33から傾
斜移動入子40を離脱しえない。この傾向は傾斜
移動入子40の抜き勾配を許容範囲内で大きくし
ても同じである。
本考案は前記の点に鑑みて、縦リブを廃止した
樹脂製バンパであつても容易に離型しうる金型を
提供するにある。
[問題点を解決するための手段] すなわち本考案は、本体裏面に横リブが一体的
に設けられ、該横リブに孔が穿たれている樹脂製
バンパを成形するための金型であつて、金型の一
方に、前記孔を有する部位の横リブの片側面部を
形成するための入子であり、かつ前記孔に対応す
る突出部を有する傾斜移動入子が設けられると共
に、該傾斜移動入子の周辺部に離型時に横リブの
少なくとも先端部を支承する押出ピンが設けられ
てなる樹脂製バンパ成形用金型構造に関する。
[実施例] つぎに図面を参照して本考案を説明する。
第1〜2図は本考案にかかわる射出成形用金型
の一実施例であつて、型開き後の状態を示すもの
であり、第1図および第2図はそれぞれ後述する
第4図のA−A線断面図およびB−B線断面図に
対応する。第3図は押出工程の中途段階の状態を
示す部分断面図である。第4図は本考案における
傾斜移動入子と押出ピンの設置状態を示す模式図
であつて、他の要素は省略されている。第5図は
前記金型で成形される樹脂製バンパを示す部分斜
視図である。
本考案が適用される樹脂製バンパは、第5図に
示されるごとく、本体20の裏面に1個または複
数個の横リブ21が一体的に形成されており、横
リブ21の一つにはライセンスランプ取付孔22
が設けられている。そして本体20には従来にお
けるごとき縦リブが設けられていない。前記横リ
ブ21の孔22の後方部分23は成形品の離型方
向に対してアンダーカツト部となる。バンパの樹
脂材料は変性ポリプロピレン樹脂などである。
第1〜4図に示される金型は、キヤビテイ1と
コア2とから構成されている。そしてコア2には
傾斜移動入子3が設置されると共に、その両側部
に通常の押出ピンと異なる特別の押出ピン10が
設置されている。
傾斜移動入子3は樹脂製バンパの横リブ21の
孔22を設けた部位の片側面部を形成するように
構成されており、その上面に孔22に対応する突
出部4、アンダーカツト部23に対応する溝部5
を有し、下面は押出方向に傾斜されている。傾斜
移動入子3の後部には押出棒6が設けられてい
る。そして突出部4の前壁および後壁、ならびに
横リブ21の先端面に対応する溝部5の壁には適
宜の抜き勾配が設けられている。
前記押出ピン10は傾斜移動入子3の両側部に
近接して設けられており、その先端部は上部が切
欠かれ、離型時に横リブ21を下方から支承する
面と横リブ21の先端面を押圧する面とが形成さ
れている。そしてこの押出ピンは製品の離型方向
に対して平行に押出されるものである。
つぎに本考案の金型の作用効果を説明する。
金型内に溶融樹脂を射出して、冷却固化したの
ち第1〜2図に示されるごとく型開きをし、つい
で第3図に示されるごとく、傾斜移動入子3と押
出ピン10とを同時に突出す。その際傾斜移動入
子3は第1図に矢印で示すごとく離型方向に対し
て斜め下方に突出され、一方押出ピン10は第2
図に示されるごとく離型方向に対して平行に突出
される。
傾斜移動入子3および押出ピン10が前記のご
とき方向に突出される結果、成形品が傾斜移動入
子3にくつついていたとしても、押出ピン10に
よつてアンダーカツト部23の両側部が下方から
支承されながら押出されるから、アンダーカツト
部23が傾斜移動入子3にくつついて下方に下が
るなどの惧れがなく、アンダーカツト部23から
傾斜移動入子3が容易に離脱される。
前記のごとくアンダーカツト部23から傾斜移
動入子3を離脱させることによつて離型操作が完
了する。
前記押出ピン10は前述のごとく離型時に横リ
ブ21を下方から支承しかつ横リブの先端面を離
型方向に押圧しうる形状のものであればとくに制
限されず、種々の形状のものが採用されうる。
[考案の効果] アンダーカツト部を形成する傾斜移動入子と共
に、アンダーカツト部の周辺部を支承する押出ピ
ンを設置したことにより、離型時にアンダーカツ
ト部が傾斜移動入子にくつついて引張り込まれる
ことがなく、アンダーカツト部から傾斜移動入子
が容易に離脱される。そのため縦リブが不要とな
り、外観品質のすぐれた樹脂製バンパをうること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は本考案の金型の一実施例を示す部
分断面図であつて、型開き後の状態を示すもので
あり、第1図および第2図はそれぞれ第4図のA
−A線断面図およびB−B線断面図に対応するも
のであり、第3図は押出工程の中途段階の状態を
示す部分断面図、第4図は傾斜移動入子と押出ピ
ンの設置状態を示す模式図、第5図は前記金型で
成形される樹脂製バンパを示す部分斜視図、第6
図は従来の樹脂製バンパを示す部分斜視図、第7
図は第6図に示されるバンパを成形後アンダーカ
ツト部から傾斜移動入子を離脱させる工程を順に
示す説明図、第8図は縦リブを有さない樹脂製バ
ンパの離型時の不具合を示す説明図である。 図面の主要符号、1:キヤビテイ、2:コア、
3:傾斜移動入子、10:押出ピン、22:孔、
23:アンダーカツト部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 本体裏面に横リブが一体的に設けられ、該横リ
    ブに孔が穿たれている樹脂製バンパを成形するた
    めの金型であつて、金型の一方に、前記孔を有す
    る部位の横リブの片側面部を形成するための入子
    であり、かつ前記孔に対応する突出部を有する傾
    斜移動入子が設けられると共に、該傾斜移動入子
    の周辺部に離型時に横リブの少なくとも先端部を
    支承する押出ピンが設けられてなる樹脂製バンパ
    成形用金型構造。
JP11664885U 1985-07-29 1985-07-29 Expired JPH0237543Y2 (ja)

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JP11664885U JPH0237543Y2 (ja) 1985-07-29 1985-07-29

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JPS6225523U JPS6225523U (ja) 1987-02-17
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JPH0211205U (ja) * 1988-07-05 1990-01-24
FR3053269B1 (fr) * 2016-06-30 2018-08-17 Faurecia Interieur Industrie Dispositif d'ejection d'une piece formee sur une partie de moule et outil de realisation associe

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JPS6225523U (ja) 1987-02-17

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