JPH0612901Y2 - 金 型 - Google Patents
金 型Info
- Publication number
- JPH0612901Y2 JPH0612901Y2 JP13481688U JP13481688U JPH0612901Y2 JP H0612901 Y2 JPH0612901 Y2 JP H0612901Y2 JP 13481688 U JP13481688 U JP 13481688U JP 13481688 U JP13481688 U JP 13481688U JP H0612901 Y2 JPH0612901 Y2 JP H0612901Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- resin
- molded product
- movable
- insert
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は樹脂インサート上に表皮が形成されてなる樹脂
成形品を成形するために用いられる金型に関するもので
ある。
成形品を成形するために用いられる金型に関するもので
ある。
[従来の技術] 一般に用いられている固定型及び可動型からなる金型に
よって、この種の樹脂成形品を成形した後、可動型を移
動させて型開きすると、固定型に対する表皮の密着性が
良いためにこれが固定型に付着し、可動型上に残るべき
樹脂成形品が外れて固定型に残ってしまうことがある。
よって、この種の樹脂成形品を成形した後、可動型を移
動させて型開きすると、固定型に対する表皮の密着性が
良いためにこれが固定型に付着し、可動型上に残るべき
樹脂成形品が外れて固定型に残ってしまうことがある。
そこで、このような樹脂成形品の成形に際しては、従来
から第7,8図に示す金型が用いられている。この金型
は、前記樹脂成形品23を成形するためのキャビティC
を形成し得る固定型21及び可動型22を備え、成形前
において樹脂インサート27が装着される可動型22上
には、樹脂成形品23の離型方向Pとほぼ直交する方向
である上下方向へ摺動するスライドコア24が設けられ
ている。スライドコア24には、上下方向へ延びる係止
ピン25が固定されており、同係止ピン25は可動型2
2に貫設されたガイド孔26内に嵌入されている。係止
ピン25の下端部は、第7図に示すようにスライドコア
24が下動したときに前記ガイド孔26から突出し、そ
の突出部分が、可動型22上に装着された樹脂インサー
ト27内面の凹部28に挿入係止されるようになってい
る。
から第7,8図に示す金型が用いられている。この金型
は、前記樹脂成形品23を成形するためのキャビティC
を形成し得る固定型21及び可動型22を備え、成形前
において樹脂インサート27が装着される可動型22上
には、樹脂成形品23の離型方向Pとほぼ直交する方向
である上下方向へ摺動するスライドコア24が設けられ
ている。スライドコア24には、上下方向へ延びる係止
ピン25が固定されており、同係止ピン25は可動型2
2に貫設されたガイド孔26内に嵌入されている。係止
ピン25の下端部は、第7図に示すようにスライドコア
24が下動したときに前記ガイド孔26から突出し、そ
の突出部分が、可動型22上に装着された樹脂インサー
ト27内面の凹部28に挿入係止されるようになってい
る。
前記のように構成された従来の金型を用いて樹脂成形品
23を成形する場合には、まず樹脂インサート27を可
動型22上に装着し、スライドコア24を下方へ摺動さ
せ、係止ピン25の下端部を前記樹脂インサート27内
面の凹部28内に係入させるとともに、可動型22を移
動させて型締めを行う。そして、固定型21と可動型2
2上の樹脂インサート27との間に溶融樹脂を注入及び
冷却し、表皮29を形成して樹脂成形品23を得る。
23を成形する場合には、まず樹脂インサート27を可
動型22上に装着し、スライドコア24を下方へ摺動さ
せ、係止ピン25の下端部を前記樹脂インサート27内
面の凹部28内に係入させるとともに、可動型22を移
動させて型締めを行う。そして、固定型21と可動型2
2上の樹脂インサート27との間に溶融樹脂を注入及び
冷却し、表皮29を形成して樹脂成形品23を得る。
ところで、前記樹脂成形品23を金型から取り出す場合
には、可動型22を移動させて型開きを行う。このと
き、樹脂インサート27の凹部28には係止ピン25が
係入しているので、表皮29が固定型21に付着したま
ま型開きが行われることがなく、樹脂成形品23は可動
型22に残ることになる。
には、可動型22を移動させて型開きを行う。このと
き、樹脂インサート27の凹部28には係止ピン25が
係入しているので、表皮29が固定型21に付着したま
ま型開きが行われることがなく、樹脂成形品23は可動
型22に残ることになる。
[考案が解決しようとする課題] ところが、前記従来の金型を用いて樹脂成形品23を成
形する際には、可動型22上に樹脂インサート27を装
着した後に、スライドコア24を下動させ、その樹脂イ
ンサート27の凹部28に係止ピン25を係入させるの
で、以下に示すような問題が生ずる。
形する際には、可動型22上に樹脂インサート27を装
着した後に、スライドコア24を下動させ、その樹脂イ
ンサート27の凹部28に係止ピン25を係入させるの
で、以下に示すような問題が生ずる。
すなわち、可動型22上に樹脂インサート27を装着す
る作業は人手により行われるので装着状態にばらつきが
生じ、この樹脂インサート27の凹部28が可動型22
のガイド孔26と対応しない場合がでてくる。このとき
には、前記ガイド孔26から係止ピン25が突出してい
ないので、前記のように作業者が誤った状態で樹脂イン
サート27を装着してもその誤りに気が付くことがな
い。
る作業は人手により行われるので装着状態にばらつきが
生じ、この樹脂インサート27の凹部28が可動型22
のガイド孔26と対応しない場合がでてくる。このとき
には、前記ガイド孔26から係止ピン25が突出してい
ないので、前記のように作業者が誤った状態で樹脂イン
サート27を装着してもその誤りに気が付くことがな
い。
そして、樹脂インサート27が誤った状態で装着された
ままスライドコア24が下動すると、第9図に示すよう
に、係止ピン25が樹脂インサート27の凹部28内に
係入されずに同樹脂インサート27内面を押圧してこれ
を変形させてしまう。従って、このままの状態で表皮2
9の成形を行うと、樹脂インサート27の変形部分が表
皮29から露出した樹脂成形品23が出来上がってしま
うという問題があった。
ままスライドコア24が下動すると、第9図に示すよう
に、係止ピン25が樹脂インサート27の凹部28内に
係入されずに同樹脂インサート27内面を押圧してこれ
を変形させてしまう。従って、このままの状態で表皮2
9の成形を行うと、樹脂インサート27の変形部分が表
皮29から露出した樹脂成形品23が出来上がってしま
うという問題があった。
本考案の目的は、樹脂インサートの装着不良を防止して
表皮上にその樹脂インサートが露出しない樹脂成形品を
成形でき、しかも型開きが行われたときに、同樹脂成形
品を可動型又は固定型に確実に残すことができる金型を
提供することにある。
表皮上にその樹脂インサートが露出しない樹脂成形品を
成形でき、しかも型開きが行われたときに、同樹脂成形
品を可動型又は固定型に確実に残すことができる金型を
提供することにある。
[課題を解決するための手段] そこで、前記目的を達成するため本考案は、固定型と、
同固定型に接離可能に配設された可動型と、これら固定
型又は可動型に出没可能に設けられた押出しコアとによ
り、樹脂インサート上に表皮が形成されてなる樹脂成形
品を成形するためのキャビティを構成し、前記樹脂イン
サートの内面には、樹脂成形品の離型方向とほぼ直交す
る方向に係止部を延設するとともに、前記押出しコアに
は、その没入状態において樹脂インサートの装着時に前
記係止部と凹凸関係で係合する係合部を設けた金型をそ
の要旨とする。
同固定型に接離可能に配設された可動型と、これら固定
型又は可動型に出没可能に設けられた押出しコアとによ
り、樹脂インサート上に表皮が形成されてなる樹脂成形
品を成形するためのキャビティを構成し、前記樹脂イン
サートの内面には、樹脂成形品の離型方向とほぼ直交す
る方向に係止部を延設するとともに、前記押出しコアに
は、その没入状態において樹脂インサートの装着時に前
記係止部と凹凸関係で係合する係合部を設けた金型をそ
の要旨とする。
[作用] 樹脂成形品の成形に際し、押出しコアを没入させ、同押
出しコア及び固定型又は押出しコア及び可動型に樹脂イ
ンサートを配置し、その樹脂インサート内面の係止部を
押出しコアの係合部に係合させる。すると、樹脂インサ
ートは押出しコアに対し離脱不能に装着される。そし
て、この状態で可動型を移動させて型締めを行い、溶融
樹脂を注入及び冷却する。すると、樹脂インサート上に
表皮が形成された樹脂成形品が得られる。
出しコア及び固定型又は押出しコア及び可動型に樹脂イ
ンサートを配置し、その樹脂インサート内面の係止部を
押出しコアの係合部に係合させる。すると、樹脂インサ
ートは押出しコアに対し離脱不能に装着される。そし
て、この状態で可動型を移動させて型締めを行い、溶融
樹脂を注入及び冷却する。すると、樹脂インサート上に
表皮が形成された樹脂成形品が得られる。
続いて、可動型を移動させて型開きを行う。このとき、
表皮の固定型又は可動型に対する密着性が良いために、
樹脂成形品の表皮には固定型又は可動型に付着した状態
を保持しようとする力が作用する。ところが、樹脂イン
サートの係止部が押出しコアの係合部に係合しているの
で、樹脂成形品は可動型又は固定型に残ることになる。
表皮の固定型又は可動型に対する密着性が良いために、
樹脂成形品の表皮には固定型又は可動型に付着した状態
を保持しようとする力が作用する。ところが、樹脂イン
サートの係止部が押出しコアの係合部に係合しているの
で、樹脂成形品は可動型又は固定型に残ることになる。
[実施例] 以下、本考案を具体化した一実施例を第1〜6図に従っ
て説明する。
て説明する。
本実施例の金型により成形される樹脂成形品1は、第1
図に示すようにABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジ
エン・スチレン共重合物)からなる樹脂インサート2
と、その外面上において全面にわたって形成されたPV
C(ポリ塩化ビニル)樹脂からなる表皮3とから構成さ
れている。前記樹脂インサート2は上下方向に延びる垂
直部2aと、その上端から後方(図の右方)へ突出する
係止部2bと、同垂直部2aの下端から斜め後下方へ向
かって延びる延出部2cとから断面略L字状に形成され
ている。
図に示すようにABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジ
エン・スチレン共重合物)からなる樹脂インサート2
と、その外面上において全面にわたって形成されたPV
C(ポリ塩化ビニル)樹脂からなる表皮3とから構成さ
れている。前記樹脂インサート2は上下方向に延びる垂
直部2aと、その上端から後方(図の右方)へ突出する
係止部2bと、同垂直部2aの下端から斜め後下方へ向
かって延びる延出部2cとから断面略L字状に形成され
ている。
前記樹脂インサート2の延出部2cの内面には、樹脂成
形品1の離型方向Pとほぼ直交する方向である上方へ突
出する係止部としての係止突部4が一体形成されてい
る。この係止突部4の前面は延出部2cの内面に対し直
角又は鋭角に形成されていることが好ましく、本実施例
ではほぼ直角となっている。また、係止突部4の後面は
後方へ傾斜している。
形品1の離型方向Pとほぼ直交する方向である上方へ突
出する係止部としての係止突部4が一体形成されてい
る。この係止突部4の前面は延出部2cの内面に対し直
角又は鋭角に形成されていることが好ましく、本実施例
ではほぼ直角となっている。また、係止突部4の後面は
後方へ傾斜している。
本実施例の金型は、固定型5と、図示しない駆動装置に
より前後方向への移動可能に配設された可動型6とを備
え、各型5、6の内面には、これらが型締めされたとき
に前記樹脂成形品1を成形するためのキャビティC(第
5図参照)を形成し得る成形凹部7及び成形突部8がそ
れぞれ設けられている。
より前後方向への移動可能に配設された可動型6とを備
え、各型5、6の内面には、これらが型締めされたとき
に前記樹脂成形品1を成形するためのキャビティC(第
5図参照)を形成し得る成形凹部7及び成形突部8がそ
れぞれ設けられている。
前記可動型6における成形突部8の直下には、押出しコ
アとしてのスライドコア9が、前記離型方向Pに対し傾
斜して交差する矢印A方向への出没可能に配設されてい
る。このスライドコア9は樹脂インサート2の装着時及
び金型の型締め時には没入状態となり、型開きのために
可動型6が後方へ移動した後に突出するようになってい
る。なお、このスライドコア9が没入した状態では、そ
の前面が成形突部8前面と面一になり、同スライドコア
9の前面及び下面は、固定型5の成形凹部7内面と可動
型6の成形突部8外面とともにキャビティCを形成する
ようになっている。
アとしてのスライドコア9が、前記離型方向Pに対し傾
斜して交差する矢印A方向への出没可能に配設されてい
る。このスライドコア9は樹脂インサート2の装着時及
び金型の型締め時には没入状態となり、型開きのために
可動型6が後方へ移動した後に突出するようになってい
る。なお、このスライドコア9が没入した状態では、そ
の前面が成形突部8前面と面一になり、同スライドコア
9の前面及び下面は、固定型5の成形凹部7内面と可動
型6の成形突部8外面とともにキャビティCを形成する
ようになっている。
前記スライドコア9の下面において前記樹脂インサート
2の係止突部4と対応する部分には、この係止突部4が
係入される係合部としての凹部10が設けられている。
第1,2図に示すように、凹部10は係止突部4の高さ
よりも若干深く形成されるとともに、上方ほど開口面積
が小さく形成されている。
2の係止突部4と対応する部分には、この係止突部4が
係入される係合部としての凹部10が設けられている。
第1,2図に示すように、凹部10は係止突部4の高さ
よりも若干深く形成されるとともに、上方ほど開口面積
が小さく形成されている。
前記可動型6の成形突部8における前記スライドコア9
の上方位置には、樹脂成形品1の離型時においてその離
型方向Pと同じ方向へ突出される押出しピン11が設け
られている。この押出しピン11は前記スライドコア9
とともに可動型6から出没するが、同スライドコア9の
突出が停止した後にも引き続いて突出するようになって
いる。
の上方位置には、樹脂成形品1の離型時においてその離
型方向Pと同じ方向へ突出される押出しピン11が設け
られている。この押出しピン11は前記スライドコア9
とともに可動型6から出没するが、同スライドコア9の
突出が停止した後にも引き続いて突出するようになって
いる。
次に、前記のように構成された金型を用いて樹脂成形品
1を成形する場合の作用及び効果を説明する。
1を成形する場合の作用及び効果を説明する。
まず、スライドコア9及び押出しピン11が可動型6内
に没入した金型の型開き状態において、第3図に示すよ
うに同可動型6及びスライドコア9の前面に対し、予め
成形しておいた樹脂インサート2の係止部2bを成形突
部8上端に係止するとともに、延出部2c内面の係止突
部4をスライドコア9の凹部10内に係入させる。する
と、第4図に示すように樹脂インサート2は可動型6及
びスライドコア9に接合されるとともに、これら両者か
らの離脱不能に装着される。
に没入した金型の型開き状態において、第3図に示すよ
うに同可動型6及びスライドコア9の前面に対し、予め
成形しておいた樹脂インサート2の係止部2bを成形突
部8上端に係止するとともに、延出部2c内面の係止突
部4をスライドコア9の凹部10内に係入させる。する
と、第4図に示すように樹脂インサート2は可動型6及
びスライドコア9に接合されるとともに、これら両者か
らの離脱不能に装着される。
前記樹脂インサート2の装着時において、係止突部4が
凹部10内に係入されていないと、同係止突部4がスラ
イドコア9の下面に当接し、樹脂インサート2全体が変
形するとともに、スライドコア9から若干離間する。そ
のため、作業者は目視によりその係止突部4が凹部10
内に係入されていないことを確認することができる。従
って、樹脂インサート2の装着不良を確実に防止でき
る。
凹部10内に係入されていないと、同係止突部4がスラ
イドコア9の下面に当接し、樹脂インサート2全体が変
形するとともに、スライドコア9から若干離間する。そ
のため、作業者は目視によりその係止突部4が凹部10
内に係入されていないことを確認することができる。従
って、樹脂インサート2の装着不良を確実に防止でき
る。
続いて、可動型6を前方へ移動させて型締めを行う。こ
のときには、スライドコア9及び押出しピン11が可動
型6と一体に移動する。すると、第5図に示すように固
定型5の成形凹部7と樹脂インサート2との間に表皮3
を形成するための成形空間が形成されるので、この成形
空間内に溶融樹脂を注入する。成形空間内に充填された
溶融樹脂は冷却により固化されて表皮3となり、樹脂成
形品1が形成される。このように成形された樹脂成形品
1においては、樹脂インサート2の装着時にこれが変形
されることなく所定の形状となっているので、従来の金
型を用いた場合とは異なり、同樹脂インサート2が表皮
3から露出することがない。
のときには、スライドコア9及び押出しピン11が可動
型6と一体に移動する。すると、第5図に示すように固
定型5の成形凹部7と樹脂インサート2との間に表皮3
を形成するための成形空間が形成されるので、この成形
空間内に溶融樹脂を注入する。成形空間内に充填された
溶融樹脂は冷却により固化されて表皮3となり、樹脂成
形品1が形成される。このように成形された樹脂成形品
1においては、樹脂インサート2の装着時にこれが変形
されることなく所定の形状となっているので、従来の金
型を用いた場合とは異なり、同樹脂インサート2が表皮
3から露出することがない。
樹脂成形品1の成形後、可動型6を後方へ移動させて型
開きを行う。可動型6の移動停止後、スライドコア9及
び押出しピン11を作動させて、これらを同時に可動型
6から突出させる。すると、第6図に示すように樹脂成
形品1は前方へ押し出され可動型6から離間する。この
ときには、スライドコア9が斜め前上方へ突出するた
め、スライドコア9の凹部10が樹脂インサート2の係
止突部4から外れる。続いて、スライドコア9の作動を
停止させると、樹脂成形品1は引き続き押出しピン11
により押され、自重によりスライドコア9及び押出しピ
ン11から離脱して固定型5と可動型6との間から抜け
落ちる。
開きを行う。可動型6の移動停止後、スライドコア9及
び押出しピン11を作動させて、これらを同時に可動型
6から突出させる。すると、第6図に示すように樹脂成
形品1は前方へ押し出され可動型6から離間する。この
ときには、スライドコア9が斜め前上方へ突出するた
め、スライドコア9の凹部10が樹脂インサート2の係
止突部4から外れる。続いて、スライドコア9の作動を
停止させると、樹脂成形品1は引き続き押出しピン11
により押され、自重によりスライドコア9及び押出しピ
ン11から離脱して固定型5と可動型6との間から抜け
落ちる。
なお、本考案は前記実施例の構成に限定されるものでは
なく、例えば以下のように考案の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。
なく、例えば以下のように考案の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。
(1)前記実施例では本考案を可動型6が水平方向に移
動するタイプの金型に具体化したが、同可動型6が上下
方向に移動するタイプの金型に具体化してもよい。この
場合にも前記実施例と同様の作用及び効果を奏する。
動するタイプの金型に具体化したが、同可動型6が上下
方向に移動するタイプの金型に具体化してもよい。この
場合にも前記実施例と同様の作用及び効果を奏する。
(2)前記実施例では押出しコアとして、樹脂成形品1
の離型方向Pに対し斜め前上方へ突出するスライドコア
9を用いたが、同離型方向Pと同一方向へ突出するもの
を用いてもよい。
の離型方向Pに対し斜め前上方へ突出するスライドコア
9を用いたが、同離型方向Pと同一方向へ突出するもの
を用いてもよい。
(3)前記実施例では、可動型6における成形突部8の
下方に1つのスライドコア9を設けたが、これを複数個
所に設けることもできる。
下方に1つのスライドコア9を設けたが、これを複数個
所に設けることもできる。
(4)押出しコア9を可動型6ではなく固定型5に設け
てもよい。
てもよい。
(5)前記実施例では係止部として係止突部4を、また
係合部として凹部10を設けたが、これら両者の凹凸関
係を逆にしてもよい。
係合部として凹部10を設けたが、これら両者の凹凸関
係を逆にしてもよい。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案によれば、樹脂インサートの
装着不良を防止して表皮上にその樹脂インサートが露出
しない樹脂成形品を成形でき、しかも型開きが行われた
ときに、同樹脂成形品を可動型又は固定型に確実に残す
ことができるという効果を奏する。
装着不良を防止して表皮上にその樹脂インサートが露出
しない樹脂成形品を成形でき、しかも型開きが行われた
ときに、同樹脂成形品を可動型又は固定型に確実に残す
ことができるという効果を奏する。
第1〜6図は本考案を具体化した一実施例を示し、第1
図は型開きが行われる状態を示す金型の断面図、第2図
は係止突部及び凹部の拡大断面図、第3図は樹脂インサ
ートが可動型及びスライドコアに装着される状態を示す
断面図、第4図は可動型が移動して型締めされる状態を
示す金型の断面図、第5図は型締めが行われた状態を示
す金型の断面図、第6図は樹脂成形品が離型される状態
を示す可動型及び押出しコアの断面図、第7〜9図は従
来技術を示し、第7図は樹脂成形品が成形された状態を
示す金型の断面図、第8図は樹脂インサートが可動型に
装着された状態を示す金型の断面図、第9図は係止ピン
が樹脂インサートの凹部内に係入されていない状態を示
す金型の部分断面図である。 1…樹脂成形品、2…樹脂インサート、3…表皮、4…
係止部としての係止突部、5…固定型、6…可動型、9
…押出しコアとしてのスライドコア、10…係合部とし
ての凹部、C…キャビティ、P…離型方向。
図は型開きが行われる状態を示す金型の断面図、第2図
は係止突部及び凹部の拡大断面図、第3図は樹脂インサ
ートが可動型及びスライドコアに装着される状態を示す
断面図、第4図は可動型が移動して型締めされる状態を
示す金型の断面図、第5図は型締めが行われた状態を示
す金型の断面図、第6図は樹脂成形品が離型される状態
を示す可動型及び押出しコアの断面図、第7〜9図は従
来技術を示し、第7図は樹脂成形品が成形された状態を
示す金型の断面図、第8図は樹脂インサートが可動型に
装着された状態を示す金型の断面図、第9図は係止ピン
が樹脂インサートの凹部内に係入されていない状態を示
す金型の部分断面図である。 1…樹脂成形品、2…樹脂インサート、3…表皮、4…
係止部としての係止突部、5…固定型、6…可動型、9
…押出しコアとしてのスライドコア、10…係合部とし
ての凹部、C…キャビティ、P…離型方向。
Claims (1)
- 【請求項1】固定型(5)と、同固定型(5)に接離可
能に配設された可動型(6)と、これら固定型(5)又
は可動型(6)に出没可能に設けられた押出しコア
(9)とにより、樹脂インサート(2)上に表皮(3)
が形成されてなる樹脂成形品(1)を成形するためのキ
ャビティ(C)を構成し、 前記樹脂インサート(2)の内面には、樹脂成形品
(1)の離型方向(P)とほぼ直交する方向に係止部
(4)を延設するとともに、前記押出しコア(9)に
は、その没入状態において樹脂インサート(2)の装着
時に前記係止部(4)と凹凸関係で係合する係合部(1
0)を設けたことを特徴とする金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13481688U JPH0612901Y2 (ja) | 1988-10-15 | 1988-10-15 | 金 型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13481688U JPH0612901Y2 (ja) | 1988-10-15 | 1988-10-15 | 金 型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0256609U JPH0256609U (ja) | 1990-04-24 |
JPH0612901Y2 true JPH0612901Y2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=31393903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13481688U Expired - Lifetime JPH0612901Y2 (ja) | 1988-10-15 | 1988-10-15 | 金 型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612901Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW201038388A (en) * | 2009-04-28 | 2010-11-01 | Pegatron Corp | Mold of injection molding |
-
1988
- 1988-10-15 JP JP13481688U patent/JPH0612901Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0256609U (ja) | 1990-04-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0612901Y2 (ja) | 金 型 | |
JPH0360647B2 (ja) | ||
WO2020174615A1 (ja) | アンダーカット処理機構、成形用金型及び成形品 | |
JPH07223244A (ja) | 樹脂成形用金型装置 | |
JP2005178066A (ja) | 射出成形方法及びこの成形方法により成形された成形品 | |
JPH1057118A (ja) | スライドファスナー用スライダーの胴体成形方法及びその成形金型 | |
JPH06210683A (ja) | 射出成形用金型 | |
JP3005296U (ja) | インサート成形金型 | |
JPH07164490A (ja) | 射出成形金型 | |
US3025570A (en) | Plastic mold base and unit dies | |
JPH0237543Y2 (ja) | ||
JPH0683324U (ja) | 射出成形金型 | |
JP3131882B2 (ja) | トンネルゲートを有する成形品の射出成形方法および装置 | |
CN210525730U (zh) | 一种滑块抽芯机构及三板式注塑模具 | |
JPS646270Y2 (ja) | ||
JP2005067564A (ja) | サイドモール | |
JPH042030Y2 (ja) | ||
JPS6212574Y2 (ja) | ||
JPH052927U (ja) | インサート成形用金型 | |
JPH0514830Y2 (ja) | ||
JPH034501Y2 (ja) | ||
JPH0611154Y2 (ja) | 樹脂成形用金型構造 | |
JPH0347857Y2 (ja) | ||
JPS625301Y2 (ja) | ||
JP3301192B2 (ja) | 射出成形用金型装置 |