JPH0642822Y2 - 深型容器の射出成形用金型 - Google Patents

深型容器の射出成形用金型

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JPH0642822Y2
JPH0642822Y2 JP7936690U JP7936690U JPH0642822Y2 JP H0642822 Y2 JPH0642822 Y2 JP H0642822Y2 JP 7936690 U JP7936690 U JP 7936690U JP 7936690 U JP7936690 U JP 7936690U JP H0642822 Y2 JPH0642822 Y2 JP H0642822Y2
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JP
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runner
cavity
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sprue
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信隆 秋好
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Yazaki Kako Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、深型容器の射出成形用金型に関する。
〔従来の技術〕
深型容器、例えば開口部外側に厚肉の鍔を有する深型容
器は、車両用内装部品の小物入れ容器等として用いら
れ、内壁面が直接目に触れる表面側となる。
このような成形品を射出成形する金型は、ゲート位置を
底部に近い外側に設けないと、開口部外側の厚肉鍔部に
材料が先に充填してしまい、途中の一部厚肉部にエア溜
まりを起こしたり、焼けによる不良品が発生すると共
に、ゲート近傍に発生しやすいヒケやフローマーク等が
目立つようになる。
従来ゲート位置を底部に近い部位に設ける得る射出成形
用金型としては、ホットランナー方式(実公昭57−2674
7号公報参照)、ランナーの分割を可能とするスリー・
プレート型(実公昭62−24496号公報参照)、又はサブ
マリンゲート方式(実公昭56−35296号公報参照)のも
のが一般的である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述したホットランナー方式のものは、
成形用金型構造が複雑で製作コストの増大となり、又成
形時の材料替え、色替えに長時間を要し、かつ混合した
使用不可能な樹脂を多量に発生する問題がある。
ランナー分割可能なスリー・プレート型のものは、成形
品を成形する可動側型板、ランナー部を形成する中間
板、及び取付板の3層構造であって、成形用金型の型嵩
が高くなり、しかもショットサイクル数の減少を余儀な
くされる問題がある。
又、サブマリンゲート方式のものは、型構造としては簡
単であるが、容器の深さが大きい場合、製作上及び抜け
の問題から、ゲートの長さを容器の底部近くまで十分に
延ばすことができず、フローマーク、ヒケが目に触れ易
い部位に発生し、品質が低下する問題がある。
一方、射出成形用金型の最近の傾向としては、自動落下
のための突出し装置、ゲートレスのためのホットランナ
ー化は、各成形用金型単位に掛かるコストの問題、突出
しピン及び自動落下の痕跡による品質低下の問題、及び
多品種少量生産に伴う材料替え、色替え時間のロット生
産に対する比率割合が増大する問題があるため、成形用
金型構造の簡素化を図ると共に、各射出成形装置単位に
配置されたロボットによる取出し化を図っている。
そこで、本考案は、容器の深さに制限されることなく底
部に近い部位にゲートを設け得ると共に、構造が簡単
で、かつ型嵩が小さく、しかもショットサイクル数の減
少を防止し得、ひいてはロボット対応による高品質化を
可能とする深型容器の射出成形用金型の提供を目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するため、本考案の深型容器の射出成形
用金型は、固定側型板の分割面にスプルーと連絡するラ
ンナーを形成する共に、コアをその一辺が上記ランナー
と平行になるように設け、可動側型板にキャビティを上
記コアと対応させて形成すると共に、前記ランナーの端
部と対向するキャビティの一部の側面から可動側型板の
一側に至って、キャビティ側を狭幅とする台形状としか
つ一側側を矩形状としたスライドコア収容凹部をキャビ
ティの深さのほぼ全長に及んで切り欠いて形成し、上記
スライドコア収容凹部にこれとほぼ同形状のスライドコ
アをそのキャビティ側の端面がキャビティの一部を側面
を形成する前進位置とキャビティから適宜に後退した後
退位置との間において摺動可能に設け、上記スライドコ
アのスプルー側摺動面に前進位置で前記ランナーと連絡
するランナー及びゲートを設け、かつ前進位置における
スライドコアのランナー及びゲートから適宜に後退した
可動側型板のスプルー側摺動側面にランナー離脱用の切
欠部を設けたものである。
〔作用〕
上記手段において、スライドコアのスプルー側摺動面に
ランナー及びゲートが設けられ、型開きに伴うスライド
コアの摺動によってゲート樹脂が成形品から切断される
と共に、ゲート樹脂及びランナー樹脂がゲート及びラン
ナーから離脱し始め、ゲート及びランナーが切欠部に到
達すると完全に離脱する。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面と共に説明する。
第1図は深型容器、例えば開口部外側に厚肉の鍔部を有
し、容器内壁が表面となる車両用内装部品の小物入れを
射出成形する金型の固定側型板の一部を省略して示す平
面図、第2図は第1図におけるII−II線断面図である。
この金型1は、X軸とY軸の交点を中心とし、かつX軸
を対称軸とした2個取りのもので、得られる成形品は、
ポリプロピレン等からなる開口部60×230mm,底部30×19
0mm、深さ150mmのテーパ状で、開口部外側に一般肉厚の
1.5倍位の厚肉の剛性にある鍔部を有するものである。
金型1の固定側型板2には、ロケートリング3を介して
図示しないノズルと連絡されるスプルー4がX軸とY軸
の交点に貫設されている共に、このスプルー4と連絡す
る片ランナー5がX軸を対称軸として分割面4(PL)に
所要の長さに亘って設けられている。又、固定側型板2
には、コア6がその一辺を上記片ランナー5と平行とな
るようにし、X軸を対称軸として各片ランナー5の終端
部付近に設けられており、それぞれのコア6の基部周辺
には、コア6及び後述する可動側型板のキャビティと共
にキャビティ部7を構成する口縁のキャビティ8が形成
されている。
一方、可動側型板9には、固定側型板2の各コア6と対
応するキャビティ10が形成されていると共に、その一側
(第1図において上側)からキャビティ10の一部の側面
に至って、キャビティ10側を狭幅とする台形状とし、か
つ一側側を矩形状とし、キャビティ10の深さのほぼ全長
に及んで切り欠いたスライドコア収容凹部11が形成され
ている。そして、スライドコア収容凹部11には、これと
ほぼ同形状のスライドコア12が固定側型板2に取り付け
られた傾斜ピン(図示せず)によって、第1図において
実線で示す前進位置と、想像線で示す後退位置との間を
摺動可能に収容されている。
スライドコア12は、前進位置においてキャビティ10の一
部の側面を形成するもので、そのスプルー側摺動側面12
aには、前進位置で片ランナー5と連絡する垂直部及び
これと連絡する水平部からなり、キャビティ10の底部付
近に至るL字状のランナー13と、これとキャビティ10と
を連絡するゲート14とが設けられている。一方、前進位
置におけるスライドコア12のランナー13及びゲート14か
ら適宜な位置へ後退した可動側型板9のスプルー側摺動
側面9aには、ランナー樹脂離脱用の切欠部15が設けられ
ている。
図中16はスライドコア12の押え板である。
上記構成の金型1により厚肉鍔付深型容器(成形品)17
を射出成形する場合、ノズルから射出された材料(溶融
樹脂)は、スプルー4から固定側型板2の片ランナー
5、スライドコア12のランナー13及びゲート14を経てキ
ャビティ部7に注入され、成形品12、ゲート樹脂14a、
ランナー樹脂13a、片ランナー樹脂5a及びスプルー樹脂4
aが一体成形される。
この一体成形に際し、材料がキャビティ10の底部から口
縁のキャビティ8へと注入されるので、エア溜まりや焼
けが生じて不良品となることはない。
成形が完了すると、可動側型板9が固定側型板2から分
離して型開きが始まると共に、スライドコア12が傾斜ピ
ンにより後退させられ、まず、ゲート樹脂14aが成形品1
7から自動的に切断され、ついで、ゲート14及びランナ
ー13からゲート樹脂14a及びランナー樹脂13aが離脱し始
め、スライドコア12が所定距離l後退して後退位置に至
り、ゲート14及びランナー13が可動側型板9の切欠部15
に到達すると完全に離脱し、切欠部15内に溜まる。
上記型開きに際し、スプルー樹脂4a及び片ランナー樹脂
5aは、スプルー4及び片ランナー5から離脱すると共
に、片ランナー樹脂5aは、スプルー樹脂4に拘束され、
第1図において想像線で示すように、ランナー樹脂5aの
長さがLが故に円弧状に移動する。成形品17は、離型を
容易にするため、可動側型板9のキャビティ10に付着し
た状態となる。
そして、可動側型板9の切欠部15内のゲート樹脂14a及
びランナー樹脂13aは、一体となった片ランナー樹脂5a
及びスプルー樹脂4aと共に、第3図に示すように、ロボ
ット18その他の手段によって取り出され、又、成形品17
も図示しない同様の手段によって可動側型板9のキャビ
ティ10から取り出される。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、スライドコアのスプルー
側摺動側面にランナー及びゲートが設けられ、型開きに
伴うスライドコアの摺動によってゲート樹脂が成形品か
ら切断されると共に、ゲート樹脂及びランナー樹脂がゲ
ート及びランナーから離脱し始め、ゲート及びランナー
が切欠部に到達すると完全に離脱するので、従来のサブ
マリンゲート方式のもののように、製作上及び抜けの問
題からゲート設定位置の制約を受けることがなく、容器
が深くなっても底部に近い位置にゲートを設けることが
できる。よって、厚肉鍔付深型容器の射出成形に際し、
厚肉部が先に充填されてエア溜まりや焼けにより不良品
となることがない共に、ゲート近傍に発生するヒケやフ
ローマーク等を目立たない部位に移することができ、ひ
いては成形品の品質の低下を防止することができる。
又、コアを備えた固定側型板とキャビティ及びその一部
の側面を形成するスライドコアを備えた可動側型板とを
有する、いわゆるツー・プレート型のものであると共
に、ゲート樹脂の自動切断が確実に行われるので、型構
造を簡単に、かつ型嵩を小さくし得、しかもショットサ
イクル数をスリー・プレート型のもののように減少させ
ることがないと共に、ゲート樹脂及びランナー樹脂を成
形品から分離する2次加工処理する工程を削減でき、ひ
いてはロボット対応による高品質化を可能とする。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示し、第1図は開口部外側に厚
肉の鍔部を有する深型容器を射出成形する金型の固定側
型板の一部を省略して示す平面図、第2図は第1図にお
けるII−II線断面図、第3図は上記金型のスライドコア
の後退位置へ移動した状態を示す断面図である。 2…固定側型板、4…スプルー、5…片ランナー、6…
コア 8…キャビティ、9…可動側型板、9a…スプルー側摺動
側面 10…キャビティ、11…スライドコア収容凹部 12…スライドコア、12a…スプルー側摺動側面 13…ランナー、14…ゲート、15…切欠部 17…厚肉鍔付深型容器(成形品)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定側型板の分割面にスプルーと連絡する
    ランナーを形成すると共に、コアをその一辺が上記ラン
    ナーと平行になるように設け、可動側型板にキャビティ
    を上記コアと対応させて形成すると共に、前記ランナー
    の端部と対向するキャビティの一部の側面から可動側型
    板の一側に至って、キャビティ側を狭幅とする台形状と
    しかつ一側側を矩形状としたスライドコア収容凹部をキ
    ャビティの深さのほぼ全長に及んで切り欠いて形成し、
    上記スライドコア収容凹部にこれとほぼ同形状のスライ
    ドコアをそのキャビティ側の端面がキャビティの一部の
    側面を形成する前進位置とキャビティから適宜に後退し
    た後退位置との間において摺動可能に設け、上記スライ
    ドコアのスプルー側摺動面に前進位置で前記ランナーと
    連絡するランナー及びゲートを設け、かつ前進位置にお
    けるスライドコアのランナー及びゲートから適宜に後退
    した可動側型板のスプルー側摺動側面にランナー離脱用
    の切欠部を設けたことを特徴とする深型容器の射出成形
    用金型。
JP7936690U 1990-07-26 1990-07-26 深型容器の射出成形用金型 Expired - Lifetime JPH0642822Y2 (ja)

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